JPH08282386A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JPH08282386A
JPH08282386A JP9115795A JP9115795A JPH08282386A JP H08282386 A JPH08282386 A JP H08282386A JP 9115795 A JP9115795 A JP 9115795A JP 9115795 A JP9115795 A JP 9115795A JP H08282386 A JPH08282386 A JP H08282386A
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JP
Japan
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response signal
transmitter
vehicle
ski
transponder
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JP9115795A
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Nobukazu Shima
伸和 島
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両等に取り付けた荷物等の盗難あるいは脱落
を防止する盗難防止装置を提供する。 【構成】車両に取り付けた物体の盗難防止装置であっ
て、前記車両に配置され電波を送信する送信器と、前記
物体に取り付けられ、前記送信器から電波を受け、該電
波を送信エネルギーとして応答信号を発信する発信器
と、該発信器からの前記応答信号を受信する受信器と、
該受信器による該応答信号の受信状態に応じて異常を報
知する報知手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に取り付けた物
体の盗難防止装置に関し、例えば自動車のルーフ上ある
いはトランク等の上に設置された荷物を搭載するための
キャリアおよびそれに搭載した荷物の盗難防止に好適な
盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用自動車等で車内やトランク内に収容
できない大きさの荷物、例えば、スキー用具や自転車等
を運搬する場合、荷物をルーフ等に載せて運ぶための取
付具としてキャリアが利用されている。図9は、従来の
車載用キャリアの一種であって、アタッチメントの交換
により、スキー板、自転車等、各種荷物を搭載できるシ
ステムキャリアの説明図であり、乗用自動車にシステム
キャリアを搭載した状態を示している。
【0003】91は自動車のルーフ、92はシステムキ
ャリアのベースになるロードキャリア、93はロードキ
ャリアの盗難防止用ロック機構である。94はスキー板
用アタッチメントであるスキーラック、95はスキー板
の盗難防止用ロック機構である。この自動車のルーフ9
1のレインガーター(雨どい)あるいはルーフレール等
にロードキャリア92をネジ等で取り付け、ロードキャ
リア92の脱落あるいは盗難防止のためロードキャリア
の盗難防止用ロック機構93で施錠する。そして、スキ
ー板を搭載する場合はスキーラック94をロードキャリ
ア92にネジ等で取り付け、これにスキー板を搭載し、
スキー板の盗難防止用ロック機構95で施錠している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなロック機構による盗難防止装置では、例えば、ス
キー板の搭載の場合等では寒冷地で操作することが多
く、防寒用手袋の着用によりロック用キーの操作が遣り
難いという問題がある。また、ロック用キーの閉め忘れ
による盗難、あるいは走行中の荷物の脱落等の問題があ
る。本発明は、上記のような問題を解決することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するもので、車両に取り付けた物体の盗難防止装
置であって、前記車両に配置され電波を送信する送信器
と、前記物体に取り付けられ、前記送信器から電波を受
け、該電波を送信エネルギーとして応答信号を発信する
発信器と、該発信器からの前記応答信号を受信する受信
器と、該受信器による該応答信号の受信状態に応じて異
常を報知する報知手段とからなることを特徴とする。
【0006】また、前記物体は、荷物を搭載するために
前記車両に取り付けるキャリアであることを特徴とす
る。また、前記キャリアに前記荷物の有無を検知する重
量検知センサを設置すると共に、該重量検知センサを前
記発信器に接続し、前記発信器は前記応答信号に前記重
量検知センサの検知情報を重畳し、前記報知手段は該検
知情報に応じて異常を報知することを特徴とする。
【0007】また、車両に取り付けた荷物を搭載するた
めのキャリアにおける盗難防止装置であって、前記荷物
の前記キャリアへの固定状態を、取り外し不能状態であ
る施錠状態と、取り外し可能状態である解錠状態間で切
り換える施錠手段と、前記キャリアに取り付けられ、電
波を送信する送信器と、該送信器からの前記電波を受
け、該電波を送信エネルギーとして応答信号を発信する
携帯型発信器と、該携帯型発信器からの応答信号を受信
する受信器と、該受信器に接続され、前記発信器からの
応答信号の受信状態に応じて、前記施錠手段の施錠状態
と解錠状態を制御する制御手段とからなることを特徴と
する。
【0008】また、前記制御手段は、車両のドアのロッ
ク装置を制御することを特徴とする。また、車両の車速
を検出する車速センサを前記制御手段に接続し、前記制
御手段は、前記車速が所定以上の時、前記施錠手段の施
錠状態とすることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、車両に搭載した物体に取り付
けられた発信器は、車両に配置した送信器より電波を受
け、これを送信エネルギーとして応答信号を発信する。
この応答信号を受信した受信器の受信状態によって報知
手段が異常を報知するので、車両に搭載した物体が盗ま
れると、発信器が車両より離れるため物体に取り付けら
れた発信器からの応答信号が無くなり、報知手段は運転
者に異常を知らせる。
【0010】また、車両に荷物を搭載するためのキャリ
ア自体、あるいはキャリアごと盗まれると報知手段が異
常を知らせる。また、発信器は応答信号と共に荷物の有
無を示す重量検知センサの検知情報も受信器に送るの
で、報知手段は検知情報によって荷物の無くなったこと
を運転者に知らせる。
【0011】また、受信器が携帯型発信器からの応答信
号を受信する状態では、制御手段は施錠手段を制御して
荷物をキャリアから取外し可能状態とし、受信器が携帯
型発信器からの応答信号を受信しない状態では、制御手
段は施錠手段を制御して荷物をキャリアから取外し不能
状態とする。また、前記制御手段は、車両のドアのロッ
ク、アンロックを行うドアロック装置の制御を行う。
【0012】また、前記制御手段には車速センサにより
所定以上の車速を検出した時には、施錠手段を施錠状態
として、荷物の脱落等を防止する。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の第1実施例を示す構成図である。1
は盗難防止装置を構成する本体側ユニットである。2は
受信・送信のためのアンテナであり、受信回路3、送信
回路6に接続されている。3は受信回路で所定の周波数
の電波に同調しており、その電波を検波、復調する。6
は送信回路で後述のトランスポンダ7に電力を供給する
ため所定周波数の電波を送信する。5は盗難の警報(音
・光等)を発する警報装置で、クラクション、ヘッドラ
イト等からなる。4はマイクロコンピュータ(マイコ
ン)で、受信回路3で復調されたデータの処理、警報装
置5の駆動制御、送信回路6の駆動制御を行う。
【0014】7は本体側ユニット1(送信回路6)から
の電波を受信して電力とし、受信回路3の同調周波数と
同じ周波数の応答信号を送信するトランスポンダ(発振
器)である。8は受信・送信のためのアンテナであり、
検波整流回路9、送信回路10に接続されている。9は
検波整流回路で、本体側ユニット1からの電波を検波整
流し、直流電力を生成する。10は送信回路で、検波整
流回路9から電力が供給された時、つまり本体側ユニッ
ト1からの電波が送信された時に、その電力により駆動
され、応答信号を送信する。11は送信回路10に接続
された読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memor
y)で、盗難防止装置を特定するIDコードが記憶され
ており、送信回路10は、本体側ユニット1からの電波
が送信された時に、このROM11に記憶されたIDコ
ードを変調し送信する。
【0015】次に動作を説明する。マイコン4は、所定
時間(例えば1分)毎に送信回路6を駆動して電波を送
信させると共に、その時(若干後)に受信回路3の復調
信号から応答信号(IDコードの一致する応答信号)が
受信されたかどうか判断し、応答信号が受信されなけれ
ば、警報装置5を駆動し、警報を発する。トランスポン
ダ7では、本体側ユニット1(送信回路6)からの電波
が存在すると、検波整流回路9により送信回路10に電
力が供給され、送信回路10はROM11に記憶された
IDコードを応答信号として送信する。従って、本体側
ユニット1とトランスポンダ7が所定距離(電波到達距
離)以上離れた場合に、警報が発せられる。
【0016】次に本体側ユニット1とトランスポンダ7
の自動車への設置状態について図2を用いて説明する。
図2は第1実施例に係る盗難防止装置の設置状態を示す
構成図である。尚、図面では要部のみを表示し、自動車
の車体等は省略している。22は自動車のルーフ21に
取り付けられ、アタッチメントの交換によりスキー板、
自転車等の各種物品を搭載できるシステムキャリアを構
成する棒状のロードキャリアで、アルミニウム等の金属
で形成される。26は支持金具で、ロードキャリア22
およびルーフ21とネジ等で固定され、ロードキャリア
22をルーフ21に固定する。23はキャリアロック機
構で、支持金具26のルーフ21への取り付け部分(ネ
ジ止め部等)を覆い、鍵により取り外しできるよう構成
され、鍵を用いないで支持金具26をルーフ21から外
すことができないように構成されている。24はスキー
板を搭載するためのアタッチメントであるスキーラック
で、スキー板を2枚の板部材で挟持するように構成され
ている。25はスキー板ロック機構で、スキーラック2
4におけるスキー板を挟持する2枚の板部材の連結状態
を鍵により保持する構造、つまり鍵を用いなければスキ
ー板を挟持する2枚の板部材の連結状態を解除できない
構造となっている。
【0017】そして、ロードキャリア22には、図1に
示したトランスポンダ7が取り付けられている。そし
て、自動車のルーフ21の車室内側には本体側ユニット
1が取り付けられており、また本体側ユニット1には自
動車のバッテリより電源が供給されている。次に動作を
説明する。ロードキャリア22が自動車のルーフ21か
ら外されれば、つまり盗難があれば、トランスポンダ7
と本体側ユニット1の距離が長くなって、電波の到達範
囲から出ることとなり、本体側ユニット1側ではトラン
スポンダ7の応答信号を受信できなくなる。従って、ロ
ードキャリア22(搭載された物品)の盗難があれば、
警報装置5が起動し、警報が発せられる。
【0018】次に本発明の第2実施例を説明する。図3
は本発明の第2実施例を示す構成図である。尚、第1実
施例と同様の構成については同じ符号を付し、その説明
を省略する。32は物品の有無を検出するセンサで、物
品の重さを検知する押圧スイッチ、感圧素子からなる重
量センサや、光により物品の有無を検出する光センサ等
が用いられる。そして、センサ32はトランスポンダ3
7の送信回路10に接続され、物品の有無を示す信号が
ROM11のIDコードと一緒に応答信号として送信さ
れる。そして、本体側ユニット1のマイコン4は、本体
側ユニット1から電力供給用の電波を送信しても応答信
号が検出できない時、また物品が無い旨の信号を検出し
た時に、警報装置5を起動する。
【0019】次に本体側ユニット1とトランスポンダ3
7の自動車への設置状態について図4を用いて説明す
る。図4は第2実施例に係る盗難防止装置の設置状態を
示す構成図である。尚、図面では要部のみを表示し、自
動車の車体等は省略している。また、第1実施例と同様
の構成については同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0020】スキーラック24におけるスキー板を挟持
する保持部47には、トランスポンダ37のセンサ32
が取り付けられており(各スキー板の保持部に対して取
り付けられている)、スキー板の有無が検出される。ま
た、自動車のルーフ21の車室内側に取り付けられた本
体側ユニット1のマイコン4は、トランスポンダ37か
らの応答信号が検出されない時、および応答信号で示さ
れたスキー板の数が減少した時に警報装置5を起動す
る。
【0021】次に動作を説明する。ロードキャリア22
が自動車のルーフ21から外されれば、つまり盗難があ
れば、トランスポンダ37と本体側ユニット1の距離が
長くなって、電波の到達範囲から出ることとなり、本体
側ユニット1側ではトランスポンダ37の応答信号を受
信できなくなる。従って、ロードキャリア22(搭載さ
れた物品)の盗難があれば、警報装置5が起動し、警報
が発せられる。また、スキー板がスキーラック24から
取り外されると、本体側ユニット1ではトランスポンダ
37の応答信号によりスキーの数が減少したのが検出さ
れ、つまりスキーの盗難が検出され、警報装置5が起動
し、警報が発せられる。
【0022】次に本発明の第3実施例を説明する。図5
は本発明の第3実施例を示す構成図である。尚、第1お
よび第2実施例と同様の構成については同じ符号を付
し、その説明を省略する。本実施例においては、本体側
ユニット51には2系統の受信回路3,53、送信回路
6,56、アンテナ2,52が設けられており、それぞ
れ後述するトランスポンダ37,7との通信のため設け
られている。101は自動車の走行速度(車速)を検出
する速度センサで、自動車の車輪の回転速度を検出する
等の方法により自動車の車速を検出する。102は自動
車のドアを施錠するドアロック装置で、電磁プランジャ
ー等で構成され、マイコン4からの制御信号により、施
錠、解錠動作を行う。103はスキー板ロック機構を駆
動し、その施錠、解錠動作を行うスキー板ロック装置
で、電磁プランジャー等で構成され、マイコン4からの
制御信号により動作する。
【0023】37はキャリア側に設置されるキャリア側
トランスポンダであり、図3で示したトランスポンダ3
7と同様の構成である。7は運転者が保持するトランス
ポンダであり、自動車のエンジンキーに一体化されてお
り、その構成は図1で示したトランスポンダ7と同様の
構成である。そして、本体側ユニット51のマイコン4
は、本体側ユニット51から送信回路6、アンテナ2を
介して電力供給用の電波を送信しても、トランスポンダ
37からの応答信号が検出できない時、また物品が無い
旨の信号を検出した時に、警報装置5を駆動する。ま
た、マイコン4は、本体側ユニット51から送信回路5
6、アンテナ52を介して電力供給用の電波を送信して
も、トランスポンダ7からの応答信号が検出できない時
に、ドアロック装置102、スキー板ロック装置103
を制御してドアを施錠状態にし、またスキー板ロック機
構を施錠状態にする。そして、トランスポンダ7からの
応答信号を検出した時に、ドアロック装置102、スキ
ー板ロック装置103を制御してドアが解錠状態にし、
またスキー板ロック機構を解錠状態にする。また、マイ
コン4は、車速センサ101により自動車が走行してい
ることを検出している時には、ドアロック装置102、
スキー板ロック装置103を制御してドアを施錠状態に
し、またスキー板ロック機構を施錠状態にする。
【0024】次に本体側ユニット51とトランスポンダ
37,7の設置状態について図6を用いて説明する。図
6は第3実施例に係る盗難防止装置の設置状態を示す構
成図である。尚、図面では要部のみを表示し、自動車の
車体等は省略している。また、第1,第2実施例と同様
の構成については同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0025】本実施例においては、トランスポンダ37
はロードキャリア22に取り付けられる(センサ32は
スキーラック24の各スキー板の保持部に対して取り付
けられている)。また、トランスポンダ37に対応する
本体側ユニット51の送受信部65(受信回路3,送信
回路6,アンテナ2により構成)は自動車のルーフ21
の車室内側でロードキャリア22に近い位置(アンテナ
2だけでもよい)に取り付けられる。また、トランスポ
ンダ7に対応する本体側ユニット51の送受信部60
(受信回路53,送信回路56,アンテナ52により構
成)は、自動車のドア(運転席側ドア)付近(アンテナ
2だけでもよい)に取り付けられる。つまり、トランス
ポンダ37が所定位置からの離れたこと(ロードキャリ
アが取り付け位置から離れたこと、つまり盗難)を検出
できる位置に、送受信部65は設置され、またトランス
ポンダ7、つまりエンジンキーが接近したかどうか、つ
まり運転者が自動車に接近したかどうかを検出できる位
置に、送受信部60は設置されている。
【0026】次に動作を説明する。ロードキャリア22
が自動車のルーフ21から外されれば、つまり盗難があ
れば、トランスポンダ37と本体側ユニット51の距離
が長くなって、電波の到達範囲から出ることとなり、本
体側ユニット51側ではトランスポンダ37の応答信号
を受信できなくなる。従って、ロードキャリア22(搭
載された物品)の盗難があれば、警報装置5が起動し、
警報が発せられる。また、スキー板がスキーラック24
から取り外されると、本体側ユニット51ではトランス
ポンダ37の応答信号によりスキーの数が減少したのが
検出され、つまりスキーの盗難が検出され、警報装置5
が起動し、警報が発せられる。
【0027】また、運転者(エンジンキー、つまりトラ
ンスポンダ7を所持)が自動車に接近すると、本体側ユ
ニット51側ではトランスポンダ7の応答信号を受信す
る。従って、マイコン4は、ドアロック装置102、ス
キー板ロック装置103を制御してドアを解錠状態に
し、またスキー板ロック機構を解錠状態にする。これに
より、運転者等は容易に(解錠操作なしに)ドアを開け
ることができ、またスキーをシステムキャリアから取り
外すことができる。
【0028】また、運転者(エンジンキー、つまりトラ
ンスポンダ7を所持)が自動車から離れると、本体側ユ
ニット51側ではトランスポンダ7の応答信号を受信す
ることができなくなる。従って、マイコン4は、ドアロ
ック装置102、スキー板ロック装置103を制御して
ドアを施錠状態にし、またスキー板ロック機構を施錠状
態にする。これにより、ドアは自動的に開かなくなり、
またシステムキャリアからスキー板を取り外すことがで
きなくなる。
【0029】また、自動車を走行させると、車速センサ
101により自動車が走行していることが検出され、マ
イコン4は、ドアロック装置102、スキー板ロック装
置103を制御してドアを施錠状態にし、またスキー板
ロック機構を施錠状態にする。これにより、走行時のド
アの開放およびスキー板の脱落が防止される。次にマイ
コン4の行う処理について図7を用いて説明する。図7
は本実施例の盗難防止装置のマイコン4の処理動作を示
すフローチャートである。車室内に取り付けられている
本体側ユニット51に電源が供給され、本体側ユニット
51が動作状態となった時点より本処理動作が開始され
ステップS1に移る。尚、本体側ユニット51は自動車
のバッテリに直結されておりイグニッションキーの操作
位置に係わらず設置後は常に電源が供給されている。ス
テップS1では、本体側ユニット51の送信回路56を
駆動してトランスポンダ7に電力供給用の電波を送信さ
せ、ステップS2に移る。ステップS2では、トランス
ポンダ7からの応答があったかどうかを判断し、応答が
なければステップS4に移り、応答があればステップS
3に移る。ステップS3では、トランスポンダ7からの
応答信号のデータ(IDコード)が合致する信号かどう
かを判断し、データが合致していればステップS5に移
り、データが合致していなければステップS4に移る。
ステップS4では、ドアロック装置102、スキー板ロ
ック装置103を制御してドアを施錠状態にし、またス
キー板ロック機構を施錠状態にしてステップS1に戻
る。また、ステップS5では、ドアロック装置102、
スキー板ロック装置103を制御してドアを解錠状態に
し、またスキー板ロック機構を解錠状態にしてステップ
S1に戻る。
【0030】次に本発明の第4実施例を説明する。図8
は本発明の第4実施例を示す構成図である。尚、第1,
第2および第3実施例と同様の構成については同じ符号
を付し、その説明を省略する。本実施例においては、本
体側ユニット81には2系統の受信回路3,53、送信
回路6,56、アンテナ2,52が設けられており、そ
れぞれ後述するトランスポンダ87,7との通信のため
設けられている。101は自動車の走行速度(車速)を
検出する速度センサで、自動車の車輪の回転速度を検出
する等の方法により自動車の車速を検出する。102は
自動車のドアを施錠するドアロック装置で、電磁プラン
ジャー等で構成され、マイコン4からの制御信号によ
り、施錠、解錠動作を行う。103はスキー板ロック機
構を駆動し、その施錠、解錠動作を行うスキー板ロック
装置で、電磁プランジャー等で構成され、マイコン4か
らの制御信号により動作する。
【0031】87はキャリア側に設置されるキャリア側
トランスポンダであり、図3で示したトランスポンダ3
7と略同様の構成であるが、トランスポンダ87には本
体側ユニット81からの電波を受信し復調する受信回路
13と、受信回路13の出力からスキー板ロック装置1
03を解錠する信号を検出するデコーダ14と、スキー
板ロック機構を駆動するスキー板ロック装置103が接
続されている。そして、本体側ユニット81からのスキ
ー板ロック装置103を解錠する信号を含む電力供給用
の電波を受信すれば、スキー板ロック装置103に解錠
のための制御信号が出力され、スキー板ロック装置10
3が駆動し、スキー板ロック機構は解錠状態となる。7
は運転者が保持するトランスポンダであり、自動車のエ
ンジンキーに一体化されており、その構成は図1で示し
たトランスポンダ7と同様の構成である。
【0032】そして、本体側ユニット81のマイコン4
は、本体側ユニット81から送信回路6、アンテナ2を
介して電力供給用の電波を送信しても、トランスポンダ
87からの応答信号が検出できない時、また物品が無い
旨の信号を検出した時に、警報装置5を起動する。ま
た、マイコン4は、本体側ユニット81から送信回路5
6、アンテナ52を介して電力供給用の電波を送信して
も、トランスポンダ7からの応答信号が検出できない時
に、ドアロック装置102を制御してドアを施錠状態に
する。そして、トランスポンダ7からの応答信号を検出
した時に、ドアロック装置102を制御してドアが解錠
状態にすると共に、トランスポンダ87にスキー板ロッ
ク装置103を解錠する信号を含む電力供給用の電波を
送信する。
【0033】すると、トランスポンダ87が、スキー板
ロック装置103を解錠する信号を含む電力供給用の電
波を受信して、スキー板ロック装置103に解錠のため
の制御信号を出力し、スキー板ロック装置103が駆動
して、スキー板ロック機構は解錠状態となる。また、マ
イコン4は、車速センサ101により自動車が走行して
いることを検出している時には、ドアロック装置10
2、スキー板ロック装置103を制御してドアが施錠状
態にし、またスキー板ロック機構を施錠状態にする。
【0034】本実施例においては、トランスポンダ87
はロードキャリア22に取り付けられる(センサ32は
各スキー板の保持部に対して取り付けられている)。ま
た、トランスポンダ87に対応する本体側ユニット81
の送受信部65(受信回路3,送信回路6,アンテナ2
により構成)は自動車のルーフ21の車室内側でロード
キャリアに近い位置(アンテナ2だけでもよい)に取り
付けられる。また、トランスポンダ7に対応する本体側
ユニット81の送受信部60(受信回路53,送信回路
56,アンテナ52により構成)は、自動車のドア(運
転席側ドア)付近(アンテナ2だけでもよい)に設けら
れる。つまり、トランスポンダ87が所定位置からの離
れたこと(ロードキャリアが取り付け位置から離れたこ
と、つまり盗難)を検出できる位置に、送受信部65は
設置され、またトランスポンダ7、つまりエンジンキー
が接近したかどうか、つまり運転者が自動車に接近した
かどうかを検出できる位置に、送受信部60は設置され
ている。
【0035】次に動作を説明する。ロードキャリア22
が自動車のルーフ21から外されれば、つまり盗難があ
れば、トランスポンダ87と本体側ユニット81の距離
が長くなって、電波の到達範囲から出ることとなり、本
体側ユニット81側ではトランスポンダ87の応答信号
を受信できなくなる。従って、ロードキャリア22(搭
載された物品)の盗難があれば、警報装置5が起動し、
警報が発せられる。また、スキー板がスキーラック24
から取り外されると、本体側ユニット81ではトランス
ポンダ87の応答信号によりスキーの数が減少したのが
検出され、つまりスキーの盗難が検出され、警報装置5
が起動し、警報が発せられる。
【0036】また、運転者(エンジンキー、つまりトラ
ンスポンダ7を所持)が自動車に接近すると、本体側ユ
ニット81側ではトランスポンダ7の応答信号を受信す
る。従って、マイコン4は、ドアロック装置102、ス
キー板ロック装置103を制御してドアが解錠状態に
し、またトランスポンダ87にスキー板ロック装置10
3を解錠する信号を含む電力供給用の電波を送信する。
すると、トランスポンダ87が、スキー板ロック装置1
03を解錠する信号を含む電力供給用の電波を受信し
て、スキー板ロック装置103に解錠のための制御信号
を出力し、スキー板ロック装置103が駆動してスキー
板ロック機構が解錠状態となる。これにより、運転者等
はドアを開けることができ、またスキーをシステムキャ
リアから取り外すことができる。
【0037】また、運転者(エンジンキー、つまりトラ
ンスポンダ7を所持)が自動車から離れると、本体側ユ
ニット81側ではトランスポンダ7の応答信号を受信す
ることができなくなる。従って、マイコン4は、ドアロ
ック装置102を制御してドアを施錠状態にし、またス
キー板ロック装置103を解錠する信号を含む電力供給
用の電波の送信を停止する。すると、トランスポンダ8
7が、スキー板ロック装置103を解錠する信号を含む
電力供給用の電波を受信できなくなり、スキー板ロック
装置103に解錠のための制御信号の出力が停止し、ス
キー板ロック装置103が駆動してスキー板ロック機構
が施錠状態となる これにより、ドアは自動的に開かなくなり、またシステ
ムキャリアからスキー板を取り外すことができなくな
る。
【0038】また、自動車を走行させると、車速センサ
101により自動車が走行していることが検出され、マ
イコン4は、ドアロック装置102、スキー板ロック装
置103を制御してドアを施錠状態にし、また、スキー
板ロック機構を施錠状態にする。これにより、走行時の
ドアの開放およびスキー板の脱落が防止される。以上の
ように本実施例では、電池(電源)が不要なトランスポ
ンダ7、37、87を用いることにより、自動車のルー
フ21に配線等の加工の必要がなく容易に取り付けら
れ、また携帯することも可能である。
【0039】また、トランスポンダ7が自動車に近づく
とドアロック機構やスキー板ロック機構を解錠状態に
し、またトランスポンダ7が自動車から離れるとドアロ
ック機構やスキー板ロック機構を施錠状態にすることに
より、運転者等の施錠忘れを防止したり、荷物のスキー
板の取り外しや自動車への乗車を容易に行うことができ
る。また、車速センサ101を併用することにより、車
速が一定以上になった場合にもドアやスキー板ロック機
構を施錠するので、施錠忘れを防止し、荷物等の脱落を
未然に防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
盗難防止装置によれば、車両に搭載した物体の盗難を防
止することができ、またその設置は非常に容易なものと
なる。また、荷物を搭載するキャリアの盗難を防止で
き、更に、キャリアに搭載した荷物の盗難の防止もでき
る。
【0041】また、キャリアの施錠手段が自動的に施
錠、解錠制御され、操作性が向上すると共に施錠忘れを
防止できる。また、自動車のドアのロック装置も制御さ
れるので、より操作性が向上し、またドアロックの忘れ
も防止できる。また、車両が走行すると自動的に荷物が
キャリアに取り外し不能状態で固定されるので、走行中
の荷物の脱落が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】第1実施例に係る盗難防止装置の設置状態を示
す構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図4】第2実施例に係る盗難防止装置の設置状態を示
す構成図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図6】第3実施例に係る盗難防止装置の設置状態を示
す構成図である。
【図7】第3実施例のマイコン4の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第4実施例を示す構成図である。
【図9】従来の車載用システムキャリアの説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・本体側ユニット 2・・・・アンテナ 3・・・・受信回路 4・・・・マイクロコンピュータ(マイコン) 5・・・・警報装置 6・・・・送信回路 7・・・・トランスポンダ 8・・・・アンテナ 9・・・・検波整流回路 10・・・送信回路 11・・・読み出し専用メモリ(ROM)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に取り付けた物体の盗難防止装置で
    あって、 前記車両に配置され電波を送信する送信器と、 前記物体に取り付けられ、前記送信器から電波を受け、
    該電波を送信エネルギーとして応答信号を発信する発信
    器と、 該発信器からの前記応答信号を受信する受信器と、 該受信器による該応答信号の受信状態に応じて異常を報
    知する報知手段とからなることを特徴とする盗難防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記物体は、荷物を搭載するために前記
    車両に取り付けるキャリアであることを特徴とする請求
    項1記載の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリアに前記荷物の有無を検知す
    る重量検知センサを設置すると共に、該重量検知センサ
    を前記発信器に接続し、前記発信器は前記応答信号に前
    記重量検知センサの検知情報を重畳し、前記報知手段は
    該検知情報に応じて異常を報知することを特徴とする請
    求項2記載の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 車両に取り付けた荷物を搭載するための
    キャリアにおける盗難防止装置であって、 前記荷物の前記キャリアへの固定状態を、取り外し不能
    状態である施錠状態と、取り外し可能状態である解錠状
    態間で切り換える施錠手段と、 前記キャリアに取り付けられ、電波を送信する送信器
    と、 該送信器からの前記電波を受け、該電波を送信エネルギ
    ーとして応答信号を発信する携帯型発信器と、 該携帯型発信器からの応答信号を受信する受信器と、 該受信器に接続され、前記発信器からの応答信号の受信
    状態に応じて、前記施錠手段の施錠状態と解錠状態を制
    御する制御手段とからなることを特徴とする盗難防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、車両のドアのロック装
    置を制御することを特徴とする請求項4記載の盗難防止
    装置。
  6. 【請求項6】 車両の車速を検出する車速センサを前記
    制御手段に接続し、 前記制御手段は、前記車速が所定以上の時、前記施錠手
    段の施錠状態とすることを特徴とする請求項4記載の盗
    難防止装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4357200A1 (de) * 2022-10-21 2024-04-24 Walter Rigotti Fahrradträger mit alarmanlage

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