JPH068284A - スタックモールド金型 - Google Patents

スタックモールド金型

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JPH068284A
JPH068284A JP17123492A JP17123492A JPH068284A JP H068284 A JPH068284 A JP H068284A JP 17123492 A JP17123492 A JP 17123492A JP 17123492 A JP17123492 A JP 17123492A JP H068284 A JPH068284 A JP H068284A
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JP
Japan
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mold
fixed
movable
die
resin
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Withdrawn
Application number
JP17123492A
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English (en)
Inventor
Hiroo Usui
裕雄 碓井
Kunio Yamamoto
国雄 山本
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH068284A publication Critical patent/JPH068284A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/32Moulds having several axially spaced mould cavities, i.e. for making several separated articles
    • B29C45/322Runner systems for distributing the moulding material to the stacked mould cavities

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型開時の樹脂漏れおよび空気の巻き込みを防
止する。 【構成】 固定型11と中間型12とに半円柱形状の固定側
嵌合溝72および可動側嵌合溝73をそれぞれ形成する。こ
れら嵌合溝72,73は、型締時に全体として円柱形状にな
る。固定側嵌合溝72および可動側嵌合溝73に、それぞ
れ、半円柱形状の固定側弁体74および可動側弁体75を同
軸的にかつ回転摺動自在に嵌合する。可動側弁体75に、
型締時固定型11の樹脂通路63と中間型12の樹脂通路64と
を連通させる樹脂通路83を形成する。型開に先だって、
両弁体74,75を90°回転させ、可動側弁体75により中間
型12の樹脂通路64を閉塞し、固定側弁体74により固定型
11の樹脂通路63を閉塞する。可動側弁体75の樹脂通路83
の両端も、可動側嵌合溝73の周面により閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形に用いられる
スタックモールド金型に係わり、特に、樹脂通路の開閉
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スタックモールド金型は、中間型を挟ん
で、この中間型に対し開閉する固定型と可動型とがあ
り、固定型と中間型との間および中間型と可動型との間
でそれぞれ製品を成形するものである。そして、前記中
間型には、射出成形機のノズルから供給される樹脂を固
定型と中間型との間および中間型と可動型との間にそれ
ぞれ形成されるキャビティへ分配する主マニホールドが
ある。この主マニホールドを含む中間プレートが固定型
に対して開閉するものであるのに対して、一般的に、成
形時固定型に対するノズルの位置は固定しているので、
型締および型開に伴い、ノズルと主マニホールドとの位
置関係は変わる。そのため、通常のスタックモールド金
型では、ノズルから主マニホールドへの樹脂通路が型締
および型開に伴い接続および分断されるようになってい
る。例えば、可動側延長マニホールドを主マニホールド
に固定し、一方、射出成形機のノズルが接続される固定
側延長マニホールドを固定型に固定し、型締時に両延長
マニホールドが互いに接続し、型開時に両延長マニホー
ルドが互いに離れるようにしている。ところが、このよ
うに型開時に両延長マニホールドが互いに離れると、延
長マニホールド内の樹脂通路が常時開放状態にあるもの
であると、型開時に、マニホールド内の樹脂の圧力によ
り、両延長マニホールドの相互の接続部から樹脂が漏れ
やすい。このように樹脂が漏れると、次回の型締時に、
漏れた樹脂が両延長マニホールド間に挟み込まれて、両
延長マニホールドなどを傷めるおそれがある。これとと
もに、延長マニホールドの樹脂通路内に空気が入りやす
い。このように空気が入ると、成形される製品に模様が
できたりし、成形不良が生じるおそれがある。また、主
マニホールドに固定された延長マニホールドを固定型に
貫通し、型締時に延長マニホールドを射出成形機のノズ
ルに接続し、型開時に延長マニホールドをノズルから離
すようにしたものもあるが、これでも、問題は同様であ
る。
【0003】そこで、従来より、延長マニホールドの樹
脂通路を開閉する弁装置を設けたりもしている。この弁
装置は、もちろん型締時に開き、型開時に閉じるもので
ある。そして、従来の弁装置は、例えば、油圧シリンダ
ー装置を駆動源とし型開閉方向へ移動するピストン状の
弁体により、樹脂通路の屈曲部においてこの樹脂通路を
開閉するものとなっている。なお、射出成形機のノズル
としては、シャットオフノズルを用いたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
スタックモールド金型では、通常、型締および型開に伴
って、中間型に設けられた主マニホールドに固定された
可動側延長マニホールドに、固定型に固定され射出成形
機のノズルが接続された固定側延長マニホールドが着脱
するようになっているが、延長マニホールドの樹脂通路
が常時開放状態にあるものでは、型開時に、樹脂が漏れ
たり、樹脂通路内に空気が入ったりする問題があった。
また、前記樹脂通路を開閉する弁装置を設けたもので
も、従来の弁装置では、樹脂通路を屈曲させたりしなけ
ればならない問題があるとともに、弁体の耐久性などに
も問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、型開時に、射出成形機のノズルから中間
型にある主マニホールドへの樹脂通路より樹脂が漏れた
り、樹脂通路内に空気が入ったりすることを防止できる
とともに、そのための弁装置を含む位置で樹脂通路を直
線状にでき、かつ、弁装置の信頼性が高いスタックモー
ルド金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、固定型と、この固定型に対して開閉する
中間型と、この中間型に対して前記固定型と反対側で開
閉する可動型とを備え、前記固定型と中間型との間およ
びこの中間型と可動型との間にそれぞれキャビティを形
成するとともに、成形機のノズルから供給される樹脂を
前記各キャビティへ分配するランナーを有する主マニホ
ールドを前記中間型に設け、前記ランナーおよび成形機
のノズルから前記ランナーまでの樹脂通路内の樹脂を常
時溶融状態に保つスタックモールド金型において、前記
固定型と中間型との間に前記樹脂通路を開閉する弁装置
を備え、この弁装置は、前記固定型と中間型とに、全体
として型締時に固定型および中間型のパーティングライ
ン面上に中心軸が位置する円柱形状になる半円柱形状の
固定側嵌合溝と可動側嵌合溝とを樹脂通路に臨ませてそ
れぞれ形成し、前記固定側嵌合溝に、前記中心軸を中心
として回転する半円柱形状の固定側弁体を摺動自在に嵌
合するとともに、前記可動側嵌合溝に、前記中心軸を中
心として回転する半円柱形状の可動側弁体を摺動自在に
嵌合し、前記両弁体のいずれか一方に、両端が円柱面の
方に開口し固定型の樹脂通路と中間型の樹脂通路とを連
通させる樹脂通路を形成したものである。
【0007】
【作用】本発明のホットランナー金型では、成形時、ま
ず中間型に対し固定型と可動型とを型締して、固定型と
中間型との間およびこの中間型と可動型との間にそれぞ
れキャビティを形成する。型締に伴い、それぞれ半円柱
形状の可動側弁体と固定側弁体との平面が互いに当接
し、これら弁体が全体として円柱形状になるが、型締完
了後、固定型および中間型間で全体として円柱形状にな
った可動側嵌合溝および固定側嵌合溝内で両弁体を一体
的に所定角度回転させ、一方の弁体の樹脂通路により、
固定型の樹脂通路と中間型の樹脂通路とを連通させる。
この状態で、成形機のノズルから固定型の樹脂通路へ樹
脂を射出する。この樹脂は、固定型の樹脂通路および弁
体の樹脂通路を通って、中間型の主マニホールドのラン
ナーに流入し、このランナーにより分配されて各キャビ
ティに充填される。ついで、これらキャビティ内に充填
された樹脂が固化した後、型開し、キャビティ内で固化
した樹脂である成形品を取り出すが、型開前に、両弁体
を一体的に所定角度回転させ、可動側弁体の全体が可動
側嵌合溝内のみに嵌まり、固定側弁体の全体が固定側嵌
合溝内のみに嵌まった状態にする。この状態で、弁体の
樹脂通路の両端が固定型の樹脂通路および中間型の樹脂
通路からそれぞれ外れる。そして、中間型の樹脂通路
は、可動側弁体により閉塞され、固定型の樹脂通路は固
定側弁体により閉塞され、また、弁体の樹脂通路の両端
も嵌合溝の周面により閉塞される。その後、再び型締が
行われ、前述の成形サイクルが繰り返えされるが、この
ような成形サイクルの間、主マニホールドのランナーお
よび成形機のノズルから主マニホールドのランナーまで
の樹脂通路内の樹脂が常時溶融状態に保たれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のスタックモールド金型の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。この金型
が取付けられる射出成形機の構成の概略を主に図5に基
づいて説明する。1は固定側プラテン、2はタイバー、
3は可動側プラテンである。この可動側プラテン3は、
型締機構4の駆動によりタイバー2に沿って移動し、前
記固定側プラテン1に対して接近および離反するもので
ある。また、5は加熱シリンダーである。この加熱シリ
ンダー5の図示左側先端部にはノズル6が設けられてい
る。また、加熱シリンダー5内にはスクリュー(図示し
ていない)が設けられている。このスクリューは、回転
駆動されるとともに軸方向へも駆動されて、樹脂の混
練、計量、射出および保圧などを行うものである。な
お、加熱シリンダー5上には、熱可塑性樹脂のパレット
を入れるホッパー8が設けられている。
【0009】前記スタックモールド金型は、固定型11と
中間型12と可動型13とを備えている。前記固定型11は、
前記射出成形機の固定側プラテン1に取付けられるもの
であり、可動型13は、可動側プラテン2に取付けられ、
この可動側プラテン2と一体的に移動するものである。
一方、前記中間型12は、ガイドロッド14により固定型11
と可動型13との間に移動可能に支持されているととも
に、図示していない連結機構を介して前記型締機構4に
より駆動されるものである。こうして、前記中間型12お
よび可動型13は、それぞれ図示左右方向に移動し、中間
型12に対して、固定型11が図示右側で開閉し、可動型13
が左側で開閉するようになっている。そして、図1に示
すように、型締時に、固定型11と中間型12との間および
中間型12と可動型13との間に、それぞれ製品形状のキャ
ビティ15,16が複数ずつ形成されるようになっている。
【0010】図1に示すように、前記固定型11は、固定
側プラテン1に取付けられる固定側取付け板21と、この
固定側取付け板21の左側にスペーサブロック22を介して
固定された受け板23と、この受け板23の左側に固定され
た型板24とを備えている。また、前記固定側取付け板21
と受け板23との間には、これらに対して相対的に左右方
向へ移動する突き出し板25が設けられており、この突き
出し板25には、固定型11と中間型12との間で成形された
成形品を型開時に離型させるための突き出しピン26が固
定されている。一方、前記可動型13は、可動側プラテン
3に取付けられる可動側取付け板31と、この固定側取付
け板31の右側にスペーサブロック32を介して固定された
受け板33と、この受け板33の右側に固定された型板34と
を備えている。また、前記可動側取付け板31と受け板33
との間には、これらに対して相対的に左右方向へ移動す
る突き出し板35が設けられており、この突き出し板35に
は、中間型12と可動型13との間で成形された成形品を型
開時に離型させるための突き出しピン36が固定されてい
る。さらに、前記中間型12は、スペーサブロック41を介
して互いに固定された一対の受け板42,43と、右側の受
け板42の右側に固定された型板44と、左側の受け板43の
左側に固定された型板45とを備えている。そして、前記
固定型11の型板24と中間型12の右側の型板44との間およ
び可動型13の型板34と中間型12の左側の型板45との間
に、それぞれキャビティ15,16が形成されるようになっ
ている。また、前記中間型12の両受け板42,43間には、
主マニホールド46が設けられている。この主マニホール
ド46は、前記射出成形機のノズル6から供給される溶融
した熱可塑性樹脂を各キャビティ15,16へ分配する樹脂
通路としてのランナー47を内部に有しているとともに、
ヒーター48を内蔵している。また、前記主マニホールド
46の左右両面に接続されたブッシュ49,50が受け板42,
43および型板44,45に貫通してある。これらブッシュ4
9,50は、各キャビティ15,16へそれぞれ開口するゲー
ト51,52を先端部に有している。すなわち、前記主マニ
ホールド46のランナー47の最終分岐路は、各ブッシュ4
9,50の内部を介して各キャビティ15,16にそれぞれ連
通するものである。さらに、前記各ブッシュ49,50に
は、ゲート51,52を開閉するバルブピン53,54が内蔵し
てある。これらバルブピン53,54は、主マニホールド46
を貫通しており、対応するブッシュ49,50と反対側の受
け板42,43に埋め込まれたシリンダー装置55,56により
駆動されるものである。
【0011】また、前記固定型11には、固定側延長マニ
ホールド61が貫通状態で固定されている。一方、前記主
マニホールド46には、可動側延長マニホールド62が固定
されており、この可動側延長マニホールド61は、中間型
12の固定側の受け板42および型板44を貫通している。前
記両延長マニホールド61,62は、固定型11および中間型
12の開閉に伴い、互いに開閉するものである。すなわ
ち、固定側延長マニホールド61の左端面と可動側延長マ
ニホールド62の右端面とが相互のパーティングライン面
になっている。このパーティングライン面は、固定型11
の型板24および中間型12の型板44のパーティングライン
面と同一平面になっており、型開閉方向と直交してい
る。そして、前記両延長マニホールド61,62には、樹脂
通路63,64が左右方向すなわち固定型11および中間型12
の開閉方向へ一直線状にそれぞれ貫通形成されている。
可動側延長マニホールド62の樹脂通路64は、前記主マニ
ホールド46のランナー47に直接連通している。一方、前
記固定側延長マニホールド61は、右端部に射出成形機の
ノズル6が接続されるものである。なお、固定側延長マ
ニホールド61を囲んで、固定側取付け板21にはローケー
トリング65が固定されている。また、図示していない
が、前記両延長マニホールド61,62には、ヒーターが設
けられている。
【0012】そして、前記両延長マニホールド61,62間
には、射出成形機のノズル6から主マニホールド46のラ
ンナー47までの樹脂通路63,64を開閉する弁装置71が設
けられている。つぎに、この弁装置71の構成について、
図2から図4を加えて説明する。前記固定型11において
固定側延長マニホールド61および型板24には、半円柱形
状の固定側嵌合溝72が貫通形成されている。一方、前記
中間型12において可動側延長マニホールド62および型板
24には、半円柱形状の可動側嵌合溝73が貫通形成されて
いる。これら固定側嵌合溝72および可動側嵌合溝73は、
固定型11と中間型12との型締時に全体として円柱形状に
なり、この円柱の中心軸は、水平でかつ固定型11と中間
型12とのパーティングライン面上に位置するものであ
る。前記延長マニホールド61,62の樹脂通路63,64は、
嵌合溝72,73内へ開口しているが、その中心軸よりも下
方に位置している。そして、前記固定側嵌合溝72には、
半円柱形状の固定側弁体74が同軸的にかつ摺動自在に嵌
合されており、前記可動側嵌合溝73には、半円柱形状の
可動側弁体75が同軸的にかつ摺動自在に嵌合されてい
る。これら弁体74,75は、特に図3に示すように、固定
型11および可動型12を水平に貫通している。そして、固
定側弁体74は、固定型11の両側面において、両端部が支
持具76,77により支持されている。一方、可動側弁体75
は、中間型12の両側面において、両端部が支持具78,79
により支持されている。こうして、両弁体74,75は、そ
れぞれ、軸方向には抜け止めされているが、前記中心軸
を中心として回転自在になっている。また、図4に示す
ように、例えば前記固定側弁体74は、油圧シリンダー装
置81により、直線運動を回転運動に換える動力伝達機構
82を介して90°正逆回転駆動されるようになっている。
そして、前記可動側弁体75には、固定側延長マニホール
ド61の樹脂通路63と可動側延長マニホールド62の樹脂通
路64とを連通させる直線状の樹脂通路83が貫通形成され
ている。この樹脂通路83は、可動側弁体73の平面状の側
面と平行な径方向と平行になっているが、中心軸からは
偏位して位置いている。すなわち、樹脂通路83の両端
は、可動側弁体73の円柱面状の側面の方へ開口してい
る。そして、可動側弁体73の平面状の側面が上向きにな
ってパーティングライン面と直交したとき、可動側弁体
73の樹脂通路83が両延長マニホールド61,62の樹脂通路
63,64に一直線に繋がるようになっている。
【0013】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形に際しては、図1に示すように、固定型
11に対して中間型12を型締するとともに、この中間型12
に対して可動型13を型締し、固定型11と中間型12との間
および中間型12と可動型13との間にそれぞれキャビティ
15,16を形成する。型締前の型開状態にあっては、図2
(c)に示すように、固定側弁体74および可動側弁体75
は、その平面状の側面が互いに正対している。したがっ
て、型締に伴って、図2(b)に示すように、両弁体7
4,75の平面状の側面が互いに当接し、これら弁体74,7
5が全体として円柱形状になる。そして、型締完了後、
油圧シリンダー装置81により、固定側弁体74を駆動し
て、全体として円柱形状になった固定側嵌合溝72および
可動側嵌合溝73内で固定側弁体74および可動側弁体75を
反時計回り方向へ90°一体的に回転させる。この状態
で、図2(a)に示すように、可動側弁体75の樹脂通路
83と両延長マニホールド61,62の樹脂通路63,64とが一
直線に連なり、これら両延長マニホールド61,62の樹脂
通路63,64が可動側弁体75の樹脂通路83により連通され
る。
【0014】射出成形機においては、ホッパー8から加
熱シリンダー5内に供給される熱可塑性樹脂が加熱とス
クリューの回転とにより溶融するとともに、このスクリ
ューの後退により、加熱シリンダー5内の先端部に所定
量溜まる。そして、前述のように型締状態において、両
延長マニホールド61,62の樹脂通路63,64が可動側弁体
75の樹脂通路83により連通された後、スクリューが前進
することにより、固定側延長マニホールド61に常時接続
されているノズル6から溶融した熱可塑性樹脂が射出さ
れる。この樹脂は、固定側延長マニホールド61内の樹脂
通路63、可動側弁体75の樹脂通路83および可動側延長マ
ニホールド62内の樹脂通路64を順次通って、主マニホー
ルド46のランナー47内に流入する。樹脂は、このランナ
ー47により分配され、各ブッシュ49,50内を通り、ゲー
ト51,52から各キャビティ15,16内へ流入する。このよ
うな射出工程の後、保圧工程となり、各キャビティ15,
16内に充填された樹脂に射出成形機側からスクリューの
押圧により圧力が加えられる。保圧工程後、キャビティ
15,16内に充填された樹脂が十分に冷却、固化した後、
図5に示すように、固定型11に対して中間型12が型開す
るとともに、この中間型12に対して可動型13が型開す
る。この型開に伴い、キャビティ15,16内で固化した樹
脂である成形品が型板44,45から離れるとともに、突き
出しピン26,36により突き出されて型板24,34から離
れ、取り出される。
【0015】ところで、保圧工程後、型開が始まる前
に、油圧シリンダー装置81の駆動により、嵌合溝72,73
内で固定側弁体74および可動側弁体75を時計回り方向へ
90°一体的に回転させる。これにより、図2(b)に示
すように、固定側弁体74の全体が固定側嵌合溝72内のみ
に嵌まり、可動側弁体75の全体が可動側嵌合溝73内のみ
に嵌まった状態になる。この状態で、可動側弁体75の樹
脂通路83の両端が両延長マニホールド61,62の樹脂通路
63,64からそれぞれ外れる。そして、固定側延長マニホ
ールド61の樹脂通路63は、固定側弁体74により閉塞さ
れ、可動側延長マニホールド62の樹脂通路64は、可動側
弁体75により閉塞され、可動側弁体75の樹脂通路83の両
端も、可動側嵌合溝73の周面により閉塞される。したが
って、その後、図2(c)に示すように型開状態になっ
ても、延長マニホールド61,62および可動側弁体75の樹
脂通路63,64,83から外部へ溶融樹脂が漏れ出ることが
ないとともに、これら樹脂通路63,64,83内に外部から
空気が入ったりすることもない。
【0016】また、成形品が取り出された後、再び前述
のようにして型締が行われ、成形が繰り返される。この
ような成形サイクル中、延長マニホールド61,62の樹脂
通路63,64内の樹脂は、ヒーターの加熱により常時溶融
状態に保たれる。また、主マニホールド46のランナー47
内の樹脂もヒーター48の加熱により常時溶融状態に保た
れる。なお、ゲート51,52は、射出工程および保圧工程
においては開放しているが、それ以外のときはバルブピ
ン53,54により閉塞されている。
【0017】前記実施例の構成によれば、弁装置71によ
り、型開時に、延長マニホールド61,62などの樹脂通路
63,64,83から溶融樹脂が漏れたり、樹脂通路63,64,
83内に空気が入ったりしない。このように、樹脂漏れを
確実に防止できることにより、型締に支障をきたさな
い。また、空気の巻き込みを確実に防止できることによ
り、成形不良を防止できる。そして、弁装置71は、円柱
を2分割した形状の一対の弁体74,75により構成し、こ
れら弁体74,75の自転により樹脂通路63,64,83を開閉
するものとしたので、射出成形機のノズル6から主マニ
ホールド46までの樹脂通路63,64,83を一直線状にでき
る。しかも、弁装置71の構造が簡単であるとともに、信
頼性も高い。
【0018】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、固定型11の樹脂通路63と中間型12の樹
脂通路64とを連通させる樹脂通路83を可動側弁体75の方
に形成したが、固定側弁体の方に形成してもよい。ま
た、弁体の回転駆動についても、固定側弁体ではなく、
可動側弁体の方を駆動してもよい。さらに、前記実施例
では、ゲート51,52をバルブピン53,54により開閉して
いるが、スピアーにより開閉するものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、スタックモールド金型
において、成形機のノズルから中間型の主マニホールド
までの樹脂通路を開閉する弁装置を固定型と中間型との
間に備え、この弁装置は、固定型と中間型とに半円柱形
状の固定側嵌合溝と可動側嵌合溝とを樹脂通路に臨ませ
て形成し、固定側嵌合溝に回転する半円柱形状の固定側
弁体を摺動自在に嵌合するとともに、可動側嵌合溝に回
転する半円柱形状の可動側弁体を摺動自在に嵌合し、型
締時円柱形状に一体化する両弁体のいずれか一方に、両
端が円柱面の方に開口し固定型の樹脂通路と中間型の樹
脂通路とを連通させる樹脂通路を形成したので、型開時
に、樹脂通路から樹脂が漏れたり、この樹脂通路内に空
気が入ったりすることを確実に防止でき、成形不良も防
止できる。また、成形機のノズルから主マニホールドま
での樹脂通路を直線状にできるとともに、弁装置の信頼
性も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタックモールド金型の一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】同上弁装置部分の拡大断面図である。
【図3】同上弁装置部分の平断面図である。
【図4】同上弁装置部分の側面図である。
【図5】同上金型を取付けた射出成形機の一部の側面図
である。
【符号の説明】
6 ノズル 11 固定型 12 中間型 13 可動型 15 キャビティ 16 キャビティ 46 主マニホールド 47 ランナー 63 樹脂通路 64 樹脂通路 71 弁装置 72 固定側嵌合溝 73 可動側嵌合溝 74 固定側弁体 75 可動側弁体 83 樹脂通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と、この固定型に対して開閉する
    中間型と、この中間型に対して前記固定型と反対側で開
    閉する可動型とを備え、前記固定型と中間型との間およ
    びこの中間型と可動型との間にそれぞれキャビティを形
    成するとともに、成形機のノズルから供給される樹脂を
    前記各キャビティへ分配するランナーを有する主マニホ
    ールドを前記中間型に設け、前記ランナーおよび成形機
    のノズルから前記ランナーまでの樹脂通路内の樹脂を常
    時溶融状態に保つスタックモールド金型において、前記
    固定型と中間型との間に前記樹脂通路を開閉する弁装置
    を備え、この弁装置は、前記固定型と中間型とに、全体
    として型締時に固定型および中間型のパーティングライ
    ン面上に中心軸が位置する円柱形状になる半円柱形状の
    固定側嵌合溝と可動側嵌合溝とを樹脂通路に臨ませてそ
    れぞれ形成し、前記固定側嵌合溝に、前記中心軸を中心
    として回転する半円柱形状の固定側弁体を摺動自在に嵌
    合するとともに、前記可動側嵌合溝に、前記中心軸を中
    心として回転する半円柱形状の可動側弁体を摺動自在に
    嵌合し、前記両弁体のいずれか一方に、両端が円柱面の
    方に開口し固定型の樹脂通路と中間型の樹脂通路とを連
    通させる樹脂通路を形成したことを特徴とするスタック
    モールド金型。
JP17123492A 1992-06-29 1992-06-29 スタックモールド金型 Withdrawn JPH068284A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152655A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Toyota Motor Corp 射出成形装置並びに射出成形装置に用いられる型内ノズル及び成形型
JP2007223212A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Alps Electric Co Ltd 成形金型装置

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JP2007152655A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Toyota Motor Corp 射出成形装置並びに射出成形装置に用いられる型内ノズル及び成形型
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