JPH08279965A - 固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法

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JPH08279965A
JPH08279965A JP7081439A JP8143995A JPH08279965A JP H08279965 A JPH08279965 A JP H08279965A JP 7081439 A JP7081439 A JP 7081439A JP 8143995 A JP8143995 A JP 8143995A JP H08279965 A JPH08279965 A JP H08279965A
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JP
Japan
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signal
charge
image pickup
transfer
level
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JP7081439A
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English (en)
Inventor
Mamoru Yasaka
守 家坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で転送レジスタでの暗電流ノイズ
の発生を防止して、暗電流ノイズに起因する再生画像の
画質の劣化を抑制する。 【構成】 入射光の光量に応じた量の電荷に光電変換す
る受光部1が多数配列されたイメージ部3と、このイメ
ージ部3から転送された信号電荷を一時蓄積するストレ
ージ部5とを有するFIT方式のイメージセンサにおい
て、ストレージ部5に供給される4つの垂直転送パルス
φST1〜φST4の電位変化を−11V〜−2Vとし
て、イメージ部3における4つの垂直転送パルスφIM
1〜φIM4の電位変化(−9V〜0V)よりも−2V
ほどレベルシフトさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子及びその
駆動方法に関し、特に、フレームインターライン転送
(FIT)方式やフレーム転送(FT)方式の固体撮像
素子に用いて好適な固体撮像素子及びその駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばフレームインターライン転
送(FIT)方式のイメージセンサにおいては、電荷蓄
積期間に入射された光をその光量に応じた量の電荷に光
電変換する受光部が多数マトリクス状に配列されたイメ
ージ部と、垂直帰線期間に上記撮像部から高速転送され
た信号電荷を水平帰線期間に1行単位に水平転送レジス
タに転送するストレージ部を有して構成されている。
【0003】具体的には、図8に示すように、入射光量
に応じた量の電荷に光電変換する受光部101が多数マ
トリクス状に配され、更にこれら多数の受光部101の
うち、列方向に配列された受光部101に対して共通と
された垂直転送レジスタ102が多数本、行方向に配列
されたイメージ部(撮像部)103と、このイメージ部
103に隣接して配され、イメージ部103に形成され
ているような受光部101はなく、イメージ部103に
おける多数本の垂直転送レジスタ102に連続してそれ
ぞれ多数本の垂直転送レジスタ104のみが延長形成さ
れたストレージ部(蓄積部)105とを有する。また、
ストレージ部105に隣接し、かつ多数本の垂直転送レ
ジスタ104に対して共通とされた水平転送レジスタ1
06が1本設けられている。
【0004】また、水平転送レジスタ106の最終段に
は出力部107が接続されている。出力部107は、水
平転送レジスタ106の最終段から転送されてきた信号
電荷を電気信号(例えば電圧信号)に変換する例えばフ
ローティング・ディフュージョンあるいはフローティン
グ・ゲート等で構成される電荷−電気信号変換部と、こ
の電荷−電気信号変換部からの電気信号を増幅するアン
プを有して構成されている。
【0005】そして、これらイメージ部103における
垂直転送パルスφIM1〜φIM4及びストレージ部1
05における4つの垂直転送パルスφST1〜φST4
の供給によって、イメージ部103及びストレージ部1
05における各垂直転送電極下のポテンシャル分布が順
次変化し、これによって、信号電荷がそれぞれイメージ
部103における垂直転送レジスタ102及びストレー
ジ部105における垂直転送レジスタ104に沿って縦
方向(水平転送レジスタ106側)に転送されることに
なる。
【0006】特に、イメージ部103においては、受光
部101に蓄積されている信号電荷を垂直帰線期間にお
いて、まず、垂直転送レジスタ102に読出し、その
後、この垂直帰線期間内において、上記垂直転送レジス
タ102に転送された信号電荷を高速にストレージ部1
05の垂直転送レジスタ104に転送する。
【0007】ストレージ部105は、垂直帰線期間にお
いて垂直転送レジスタ104に転送された信号電荷を、
その後の水平帰線期間において1行単位に第1の水平転
送レジスタ106側に転送する。
【0008】そして、次の水平走査期間において、水平
転送レジスタ106上に形成された例えば2層の多結晶
シリコン層による水平転送電極への互いに位相の異なる
2相の水平転送パルスの印加によって、信号電荷が順次
対応する出力部107側に転送され、出力部107の出
力端子108より撮像信号Sとして取り出されることに
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FIT方式の固体撮像素子においては、以下に示すよう
に、電荷転送動作に起因して暗電流ノイズが大きくなる
ことから、再生画像の垂直方向にシェーディング状の暗
電流ノイズむらが発生するという問題があった。
【0010】ここで、従来の電荷転送動作について図9
を参照しながら説明する。この図9においては、イメー
ジ部103に供給される垂直転送パルスφIM1〜φI
M4及びストレージ部105に供給される垂直転送パル
スφST1〜φST4のうち、それぞれ垂直転送パルス
φIM1及びφST1を示すものである。
【0011】まず、垂直転送パルスφIM1に重畳する
読出しパルスPの供給によって、各受光部101からそ
れぞれ対応する垂直転送レジスタ102に信号電荷が読
み出される。垂直転送レジスタ102に読み出された信
号電荷は、垂直帰線期間におけるフレームシフト転送期
間FSにおいて、ストレージ部105の垂直転送レジス
タ104に高速に転送される。
【0012】その後、ストレージ部105の垂直転送レ
ジスタ104に転送された信号電荷は、ラインシフト転
送期間LSにおける水平帰線期間において、垂直転送レ
ジスタ104内を1行単位に順次転送され、水平転送レ
ジスタ106に送られる。水平転送レジスタ106に転
送された信号電荷は、ラインシフト転送期間LSにおけ
る水平走査期間において出力部107側に順次転送さ
れ、上述したように、出力部107から撮像信号Sとし
て出力されることになる。
【0013】この場合、受光部101に蓄積された信号
電荷が垂直転送レジスタ102を通じてストレージ部1
05に転送されるまでの期間、即ちフレームシフト転送
期間FSは、短時間であるため、信号電荷に暗電流ノイ
ズが混入する量は少ない。
【0014】しかし、ストレージ部105に転送された
信号電荷が、ストレージ部105における垂直転送レジ
スタ104内及び水平転送レジスタ106内を転送し
て、出力部107から撮像信号Sとして取り出されるま
での期間、即ちラインシフト転送期間LSは、上記フレ
ームシフト転送期間FSと比して長時間となるため、暗
電流ノイズはこのラインシフト転送期間LSで多く発生
することとなる。
【0015】特に、従来の垂直転送パルスにおいては、
図8で示すように、例えば各第1の垂直転送パルスφS
T1が、0Vを基準として水平帰線期間内に低レベル
(−9V)に立ち下げる信号形態となっており、ライン
シフト転送期間LS全体において、0Vとなっている期
間が非常に長いものとなっている。
【0016】図8で示すようなFIT方式の固体撮像素
子においては、信号電荷として移動度の高い電子を用い
るようにしているため、信号電荷以外の電荷(例えば、
シリコン基板からの拡散電流,基板表面に形成されてい
る空乏層からの電流,Si−SiO2 界面の表面準位か
らの発生電流等に基づく電荷)が、0Vが印加されてい
る転送電極下のポテンシャル井戸に集まり、暗電流ノイ
ズを引き起こす。
【0017】従って、この暗電流ノイズはストレージ部
105に長く滞在する信号電荷(垂直転送レジスタ10
4中、イメージ部103寄りの領域に転送されている信
号電荷など)に対して多く混入する。その結果、再生画
像をモニタ画面上に映し出した際に、垂直方向のシェー
ディングが発生して画質を劣化させる一要因となってお
り、特に暗時で目立ちやすいものとなっている。
【0018】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、簡単な構成で転送レジ
スタでの暗電流ノイズの発生を防止することができ、暗
電流ノイズに起因する再生画像の画質の劣化を抑制する
ことができる固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、入射光の光量に応じた量の電荷に光電変換する受
光部が多数配列された撮像部と、上記撮像部から転送さ
れた信号電荷を一時蓄積する蓄積部とを有し、上記蓄積
部に供給される電荷転送用の駆動信号のレベルを、上記
撮像部に供給される電荷転送用の駆動信号のレベルに対
し、信号電荷の極性に対応してレベルシフトさせて構成
する(請求項1記載の発明)。
【0020】この場合、上記蓄積部に供給される電荷転
送用の駆動信号を、信号電荷の極性と同じ極性内におい
て電位変化させて構成してもよい(請求項2記載の発
明)。
【0021】次に、本発明は、電荷蓄積期間に入射光の
光量に応じた量の電荷に光電変換する受光部が多数配列
された撮像部と、垂直帰線期間に一度に転送された上記
撮像部からの信号電荷を水平帰線期間に水平転送レジス
タに順次転送する蓄積部とを有する固体撮像素子の駆動
方法において、上記撮像部に供給される電荷転送用の駆
動信号のレベルに対し、信号電荷の極性に対応してレベ
ルシフトさせたレベルを有する信号を、上記蓄積部の電
荷転送用の駆動信号として供給する(請求項3記載の発
明)。
【0022】この場合、上記蓄積部に供給される電荷転
送用の駆動信号を、信号電荷の極性と同じ極性内におい
て電位変化させるようにしてもよい(請求項4記載の発
明)。
【0023】
【作用】請求項1記載の本発明に係る固体撮像素子又は
請求項3記載の本発明に係る固体撮像素子の駆動方法に
おいては、まず、電荷蓄積期間において、被写体からの
光が撮像部に入射されてその光量に応じた量の信号電荷
に光電変換され、次の垂直帰線期間において、撮像部に
蓄積されている信号電荷が一度に蓄積部に転送される。
そして、水平帰線期間において、蓄積部に蓄積された信
号電荷が水平転送レジスタ側に順次転送されることにな
る。
【0024】この場合、蓄積部において、上記撮像部に
供給される電荷転送用の駆動信号のレベルに対し、信号
電荷の極性に対応してレベルシフトされた信号が蓄積部
における電荷転送用の駆動信号として供給されることか
ら、蓄積部の電荷転送に寄与するチャネル領域のポテン
シャルを信号電荷の極性に対応したポテンシャルにする
ことが可能となる。
【0025】例えば、信号電荷を電子とした場合、蓄積
部に供給される駆動信号のレベルをシフトさせてその極
性を負にすることが可能となり、例えば信号電荷を転送
しない期間において、上記駆動信号が供給される転送電
極が信号電荷と同じ極性のレベルに固定され、チャネル
領域のポテンシャルが確実にピンニングされることにな
る。
【0026】これにより、暗電流ノイズの発生要因であ
る信号電荷以外の電荷(例えば基板からの拡散電流に伴
う電荷、基板表面の空乏層からの電流に伴う電荷、界面
の表面準位からの発生電流に伴う電荷等)のポテンシャ
ル井戸(信号電荷が蓄積されているポテンシャル井戸)
への誘起が抑制され、結果的に暗電流ノイズの低減につ
ながることになる。
【0027】なお、蓄積部に供給する駆動信号のレベル
をシフトさせて例えば請求項2記載の発明のように信号
電荷の極性内において電位変化させた場合においては、
信号電荷の取り扱い電荷量が減少する可能性が出て来
る。しかし、この蓄積部においては、光電変換するため
の受光部を配置する必要がないため、その分、レジスタ
の線幅を広くとることができ、上記取り扱い電荷量の減
少は実質的に無視することができる。これは、ダイナミ
ックレンジの縮小(ダイナミックレンジ特性の劣化)を
招来させることなく、暗電流ノイズの低減を達成できる
ことになり、デバイス特性の向上を図る上で有利とな
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る固体撮像素子をフレーム
・インターライン転送(FIT)方式のイメージセンサ
に適用した実施例(以下、単に実施例に係るイメージセ
ンサと記す)を図1〜図7を参照しながら説明する。
【0029】この実施例に係るイメージセンサは、図1
に示すように、入射光量に応じた量の電荷に光電変換す
る受光部1が多数マトリクス状に配され、更にこれら多
数の受光部1のうち、列方向に配列された受光部1に対
して共通とされた垂直転送レジスタ2が多数本、行方向
に配列されたイメージ部(撮像部)3と、このイメージ
部3に隣接して配され、イメージ部3に形成されている
ような受光部1はなく、イメージ部3における多数本の
垂直転送レジスタ2に連続してそれぞれ多数本の垂直転
送レジスタ4のみが延長形成されたストレージ部(蓄積
部)5とを有する。
【0030】また、ストレージ部5に隣接し、かつ多数
本の垂直転送レジスタ4に対して共通とされた水平転送
レジスタ6が1本並設されている。
【0031】そして、ストレージ部5と水平転送レジス
タ6間には、ストレージ部5における垂直転送レジスタ
4の最終段に転送された信号電荷を水平転送レジスタ6
に転送するための2つの垂直−水平転送レジスタVH1
及びVH2が多数の垂直転送レジスタ4に対して共通
に、かつそれぞれ並列に形成されている。これら2本の
垂直−水平転送レジスタVH1及びVH2には、それぞ
れ垂直−水平転送パルスφVH1及びφVH2が供給さ
れるようになっており、これら転送パルスφVH1及び
φVH2の供給によって、垂直転送レジスタ4からの信
号電荷が水平転送レジスタ6に転送されることになる。
【0032】また、上記水平転送レジスタ6の最終段に
は、出力部7が接続されている。この出力部7は、水平
転送レジスタ6の最終段から転送されてきた信号電荷を
電気信号(例えば電圧信号)に変換する例えばフローテ
ィング・ディフュージョンあるいはフローティング・ゲ
ート等で構成される電荷−電気信号変換部8と、この電
荷−電気信号変換部8にて電気信号の変換が行われた後
の信号電荷を、リセットパルスPrの入力に従ってドレ
イン領域Dに掃き捨てるリセットゲートRGと、電荷−
電気信号変換部8からの電気信号を増幅するアンプ9を
有して構成されている。なお、ドレイン領域Dには電源
電圧Vddが印加されている。
【0033】そして、イメージ部3における垂直転送パ
ルスφIM1〜φIM4及びストレージ部5における4
つの垂直転送パルスφST1〜φST4の供給によっ
て、イメージ部3及びストレージ部5における各垂直転
送電極下のポテンシャル分布が順次変化し、これによっ
て、信号電荷がそれぞれイメージ部3における垂直転送
レジスタ2及びストレージ部5における垂直転送レジス
タ4に沿って縦方向(水平転送レジスタ6側)に転送さ
れることになる。
【0034】特に、イメージ部3においては、受光部1
に蓄積されている信号電荷を垂直帰線期間において、ま
ず、垂直転送レジスタ2に読出し、その後、この垂直帰
線期間内において、上記垂直転送レジスタ2に転送され
た信号電荷を高速にストレージ部5の垂直転送レジスタ
4に転送する。
【0035】ストレージ部5は、垂直帰線期間において
垂直転送レジスタ4に転送された信号電荷を、その後の
水平帰線期間において1行単位に水平転送レジスタ6側
に転送する。これによって、垂直転送レジスタ4の最終
段にあった信号電荷は、2つの垂直−水平転送レジスタ
VH1及びVH2を経て水平転送レジスタ6に転送され
る。
【0036】次の水平走査期間において、水平転送レジ
スタ6上に形成された例えば2層の多結晶シリコン層に
よる水平転送電極への互いに位相の異なる2相の水平転
送パルスφH1及びφH2の印加によって、信号電荷が
順次出力部7側の電荷−電気信号変換部8に転送され、
この電荷−電気信号変換部8において電気信号に変換さ
れて、アンプ9を介して対応する出力端子10より撮像
信号Sとして取り出されることになる。
【0037】ここで、このイメージセンサの受光部1周
辺の断面をみると、図2に示すように、例えばn形のシ
リコン基板21にp形不純物(例えばボロン(B))の
導入によるp形のウェル領域22と、上記受光部1を形
成するためのn形の不純物拡散領域23と、垂直転送レ
ジスタ2を構成するn形の転送チャネル領域24並びに
p形のチャネルストッパ領域25が形成され、更に上記
n形の不純物拡散領域23の表面にp形の正電荷蓄積領
域26が形成され、n形の転送チャネル領域24の直下
にスミアの低減を目的とした第2のp形ウェル領域27
がそれぞれ形成されている。なお、n形の不純物拡散領
域23と転送チャネル領域24間のp形領域は、読出し
ゲート部28を構成する。
【0038】また、このイメージセンサは、図示するよ
うに、n形シリコン基板21の表面にp形のウェル領域
22を形成して、このウェル領域22よりも浅い位置に
上記受光部1を構成するn形の不純物拡散領域23を形
成することで、いわゆる電子シャッタの機能を有するよ
うに構成されている。
【0039】即ち、シリコン基板21に供給される基板
電位をシャッタパルスに同期して高レベルにすることに
より、p形のウェル領域22におけるポテンシャル障壁
(オーバーフローバリア)が下がり、受光部1に蓄積さ
れた電荷(この場合、電子)が上記オーバーフローバリ
アを越えて縦方向、即ちシリコン基板21側に掃き捨て
られることになる。これにより、シャッタパルスの最終
印加時点から電荷読出し時点までの期間が実質的な露光
期間となり、残像等の不都合を防止することができるよ
うになっている。
【0040】また、このイメージセンサにおいては、上
記n形の不純物拡散領域23とp形のウェル領域22と
のpn接合によるフォトダイオード,n形の不純物拡散
領域23と読出しゲート部RGとのpn接合によるフォ
トダイオード,n形の不純物拡散領域23とチャネルス
トッパ領域25とのpn接合によるフォトダイオード、
並びにn形の不純物拡散領域23とp形の正孔蓄積領域
26とのpn接合によるフォトダイオードによって受光
部1(光電変換部)が構成され、この受光部1が多数個
マトリクス状に配列されてイメージ部3が形成されてい
る。そして、カラー撮像方式の場合、上記受光部1に対
応して形成される色フィルタ(三原色フィルタや補色フ
ィルタ)の配色などの関係によって、例えば互いに隣接
する4つの受光部1にて1つの画素を構成するようにな
っている。
【0041】また、転送チャネル領域24,チャネルス
トッパ領域25及び読出しゲート部28上に、例えばS
iO2 膜を介してSi3 4 膜及びSiO2 膜が順次積
層され、これらSiO2 膜,Si3 4 膜及びSiO2
膜による3層構造のゲート絶縁膜29上に1層目の多結
晶シリコン層及び2層目の多結晶シリコン層による4つ
の転送電極(図2においては代表的に1層目の多結晶シ
リコン層による転送電極30を示す)が形成され、これ
ら転送チャネル領域24,ゲート絶縁膜29及び転送電
極30によって垂直転送レジスタ2が構成される。
【0042】上記転送電極30の表面には、熱酸化によ
るシリコン酸化膜(SiO2 膜)31が形成されてお
り、上記転送電極30を含む全面にはPSGからなる層
間絶縁膜32が形成され、この層間絶縁膜32上に下層
の転送電極30を覆うようにAl層による遮光膜33
(以下、Al遮光膜と記す)が形成され、このAl遮光
膜33を含む全面に保護膜(例えばプラズマCVD法に
よるSiN膜等)34が形成されている。
【0043】上記Al遮光膜33は、受光部1上におい
て選択的にエッチング除去されており、光は、このエッ
チング除去によって形成された開口33aを通じて受光
部1内に入射されるようになっている。
【0044】なお、上記図2の断面図においては、簡単
のため、保護膜34上の平坦化膜,色フィルタ及びマイ
クロ集光レンズなどは省略してある。
【0045】次に、上記実施例に係るイメージセンサに
対して各種転送パルスφIM1〜φIM4及びφST1
〜φST4を供給する転送パルス供給回路系について図
3を参照しながら説明する。
【0046】この転送パルス供給回路系は、図示するよ
うに、タイミング発生器41と垂直ドライバ部42と+
系の電源回路43を有して構成されている。
【0047】垂直ドライバ部42は、電源回路43から
の電源電圧VM (例えば+9V)を負電源電圧VL (例
えば−9V)に変換する負電源発生器44と、この負電
源発生器44からの負電源電圧VL と電源回路43から
の接地電圧VSS(=0V)を例えば−2Vほどレベルシ
フトしてそれぞれ第1及び第2の負電源電圧V1(=−
11V)及びV2(=−2V)に変換するレベルシフト
回路45と、電源回路43からの電源電圧VH (例えば
+15V),VDD(例えば+5V),VSS(例えば0
V)及び負電源発生器44からの負電源電圧VL (=−
9V)並びにタイミング発生器41からの出力制御信号
Scに基づいて本実施例に係るイメージセンサIMのイ
メージ部3に対する4つの垂直転送パルスφIM1〜φ
IM4を発生し出力するイメージ部用垂直ドライバ回路
46と、電源回路43からの電源電圧VDD及びレベルシ
フト回路45からの第1及び第2の負電源電圧V1及び
V2並びにタイミング発生器41からの出力制御信号S
cに基づいてイメージセンサIMのストレージ部5に対
する4つの垂直転送パルスφST1〜φST4を発生し
出力するストレージ部用垂直ドライバ回路47とを有し
て構成されている。
【0048】なお、上記タイミング発生器41は上記出
力制御信号Scのほかに、水平転送パルスφH1及びφ
H2を発生しイメージセンサIMに出力するようになっ
ている。
【0049】上記各垂直ドライバ回路46及び47から
出力されるそれぞれ4つの垂直転送パルスφIM1〜φ
IM4及びφST1〜φST4の信号波形の例を図4及
び図5に示す。これらの図からもわかるように、各垂直
ドライバ回路46及び47から出力されるそれぞれの4
つの垂直転送パルスφIM1〜φIM4及びφST1〜
φST4は奇数フィールドと偶数フィールドで各信号波
形の位相変化が異なる。
【0050】また、上記イメージ部用垂直ドライバ回路
46からの4つの垂直転送パルスφIM1〜φIM4
は、−9Vを低レベルとし、0Vを高レベルとする信号
波形であって、特に第1及び第3の垂直転送パルスφI
M1及びφIM3は、読出し期間に+15Vの読出しパ
ルスPが重畳された信号波形を有する。
【0051】一方、ストレージ部用垂直ドライバ回路4
7からの4つの垂直転送パルスφST1〜φST4は、
−11Vを低レベルとし、−2Vを高レベルとする信号
波形であって、上記イメージ部3に供給される第1及び
第3の垂直転送パルスφIM1及びφIM3に重畳され
るような読出しパルスPはない。即ち、これら4つの垂
直転送パルスφST1〜φST4は、信号電荷の極性
(負極性)内において電位変化を行なう信号波形を有し
ている。
【0052】次に、本実施例に係るイメージセンサでの
電荷転送動作を図6を参照しながら説明する。なお、こ
の図6においては、イメージ部3に供給される垂直転送
パルスφIM1〜φIM4のうち、第1の垂直転送パル
スφIM1と、ストレージ部5に供給される第1〜第4
の垂直転送パルスφST1〜φST4のうち、第1の垂
直転送パルスφST1を示すものである。
【0053】まず、垂直転送パルスφIM1及びφIM
3に重畳する読出しパルスPの供給によって、各受光部
1からそれぞれ対応する垂直転送レジスタ2に信号電荷
が読み出される。垂直転送レジスタ2に読み出された信
号電荷は、垂直帰線期間におけるフレームシフト転送期
間FSにおいて、ストレージ部5の垂直転送レジスタ4
に高速に転送される。この場合、受光部1に蓄積された
信号電荷が垂直転送レジスタ2を通じてストレージ部5
に転送されるまでの期間、即ちフレームシフト転送期間
FSは、短時間であるため、信号電荷に暗電流ノイズが
混入する量は少ない。
【0054】その後、ストレージ部5の垂直転送レジス
タ4に転送された信号電荷は、ラインシフト転送期間L
Sにおける水平帰線期間HBLK(図4及び図5参照)
において、各垂直転送パルスφST1〜φST4の低レ
ベル(−11V)から高レベル(−2V)への相互の電
位変化によって、垂直転送レジスタ4内を1行単位に順
次転送され、水平転送レジスタ6に送られる。水平転送
レジスタ6に転送された信号電荷は、ラインシフト転送
期間LSにおける水平走査期間において出力部7側に順
次転送され、上述したように、この出力部7から撮像信
号Sとして出力されることになる。
【0055】このように、上記実施例に係るイメージセ
ンサにおいては、ストレージ部5に供給される4つの垂
直転送パルスφST1〜φST4の電位変化を−11V
〜−2Vとして、イメージ部3における4つの垂直転送
パルスφIM1〜φIM4の電位変化(−9V〜0V)
よりも−2Vほどレベルシフトさせたかたちにしている
ため、ストレージ部5の電荷転送に寄与するチャネル領
域のポテンシャルを信号電荷の極性に対応したポテンシ
ャルにすることが可能となる。
【0056】即ち、ストレージ部5に供給される垂直転
送パルスφST1〜φST4のレベルが信号電荷の極性
と同じ負になることから、例えば信号電荷を転送しない
期間(この例ではラインシフト期間LSにおける水平走
査期間)において、上記垂直転送パルスφST1〜φS
T4が供給される転送電極が信号電荷と同じ極性のレベ
ルに固定され、転送チャネル領域のポテンシャルが確実
にピンニングされることになる。
【0057】これにより、暗電流ノイズの発生要因であ
る信号電荷以外の電荷(例えば基板からの拡散電流に伴
う電荷、基板表面の空乏層からの電流に伴う電荷、界面
の表面準位からの発生電流に伴う電荷等)のポテンシャ
ル井戸(信号電荷が蓄積されているポテンシャル井戸)
への誘起が抑制され、結果的に暗電流ノイズの低減につ
ながることとなる。
【0058】ところで、上記のように、ストレージ部5
に供給する垂直転送パルスφST1〜φST4のレベル
を負方向にシフトすることによって、信号電荷の極性内
において電位変化させた場合においては、信号電荷の取
り扱い電荷量が減少する可能性が出て来る。つまり、転
送チャネル領域の不純物拡散濃度等の関係から例えば図
7に示すように、低レベル(−11V)付近において、
ポテンシャル変化の不感帯aが生じる。この不感帯a内
ではポテンシャル変動が期待できないため、実質的に取
り扱い電荷量が減少することになる。
【0059】しかし、このストレージ部5においては、
光電変換するための受光部1を配置する必要がないた
め、その分、レジスタの線幅(正確には転送チャネル領
域の線幅)を広くとることができ、上記不感帯aの存在
に起因する取り扱い電荷量の減少は実質的に無視するこ
とができる。これは、ダイナミックレンジの縮小(ダイ
ナミックレンジ特性の劣化)を招来させることなく、暗
電流ノイズの低減を達成できることになり、デバイス特
性の向上を図る上で有利となる。
【0060】なお、イメージ部3においては、垂直転送
パルスφIM1〜IM4の電位変化が−9V〜0Vとし
ているため、ポテンシャルのピンニングはできないが、
信号電荷が受光部1からストレージ部5に転送されるま
での期間、即ちフレームシフト期間FSは非常に短時間
となっているため、信号電荷に暗電流ノイズが混入する
量は少ないため問題ない。
【0061】むしろ、イメージ部3に供給される垂直転
送パルスφIM1〜φIM4をストレージ部5に供給さ
れる垂直転送パルスφST1〜φST4と同様に負電位
にしてポテンシャルをピンニング状態にしてしまうと、
図7で示すように、ポテンシャル変動の不感帯が生じ、
取り扱い電荷量が減少するという問題が生じる。これ
は、イメージセンサの出力ダイナミックレンジを縮小す
ることとなり、ダイナミックレンジ特性の劣化を招く。
【0062】このことから、チャネルポテンシャルの製
作上のばらつきを考慮すると、イメージ部3は、ポテン
シャルをピンニングする条件から少し外して駆動した方
がよい。この実施例では、上記のことに鑑み、イメージ
部3に供給される垂直転送パルスφIM1〜φIM4の
電位変化を従来と同じ−9V〜0Vに設定している。
【0063】上記実施例においては、フレーム・インタ
ーライン転送(FIT)方式のイメージセンサに適用し
た例を示したが、その他、フレーム転送(FT)方式の
イメージセンサにも適用させることができる。
【0064】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る固体撮像素
子及び固体撮像素子の駆動方法によれば、簡単な構成で
転送レジスタでの暗電流ノイズの発生を防止することが
でき、暗電流ノイズに起因する再生画像の画質の劣化を
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電荷転送素子をフレーム・インタ
ーライン転送(FIT)方式のイメージセンサに適用し
た実施例(以下、単に実施例に係るイメージセンサと記
す)を示す構成図である。
【図2】本実施例に係るイメージセンサのイメージ部に
おける受光部とその周辺部分の構成を示す断面図であ
る。
【図3】本実施例に係るイメージセンサに接続される転
送パルス供給回路系の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例に係るイメージセンサのイメージ部に
供給される垂直転送パルスを電位変化を示す信号波形図
である。
【図5】本実施例に係るイメージセンサのストレージ部
に供給される垂直転送パルスを電位変化を示す信号波形
図である。
【図6】本実施例に係るイメージセンサの電荷転送動作
を示すタイミングチャートである。
【図7】転送電極への印加電圧の変化に伴う垂直転送レ
ジスタのチャネルポテンシャルの変化を示す特性図であ
る。
【図8】従来例に係るイメージセンサを示す構成図であ
る。
【図9】従来例に係るイメージセンサの電荷転送動作を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 受光部 2及び4 垂直転送レジスタ 3 イメージ部 5 ストレージ部 6 水平転送レジスタ 7 出力部 41 タイミング発生器 42 垂直ドライバ部 43 電源回路 44 負電源発生器 45 レベルシフト回路 46 イメージ部用垂直ドライバ回路 47 ストレージ部用垂直ドライバ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の光量に応じた量の電荷に光電変
    換する受光部が多数配列された撮像部と、 上記撮像部から転送された信号電荷を一時蓄積する蓄積
    部とを有し、 上記蓄積部に供給される電荷転送用の駆動信号のレベル
    が、上記撮像部に供給される電荷転送用の駆動信号のレ
    ベルに対し、信号電荷の極性に対応してレベルシフトさ
    れていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記蓄積部に供給される電荷転送用の駆
    動信号は、信号電荷の極性と同じ極性内において電位変
    化することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 電荷蓄積期間に入射光の光量に応じた量
    の電荷に光電変換する受光部が多数配列された撮像部
    と、 垂直帰線期間に一度に転送された上記撮像部からの信号
    電荷を水平帰線期間に水平転送レジスタに順次転送する
    蓄積部とを有する固体撮像素子の駆動方法において、 上記撮像部に供給される電荷転送用の駆動信号のレベル
    に対し、信号電荷の極性に対応してレベルシフトさせた
    レベルを有する信号を上記蓄積部の電荷転送用の駆動信
    号として供給することを特徴とする固体撮像素子の駆動
    方法。
  4. 【請求項4】 上記蓄積部に供給される電荷転送用の駆
    動信号を、信号電荷の極性と同じ極性内において電位変
    化させることを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子
    の駆動方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259453A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Funai Electric Co Ltd プロジェクタ
JP2008227254A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Fujifilm Corp Ccd固体撮像素子
JP2010022066A (ja) * 2005-08-17 2010-01-28 Sony Corp 固体撮像素子の駆動装置、画像入力装置および固体撮像素子の駆動方法
US8462252B2 (en) 2005-08-17 2013-06-11 Sony Corporation Solid state imaging device, driving method for solid state imaging device, imaging apparatus, and image input apparatus

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