JPH08282330A - 車両用追従走行制御装置 - Google Patents

車両用追従走行制御装置

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JPH08282330A
JPH08282330A JP7115132A JP11513295A JPH08282330A JP H08282330 A JPH08282330 A JP H08282330A JP 7115132 A JP7115132 A JP 7115132A JP 11513295 A JP11513295 A JP 11513295A JP H08282330 A JPH08282330 A JP H08282330A
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JP
Japan
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vehicle
inter
vehicle distance
control
speed
Prior art date
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Application number
JP7115132A
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English (en)
Inventor
Yoji Seto
陽治 瀬戸
Motohira Naitou
原平 内藤
Teruo Kuga
照男 久我
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車間距離が短いときあるいは車速が低いときに
は追従性を向上させ、車間距離が長いときあるいは走行
速度が高いときには乗心地の悪化を防止することを目的
とする。 【構成】前方を先行する車両と自車両との位置関係を検
出する位置関係検出手段と、前記位置関係に基づいて所
定の位置関係を成立させるべく前方車両との車間距離の
目標値あるいは自車両の走行速度の目標値を設定する目
標値設定手段と、前記目標値に車間距離あるいは走行速
度を一致させるべく、所定の制御ゲインを用いて加速命
令値あるいは減速命令値を算出する制駆動力制御手段と
を備える車両用追従走行制御装置において、前方車両と
の車間距離が大きいほど制御ゲインを減少させるゲイン
設定手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用追従制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自車両を、先行する前方車両に追従した
走行を行わしめる車両用追従走行制御装置として、特開
昭60−19208号や特開平5−213094号等に
記載されている装置ががある。
【0003】特開昭60−19208号に記載されてい
る装置は、車両の走行速度を検出する車速センサと、こ
の車両の前方に存在する先行車両までの車間距離を検出
する車間距離検出手段と、自動停止発進作動の指示を行
う指示手段と、予め走行速度に対する安全車間距離のパ
ターンを記憶している記憶手段と、前記車速センサにて
検出したこの車両の走行速度により、走行速度に対する
安全車間距離を前記記憶手段に記憶しているパターンか
ら決定する安全車間距離決定手段と、車速の増減機構を
駆動する第1の駆動手段と、ブレーキ駆動を行う第2の
駆動手段と、前記指示手段から自動停止発進作動指示が
発生すると、前記車間距離と前記安全車間距離との関係
によりその関係が減速領域に属するとき前記第2の駆動
手段を駆動せしめてこの車両を減速させ、前記関係が増
速領域に属するとき前記第1の駆動手段を駆動せしめて
この車両を増速させる制御手段とを備え、この制御手段
の作動により、停車している先行車両にこの車両が接近
する場合には前記関係に基づき前記第2の駆動手段を駆
動せしめてこの車両を停止させ、この状態から先行車両
が動き出した時には、前記関係に基づき前記第1の駆動
手段を駆動せしめてこの車両を発進させる装置である。
【0004】また、特開平5−213094号に記載さ
れている装置は、先行車との車間距離を検出する車間距
離検出手段と、自車の速度を検出する車速検出手段と、
前記自車の速度に基づき目標車間距離を算出する目標車
間距離設定手段と、先行車との車間距離がこの目標車間
距離となるようにスロットルを開閉して加減速制御する
制御手段とを備えた装置に、前記車間距離または前記目
標車間距離が小さいほど前記制御手段による加速ゲイン
を小さく設定するゲイン調整手段を付加した装置であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記方法には
以下の問題点がある。前者の特開昭60−19208号
の場合、目標車間距離と実際の車間距離との偏差のみで
スロットルやブレーキを制御して目標車間距離を実現さ
せる構成のため、車間距離が短い追従走行時には、目標
とする先行車との車間距離を確実に実現する必要性が高
く、フィードバック制御の遅れや車両自体の応答遅れ等
を考慮して制御ゲインを大きく設定しなければならな
い。しかしながら、車間距離が十分長い追従走行時に制
御ゲインを大きく設定すると、車間距離を確実に実現す
る必要性が低いにもかかわらず、頻繁に加減速制御を繰
り返し、乗心地が悪化してしまう。つまり、車間距離が
短いときの追従性と車間距離が長いときの乗心地とは相
反するものであり、両者を共に満足することは極めて困
難であるという問題がある。
【0006】また、後者の特開平5−213094号の
場合、加速ゲインのみを制御する構成のため、目標車速
より実際の速度の方が高くなり減速が必要になると、加
速制御ゲインを制御する効果がなくなってしまう。これ
により、上述の特開昭60−19208と同様の問題が
発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、以下の構成を採用した。これを図1の原
理図に沿って説明する。
【0008】(1)第1の発明は、先行する前方車両と
自車両との位置関係を検出する位置関係検出手段1と、
前記位置関係検出手段1が検出した位置関係に基づき、
所定の位置関係を成立させるべく前記前方車両との車間
距離あるいは自車両の走行速度の目標値を設定する目標
値設定手段2と、前記目標値設定手段2が設定した目標
値に車間距離あるいは走行速度を一致させるべく、所定
の制御ゲインを有する制御特性に基づいて加速命令値あ
るいは減速命令値を算出する制駆動力制御手段3とを備
える車両用追従走行制御装置において、前記前方車両と
の車間距離が大きいほど、前記制御ゲインを減少させる
ゲイン設定手段4を備えることを特徴とする。
【0009】(2)第2の発明は、先行する前方車両と
自車両との位置関係を検出する位置関係検出手段1と、
前記位置関係検出手段1が検出した位置関係に基づき、
所定の位置関係を成立させるべく前記前方車両との車間
距離あるいは自車両の走行速度の目標値を設定する目標
値設定手段2と、前記目標値設定手段2が設定した目標
値に車間距離あるいは走行速度を一致させるべく、所定
の制御ゲインを有する制御特性に基づいて加速命令値あ
るいは減速命令値を算出する制駆動力制御手段3とを備
える車両用追従走行制御装置において、前記自車両の走
行速度が速いほど、前記制御ゲインを減少させるゲイン
設定手段4を具備することを特徴とする。
【0010】
【作用】上述した第1の発明では、先行する前方車両に
追従して走行する際に、位置関係検出手段1が前方車両
と自車両との位置関係を検出する。そして、位置関係検
出手段1は、検出した位置関係を目標値設定手段2へ通
知する。
【0011】目標値設定手段2は、前記位置関係に基づ
き、所定の位置関係を成立させるべく前方車両との車間
距離の目標値、あるいは自車両の走行速度の目標値を設
定する。そして、目標値設定手段2は、設定した目標値
を制駆動力制御手段3へ通知する。
【0012】制駆動力制御手段3は、前記目標値に車間
距離あるいは走行速度を一致させるための加速命令値あ
るいは減速命令値を算出する。このとき、制駆動力制御
手段3は、ゲイン設定手段4が設定した制御ゲインを用
いて命令値を算出する。ゲイン設定手段4は、車間距離
が大きいときに制御ゲインを減少させ、車間距離が小さ
いときに制御ゲインを増加させる。これにより、加速命
令値あるいは減速命令値は、車間距離が大きいほど小さ
い値になり、車間距離が小さいほど大きな値となる。言
い換えれば、自車両は、車間距離が大きいほど穏やかに
加減速し、車間距離が小さいほど素早い加減速を行うよ
うになる。
【0013】上述した第2の発明においては、ゲイン設
定手段4は、第1の発明に対し、自車両の走行速度に応
じて制御ゲインの値を設定する。具体的には、ゲイン設
定手段4は、自車両の走行速度が高いほど制御ゲインを
減少させ、走行速度が低いほど制御ゲインを増加させ
る。これにより、加速命令値あるいは減速命令値は、走
行速度が低いほど大きな値となり、走行速度が高いほど
小さい値になる。言い換えれば、自車両は、走行速度が
高いほど穏やかに加減速し、走行速度が低いほど素早い
加減速を行うようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 <第1実施例>図2には、本実施例に係るいわゆる後輪
駆動型の4輪自動車の概略が示されている。この車両に
は、車体の左右前方に各々配設された前輪5R・5L、
車体の左右後方に各々配設された駆動輪としての後輪6
R・6Lを備えている。さらに、車両は、自動変速機1
0及びディファレンシャルギア15を介して前記後輪6
R・6Lに駆動力を与えるエンジン9、このエンジン9
の出力を制御するエンジン出力制御装置8、後輪6R・
6Lの回転を抑制する油圧式ブレーキ14R・14L、
及び油圧式ブレーキ14R・14Lの制動力を制御する
アクチュエータ12を備えている。また、車両には、本
発明の位置関係検出手段としての車間距離センサ7及び
車輪速度センサ13R・13Lが取り付けられている。
車間距離センサ7は、先行する前車との間の車間距離を
検出するセンサであり、車輪速度センサ13R・13L
は、前記後輪6R、6Lの車輪速度を検出するセンサで
ある。さらに、前記車両には、エンジン出力制御装置
8、自動変速機10、アクチュエータ12、車間距離セ
ンサ7、及び車輪速度センサ13R・13Lの各々に接
続され、これら各装置を制御して前車に追従すべく制御
を行う追従走行制御装置11を備えている。
【0015】ここで、エンジン出力制御装置8は、スロ
ットルバルブの開度を調整してエンジン回転数を制御す
る場合、アイドルコントロールバルブの開度を調整して
エンジン9のアイドル回転数を制御する場合とが例示で
きるが、ここでは、アイドルコントロールバルブの調整
を行う例を示す。アイドルコンロトロールバルブの制御
はエンジン9の電子制御のためのエンジンコントローラ
により行い、エンジン冷却水温情報、エアコン等の補機
負荷情報などの所要運転パラメータに基づき、始動時、
暖気中、暖気後においてスロットルバルブをバイパスす
るバイパス空気量を、アイドルコントロールバルブへの
駆動制御信号により制御する。この制御はデューティ比
制御による。
【0016】アクチュエータ12は、図示しないリザー
バタンク等に貯蓄されたブレーキフルードを、油圧式ブ
レーキ14R・14Lへ圧送して制動力を調整する。制
動力の調整は、油圧の増圧・保持・減圧を切り換えるこ
とにより行われる。
【0017】追従走行制御装置11は、本発明の制駆動
力制御手段、ゲイン設定手段、及び目標値設定手段の機
能を兼用し、追従制御用コントローラ、エンジン出力制
御装置8を制御するエンジンコントローラ、アクチュエ
ータ12を制御するブレーキコントローラ、変速機が自
動変速機10である場合に変速制御を行うA/Tコント
ローラを含んでいる。なお、目標値設定手段は、本発明
の目標値として自車両の目標車速を設定するものとす
る。
【0018】追従制御用コントローラは前記車輪速度セ
ンサ13R・13Lからの信号、車間距離センサ7から
の信号を受ける。また、追従制御用コントローラはエン
ジンコントローラからの通常アイドルコントロールバル
ブ制御用のデューティ比制御信号を受ける。そして、追
従制御用コントローラは、自車の走行中に、前車との車
間距離Lnを車間距離センサ7からの入力信号を基に検
出し、前記車輪速度センサ13R・13Lからの信号を
基に車速Vnを検出し、車間距離Lnと自車速v nとか
ら、自車が前車の所定距離後方に到達する迄の時間(以
下、車間時間という)が一定になるように、目標車速v
* nを決定し、この目標車速を実現させるためにデューテ
ィ比制御信号を調整してアイドルコントロールバルブを
制御する。
【0019】尚、追従走行制御装置11は、メモリを備
えたマイクロコンピュータからなり、メモリには、図7
に示す様な車間距離と制御ゲインとの対応関係をマップ
として記憶してある。そして、追従走行制御装置11の
ゲイン設定手段は、車間距離センサ7の検出信号に基づ
いてメモリを参照し、対応する制御ゲインの値を読み出
す。
【0020】追従制御用コントローラは、車間距離Ln
と自車速vnとから目標車速v* nを決定する目標車速設
定手段をプログラムにて実現する。この目標車速設定手
段は、自車両が現在の先行車両の後方L0 〔m〕の位置
に到達するまでの時間T0 (車間時間)が一定になるよ
うにvn *を決める。決定式は、 v* n=(Ln−L0)/T0 である。
【0021】このように車間時間という概念を取り入れ
ることにより、車速が速くなるほど、車間距離が大きく
なるよう設定される。そして、(現在の車速Vn)≦
(目標車速V* n)となった場合、車両を減速させなけれ
ばならないので、追従制御用コントローラは、v* nを負
の値として算出し、この間、アクチュエータ12により
左右の油圧式ブレーキ14L、14Rに油圧を加える。
【0022】以下、図3、図4をもとに本実施例の作用
について説明する。図3、図4のフローチャートに示し
たように、前車に追従して走行する場合に、まず、車輪
速度センサ13R・13Lで検出した車輪速度から車速
n を計測する(ステップ301)。また、車間距離セ
ンサ7により現在の先行車両との車間距離Ln を計測す
る(ステップ302)。そして、追従走行制御装置11
はゲイン設定手段として機能し、車間距離センサ7の検
出信号に基づいてメモリのマップを検索し、車間距離に
対応する制御ゲインの値を読み出す(ステップ30
3)。ここで、車間距離Lnと制御ゲインkとの関係を
式で表すと以下のようになる。 k=fk(Ln) ここで、fkは図7に示す関数である。
【0023】次に、追従制御用コントローラは、車間距
離Ln と自車速vn とから目標車速v* nを決定する(ス
テップ304)。この決定式は、 v* n=f1(Ln,vn) である。
【0024】ここで、車間時間(自車両が現在の先行車
両の後方L0 〔m〕の位置に到達するまでの時間)が一
定になるようにvn *を決めると次式のようになる。 v* n=(Ln−L0)/T0 ここで、L0は停止時の車間距離、T0は車間時間であ
る。
【0025】さらに、目標車速V* nと実車速vn の速度
偏差Δvを算出する(ステップ305)。そして、目標
車速v* nと実車速vn との速度偏差Δvに基づいてエン
ジン出力制御装置8への出力指令値αを算出する(ステ
ップ306)。エンジン出力αの算出は、以下の式に従
って行う。 α=kp_engΔvn+ki_eng∫Δvdt+kd_eng△vn この式の第1項、第2項、及び第3項はPID制御にお
けるフィードバック項で、kp_eng は比例ゲイン、k
i_engは積分ゲイン、kd_engは微分ゲインである。ここ
で、各制御ゲインの値は、前述のステップ303で決定
した制御ゲインを使用する。
【0026】次に、加減速指令値αの正負を判断する
(ステップ307)。加減速指令値αが正であれば、ア
クチュエータ12に減圧指令値を出力し(ステップ30
8)、さらに、エンジン出力制御装置8への加速指令値
を出力する(ステップ309)。
【0027】ステップ307で加減速指令値αが負であ
れば、エンジン出力制御装置8に指令値”0”を指令す
る(ステップ401)。次いで、速度偏差Δvから目標
制動液圧pnを算出する(ステップ402)。目標制動
液圧pnの算出は、以下の式に従って行う。 pn=−kp_brkΔvn−k1_brk∫Δvndt+kd_brk△v この式の第1項、第2項、及び第3項はPID制御にお
けるフィードバック項で、kp_brk は比例ゲイン、k
i_brkは積分ゲイン、kd_brkは微分ゲインである。
【0028】次いで、現在の制動液圧をpn-1 であると
仮定して、目標制動液圧pnとの偏差Δpを算出し(ス
テップ403)、Δpが”0”か否か判定する(ステッ
プ404)。
【0029】Δpが”0”であればアクチュエータ12
に保持指令を出力する(ステップ405)、Δpが”
0”でない場合はΔpが”0”より大きいか否かを判定
する(ステップ406)。そして、Δpが”0”より大
きい場合、予め、図8に示す様な増圧時間と増圧量△p
との対応関係をマップとして記憶しているメモリから、
増圧量△pを得るために必要な増圧時間tupを読み出す
(ステップ407)。ここで、増圧時間tupと増圧量△
pとの関係を式で表すと以下のようになる。 tup=fup(△p) ここで、fupは図8に示す関数とする。
【0030】そして、アクチュエータ12に対してtup
のあいだ増圧指令を出力する(ステップ408)。一
方、ステップ406において、Δpが”0”より大きく
ない場合、予め、図9に示すような減圧時間と減圧量△
pとの対応関係をマップとして記憶しておき、計算機の
メモリ上に記憶されているマップから、減圧量△pを得
るために必要な減圧時間tdnを読み出す(ステップ40
9)。ここで、減圧時間tdnと減圧量△pとの関係を式
で表すと以下のようになる。 tdn=fdn(△p) ここで、fdnは図9に示す関数とする。そして、アクチ
ュエータ12に対してtdnのあいだ減圧命令を出力する
(ステップ410)。
【0031】現在の制動液圧がpn になったと仮定し、
前回計算値pn-1 にpn を代入しする(ステップ41
1)。以上のように、本実施例では、図7に示す様に、
車間距離に対応して制御ゲインの値を変更することによ
り、例えば、車間距離が短いときに(目標車速)<(実
車速)あるいは(目標車速)>(実車速)となった場合
には、制御ゲインが大きく設定されるので制御の遅れや
応答の遅れなく素早い加減速を行うことができる。ま
た、車間距離が長いときに(目標車速)>(実車速)あ
るいは(目標車速)<(実車速)となった場合には、制
御ゲインが小さく設定されるので、厳密な追従制御が行
われず、加減速が緩和される。これにより、乗心地の悪
化を防止することが出来る。従って、車間距離が短い場
合の追従性の向上と車間距離が長い場合の乗心地の向上
とを共に満足することが出来る。
【0032】<第2実施例>第2実施例の装置構成は、
第1実施例と同様であるが、追従走行制御装置11は、
本発明の目標値設定手段として、目標車速設定手段の代
わりに目標車間距離設定手段を備えている。これに対応
して、エンジン出力制御装置8への指令値あるいはアク
チュエータ12への指令値を算出する手段は、目標車間
距離と実車間距離との偏差に基づいて指令値を算出する
ようにしている。
【0033】以下に、図5、図6に沿って本実施例の作
用について説明する。図5、図6のフローチャートに示
したように、前車に追従して走行する場合に、まず、車
輪速度センサ13R・13Lで検出した車輪速度から車
速vn を計測する(ステップ601)。また、車間距離
センサ7は、現在の先行車両との車間距離Ln を計測す
る(ステップ602)。そして、追従走行制御装置11
はゲイン設定手段として機能し、車間距離センサ7が検
出した車間距離に基づいてメモリのマップを検索し、車
間距離に対応する制御ゲインの値を読み出す(ステップ
603)。ここで、制御ゲインkと車間距離Lnとの関
係を式で表すと以下のようになる。 k=fk(Ln) ここで、fkは図7に示す関数である。
【0034】次に、追従制御用コントローラは、車間距
離Ln と自車速vn とから目標車間距離Lnを決定する
(ステップ604)。この決定式は、 L* n=f1(Ln,vn) である。
【0035】ここで、車間時間(自車両が現在の先行車
両の後方L0 〔m〕の位置に到達するまでの時間)が一
定になるようにL* nを決めると次式のようになる。 L* n=vn0+L0 ここで、L0は停止時の車間距離、T0は車間時間であ
る。
【0036】さらに、目標車間距離L* nと実車間距離L
nの距離の偏差△Lを算出する(ステップ605)。そ
して、目標車間距離L* nと実車間距離Lnとの距離偏差
ΔLに基づいてエンジン出力制御装置8への出力指令値
αを算出する(ステップ606)。出力指令値αの算出
は、以下の式に従って行う。 α=kp_engΔLn+ki_eng∫ΔLdt+kd_eng△Ln この式の第1項、第2項、及び第3項はPID制御にお
けるフィードバック項で、kp_eng は比例ゲイン、k
i_engは積分ゲイン、kd_engは微分ゲインである。ここ
で、各制御ゲインの値は、前述のステップ603で決定
した値を使用する。
【0037】次に、加減速指令値αの正負を判断する
(ステップ607)。加減速指令値αが正であれば、ア
クチュエータ12に減圧指令値を出力し(ステップ60
8)、さらに、エンジン出力制御装置8への加速指令値
を出力する(ステップ609)。
【0038】一方、ステップ607において、加減速指
令値αが負ならば、エンジン出力制御装置8に”0”を
指令する(ステップ701)。次いで、距離偏差ΔLか
ら目標制動液圧pnを算出する(ステップ702)。こ
の目標制御液圧pnの算出は、以下の式に従って行う。 pn=−kp_brkΔLn−k1_brk∫ΔLndt+kd_brk△L ここで、上記式の第1項、第2項、及び第3項はPID
制御におけるフィードバック項で、kp_brk は比例ゲイ
ン、ki_brkは積分ゲイン、kd_brkは微分ゲインであ
る。
【0039】次いで、現在の制動液圧をpn-1 であると
仮定して、目標制動液圧pnとの偏差Δpを算出し(ス
テップ703)、Δpが”0”か否か判定する(ステッ
プ704)。
【0040】Δpが”0”であればアクチュエータ12
に保持指令を出力する(ステップ705)、Δpが”
0”でない場合はΔpが”0”より大きいか否かを判定
する(ステップ706)。そして、Δpが”0”より大
きい場合、予め、図8に示す様な増圧時間と増圧量△p
との対応関係をマップとして記憶しているメモリから、
増圧量△pを得るために必要な増圧時間tupを読み出す
(ステップ707)。増圧時間tupと増圧量△pとの関
係を式で表すと以下のようになる。 tup=fup(△p) ここで、fupは図8に示す関数とする。
【0041】そして、アクチュエータ12に対してtup
のあいだ増圧指令を出力する(ステップ708)。一
方、ステップ706において、Δpが”0”より大きく
ない場合、予め、図9に示すような減圧時間と減圧量△
pとの対応関係をマップとして記憶しているメモリか
ら、減圧量△pを得るために必要な減圧時間tdnを読み
出す(ステップ709)。ここで、減圧時間tdnと減圧
量△pとの関係を式で表すと以下のようになる。 tdn=fdn(△p) ここで、fdnは図9に示す関数とする。
【0042】そして、アクチュエータ12に対してtdn
のあいだ減圧命令を出力する(ステップ710)。現在
の制動液圧がpn になったと仮定し、前回の計算値p
n-1 にpn を代入しする(ステップ711)。
【0043】以上のように、本実施例では、図7に示す
用に、車間距離に対応して制御ゲインの値を変更するこ
とにより、例えば車間距離が短いときに(目標車間距
離)<(実車間距離)あるいは(目標車間距離)>(実
車間距離)となると、制御ゲインを大きく設定するので
制御の遅れや応答の遅れなく加減速を行うことができ
る。また、車間距離が長いときに(目標車間距離)<
(実車間距離)あるいは(目標車間距離)>(実車間距
離)となると、制御ゲインを小さく設定するので、厳密
な追従制御が行われずに加減速を緩和することができ
る。従って、前述の第1実施例と同様に、車間距離が短
い場合の追従性の向上と車間距離が長い場合の乗心地の
向上を共に満足することが出来る。
【0044】また、以上の実施例では、車間距離に基づ
いて制御ゲインを決定しているが、車両の走行速度に基
づいて制御ゲインを決定するようにしてもよい。この場
合、走行速度が速いほど制御ゲインの値を減少させ、走
行速度が遅いほど制御ゲインの値を増加させる。これに
より、前述の第1実施例、第2実施例と同様の効果を得
ることが出来る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、前方車両と自車両との車間距離が長いほど制御ゲイ
ンを減少させることにより、加速命令値あるいは減速命
令値は、小さい値となり、自車両は穏やかな加減速を行
うようになる。また、前方車両と自車両との車間距離が
短いほど制御ゲインを増加させることにより、加速命令
値あるいは減速命令値は大きな値となり、自車両は素早
い加減速を行うようになる。つまり、第1の発明によれ
ば、前方車両と自車両との車間距離が長い場合には、自
車両は穏やかな加減速を行うことになり、乗心地の悪化
を防止することができる。また、前方車両と自車両との
車間距離が短い場合には、自車両は素早い加減速を行う
ことになり、フィードバック制御の遅れや車両自体の応
答遅れ等を防止して追従性を向上させることができる。
従って、車間距離が長い場合の乗心地の向上と車間距離
が短い場合の追従性の向上との相反する要求をともに満
足することが出来る(請求項1に対応)。
【0046】また、第2の発明によれば、自車両の走行
速度が速いほど制御ゲインを減少させることにより、加
速命令値あるいは減速命令値は小さい値となり、自車両
は穏やかな加減速を行うようになる。また、自車両の走
行速度が低いほど制御ゲインを増加させることにより、
加速命令値あるいは減速命令値は大きな値となり、自車
両は素早い加減速を行うようになる。つまり、第2の発
明によれば、自車両の走行速度が高い場合には、自車両
は穏やかな加減速を行うことになり、乗心地の悪化を防
止することができる。また、自車両の走行速度が低い場
合には、自車両は素早い加減速を行うことになり、フィ
ードバック制御の遅れや車両自体の応答遅れ等を防止し
追従性を向上させることができる。従って、走行速度が
低い場合の追従性の向上と走行速度が高い場合の乗心地
の向上との相反する要求を共に満たすことが出来る(請
求項2に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 実施例の構成を示す概念図
【図3】 第1実施例における追従制御を示すフローチ
ャート図(1)
【図4】 第1実施例における追従制御を示すフローチ
ャート図(2)
【図5】 第2実施例における追従制御を示すフローチ
ャート図(1)
【図6】 第2実施例における追従制御を示すフローチ
ャート図(2)
【図7】 フィードバックゲインと車間距離との対応関
係を示す図
【図8】 増圧時間と増圧量△Pとの対応関係を示す図
【図9】 減圧時間と減圧量△Pとの対応関係を示す図
【符号の説明】
1・・位置関係検出手段 2・・目標値設定手段 3・・制駆動力制御手段 4・・ゲイン設定手段 5・・前輪 5R・・右前輪 5L・・左前輪 6・・後輪 6R・・右後輪 6L・・左後輪 7・・車間距離センサ 8・・エンジン出力制御装置 9・・エンジン 10・・自動変速機 11・・追従走行制御装置 12・・アクチュエータ 13・・車輪速度センサ 13R・・右車輪速度センサ 13L・・左車輪速度センサ 14・・油圧式ブレーキ 14R・・右側車輪用油圧式ブレーキ 14L・・左側車輪用油圧式ブレーキ 15・・ディファレンシャルギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 13/62 G05D 13/62 G B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行する前方車両と自車両との位置関係
    を検出する位置関係検出手段と、 前記位置関係検出手段が検出した位置関係に基づき、所
    定の位置関係を成立させるべく前記前方車両との車間距
    離あるいは自車両の走行速度の目標値を設定する目標値
    設定手段と、 前記目標値設定手段が設定した目標値に車間距離あるい
    は走行速度を一致させるべく、所定の制御ゲインを有す
    る制御特性に基づいて加速命令値あるいは減速命令値を
    算出する制駆動力制御手段と、を備える車両用追従走行
    制御装置において、 前記前方車両との車間距離が大きいほど、前記制御ゲイ
    ンを減少させるゲイン設定手段を備えることを特徴とす
    る車両用追従走行制御装置。
  2. 【請求項2】 先行する前方車両と自車両との位置関係
    を検出する位置関係検出手段と、 前記位置関係検出手段が検出した位置関係に基づき、所
    定の位置関係を成立させるべく前記前方車両との車間距
    離あるいは自車両の走行速度の目標値を設定する目標値
    設定手段と、 前記目標値設定手段が設定した目標値に車間距離あるい
    は走行速度を一致させるべく、所定の制御ゲインを有す
    る制御特性に基づいて加速命令値あるいは減速命令値を
    算出する制駆動力制御手段と、を備える車両用追従走行
    制御装置において、 前記自車両の走行速度が速いほど、前記制御ゲインを減
    少させるゲイン設定手段を備えることを特徴とする車両
    用追従走行制御装置。
JP7115132A 1995-04-17 1995-04-17 車両用追従走行制御装置 Pending JPH08282330A (ja)

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