JP2572827B2 - 刺繍機切換装置を備えたミシン - Google Patents

刺繍機切換装置を備えたミシン

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JP2572827B2
JP2572827B2 JP63304159A JP30415988A JP2572827B2 JP 2572827 B2 JP2572827 B2 JP 2572827B2 JP 63304159 A JP63304159 A JP 63304159A JP 30415988 A JP30415988 A JP 30415988A JP 2572827 B2 JP2572827 B2 JP 2572827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジグザグ縫の縫目を形成し得るジグザグ縫
機構と刺繍縫模様を形成し得る刺繍縫機構とを備え、前
記両機構のうち何れか一方の機構を運転し得るように切
換えることができる刺繍機切換装置を備えたミシンに関
する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ジグザグ縫機構と刺繍縫機構とを同一機枠内に併設し
たミシンではジグザグ縫機構においては針棒の振幅制御
用と布送り制御用とに夫々の駆動源として2個のステッ
ピングモータを使用し、又刺繍縫機構においては刺繍枠
駆動のためにX方向を制御するためのX方向伝達手段と
該X方向に対し直角なるY方向を制御するためのY方向
伝達手段の夫々駆動源として2個のステッピングモータ
を使用するので、狭小な機枠内はステッピングモータで
埋り、そのため他の機構の複雑化が余儀なくされ重量も
増大して製造上及び使用者の取扱上において不都合の生
じることが避けられない重大な欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究
を重ねた結果、その発明を、アーム機枠内に回転可能に
支持された駆動軸と、該駆動軸の回転に連動して上下動
する針棒と、該針棒を揺動可能に支持し、前記アーム機
枠内にて揺動自在に支持される針棒支持体と、該針棒支
持体に一端を連結して揺動運動を伝達する振幅伝達手段
と、該振幅伝達手段に連結して前記針棒支持体の揺動運
動量を制御するジグザグ縫いと、刺繍枠のX方向伝達手
段又はY方向伝達手段を備えてXY駆動する刺繍枠駆動機
構による刺繍縫いとの選択可能なミシンにおいて、刺繍
縫いのための刺繍枠を装着可能なキャリッジと、所定回
転角範囲の軸の回転に対して係合するキャリッジの軸方
向移動を阻止するためのリードを持たない非リード部と
所定回転角範囲を越える軸の回転に対して係合するキャ
リッジを軸方向移動するためのリードが形成されたリー
ド部とを連続して形成したリードネジ軸と、該リードネ
ジ軸とステッピングモータとを連結し、針棒を左右に振
幅させる通常縫い時には前記ステッピングモータを所定
回転角範囲に制御し、針棒の振幅が停止される刺繍縫い
時には前記ステッピングモータを所定回転角範囲を越え
た角度に制御することで、前記キャリッジの作動・不作
動を切り換える刺繍機切換装置を備えたミシン等とした
ことにより、前記ジグザグ縫機構の針棒の振幅制御用と
前記刺繍縫機構の刺繍枠X方向制御用の各駆動源を共用
化して単一のステッピングモータの回転角範囲とリード
ネジ軸との関係にて切換えて使用可能とし、又前記ジグ
ザグ縫機構の布送り制御用と前記刺繍縫機構の刺繍枠Y
方向制御用の各駆動源を共用化して単一のステッピング
モータの回転角範囲とリードネジ軸との関係にて切換え
て使用可能として夫々の駆動源となるステッピングモー
タの使用個数を減らして機構の簡素化及び重量の軽減化
を果し、前記の課題を解決したものである。
〔実施例〕
本発明の一実施例の構成を図面により説明すると、1
はミシン機枠であり、該ミシン機枠1はアーム機枠2と
ベット機枠3とで構成され、前記アーム機枠2内には駆
動軸(図示せず)が回転自在に支持され、該駆動軸によ
り針棒4が上下運動可能に支持され、又前記ベッド機枠
3内には糸輪捕捉装置及び布送り装置(何れも図示せ
ず)が装着され、該糸輪捕捉装置及び布送り装置と前記
針棒4との協働運動により針棒4の下端に装着された針
5に支持される上糸と前記糸輪捕捉装置内に装填された
下糸とにより本縫縫目が適宜の送りピッチで形成されて
いる。
符号6は刺繍枠であり、該刺繍枠6はキャリッジ7に
着脱可能に支持され、該キャリッジ7は刺繍枠駆動機構
枠8内に設けられた刺繍枠駆動機構としてX方向伝達手
段とY方向伝達手段を備えてX方向及び該X方向に直角
なY方向に運動可能に設けられているので、前記刺繍枠
6に布を張設して刺繍枠駆動機構を運転すれば刺繍縫い
が行われる。
刺繍縫いのときには前記布送り装置の送り歯は無効と
なるよう針板9より沈下しておく。
なお、刺繍縫のデータは本発明のミシンに電気的に接
続の他の制御装置(図示せず)の入力部より適宜入力す
ることにより自動的に刺繍縫を行うことができる。
次に、ジグザグ縫と刺繍縫の切換機構について説明す
る。針棒支持体10は前記アーム機枠2に軸部11を中心と
して揺動可能に支持され、一端に前記針棒4が上下運動
可能にされている。12は伝達ロッドであって、該伝達ロ
ッド12の一端は前記針棒支持体10の他端に連結され、伝
達ロッド12の他端はステッピングモータ13の回動軸に固
着された揺動円板14に支持されたピン軸15で摺動可能な
る摺動コマ16と該摺動コマに植立のピン17により連結さ
れている(第2図及び第3図参照)。
前記ピン軸15は前記揺動円板14に設けた両直立支持板
18,18にて前記回動軸に直角な方向に支持され、且つ前
記ピン軸15の軸心は前記揺動円板14の回動中心を通るよ
うに設けられている。
ジグザグ縫形成時は前記摺動コマ16の適宜の位置(第
2図に示す位置)に配置され、前記ステッピングモータ
13が往復揺動運動することにより針棒4は前記伝達ロッ
ド12を介して針棒支持体10が揺動せしめられるので揺動
運動させられる。このように、針棒支持体10に一端を連
結して揺動運動を伝達する手段を総称して振幅伝達手段
(10,12,14,15,16,17,18)とする。
前記ステッピングモータ13は前記アーム機枠2に固着
されたモータ支持板19上に支持され、該モータ支持板19
には前記揺動円板14の外周に形成された歯車20と噛合す
る歯車21、及び該歯車21と同軸的に一体な小歯車22、及
び該小歯車22と噛合する歯車23、及び該歯車23と同軸的
に一体な小歯車24、及び該小歯車24と噛合する歯車25等
が夫々回転可能に設けられている。
26はガイドリンクであって、該ガイドリンク26の一端
27が前記伝達ロッド12の中間に連結され、他端28がガイ
ドリンク取付板29の一端に連結されている。
該ガイドリンク取付板29は前記モータ支持板19に固着
した軸部30に回動自在に支持され、バネにて一方に付勢
されており、ガイドリンク取付板29の他端は第1従動子
31及び第2従動子32として二股に設けられている。
前記第1従動子31は前記揺動円板14の下方に該円板と
一体的に形成された第1カム部材33に係合し、前記第2
従動子32は前記歯車25の下方に該歯車と一体的に形成さ
れた第2カム部材34に係合している。
35は伝達軸で、前記歯車21及び小歯車22と一体的に回
転するように支持され、端部に固着のベベルギヤ(図示
せず)を介して刺繍枠6のX方向伝達手段のリードネジ
軸36(第8図参照)が連結されている。該リードネジ軸
36には、該軸36の所定回転角範囲以上の回転に対して係
合するキャリッジ主部39を軸方向移動するためのリード
を付与した溝としてのリード部37と、端部には、前記所
定回転角範囲の軸36の回転に対して係合するキャリッジ
主部39の軸方向移動を阻止するためのリードを持たない
溝の非リード部38が前記リード部37に連続して形成さ
れ、リード部37及び非リード38にはキャリッジ主部39の
係止ピン40が係合されている。該係止ピン40が非リード
部38に係合された位置が刺繍枠6の移動の開始点であ
り、係止ピン40がリード部37に係合するにつれて刺繍枠
6が移動状態となる。前記キャリッジ主部39は前記キャ
リッジ7の一部をなしている。
41はストッパー部材であって、前記アーム機枠2に固
着され、端部に溝部42が形成され、該溝部42には前記伝
達ロッド12とガイドリンク26との連結部に設けられた軸
部43が係合又は離脱可能に設けられている。
該軸部43が溝部42に係合又は離脱することで、前記ス
テッピングモータ13と前記X方向伝達手段又はY方向伝
達手段のうち何れか一方と前記振幅伝達手段とが切換え
が行われる。
次に、本発明の他の実施例を第8図及び第9図により
説明すると、44は連結リンクで、該連結リンク44の一端
45は連結軸46に前記揺動円板14に回動自在に連結され、
他端47は前記伝達ロッド12の他端に回動自在に連結され
ており、前記連結リンク44の各端部の軸間距離は揺動円
板14の回転中心Oから該揺動円板上の前記連結軸46の植
立位置までの長さに等しく形成されている。
実施例では以上の如き構造であるから前記制御装置に
入力部に配設のジグザグ縫及び刺繍縫の選択操作部を操
作することにより、何れかの縫を形成する機構が駆動さ
れ得る状態になる。
例えば、ジグザグ縫を選択することにより前記ステッ
ピングモータ13が制御データに基づく回転をして第2図
又は第8図に示す如き状態になると、前記伝達ロッド12
の軸部43は、前記ストッパー部材41の溝部42から離脱し
た位置となり、前記ガイドリンク取付板29の第1従動子
31は第1カム部材33の谷部に係合し、前記第2従動子32
は前記第2カム部材34の谷部に係合する。
したがって、前記伝達ロッド12の端部に連結の摺動コ
マ16又は前記連結リンク44の他端47は前記揺動円板14上
の回転中心Oから離れた位置に設定される。この状態に
て前記ステッピングモータ13が前記制御装置からの制御
データに基づき往復回転運動させられると前記伝達ロッ
ド12は略矢印A方向に往復運動させられるので、前記針
棒支持体10が軸部11を中心として揺動する。これによっ
てミシンは針棒4と糸輪捕捉装置と布送り装置の協働に
よりジグザグを含む普通縫ができる。
このとき前記キャリッジ主部39は係止ピン40がリード
ネジ軸36の休止溝部38のみに係合しているのでリードネ
ジ軸36が或る範囲のみ回転しても刺繍枠6は駆動されな
い。
すなわち、第7図に示すグラフにて説明すると、ステ
ッピングモータ13のモータ回転角が小さい場合の或る範
囲の所定回転角範囲Wの場合には前記振幅伝達手段のみ
が有効となり、刺繍枠6は駆動されず、ジグザグを含む
普通縫ができる。そのような所定回転角範囲Wを振幅範
囲ともいう。
次に刺繍縫を選択することにより前記ステッピングモ
ータ13が制御データに基づく回転をして第4図又は第9
図に示す如き状態となると、前記伝達ロッド12の軸部43
は前記ストッパー部材41の溝部42の中に没入して係合さ
れるので、前記伝達ロッド12は矢印A方向の運動が阻止
されると共に前記ガイドリング取付板29の第1従動子31
は前記第1カム部材の山部に係合し、第2従動子32は前
記第2カム部材34の山部に係合されるため、前記伝達ロ
ッド12の端部に連結の摺動コマ16がピン軸15上を摺動
し、又は第2実施例の連結リンク44の他端47が揺動円板
14の回転中心Oに移動せしめられるので、前記伝達ロッ
ド12は揺動円板14の回転運動が伝達されない状態となる
ので前記針棒支持体10は固定される。
しかしながらリードネジ軸36が回転しキャリッジ主部
39の係止ピン40がリードネジ軸36のリード部37に係止さ
れるようになるので、前記ステッピングモータ13の制御
回転がリードネジ軸36に伝達されるから刺繍枠6はX方
向に制御運動せしめられる。
すなわち、第7図に示すグラフにて説明すると、ステ
ッピングモータ13のモータ回転角が前記所定回転角範囲
Wの回転角よりも大きい場合の或る範囲の回転範囲Xの
場合にはX方向伝達手段が有効となり、刺繍枠6はX方
向に駆動され、刺繍縫ができる。そのようにX方向に駆
動する,前記所定回転角範囲Wより上の回転角の回転範
囲Xを刺繍範囲ともいう。
また、この実施例では、ジグザグ縫の布送り運動の制
御と刺繍枠のY方向運動の制御を単一のステッピングモ
ータを共用する切換装置は前記針棒の振幅制御と刺繍枠
のX方向運動の制御の切換装置と方法と機能が同じであ
るから説明を省略してある。このため、X方向伝達手段
についてもX方向伝達手段と同様にできる。すなわち、
第7図に示すグラフにて説明すると、ステッピングモー
タ13のモータ回転角が前記所定回転角範囲Wの回転角よ
りも大きい場合の或る範囲の回転範囲Xの場合にはY方
向伝達手段が有効となり、刺繍枠6はY方向に駆動さ
れ、刺繍縫ができる。
以上のように、針棒4を左右に振幅させる通常縫い時
には前記ステッピングモータが、該モータ駆動角が小さ
い或る範囲の所定回転角範囲Wに制御される。すなわ
ち、所定回転角範囲Wの軸の回転に対してキャリッジ主
部39の軸方向移動を阻止するように非リード部38に制御
される。また、針棒4の振幅が停止される刺繍縫い時に
は前記ステッピングモータが、該モータ回転角が小さい
或る範囲の所定回転角範囲Wを越えた角度に制御され
る。即ち、所定回転角範囲Wを越えた角度の軸の回転に
対してキャリッジ主部39の軸方向移動するようにリード
部37に制御されるものである。
〔発明の効果〕
まず、請求項1の発明においては、アーム機枠2内に
回転可能に支持された駆動軸と、該駆動軸の回転に連動
して上下動する針棒4と、該針棒4を揺動可能に支持
し、前記アーム機枠2内にて揺動自在に支持される針棒
支持体10と、該針棒支持体10に一端を連結して揺動運動
を伝達する振幅伝達手段と、該振幅伝達手段に連結して
前記針棒支持体10の揺動運動量を制御するジグザグ縫い
と、刺繍枠のX方向伝達手段又はY方向伝達手段を備え
てXY駆動する刺繍枠駆動機構による刺繍縫いとの選択可
能なミシンにおいて、刺繍縫いのための刺繍枠6を装着
可能なキャリッジ7と、所定回転角範囲Wの軸の回転に
対して係合するキャリッジ7の軸方向移動を阻止するた
めのリードを持たない非リード部38と所定回転角Wを越
える軸の回転に対して係合するキャリッジ7を軸方向移
動するためのリードが形成されたリード部37とを連続し
て形成したリードネジ軸36と、該リードネジ軸36とステ
ッピングモータとを連結し、針棒4を左右に振幅させる
通常縫い時には前記ステッピングモータを所定回転角範
囲Wに制御し、針棒4の振幅が停止される刺繍縫い時に
は前記ステッピングモータを所定回転角範囲Wを越えた
角度に制御することで、前記キャリッジ7の作動・不作
動を切り換える刺繍機切換装置を備えたミシンとしたこ
とにより、そのステッピングモータ13の回転角の範囲を
針棒4の振幅制御の所定回転角範囲Wと刺繍枠6のX方
向伝達手段又はY方向伝達手段のうち何れか一方の駆動
制御の回転範囲Xとに特定化して使い分けることにより
単一のステッピングモータにより2つの機能を果すこと
が可能となるので、機構の簡素化と重量の軽減化が図
れ、従って製造上及び使用上の効果は頗る大である。
特に、本発明では、リードネジ軸36と、これを制御す
るステッピングモータ13の回転角の範囲のみにより2つ
の機能を果たすことができる点に極めて大きな効果があ
る。
また、特定回転角範囲Wの軸の回転に対して係合する
キャリッジ7の軸方向移動を阻止するためのリードを持
たない非リード部38と所定回転角範囲Wを越える軸の回
転に対して係合するキャリッジ7を軸方向移動するため
のリードが形成されたリード部37とを連続して形成した
リードネジ軸36と、該リードネジ軸36とステッピングモ
ータとを連結したことで、所定回転角範囲W内又は所定
回転角範囲Wを越える回転の制御にて、通常縫い状態と
刺繍縫い状態とにあたかも切換え手段を設けた如くに構
成できるものである。即ち、具体的には、切換え手段と
しては存在しないが、切換え手段が存在するごとくに制
御できる利点がある。
次に、請求項2の発明では、請求項1記載の発明にお
いて、前記非リード部38が刺繍枠6の移動の開始点であ
る刺繍機切換装置を備えたミシンとしたことにより、非
リード部38への係合は、刺繍枠6の移動を固定状態と
し、振幅伝達手段を駆動させるものであり、この位置こ
そが、刺繍枠6の開始する移動量零地点となり、刺繍枠
6が移動するような刺繍縫い時に対してその零地点より
極めてスムーズな切り換えができる。
また、請求項3の発明では、請求項1記載の発明にお
いて、前記所定回転角範囲Wでのステッピングモータの
回転が振幅伝達手段に伝達されるようにしてなる刺繍機
切換装置を備えたミシンとしたことにより、キャリッジ
7の移動を固定させ、振幅伝達手段のみが有効となり、
ジグザグを含む普通縫が確実にできる利点がある。
次に、請求項4の発明では、請求項3記載の発明にお
いて、前記ステッピングモータの回転軸に装着された駆
動軸に装着された揺動円板14と、一端が針棒支持体10又
は布押送り装置に連結され他端が前記揺動円板14上にて
該揺動円板14の回転中心と該回転中心から適宜離れた位
置に移動し得る如くに前記ステッピングモータと連結さ
れた伝達ロッド12と、該伝達ロッド12に固着された軸部
が刺繍縫い時に係合しジグザグ縫い時には離反するアー
ム機枠2に固着したストッパー部材41とからなる刺繍機
切換装置を備えたミシンとしたことにより、刺繍縫い時
には、メカ的には、伝達ロッド12に固着された軸部がス
トッパー部材41に係合して伝達ロッド12は前記揺動円板
14の回転中心に位置して固定状態となり、振幅伝達手段
は駆動せず、さらに、ジグザク縫い時には、メカ的に
は、伝達ロッド12に固着された軸部がストッパー部材41
に離反して伝達ロッド12は、前記揺動円板14の回転中心
から適宜は離れた位置となって往復動をなし、振幅伝達
手段は駆動するものであり、刺繍枠6は駆動されず、ジ
グザグを含む普通縫が確実にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、その第1
図は本発明装置を内蔵した刺繍機能付きミシンの外観
図、第2図はジグザグ縫状態を示す要部平面図、第3図
は第2図における要部断面図、第4図は刺繍縫状態を示
す要部平面図、第5図は第2図に示すジグザグ縫状態の
一部正面図、第6図は本発明の要部正面図、第7図は本
発明のステッピングモータの回転角展開図、第8図及び
第9図は本発明の他の実施例を示すものにして、第8図
はジグザグ縫状態を示す平面図、第9図は刺繍縫状態を
示す平面図である。 2……アーム機枠、4……針棒、 6……刺繍枠、7……キャリッジ、 10……針棒支持体、12……伝達ロッド、 14……揺動円板、37……リード部、 38……非リード部、41……ストッパー部材、 W……所定回転角範囲。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーム機枠内に回転可能に支持された駆動
    軸と、該駆動軸の回転に連動して上下動する針棒と、該
    針棒を揺動可能に支持し、前記アーム機枠内にて揺動自
    在に支持される針棒支持体と、該針棒支持体に一端を連
    結して揺動運動を伝達する振幅伝達手段と、該振幅伝達
    手段に連結して前記針棒支持体の揺動運動量を制御する
    ジグザグ縫いと、刺繍枠のX方向伝達手段又はY方向伝
    達手段を備えてXY駆動する刺繍枠駆動機構による刺繍縫
    いとの選択可能なミシンにおいて、刺繍縫いのための刺
    繍枠を装着可能なキャリッジと、所定回転範囲の軸の回
    転に対して係合するキャリッジの軸方向移動を阻止する
    ためのリードを持たない非リード部と所定回転角範囲を
    越える軸の回転に対して係合するキャリッジを軸方向移
    動するためのリードが形成されたリード部とを連続して
    形成したリードネジ軸と、該リードネジ軸とステッピン
    グモータとを連結し、針棒を左右に振幅させる通常縫い
    時には前記ステッピングモータを所定回転角範囲に制御
    し、針棒の振幅が停止される刺繍縫い時には前記ステッ
    ピングモータを所定回転角範囲を越えた角度に制御する
    ことで、前記キャリッジの作動・不作動を切り換えるこ
    とを特徴とする刺繍機切換装置を備えたミシン。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発明において、前記非リー
    ド部が刺繍枠の移動の開始点であることを特徴とする刺
    繍機切換装置を備えたミシン。
  3. 【請求項3】請求項1記載の発明において、前記所定回
    転角範囲でのステッピングモータの回転が振幅伝達手段
    に伝達されるようにしてなることを特徴とする刺繍機切
    換装置を備えたミシン。
  4. 【請求項4】請求項3記載の発明において、前記ステッ
    ピングモータの回転軸に装着された駆動軸に装着された
    揺動円板と、一端が針棒支持体又は布押送り装置に連結
    され他端が前記揺動円板上にて該揺動円板の回転中心と
    該回転中心から適宜離れた位置に移動し得る如くに前記
    ステッピングモータと連結された伝達ロッドと、該伝達
    ロッドに固着された軸部が刺繍縫い時に係合しジグザグ
    縫い時には離反するアーム機枠に固着したストッパー部
    材とからなることを特徴とする刺繍機切換装置を備えた
    ミシン。
JP63304159A 1988-12-02 1988-12-02 刺繍機切換装置を備えたミシン Expired - Fee Related JP2572827B2 (ja)

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