JPH08281707A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH08281707A
JPH08281707A JP7093287A JP9328795A JPH08281707A JP H08281707 A JPH08281707 A JP H08281707A JP 7093287 A JP7093287 A JP 7093287A JP 9328795 A JP9328795 A JP 9328795A JP H08281707 A JPH08281707 A JP H08281707A
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JP
Japan
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plate
mold
cavity
fixed
movable
Prior art date
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Pending
Application number
JP7093287A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahito Abe
忠人 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の射出成形用金型は、固定側金型部及び
可動側金型部のうち、キャビティが形成されている金型
部の少なくともキャビティ形成部位を側方を向く方向に
回動自在に設けたものである。 【効果】本発明の射出成形用金型によれば、キャビティ
の内部検査及び残存樹脂などの異物除去作業を確実かつ
迅速に行うことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型が射出成形機に取
付けられたままの状態で、キャビティの状態を確実に把
握し、詰まった樹脂の除去作業を容易にすることができ
る射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形用金型によれば、図8に
示すように、可動金型Aの後退後、キャビティBから被
成形品を取り出す。可動金型Aと固定金型Dとのパーテ
ィング面E,Fは平行に向かい合っており、外部からは
キャビティB内部を十分に把握することができない。
【0003】そのため成形不良などによりキャビティB
内に樹脂Rが残った場合、これを除去する作業は成形能
率低下の一因となっている。すなわち、キャビティB内
に詰まった樹脂の除去あるいは金型A,Dの点検のため
には、金型A,Dを成形機から取り外し分解しなければ
ならず、すこぶる面倒かつ危険を伴い、時間がかかる作
業となる。
【0004】また、金型A,Dを成形機に取付けた状態
でキャビティBの内部を詳しく見ようとすると、鏡を利
用して間接的に見るか、キャビティBを直接覗き込む必
要があるが、十分な検査を行うことは不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の射出成形用金型によれば、キャビティ内に詰まった樹
脂の除去作業あるいは金型の点検作業は、不完全かつ非
能率なものとなっていた。
【0006】本発明は上記事情を勘案してなされたもの
で、キャビティの状態を確実に把握し、詰まった樹脂の
除去作業を容易にすることができる射出成形用金型を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の射出成形用金
型は、固定側金型部と、この固定側金型部に対して進退
自在に設けられた可動側金型部とを具備し、上記固定側
金型部及び上記可動側金型部のうち少なくとも一方に射
出された樹脂が充填されるキャビティが設けられた射出
成形用金型において、上記固定側金型部及び上記可動側
金型部のうちキャビティが設けられた金型部の少なくと
も上記キャビティ形成部位は、上記キャビティが側方を
向く方向に回動自在に設けられているものである。
【0008】請求項2の射出成形用金型は、請求項1に
おいて、固定側金型部及び可動側金型部のうち、少なく
ともキャビティが形成された金型部は、キャビティが形
成された型板と、この型板を保持する保持部材とからな
り、上記型板は、上記保持部材に対して回動自在に設け
られているものである。
【0009】請求項3の射出成形用金型は、請求項2に
おいて、型板は、蝶番により回動するものである。請求
項4の射出成形用金型は、請求項1において、固定側金
型部及び可動側金型部のうち、キャビティが形成された
金型部全体が、被取付部位に対して回動自在に設けられ
ているものである。
【0010】
【作用】請求項1乃至請求項4によれば、固定側金型部
及び可動側金型部のうち、少なくとも、キャビティが形
成されている金型部のキャビティ形成部位を回動自在に
設けたので、キャビティの内部検査及び残存樹脂などの
異物除去作業を確実かつ迅速に行うことができるように
なる。その結果、本発明の射出成形用金型は、射出成形
加工の能率及び信頼性の向上に寄与することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1は、この実施例の射出成形用金型MAを示
している。この射出成形用金型MAは、2プレート構成
金型であって、射出成形機の型締機構1の可動盤2に着
脱自在に装着される可動側金型部3と、型締機構1の固
定盤4に装着される固定側金型部5と、これら可動側金
型部3及び固定側金型部5の温度を射出成形時に昇温す
るチラー及び成形後にこれらを急冷する水冷回路などか
らなる金型温度調節部(図示せず。)とからなってい
る。
【0012】しかして、図2に示すように、可動側金型
部3は、可動盤2に取付けられる取付板6と、この取付
板6に固定された複数のスペーサブロック7…と、これ
らスペーサブロック7…上に固定された受板8と、この
受板8に固定されキャビティ9及びランナ部9a及びゲ
ート部9bが形成された型板10と、スペーサブロック
7…により形成された取付板6と受板8との間に配設さ
れた上下エジェクタプレート11,12と、これら上下
エジェクタプレート11,12に一端部を係止固定され
且つ受板8及び型板10に摺動自在に嵌合されてキャビ
ティ9及びランナ部9aに対して突没する一対のエジェ
クタピン13,13と、上下エジェクタプレート11,
12に一端部を係止固定され型板10のパーティング面
10aに対して突没する円柱状のリターンピン14と、
受板8に対して型板10を固定するとともに回動自在に
枢支する蝶番15…からなる型板回動機構16と、一端
部が型板10に係止され他端部がパーティング面10a
から外方に突出して固定側金型部5に嵌合するガイドピ
ン17とからなっている。
【0013】そして、上記型板回動機構16の蝶番15
は、図3に示すように、板状の固定部16aと、この固
定部16aに連結された円筒状のスリーブ16bとから
なる枢支部16cとを有している。そして、この枢支部
16cは、受板8の測縁部に2個、一定の間隔を保って
固定されている。また、型板10側には、受板8の一対
の枢支部16c,16cに挾装される位置に同一構造の
枢支部16cが固定されている。そして、この型板10
側のスリーブ16bと、受板8側の一対のスリーブ16
b,16bとは、同軸位置に固定されている。さらに、
これら型板10側のスリーブ16bと、受板8側の一対
のスリーブ16b,16bには、連結ピン16dが嵌挿
されている。しかして、この連結ピン16dを介して、
型板10側の枢支部16cは、受板8に対して回動自在
となっている。さらに、このような構造の蝶番15は、
受板8と型板10の接触面側両側縁に一個ずつ合わせて
一対設けられている。そして、これら一対の蝶番15,
15は、射出成形を行う際は、両方とも連結ピン16
d,16dを装着したままにすることにより、受板8を
型板10に固定しておき、さらに、キャビティ9の検査
を行うときには、片側の連結ピン16dのみを取り外す
ことにより、型板10を受板8に対して回動自在となる
ように設けられている。このとき、上下エジェクタプレ
ート11,12は、図示せぬ駆動機構により最大限後退
したとき、エジェクタピン13,13とリターンピン1
4とが、型板10から完全に離脱し、回動させようとす
る型板10と干渉しないように設けられている。なお、
上下エジェクタプレート11,12は、図示せぬ駆動機
構により任意位置で停止自在に設けられている。
【0014】さらに、固定側金型部5は、図2に示すよ
うに、固定盤4に装着される取付板21と、この取付板
21に固定された型板22と、取付板21及び型板22
を貫通して嵌着され一端部がランナ部9aに連通するス
プルーブッシュ23と、このスプルーブッシュ23の他
端部に鍔状に螺合されたロケートリング24と、型板2
2に内嵌されガイドピン17が嵌合するガイドブッシュ
25とからなっている。そして、スプルーブッシュ23
には、図示せぬノズルが当接し、熱硬化性の溶融樹脂2
7をランナ部9a及びゲート部9bを介してキャビティ
9に射出・充填するように設けられている。
【0015】つぎに、上記構成の射出成形用金型MAの
作動について述べる。まず、一対の蝶番15,15に連
結ピン16d,16dを装着したままとし、受板8を型
板10に固定した状態にする。ついで、型締機構1を起
動し、可動盤2に取付けられている可動側金型部3を、
固定盤4に取付けられている固定側金型部5に対して押
し付け、型締めを行う。このとき、可動側金型部3及び
固定側金型部5は、金型温度調節部により適温まで昇温
しておく。しかして、ノズルから溶融樹脂27を射出さ
せる。すると、溶融樹脂27は、ランナ部9a及びゲー
ト部9bを介してキャビティ9に充填される。それか
ら、所定時間保圧した状態で水冷し、溶融樹脂27を固
化させる。ついで、型締機構1を起動することにより、
可動盤2を固定盤4から離間させることにより、可動側
金型部3を固定側金型部5に対して後退させる。さら
に、上下エジェクタプレート11,12を矢印A1方向
に前進させ、キャビティ9中に充填されたままとなって
いる被成形体を突き上げ回収する。このようにして射出
成形を繰り返し行っていると、しばしば成形不良が原因
で、キャビティ9の内壁面に付着した樹脂Rを剥離する
必要が生じる。このような場合は、まず、一対の蝶番1
5,15の内、一方の蝶番15の連結ピン16dを抜き
取る。そして、図4に示すように、他方の蝶番15の連
結ピン16dを回動軸として型板10を矢印A2方向に
ほぼ90度回動させる。このとき、あらかじめ上下エジ
ェクタプレート11,12を最大限後退させることによ
り、エジェクタピン13,13とリターンピン14と
が、型板10から完全に離脱し、回動させようとする型
板10と干渉しないようにしておく。その結果、樹脂R
が付着残存しているキャビティ9の内部を正視すること
ができるようになる。これにより、作業者は、キャビテ
ィ9内壁のどの部分に樹脂Rが付着しているのか正確に
知ることができるようになるとともに、これに基づい
て、無理な姿勢を取ることなく、付着している樹脂Rの
剥離作業を容易に行うことができる。そして、この樹脂
除去作業が終了すると、再び型板10を矢印A3方向に
回動させて、原位置に復帰させる。そして、抜き取られ
ていた連結ピン16dを一方の蝶番15に嵌挿し、一対
の蝶番15,15により型板10を受板8に対して固定
すし、射出成形作業に移行できる状態にする。
【0016】以上のように、この実施例の射出成形用金
型MAにおいては、可動側金型部3のキャビティ9が設
けられている型板10を、その受板8に対して回動自在
としたので、キャビティ9の内部検査及び残存樹脂Rな
どの異物除去作業を確実かつ迅速に行うことができるよ
うになる。その結果、この実施例の射出成形用金型MA
は、射出成形加工の能率及び信頼性の向上に寄与するこ
とができる。
【0017】なお、上記実施例の射出成形用金型MAに
おいては、型板10は、水平方向に回動させているが、
上下方向に回動させるようにしてもよい。さらに、上記
実施例の射出成形用金型MAにおいては、型板10側に
キャビティ9が存在する場合を例示しているが、図5に
示すように、固定側金型部5Aにキャビティ9Aが存在
する場合は、固定側金型部5Aの型板22Aを、取付板
21Aに対して蝶番15A,15Aを介して矢印4方向
に回動させるようにしてもよい。この場合も、上記実施
例と同様の作用効果を奏する。
【0018】さらに、図6に示すように、可動側金型部
3Bにキャビティ9Bが、また、固定側金型部5Bにキ
ャビティ9Bが存在する場合は、可動側金型部3Bの型
板10Bを受板8Bに対して蝶番15B,15Bを介し
て回動自在に設けるとともに、固定側金型部5Bの型板
22Bを、取付板21Bに対して蝶番15B,15Bを
介して回動自在に設けるようにしてもよい。この場合
も、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0019】さらにまた、図7に示すように、可動側金
型部3(又は固定側金型部5)全体を型締機構1の可動
盤2(又は固定盤4)に対して、それらのキャビティ9
が側方を向く方向に例えば蝶番等を介して、矢印A5方
向に回動自在に取付けるようにしてもよい。この場合
も、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型は、固定側金型
部及び可動側金型部のうち、少なくとも、キャビティが
形成されている金型部の少なくともキャビティ形成部位
を回動自在に設けたので、キャビティの内部検査及び残
存樹脂などの異物除去作業を確実かつ迅速に行うことが
できるようになる。その結果、本発明の射出成形用金型
は、射出成形加工の能率及び信頼性の向上に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の射出成形用金型の全体構成
図である。
【図2】本発明の一実施例の射出成形用金型の構成を示
す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の射出成形用金型の要部拡大
斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の射出成形用金型の作動説明
図である。
【図5】本発明の他の実施例の射出成形用金型の説明図
である。
【図6】本発明の他の実施例の射出成形用金型の説明図
である。
【図7】本発明の他の実施例の射出成形用金型の説明図
である。
【図8】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:型締機構,2:可動盤,3:可動側金型部,4:固
定盤,5:固定側金型部,8:受板,10:型板,1
5:蝶番,16:型板回動機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側金型部と、この固定側金型部に対し
    て進退自在に設けられた可動側金型部とを具備し、上記
    固定側金型部及び上記可動側金型部のうち少なくとも一
    方に射出された樹脂が充填されるキャビティが設けられ
    た射出成形用金型において、上記固定側金型部及び上記
    可動側金型部のうちキャビティが設けられた金型部の少
    なくとも上記キャビティ形成部位は、上記キャビティが
    側方を向く方向に回動自在に設けられていることを特徴
    とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】固定側金型部及び可動側金型部のうち、キ
    ャビティが形成された金型部は、キャビティが形成され
    た型板と、この型板を保持する保持部材とからなり、上
    記型板は、上記保持部材に対して回動自在に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】型板は、蝶番により回動することを特徴と
    する請求項2記載の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】固定側金型部及び可動側金型部のうち、キ
    ャビティが形成された金型部全体が、被取付部位に対し
    て回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の射出成形用金型。
JP7093287A 1995-04-19 1995-04-19 射出成形用金型 Pending JPH08281707A (ja)

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