JPH08282529A - はしご型フレーム装置 - Google Patents

はしご型フレーム装置

Info

Publication number
JPH08282529A
JPH08282529A JP9074495A JP9074495A JPH08282529A JP H08282529 A JPH08282529 A JP H08282529A JP 9074495 A JP9074495 A JP 9074495A JP 9074495 A JP9074495 A JP 9074495A JP H08282529 A JPH08282529 A JP H08282529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
widened portion
ladder
frame side
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9074495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ito
貴之 伊藤
Yoshihisa Inaoka
好央 稲岡
Yoshitaka Hayashi
義孝 林
Haruo Suzuki
晴雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP9074495A priority Critical patent/JPH08282529A/ja
Publication of JPH08282529A publication Critical patent/JPH08282529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両構成部材との干渉を回避した上で、拡幅
部を備えたフレームにおける拡幅部の剛性を強化できる
はしご型フレーム装置を提供することにある。 【構成】 左右一対のサイドメンバ11,12を備え、
特に、右フレームサイドメンバ2に拡幅部22を形成
し、同拡幅部とこれに対向する左フレームサイドメンバ
2との間に横架される中央ボディークロスメンバ25a
下部に凹所32を形成したことを特徴とする。拡幅部2
2が車両長手方向Xのほぼ中央部に在する位置に形成さ
れても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームとボディーの
結合によって成る車両で用いられるはしご型フレーム装
置、特に、車両の左右一対のサイドメンバとこれらを結
ぶ複数のクロスメンバとによって形成されたはしご型の
フレーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バスやトラック等の車体は、下部
のフレームと上部のボディーとを結合することによって
形成されたものが多い。ここで、車体のフレームにはバ
ネ下部材や、エンジン及びミッションから成るパワープ
ラントが取付けられ、しかも、その上部にはマウント部
材を介しボディー側が取付けられる。通常、この種のフ
レームは車両長手方向に延びる左右一対のサイドメンバ
と、これらを結ぶ複数のクロスメンバとによって形成さ
れ、平面視においてはしご型を成している。このはしご
型フレームの一例は実開平3−40168号公報に開示
される如く左右一対の直状のサイドメンバと車幅方向に
直状を成すクロスメンバとを備える。
【0003】なお、車両は車体構成部材の多くが左右対
称に形成されることが多く、これによって各部の製作を
容易化し、重心位置を車体中心線上に設定し、制動時に
車体が左右一方へ変位することを防止している。特に、
サスペンションや、動力伝達系は車体中心線に沿って配
設されることが多く、これらを支持するはしご型フレー
ムも車体中心線に対して通常は左右対称に形成される。
【0004】ところで、車体前後方向に向けて縦置きさ
れたエンジンと同エンジンに一体結合されたトランスミ
ッション等から成るパワープラントは車体基部としての
フレームに支持される。ここで、エンジン本体の長手方
向が車体前後方向に向けられる縦置きタイプのエンジン
であって、そのエンジン本体の長手方向に沿った側壁を
車幅方向に傾斜した傾斜エンジンが知られており、この
縦置きタイプの傾斜エンジンを含むパワープラントの場
合、エンジン本体上端部が比較的低位置に保たれること
となるため、車高を下げたボディーデザインの採用や車
体の低フロア化が容易となる。しかし、この場合、エン
ジン本体が傾斜して載置され、結果的にパワープラント
を支持する左右一対のサイドフレームの一方を車幅方向
に突き出させ、拡幅部を形状し、収容スペースを車幅方
向に拡大させてパワープラントをフレームに支持するこ
とと成る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように縦置きタイ
プの傾斜エンジンを含むパワープラントを搭載するよう
な場合、パワープラントを支持する左右一対のサイドフ
レームの一方を車幅方向に突き出させ、拡幅部を形状
し、これによって同部に車幅方向に突き出たパワープラ
ント収容空間を確保することとなる。この場合、左右一
対のサイドフレームの拡幅部との対向部であるパワープ
ラント収容空間との対向部に直状のクロスメンバを装備
すると、パワープラント等とクロスメンバが干渉してし
まう。このため、サイドフレームの拡幅部との対向部に
は直状のクロスメンバを配備できず、例えばU字形状の
エンジンサポートをパワープラント収容空間の下方を迂
回するように配備することとなる。
【0006】この結果、左右一対のサイドフレームの拡
幅部と車両長手方向Xにおける前後部分との間に平面視
において車幅方向に段差が生じ、この部分のねじり剛性
低下を招く。しかも、拡幅部中央部分に直状のクロスメ
ンバが無いため、この点でも拡幅部対向部は車両長手方
向Xにおける前後部分と比べ、ねじり剛性が低下し易
く、問題と成っている。更に、左右一対のサイドフレー
ムの拡幅部にはパワープラント等の車両構成部材の荷重
が集中して加わり、この部分の剛性をより強化すること
が望まれている。本発明の目的は、車両構成部材との干
渉を回避した上で、拡幅部を備えたフレームにおける拡
幅部の剛性を強化できるはしご型フレーム装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、クロスメンバの両端に結合さ
れ所定幅を在して車両長手方向に延びる一対のフレーム
サイドメンバを有するはしご型フレーム装置において、
上記フレームサイドメンバに拡幅部を形成し、同拡幅部
とこれに対向する上記フレームサイドメンバとの間に横
架されるボディークロスメンバ下部に凹所を形成したこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1記載のは
しご型フレーム装置において、上記拡幅部が上記フレー
ムサイドメンバの内の一方の上記フレームサイドメンバ
に形成され、上記拡幅部と他方の上記フレームサイドメ
ンバとの間にエンジンサポートを介装し、同エンジンサ
ポートに載置したエンジンなどのパワープラント類が、
上記凹部により上記ボディーフランジに干渉しないよう
に構成したことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のはしご型フレーム装置において、上記拡幅部が
上記車両長手方向のほぼ中央部に在する位置に形成した
ことを特徴とする。請求項4の発明は、請求項3記載の
はしご型フレーム装置において、上記車両長手方向の上
記拡幅部前後端部に上記クロスメンバを結合したことを
特徴とする。請求項5の発明は、請求項4記載のはしご
型フレーム装置において、上記拡幅部を形成される上記
一方のフレームサイドメンバが、上記拡幅部の上記前後
端部において前部メンバと後部メンバとに分割され、上
記前部メンバの後端を上記拡幅部前端に、上記後部メン
バの前端を上記拡幅部後端にそれぞれ結合したことを特
徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、クロスメンバの両端
に結合され所定幅を在して車両長手方向に延びる一対の
フレームサイドメンバを備え、この一対のフレームサイ
ドメンバの一方に拡幅部が形成され、この拡幅部とこれ
に対向する他方のフレームサイドメンバとの間にボディ
ークロスメンバを横架し、同ボディークロスメンバの下
部に車両構成部材との干渉を防ぐ凹所を形成したので、
ここでは、クロスメンバとこれに並設されるボディーク
ロスメンバとにより、一対のフレームサイドメンバの拡
幅部と対向する部分の剛性を強化するようになる。請求
項2記載の発明では、特に、拡幅部がフレームサイドメ
ンバの内の一方に形成され、この拡幅部と他方のフレー
ムサイドメンバとの間にエンジンサポートを介装し、同
エンジンサポートに載置したエンジンなどのパワープラ
ント類が、凹部によりボディーフランジに干渉しないよ
うにしたので、ここでは、エンジンサポートとこれに並
設されるボディークロスメンバとにより、一対のフレー
ムサイドメンバの拡幅部と対向する部分の剛性を強化す
るようになる。
【0010】請求項3記載の発明では、特に、拡幅部が
車両長手方向のほぼ中央部に在する位置に形成されたの
で、ここでは車体中央部にパワープラント類等の車体構
成部材の収容スペースを形成できる。請求項4記載の発
明では、特に、車両長手方向の拡幅部前後端部にクロス
メンバをそれぞれ結合したので、前後クロスメンバと拡
幅部部及び他方のフレームサイドメンバの拡幅部対向部
分とで高剛性フレーム部を形成できる。請求項5記載の
発明では、特に、拡幅部を形成される一方のフレームサ
イドメンバが、拡幅部の前後端部において前部メンバと
後部メンバとに分割され、前部メンバの後端を拡幅部前
端に、後部メンバの前端を拡幅部後端にそれぞれ結合し
たので、ここでは3つの剛性フレーム部がはしご型フレ
ーム全体の剛性を強化できる。
【0011】
【実施例】図1、図2にはバスのはしご型フレーム装置
を示した。このはしご型フレーム装置は車両長手方向X
に延びる左右一対のサイドメンバ11,12と、これら
を結ぶ複数のクロスメンバ13〜18及び矩形枠状の前
延出枠30とによって形成され、平面視においてはしご
型を成し、上部にボディー側の床部材24が載置され
る。しかも、右フレームサイドメンバ12には拡幅部2
2が形成される。ここで、図2に示すように、左フレー
ムサイドメンバ11は車両長手方向Xに略直状に延び、
その断面形状はコ字型を成し、比較的厚手の鋼板で形成
され、十分な剛性強化が図られる。
【0012】右フレームサイドメンバ12は車両長手方
向Xでのほぼ中央部に在する位置に形成された拡幅部2
2と同拡幅部の前後端部に配される前部メンバ20と後
部メンバ21とで構成され、これらはその断面形状がコ
字型を成し、比較的厚手の鋼板で形成され、十分な剛性
強化が図られ、順次一体結合される。このはしご型フレ
ーム装置はほぼ水平に延びる左右一対のサイドメンバ1
1,12の上部に車幅方向Yに長い根太部材であるボデ
ィークロスメンバ25をブラケット29を介し結合す
る。このボディークロスメンバ25は車両長手方向Xに
向けて所定間隔を介して順次配備され、その高さ方向の
寸法調整によって、床部材24の形成する床面を凹凸の
無いフラット床面としている。ここで、ブラケット29
は図1,図3,図5に示すように、縦部291を左右一
対のサイドメンバ1,2の適所に溶接され、縦部より水
平方向に延出する載置部292にボディークロスメンバ
25を載置する。ブラケット29の載置部には縦穴が貫
通され、同穴に挿通されたボルト31によって、ボディ
ークロスメンバ25の下部フランジが締め付け固定され
ている。
【0013】図1,図2のはしご型フレーム装置は、車
体前部側の前はしご型フレーム部G1と、高剛性はしご
型フレーム部G2と、車体後部側の後はしご型フレーム
部G3とを備え、これらが車両長手方向Xに沿って順次
一体結合された構成を採る。前はしご型フレーム部G1
は右側の前部メンバ20及び左フレームサイドメンバ1
1の前部111とを車両長手方向Xに並列状に並べ、こ
れらを矩形枠状の前延出枠30と前クロスメンバ13と
で一体結合してはしご型フレーム構造を保持している。
【0014】ここで、矩形枠状の前延出枠30は断面コ
字型でフランジ部が比較的大きく設定され、それ自体十
分に剛性を強化されて形成される。この前延出枠30は
その後端部301の左右端に左側の前部111と右側の
前部メンバ20とが重合され、一体的に溶接される。前
延出枠30はその後端部が図1に示すようにフロントア
クスル中心位置F.A.Cより十分に前方に位置し、ボデ
ィー側の前端部剛性を強化する上で有効に働くと共に、
左右一対のサイドメンバ11,12自体の全長を押さ
え、製造コストの低減を図るようにしている。後はしご
型フレーム部G3は右側の後部メンバ21及び左フレー
ムサイドメンバ11の後部113とを車両長手方向Xに
並列状に並べ、これらを前後3つの後クロスメンバ17
及び前後一対のバー状の補助クロスメンバ18とで一体
結合してはしご型フレーム構造を保持している。
【0015】なお、これら前はしご型フレーム部G1及
び後はしご型フレーム部G3は共に平面視での車体中心
線L0(図1参照)に対して左右対称に形成される。こ
れらに対して、高剛性はしご型フレーム部G2は左フレ
ームサイドメンバ11の中間部112と右フレームサイ
ドメンバ12の中央の拡幅部22とが車両長手方向Xに
並列状に並べられ、これらは前後一対の前後クロスメン
バ14,15及びエンジンサポート16とで一体結合さ
れ、高剛性のはしご型フレーム構造が構成される。ここ
で図3乃至図6に示すように、拡幅部22は断面コ字状
を成し、その中心位置近傍部分にはそこに逆向きの断面
コ字状の補強部材23が重合され、両者は互いに要部を
溶接され、これによって前後に長い閉断面が形成され、
拡幅部22の中心位置近傍部分の剛性強化を図ってい
る。
【0016】拡幅部22はその前側に前傾斜部221及
び前接合部222を延出形成され、同前接合部222が
前部メンバ20に溶接され、後側に後傾斜部223及び
後接合部224をそれぞれ延出形成され、後接合部22
4が後部メンバ21に溶接される。ここで前部メンバ2
0の後端には直状延出部201が後方に長さaだけ延出
形成され、その後端に補強部材23の前折曲延出部23
1が重合され溶接される。後部メンバ21の前端には直
状延出部211が前方に長さaだけ延出形成され、その
前端に補強部材23の後折曲延出部232が重合され溶
接される。なお、この前後の直状延出部201,211
には車幅方向に延びる前後クロスメンバ14,15のア
リゲータタイプの結合端が重合され溶接される。ここで
前後クロスメンバ14,15の他端である左端部は左フ
レームサイドメンバ1の中間部112にそれぞれ溶接さ
れ、高剛性はしご型フレーム部G2の剛性強化を図って
いる。
【0017】ここで左フレームサイドメンバ11の中間
部112と、右フレームサイドメンバ12の拡幅部22
と、前後クロスメンバ14,15とが互いに溶接によっ
て環状を成す状態で一体結合される。これらの各部材は
一様に断面形状がコ字型(図3、図4参照)を成し、比
較的厚手の鋼板で形成され、この環状部が十分に剛性強
化を図られる。更に、図5に示すように、右フレームサ
イドメンバ12の拡幅部22は、平面視において前傾斜
部221と直状延出部201と前折曲延出部231とに
よるトライアングルTが形成され、同様に後傾斜部22
3と直状延出部211と後折曲延出部232とによりト
ライアングルTが形成される。これらトライアングルT
部分は拡幅部22のねじり剛性を強化でき、高剛性はし
ご型フレーム部G2の剛性強化に役立つ。高剛性はしご
型フレーム部G2の拡幅部22と左フレームサイドメン
バ1の中間部112との間はエンジンサポート16で結
合される。
【0018】図3、図5、図7に示すように、エンジン
サポート16は閉断面構造を成すと共に全体は正面視に
おいてU字型のクロスメンバとして形成されている。こ
こでエンジンサポート16は、ハット型断面形状のビー
ム材161(図7参照)の凹溝162に対し逆向きのU
字型ビーム材163を嵌合させ、両者によって連続した
閉断面を形成し、全体をU字形状に屈曲して形成されて
いる。なお、エンジンサポート16の縦向き左右端部の
各内側壁には車両長手方向Xに向けて配置される補強板
38が一体的に接合され、同補強板の上端部は折曲形成
され、拡幅部22及び中間部112の下面に一体的に接
合される。ここでは、特に、このエンジンサポート16
の直上位置にボディークロスメンバ25の一つである中
央ボディークロスメンバ25aが配設されている。この
中央ボディークロスメンバ25aは、車幅方向Yに長い
コ字型断面のビーム材であり、その下部フランジがブラ
ケット29の載置部292に載置され、ボルト31で一
体結合される。特に、中央ボディークロスメンバ25a
の中央下部には下向きの凹所32が形成されており、同
部によって車体構成部材としてのパワープラント37の
収容空間Mの高さ方向を拡大でき、パワープラント37
等との干渉を低減できる。
【0019】このような、中央ボディークロスメンバ2
5aとエンジンサポート16とが車幅方向Yに長く並設
され、これによっても高剛性はしご型フレーム部G2の
ねじり剛性の強化を図っている。このような高剛性はし
ご型フレーム部G2は平面視での車体中心線L0(図1
参照)に対しての左右の突出し量が右側にbだけ大きく
突出し、しかも、拡幅部22や中間部112の上面より
h1だけ上方にボディークロスメンバ25の下壁面が位
置するようにした。このため、左右一対のサイドメンバ
1,2の車両長手方向Xの中央部に配設される車体構成
部材としてのパワープラント37の収容空間Mは、高剛
性はしご型フレーム部G2内に幅c、高さhの大きさで
確保される。
【0020】なお、縦置きタイプの傾斜エンジンを含む
パワープラント37はエンジンサポート16上にエンジ
ンマウント33を介し載置され、後クロスメンバ15に
図示しないエンジンマウントを介し懸架され、他の車両
構成部材との干渉を避けて、この収容空間M内に確実に
収容される。特に、この収容空間M内に保持されたパワ
ープラント37はその図示しない出力軸中心線を車体中
心線L0に一致させ、パワープラント37の右側端が大
きく右よりに突き出した状態であるが(図1参照)、こ
のような構造であっても確実にパワープラント37を収
容でき、従来の動力伝達系を大きな設計変更無しに利用
でき、低フラット化を促進できる。
【0021】なお、図1のはしご型フレームはフロント
アクスル中心位置F.A.C及びリアアクスル中心位置
F.A.Cに図示しないサスペンションを装着する。
【0022】このように図1のはしご型フレーム装置
は、同ボディークロスメンバの下部に車両構成部材との
干渉を防ぐ凹所32を形成したので、エンジンサポート
16とこれに並設される中央ボディークロスメンバ25
aとにより、一対のフレームサイドメンバの拡幅部と対
向する部分の剛性を強化できる。このため、収容空間M
を設置することによって剛性の低下し易い拡幅部22周
辺の剛性を強化でき、重量の比較的大きなパワープラン
ト37等を確実に支持でき、フレームの耐久性を確保で
きる。しかも、ここでは凹所によって車両構成部材との
干渉を確実に回避できる。更に、拡幅部22が車両長手
方向Xのほぼ中央部に在する位置に形成されたので、こ
こでは車体中央部にパワープラント類等の車体構成部材
の収容空間Mを形成できる。このため、ミッドシップタ
イプのバスを容易に形成でき、しかも低フラット化も容
易に達成される。
【0023】更に、車両長手方向Xの拡幅部22前後端
部にクロスメンバ14,15を結合し、前後クロスメン
バ14,15と拡幅部22及び中間部112とで高剛性
フレーム部G2を形成できる。このため環状の高剛性フ
レーム部G2が全体の剛性を強化できる。更に、拡幅部
22を形成される右フレームサイドメンバ12が、拡幅
部22の前後端部において前部メンバ20と後部メンバ
21とに分割され、前部メンバ20の後端を拡幅部前端
に、後部メンバ21の前端を拡幅部後端にそれぞれ結合
したので、ここでは3つの剛性フレーム部G1,G2,
G3がはしご型フレーム装置全体の剛性を強化できる。
【0024】上述のところにおいて、中央ボディークロ
スメンバ25aはその下部フランジを左右の各サイドメ
ンバ11,12に溶接されたブラケット29にボルト3
1で一体結合されていたが、これに代えて、図8に示す
ように構成されてもよい。この図8に示したはしご型フ
レーム装置の変形例では、左右の各サイドメンバ11,
12に溶接されたブラケット29の載置部292にゴム
マウント34を介して中央ボディークロスメンバ25a
を載置する。そして、ここでは載置部292とゴムマウ
ント34と中央ボディークロスメンバ25aの下部フラ
ンジを貫通するボルト31によってこれらを一体的に結
合している。
【0025】この場合、ゴムマウント34がシャシー側
よりボディー側に伝わる振動を減衰させることができ
る。しかも、このゴムマウント34を介して左右の各サ
イドメンバ11,12に連結された中央ボディークロス
メンバ25aがエンジンサポート16と共に左右一対の
サイドメンバ1,2の拡幅部22近傍のねじり剛性を強
化できる。なお、図8において、断面コ字状の拡幅部2
2は、その中心位置近傍部分に逆向きの略断面コ字状の
補強部材23aが重合される。ここで補強部材23aは
図3に示した補強部材23と中央部以外の部分で同様の
構成を採る。ここで補強部材23aはその中央部が他の
部分より断面形状を縮小される。これによって補強部材
23aの上面と拡幅部22の内壁の間に空間eを形成で
き、この空間eに図示しないワイヤハーネスやロッド類
の収容空間を確保できる。上述のところにおいて、拡幅
部22は右フレームサイドメンバ12に形成されていた
が、左フレームサイドメンバ11に形成されてもよく、
この場合も同様に本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明ではクロスメンバの両端
に結合され所定幅を在して車両長手方向に延びる一対の
フレームサイドメンバを備え、この一対のフレームサイ
ドメンバの一方に拡幅部が形成され、この拡幅部とこれ
に対向する他方のフレームサイドメンバとの間にボディ
ークロスメンバを横架し、同ボディークロスメンバの下
部に車両構成部材との干渉を防ぐ凹所を形成したので、
ここでは、クロスメンバとこれに並設されるボディーク
ロスメンバとにより、一対のフレームサイドメンバの拡
幅部と対向する部分の剛性を強化できる。このためフレ
ームの耐久性を確保でき、ここでは凹所によって車両構
成部材との干渉を確実に回避できる。
【0027】請求項2記載の発明では、特に、拡幅部が
フレームサイドメンバの内の一方に形成され、この拡幅
部と他方のフレームサイドメンバとの間にエンジンサポ
ートを介装し、同エンジンサポートに載置したエンジン
などのパワープラント類が、凹部によりボディーフラン
ジに干渉しないようにした。このため、エンジンサポー
トとこれに並設されるボディークロスメンバとにより、
一対のフレームサイドメンバの拡幅部と対向する部分の
剛性を強化できる。このため、収容空間を設置すること
によって剛性の低下し易い拡幅部周辺の剛性をエンジン
サポートとボディークロスメンバとで強化でき、パワー
プラント等を確実に支持でき、フレームの耐久性を確保
できる。しかも、ここでは凹所によってパワープラント
等との干渉を確実に回避できる。
【0028】請求項3記載の発明では、特に、拡幅部が
車両長手方向のほぼ中央部に在する位置に形成されたの
で、ここでは車体中央部にパワープラント類等の車体構
成部材の収容スペースを形成できる。このため、ミッド
シップタイプの車両を容易に形成でき、しかも低フラッ
ト化も容易に達成される。請求項4記載の発明では、特
に、車両長手方向の拡幅部前後端部にクロスメンバをそ
れぞれ結合したので、前後クロスメンバと拡幅部部及び
他方のフレームサイドメンバの拡幅部対向部分とで高剛
性フレーム部を形成できる。このため環状の高剛性フレ
ーム部が全体の剛性を強化できる。
【0029】請求項5記載の発明では、特に、拡幅部を
形成される一方のフレームサイドメンバが、拡幅部の前
後端部において前部メンバと後部メンバとに分割され、
前部メンバの後端を拡幅部前端に、後部メンバの前端を
拡幅部後端にそれぞれ結合したので、ここでは3つの剛
性フレーム部がはしご型フレーム全体の剛性を強化でき
る。このため、はしご型フレーム装置の耐久性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのはしご型フレーム装
置の側面図である。
【図2】図1のはしご型フレーム装置の平面図である。
【図3】図2のB−B線の拡大断面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図1のはしご型フレーム装置の拡幅部の拡大切
欠平面図である。
【図6】図1のはしご型フレーム装置の拡幅部の拡大切
欠斜視図である。
【図7】図3のC−C線断面図である。
【図8】本発明の他の実施例としてのはしご型フレーム
装置のエンジンサポート部分の要部正面断面図である。 11 サイドメンバ 111 前部 112 中間部 113 後部 12 サイドメンバ 14 前クロスメンバ 15 後クロスメンバ 16 エンジンサポート 20 前部メンバ 201 直状延出部 21 後部メンバ 211 直状延出部 22 拡幅部 221 前傾斜部 223 後傾斜部 23 補強部材 231 前折曲延出部 232 後折曲延出部 24 床部材 25 ボディークロスメンバ 25a 中央ボディークロスメンバ 32 凹所 37 パワープラント G1 前はしご型フレーム部 G2 高剛性はしご型フレーム部 G3 後はしご型フレーム部 M 収容空間 L0 車体中心線 T トライアングル X 車両長手方向 Y 車幅方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 義孝 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 晴雄 東京都太田区下丸子四丁目21番1号・三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロスメンバの両端に結合され所定幅を在
    して車両長手方向に延びる一対のフレームサイドメンバ
    を有するはしご型フレーム装置において、 上記フレームサイドメンバに拡幅部を形成し、同拡幅部
    とこれに対向する上記フレームサイドメンバとの間に横
    架されるボディークロスメンバ下部に凹所を形成したこ
    とを特徴とするはしご型フレーム装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のはしご型フレーム装置にお
    いて、 上記拡幅部が上記フレームサイドメンバの内の一方の上
    記フレームサイドメンバに形成され、上記拡幅部と他方
    の上記フレームサイドメンバとの間にエンジンサポート
    を介装し、同エンジンサポートに載置したエンジンなど
    のパワープラント類が、上記凹部により上記ボディーフ
    ランジに干渉しないように構成したことを特徴とするは
    しご型フレーム装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のはしご型フ
    レーム装置において、 上記拡幅部が上記車両長手方向のほぼ中央部に在する位
    置に形成したことを特徴とするはしご型フレーム装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のはしご型フレーム装置にお
    いて、 上記車両長手方向の上記拡幅部前後端部に上記クロスメ
    ンバを結合したことを特徴とするはしご型フレーム装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のはしご型フレーム装置にお
    いて、 上記拡幅部を形成される上記一方のフレームサイドメン
    バが、上記拡幅部の上記前後端部において前部メンバと
    後部メンバとに分割され、上記前部メンバの後端を上記
    拡幅部前端に、上記後部メンバの前端を上記拡幅部後端
    にそれぞれ結合したことを特徴とするはしご型フレーム
    装置。
JP9074495A 1995-04-17 1995-04-17 はしご型フレーム装置 Pending JPH08282529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9074495A JPH08282529A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 はしご型フレーム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9074495A JPH08282529A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 はしご型フレーム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08282529A true JPH08282529A (ja) 1996-10-29

Family

ID=14007103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9074495A Pending JPH08282529A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 はしご型フレーム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08282529A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11301512A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Nissan Diesel Motor Co Ltd ダブルキャブ車両
JP2021088270A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 ダイハツ工業株式会社 車両構造
CN113183739A (zh) * 2021-05-31 2021-07-30 一汽解放汽车有限公司 动力电池支架、动力电池支架总成及车辆

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11301512A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Nissan Diesel Motor Co Ltd ダブルキャブ車両
JP2021088270A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 ダイハツ工業株式会社 車両構造
CN113183739A (zh) * 2021-05-31 2021-07-30 一汽解放汽车有限公司 动力电池支架、动力电池支架总成及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5310239A (en) Modular cab and sleeper structural assembly for a truck-tractor vehicle
US5829824A (en) Vehicle rear body structure and method of mounting same
JPH0476826B2 (ja)
JPH10273073A (ja) ショックアブソーバ取付構造
JP3354300B2 (ja) 自動車におけるサブフレーム構造
JPH04230421A (ja) 自動車の燃料タンクの支持構造および組付方法
JPH08282529A (ja) はしご型フレーム装置
JP7332061B2 (ja) 車両のフレーム構造
JP7491207B2 (ja) 車両用フロア構造
JP3166548B2 (ja) フレーム装置
JPH078380Y2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPS641897Y2 (ja)
JPH0316308B2 (ja)
JP2881536B2 (ja) サスペンション用サブフレーム
JPH03136924A (ja) 自動車用エキゾーストマウント取付構造
JP3089988B2 (ja) アンカーサポート取付装置
JPS6328710Y2 (ja)
JP3166545B2 (ja) はしご型フレーム装置
JPS6317687Y2 (ja)
JP2600452B2 (ja) 自動車の車体下部構造
JPH0118463Y2 (ja)
CN110758080B (zh) 悬置安装结构
JPH0535908Y2 (ja)
JP2524795Y2 (ja) 車両の後部車体構造
JPS632808B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001107