JPH06317277A - リショルム型コンプレッサ - Google Patents

リショルム型コンプレッサ

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JPH06317277A
JPH06317277A JP13110593A JP13110593A JPH06317277A JP H06317277 A JPH06317277 A JP H06317277A JP 13110593 A JP13110593 A JP 13110593A JP 13110593 A JP13110593 A JP 13110593A JP H06317277 A JPH06317277 A JP H06317277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
casing
rotors
coating film
female rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13110593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Iguchi
雄一 井口
Shigeru Takabe
茂 高部
Hideji Matsubara
秀次 松原
Takeshi Goto
剛 後藤
Hiroyuki Sugimoto
博之 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
IHI Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, IHI Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP13110593A priority Critical patent/JPH06317277A/ja
Publication of JPH06317277A publication Critical patent/JPH06317277A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータとケーシングとの万が一の接触、ある
いは異物の噛み込みが発生した場合にも、ロータとケー
シングとの間の隙間を適正に保持して圧縮効率の低下を
防止する。 【構成】 リショルム型コンプレッサの雄ロータ1及び
雌ロータ2ロータに対向するケーシング3の内面3a
に、モリブデン系のコーティング膜19を形成し、ロー
タ1,2とケーシング3とが万が一接触した場合には、
ロータ1,2によってコーティング膜19を削り取るよ
うにし、またロータ1,2とケーシング3との間に異物
の噛み込みが発生した場合には、異物をコーティング膜
19に埋没させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リショルム型コンプレ
ッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2及び図3はリショルム型コンプレッ
サの概要を示すもので、周面に複数の螺旋状の山部1a
を有する雄ロータ1と、周面に前記雄ロータ1の山部1
aと噛み合う複数の螺旋状の谷部2aを有する雌ロータ
2とを互に噛み合わせた状態でケーシング3内部に回転
可能に収容し、前記雄ロータ1と雌ロータ2を図2中の
矢印方向に回転することにより、軸心方向一端側から空
気4を吸込み、雄ロータ1と雌ロータ2の間で圧縮して
他端側から吐出し得るようにしたものであり、前記雄ロ
ータ1及び雌ロータ2は、軸心方向の両端部に突設した
ロータ軸部5,6及び7,8を軸受9,10及び11,
12を介してケーシング3に支持されている。図中、1
3は図示しないエンジンの出力軸に連動して回転される
入力軸であり、該入力軸の回転は、増速ギヤ14、増速
ピニオン15、雌ロータ側タイミングギヤ16、雄ロー
タ側タイミングギヤ17からなる増速装置18を介して
前記雄ロータ1及び雌ロータ2に伝えられるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したリショルム型
コンプレッサにおいては、雄ロータ1及び雌ロータ2が
図2に示すように複雑な鋭い断面形状を有しており、前
記ロータ1,2の外周先端部とケーシング3内面3aと
の隙間を最小に保持することが、圧縮効率を高める上で
重要な課題となっている。
【0004】しかし従来のリショルム型コンプレッサに
おいては、アルミ製のロータ1,2とケーシング3内面
3aとを高精度に加工仕上し、高い精度で組立ることに
よって前記ロータ1,2とケーシング3との間の隙間を
最小に保持するようにしていたために、加工が非常に大
変であると共に、万が一ロータ1,2とケーシング3内
面3aが接触したり、あるいは相互間に硬い粒子などの
異物を噛み込んでしまったような場合に、ロータ1,2
あるいはケーシング3内面に傷を付けてしまい、これに
よって圧縮効率が低下してしまう問題を有していた。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ロータとケーシングとの万が一の接触、あるいは異
物の噛み込みが発生した場合にも、ロータとケーシング
との間の隙間を適正に保持して圧縮効率の低下を防止す
るようにしたリショルム型コンプレッサを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、周面に複数の
螺旋状の山部を有する雄ロータと、周面に前記雄ロータ
の山部と噛み合う複数の螺旋状の谷部を有する雌ロータ
とを互に噛み合わせてケーシング内部に収容し、前記雌
ロータと雌ロータを回転駆動して軸心方向一端側から空
気を吸込み、両ロータ間で圧縮して他端側から吐出し得
るよう構成したリショルム型コンプレッサであって、前
記両ロータに対向するケーシング内面に、モリブデン系
のコーティング膜を形成したことを特徴とするリショル
ム型コンプレッサ、に係るものである。
【0007】
【作用】従って本発明では、雄ロータ及び雌ロータに対
向するケーシングの内面に、モリブデン系のコーティン
グ膜を形成したことにより、モリブデン系のコーティン
グ膜は雄ロータ及び雌ロータより軟らかく且つ潤滑性に
優れているので、ロータとケーシングとの万が一の接触
が生じた場合には、ロータが前記コーティング膜を削り
取ることによってロータとケーシング内面との隙間を自
動的に調節し、また異物を噛み込んだ場合には、異物が
前記コーティング膜内に埋没することによってロータが
傷付くことを防止する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
2及び図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ている。
【0010】図1では、雄ロータ1が3つの螺旋状の山
部1aを有し、雌ロータ2が前記雄ロータ1の山部1a
と噛み合う5つの螺旋状の谷部2aを有した形状の場合
が示されており、前記山部1aと谷部2aが噛み合わさ
れてケーシング3内に回転可能に収容されている。
【0011】上記雄ロータ1及び雌ロータ2が収容され
たケーシング3の内面3aに、二硫化モリブデン等のモ
リブデン系の潤滑材料を均一な厚さでコーティングする
ことにより、コーティング膜19を形成する。二硫化モ
リブデンは、アルミ製の雄ロータ1及び雌ロータ2に対
して軟らかく、且つ優れた潤滑性を有している。
【0012】次に上記実施例の作用を説明する。
【0013】雄ロータ1及び雌ロータ2に対向するケー
シング3の内面3aに、モリブデン系のコーティング膜
19を形成すると、モリブデン系のコーティング膜19
は雄ロータ1及び雌ロータ2より軟らかく且つ潤滑性に
優れているので、ロータ1,2とケーシング3とが万が
一接触するようなことが生じても、ロータ1,2が前記
コーティング膜19を削り取ることによってロータ1,
2とケーシング3内面との隙間を自動的に調節すること
になり、よって雄ロータ1及び雌ロータ2を傷付けるこ
とがなく、しかもケーシング3内面との間の隙間が大き
くなるようなことを防止して、リショルム型コンプレッ
サの圧縮効率が低下するようなことを防止できる。
【0014】また雄ロータ1及び雌ロータ2とケーシン
グ3との間に異物を噛み込んだような場合には、異物が
前記コーティング膜19内に埋没することになり、よっ
て雄ロータ1及び雌ロータ2を傷付けたり、雄ロータ1
及び雌ロータ2とケーシング3との間の隙間を増大させ
るというようなことを防止できる。
【0015】また、前記雄ロータ1及び雌ロータ2の外
周面に、テフロン系のコーティングを行なってコーティ
ング膜を形成するようにすると、雄ロータ1及び雌ロー
タ2相互間に異物を噛み込んだような場合にも、異物を
前記と同様にコーティング膜内に埋没させて、雄ロータ
1及び雌ロータ2を傷付けるようなことを防止すること
ができる。この場合、テフロン系のコーティング膜の厚
さは150μm以上とすることが効果的である。
【0016】尚、本発明のリショルム型コンプレッサ
は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、雄ロ
ータの山部の数、雌ロータの谷部の数は種々変更し得る
こと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】上記した本発明のリショルム型コンプレ
ッサによれば、雄ロータ及び雌ロータに対向するケーシ
ングの内面に、軟らかく、且つ潤滑性に優れたモリブデ
ン系のコーティング膜を形成するようにしたので、ロー
タとケーシングとが万が一接触するようなことが生じて
も、ロータが前記コーティング膜を削り取ることによっ
てロータとケーシング内面との隙間を自動的に調節する
ことになり、よってロータが傷付くのを防止すると共
に、ロータとケーシング内面との間の隙間が大きくなる
ことを防止して、リショルム型コンプレッサの圧縮効率
が低下するのを防止でき、またロータとケーシングとの
間に異物を噛み込んだような場合にも、異物を前記コー
ティング膜内に埋没させることによって、ロータを傷付
けたりロータとケーシングとの間の隙間を増大させると
いうようなことを防止できる、等の優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切断正面図である。
【図2】リショルム型コンプレッサの原理を示す概略斜
視図である。
【図3】リショルム型コンプレッサの一例を示す概略平
面図である。
【符号の説明】
1a 山部 1 雄ロータ 2a 谷部 2 雌ロータ 3a 内面 3 ケーシング 4 空気 19 コーティング膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高部 茂 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 松原 秀次 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 後藤 剛 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 杉本 博之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に複数の螺旋状の山部を有する雄ロ
    ータと、周面に前記雄ロータの山部と噛み合う複数の螺
    旋状の谷部を有する雌ロータとを互に噛み合わせてケー
    シング内部に収容し、前記雌ロータと雌ロータを回転駆
    動して軸心方向一端側から空気を吸込み、両ロータ間で
    圧縮して他端側から吐出し得るよう構成したリショルム
    型コンプレッサであって、前記両ロータに対向するケー
    シング内面に、モリブデン系のコーティング膜を形成し
    たことを特徴とするリショルム型コンプレッサ。
JP13110593A 1993-05-08 1993-05-08 リショルム型コンプレッサ Pending JPH06317277A (ja)

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JP13110593A JPH06317277A (ja) 1993-05-08 1993-05-08 リショルム型コンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

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ID=15050099

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JP13110593A Pending JPH06317277A (ja) 1993-05-08 1993-05-08 リショルム型コンプレッサ

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Cited By (5)

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