JP2000337280A - ルーツ式流体機械 - Google Patents

ルーツ式流体機械

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JP2000337280A
JP2000337280A JP11150562A JP15056299A JP2000337280A JP 2000337280 A JP2000337280 A JP 2000337280A JP 11150562 A JP11150562 A JP 11150562A JP 15056299 A JP15056299 A JP 15056299A JP 2000337280 A JP2000337280 A JP 2000337280A
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rotor
rotors
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fluid machine
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Masao Tateno
正夫 舘野
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コ−ティングにより、ロ−タの干渉を防止し
ながら流体の漏れを最小にする。 【解決手段】 それぞれの山歯57、59と谷歯63、
61とで互いに噛み合うロ−タ5、7と、これらを収容
するロ−タ室31及びロ−タ室31と連通する流入口3
3と流出口35を有するケ−シング13とを備え、ロ−
タ5、7の歯面に、コ−ティングを施した部分103と
施さない部分105とを交互に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、車両用
のス−パ−チャ−ジャに用いられるル−ツ式の流体機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−200360号公報に図7の
ようなル−ツ式流体機械201が記載されている。
【0003】このル−ツ式流体機械201は、回転中心
軸と平行な歯すじで互いに噛み合う一対のロ−タ20
3、205と、これらを回転自在に収容するロ−タ室2
07と、各ロ−タ203、205を反対方向に同期回転
させ互いに接触しないように噛み合わせるタイミングギ
ヤ組209と、入力プ−リ211などから構成されてい
る。
【0004】入力プ−リ211は入力側ロ−タ203の
ロ−タ軸213に固定されており、ベルトを介してエン
ジン側のプ−リに連結されている。入力プ−リ211の
回転は、タイミングギヤ組209を介してロ−タ20
3、205を回転させる。
【0005】ロ−タ203、205が回転すると、流体
は吸入口からロ−タ室207に吸入され、吐出口から吐
き出される。
【0006】各ロ−タ203、205の歯面には、互い
の干渉と流体の漏れとを防止するためにコ−ティングが
施されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このコ−ティ
ングは、各ロ−タ203、205の歯面全体に施されて
おり、各ロ−タ203、205のコ−ティングが接触す
ると、焼き付きを起こす恐れがある。
【0008】従って、コ−ティングの接触部が互いに削
られて適度な隙間が形成されるアブレ−ダブル作用は期
待できない。
【0009】各ロ−タ203、205の干渉を防止する
には、隙間を広めに形成する必要があり、これに伴って
流体の漏れが増加し、効率が低下する。
【0010】そこで、この発明は、ロ−タの干渉を防止
しながら、流体の漏れを最小にし、効率を高く保つル−
ツ式流体機械の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のル−ツ式流体
機械は、回転中心軸と平行な歯すじで互いに噛み合う一
対のロ−タと、これらのロ−タを収容するロ−タ室と、
このロ−タ室と連通する流体の流入口及び流出口を有す
るケ−シングとを備え、ロ−タの歯面に、コ−ティング
を施した部分と施さない部分とを交互に設けたことを特
徴とする。
【0012】このように、本発明のル−ツ式流体機械
は、ロ−タの歯面に、コ−ティングを施した部分と、コ
−ティングを施さない部分とを交互に設けた。
【0013】従って、各ロ−タのコ−ティング部分が接
触したとき、歯面全体にコ−ティングを施した従来例と
異なり、コ−ティング材が削られ易いから、焼き付きが
防止され、更に、コ−ティングの干渉した部分が互いに
削られるアブレ−ダブル作用によって、各ロ−タの間
と、各ロ−タとロ−タ室との間に適度な隙間が形成され
る。
【0014】これらの適度な隙間によって、ロ−タの干
渉が防止されると共に、流体の漏れが最小限になり、効
率が高く保たれる。
【0015】又、コ−ティングを施した部分(凸部)と
コ−ティングを施さないロ−タの地肌部分(凹部)との
配置方向によっては、請求項4のように、凹凸がラビリ
ンスシ−ルを構成するから、更に、流体の漏れが低減さ
れ、効率が向上する。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載のル−ツ
式流体機械であって、コ−ティングを施さない部分が、
互いに交わらない直線溝、あるいは、互いに交わる直線
溝であることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果
を得る。
【0017】これに加えて、直線溝は形成し易いから、
それだけ低コストに実施できる。
【0018】請求項3の発明は、請求項2記載のル−ツ
式流体機械であって、直線溝の幅、直線溝の交差角度、
ロ−タの軸方向に対する直線溝の角度、コ−ティングの
厚さ、及び、これらの組み合わせを、同一のロ−タ上、
あるいは、異なったロ−タの間で必要に応じて任意に選
択したことを特徴とし、請求項2の構成と同等の効果を
得る。
【0019】このように、直線溝の幅、直線溝の交差角
度、ロ−タの軸方向に対する直線溝の角度、コ−ティン
グの厚さなどは、必要に応じて、任意に選択し、組み合
わせることができる。
【0020】更に、これらは同一のロ−タ上で、あるい
は、異なったロ−タの間で任意に選択し、組み合わせる
ことができる。
【0021】このような選択と組み合わせとによって、
ロ−タの干渉防止効果と、流体の漏れを防止する効果が
更に向上する。
【0022】請求項4の発明は、請求項3記載のル−ツ
式流体機械であって、直線溝が、ロ−タの軸方向と平行
に形成されていることを特徴とし、請求項3の構成と同
等の効果を得る。
【0023】これに加えて、直線溝をロ−タの軸方向と
平行に形成したことによって、コ−ティング部(凸部)
とコ−ティングを施さない部分(凹部)の凹凸がラビリ
ンスシ−ルを構成し、更に、流体の漏れが低減され、効
率が向上する。
【0024】請求項5の発明は、請求項1記載のル−ツ
式流体機械であって、コ−ティングを施さない部分が、
互いに独立した円形、多角形、あるいは、不定型な形状
のスポットであることを特徴とし、請求項1の構成と同
等の効果を得る。
【0025】請求項6の発明は、請求項5記載のル−ツ
式流体機械であって、スポットの形状、大きさ、密度、
コ−ティングの厚さ、及び、これらの組み合わせを、同
一のロ−タ上、あるいは、異なったロ−タの間で必要に
応じて任意に選択したことを特徴とし、請求項5の構成
と同等の効果を得る。
【0026】このように、円形、多角形、不定型などの
スポットは、それぞれの大きさ、分布密度、コ−ティン
グの厚さなどは、必要に応じて任意に選択し、組み合わ
せることができる。
【0027】更に、これらは、同一のロ−タ上で、ある
いは、異なったロ−タの間で任意に選択し、組み合わせ
ることができる。
【0028】このような選択と組み合わせとによって、
ロ−タの干渉防止効果と、流体の漏れを防止する効果が
更に向上する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1乃至図4によって本発明の第
1実施形態(ス−パ−チャ−ジャ1:ル−ツ式流体機
械)を説明する。
【0030】ス−パ−チャ−ジャ1は請求項1、2、
3、4の特徴を備えており、図1と図2はこのス−パ−
チャ−ジャ1を示している。又、左右の方向は図1と図
4での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は
図示されていない。
【0031】ス−パ−チャ−ジャ1は、入力プ−リ3、
ロ−タ5、7、ロ−タ軸9、11、ケ−シング13、タ
イミングギヤ組15、エンドカバ−17などから構成さ
れている。
【0032】入力プ−リ3は入力側のロ−タ軸9にスプ
ライン連結され、ナット19で固定されている。入力プ
−リ3はベルトを介してエンジン側のプ−リに連結され
ており、エンジンの駆動力によって回転駆動される。
【0033】ケ−シング13は、ケ−シング本体21と
プレ−ト23とを有し、プレ−ト23はノックピン25
によってケ−シング本体21に位置決めされている。プ
レ−ト23は、エンドカバ−17と共に、ボルト27に
よってケ−シング本体21に固定されている。又、エン
ドカバ−17とプレ−ト23との間にはOリング29が
配置されている。
【0034】図2のように、ケ−シング13には、ロ−
タ室31と、これと連通する吸入口33(流入口)と吐
出口35(流出口)とが形成されている。
【0035】又、図1のように、エンドカバ−17とプ
レ−ト23との間にはギヤ室37が形成されており、タ
イミングギヤ組15はこのギヤ室37に収容されてい
る。ギヤ室37にはエンドカバ−17のオイルフィラ−
39からオイルが注入され、オイル溜りが設けられてい
る。Oリング29はギヤ室37から外部へのオイル洩れ
を防止する。
【0036】ロ−タ5、7は、ロ−タ室31に収容され
ている。
【0037】一方のロ−タ5は入力側のロ−タ軸9とロ
−タ本体41とから構成されており、他方のロ−タ7は
ロ−タ軸11とロ−タ本体43とから構成されている。
【0038】各ロ−タ軸9、11と各ロ−タ本体41、
43は、互いの間に設けられたねじ部45、47を相対
回転させ、小径の圧入部49、51と大径の圧入部5
3、55をそれぞれ圧入して組付けられている。
【0039】各ロ−タ本体41、43にはロ−タ5、7
の回転中心軸107に対して平行な2条の山歯57、5
9が形成されている。各山歯57、59の間には谷歯6
1、63が形成されており、それぞれの山歯57、59
は相手側の谷歯63、61と噛み合っている。
【0040】各山歯57、59には、それぞれを軸方向
に貫通した空洞部65、67が形成されており、ロ−タ
5、7の慣性モ−メントを低減させ、ス−パ−チャ−ジ
ャ1の効率とエンジンの燃費とを向上させている。
【0041】各ロ−タ軸9、11は、ロ−タ本体41、
43の左側でシ−ル型のアンギュラ−コンタクトベアリ
ング69、71により、又、ロ−タ本体41、43の右
側でアンギュラ−コンタクトベアリング73、75によ
り、それぞれケ−シング13に支承されている。
【0042】これらのシ−ル型ベアリング69、71に
よってロ−タ室31から外部への吸気洩れと、塵や埃な
どの侵入とが防止される。
【0043】又、アンギュラ−コンタクトベアリング7
3、75の左側にはロ−タ軸9、11とケ−シング13
(プレ−ト23)との間にシ−ル77、79がそれぞれ
配置されており、ロ−タ室31からギヤ室37への吸気
漏れと、ギヤ室37からロ−タ室31へのオイル洩れと
を防止している。
【0044】又、ケ−シング本体21に設けられたベア
リングハウジング81の開口部83には止め輪85によ
ってカバ−87が装着されており、開口部83からの塵
や埃などの侵入を防止している。
【0045】タイミングギヤ組15は互いに噛み合った
一対のタイミングギヤ89、91から構成されている。
タイミングギヤ89はテ−パ−リング固定機構93によ
ってロ−タ軸9の右端部に固定されており、タイミング
ギヤ91はロ−タ軸11の右端部に圧入されている。
【0046】テ−パ−リング固定機構93は、テ−パ−
リング95とロ−タ軸9の右端に螺着されるナット97
からなり、タイミングギヤ89とロ−タ軸9との間にテ
−パ−リング95をナット97で押し込むことによっ
て、タイミングギヤ89を回転方向に位置決めする。
【0047】タイミングギヤ89の位置決めは、各ロ−
タ5、7の山歯57、59と谷歯63、61とを互いに
接触しないように噛み合わせた状態で、タイミングギヤ
89をタイミングギヤ91に噛み合わせて行う。
【0048】プ−リ3から入力したエンジンの駆動力
は、タイミングギヤ組15を介してロ−タ5、7を回転
させる。タイミングギヤ組15は、図2の矢印99、1
01のように、ロ−タ5、7を互いに接触しないように
反対方向に同期回転させる。
【0049】ス−パ−チャ−ジャ1は、吸入口33から
吸入した吸気を吐出口35から吐出してエンジンに供給
する。
【0050】図3と図4のように、各ロ−タ5、7の山
歯57、59と谷歯61、63の表面には、二硫化モリ
ブデンのコ−ティング103が施されている。
【0051】図3のように、このコ−ティング103に
は、山歯57、59と谷歯61、63の地肌が露出する
直線溝105(コ−ティングを施さない部分)が交互に
形成されている。又、図4のように、これらのコ−ティ
ング103と直線溝105は各ロ−タ5、7の回転中心
軸107と平行に形成されている。
【0052】ス−パ−チャ−ジャ1の場合は、図3のよ
うに、コ−ティング103の厚さはHであり、図4のよ
うに、コ−ティング103の幅W1と直線溝105の幅
W2は等しくしてある。
【0053】コ−ティング103と直線溝105とを交
互に形成したことによって、ロ−タ5、7の回転に伴っ
てそれぞれのコ−ティング103が接触すると、歯面全
体にコ−ティングを施した従来例と異なって、干渉した
コ−ティング材が互いに削られ易くなる。
【0054】又、削られたコ−ティング材は直線溝10
5に移動し、干渉部に何時までも留まらないから、焼き
付きが防止される。
【0055】又、コ−ティング材が削られるアブレ−ダ
ブル作用によって、各ロ−タ5、7の山歯57、59と
谷歯63、61の間と、山歯57、59とロ−タ室31
との間に適度な隙間が形成される。
【0056】これらの適度な隙間によって、ロ−タ5、
7の干渉を防止しながら吸気の漏れが最小になり、ス−
パ−チャ−ジャ1の効率が高く保たれる。
【0057】又、コ−ティング103の凸部と直線溝1
05の凹部とによってラビリンスシ−ルが構成されると
共に、これらの凹凸をロ−タ5、7の軸方向に形成した
ことによってこのラビリンスシ−ルのシ−ル効果が大き
くなり、流体の漏れが更に低減され、効率が向上する。
【0058】こうして、ス−パ−チャ−ジャ1が構成さ
れている。
【0059】上記のように、ス−パ−チャ−ジャ1は、
山歯57、59と谷歯61、63にコ−ティング103
と直線溝105とを交互に設けたことによって、ロ−タ
5、7間の焼き付きが防止されると共に、ロ−タ5、7
の回転に伴ってそれぞれのコ−ティング103が適度に
削られ、各ロ−タ5、7の間と、各ロ−タ5、7とロ−
タ室31との間に適度な隙間が形成される。
【0060】従って、ス−パ−チャ−ジャ1は、ロ−タ
5、7の干渉を防止しながら吸気の漏れが最小になり、
効率が高く保たれる。
【0061】又、コ−ティング103と直線溝105が
構成するラビリンスシ−ルによって、吸気の漏れが更に
低減され、効率が向上する。
【0062】又、直線状のコ−ティング103と直線溝
105は形成が容易であり、それだけ低コストに実施で
きる。
【0063】なお、コ−ティング103の幅W1と直線
溝105の幅W2は等しくせずに、必要に応じて、任意
に変えてよい。
【0064】又、これらの幅W1、W2とコ−ティング
103の厚さHは、各ロ−タ5、7上で、あるいは、ロ
−タ5、7の間で任意に変えてよい。
【0065】又、コ−ティング103と直線溝105
は、ロ−タ5、7の回転中心軸107と平行ではなく、
必要に応じて、適度な角度を与えてもよい。
【0066】このように、コ−ティング103の幅W
1、直線溝105の幅W2、ロ−タ5、7の軸方向に対
するこれらの角度、コ−ティングの厚さHなどは、必要
に応じて任意に選択し、組み合わせることができると共
に、これらは、各ロ−タ5、7上で、又、ロ−タ5、7
の間で任意に選択し、組み合わせることが可能であり、
このような選択と組み合わせとによって、ロ−タ5、7
の干渉と吸気の漏れとを高度に防止できる。
【0067】更に、コ−ティング材には、二硫化モリブ
デン以外の皮膜材料を用いてもよい。
【0068】次に、図5によって第2実施形態を説明す
る。
【0069】上記の実施形態は、直線溝105(コ−テ
ィングを施さない部分)が互いに交わらない例である
が、請求項2のように、コ−ティングを施さない部分を
互いに交わる直線溝で形成してもよい。
【0070】第2実施形態は、このように、コ−ティン
グを施さない部分が互いに交わる直線溝で形成された例
であり、以下、第1実施形態と同機能の部材等に同一の
符号を与えて引用しながら説明する。
【0071】第2実施形態では、山歯57、59と谷歯
61、63の表面に、互いに交差角θをなす厚さHのコ
−ティング109、111が設けられており、各コ−テ
ィング109、111には、それぞれ直線溝113、1
15(コ−ティングを施さない部分)が交互に形成され
ている。
【0072】又、これらのコ−ティング109、111
と直線溝113、115はロ−タ5、7の回転中心軸1
07に対してそれぞれ所定の角度に形成されている。
【0073】又、コ−ティング109、111の幅W3
とW5、及び、直線溝113、115の幅W4とW6は
それぞれ互いに等しくしてある。
【0074】このように、コ−ティング109、111
の間にそれぞれ直線溝113、115を交互に形成した
から、第1実施形態と同様に、ロ−タ5、7の回転に伴
ってそれぞれのコ−ティング109、111が接触する
と、焼き付きを防止しながら、コ−ティング109、1
11の干渉部分が削り取られる。
【0075】こうして、各ロ−タ5、7の間と、各ロ−
タ5、7とロ−タ室31との間に適度な隙間が形成さ
れ、ロ−タ5、7の干渉を防止しながら吸気の漏れが最
小になり、ス−パ−チャ−ジャの効率が高く保たれる。
【0076】又、直線溝113、115とコ−ティング
109、111の凹凸によってラビリンスシ−ルが構成
され、流体の漏れが更に低減され、効率が向上する。
【0077】なお、第2実施形態でも、第1実施形態と
同様に、コ−ティング109、111の幅W3、5と直
線溝113、115の幅W4、6は、必要に応じて任意
に変えてよい。
【0078】又、これらの幅W3、4、5、6、とコ−
ティング109、111の厚さHは、ロ−タ5、7上
で、あるいは、ロ−タ5、7の間で任意に変えてよい。
【0079】又、コ−ティング109、111と直線溝
113、115の交差角θと、ロ−タ5、7の回転中心
軸107に対する角度も、必要に応じて任意に変えてよ
い。
【0080】このような選択と組み合わせとによって、
ロ−タ5、7の干渉と吸気の漏れとを高度に防止でき
る。
【0081】次に、図6によって第3実施形態を説明す
る。
【0082】コ−ティングを施さない部分は、第1と第
2の各実施形態と異なって、直線溝でなくてもよく、請
求項5と請求項6のように、円形、多角形、あるいは、
不定型な形状のスポットでもよい。
【0083】第3実施形態は、このように、コ−ティン
グを施さない部分がこれらの形状のスポットで形成され
た例であり、以下、第1、2実施形態と同機能の部材等
に同一の符号を与えて引用しながら説明する。
【0084】第3実施形態では、コ−ティング117
に、径の異なる円形のスポット119(コ−ティングを
施さない互いに独立した部分)、大きさと形状の異なる
多角形のスポット121(コ−ティングを施さない互い
に独立した部分)、不定型のスポット123(コ−ティ
ングを施さない互いに独立した部分)などが設けられて
いる。
【0085】このように、コ−ティング117に様々な
形状のスポット119、121、123を形成したこと
によって、上記各実施形態と同様に、ロ−タ5、7の回
転に伴ってそれぞれのコ−ティング117が接触したと
き、焼き付きが防止され、コ−ティング材の干渉部分が
削り取られて、各ロ−タ5、7の間と、各ロ−タ5、7
とロ−タ室31との間に適度な隙間が形成され、ロ−タ
5、7の干渉を防止しながら吸気の漏れが最小になり、
ス−パ−チャ−ジャの効率が高く保たれる。
【0086】又、各スポット119、121、123と
コ−ティング117の凹凸によってラビリンスシ−ルが
構成され、流体の漏れが更に低減され、効率が向上す
る。
【0087】なお、コ−ティングを施さない部分は、同
径の円、異径の円、同一形状の多角形、異なった形状の
多角形、大きさの異なった不定型のスポットのうちいず
れか一種類だけを用いて、あるいは、これらの一部を組
み合わせて、あるいは、これらを全部組み合わせて構成
してもよい。
【0088】又、各スポットの分布密度と、コ−ティン
グの厚さも、必要に応じて任意に選択することができ
る。
【0089】更に、請求項2の直線溝と請求項5のスポ
ットとを組み合わせてもよい。
【0090】又、本発明のル−ツ式流体機械は、ロ−タ
に回転を与えて流体を移動させる用途だけでなく、流体
圧を与えてロ−タから回転を取り出すタ−ビン(膨張
器)として用いてもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明のル−ツ式流体機械は、ロ−タの
歯面にコ−ティングを施した部分と施さない部分とを交
互に設けたことにより、各ロ−タのコ−ティングが接触
したときコ−ティングの干渉部が互いに削られるアブレ
−ダブル作用によって、各ロ−タの間と、各ロ−タとロ
−タ室との間に適度な隙間が形成され、ロ−タの干渉を
防止しながら、流体の漏れが最小になり、効率が高く保
たれる。
【0092】又、コ−ティングを施した部分の凸部と施
さない部分の凹部によってラビリンスシ−ルが構成さ
れ、流体の漏れが更に低減され、効率が向上する。
【0093】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、直線溝は形成し易いから、それだ
け低コストに実施できる。
【0094】請求項3の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、直線溝の幅、直線溝の交差角度、
ロ−タの軸方向に対する直線溝の角度、コ−ティングの
厚さなどを選択し、組み合わせることにより、ロ−タの
干渉防止効果と、流体の漏れを防止する効果が更に向上
する。
【0095】請求項4の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、コ−ティング施さない直線溝をロ
−タの軸方向に形成したことによる大きなラビリンスシ
−ル効果によって、流体の漏れが更に低減され、効率が
向上する。
【0096】請求項5の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得る。
【0097】請求項6の発明は、請求項5の構成と同等
の効果を得ると共に、円形、多角形、不定型の各スポッ
トの大きさ、分布密度、コ−ティングの厚さなどを選択
し、組み合わせることによって、ロ−タの干渉防止効果
と、流体の漏れを防止する効果が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1実施形態において、コ−ティングとコ−テ
ィングを施さない直線溝とを交互に設けたロ−タを示す
部分断面図である。
【図4】図3のB矢視図である。
【図5】第2実施形態において、所定の角度で交差した
コ−ティングと、これらのコ−ティングに対してそれぞ
れ交互に形成されたコ−ティングを施さない直線溝とを
示す図面である。
【図6】第3実施形態において、コ−ティングを施さな
い様々な形状のスポットをコ−ティングに設けた状態を
示す図面である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 ス−パ−チャ−ジャ(ル−ツ式流体機械) 5、7 ロ−タ 13 ケ−シング 31 ロ−タ室 33 吸入口(流入口) 35 吐出口(流出口) 57、59 山歯(歯すじ) 61、63 谷歯(歯すじ) 103 コ−ティング 105 コ−ティング103に交互に形成された直線溝
(コ−ティングを施さない部分) 107 ロ−タ5、7の回転中心軸(ロ−タ5、7の軸
方向) 109、111 互いに交差する直線溝のコ−ティング 113、115 コ−ティング109、111にそれぞ
れ交互に形成された直線溝(コ−ティングを施さない部
分) 117 コ−ティング 119 円形のスポット(コ−ティングを施さない互い
に独立した部分) 121 多角形のスポット(コ−ティングを施さない互
いに独立した部分) 123 不定型のスポット(コ−ティングを施さない互
いに独立した部分)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸と平行な歯すじで互いに噛み
    合う一対のロ−タと、これらのロ−タを収容するロ−タ
    室と、このロ−タ室と連通する流体の流入口及び流出口
    を有するケ−シングとを備え、ロ−タの歯面に、コ−テ
    ィングを施した部分と施さない部分とを交互に設けたこ
    とを特徴とするル−ツ式流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、コ−ティ
    ングを施さない部分が、互いに交わらない直線溝、ある
    いは、互いに交わる直線溝であることを特徴とするル−
    ツ式流体機械。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、直線溝の
    幅、直線溝の交差角度、ロ−タの軸方向に対する直線溝
    の角度、コ−ティングの厚さ、及び、これらの組み合わ
    せを、同一のロ−タ上、あるいは、異なったロ−タの間
    で必要に応じて任意に選択したことを特徴とするル−ツ
    式流体機械。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、直線溝
    が、ロ−タの軸方向と平行に形成されていることを特徴
    とするル−ツ式流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発明であって、コ−ティ
    ングを施さない部分が、互いに独立した円形、多角形、
    あるいは、不定型な形状のスポットであることを特徴と
    するル−ツ式流体機械。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明であって、スポット
    の形状、大きさ、密度、コ−ティングの厚さ、及び、こ
    れらの組み合わせを、同一のロ−タ上、あるいは、異な
    ったロ−タの間で必要に応じて任意に選択したことを特
    徴とするル−ツ式流体機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226160A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Hokuetsu Kogyo Co Ltd 油冷式スクリュ圧縮機
US9004891B2 (en) 2007-04-23 2015-04-14 Edwards Limited Vacuum pump

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