JP2000064803A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JP2000064803A
JP2000064803A JP10228958A JP22895898A JP2000064803A JP 2000064803 A JP2000064803 A JP 2000064803A JP 10228958 A JP10228958 A JP 10228958A JP 22895898 A JP22895898 A JP 22895898A JP 2000064803 A JP2000064803 A JP 2000064803A
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JP
Japan
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rotor
base material
rotors
fluid machine
rotor chamber
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JP10228958A
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English (en)
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Masaaki Fushiki
正明 伏木
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C1/00Rotary-piston machines or engines
    • F01C1/08Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing
    • F01C1/12Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
    • F01C1/126Rotary-piston machines or engines of intermeshing engagement type, i.e. with engagement of co- operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with elements extending radially from the rotor body not necessarily cooperating with corresponding recesses in the other rotor, e.g. lobes, Roots type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロ−タとロ−タ室との間に生じる中心軸の傾
斜に応じて、隙間を調整し、性能を高く保持し、母材の
接触と焼き付きを防止する。 【解決手段】 ロ−タ7、9に形成された歯すじ59、
61の頂部97で、母材を薄く形成し、母材を薄くした
だけコ−ティング103を厚くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の洩れや、
ロ−タの焼き付きを防止できる流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−91492号公報に図8のよ
うな容積型過給機201が記載されている。
【0003】この過給機201は、ル−ツ式の流体機械
であり、互いの歯すじ203、205で噛み合う一対の
ロ−タ207、209と、ケ−シング211とを備えて
おり、ケ−シング211には、各ロ−タ207、209
を回転自在に収容するロ−タ室213と、ロ−タ室21
3とそれぞれ連通する流体の吸入口215及び吐出口2
17が設けられている。
【0004】各ロ−タ207、209はエンジンによっ
て駆動されると共に、歯すじ203、205が互いに接
触しないように、タイミングギヤ組によって反対方向に
同期回転する。ロ−タ207、209が回転すると吸気
は吸入口215からロ−タ室213に吸入され、吐出口
217から吐き出されてエンジンを過給する。
【0005】又、図9に示したように、各ロ−タ20
7、209とロ−タ室213の各母材219、221の
表面にはそれぞれコ−ティング223、225が施され
ている。
【0006】これらのコ−ティング223、225の材
料は比較的軟質であって被切削性が高いから、互いに接
触すると接触箇所の過剰な部分が削り取られて、ロ−タ
207、209の頂部とロ−タ室213との間に適度な
隙間227を形成する。
【0007】ロ−タ207、209の頂部は、ロ−タ室
213との間、あるいは、相手側ロ−タ209、207
との間で、シ−ル部を形成する重要な部分であり、この
シ−ル部で吸気の洩れが生じると効率が大きく低下す
る。
【0008】コ−ティング223、225は、この重要
なシ−ル部で吸気の洩れを防止し、過給機201の効率
を高く維持する。
【0009】又、コ−ティング223、225を施した
ことにより、吸気の洩れを防止しながら、各母材21
9、221の隙間229を広くすることが可能になり、
母材219、221の接触と、焼き付きや異常摩耗など
を防止している。
【0010】従来のコ−ティング223、225は、各
部分で膜厚が均一である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10に示
したように、ロ−タ207、209とロ−タ室213の
中心軸が互いに傾斜すると、その傾斜角231が僅かで
あっても、ロ−タ207、209とロ−タ室213の間
で、あるいは、ロ−タ207、209の間で、強く当た
る箇所が生じ、その箇所でコ−ティング223、225
が破壊され、母材219、221が直接接触して、焼き
付きや異常摩耗などが発生する恐れがある。
【0012】しかし、中心軸が傾斜しても母材219、
221が接触しないように、母材219、221の寸法
を小さくすることによって、これらの隙間を広くする
と、接触部以外の箇所で吸気の洩れが増加し、効率が大
きく低下する。
【0013】又、従来のように、膜厚が均一なコ−ティ
ングでは、中心軸が傾斜したとき、母材219、221
が接触しないようにコ−ティングを全体に厚くすると、
ロ−タの頂部とロ−タ室との隙間、あるいは、ロ−タの
頂部と相手側ロ−タとの隙間が狭くなり過ぎて、ロ−タ
の回転抵抗が増加し、性能が低下する。
【0014】一方、中心軸の傾斜を防止するために、ロ
−タやロ−タ室の寸法精度を上げると、加工コストが大
きく上昇し、各部材を選択組付けすると、関連部材の寸
法測定コストと選別コストが嵩む。
【0015】又、中心軸を傾斜させる原因は、他にも、
ロ−タを支承するベアリングの等級、各部材の組付け精
度などがあって多岐にわたり、更に、稼働後は、支承部
の摩耗などによって経時的に傾斜が生じることもある。
【0016】又、寸法精度のよいベアリングは高価であ
るから、更にコスト高になる。
【0017】又、稼働中は、熱膨張や遠心力によって、
ロ−タ207、209頂部の隙間が狭くなり易い。
【0018】このように、ロ−タやロ−タ室の傾斜を完
全に防止することは不可能であり、又、隙間を最小値に
して、流体機械を高性能にすることは難しい。
【0019】そこで、この発明は、ロ−タとロ−タ室と
の間に生じる傾斜に応じて、隙間を最小値に調整し、性
能を高く保持しながら、母材の接触と焼き付きなどを防
止することができる流体機械の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の流体機械は、
流体の流入口及び流出口と、これらと連通するロ−タ室
とを有するケ−シングと、ロ−タ室に回転自在に収容さ
れ、互いの歯すじで噛み合って反対方向に回転する一対
のロ−タとを備え、ロ−タの歯すじが、ロ−タ室に対向
する頂部と、この頂部と歯底とを連結する壁部とによっ
て形成されており、ロ−タにコ−ティングが施された流
体機械であって、前記歯すじの頂部において、母材を薄
く形成し、母材を薄くしただけコ−ティングを厚くした
ことを特徴とする。
【0021】このように、本発明の流体機械では、各ロ
−タの歯すじの頂部で母材を薄くすると共に、薄くした
分頂部のコ−ティングを厚くして削り代を増大させた。
【0022】従って、組付けた際に、ロ−タやロ−タ室
の中心軸が互いに傾斜し、コ−ティングが接触しても、
ロ−タを暫く回転させれば、接触箇所で過剰なコ−ティ
ングが削られることによって、軸方向に沿った全体の隙
間が傾斜に倣って調整されると共に、コ−ティングを厚
くしたから、部分的に削られても必要な厚さのコ−ティ
ングは残る。
【0023】こうして、傾斜が生じても、コ−ティング
の隙間調整によって流体の洩れが防止され、高い性能が
得られる。
【0024】又、ロ−タ頂部の母材を薄くしたことによ
り、ロ−タとロ−タ室の間、及び、各ロ−タの間で、母
材と母材との隙間が広くなったから、各母材の接触と、
接触による焼き付きや異常摩耗が発生せず、耐久性が大
きく向上する。
【0025】このように、本発明の流体機械では、傾斜
に応じて隙間調整が行われ母材の接触が防止されるか
ら、そのためにロ−タやロ−タ室の寸法精度を上げる必
要がなく、加工コストが大きく低減される。
【0026】又、各部材を選択組付けする必要がないか
ら、関連部材の寸法測定コストと選別コストが発生しな
い。
【0027】又、特に寸法精度のよいベアリングを用い
る必要がないから、更にコストが低減される。
【0028】又、稼働後に、支承部の摩耗などによって
経時的に傾斜が生じても、同様に、隙間調整が行われて
高い性能が維持され、母材の接触と焼き付きなどが防止
される。
【0029】又、稼働中に、熱膨張や遠心力によって、
ロ−タの頂部が膨張し相手側と接触しても、コ−ティン
グに充分な削り代を設けたことにより、同様に、隙間調
整によって高い性能が維持され、母材の接触と焼き付き
が防止される。
【0030】以上のように、本発明の流体機械は、ロ−
タとロ−タ室の中心軸の間で発生する、組付け時の、あ
るいは、経時的な傾斜に対応しながら、極めて低コスト
に、隙間を調整して性能を高く保持し、母材の接触と焼
き付きなどを防止することができる。
【0031】請求項2の発明は、請求項1記載の流体機
械であって、頂部のコ−ティングに凹凸を設け、ロ−タ
室及び相手側ロ−タとの間でラビリンスシ−ルを形成し
たことを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0032】又、ロ−タの頂部は、ロ−タ室及び相手側
ロ−タとの間でシ−ル部を形成し、流体の洩れを防止す
る重要な部分であるが、この構成では、ロ−タ頂部のコ
−ティングに凹凸を設けてラビリンスシ−ルを形成した
ことにより、洩れが更に効果的に防止されるから、高い
性能が維持される。
【0033】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の流体機械であって、歯すじの頂部と両側の壁部と
の間で形成される2箇所の角部が、適度な空隙を介して
貫入する弧状の凹部を、相手側ロ−タの歯底に2箇所設
けたことを特徴とし、請求項1又は請求項2の構成と同
等の効果を得る。
【0034】又、頂部の両側には壁部との交線である2
箇所の角部が形成されるが、ロ−タの歯底に形成された
2箇所の凹部は、ロ−タが回転するときの角部の逃げに
なる。
【0035】このように、頂部(角部)の逃げを相手側
ロ−タに設けたから、相手側ロ−タの歯底に合わせる目
的で、角部付近の母材の形状やコ−ティングの厚さを変
える必要がなくなり、ロ−タ頂部のシ−ル性が高く保た
れて、流体機械の性能が高く維持される。
【0036】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載の流体機械であって、歯すじが、
軸方向に形成されており、ケ−シングの流入口と流出口
が、軸方向に対してほぼ直角な箇所にそれぞれ配置され
ているル−ツ式流体機械で本発明を実施したものであ
り、請求項1乃至請求項3の構成と同等の効果を得る。
【0037】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載の流体機械であって、歯すじが、
スクリュ−状に形成されており、ケ−シングの流入口と
流出口が、軸方向の反対側にそれぞれ配置されているス
クリュ−式の流体機械で本発明を実施したものであり、
請求項1乃至請求項3の構成と同等の効果を得る。
【0038】
【発明の実施の形態】図1乃至図4によって本発明の第
1実施形態を説明する。
【0039】第1実施形態は請求項1、4の特徴を備え
ており、図1はこの実施形態を用いたス−パ−チャ−ジ
ャ1を示している。
【0040】なお、左右の方向は図1、4での左右の方
向であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0041】図1に示すように、ス−パ−チャ−ジャ1
は、入力プ−リ3、ル−ツブロワ5(実施形態の流体機
械:ル−ツ式流体機械)などから構成されている。
【0042】このル−ツブロワ5は、ロ−タ7、9、そ
れぞれのロ−タ軸11、13、ケ−シング15、タイミ
ングギヤ組17などから構成されている。
【0043】入力プ−リ3は入力側のロ−タ軸11にス
プライン連結され、ナット19で固定されている。入力
プ−リ3はベルトを介してクランクシャフト側のプ−リ
に連結されており、ロ−タ軸11はエンジンの駆動力に
より、入力プ−リ3を介して回転駆動される。
【0044】ケ−シング15は、ケ−シング本体21と
プレ−ト23とエンドカバ−25などから構成されてい
る。プレ−ト23はピン27によってケ−シング本体2
1に位置決めされており、エンドカバ−25とプレ−ト
23はボルト29によってケ−シング本体21に固定さ
れている。
【0045】図2のように、ケ−シング15には空気の
吸入口31(流入口)と吐出口33(流出口)が形成さ
れている。ケ−シング本体21とプレ−ト23との間に
はこれらの吸入口31と吐出口33に連通するロ−タ室
35が形成されている。
【0046】又、プレ−ト23とエンドカバ−25との
間にはギヤ室37が形成されており、タイミングギヤ組
17はこのギヤ室37に収容されている。ギヤ室37に
はエンドカバ−25のオイルフィラ−39から注入され
たオイルによってオイル溜りが設けられている。プレ−
ト23とエンドカバ−25との間にはOリング41が配
置されており、ギヤ室37から外部へのオイル洩れを防
止している。
【0047】各ロ−タ7、9は、ロ−タ室35に収容さ
れている。
【0048】ロ−タ7は上記の入力側ロ−タ軸11とロ
−タ本体43から構成されており、ロ−タ9はロ−タ軸
13とロ−タ本体45から構成されている。
【0049】ロ−タ軸11、13とロ−タ本体43、4
5との間にはねじ部47、49と、小径の圧入部51、
53と、大径の圧入部55、57がそれぞれ設けられて
おり、ロ−タ軸11、13とロ−タ本体43、45はこ
れらのねじ部47、49を互いにねじ込むことによっ
て、各圧入部51、53、55、57がそれぞれ圧入さ
れ、組付けられている。
【0050】又、図2のように、各ロ−タ本体43、4
5にはロ−タ7、9の回転中心軸に対して平行な2条の
歯すじ59、61が形成されている。各歯すじ59、6
1には空洞部63、65が形成されており、ロ−タ7、
9の慣性を小さくしてル−ツブロワ5の効率とエンジン
の燃費を向上させ、ス−パ−チャ−ジャ1のレスポンス
と車両の加速性とを向上させている。
【0051】又、図3に拡大して示したように、各ロ−
タ本体43、45(母材)の表面(径方向と軸方向端
面)と、ロ−タ室35(ケ−シング本体21とプレ−ト
23が母材)の内周には、それぞれコ−ティング67、
69が施されている。
【0052】コ−ティング67、69には被切削性の高
い軟質な材料が用いられており、例えば、ル−ツブロワ
5を組付けたときにコ−ティング67、69が接触して
も、ロ−タ7、9を回転させると、接触している過剰な
部分は互いに削り取られる。
【0053】このように、接触箇所のコ−ティング6
7、69が削り取られることによって、ロ−タ本体4
3、45の間の隙間と、ロ−タ本体43、45とロ−タ
室35との隙間が適度に調整され、吸気の洩れが低減
し、ル−ツブロワ5の効率が向上する。
【0054】各ロ−タ軸11、13は、ロ−タ本体4
3、45の左側で、シ−ル型のアンギュラ−コンタクト
ベアリング71、73によってケ−シング15に支承さ
れており、これらのシ−ル型ベアリング71、73によ
ってロ−タ室35から外部への吸気洩れが防止されてい
る。
【0055】又、各ロ−タ軸11、13は、ロ−タ本体
43、45の右側で、アンギュラ−コンタクトベアリン
グ75、77によってケ−シング15に支承されてい
る。これらのベアリング75、77の左側には、ロ−タ
軸11、13とケ−シング15との間にシ−ル79、8
1が配置されており、ロ−タ室35からギヤ室37への
吸気洩れと、ギヤ室37からロ−タ室35へのオイル洩
れとを防止している。
【0056】又、ケ−シング15に設けられているベア
リングハウジング83の開口部にはカバ−85が止め輪
87によって固定されており、この開口部からの塵や埃
などの侵入を防止している。
【0057】タイミングギヤ組17は互いに噛み合った
一対のタイミングギヤ89、91から構成されている。
タイミングギヤ89はテ−パ−リング固定機構93によ
ってロ−タ軸11の右端部に固定されており、タイミン
グギヤ91はロ−タ軸13の右端部に圧入されている。
【0058】このテ−パ−リング固定機構93は、テ−
パ−リング95と、ロ−タ軸11の右端に螺着されるナ
ット97からなり、テ−パ−リング95をナット97で
タイミングギヤ89とロ−タ軸11との間に押し込むこ
とによって、タイミングギヤ89を回転方向に位置決め
する。
【0059】このタイミングギヤ89の位置決めは、各
ロ−タ7、9の歯すじ59、61を互いに接触しないよ
うに噛み合わせ、更に、タイミングギヤ89をタイミン
グギヤ91と噛み合わせた状態で行う。
【0060】プ−リ3からロ−タ軸11に入力したエン
ジンの駆動力はタイミングギヤ組17を介してロ−タ
7、9を反対方向に回転させる。このとき、タイミング
ギヤ組17はロ−タ7、9が互いに接触しないように同
期回転させる。
【0061】ロ−タ7、9が回転すると、ル−ツブロワ
5は吸気を吸入口31から吸入し、吐出口33から吐き
出して、エンジンを過給する。
【0062】図3に拡大して示すように、各ロ−タ7、
9の歯すじ59、61は、ロ−タ室35に対向する頂部
97と、この頂部97と歯底面99(図2)とを連結す
る両側の壁部101、101とで形成されている。
【0063】本発明のル−ツブロワ5では、各ロ−タ
7、9共に、頂部97の母材を薄く形成すると共に、薄
くした分コ−ティング103を厚くして、その削り代を
増大させている。
【0064】従って、ル−ツブロワ5を組付けた際に、
あるいは、ル−ツブロワ5の稼働中に、図4のように、
ロ−タ7、9とロ−タ室35の各中心軸が角度105だ
け互いに傾斜し、頂部97のコ−ティング103とロ−
タ室35のコ−ティング69とが接触すると、ロ−タ
7、9の回転に伴って、右側の接触箇所でコ−ティング
103、69が互いに削り合い、やがて軸方向に沿った
全体の隙間107が傾斜に倣って適正な値に調整され
る。
【0065】又、コ−ティング103は削り代を増大さ
せたから、削られた後も必要な膜厚は残る。
【0066】ロ−タ7、9の頂部97は、ロ−タ室35
との間で、あるいは、相手側ロ−タ9、7との間で、シ
−ル部を形成する重要な部分であり、ここで吸気の洩れ
が生じると効率が大きく低下する。
【0067】上記のように、ロ−タ7、9とロ−タ室3
5との間で傾斜が生じても、コ−ティング103を厚く
形成したことによってこの重要なシ−ル部で吸気洩れが
防止されるから、ル−ツブロワ5の効率は常時高く保た
れる。
【0068】又、ロ−タ7、9の頂部97の母材を薄く
したことにより、図3のように、頂部97とロ−タ室3
5の隙間109が広くなり、又、各ロ−タ7、9の間
で、母材間の隙間が広くなるから、各母材の接触と、接
触による焼き付きや異常摩耗が防止される。
【0069】こうして、ス−パ−チャ−ジャ1(ル−ツ
ブロワ5)が構成されている。
【0070】上記のように、このル−ツブロワ5は、各
ロ−タ7、9の頂部97で母材を薄くし、薄くしただけ
頂部97のコ−ティング103を厚くして削り代を増大
させた。
【0071】従って、組付けた際に、ロ−タ7、9とロ
−タ室35とが互いに傾斜していても、ロ−タ7、9の
回転に伴って接触箇所のコ−ティング103、69が削
られることにより、全体の隙間が傾斜に倣って調整され
るから、吸気の洩れが防止され、性能が高く維持され
る。
【0072】又、頂部97の母材を薄くしたことによっ
て、ロ−タ7、9とロ−タ室35の間、及び、各ロ−タ
7、9の間で、母材と母材との隙間が広くなり、各母材
の接触と、接触による焼き付きや異常摩耗が防止され、
耐久性が大きく向上する。
【0073】又、稼働後に、支承部の摩耗などによって
ロ−タ7、9とロ−タ室35の間で経時的に傾斜が生じ
ても、同様に、隙間調整が行われて高い性能が維持さ
れ、母材の接触と焼き付きなどが防止される。
【0074】又、稼働中に、熱膨張や遠心力によって、
ロ−タ7、9の頂部97が膨張しコ−ティング103が
相手側(ロ−タ室35及び相手側ロ−タ9、7の歯底9
9)と接触しても、コ−ティング103に充分な削り代
を設けたことにより、同様に、隙間調整によって高い性
能が維持され、母材の接触と焼き付きが防止される。
【0075】ル−ツブロワ5は、このような隙間調整機
能と母材の接触防止機能とにより、ロ−タ7、9とロ−
タ室35間の傾斜に対応できるから、従来例と異なっ
て、ロ−タやロ−タ室の寸法精度を上げる必要がなく、
そのための加工コストが発生しない。
【0076】又、部材を選択組付けする必要がないか
ら、関連部材の寸法測定コストと選別コストも発生しな
い。
【0077】又、特に寸法精度のよいベアリングを用い
る必要がないから、更にコストが低減される。
【0078】次に、図5乃至図7によって第2実施形態
の説明をする。
【0079】第2実施形態のル−ツブロワ111は請求
項1、2、3、4の特徴を備えている。なお、第2実施
形態の説明及び図5乃至図7において、第1実施形態の
ル−ツブロワ5と同機能の部材には同一の符号を与えて
引用する。
【0080】ル−ツブロワ111はス−パ−チャ−ジャ
に用いられており、ル−ツブロワ5と同様に、各ロ−タ
7、9共に、頂部97の母材を薄く形成し、薄くした分
コ−ティング103を厚くして、削り代を増大させてい
る。
【0081】又、図6と図7に示すように、各ロ−タ
7、9のコ−ティング103には軸方向に凹凸部113
が設けられており、ロ−タ室35及び相手側ロ−タ9、
7との間でラビリンスシ−ル115を形成している。
【0082】重要なシ−ル部である頂部97のコ−ティ
ング103でラビリンスシ−ル115を形成したことに
よって、このシ−ル部のシ−ル性が更に向上し、ル−ツ
ブロワ111の効率が高く保たれる。
【0083】各ロ−タ7、9の歯すじ59、61には頂
部97と両側の壁部101、101の交線である角部1
17が2箇所に形成されている。
【0084】図5と図6に示すように、各ロ−タ7、9
の歯底99には、相手側ロ−タ9、7の角部117が適
度な空隙を介して貫入する弧状の凹部119が2箇所形
成されている。
【0085】各ロ−タ7、9の凹部119は、各ロ−タ
7、9の噛み合いに当たって、相手側ロ−タ9、7の角
部117が貫入する逃げになる。
【0086】このように、頂部97(角部117)の逃
げを設けたことによって、頂部97の母材の形状やコ−
ティング103の厚さを、歯底99との干渉を避けるた
めに変更する必要がなくなるから、ロ−タ頂部97のシ
−ル効果を高く保つことが可能になり、ル−ツブロワ1
11を高性能に維持することができる。
【0087】こうして、第2実施形態のス−パ−チャ−
ジャ(ル−ツブロワ111)が構成されている。
【0088】上記のように、ル−ツブロワ111は、ロ
−タ頂部97のコ−ティング103に凹凸113を設け
てラビリンスシ−ル115を形成したことにより、吸気
洩れの防止効果が更に向上し、高い性能が維持される。
【0089】又、角部117の逃げ(凹部119)を相
手側ロ−タの歯底99に設けたから、歯底99との干渉
を避けるために頂部97やコ−ティング103を変形さ
せる必要がなくなり、シ−ル性が高く保たれ、ル−ツブ
ロワ111を高性能に維持できる。
【0090】これに加えて、ル−ツブロワ111は、第
1実施形態のル−ツブロワ5と同等の効果を得る。
【0091】なお、本発明の流体機械は、各実施形態の
ようなル−ツ式の流体機械に限らず、請求項5に記載し
たように、スクリュ−式の流体機械でもよい。
【0092】又、本発明の流体機械は、ロ−タに回転力
を与えて流体を圧縮するコンプレッサのような用途の他
に、加圧された流体を膨張させて回転力を取り出す膨張
機(タ−ビン)として用いてもよい。
【0093】
【発明の効果】請求項1の流体機械は、ロ−タの頂部で
母材を薄くし、薄くした分コ−ティングを厚くし削り代
を増大させたから、組付けた際、あるいは、稼働中に、
ロ−タとロ−タ室の中心軸が互いに傾斜しても、増大さ
せた削り代が削られることにより、傾斜に倣って軸方向
全体の隙間が調整されるから、流体の洩れが防止され、
高い性能が得られる。
【0094】又、ロ−タ頂部の母材を薄くして、ロ−タ
とロ−タ室の間、及び、各ロ−タの間で、母材の隙間を
広くしたから、各母材の接触、焼き付き、異常摩耗など
が防止され、耐久性が大きく向上する。
【0095】又、従来例と異なって、隙間調整のための
種々のコストが発生しないから、極めて低コストで実施
できる。
【0096】請求項2の流体機械は、請求項1の構成と
同等の効果を得ると共に、ロ−タ頂部のコ−ティングに
形成されたラビリンスシ−ルによって洩れが更に効果的
に防止され、高い性能が維持される。
【0097】請求項3の流体機械は、請求項1又は請求
項2の構成と同等の効果を得ると共に、頂部に形成され
る角部の逃げを相手側ロ−タの歯底に設けたことによ
り、頂部の形状やコ−ティングの厚さを歯底に合わせて
変更する必要がなくなり、ロ−タ頂部のシ−ル性が高く
保たれ、高い性能が維持される。
【0098】請求項4の流体機械は、請求項1乃至請求
項3の構成と同等の効果を得る。
【0099】請求項5の流体機械は、請求項1乃至請求
項3の構成と同等の効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB部拡大図である。
【図4】ロ−タとロ−タ室との間に傾斜が生じたとき
の、コ−ティングによる隙間調整作用を示す縦断面図で
ある。
【図5】第2実施形態を示す横断面図である。
【図6】図5のC部拡大図である。
【図7】第2実施形態において、ロ−タ頂部のコ−ティ
ングに設けられラビリンスシ−ルを形成する凹凸を示す
斜視図である。
【図8】従来例の断面図である。
【図9】図8のD部拡大図である。
【図10】従来例においてロ−タとロ−タ室との間に傾
斜が生じた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
5、111 ル−ツブロワ(流体機械:ル−ツ式流体機
械) 7、9 ロ−タ 15 ケ−シング 21 ケ−シング本体(母材) 23 プレ−ト(母材) 31 吸入口(流入口) 33 吐出口(流出口) 35 ロ−タ室 43、45 ロ−タ本体(母材) 59、61 歯すじ 67 ロ−タのコ−ティング 69 ロ−タ室のコ−ティング 97 歯すじの頂部 99 歯底 101 歯すじの壁部 103 頂部のコ−ティング 113 コ−ティング103に設けられた凹凸 115 ラビリンスシ−ル 117 頂部の角部 119 歯底に設けられた弧状の凹部(逃げ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流入口及び流出口と、これらと連
    通するロ−タ室とを有するケ−シングと、ロ−タ室に回
    転自在に収容され、互いの歯すじで噛み合って反対方向
    に回転する一対のロ−タとを備え、ロ−タの歯すじが、
    ロ−タ室に対向する頂部と、この頂部と歯底とを連結す
    る壁部とによって形成されており、ロ−タにコ−ティン
    グが施された流体機械であって、前記歯すじの頂部にお
    いて、母材を薄く形成し、母材を薄くしただけコ−ティ
    ングを厚くしたことを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、頂部のコ
    −ティングに凹凸を設け、ロ−タ室及び相手側ロ−タと
    の間でラビリンスシ−ルを形成したことを特徴とする流
    体機械。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、歯すじの頂部と両側の壁部との間で形成される2箇
    所の角部が、適度な空隙を介して貫入する弧状の凹部
    を、相手側ロ−タの歯底に2箇所設けたことを特徴とす
    る流体機械。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、歯すじが、軸方向に形成されてお
    り、ケ−シングの流入口と流出口が、軸方向に対してほ
    ぼ直角な箇所にそれぞれ配置されているル−ツ式流体機
    械であることを特徴とする流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、歯すじが、スクリュ−状に形成さ
    れており、ケ−シングの流入口と流出口が、軸方向の反
    対側にそれぞれ配置されているスクリュ−式流体機械で
    あることを特徴とする流体機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103047143A (zh) * 2013-01-29 2013-04-17 天津市天鼓机械制造有限公司 罗茨鼓风机用密封叶轮
CN103062058A (zh) * 2013-01-29 2013-04-24 天津市天鼓机械制造有限公司 风机的密封叶轮

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