JPH08280975A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH08280975A
JPH08280975A JP8530795A JP8530795A JPH08280975A JP H08280975 A JPH08280975 A JP H08280975A JP 8530795 A JP8530795 A JP 8530795A JP 8530795 A JP8530795 A JP 8530795A JP H08280975 A JPH08280975 A JP H08280975A
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JP
Japan
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gear
motor
sewing machine
main shaft
sewing
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Application number
JP8530795A
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English (en)
Inventor
Minoru Sakanobe
稔 坂廼辺
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクト且つ低価格のモータを用い、軽快
な高速縫製と厚物縫いのように高トルクが必要な縫製の
両方を行う。 【構成】 正逆回転可能なモータは、反時計回りに回転
時には歯車G1,G21,G5を介して主軸を回転し、
時計回り回転時には歯車G1,G22,G3,G4,G
5を介して主軸を回転する。この主軸は、モータMの回
転方向に関わらず反時計回りに回転する。また、モータ
Mの回転速度が同じであっても、主軸は、モータMが時
計回りに回転する際よりモータMが反時計回りに回転す
る際に、一層高速に回転する。更に、モータMが同一の
トルクを発生していても、主軸は、モータMが反時計回
りに回転する際よりモータMが時計回りに回転する際
に、一層高トルクを伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸をモータによって
回転駆動させて縫製を行うミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すような家庭用ミシ
ンSMにおいては、針棒P10を上下動させるための主
軸P12と、この主軸P12を回転させるためのモータ
Mとを備えており、モータMの回転軸Sと主軸P12と
を、ベルトP14及びプーリP16を介して連結するこ
とにより、常に一定の減速比で主軸P12を回転させて
いる。
【0003】ここで、このようなミシンSMにおいて、
薄物縫いのような通常の縫製を行う場合、モータMをほ
ぼ最高回転数で回転させて、主軸P12を700rpm
程度で回転させて高速縫製を行う。一方、厚物を縫う場
合、慎重に縫う必要があるため、モータMに印加される
電圧を下げて、主軸P12の回転数を350rpm以下
に落として縫製を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に厚物を縫う場合、縫針が布地を貫通し難いので、主軸
P12を高トルクで回転させる必要がある。従って、モ
ータMとしては、電圧を下げて主軸P12の回転数を3
50rpm以下に落とした時に、厚物を縫うのに十分な
高トルクを出すことができ、しかも、通常の縫製の際に
は、主軸P12を700rpm程度で高速回転させるこ
とができるようなモータMを用いる必要がある。ところ
が、このような性能を有するモータMは、大型で重く、
しかも高価であるので、ミシンSMが大型化し、かつ重
くなり、出し入れなどの取扱が厄介になり、価格も高く
なってしまうという問題があった。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、コンパクト且つ低価格でありながら、軽快な高速縫
製と、厚物縫いのように高トルクが必要な縫製の両方を
行うことができるミシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び発明の効果】前
記目的を達成するための請求項1の発明は、ミシン機枠
内に支持された主軸と、該主軸を回転駆動するためのモ
ータとを備えたミシンにおいて、前記主軸の減速比をメ
カ的に変更する変速機構を設けたことを特徴とする。
【0007】前記構成を有する請求項1のミシンにおい
ては、薄い布地等のように、主軸を高トルクで回転させ
る必要のない布地を縫製する場合、変速機構によって減
速比を小さくすれば、主軸を高速回転させることがで
き、高速で縫製を行うことができる。
【0008】一方、厚物縫いのように、針が貫通し難
く、高トルクを必要とする布地を縫製する場合、変速機
構によって減速比を大きくすれば、主軸を低速で、しか
も高トルクで回転させることができる。従って、トルク
の小さい小型のモータを用いたとしても、厚物縫いを行
う場合は、主軸を低速かつ高トルクで回転させて縫製を
行うことができるので、コンパクト且つ低価格でありな
がら、軽快な高速縫製と、厚物縫いのように高トルクが
必要な縫製の両方を行うことが可能となる。
【0009】ここで、前記変速機構としては、例えば、
主軸を駆動するためのモータとは別に、例えばソレノイ
ド等のアクチュエータを設け、これによって変速用のギ
ヤを移動させ、ギヤの噛み合わせを変更して変速を行う
ような機構を採用することもできる。
【0010】しかしながら、変速機構の構成をより簡素
化するためには、請求項2に記載のような構成を採用す
ることが望ましい。即ち、請求項2の発明は、請求項1
に記載のミシンにおいて、前記変速機構は、前記モータ
の回転軸の回転方向を切り換えることによって変速を行
うものであることを特徴とする。
【0011】前記構成を有する請求項2のミシンにおい
ては、モータの回転軸の回転方向を切り換えることによ
って変速を行うので、主軸を駆動するためのモータ以外
に、減速比を変更するためのアクチュエータを設ける必
要がなく、変速機構の構成が簡素になる。
【0012】ここで、前記変速機構の具体的な構成とし
ては、請求項3のような構成が挙げられる。即ち、請求
項3のミシンは、請求項2に記載のミシンにおいて、前
記変速機構は、前記モータによって回転駆動される中心
歯車と、該中心歯車に対して設けられた従属歯車機構
と、前記従属歯車機構を介して回転駆動され、前記主軸
に駆動力を伝達する減速歯車と、該減速歯車と前記従属
歯車機構との間に介在され、前記主軸の回転方向を変え
ることなく減速比だけを変更するための変速歯車機構
と、を備え、前記減速歯車は、前記中心歯車を所定の方
向に回転させた場合に前記従属歯車機構に連結されるよ
うな位置に設けられ、前記変速歯車機構は、前記中心歯
車を前記所定の方向とは逆の方向に回転させた場合に前
記従属歯車機構に連結されるような位置に設けられたこ
とを特徴とする。
【0013】前記構成を有する請求項3のミシンにおい
ては、モータの回転軸の回転方向を切り換えることによ
って、中心歯車の回転方向が切り換えられる。そして、
中心歯車を所定の方向に回転させた場合に、従属歯車機
構が減速歯車に連結される一方で、中心歯車を前記所定
の方向とは逆の方向に回転させた場合に、従属歯車機構
が減速歯車機構に連結され、この減速歯車機構によっ
て、主軸の回転方向を変えることなく、主軸の減速比の
みが変更される。
【0014】従って、モータの回転方向を切り換えるだ
けで減速比を変更することができるので、簡素な構成に
して所期の目的を達成することができる。なお、このよ
うに主軸の減速比のみを変更する変速歯車機構として
は、ギヤを3つ以上組み合わせたものを用いてもよい
が、後述する実施例のように、歯数の異なる2つのギヤ
を同軸上に串状に配置したものを1個用いれば、変速機
構をコンパクト化することができるので好ましい。
【0015】ここで、請求項3の従属歯車機構において
は、従属歯車が1個だけであってもよいが、請求項4に
記載のように、前記従属歯車機構が2つの従属歯車を備
え、該2つの従属歯車の内の一方の従属歯車が前記減速
歯車に連結され、他方の従属歯車が前記変速歯車機構に
連結されるように構成することが望ましい。また、更に
好ましくは、請求項5に記載のように、2つの従属歯車
を、前記中心歯車の回転中心を挟んで互いに反対側に位
置するように設けれることが望ましい。なぜなら、従属
歯車が1個だけである場合、減速比の切換の際に、1個
の従属歯車を、減速歯車と変速歯車機構との間で往復さ
せなければならないので、中心歯車の周囲に、従属歯車
を通過させるための大きなスペースを空けておかなけれ
ばならず、その分だけミシンが大型化してしまう。ま
た、減速比の切換も遅くなってしまう。これに対して、
従属歯車を2個設けた場合、特に請求項5のように2個
の従属歯車を互いに反対側に配置した場合、従属歯車を
わずかな距離動かすだけで減速比を切り換えることがで
きるので、従属歯車の周囲に、従属歯車を通過させるた
めの余計なスペースを設ける必要がなく、ミシンを一層
コンパクト化することができる。しかも減速比を迅速に
切り換えることができる。
【0016】なお、請求項3〜5においては、いずれも
歯車を用いて動力の伝達を行っていたが、請求項6に記
載のように、歯車に代えて摩擦ローラを用いることもで
きる。 ここで、前記請求項2〜6のミシンにおいて
は、モータの回転軸の回転方向を変更することにより、
主軸の減速比を切り換えるのであるが、そのための具体
的な構成としては、請求項7または8に記載のような構
成を採用することができる。ここで、請求項7のミシン
は、請求項2ないし6のいずれかに記載のミシンにおい
て、縫製する布の種類を指定するスイッチと、該スイッ
チによって指定された布の種類に応じて、前記モータの
回転軸の回転方向を変えて前記主軸の減速比を切り換え
る切換手段と、を設けたことを特徴とする。
【0017】前記構成を有する請求項7のミシンにおい
ては、スイッチの操作よって縫製する布の種類を指定す
ると、切換手段が、指定された布の種類に応じて、モー
タの回転軸の回転方向を変え、変速機構を介して主軸の
減速比を切り換える。よって、スイッチによって、厚手
の布や、針が通り難い材質の布のように、低速かつ高ト
ルクで慎重に縫製する必要のある布が指定された場合、
モータの回転軸を、主軸の減速比が大きくなるような方
向に回転させて減速比を切り換え、高トルクで縫製を行
うことができる。一方、薄手の布地のように、高トルク
を必要とせず、高速縫製することのできる布地が指定さ
れた場合、モータの回転軸を、主軸の減速比が小さくな
るような方向に回転させて減速比を切り換え、高速で縫
製を行うことができる。従って、スイッチ操作によって
布地の種類を指定するだけで、主軸の減速比が、その布
地を縫製するのに適当な減速比に自動的に切り換えられ
るので、使い勝手がよく、非常に便利である。
【0018】また、請求項8に記載のミシンは、請求項
2ないし6のいずれかに記載のミシンにおいて、縫製す
る縫目の種類を指定するスイッチと、該スイッチによっ
て指定された縫目の種類に応じて、前記モータの回転軸
の回転方向を変えて前記主軸の減速比を切り換える切換
手段と、を設けたことを特徴とする。
【0019】前記構成を有する請求項8のミシンにおい
ては、スイッチを操作して、縫製する縫目の種類を指定
すると、切換手段が、指定された縫目の種類に応じて、
モータの回転軸の回転方向を変更し、変速機構を介して
主軸の減速比を切り換える。よって、例えば、スイッチ
によって、直線縫いやジグザグ縫い等のように、高速を
必要とせず、高トルクで縫製したい縫目が指定された場
合に、モータの回転軸を、主軸の減速比が小さくなるよ
うな方向に回転させて減速比を切り換え、高トルクで縫
製を行うことができる。一方、裁目かがりのように、高
速を必要とする縫目が指定された場合は、モータの回転
軸を、主軸の減速比が小さくなるような方向に回転させ
て、高速で縫製を行うことができる。又、下糸巻取時も
同様に高速で巻くことができる。従って、ユーザーが、
スイッチを操作して縫目を指定するだけで、主軸の減速
比が、その縫目を縫製するのに適当な減速比に自動的に
切り換えられるので、使い勝手がよく、非常に便利であ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1に示すように、本実施例の家庭用ミシ
ンSM(以下、単に「ミシンSM」と言う)は、ミシン
機枠10の内部に、下端部に縫針が装着された針棒11
を駆動するための主軸12と、主軸12を駆動するため
の交流モータMと、交流モータMの回転力を主軸12に
伝達するための変速機構14とを備えている。なお、ミ
シン機枠10のアーム部10aには、従来のミシンと同
様に、針棒11を上下動させる針棒駆動機構(図示略)
等が設けられており、この針棒駆動機構は主軸12の回
転に応じて駆動される。
【0021】ここで、変速機構14の構成を詳細に説明
する。変速機構14は、主軸12の減速比をメカ的に変
更するものであり、図2の右側面図に示すように、モー
タMの回転軸Sに直結された中心歯車G1と、この中心
歯車G1に噛み合わされた2つの従属歯車G21,G2
2と、一方の従属歯車G22に連結可能な位置に設けら
れた歯車G3と、この歯車G3と一体に回転する歯車G
4と、この歯車G4に噛み合わされた減速歯車G5と、
この減速歯車G5と一体に回転する小プーリP1と、主
軸12に直結された大プーリP2と、小プーリP1と大
プーリP2とを連結するベルトBとを備えている。モー
タMの回転軸Sの先端部には、一文字状の連結板16が
回動自在に取り付けられており、この連結板16の両端
に、従属歯車G21,G22が回動自在に取り付けられ
ている。また、歯車G3,G4は、減速歯車G5と従属
歯車G22の間に介在し、主軸12の減速比を変更する
ための変速歯車機構としての役割を果たすものである。
歯車G3の歯数Z3と、歯車G4の歯数Z4の比は、Z
3:Z4=2:1とされている。
【0022】このような変速機構14においては、図3
(A)に示すように、モータMの回転軸Sを図中左回り
に正転させると、中心歯車G1が左回りに回転駆動され
て、従属歯車G21,G22が、中心歯車G1の周囲を
左回りに公転し、一方の従属歯車G21が減速歯車G5
に連結されるとともに、他方の従属歯車G22と歯車G
3との連結が解除される。これにより、モータMの回転
軸Sの回転力は、中心歯車G1(左回転)→従属歯車G
21(右回転)→減速歯車G5(左回転)→小プーリP
1(左回転)→大プーリP2(左回転)といった経路
で、主軸12に伝達される。ここで、歯車G1,G5の
歯数をZ1,Z5、プーリP1,P2の直径をD1,D
2とすると、主軸12の減速比A1は、下記の式で表さ
れる。
【0023】
【数1】A1=(D2×Z5)/(D1×Z1) 一方、図3(B)に示すように、モータMの回転軸Sを
図中右回りに逆転させると、中心歯車G1が図中右回り
に回転駆動されて、従属歯車G21,G22が、中心歯
車G1の周囲を右回りに公転し、従属歯車G21と減速
歯車G5との連結が解除されるとともに、従属歯車G2
2と歯車G3とが連結される。これにより、モータMの
回転軸Sの回転力は、歯車G1(右回転)→従属歯車G
22(左回転)→歯車G3(右回転)→歯車G4(右回
転)→減速歯車G5(左回転)→小プーリP1(左回
転)→大プーリP2(左回転)といった経路で、主軸1
2に伝達される。ここで、主軸12の減速比A2は、下
記の式で表される。
【0024】
【数2】 A2=(D2×Z3×Z5)/(D1×Z4×Z1) =(Z3/Z4)×A1 ここで、上述のように、Z3:Z4=2:1であるの
で、A1:A2=1:2となる。よって、図3(A)の
ようにモータMを正転させた場合、図3(B)のように
モータMを逆転させた場合に比べて、減速比が1/2倍
となるので、主軸12の回転数が2倍で、かつトルクが
1/2倍になる。
【0025】従って、図3(B)に示すようにモータM
を逆転させれば、厚物縫い等のように、主軸12を高ト
ルクで回転させる必要のある縫製を行うことができる。
また、図3(A)に示すようにモータMを正転させれ
ば、主軸12のトルクは下がるものの、主軸12を高速
回転させて、高速で縫製を行うことができる。
【0026】次に、本実施例のミシンの制御系は、図4
のブロック図に示すように、CPU20,ROM22、
RAM24を備えた周知のマイクロコンピュータを中心
に構成されている。CPU20には、周知のミシンと同
様に、モータMを駆動するためのミシンモータ駆動回路
26が接続されている。
【0027】更に、CPU20には、厚物縫いを指定す
る厚物指定スイッチSW1と、薄物縫いを指定する薄物
指定スイッチSW2と、直線縫い、ジクザク縫いといっ
た縫目の種類を指定する縫目指定スイッチSW3〜SW
6が接続されている。なお、スイッチSW1〜SW6
は、ユーザーが自由に操作することができるように、ミ
シン機枠10に設けられた操作パネル(図示略)に配置
されている。縫目指定スイッチSW3〜SW6の内、ス
イッチSW3をオンにすると裁目かがりが、スイッチS
W4をオンにすると下糸巻取が選択される。また、スイ
ッチSW5をオンにすると直線縫いが、スイッチSW6
をオンにするとジグザグ縫いが選択される。
【0028】次に、上記構成を有するミシンSMの動作
を、図5のフローチャートに基づいて説明する。図5の
制御処理においては、まず、厚物指定スイッチSW1及
び薄物指定スイッチSW2の内のいずれがオンであるか
が判断される(S10)。薄物スイッチSW2がオンで
あると判断された場合、S12に進んで、図3(A)に
示すようにモータMを正転させる処理を行う。これによ
り、従属歯車G21が減速歯車G5に連結されて、主軸
12が高トルクで回転させられるので、薄物を高速に縫
製することができる。
【0029】ここで図5に戻り、S10にて厚物指定ス
イッチSW1がオンであると判断された場合、S14に
進んで、縫目指定スイッチSW2〜SW6の内のいずれ
がオンであるかを判断する。ここで、裁目かがりを指定
するスイッチSW3、または下糸巻取りを指定するスイ
ッチSW4がオンであると判断された場合、S12に進
んでモータMを正転させる処理を行う。これにより、厚
物を縫う場合であっても、裁目かがりや下糸巻取のよう
に主軸12を高速で回転させる必要がある縫目を縫製す
る場合、主軸12が高速で回転させられるので、これら
の縫目や作業を高速に行うことができる。
【0030】一方、S14にて、直線縫いを指定するス
イッチSW5、またはジグザグ縫いを指定するスイッチ
SW6がオンであると判断された場合、S16に進ん
で、図3(B)に示すようにモータMを逆転させる。こ
れにより、従属歯車G22が歯車G3に連結されて、主
軸12が高トルクで低速回転させられる。よって、高ト
ルクを必要とする直線縫いやジグザグ縫い等の縫目を、
高トルクで縫うことができる。
【0031】以上のように、本実施例のミシンSMで
は、従属歯車G21,G22等を備えた変速機構14を
設けているので、厚物縫いを行う場合、あるいは薄物を
縫う場合であっても、裁目かがりや下糸巻取のように高
速を必要とする縫製を行う場合、減速比を切り換えて、
主軸12を高速で回転させることができる。従って、モ
ータMとして、トルクの小さい小型のモータを用いるこ
とができるので、コンパクト且つ低価格でありながら、
軽快な高速縫製と、厚物縫い等のように高トルクが必要
な縫製の両方を行えるミシンSMを提供できる。
【0032】以上実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実
施し得る。例えば、本実施例においては、2個の従属歯
車G21,G22を用いているが、部品点数を減らすた
めに、図6(A)に示すように、従属歯車G21を1個
だけ用いて減速比の切換を行うこともできる。但し、こ
の場合、減速比を切り換える際に、従属歯車G21が中
心歯車G1の周囲を通過することになるので、中心歯車
G1の周囲に大きなスペースを空けなければならず、ミ
シンSMがやや大型になってしまう。その点、上記実施
例では、2つの従属歯車G21,G22を用いているの
で、中心歯車G1の周囲に大きなスペースを空けておく
必要がなく、ミシンをより一層コンパクト化にすること
ができ、しかも、減速比の切換を迅速に行うことができ
る。
【0033】また、2つの従属歯車G21,G22の配
置に関しては、本実施例のような配置に限らず、図6
(B)に示すように、くの字形に折れ曲がった連結板3
0を用いて、従属歯車G21,G22を取り付けてもよ
い。但し、上記実施例のように、一文字状の連結板16
を用いて、2つの従属歯車G21,G22を、回転軸S
を挟んで互いに反対側に位置するように設けた方が、中
心歯車G1の周囲に、従属歯車G21,G22が通過す
るための余計なスペースを空けておく必要がなく、ミシ
ンを一層コンパクト化することができ、しかも減速比の
切換を一層迅速に行うことができる。
【0034】更に、上記実施例において、中心歯車G
1、従属歯車G21,G22、変速用の歯車G3,G
4、減速歯車G5を各々摩擦ローラに置き換えても、上
記実施例と同様な作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のミシンの正面図である。
【図2】実施例のミシンの右側面図である。
【図3】変速機構の動作を示す説明図である。
【図4】実施例のミシンの制御系を示すブロック図であ
る。
【図5】実施例のミシンにて実行されるフローチャート
である。
【図6】他の実施例の変速機構を示す説明図である。
【図7】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
SM…家庭用ミシン G1…中心
歯車 G21,G22…従属歯車 G3,G4
…歯車 G5…減速歯車 M…モータ S…回転軸 11…針棒 12…主軸 14…変速
機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】前記構成を有する請求項8のミシンにおい
ては、スイッチを操作して、縫製する縫目の種類を指定
すると、切換手段が、指定された縫目の種類に応じて、
モータの回転軸の回転方向を変更し、変速機構を介して
主軸の減速比を切り換える。よって、例えば、スイッチ
によって、直線縫いやジグザグ縫い等のように、高速を
必要とせず、高トルクで縫製したい縫目が指定された場
合に、モータの回転軸を、主軸の減速比が大きくなるよ
うな方向に回転させて減速比を切り換え、高トルクで縫
製を行うことができる。一方、裁目かがりのように、高
速を必要とする縫目が指定された場合は、モータの回転
軸を、主軸の減速比が小さくなるような方向に回転させ
て、高速で縫製を行うことができる。又、下糸巻取時も
同様に高速で巻くことができる。従って、ユーザーが、
スイッチを操作して縫目を指定するだけで、主軸の減速
比が、その縫目を縫製するのに適当な減速比に自動的に
切り換えられるので、使い勝手がよく、非常に便利であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン機枠内に支持された主軸と、該主
    軸を回転駆動するためのモータとを備えたミシンにおい
    て、 前記主軸の減速比をメカ的に変更する変速機構を設けた
    ことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記変速機構は、前記モータの回転軸の
    回転方向を切り換えることによって変速を行うものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のミシンにおいて、 前記変速機構は、 前記モータによって回転駆動される中心歯車と、 該中心歯車に対して設けられた従属歯車機構と、 前記従属歯車機構を介して回転駆動され、前記主軸に駆
    動力を伝達する減速歯車と、 該減速歯車と前記従属歯車機構との間に介在され、前記
    主軸の回転方向を変えることなく減速比だけを変更する
    ための変速歯車機構と、 を備え、 前記減速歯車は、前記中心歯車を所定の方向に回転させ
    た場合に前記従属歯車機構に連結されるような位置に設
    けられ、 前記変速歯車機構は、前記中心歯車を前記所定の方向と
    は逆の方向に回転させた場合に前記従属歯車機構に連結
    されるような位置に設けられたことを特徴とするミシ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記従属歯車機構が2つの従属歯車を備
    え、該2つの従属歯車の内の一方の従属歯車が前記減速
    歯車に連結され、他方の従属歯車が前記変速歯車機構に
    連結されることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 【請求項5】 前記2つの従属歯車が、前記中心歯車の
    回転中心を挟んで互いに反対側に位置するように設けら
    れたことを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 【請求項6】 前記歯車に代えて摩擦ローラを用いたこ
    とを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のミ
    シン。
  7. 【請求項7】 縫製する布の種類を指定するスイッチ
    と、 該スイッチによって指定された布の種類に応じて、前記
    モータの回転軸の回転方向を変えて前記主軸の減速比を
    切り換える切換手段と、 を設けたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか
    に記載のミシン。
  8. 【請求項8】 縫製する縫目の種類を指定するスイッチ
    と、 該スイッチによって指定された縫目の種類に応じて、前
    記モータの回転軸の回転方向を変えて前記主軸の減速比
    を切り換える切換手段と、 を設けたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか
    に記載のミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334094A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Janome Sewing Mach Co Ltd 刺繍縫いミシン
CN106676760A (zh) * 2017-02-08 2017-05-17 拓卡奔马机电科技有限公司 一种链式钉扣机的送料传动机构

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