JPH08282531A - フレーム装置 - Google Patents

フレーム装置

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JPH08282531A
JPH08282531A JP8947495A JP8947495A JPH08282531A JP H08282531 A JPH08282531 A JP H08282531A JP 8947495 A JP8947495 A JP 8947495A JP 8947495 A JP8947495 A JP 8947495A JP H08282531 A JPH08282531 A JP H08282531A
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貴之 伊藤
Yoshihisa Inaoka
好央 稲岡
Yoshitaka Hayashi
義孝 林
Haruo Suzuki
晴雄 鈴木
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最低地上高を低下させることなくエンジンサ
ポートの剛性強化を図れるフレーム装置を提供すること
にある。 【構成】 左右一対のサイドメンバ11,12および同
サイドメンバに結合される縦部161と、その両縦部の
下方間に在する横部162とにより形成したエンジンサ
ポートを具備し、縦部161の横断面形状を下方に向か
って漸減させて横部162に所定の曲率で連接した。特
に、エンジンサポート16はU字形状に形成され、縦部
161をフレームサイドメンバの下部フランジnに結合
しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームとボディーの
結合によって成る車両で用いられるフレーム装置、特
に、車両の左右一対のサイドメンバ間をエンジンサポー
トで結んだフレーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バスやトラック等の車体は、下部
のフレームと上部のボディーとを結合することによって
形成されたものが多い。ここで、車体のフレームにはバ
ネ下部材や、エンジン及びミッションから成るパワープ
ラントが取付けられ、しかも、その上部にはボディー側
が取付けられる。通常、この種のフレームは車両長手方
向に延びる左右一対のサイドメンバと、これらを結ぶ複
数のクロスメンバとによって形成され、平面視において
はしご型を成している。このはしご型フレームの一例は
実開平3−40168号公報に開示される如く左右一対
の直状のサイドメンバと車幅方向に直状を成すクロスメ
ンバとを備える。
【0003】なお、車両は車体構成部材の多くが左右対
称に形成されることが多く、これによって各部の製作を
容易化し、重心位置を車体中心線上に設定し、制動時に
車体が左右一方へ変位することを防止している。特に、
サスペンションや、動力伝達系は車体中心線に沿って配
設されることが多く、これらを支持するはしご型フレー
ムも車体中心線に対して通常は左右対称に形成される。
ところで、車体前後方向に向けて縦置きされたエンジン
と同エンジンに一体結合されたトランスミッション等か
ら成るパワープラントは車体基部としてのフレームに支
持され、通常一対のサイドメンバ間にエンジンサポート
を横架し、このエンジンサポートにエンジン側を載置す
る。
【0004】この場合、エンジンを含むパワープラント
の収容空間をボディー側とフレーム間に確保する必要
上、エンジンサポートのエンジン載置部を左右一対のサ
イドメンバよりできるだけ低位置に配設することと成
る。例えば、図10に示す、エンジンサポート5は、左
右一対のサイドメンバ1,2に垂下部材3,4の上端を
一体結合し、同垂下部材の下端間に車幅方向Yに長い直
状のビーム材6を連結した構成を採り、このビーム材6
によって左右マウント7を介して図示しないパワープラ
ントの前部荷重Eを支持する。この場合、ビーム材6は
パワープラントの前部荷重Eに応じた曲げモーメントを
生じることとなる。このため、通常、このビーム材6は
閉断面構造を採ることによって、十分な曲げ剛性を確保
している。
【0005】一方、エンジン本体の長手方向が車体前後
方向に向けられる縦置きタイプのエンジンであって、そ
のエンジン本体の長手方向に沿った側壁を車幅方向に傾
斜した傾斜エンジンが知られており、この縦置きタイプ
の傾斜エンジンを含むパワープラントの場合、エンジン
本体上端部が比較的低位置に保たれることとなるため、
車高を下げたボディーデザインの採用や車体の低フロア
化が容易となる。しかしこの場合、エンジン本体が傾斜
して載置され、結果的にパワープラントを支持する左右
一対のサイドフレームの一方を車幅方向に突き出させ、
拡幅部を形成し、収容スペースを車幅方向に拡大させて
パワープラントをフレームに支持することと成る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように縦置きタイ
プの傾斜エンジンを含むパワープラントを搭載するよう
な場合、左右一対のサイドフレームの一方に拡幅部を形
成する。これによって同部に車幅方向に突き出たパワー
プラント等の収容空間を確保することとなる。この場
合、左右一対のサイドフレームの間隔は、拡幅部との対
向部であるパワープラント収容空間との対向部において
最も間隔が長く成る。このため、この部分に装備される
エンジンサポートは比較的大きな曲げモーメントを受け
ることとなり、このため、エンジンサポートはその曲げ
剛性を十分に強化される必要がある。例えば、図10に
示すようなエンジンサポート5の場合、ビーム材6の横
断面形状を大きく設定する必要が生じ、結果として、ビ
ーム材6と路面Gとの距離となる最低地上高Hがより低
くなり、車両の走行特性を低下させるという問題が生じ
る。
【0007】更に、エンジンを含むパワープラントの収
容空間には直状のクロスメンバを配備できず、パワープ
ラント収容空間の下方を迂回するエンジンサポートによ
って左右一対のサイドフレームのねじり剛性を確保する
必要もある。更に、左右一対のサイドフレームの拡幅部
にはパワープラント等の車両構成部材の荷重が集中して
加わり、この部分の剛性をより強化することが望まれて
いる。本発明の目的は、最低地上高を低下させることな
くエンジンサポートの剛性強化を図れるフレーム装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、一対のフレームサイドメン
バ、および同フレームサイドメンバに結合される縦部
と、その両縦部の下方間に在する横部とにより形成した
エンジンサポートを具備し、上記縦部の横断面形状を下
方に向かって漸減させて上記横部に所定の曲率で連接し
たことを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1記載
のフレーム装置において、上記エンジンサポートはU字
形状に形成され、上記縦部を上記フレームサイドメンバ
の下部フランジに結合したことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載のフレー
ム装置において、上記縦部を上記フレームサイドメンバ
の上記フランジと、ウェブとに結合したことを特徴とす
る。請求項4の発明は、請求項2または請求項3記載の
フレーム装置において、上記フレームサイドメンバの一
方に拡幅部を形成し、この拡幅部と他方の上記フレーム
サイドメンバとの間に上記エンジンサポートを横架した
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、一対のフレームサイ
ドメンバを備え、エンジンサポートがフレームサイドメ
ンバに結合される縦部とその両縦部の下方間に在する横
部とにより形成され、縦部の横断面形状を下方に向かっ
て漸減させて横部に所定の曲率で連接した。ここでは、
エンジンサポートの縦部の上端を最も横断面形状が大き
く成るようにし、その縦部の上端を一対のフレームサイ
ドメンバに結合したので、一対のフレームサイドメンバ
に対する縦部の結合剛性を十分に確保でき、横断面形状
を下方に向かって漸減させている縦部に所定の曲率で連
接した横部を比較的小さな横断面形状に設定できる。請
求項2記載の発明では、請求項1記載のフレーム装置に
おいて、エンジンサポートはU字形状に形成され、縦部
がフレームサイドメンバの下部フランジに結合されたの
で、両縦部と横部がU字形状に形成され、縦部がフレー
ムサイドメンバの下部フランジに結合され、エンジンサ
ポートの剛性強化を図れる。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
フレーム装置において、縦部をフレームサイドメンバの
フランジと、ウェブとに結合したので、縦部とフレーム
サイドメンバの結合剛性が強化されて、縦部と同縦部に
所定の曲率で連接された横部の一部とが片持ち梁のよう
に働いて、エンジン側の荷重を支持できる。請求項4記
載の発明では、請求項2または請求項3記載のフレーム
装置において、フレームサイドメンバの一方に拡幅部を
形成し、この拡幅部と他方のフレームサイドメンバとの
間にエンジンサポートを横架した。ここでは拡幅部と他
方のフレームサイドメンバとの間のエンジンサポートが
十分な剛性を確保して結合でき、拡幅部と他方のフレー
ムサイドメンバとの間が比較的大きい間隔の横部で構成
されても、その横断面形状を比較的小さくできる。
【0012】
【実施例】図1、図2にはバスのフレーム装置を示し
た。このフレーム装置は車両長手方向Xに延びる左右一
対のサイドメンバ11,12と、これらを結ぶ複数のク
ロスメンバ13〜18及び矩形枠状の前延出枠30とに
よって形成され、平面視においてはしご型を成し、上部
にボディー側の床部材24が載置される。しかも、右フ
レームサイドメンバ12には拡幅部22が形成される。
ここで、図2に示すように、左フレームサイドメンバ1
1は車両長手方向Xに略直状に延び、その断面形状はコ
字型を成し、比較的厚手の鋼板で形成され、十分な剛性
強化が図られる。
【0013】右フレームサイドメンバ12は車両長手方
向Xでのほぼ中央部に在する位置に形成された拡幅部2
2と同拡幅部の前後端部に配される前部メンバ20と後
部メンバ21とで構成され、これらはその断面形状がコ
字型を成し、比較的厚手の鋼板で形成され、十分な剛性
強化が図られ、順次一体結合される。このフレーム装置
はほぼ水平に延びる左右一対のサイドメンバ11,12
の上部に車幅方向Yに長い根太部材であるボディークロ
スメンバ25(図2、図3参照)をブラケット29を介
し結合する。このボディークロスメンバ25は車両長手
方向Xに向けて所定間隔を介して順次配備され、その高
さ方向の寸法調整によって、床部材24の形成する床面
を凹凸の無いフラット床面としている。
【0014】ここで、ブラケット29は図1,図3に示
すように、サイドメンバ1,2の適所に溶接され、ゴム
マウント34を介しボディークロスメンバ25を載置
し、これらはボルト31によって締め付け固定されてい
る。図1,図2のはしご型フレーム装置は、車体前部側
の前はしご型フレーム部G1と、高剛性はしご型フレー
ム部G2と、車体後部側の後はしご型フレーム部G3と
を備え、これらが車両長手方向Xに沿って順次一体結合
された構成を採る。
【0015】前はしご型フレーム部G1は右側の前部メ
ンバ20及び左フレームサイドメンバ11の前部111
とを車両長手方向Xに並列状に並べ、これらを矩形枠状
の前延出枠30と前クロスメンバ13とで一体結合して
はしご型フレーム構造を保持している。ここで、矩形枠
状の前延出枠30は断面コ字型でフランジ部が比較的大
きく設定され、それ自体十分に剛性を強化されて形成さ
れる。この前延出枠30はその後端部301の左右端に
左側の前部111と右側の前部メンバ20とが重合さ
れ、一体的に溶接される。前延出枠30はその後端部が
図1に示すようにフロントアクスル中心位置F.A.Cよ
り十分に前方に位置し、ボディー側の前端部剛性を強化
する上で有効に働くと共に、左右一対のサイドメンバ1
1,12自体の全長を押さえ、製造コストの低減を図る
ようにしている。
【0016】後はしご型フレーム部G3は右側の後部メ
ンバ21及び左フレームサイドメンバ11の後部113
とを車両長手方向Xに並列状に並べ、これらを前後3つ
の後クロスメンバ17及び前後一対のバー状の補助クロ
スメンバ18とで一体結合してはしご型フレーム構造を
保持している。なお、これら前はしご型フレーム部G1
及び後はしご型フレーム部G3は共に平面視での車体中
心線L0(図1参照)に対して左右対称に形成される。
これらに対して、高剛性はしご型フレーム部G2は左フ
レームサイドメンバ11の中間部112と右フレームサ
イドメンバ12の中央の拡幅部22とが車両長手方向X
に並列状に並べられ、これらは前後一対の前後クロスメ
ンバ14,15及びエンジンサポート16とで一体結合
され、高剛性のはしご型フレーム構造が構成される。
【0017】ここで図3、図6、図7に示すように、拡
幅部22は断面コ字状を成し、その中心位置近傍部分に
はそこに逆向きの断面略コ字状の補強部材23が重合さ
れ、両者は互いに要部を溶接され、これによって前後に
長い閉断面が形成され、拡幅部22の中心位置近傍部分
の剛性強化を図っている。拡幅部22はその前側に前傾
斜部221及び前接合部222を延出形成され、同前接
合部222が前部メンバ20に溶接され、後側に後傾斜
部223及び後接合部224をそれぞれ延出形成され、
後接合部224が後部メンバ21に溶接される。ここで
前部メンバ20の後端には直状延出部201が後方に長
さaだけ延出形成され、その後端に補強部材23の前折
曲延出部231が重合され溶接される。後部メンバ21
の前端には直状延出部211が前方に長さaだけ延出形
成され、その前端に補強部材23の後折曲延出部232
が重合され溶接される。
【0018】なお、この前後の直状延出部201,21
1には車幅方向に延びる前後クロスメンバ14,15の
アリゲータタイプの結合端が溶接される。ここで前後ク
ロスメンバ14,15の他端である左端部は左フレーム
サイドメンバ1の中間部112にそれぞれ溶接され、高
剛性はしご型フレーム部G2の剛性強化を図っている。
ここで左フレームサイドメンバ11の中間部112と、
右フレームサイドメンバ12の拡幅部22と、前後クロ
スメンバ14,15とが互いに溶接によって環状を成す
状態で一体結合される。これらの各部材は一様に断面形
状がコ字型(図3、図4参照)を成し、比較的厚手の鋼
板で形成され、この環状部が十分に剛性強化を図られ
る。なお、図3に示すように、左フレームサイドメンバ
11の断面コ字状の中間部112にはそこに逆向きの断
面略コ字状の補強部材35が重合され、両者は互いに要
部を溶接され、これによって、中間部112の剛性強化
を図れ、特に、補強部材35の上面とサイドメンバの中
間部112の内壁の間に空間eを形成でき、この空間e
に図示しないワイヤハーネスやロッド類の収容空間を確
保できる。
【0019】更に、図5に示すように、右フレームサイ
ドメンバ12の拡幅部22は、平面視において前傾斜部
221と直状延出部201と前折曲延出部231とによ
るトライアングルTが形成され、同様に後傾斜部223
と直状延出部211と後折曲延出部232とによりトラ
イアングルTが形成される。これらトライアングルT部
分は拡幅部22のねじり剛性を強化でき、高剛性はしご
型フレーム部G2の剛性強化に役立つ。高剛性はしご型
フレーム部G2の拡幅部22と左フレームサイドメンバ
1の中間部112との間はパワープラントの収容空間M
を下方に迂回するように配置されたエンジンサポート1
6で結合される。
【0020】図3乃至図7に示すように、エンジンサポ
ート16は閉断面構造を成すと共に左右の縦部161と
両縦部の下方間に在する横部162とにより成り、全体
は正面視においてU字型のクロスメンバとして形成され
ている。ここでエンジンサポート16は、ハット型断面
形状のビーム材16aの凹溝16bに対し逆向きのU字
型ビーム材16cを嵌合させ、両者によって連続した閉
断面を形成し、全体をU字形状に屈曲して形成されてい
る。特に、左右の縦部161は横断面形状を下方に向か
って漸減させて下端部を車両中央側に屈曲し、横部16
2に所定の曲率で連接されるように形成される。
【0021】ここで、各縦部161の上端は最も横断面
形状が大きく、即ち、ビーム材16aとU字型ビーム材
16cの間隔i1が最も大きく設定される。しかも、ハ
ット型断面形状のビーム材16aの上端部はその両端の
フランジをフレームサイドメンバとしての拡幅部22の
ウェブmや中間部112のウエブmに重合され、ボルト
止めされる。同じく、U字型ビーム材16cの上端部は
拡幅部22の下部フランジnや中間部112の下部フラ
ンジnに補強板16dを介し重合され、ボルト止めされ
る。ここで、補強板16dは車両長手方向Xに向けて配
置され、U字型ビーム材16cの上端部を包むように折
曲形成され、その上端部が下部フランジnにボルト止め
される。
【0022】各縦部161の下端部はその横断面形状を
上側に比べ縮小され、車両中央側に屈曲され、横部16
2に所定の曲率で連接される。この横部162は一様の
閉断面形状を成し、図5に示すように、上下に配置され
たビーム材16aとU字型ビーム材16cの間隔i2が
最も小さく設定される。この横部162の左右端近傍に
はエンジンマウント38の取付部39が一体接合され、
同部にパワープラント37の前部荷重が加わる。なお、
パワープラント37の後部荷重は図示しない後部クロス
メンバによって懸架支持されている。このような図3の
エンジンサポート16は、縦部161の上端をフレーム
サイドメンバの下部フランジnとウェブmとに結合した
ので、この部分の結合剛性が強化され、しかも縦部の下
端に所定の曲率で連接された横部162の各端部までが
片持ち梁のように働く。
【0023】即ち、図9に示すように、ここでのエンジ
ンサポート16はパワープラント37の前部荷重Eを支
持するにあたり、基本的には、各縦部161と横部16
2の両端部162−1とが片持ち梁として機能し、左右
の片持ち梁が左右に2分割された前部荷重Eを確実に支
持する。この結果、前部荷重Eが加わる横部162に対
しては曲げモーメントが比較的小さく生じるだけとな
る。この点を考慮すると、横部162の縦断面形状は比
較的小さくても強度的に問題を生じなくなり、図5に示
すように、ビーム材16aとU字型ビーム材16cの間
隔i2を比較的小さく設定することが可能となり、結果
として、横部162と路面Gとの距離となる最低地上高
H1(図3参照)の低下を防止できる。
【0024】なお、収容空間M内に保持されたパワープ
ラント37はその図示しない出力軸中心線を車体中心線
L0に一致させ、パワープラント37の右側端が大きく
右よりに突き出した状態であるが(図1参照)、このよ
うな構造であっても確実にパワープラント37を収容で
き、従来の動力伝達系を大きな設計変更無しに利用で
き、低フラット化を促進できる。更に、図1のはしご型
フレームはフロントアクスル中心位置F.A.C及びリア
アクスル中心位置F.A.Cに図示しないサスペンション
を装着する。このように図1のはしご型フレーム装置
は、左右一対のサイドメンバ11,12を備え、エンジ
ンサポート16が左右一対のサイドメンバ11,12に
結合される縦部161とその両縦部の下方間に在する横
部162とにより形成され、縦部161の横断面形状を
下方に向かって漸減させて横部162に所定の曲率で連
接した。ここでは、エンジンサポートの縦部161の上
端を最も横断面形状が大きく成るようにし、その上端を
左右一対のサイドメンバ11,12に結合したので、縦
部の結合剛性を十分に確保でき、横断面形状を下方に向
かって漸減させている縦部161に所定の曲率で連接し
た横部162を比較的小さな縦横断面形状に設定でき
る。このため、縦部の結合剛性を十分に確保できるの
で、エンジンサポートがエンジン支持に適した剛性を確
保でき、耐久性良くエンジンを支持でき、しかも、横部
162を比較的小さな横断面形状に設定できるので最低
地上高H1が低下することを防止できる。
【0025】更に、エンジンサポート16はU字形状に
形成され、縦部161がフレームサイドメンバの下部フ
ランジnに結合されたので、両縦部と横部からなるエン
ジンサポートの剛性強化を図れ、エンジン等の収容空間
Mを確保した上で、耐久性のあるエンジンサポートが得
られる。更に、各縦部161を各サイドメンバ11,1
2の下部フランジnと、ウェブmとに結合したので、縦
部とフレームサイドメンバの結合剛性が強化されて、縦
部161と同縦部に所定の曲率で連接された横部の一部
162−1とが片持ち梁のように働いて、エンジン側の
荷重Eを確実に支持できるので、横部162に加わる曲
げモーメントを比較的小さくでき、横部162の縦断面
形状を比較的小さくでき、エンジンサポート16の最低
地上高H1の低下を防止でき、車両の走行特性の低下を
防止できる。
【0026】更に、左右一対のサイドメンバ11,12
の一方に拡幅部22を形成し、この拡幅部22と他方の
フレームサイドメンバとの間にエンジンサポート16を
横架した。ここでは拡幅部22と他方のフレームサイド
メンバとの間にエンジンサポート16を十分な剛性を保
って結合でき、拡幅部22と他方のフレームサイドメン
バとの間が比較的大きく横部22が比較的長く成って
も、その横断面形状を比較的小さくでき、エンジンサポ
ート16の最低地上高H1の低下を防止でき、車両の走
行特性の低下を防止できる。上述のところにおいて、拡
幅部22は右フレームサイドメンバ12に形成されてい
たが、左フレームサイドメンバ11に形成されてもよ
く、更に、車両はバスとして説明したが、トラック等の
他の車両にもこの発明を適用でき、この場合も同様の作
用効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明では、一対のフレームサ
イドメンバを備え、エンジンサポートがフレームサイド
メンバに結合される縦部とその両縦部の下方間に在する
横部とにより形成され、縦部の横断面形状を下方に向か
って漸減させて横部に所定の曲率で連接した。ここで
は、エンジンサポートの縦部の上端を最も横断面形状が
大きく成るようにし、その縦部の上端を一対のフレーム
サイドメンバに結合したので、縦部の結合剛性を十分に
確保でき、横断面形状を下方に向かって漸減させている
縦部に所定の曲率で連接した横部を比較的小さな縦横断
面形状に設定できる。このため、縦部の結合剛性を十分
に確保できるので、エンジンサポートがエンジン支持に
適した剛性を確保でき、しかも、横部を比較的小さな横
断面形状に設定できるので最低地上高が低下することを
防止できる。
【0028】請求項2記載の発明では、特に、エンジン
サポートはU字形状に形成され、縦部がフレームサイド
メンバの下部フランジに結合されたので、両縦部と横部
がU字形状に形成され、縦部がフレームサイドメンバの
下部フランジに結合され、エンジンサポートの剛性強化
を図れ、エンジン等の収容空間を確保した上で、耐久性
のあるエンジンサポートが得られる。請求項3記載の発
明では、特に、縦部をフレームサイドメンバのフランジ
と、ウェブとに結合したので、縦部とフレームサイドメ
ンバの結合剛性が強化されて、縦部と同縦部に所定の曲
率で連接された横部の一部とが片持ち梁のように働い
て、エンジン側の荷重Eを確実に支持できるので、横部
に加わる曲げモーメントを比較的小さくして、横部の縦
断面形状を比較的小さくでき、エンジンサポートの最低
地上高の低下を防止でき、車両の走行特性の低下を防止
できる。
【0029】請求項4記載の発明では、特に、フレーム
サイドメンバの一方に拡幅部を形成し、この拡幅部と他
方のフレームサイドメンバとの間にエンジンサポートを
横架した。ここでは拡幅部と他方のフレームサイドメン
バとの間にエンジンサポートを十分な剛性を保って結合
でき、拡幅部と他方のフレームサイドメンバとの間が比
較的大きく横部が比較的長く成っても、その横断面形状
を比較的小さくでき、エンジンサポートの最低地上高の
低下を防止でき、車両の走行特性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのフレーム装置の側面
図である。
【図2】図1のフレーム装置の平面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】図3のD−D線断面図である。
【図6】図1のフレーム装置の拡幅部の拡大部分平面図
である。
【図7】図1のフレーム装置の拡幅部の切欠拡大斜視図
である。
【図8】図2のA−A線断面図である。
【図9】図1のフレーム装置の基本的機能を説明する図
である。
【図10】従来のフレーム装置の概略正面図である。 11 左フレームサイドメンバ 111 前部 112 中間部 113 後部 12 右フレームサイドメンバ 13 前クロスメンバ 14 前後クロスメンバ 15 前後クロスメンバ 16 エンジンサポート 161 縦部 162 横部 162−1 横部の一部 20 前部メンバ 201 直状延出部 21 後部メンバ 211 直状延出部 22 拡幅部 221 前傾斜部 223 後傾斜部 23 補強部材 231 前折曲延出部 232 後折曲延出部 37 パワープラント m ウェブ n 下部フランジ G1 前はしご型フレーム部 G2 高剛性はしご型フレーム部 G3 後はしご型フレーム部 M 収容空間 X 車両長手方向 Y 車幅方向 L0 車体中心線 T トライアングル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 義孝 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 晴雄 東京都太田区下丸子四丁目21番1号・三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のフレームサイドメンバ、および同フ
    レームサイドメンバに結合される縦部と、その両縦部の
    下方間に在する横部とにより形成したエンジンサポート
    を具備し、上記縦部の横断面形状を下方に向かって漸減
    させて上記横部に所定の曲率で連接したことを特徴とす
    るフレーム装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフレーム装置において、 上記エンジンサポートはU字形状に形成され、上記縦部
    を上記フレームサイドメンバの下部フランジに結合した
    ことを特徴とするフレーム装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のフレーム装置において、 上記縦部を上記フレームサイドメンバの上記フランジ
    と、ウェブとに結合したことを特徴とするフレーム装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3記載のフレーム装
    置において、 上記フレームサイドメンバの一方に拡幅部を形成し、こ
    の拡幅部と他方の上記フレームサイドメンバとの間に上
    記エンジンサポートを横架したことを特徴とするフレー
    ム装置。
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