JPH0828076A - 立体駐車設備 - Google Patents

立体駐車設備

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Publication number
JPH0828076A
JPH0828076A JP16254094A JP16254094A JPH0828076A JP H0828076 A JPH0828076 A JP H0828076A JP 16254094 A JP16254094 A JP 16254094A JP 16254094 A JP16254094 A JP 16254094A JP H0828076 A JPH0828076 A JP H0828076A
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JP
Japan
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pallet
parking
vehicle
parking floor
stop position
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Pending
Application number
JP16254094A
Other languages
English (en)
Inventor
Narumasa Takaoka
成多 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0828076A publication Critical patent/JPH0828076A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 中段駐車階10に横行台車63を上段昇降パレッ
ト47(又は下段昇降パレット15)よりも少数台だけ配設
し、中段駐車階10の前方に入出庫口を形成し、上下方向
で相対向する上段昇降パレット47と下段昇降パレット15
とを横方向に所定間隔置きに形成される鉛直軸心58上に
配置し、鉛直軸心58上を横行台車63の第1停止位置70と
し、鉛直軸心58から横方向に所定距離の地点を横行台車
63の第2停止位置71とした。 【効果】 駐車スペースE内の車両14の左側(運転席
側)に隣接している横行台車63が第1停止位置70から第
2停止位置71まで移動することにより、立体駐車設備を
ほとんど大型化することなく、運転者の乗降りスペース
78の幅を広く確保し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上段駐車階と中段駐車
階と下段駐車階とを有し、複数台の車両を駐車し得る立
体駐車設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の立体駐車設備としては例
えば実開平2−107664号公報に示されるものがあ
る。すなわち、上段駐車部には、車両を支持可能でかつ
中段駐車部との間で昇降自在な3台の上段パレットが横
一列に配設され、下段駐車部には、車両を支持可能でか
つ中段駐車部との間で昇降自在な3台の下段パレットが
横一列に配設されている。中段駐車部には、車両を支持
可能でかつ横方向に移動自在な2台の中段パレットが横
一列に配設されている。また、中段駐車部の前方には入
出庫口が形成されている。
【0003】これによると、上段パレットの車両を入出
庫する場合は、中段パレットを横移動させて、目的の上
段パレットの下方から中段パレットを退避させる。その
後、目的の上段パレットを上段駐車部から中段駐車部に
下降させることにより、目的の上段パレットに対して車
両の入出庫が行える。
【0004】同様に、下段パレットの車両を入出庫する
場合は、中段パレットを横移動させて、目的の下段パレ
ットの上方から中段パレットを退避させる。その後、目
的の下段パレットを下段駐車部から中段駐車部に上昇さ
せることにより、目的の下段パレットに対して車両の入
出庫が行える。
【0005】また、中段パレットに対しては、そのまま
入出庫口から車両を入出庫すればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、各中段パレットの停止位置は、上段駐車
部の各上段パレットと下段駐車部の各下段パレットとの
間の1箇所に限定されている。このため、中段駐車部で
車両を入出庫する際、下降した上段パレットと中段パレ
ットとの間隔,または上昇した下段パレットと中段パレ
ットとの間隔,あるいは両中段パレット間の間隔が狭
く、人が乗り降りするための乗降スペースが狭かった。
この乗降スペースを広く取るためには、各上段パレット
間の設置間隔および各下段パレット間の設置間隔を広げ
ればよいが、これでは駐車装置全体が横方向に大型化す
るといった問題があった。
【0007】本発明は上記問題を解決するもので、ほと
んど大型化させることなく、中段駐車階における乗降ス
ペースを広くとることができる立体駐車設備を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明における立体駐車設備は、上段駐車階と中
段駐車階と下段駐車階とを形成し、上段駐車階に、車両
を支持可能でかつ中段駐車階との間で昇降自在な複数台
の上段昇降パレットを横一列に配設し、下段駐車階に、
車両を支持可能でかつ中段駐車階との間で昇降自在な下
段昇降パレットを上記上段昇降パレットと同数台だけ横
一列に配設し、中段駐車階に、車両を支持可能でかつ横
方向に移動自在な横行台車を上記上段昇降パレットより
も少数台だけ配設し、中段駐車階の前方に車両の入出庫
口を形成し、上下方向で相対向する上段昇降パレットと
下段昇降パレットとを横方向に所定間隔置きに形成され
る鉛直軸心上に配置し、上記鉛直軸心上を上記横行台車
の第1停止位置とし、上記鉛直軸心から横方向に所定距
離の地点を上記横行台車の第2停止位置としたものであ
る。
【0009】本第2発明における立体駐車設備は、上段
昇降パレットをN台(Nは複数)配設し、下段昇降パレ
ットをN台配設し、横行台車をN−1台配設したもので
ある。
【0010】本第3発明における立体駐車設備は、下段
駐車階を地下に設け、中段駐車階を地上1階としたもの
である。
【0011】
【作用】上記本第1発明の構成によると、例えば目的と
する下段昇降パレットに車両を駐車する場合は、横行台
車が横行して目的の下段昇降パレットの上方から退避す
る。この際、各横行台車は第1停止位置に停止してい
る。その後、目的の下段昇降パレットが下段駐車階から
中段駐車階まで上昇する。そして、車両が入出庫口を通
って目的の下段昇降パレット上に進入し停止するととも
に、車両の運転席側に隣接している横行台車が第1停止
位置から所定距離だけ横方向に離間して第2停止位置で
停止する。これにより、中段駐車階まで上昇した目的の
下段昇降パレットと車両の運転席側に隣接した横行台車
との間隔が拡がるため、立体駐車設備をほとんど大型化
することなく、運転者の乗り降りのためのスペースの幅
を広く確保することが可能である。その後、運転者は車
両から降りて、乗り降りのためのスペースを歩き入出庫
口を通って中段駐車階から外部に出る。また、上段昇降
パレットおよび横行台車に車両を駐車する場合も同様で
ある。
【0012】また、目的とする上段昇降パレットから車
両を出庫する場合は、横行台車が横行して目的の上段昇
降パレットの下方から退避する。この際、各横行台車は
第1停止位置に停止している。その後、目的の上段昇降
パレットが上段駐車階から中段駐車階まで下降するとと
もに、車両の運転席側に隣接している横行台車が第1停
止位置から所定距離だけ横方向に離間して第2停止位置
で停止する。これにより、中段駐車階まで下降した目的
の上段昇降パレットと車両の運転席側に隣接した横行台
車との間隔が拡がるため、立体駐車設備をほとんど大型
化することなく、運転者の乗り降りのためのスペースの
幅を広く確保することが可能である。その後、運転者
は、入出庫口を通り、乗り降りのためのスペースから、
目的とする上段昇降パレット上に駐車された車両に乗り
込む。その後、運転者はこの車両を走行させて上段昇降
パレットから入出庫口を通って出庫させる。また、下段
昇降パレットおよび横行台車から車両を出庫する場合も
同様である。
【0013】上記本第2発明の構成によると、上段昇降
パレットと下段昇降パレットを同数台づつ設け、横行台
車の台数を上段昇降パレットまたは下段昇降パレットよ
りも1台少なくすることにより、立体駐車場に駐車し得
る車両の数を最大にできる。
【0014】上記本第3発明の構成によると、地上の車
両を入出庫口から直ちに中段駐車階に入庫することがで
き、また、中段駐車階の車両を入出庫口から直ちに地上
に出庫することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図7に示すように、立体駐車設備1の骨組み構
造は、主に、左右一対の前部主縦支柱2と、左右一対の
後部主縦支柱3と、両前部主縦支柱2の上端部間に設け
られた前梁材4と、両後部主縦支柱3の上端部間に設け
られた後梁材5(図12参照)と、前後で相対向する前部
主縦支柱2と後部主縦支柱3との上端部間および中間部
間に設けられた桁材6とにより構成されており、これに
より、上段駐車階9と中段駐車階10と下段駐車階11とが
形成されている。図1に示すように、各駐車階9,10,
11にはそれぞれ、3台の車両を横一列に駐車可能な駐車
スペースA〜Iが形成されている。
【0016】上記下段駐車階11においては、各駐車スペ
ースG,H,Iごとに、車両14を支持可能でかつ中段駐
車階10との間で昇降自在な下段昇降パレット15が横一列
に複数台(3台)設けられている。すなわち、図8,図
9に示すように、下段駐車階11の各駐車スペースG,
H,Iの上部にはそれぞれ、下段昇降パレット15を支持
する下段支持フレーム16が設けられている。これら下段
支持フレーム16はそれぞれ、左右一対の側フレーム材17
と、両側フレーム材17の前部間にブラケット18(図15参
照)を介して設けられた前フレーム材19と、両側フレー
ム材17の後部間にブラケット20(図15参照)を介して設
けられた後フレーム材21とにより、平面視で四角枠状に
形成されている。
【0017】このうち、中央に位置する下段支持フレー
ム16の両側フレーム材17と、両側に位置する下段支持フ
レーム16の中央側の側フレーム材17とは、それぞれ、隣
接する駐車スペースG,H間およびH,I間の境界に位
置している。そして、中央に位置する下段支持フレーム
16の前端部における左右端および両側に位置する下段支
持フレーム16の前端部における中央側の端部は、それぞ
れ、左右一対の前部副縦支柱22により支持されている。
同様に、中央に位置する下段支持フレーム16の後端部に
おける左右端および両側に位置する下段支持フレーム16
の後端部における中央側の端部は、それぞれ、左右一対
の後部副縦支柱23により支持されている。また、両側の
下段支持フレーム16の前端部における外側端部は、それ
ぞれ、上記前部主縦支柱2の中間部に連結されて支持さ
れている。同様に、両側の下段支持フレーム16の後端部
における外側端部は、それぞれ、上記後部主縦支柱3の
中間部に連結されて支持されている。
【0018】上記下段昇降パレット15は、四角板状でか
つ上記下段支持フレーム16の枠内に収納可能に形成さ
れ、下段支持フレーム16に昇降自在に吊り下げられてい
る。すなわち、図8,図11に示すように、下段昇降パレ
ット15の下面両側部かつ前後部にはそれぞれブラケット
24が垂設され、これらブラケット24の下端外側面に取付
けられた係止ブロック体25に、下段昇降パレット15を吊
るためのチェン26の一端が連結されている。これらチェ
ン26は両方の側フレーム材17の前後部に設けられた遊転
スプロケット28を介して後方に導かれ、両方の側フレー
ム材17の後端部に設けられた駆動スプロケット29に巻き
付けられ、チェン26の他端部は駆動スプロケット29を介
して転向されたのち側フレーム材17の後端部に連結され
ている。
【0019】図9に示すように、両駆動スプロケット29
間は駆動軸30で連結されており、下段支持フレーム16の
後部には両駆動スプロケット29を回転駆動させる電動機
31が設けられている。尚、図8に示すように、駆動スプ
ロケット29とチェン26の他端部との間には、ウエイト体
32がチェン26に噛合するスプロケット33を介して設けら
れている。これらウエイト体32は下段昇降パレット15を
常に上昇方向に付勢するものである。また、側フレーム
材17の前後部にはそれぞれ、ガイドレール34が垂設さ
れ、下段昇降パレット15の両側面における前後部にはそ
れぞれ、上記ガイドレール34に接触して遊転自在なガイ
ドローラ35が設けられている。
【0020】また、上記各側フレーム材17の中間部に
は、中段駐車階10まで吊り上げられた下段昇降パレット
15の落下を防止するための落下防止装置37が設けられて
いる。この落下防止装置37は、図10に示すように、装置
本体38から左右方向に出退自在なストッパピン39と、装
置本体38内に設けられかつストッパピン39を出退させる
駆動装置40とから構成されている。また、図8,図11に
示すように、各側フレーム材17の前後部には、内側面か
ら左右方向に突出する被係止板41が設けられている。
【0021】図8,図10に示すように、下段昇降パレッ
ト15の両側面の中央部にはそれぞれ落下防止板42が垂設
され、これら落下防止板42には、上記ストッパピン39を
挿通可能な落下防止孔43が形成されている。そして、上
記下段昇降パレット15の各係止ブロック体25は、図11に
示すように、上記各被係止板41に下方から係合自在に形
成されている。尚、図10,図11に示すように、下段支持
フレーム16の側フレーム材17上には、人が歩行可能なデ
ッキ板44が前後方向にわたって取付けられている。
【0022】図7に示すように、上段駐車階9において
は、各駐車スペースA,B,Cごとに、車両14を支持可
能でかつ中段駐車階10との間で昇降自在な上段昇降パレ
ット47が下段昇降パレット15と同数台(3台)設けられ
ている。すなわち、上段駐車階9の各駐車スペースA,
B,Cにはそれぞれ、上段昇降パレット47を支持する上
段支持フレーム48が設けられている。図12,図13に示す
ように、上段支持フレーム48はそれぞれ、上記前梁材4
と後梁材5とに支持されており、左右一対の側フレーム
材49と、両側フレーム材49の前部間に設けられた前フレ
ーム材50と、両側フレーム材49の後部間に設けられた後
フレーム材51とにより、平面視で四角枠状に形成されて
いる。このうち、中央に位置する上段支持フレーム48の
両側フレーム材49と、両側に位置する上段支持フレーム
48の中央側の側フレーム材49とは、それぞれ、隣接する
駐車スペースA,B間およびB,C間の境界に位置して
いる。
【0023】上記上段昇降パレット47は、四角板状でか
つ上記上段支持フレーム48の枠内に収納可能に形成さ
れ、上段支持フレーム48に昇降自在に吊り下げられてい
る。すなわち、ワイヤ52の一端がそれぞれ両方の側フレ
ーム材49の前部および後部に連結されており、これらワ
イヤ52は側フレーム材49の前部と後部とにそれぞれ設け
られた前後一対のプーリー53a,53bにより後方に導か
れ、ワイヤ52の他端は側フレーム材49の後端部に設けら
れた巻上げドラム54により巻き取られている。
【0024】両巻上げドラム54間は駆動軸55により連結
され、電動機56により回転駆動される。また、上記前後
一対のプーリー53a,53b間に渡されたワイヤ52には、
上段昇降パレット47の両側面に設けられた前後一対のプ
ーリー57がそれぞれ上方から係合しており、これにより
上段昇降パレット47はワイヤ52を介して上段支持フレー
ム48に昇降自在に吊り下げられている。尚、図1に示す
ように、上下方向で相対向する下段昇降パレット15と上
段昇降パレット47とは、横方向に所定間隔X置きに形成
される鉛直軸心58上に配置されている。
【0025】また、図12,図13に示すように、上記各側
フレーム材49の中間部には、上段駐車階9まで吊り上げ
られた上段昇降パレット47の落下を防止するための落下
防止装置37が設けられている。この落下防止装置37は、
先に述べた下段側のものと同じであり、左右方向に出退
自在なストッパピン39を有している。また、各側フレー
ム材49の前後部には、内側面から左右方向に突出する被
係止板59が設けられている。
【0026】上記上段昇降パレット47の両側面の中央部
にはそれぞれ、下段昇降パレット15と同様に、上記スト
ッパピン39を挿通可能な落下防止孔43を有する落下防止
板42が垂設されている。そして、上段昇降パレット47の
両側面前後部に設けられた係止板60が、上記各被係止板
59に下方から係合自在に形成されている。
【0027】図1に示すように、中段駐車階10において
は、車両14を支持可能でかつ横方向に移動自在な横行台
車63が下段昇降パレット15および上段昇降パレット47よ
りも少数台(2台)設けられている。図14に示すよう
に、横行台車63の左右両側フレーム64a,64bの前後端
部にはそれぞれ車輪66が設けられ、このうち後側の車輪
66は電動機67により駆動可能となっている。これら横行
台車63は、車輪66を介して、前後一対の走行レール68に
支持案内されて横行自在である。これら走行レール68
は、図8,図9および図15に示すように、下段支持フレ
ーム16の前フレーム材19上と後フレーム材21上とに取付
けられ、両前部主縦支柱2間および両後部主縦支柱3間
にわたって敷設されている。また、図14,図15に示すよ
うに、一方(正面視で右側)の側フレーム材64aには、
上記デッキ板44の上方に重複可能なサイドデッキ69が前
後方向にわたって取付けられている。
【0028】これら横行台車63は、図1に示すように各
鉛直軸心58上に設定された第1停止位置70と、図2の仮
想線に示すように各鉛直軸心58から正面視で左側に所定
距離Yだけ離れた地点に設定された第2停止位置71とに
停止可能である。各横行台車63の後端部には、上記第1
停止位置70と第2停止位置71をそれぞれ検出するリミッ
トスイッチ(図示せず)が設けられており、下段支持フ
レーム16の後フレーム材21には、上記リミットスイッチ
をオンさせる被検出片(図示せず)が上記第1停止位置
70と第2停止位置71に対応した位置に取付けられてい
る。また、第1停止位置70においては、図15の実線に示
すように上記サイドデッキ69のほぼ全体がデッキ板44の
上方に重複し、第2停止位置71においては、図15の仮想
線に示すようにサイドデッキ69の外側縁部のみがデッキ
板44の上方に重複する。
【0029】図8に示すように、上記下段駐車階11は、
地下に形成されたピット内に設けられ、中段駐車階10は
地上1階に設けられている。また、図7に示すように、
中段駐車階10の前方には、車両の入出庫口77が両前部主
縦支柱2間にわたって形成されている。
【0030】以下、上記構成における各パレット15,47
および横行台車63の動作を説明する。図8に示すよう
に、下段昇降パレット15は、電動機31が駆動することに
より、駆動スプロケット29が回転してチェン26がたぐり
寄せられ、仮想線に示すように下段駐車階11から中段駐
車階10まで吊り上げられる。下段昇降パレット15が上限
位置に達すると、図10の実線に示すように、左右両落下
防止装置37のストッパピン39が突出して下段昇降パレッ
ト15の落下防止孔43に挿入される。これにより、下段昇
降パレット15の落下事故を防止することができる。この
際、図11に示すように、各係止ブロック体25が下方から
被係止板41に係合しているため、下段昇降パレット15の
前部または後部の浮き上がりを防止することができる。
このように、2個の落下防止装置37で1台の下段昇降パ
レット15の落下事故を防止し得るため、コストダウンが
図れる。
【0031】また、図10の仮想線に示すように、ストッ
パピン39が退入して落下防止孔43から脱抜された後、電
動機31が逆駆動することにより、チェン26が引き出さ
れ、図8の実線に示すように下段昇降パレット15は中段
駐車階10から下段駐車階11まで吊り下げられる。このよ
うな下段昇降パレット15の昇降はガイドローラ35を介し
てガイドレール34に案内されるため、円滑な昇降が行え
る。
【0032】図12に示すように、上段昇降パレット47
は、電動機56が駆動することにより、巻上げドラム54が
回転してワイヤ52が引き出され、実線に示すように上段
駐車階9から中段駐車階10まで吊り下げられる。また、
電動機56が逆駆動することにより、ワイヤ52が巻上げド
ラム54に巻き取られ、図12の仮想線に示すように上段昇
降パレット47は中段駐車階10から上段駐車階9まで吊り
上げられる。上段昇降パレット47が吊り上げられた後、
左右両落下防止装置37のストッパピン39が突出して上段
昇降パレット47の落下防止孔43に挿入される。これによ
り、上段昇降パレット47の落下事故を防止することがで
きる。この際、図12の仮想線に示すように、各係止板60
が下方から被係止板59に係合しているため、上段昇降パ
レット47の前部または後部の浮き上がりを防止すること
ができる。また、上段昇降パレット47を下降させる場合
は、ストッパピン39が退入して上段昇降パレット47の落
下防止孔43から脱抜される。
【0033】図14に示すように、横行台車63は、電動機
67が駆動することにより、車輪66を介して走行レール68
に支持案内されて左右方向に移動する。この際、左右方
向に移動している横行台車63のリミットスイッチが被検
出片によりオンされることにより、第1停止位置70およ
び第2停止位置71が検出される。
【0034】例えば図1に示す下段中央の駐車スペース
Hに車両14を駐車する場合は、駐車スペースEの横行台
車63が左隣の駐車スペースDに移動して中央の下段昇降
パレット15の上方から退避する。この際、各横行台車63
は第1停止位置70に停止している。その後、図2の実線
に示すように、中央の下段昇降パレット15が下段駐車階
11から中段駐車階10まで上昇する。そして、図2の仮想
線に示すように、中央の下段昇降パレット15の左側に隣
接する横行台車63が第1停止位置70から所定距離Yだけ
左方向に離間して第2停止位置71で停止する。その後、
図3に示すように、車両14は後進で入出庫口77を通って
中央の下段昇降パレット15上に進入し停止する。これに
より、中段駐車階10まで上昇した中央の下段昇降パレッ
ト15と車両14の左側(運転席側)に隣接した横行台車63
との間隔が拡がるため、立体駐車設備1をほとんど大型
化することなく、運転者の乗降用スペース78の幅を広く
確保することが可能である。この際、図15の仮想線に示
すように、上記乗降用スペース78の下部はデッキ板44と
サイドデッキ69とにより閉塞され、運転者は車両14から
降りてデッキ板44とサイドデッキ69との上を歩き入出庫
口77を通って中段駐車階10から地上へ出る。その後、中
央の下段昇降パレット15が駐車スペースEから駐車スペ
ースHまで下降し、駐車スペースDの横行台車63が第2
停止位置71から第1停止位置70に戻る。また、他の駐車
スペースA〜G,Iに車両14を駐車する場合も同様に行
え、この際も、乗降用スペース78の幅を広く確保するこ
とが可能である。
【0035】また、図4に示す上段の向かって右端の駐
車スペースCから車両14(☆印付き)を出庫する場合
は、駐車スペースFの横行台車63が左隣の駐車スペース
Eに移動して右端の上段昇降パレット47の下方から退避
する。この際、各横行台車63は第1停止位置70に停止し
ている。その後、図5に示すように右端の上段昇降パレ
ット47が上段駐車階9から中段駐車階10まで下降すると
ともに、図6に示すように左側に隣接している横行台車
63が第1停止位置70から所定距離Yだけ横方向に離間し
て第2停止位置71で停止する。これにより、中段駐車階
10まで下降した右端の上段昇降パレット47と左側(運転
席側)に隣接した横行台車63との間隔が拡がるため、立
体駐車設備をほとんど大型化することなく、運転者の乗
降用スペース78の幅を広く確保することが可能である。
この際、図15の仮想線に示すように上記乗降用スペース
78の下部はデッキ板44とサイドデッキ69とにより閉塞さ
れ、運転者は、入出庫口77を通り、デッキ板44とサイド
デッキ69との上を歩き、駐車スペースFの上段昇降パレ
ット47上に駐車された車両14に乗り込む。その後、運転
者はこの車両14を前進させて駐車スペースFの上段昇降
パレット47から入出庫口77を通って地上に出庫させる。
その後、駐車スペースEの横行台車63が第2停止位置71
から第1停止位置70に戻る。また、他の駐車スペース
A,B,D〜Iから車両14を出庫する場合も同様に行
え、この際も、乗降用スペース78の幅を広く確保するこ
とが可能である。
【0036】上記実施例では、図1に示すように、上段
昇降パレット47と下段昇降パレット15をそれぞれ3台づ
つ設け、横行台車63を2台設けているが、これは上段昇
降パレット47と下段昇降パレット15をそれぞれ複数台同
数に設けるとともに、横行台車63を上段昇降パレット47
または下段昇降パレット15よりも少数台設けた立体駐車
場であってもよい。また、上段昇降パレット47と下段昇
降パレット15を同数台づつ設け、横行台車63の台数を上
段昇降パレット47または下段昇降パレット15よりも1台
少なくすることにより、立体駐車場に駐車し得る車両の
数を最大にできる。
【0037】上記実施例では、下段駐車階11を地下に設
け、中段駐車階10を地上1階としたため、地上の車両14
を入出庫口77から直ちに中段駐車階10に入庫することが
でき、また、中段駐車階10の車両14を入出庫口77から直
ちに地上に出庫することができる。
【0038】上記実施例では、図8に示すように、下段
昇降パレット15はウエイト体32により常に上昇方向に付
勢されているため、電動機31を駆動させて下段昇降パレ
ット15を吊り上げる際、電動機31の負荷が軽減される。
【0039】上記実施例では、図7に示すように、車両
14を後進で入庫するため、図2に示すように第2停止位
置71を第1停止位置70の左側(すなわち運転席側)に設
定しているが、車両14を前進で入庫し、第2停止位置71
を第1停止位置70の右側(すなわち運転席側)に設定し
てもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、例え
ば目的とする下段昇降パレットに車両を駐車する場合
は、横行台車が横行して目的の下段昇降パレットの上方
から退避する。この際、各横行台車は第1停止位置に停
止している。その後、目的の下段昇降パレットが下段駐
車階から中段駐車階まで上昇する。そして、車両が入出
庫口を通って目的の下段昇降パレット上に進入し停止す
るとともに、車両の運転席側に隣接している横行台車が
第1停止位置から所定距離だけ横方向に離間して第2停
止位置で停止する。これにより、中段駐車階まで上昇し
た目的の下段昇降パレットと車両の運転席側に隣接した
横行台車との間隔が拡がるため、立体駐車設備をほとん
ど大型化することなく、運転者の乗り降りのためのスペ
ースの幅を広く確保することが可能である。その後、運
転者は車両から降りて、乗り降りのためのスペースを歩
き入出庫口を通って中段駐車階から外部に出る。また、
上段昇降パレットおよび横行台車に車両を駐車する場合
も同様である。
【0041】また、目的とする上段昇降パレットから車
両を出庫する場合は、横行台車が横行して目的の上段昇
降パレットの下方から退避する。この際、各横行台車は
第1停止位置に停止している。その後、目的の上段昇降
パレットが上段駐車階から中段駐車階まで下降するとと
もに、車両の運転席側に隣接している横行台車が第1停
止位置から所定距離だけ横方向に離間して第2停止位置
で停止する。これにより、中段駐車階まで下降した目的
の上段昇降パレットと車両の運転席側に隣接した横行台
車との間隔が拡がるため、立体駐車設備をほとんど大型
化することなく、運転者の乗り降りのためのスペースの
幅を広く確保することが可能である。その後、運転者
は、入出庫口を通り、乗り降りのためのスペースから、
目的とする上段昇降パレット上に駐車された車両に乗り
込む。その後、運転者はこの車両を走行させて上段昇降
パレットから入出庫口を通って出庫させる。また、下段
昇降パレットおよび横行台車から車両を出庫する場合も
同様である。
【0042】本第2発明によれば、上段昇降パレットと
下段昇降パレットを同数台づつ設け、横行台車の台数を
上段昇降パレットまたは下段昇降パレットよりも1台少
なくすることにより、立体駐車場に駐車し得る車両の数
を最大にできる。
【0043】本第3発明によれば、地上の車両を入出庫
口から直ちに中段駐車階に入庫することができ、また、
中段駐車階の車両を入出庫口から直ちに地上に出庫する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における立体駐車設備の概略
正面図である。
【図2】各パレットおよび横行台車の動きを説明する図
である。
【図3】各パレットおよび横行台車の動きを説明する図
である。
【図4】各パレットおよび横行台車の動きを説明する図
である。
【図5】各パレットおよび横行台車の動きを説明する図
である。
【図6】各パレットおよび横行台車の動きを説明する図
である。
【図7】立体駐車設備の斜視図である。
【図8】下段昇降パレットおよびその昇降機構の側面図
である。
【図9】下段昇降パレットおよびその昇降機構の平面図
である。
【図10】下段昇降パレットの落下防止装置の正面図で
ある。
【図11】下段昇降パレットの浮き上がり防止機構の図
である。
【図12】上段昇降パレットおよびその昇降機構の側面
図である。
【図13】上段昇降パレットおよびその昇降機構の底面
図である。
【図14】横行台車の平面図である。
【図15】横行台車が第1停止位置から第2停止位置ま
で移動することによって形成される乗降用スペースの正
面図である。
【符号の説明】
1 立体駐車設備 9 上段駐車階 10 中段駐車階 11 下段駐車階 14 車両 15 下段昇降パレット 47 上段昇降パレット 58 鉛直軸心 63 横行台車 70 第1停止位置 71 第2停止位置 77 入出庫口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上段駐車階と中段駐車階と下段駐車階と
    を形成し、上段駐車階に、車両を支持可能でかつ中段駐
    車階との間で昇降自在な複数台の上段昇降パレットを横
    一列に配設し、下段駐車階に、車両を支持可能でかつ中
    段駐車階との間で昇降自在な下段昇降パレットを上記上
    段昇降パレットと同数台だけ横一列に配設し、中段駐車
    階に、車両を支持可能でかつ横方向に移動自在な横行台
    車を上記上段昇降パレットよりも少数台だけ配設し、中
    段駐車階の前方に車両の入出庫口を形成し、上下方向で
    相対向する上段昇降パレットと下段昇降パレットとを横
    方向に所定間隔置きに形成される鉛直軸心上に配置し、
    上記鉛直軸心上を上記横行台車の第1停止位置とし、上
    記鉛直軸心から横方向に所定距離の地点を上記横行台車
    の第2停止位置としたことを特徴とする立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 上段昇降パレットをN台(Nは複数)配
    設し、下段昇降パレットをN台配設し、横行台車をN−
    1台配設したことを特徴とする請求項1記載の立体駐車
    設備。
  3. 【請求項3】 下段駐車階を地下に設け、中段駐車階を
    地上1階としたことを特徴とする請求項1記載の立体駐
    車設備。
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