JP2001020887A - ルーツ式流体機械 - Google Patents

ルーツ式流体機械

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JP2001020887A
JP2001020887A JP11192071A JP19207199A JP2001020887A JP 2001020887 A JP2001020887 A JP 2001020887A JP 11192071 A JP11192071 A JP 11192071A JP 19207199 A JP19207199 A JP 19207199A JP 2001020887 A JP2001020887 A JP 2001020887A
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JP
Japan
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rotor
rotors
housing
tooth
type fluid
Prior art date
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Pending
Application number
JP11192071A
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English (en)
Inventor
Masaaki Fushiki
正明 伏木
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティング処理が不要でコスト低減可能な
ルーツ式流体機械の提供を目的とする。 【解決手段】 ハウジング7内に収容され互いに噛み合
う一対のロータ3,5を有するルーツ式圧縮機1であっ
て、各ロータ3,5の歯先部に軸方向に延びる低摩擦材
のシール部材35を組み付けると共に端面部にハウジン
グ7の内壁と摺動するシール部材41,42を組み付け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気を
過給するルーツ式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の過給機としては、例えば特開平8
−200360号公報に図7に示すルーツ式過給機10
1が記載されている。
【0003】この過給機101は、一対のロータ10
3,105がその軸106,107の両端をそれぞれベ
アリング109,111,113,115を介してハウ
ジング117に回転自在に支持されている。入力側のロ
ータ103の入力端にプーリ119が固定され、このプ
ーリ119を介してロータ103がエンジンによりベル
ト駆動される。ロータ103,105同士の間はタイミ
ングギヤ121,123を介して連結され、両ロータ1
03,105は互いに逆方向に同一回転数で同期回転す
る。そして、両ロータ103,105は互いの歯形面間
およびロータ103,105の歯先、端面とこれらを収
容しているハウジング117との間に僅かなすきまを保
って、接触せずに回転する。こうして、エンジンの吸気
を過給する。
【0004】上記のすきまは小さいので、部分的に接触
が生じることがあっても接触部が焼き付くことのないよ
うに、例えばロータ103,105の歯形面や端面、ハ
ウジング117の対向面などに低摩擦材をコーティング
することが一般に行われている。こうしてコーティング
処理により気密性を上げ、各すきまを通って流体が吸込
側へ漏れるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コーティング
処理を施す場合、処理前のロータの高精度加工、下地処
理などを要するのでコスト高になる。また、仕上げ加工
を省くとコーティングした面の精度が悪化し、吸気の充
填効率も低下する。
【0006】そこで、本発明は、コーティング処理が不
要でコスト低減可能なルーツ式流体機械の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、ハウジング内に収容され
互いに噛み合う一対のロータを有するルーツ式流体機械
であって、前記各ロータの歯先部および端面部の少なく
とも一方に前記ハウジングの内壁と摺動するシール部材
を組み付けたことを特徴とする。
【0008】したがって、各ロータの歯先部および/ま
たは端面部にシール部材を設けることにより、吸い込み
側への流体の漏れ防止ができ、気密性を保つためのコー
ティング処理を省略できるのでコストが低減される。
【0009】また、シール部材の材料選定により摺動部
の焼き付きを容易に防止することが可能である。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のルーツ式流体機械であって、前記歯先部に組み付けら
れるシール部材が、前記ロータの回転軸方向に延びて組
み付けられる低摩擦部材であることを特徴とする。
【0011】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、ロータおよびシール部材の加
工、取り付けが容易になるので、コストが一層低減され
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のルーツ式流体機械であって、前記端面部に組
み付けられるシール部材の少なくとも一方と前記歯先部
に組み付けられるシール部材とが一体に形成されてなる
ことを特徴とする。
【0013】したがって、請求項1または2の発明と同
等の作用・効果が得られると共に、両シール部材の一体
化により組み付けが容易になるので、コストが一層低減
される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図6
により説明する。図1は本実施形態のルーツ式圧縮機1
の断面図であり、図2はロータの形状を示す図面であ
る。図3〜図6は要部の説明図である。
【0015】図1に示すように、両ロータ3,5を収容
するハウジング7はハウジング本体7aと中間部材7b
とカバー7cとがボルト9により結合されてなり、ハウ
ジング本体7aと中間部材7bとは複数のピン11によ
り心出しされている。ハウジング本体7aと中間部材7
bとにより両ロータ3,5を収容するロータ室13(図
2参照)が構成されている。カバー7cの結合面はOリ
ング15によりシールされている。
【0016】図2に示すような、まゆ形の同形に形成さ
れた一対のロータ3,5は、それぞれに一体化されたロ
ータ軸17,19の左右端をベアリング21,23およ
び25,27により支持されると共に、各左端部のベア
リング21,25とハウジング本体7aとの間には皿ば
ね29,31が配置され、これにより両ロータ3,5は
左方に付勢されて、各ベアリング21,23および2
5,27の支持部にはガタが生じないようにされてい
る。
【0017】図2、図3に示すように、ロータ3,5の
各歯部の心部には軸方向に貫通する円柱状の肉抜き孔3
3,33が設けられ、慣性モーメントが軽減されてい
る。そして、各歯部の先端部3a,5aにはアリ溝状の
溝3b,5bが軸方向全長に亘って形成され、この溝3
b,5bに例えば低摩擦のテフロン(登録商標)材また
はカーボン材からなる断面がほぼ台形のシール部材35
が嵌合されている。このときシール部材35の外周部3
5aはロータ3,5の歯部の先端部よりも所定量出っ張
るようにされている。なお、図1にはシール部材35の
図示を省略し、ロータ5側に配置された後述のスペーサ
41を図示してある。
【0018】図4は、上記シール部材35の形状変更例
を示す。このシール部材37の断面形状は、上記シール
部材35とは逆の傾斜部を有すると共にくびれ部を有す
る形状に形成され、ロータ3’,5’の肉抜き孔33に
達するスリットに嵌合して取り付けられる。この変更例
によればシール部材37とハウジング7との摺動面積を
大きく設定することが容易である。また、シール部材3
7の保持性も良い。
【0019】図5は、上記シール部材35の他の形状変
更例を示す。このシール部材39の断面形状は、ロータ
3”,5”のスリットに嵌合するシール部39aと肉抜
き孔33に嵌合する本体部39bとからなり、取扱い
性、組付け性が向上する。
【0020】図6および図1のロータ5側に示すよう
に、各ロータ3,5の両端面とハウジング7との間にそ
れぞれスペーサ41,42が配置されている。スペーサ
41,42は低摩擦のテフロン材またはカーボン材から
なり、図6のようにロータ3,5の形状に倣った形状に
形成されている。そして、各ロータ3,5の軸部17,
19に嵌合して心出しされると共に、リング状の凸部4
1a,42aが肉抜き孔33の開口部に嵌合して回り止
めされて取り付けられる。
【0021】スペーサ41,42の厚さ調整により、各
ロータ3,5の端面すきまが所定量に調整される。な
お、スペーサ41,42の外形はロータ3,5の外形よ
りも所定量小さく設定されいる。
【0022】こうして、各ロータ3,5の歯面と両端面
およびハウジング7のロータ室13の壁面にはコーティ
ング処理は施されていない。
【0023】ロータ軸17の左端部にはプーリ43がス
プライン嵌合され、ナット45により一体化されてい
る。また、各ロータ軸17,18の右端部には、両ロー
タ3,5の位相合せを行って各ロータ軸17,18に固
定されたタイミングギヤ47,49が配置され、タイミ
ングギヤ47,49の噛み合いにより両ロータ3,5は
互いに逆方向に同期回転する。なお、オイルシール5
1,51により、タイミングギヤ47,49およびベア
リング23,27を潤滑するオイルがロータ室13に漏
れ込むのを防止している。圧縮機1を駆動する駆動力
は、プーリ43に入力される。
【0024】このような構成により、両ロータ3,5の
同期回転に伴い、各ロータ3,5の歯先に取り付けられ
たシール部材35がハウジング7の内壁と摺動および相
手側ロータの歯底面と接触することにより流体の吸い込
み側への漏れが防止される。そして、各ロータ3,5の
シール部材35以外の歯形面は相手側ロータおよびロー
タ室13の壁面と接触することはない。
【0025】同時に、各ロータ3,5の両端面において
もスペーサ41,42がロータ室13の対向面と摺動
し、摺動部のすきまは所定量に保たれている。
【0026】こうして、本実施形態によれば、各ロータ
3,5の歯先部に設けられたシール部材35により、ま
た端面部に設けられたシール部材41,42により、吸
い込み側への流体の漏れを防止することができ、気密性
を保つためのコーティング処理を省略できるので、コス
トが低減される。
【0027】また、各シール部材35,41,42の形
成およびロータ3,5の溝3b,5bの加工は容易であ
り、さらに取り付けが容易であるので、コストが一層低
減される。
【0028】また、シール部材35,41,42の材料
選定により摺動部の焼き付きを容易に防止することが可
能である。
【0029】なお、ロータ3,5の歯先部のシール部材
35と端面部のシール部材41,42のいずれかとを一
体に形成してもよく、その場合は組付けが容易になる。
また、ロータ3,5の歯先部のシール部材の断面形状を
矩形状に形成すれば、歯先部のシール部材を両端面部の
シール部材と一体形成することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、各ロータの歯先部および/ま
たは端面部にシール部材を設けることにより、吸い込み
側への流体の漏れ防止ができ、気密性を保つためのコー
ティング処理を省略できるのでコストが低減される。
【0031】また、シール部材の材料選定により摺動部
の焼き付きを容易に防止することが可能である。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られると共に、ロータおよびシ
ール部材の加工、取り付けが容易になるので、コストが
一層低減される。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2の発明と同等の効果が得られると共に、両シー
ル部材の一体化により組み付けが容易になるので、コス
トが一層低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】一実施形態のロータの形状を示す図面である。
【図3】一実施形態の要部の説明図である。
【図4】一実施形態の要部の変形例を示す図である。
【図5】一実施形態の要部の他の変形例を示す図であ
る。
【図6】一実施形態の要部の説明図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
3,3’,3”,5,5’,5” ロータ 3b,5b 溝 7 ハウジング 13 ロータ室 17,19 ロータ軸 33 肉抜き孔 35,37,39,41,42 シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に収容され互いに噛み合う
    一対のロータを有するルーツ式流体機械であって、 前記各ロータの歯先部および端面部の少なくとも一方に
    前記ハウジングの内壁と摺動するシール部材を組み付け
    たことを特徴とするルーツ式流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のルーツ式流体機械であ
    って、 前記歯先部に組み付けられるシール部材が、前記ロータ
    の回転軸方向に延びて組み付けられる低摩擦部材である
    ことを特徴とするルーツ式流体機械。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のルーツ式流体
    機械であって、 前記端面部に組み付けられるシール部材の少なくとも一
    方と前記歯先部に組み付けられるシール部材とが一体に
    形成されてなることを特徴とするルーツ式流体機械。
JP11192071A 1999-07-06 1999-07-06 ルーツ式流体機械 Pending JP2001020887A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008286183A (ja) * 2007-05-20 2008-11-27 Yoshio Abe ロータのシール。
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CN116950895A (zh) * 2023-07-07 2023-10-27 昆明藤耀机械设备有限公司 一种用于污水处理的罗茨鼓风机

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