JPH08277366A - 結晶性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
結晶性熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH08277366A JPH08277366A JP7080362A JP8036295A JPH08277366A JP H08277366 A JPH08277366 A JP H08277366A JP 7080362 A JP7080362 A JP 7080362A JP 8036295 A JP8036295 A JP 8036295A JP H08277366 A JPH08277366 A JP H08277366A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部と、
(B)ロジン酸部分金属塩;0.001〜5重量部と、
(C)高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリンエステル、
帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水添石油樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の相溶化剤;0.01〜5重
量部とからなることを特徴とする結晶性熱可塑性樹脂組
成物。 【効果】結晶化速度が速く、得られる成形体は、機械的
特性および/または光学的特性に優れている。
(B)ロジン酸部分金属塩;0.001〜5重量部と、
(C)高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリンエステル、
帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水添石油樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の相溶化剤;0.01〜5重
量部とからなることを特徴とする結晶性熱可塑性樹脂組
成物。 【効果】結晶化速度が速く、得られる成形体は、機械的
特性および/または光学的特性に優れている。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、結晶性熱可塑性樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは、結晶性熱可塑性樹脂と、ロ
ジン酸部分金属塩と、相溶化剤からなる結晶性熱可塑性
樹脂組成物に関するものである。
物に関し、さらに詳しくは、結晶性熱可塑性樹脂と、ロ
ジン酸部分金属塩と、相溶化剤からなる結晶性熱可塑性
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリアセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂
は、優れた加工性、耐薬品性、電気的性質、機械的性質
などを有しているため、射出成形品、中空成形品、フィ
ルム、シート、繊維などに加工され各種用途に用いられ
ている。しかしながら用途によっては、剛性、耐熱剛
性、透明性などが充分とはいえない場合がある。
ポリアミド、ポリアセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂
は、優れた加工性、耐薬品性、電気的性質、機械的性質
などを有しているため、射出成形品、中空成形品、フィ
ルム、シート、繊維などに加工され各種用途に用いられ
ている。しかしながら用途によっては、剛性、耐熱剛
性、透明性などが充分とはいえない場合がある。
【0003】このような結晶性熱可塑性樹脂からなる成
形体の剛性、耐熱剛性、透明性を向上させるには、成形
加工時に微細な結晶を急速に生成させればよいことが知
られている。このため従来から結晶性熱可塑性樹脂の結
晶化速度を速めるために、たとえばタルクなどの結晶核
剤が用いられている。
形体の剛性、耐熱剛性、透明性を向上させるには、成形
加工時に微細な結晶を急速に生成させればよいことが知
られている。このため従来から結晶性熱可塑性樹脂の結
晶化速度を速めるために、たとえばタルクなどの結晶核
剤が用いられている。
【0004】しかしながら従来の結晶核剤では、結晶化
速度の向上効果が必ずしも充分ではなく、得られる成形
体の剛性、耐熱剛性などの機械的性質、および/また
は、透明性、光沢などの光学的性質が必ずしも満足する
ものではなかった。
速度の向上効果が必ずしも充分ではなく、得られる成形
体の剛性、耐熱剛性などの機械的性質、および/また
は、透明性、光沢などの光学的性質が必ずしも満足する
ものではなかった。
【0005】結晶性樹脂の結晶化速度を向上させる方法
としは、たとえば特開昭58−160343号公報に
は、ポリエチレンテレフタレートまたはこれを主成分と
するポリエステルに、アビエチン酸、ショウノウ酸など
のテルペン類のカルボン酸金属塩を配合したポリエステ
ル組成物が記載されている。しかしながら、前記公報に
は、どのような相溶化剤を用いれば得られるポリエステ
ル組成物の透明性をより向上させることができ、機械的
性質および/または光学的性質に優れた成形体を得るこ
とができるかという点については示唆すらされていな
い。
としは、たとえば特開昭58−160343号公報に
は、ポリエチレンテレフタレートまたはこれを主成分と
するポリエステルに、アビエチン酸、ショウノウ酸など
のテルペン類のカルボン酸金属塩を配合したポリエステ
ル組成物が記載されている。しかしながら、前記公報に
は、どのような相溶化剤を用いれば得られるポリエステ
ル組成物の透明性をより向上させることができ、機械的
性質および/または光学的性質に優れた成形体を得るこ
とができるかという点については示唆すらされていな
い。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、機械的性質および/または光
学的性質に優れた成形体を得ることができるような結晶
性熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的としてい
る。
てなされたものであって、機械的性質および/または光
学的性質に優れた成形体を得ることができるような結晶
性熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂組成物
は、(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部と、
(B)ロジン酸部分金属塩;0.001〜5重量部と、
(C)高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリンエステル、
帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水添石油樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の相溶化剤;0.01〜5重
量部とからなることを特徴としている。
は、(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部と、
(B)ロジン酸部分金属塩;0.001〜5重量部と、
(C)高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリンエステル、
帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水添石油樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の相溶化剤;0.01〜5重
量部とからなることを特徴としている。
【0008】前記(A)結晶性熱可塑性樹脂としては、
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセ
タールなどが挙げられる。本発明では、前記(B)ロジ
ン酸部分金属塩が、下記式(Ia)または(Ib)で表
されるロジン酸の部分金属塩であることが好ましい;
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセ
タールなどが挙げられる。本発明では、前記(B)ロジ
ン酸部分金属塩が、下記式(Ia)または(Ib)で表
されるロジン酸の部分金属塩であることが好ましい;
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 、R2 およびR3 は、互いに
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基またはアリール基を示す)。本発明の
結晶性熱可塑性樹脂組成物は、結晶化速度が速く、得ら
れる成形体は機械的性質および/または光学的性質に優
れている。このような結晶性熱可塑性樹脂組成物は、家
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品な
どの素材として好適に使用される。
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基またはアリール基を示す)。本発明の
結晶性熱可塑性樹脂組成物は、結晶化速度が速く、得ら
れる成形体は機械的性質および/または光学的性質に優
れている。このような結晶性熱可塑性樹脂組成物は、家
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品な
どの素材として好適に使用される。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る結晶性熱可塑
性樹脂組成物について具体的に説明する。本発明に係る
結晶性熱可塑性樹脂組成物は、(A)結晶性熱可塑性樹
脂と、(B)ロジン酸部分金属塩と、(C)相溶化剤と
から形成されている。まず、各成分について説明する。
性樹脂組成物について具体的に説明する。本発明に係る
結晶性熱可塑性樹脂組成物は、(A)結晶性熱可塑性樹
脂と、(B)ロジン酸部分金属塩と、(C)相溶化剤と
から形成されている。まず、各成分について説明する。
【0012】(A)結晶性熱可塑性樹脂 結晶性熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミドおよびポリアセタールなどが挙げら
れる。
ステル、ポリアミドおよびポリアセタールなどが挙げら
れる。
【0013】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合体、プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体などのオレフィン
共重合体などを挙げることができ、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ-1-ブテンが特に好ましい。このよう
なポリオレフィンは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合体、プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体などのオレフィン
共重合体などを挙げることができ、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ-1-ブテンが特に好ましい。このよう
なポリオレフィンは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
【0014】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどを挙げるこ
とができ、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。このようなポリエステルは、単独で用いてもよく、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどを挙げるこ
とができ、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。このようなポリエステルは、単独で用いてもよく、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0015】ポリアミドとしては、ナイロン−6、ナイ
ロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロ
ン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリアミドなどを
挙げることができ、ナイロン−6が特に好ましい。この
ようなポリアミドは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
ロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロ
ン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリアミドなどを
挙げることができ、ナイロン−6が特に好ましい。この
ようなポリアミドは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
【0016】ポリアセタールとしては、ポリホルムアル
デヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒ
ド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド
などを挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に
好ましい。このようなポリアセタールは、単独で用いて
もよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
デヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒ
ド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド
などを挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に
好ましい。このようなポリアセタールは、単独で用いて
もよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0017】これらのうちでは、ポリオレフィン、特に
ポリプロピレンが機械的性質および/または光学的性質
の改善効果が大きしため好ましい。(B)ロジン酸部分金属塩 ロジン酸部分金属塩は、ロジン酸と金属化合物との反応
生成物である。本発明においてロジン酸部分金属塩と
は、ロジン酸金属塩と未反応のロジン酸との混合物、お
よび未反応のロジン酸を含まないロジン酸金属塩の両方
を意味する。
ポリプロピレンが機械的性質および/または光学的性質
の改善効果が大きしため好ましい。(B)ロジン酸部分金属塩 ロジン酸部分金属塩は、ロジン酸と金属化合物との反応
生成物である。本発明においてロジン酸部分金属塩と
は、ロジン酸金属塩と未反応のロジン酸との混合物、お
よび未反応のロジン酸を含まないロジン酸金属塩の両方
を意味する。
【0018】ロジン酸としては、ガムロジン、トール油
ロジン、ウッドロジンなどの天然ロジン;不均化ロジ
ン、水素化ロジン、脱水素化ロジン、重合ロジン、α,
β-エチレン性不飽和カルボン酸変性ロジンなどの各種
変性ロジン;前記天然ロジンの精製物、変性ロジンの精
製物などを例示できる。なお、前記α, β-エチレン性
不飽和カルボン酸変性ロジンの調製に用いられる不飽和
カルボン酸としては、たとえばマレイン酸、無水マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラ
コン酸、アクリル酸、メタクリル酸などを挙げることが
できる。
ロジン、ウッドロジンなどの天然ロジン;不均化ロジ
ン、水素化ロジン、脱水素化ロジン、重合ロジン、α,
β-エチレン性不飽和カルボン酸変性ロジンなどの各種
変性ロジン;前記天然ロジンの精製物、変性ロジンの精
製物などを例示できる。なお、前記α, β-エチレン性
不飽和カルボン酸変性ロジンの調製に用いられる不飽和
カルボン酸としては、たとえばマレイン酸、無水マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラ
コン酸、アクリル酸、メタクリル酸などを挙げることが
できる。
【0019】これらの中では、天然ロジン、変性ロジ
ン、天然ロジンの精製物および変性ロジンの精製物から
なる群より選ばれる少なくとも一種のロジン酸であるこ
とが好ましい。
ン、天然ロジンの精製物および変性ロジンの精製物から
なる群より選ばれる少なくとも一種のロジン酸であるこ
とが好ましい。
【0020】前記ロジン酸と反応して金属塩を形成する
金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムなどの金属元素を有し、かつ前記ロジン酸と造塩す
る化合物が挙げられる。具体的には、前記金属の塩化
物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸化
物などが挙げられる。
金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムなどの金属元素を有し、かつ前記ロジン酸と造塩す
る化合物が挙げられる。具体的には、前記金属の塩化
物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸化
物などが挙げられる。
【0021】本発明では、ロジン酸部分金属塩が、前記
ロジン酸の部分ナトリウム塩、前記ロジン酸の部分カリ
ウム塩および前記ロジン酸の部分マグネシウム塩からな
る群より選ばれるロジン酸部分金属塩であることが好ま
しい。さらに前記ロジン酸部分金属塩が、水素化ロジン
の部分金属塩、不均化ロジンの部分金属塩および脱水素
化ロジンの部分金属塩からなる群より選ばれるロジン酸
金属塩であることが好ましく、中でもデヒドロアビエチ
ン酸部分金属塩、ジヒドロアビエチン酸部分金属塩およ
びジヒドロピマル酸部分金属塩からなる群より選ばれる
ロジン酸部分金属塩であることが好ましい。
ロジン酸の部分ナトリウム塩、前記ロジン酸の部分カリ
ウム塩および前記ロジン酸の部分マグネシウム塩からな
る群より選ばれるロジン酸部分金属塩であることが好ま
しい。さらに前記ロジン酸部分金属塩が、水素化ロジン
の部分金属塩、不均化ロジンの部分金属塩および脱水素
化ロジンの部分金属塩からなる群より選ばれるロジン酸
金属塩であることが好ましく、中でもデヒドロアビエチ
ン酸部分金属塩、ジヒドロアビエチン酸部分金属塩およ
びジヒドロピマル酸部分金属塩からなる群より選ばれる
ロジン酸部分金属塩であることが好ましい。
【0022】このようなロジン酸部分金属塩の製造方法
としては、従来公知の方法が採用できる。本発明では、
ロジン酸として下記式(Ia)で表される化合物〔化合
物(Ia)〕または下記式(Ib)で表される化合物
〔化合物(Ib)〕を用いることが好ましい。
としては、従来公知の方法が採用できる。本発明では、
ロジン酸として下記式(Ia)で表される化合物〔化合
物(Ia)〕または下記式(Ib)で表される化合物
〔化合物(Ib)〕を用いることが好ましい。
【0023】
【化3】
【0024】式(Ia)および式(Ib)中、R1 、R
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
【0025】アルキル基として具体的には、メチル、エ
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0026】シクロアルキル基として具体的には、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0027】アリール基としては、フェニル基、トリル
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
【0028】このような化合物(Ia)および化合物
(Ib)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基である化合物が好まし
く、R1がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメチ
ル基である化合物がより好ましい。このような化合物の
部分金属塩は、特に結晶性樹脂の結晶化速度の向上効果
が優れる。
(Ib)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基である化合物が好まし
く、R1がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメチ
ル基である化合物がより好ましい。このような化合物の
部分金属塩は、特に結晶性樹脂の結晶化速度の向上効果
が優れる。
【0029】化合物(Ia)として具体的には、デヒド
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(Ib)で表さ
れる化合物として具体的には、ジヒドロアビエチン酸な
どが挙げられる。
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(Ib)で表さ
れる化合物として具体的には、ジヒドロアビエチン酸な
どが挙げられる。
【0030】このような化合物(Ia)および化合物
(Ib)のうちで、たとえば式(Ia)で表されるデヒ
ドロアビエチン酸は、ガムロジン、トール油ロジン、ウ
ッドロジンなどの天然ロジンを不均化または脱水素化
し、次いで精製することにより得られる。なお、天然ロ
ジンには、ピマル酸、サンダラコピマル酸、パラストリ
ン酸、イソピマル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチ
ン酸、ネオアビエチン酸、ジヒドロピマル酸、ジヒドロ
アビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸などの樹脂酸
が、通常複数種含まれている。
(Ib)のうちで、たとえば式(Ia)で表されるデヒ
ドロアビエチン酸は、ガムロジン、トール油ロジン、ウ
ッドロジンなどの天然ロジンを不均化または脱水素化
し、次いで精製することにより得られる。なお、天然ロ
ジンには、ピマル酸、サンダラコピマル酸、パラストリ
ン酸、イソピマル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチ
ン酸、ネオアビエチン酸、ジヒドロピマル酸、ジヒドロ
アビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸などの樹脂酸
が、通常複数種含まれている。
【0031】前記化合物(Ia)の金属塩としては、下
記式(IIa)で表される化合物〔化合物(IIa)〕が挙
げられ、前記化合物(Ib)の金属塩としては、下記式
(IIb)で表される化合物〔化合物(IIb)〕が挙げら
れる。
記式(IIa)で表される化合物〔化合物(IIa)〕が挙
げられ、前記化合物(Ib)の金属塩としては、下記式
(IIb)で表される化合物〔化合物(IIb)〕が挙げら
れる。
【0032】
【化4】
【0033】式(IIa)および(IIb)中、R1 、R2
およびR3 は、前記式(Ia)および(Ib)と同様で
ある。Mは、1〜3価の金属イオンであり、具体的に
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウムなどの1価の金属イオン;ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛な
どの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属
イオンが挙げられる。これらのうち1価または2価の金
属イオンであることが好ましく、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオンであることがより好
ましい。
およびR3 は、前記式(Ia)および(Ib)と同様で
ある。Mは、1〜3価の金属イオンであり、具体的に
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウムなどの1価の金属イオン;ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛な
どの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属
イオンが挙げられる。これらのうち1価または2価の金
属イオンであることが好ましく、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオンであることがより好
ましい。
【0034】nは、前記金属イオンMの価数と同一の整
数であり、1〜3の整数である。化合物(IIa)および
化合物(IIb)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそ
れぞれ、同一もしくは異なるアルキル基である化合物、
または、Mが1価もしくは2価の金属イオンである化合
物が好ましく、R1 がi-プロピル基であり、R2および
R3 がメチル基である化合物、または、Mがナトリウム
イオン、カリウムイオンもしくはマグネシウムイオンで
ある化合物がより好ましく、R1 がi-プロピル基であ
り、R2 およびR3 がメチル基であり、かつ、Mがナト
リウムイオン、カリウムイオンもしくはマグネシウムイ
オンである化合物が特に好ましい。このような化合物
は、特に結晶化速度の向上効果が優れる。
数であり、1〜3の整数である。化合物(IIa)および
化合物(IIb)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそ
れぞれ、同一もしくは異なるアルキル基である化合物、
または、Mが1価もしくは2価の金属イオンである化合
物が好ましく、R1 がi-プロピル基であり、R2および
R3 がメチル基である化合物、または、Mがナトリウム
イオン、カリウムイオンもしくはマグネシウムイオンで
ある化合物がより好ましく、R1 がi-プロピル基であ
り、R2 およびR3 がメチル基であり、かつ、Mがナト
リウムイオン、カリウムイオンもしくはマグネシウムイ
オンである化合物が特に好ましい。このような化合物
は、特に結晶化速度の向上効果が優れる。
【0035】化合物(IIa)として具体的には、たとえ
ばデヒドロアビエチン酸リチウム、デヒドロアビエチン
酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸カリウム、デヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、デヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、デヒドロアビエチン酸カルシウム、デヒドロ
アビエチン酸亜鉛、デヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのデヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、デ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸
カリウム、デヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
く用いられる。
ばデヒドロアビエチン酸リチウム、デヒドロアビエチン
酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸カリウム、デヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、デヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、デヒドロアビエチン酸カルシウム、デヒドロ
アビエチン酸亜鉛、デヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのデヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、デ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸
カリウム、デヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
く用いられる。
【0036】化合物(IIb)として具体的には、たとえ
ばジヒドロアビエチン酸リチウム、ジヒドロアビエチン
酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸カリウム、ジヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、ジヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、ジヒドロアビエチン酸カルシウム、ジヒドロ
アビエチン酸亜鉛、ジヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのジヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、ジ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸
カリウム、ジヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
く用いられる。
ばジヒドロアビエチン酸リチウム、ジヒドロアビエチン
酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸カリウム、ジヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、ジヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、ジヒドロアビエチン酸カルシウム、ジヒドロ
アビエチン酸亜鉛、ジヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのジヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、ジ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸
カリウム、ジヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
く用いられる。
【0037】本発明では、上記のような結晶性熱可塑性
樹脂(A)の結晶核剤として少なくとも2種のロジン酸
部分金属塩を用いてもよい。この少なくとも2種のロジ
ン酸部分金属塩は、ロジン酸が同一であり金属が異なる
ロジン酸金属塩を少なくとも2種含んでいてもよく、ロ
ジン酸が異なり金属が同一であるロジン酸金属塩を少な
くとも2種含んでいてもよく、ロジン酸が異なり金属が
異なるロジン酸金属塩を少なくとも2種含んでいてもよ
い。少なくとも2種のロジン酸部分金属塩中には、ロジ
ン酸金属塩が合計で、5〜100重量%、好ましくは1
0〜100重量%の割合で含有されることが好ましい。
樹脂(A)の結晶核剤として少なくとも2種のロジン酸
部分金属塩を用いてもよい。この少なくとも2種のロジ
ン酸部分金属塩は、ロジン酸が同一であり金属が異なる
ロジン酸金属塩を少なくとも2種含んでいてもよく、ロ
ジン酸が異なり金属が同一であるロジン酸金属塩を少な
くとも2種含んでいてもよく、ロジン酸が異なり金属が
異なるロジン酸金属塩を少なくとも2種含んでいてもよ
い。少なくとも2種のロジン酸部分金属塩中には、ロジ
ン酸金属塩が合計で、5〜100重量%、好ましくは1
0〜100重量%の割合で含有されることが好ましい。
【0038】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩中の
ロジン金属塩の量比は任意であるが、少なくとも2種の
ロジン酸部分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対し
て、1種のロジン酸金属塩が1モル%以上、好ましくは
5〜95モル%、他の1種以上のロジン酸金属塩が99
モル%未満、好ましくは95〜5モル%の割合となるよ
うに組み合わせることが望ましい。
ロジン金属塩の量比は任意であるが、少なくとも2種の
ロジン酸部分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対し
て、1種のロジン酸金属塩が1モル%以上、好ましくは
5〜95モル%、他の1種以上のロジン酸金属塩が99
モル%未満、好ましくは95〜5モル%の割合となるよ
うに組み合わせることが望ましい。
【0039】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩の組
み合わせとしては、ロジン酸部分カリウム塩と、ロジン
酸部分ナトリウム塩またはロジン酸部分マグネシウム塩
との組み合わせが好ましい。さらに、2種のロジン酸部
分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対しロジン酸カ
リウム塩が20モル%以上、好ましくは40〜99モル
%、より好ましくは45〜80モル%、ロジン酸ナトリ
ウム塩またはロジン酸マグネシウム塩が80モル%未
満、好ましくは60〜5モル%、より好ましくは20〜
55モル%の割合となるように組み合わせることが望ま
しい。
み合わせとしては、ロジン酸部分カリウム塩と、ロジン
酸部分ナトリウム塩またはロジン酸部分マグネシウム塩
との組み合わせが好ましい。さらに、2種のロジン酸部
分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対しロジン酸カ
リウム塩が20モル%以上、好ましくは40〜99モル
%、より好ましくは45〜80モル%、ロジン酸ナトリ
ウム塩またはロジン酸マグネシウム塩が80モル%未
満、好ましくは60〜5モル%、より好ましくは20〜
55モル%の割合となるように組み合わせることが望ま
しい。
【0040】このような少なくとも2種の金属を含むロ
ジン酸部分金属塩は、1種の金属のみを含有するロジン
酸部分金属塩に比べて結晶性熱可塑性樹脂への分散性に
優れる。
ジン酸部分金属塩は、1種の金属のみを含有するロジン
酸部分金属塩に比べて結晶性熱可塑性樹脂への分散性に
優れる。
【0041】(C)相溶化剤 相溶化剤としては、高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリ
ンエステル、帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水
添石油樹脂などが挙げられる。
ンエステル、帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水
添石油樹脂などが挙げられる。
【0042】高級脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸
マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、パルミチン酸
マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カ
ルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、オレイン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、アラキ
ジン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸亜
鉛、オレイン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸リ
チウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、
ラウリン酸カリウム、12-ヒドロキシステアリン酸カル
シウム、モンタン酸カルシウムなどが挙げられ、ステア
リン酸カルシウムが好ましい。このような高級脂肪酸金
属塩は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用
いてもよい。
マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、パルミチン酸
マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カ
ルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、オレイン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、アラキ
ジン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸亜
鉛、オレイン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸リ
チウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、
ラウリン酸カリウム、12-ヒドロキシステアリン酸カル
シウム、モンタン酸カルシウムなどが挙げられ、ステア
リン酸カルシウムが好ましい。このような高級脂肪酸金
属塩は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用
いてもよい。
【0043】ロジングリセリンエステルとしては、上記
のようなロジン酸のグリセリンエステルなどが挙げら
れ、精製不均化ロジンのグリセリンエステルが好まし
い。このようなロジングリセリンエステルは、単独で用
いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
のようなロジン酸のグリセリンエステルなどが挙げら
れ、精製不均化ロジンのグリセリンエステルが好まし
い。このようなロジングリセリンエステルは、単独で用
いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0044】帯電防止剤としては、グリセリンモノラウ
レート、グリセリンモノミリスチレート、グリセリンモ
ノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノベヘネート、グリセリンモノオレートなどのグ
リセリン脂肪酸エステル;ジグリセリンモノラウレー
ト、ジグリセリンモノミリスチレート、ジグリセリンモ
ノパルミテート、ジグリセリンモノステアレート、ジグ
リセリンモノベヘネート、ジグリセリンモノオレートな
どのジグリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸エステル、クエン酸モノ(ジまたはトリ)ステア
リルエステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、
トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸アルコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロッ
クポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリル
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルア
ミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミンな
どのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン;N,
N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラウリルアミン、
N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)パルミチル
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ステア
リルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)オ
レイルアミンなどのN,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)脂肪族アミン;N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラ
ウリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリス
チルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチ
ルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリル
アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ベヘニルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミンな
どのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミド;N,
N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラウリルアミド、
N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)パルミチル
アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ステア
リルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)オ
レイルアミドなどのN,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)脂肪族アミド;および、前記N,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)脂肪族アミンとラウリン酸、ステアリン酸な
どの脂肪酸とのモノあるいはジエステルが挙げられる。
レート、グリセリンモノミリスチレート、グリセリンモ
ノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノベヘネート、グリセリンモノオレートなどのグ
リセリン脂肪酸エステル;ジグリセリンモノラウレー
ト、ジグリセリンモノミリスチレート、ジグリセリンモ
ノパルミテート、ジグリセリンモノステアレート、ジグ
リセリンモノベヘネート、ジグリセリンモノオレートな
どのジグリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸エステル、クエン酸モノ(ジまたはトリ)ステア
リルエステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、
トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸アルコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロッ
クポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリル
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルア
ミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミンな
どのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン;N,
N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラウリルアミン、
N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)パルミチル
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ステア
リルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)オ
レイルアミンなどのN,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)脂肪族アミン;N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラ
ウリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリス
チルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチ
ルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリル
アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ベヘニルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミンな
どのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミド;N,
N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラウリルアミド、
N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)パルミチル
アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ステア
リルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)オ
レイルアミドなどのN,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)脂肪族アミド;および、前記N,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)脂肪族アミンとラウリン酸、ステアリン酸な
どの脂肪酸とのモノあるいはジエステルが挙げられる。
【0045】これらのなかでは、グリセリンモノラウレ
ート、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、
N,N-ビス(2-ヒドロキシアルキル)脂肪族アミドが好ま
しい。このような帯電防止剤は、単独で用いてもよく、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
ート、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、
N,N-ビス(2-ヒドロキシアルキル)脂肪族アミドが好ま
しい。このような帯電防止剤は、単独で用いてもよく、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0046】ポリオレフィンワックスとしては、ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエ
チレンワックス、酸変性ポリエチレンワックス、酸変性
ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。このような
ポリオレフィンワックスは、単独で用いてもよく、2種
以上組み合わせて用いてもよい。
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエ
チレンワックス、酸変性ポリエチレンワックス、酸変性
ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。このような
ポリオレフィンワックスは、単独で用いてもよく、2種
以上組み合わせて用いてもよい。
【0047】水添石油樹脂としては、従来公知の水添石
油樹脂が広く用いられるが、具体的には、芳香族炭化水
素を重合して得られる樹脂の水素化物、テルペン樹脂の
水素化物などが挙げられる。具体的にはスチレン、α-
メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、プ
ロペニルベンゼン、インデン、メチルインデン、エチル
インデンなどの各種芳香族不飽和炭化水素およびテルペ
ン類から選ばれる1種のモノマーを重合して得られる樹
脂を水素化したもの、ならびに、前記芳香族不飽和炭化
水素およびテルペン類から選ばれる2種以上のモノマー
を重合して得られる樹脂を水素化したものが挙げられ
る。さらに石油の分解、改質の際に副生する留分(沸点
が20〜300℃、好ましくは150〜300℃のも
の)を重合して得られる樹脂を水素化したものが挙げら
れる。このような水添石油樹脂は、単独で用いてもよ
く、2種以上組み合わせて用いてもよい。
油樹脂が広く用いられるが、具体的には、芳香族炭化水
素を重合して得られる樹脂の水素化物、テルペン樹脂の
水素化物などが挙げられる。具体的にはスチレン、α-
メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、プ
ロペニルベンゼン、インデン、メチルインデン、エチル
インデンなどの各種芳香族不飽和炭化水素およびテルペ
ン類から選ばれる1種のモノマーを重合して得られる樹
脂を水素化したもの、ならびに、前記芳香族不飽和炭化
水素およびテルペン類から選ばれる2種以上のモノマー
を重合して得られる樹脂を水素化したものが挙げられ
る。さらに石油の分解、改質の際に副生する留分(沸点
が20〜300℃、好ましくは150〜300℃のも
の)を重合して得られる樹脂を水素化したものが挙げら
れる。このような水添石油樹脂は、単独で用いてもよ
く、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0048】上記のような相溶化剤は、2種以上組み合
わせて用いることができ、この場合、高級脂肪酸の金属
塩と、他の相溶化剤とを組み合わせて用いることが好ま
しい。
わせて用いることができ、この場合、高級脂肪酸の金属
塩と、他の相溶化剤とを組み合わせて用いることが好ま
しい。
【0049】これらのうちでは、高級脂肪酸金属塩が最
も有効であり、なかでもステアリン酸金属塩が最も好ま
しい。結晶性熱可塑性樹脂組成物 本発明の結晶性熱可塑性樹脂組成物は、結晶性熱可塑性
樹脂(A)100重量部と、ロジン酸部分金属塩(B)
0.001〜5重量部、好ましくは0.05〜5重量部
と、相溶化剤(C)0.01〜5重量部、好ましくは
0.03〜2重量部とから形成されている。
も有効であり、なかでもステアリン酸金属塩が最も好ま
しい。結晶性熱可塑性樹脂組成物 本発明の結晶性熱可塑性樹脂組成物は、結晶性熱可塑性
樹脂(A)100重量部と、ロジン酸部分金属塩(B)
0.001〜5重量部、好ましくは0.05〜5重量部
と、相溶化剤(C)0.01〜5重量部、好ましくは
0.03〜2重量部とから形成されている。
【0050】このような組成の結晶性熱可塑性樹脂組成
物は、結晶性熱可塑性樹脂が本来有する優れた特性を有
し、かつ、結晶化速度が速い。このような結晶性熱可塑
性樹脂組成物は、剛性、耐熱剛性などの機械的特性、お
よび/または、透明性、光沢などの光学的性質に優れた
成形体を製造することができ、しかも経済的にも有利で
ある。
物は、結晶性熱可塑性樹脂が本来有する優れた特性を有
し、かつ、結晶化速度が速い。このような結晶性熱可塑
性樹脂組成物は、剛性、耐熱剛性などの機械的特性、お
よび/または、透明性、光沢などの光学的性質に優れた
成形体を製造することができ、しかも経済的にも有利で
ある。
【0051】結晶性熱可塑性樹脂組成物を調製する方法
としては、公知の任意の方法を採用でき、たとえば、結
晶性熱可塑性樹脂(A)と、ロジン酸部分金属塩(B)
と、相溶化剤(C)とを押出機、ニーダーなどを用いて
溶融混練する方法が挙げられる。
としては、公知の任意の方法を採用でき、たとえば、結
晶性熱可塑性樹脂(A)と、ロジン酸部分金属塩(B)
と、相溶化剤(C)とを押出機、ニーダーなどを用いて
溶融混練する方法が挙げられる。
【0052】また、本発明の結晶性熱可塑性樹脂組成物
は、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、離型剤、
無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料などの各種
配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含有してい
てもよい。
は、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、離型剤、
無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料などの各種
配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含有してい
てもよい。
【0053】本発明の結晶性熱可塑性樹脂組成物は、家
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品な
どの素材として好適に使用される。
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品な
どの素材として好適に使用される。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂組成物
は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂と、ロジン酸部分
金属塩と、相溶化剤とから形成されているので、結晶化
速度が速く、得られる成形体は、機械的特性および/ま
たは光学的特性に優れている。また、少ない混練時間で
前記のような効果を奏することができる。
は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂と、ロジン酸部分
金属塩と、相溶化剤とから形成されているので、結晶化
速度が速く、得られる成形体は、機械的特性および/ま
たは光学的特性に優れている。また、少ない混練時間で
前記のような効果を奏することができる。
【0055】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0056】なお、結晶性熱可塑性樹脂組成物の性能評
価は次の方法によった。 結晶化速度:得られたペレットを、示差走査熱量計(D
SC)により溶融状態から一定速度(10℃/分)で冷
却し、結晶化発熱ピーク温度〔結晶化温度(Tc)〕を
測定することにより結晶化速度を評価した。結晶化温度
(Tc)の上昇効果の高いものほど結晶化速度が速い。
価は次の方法によった。 結晶化速度:得られたペレットを、示差走査熱量計(D
SC)により溶融状態から一定速度(10℃/分)で冷
却し、結晶化発熱ピーク温度〔結晶化温度(Tc)〕を
測定することにより結晶化速度を評価した。結晶化温度
(Tc)の上昇効果の高いものほど結晶化速度が速い。
【0057】剛性(FM):2mm厚の圧縮成形シート
より切り出した、長さ100mm、巾10mm、厚み2
mmの試験片を用い、JIS K7203に準拠して曲
げ弾性率を測定した。曲げ弾性率の大きなものは剛性が
高い。
より切り出した、長さ100mm、巾10mm、厚み2
mmの試験片を用い、JIS K7203に準拠して曲
げ弾性率を測定した。曲げ弾性率の大きなものは剛性が
高い。
【0058】透明性(ヘイズ):厚み1.0mmの圧縮
成形試験片を用い、JIS K6714に準拠したヘイ
ズを測定した。ヘイズの低いものは透明性が高い。
成形試験片を用い、JIS K6714に準拠したヘイ
ズを測定した。ヘイズの低いものは透明性が高い。
【0059】
【実施例1〜3】プロピレンエチレンランダム共重合体
(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:
19g/10分)100重量部に、イルガフォス 168TM
(チバガイギー社製)0.15重量部を添加し、さらに
下記に示す結晶核剤(ロジン酸部分金属塩)およびステ
アリン酸カルシウム(相溶化剤a)を表1に示す量で添
加して、20mm一軸押出機により樹脂温度220℃で
メルトブレンドしペレット化した。
(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:
19g/10分)100重量部に、イルガフォス 168TM
(チバガイギー社製)0.15重量部を添加し、さらに
下記に示す結晶核剤(ロジン酸部分金属塩)およびステ
アリン酸カルシウム(相溶化剤a)を表1に示す量で添
加して、20mm一軸押出機により樹脂温度220℃で
メルトブレンドしペレット化した。
【0060】得られたペレットを用い、溶融温度230
℃、冷却温度20℃で圧縮成形により各種の試験片を作
成した。この試験片を用いて前記の試験方法により各種
物性の測定を行った。結果を表1に示す。
℃、冷却温度20℃で圧縮成形により各種の試験片を作
成した。この試験片を用いて前記の試験方法により各種
物性の測定を行った。結果を表1に示す。
【0061】結晶核剤A:下記式(III)で示されるロ
ジン酸の部分金属塩(カリウム塩含有率20%) 結晶核剤B:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率30%) 結晶核剤C:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率36%、ナトリウム塩含有率
4%) 結晶核剤D:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率32%、ナトリウム塩含有率
8%)
ジン酸の部分金属塩(カリウム塩含有率20%) 結晶核剤B:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率30%) 結晶核剤C:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率36%、ナトリウム塩含有率
4%) 結晶核剤D:下記式(III)で示されるロジン酸の部分
金属塩(カリウム塩含有率32%、ナトリウム塩含有率
8%)
【0062】
【化5】
【0063】
【実施例4〜10】プロピレンエチレンランダム共重合
体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)およびロジング
リセリンエステル KE-100(荒川化学社製)(相溶化剤
b)を表1に示す量で添加して、20mm一軸押出機に
より樹脂温度220℃でメルトブレンドしペレット化し
た。
体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)およびロジング
リセリンエステル KE-100(荒川化学社製)(相溶化剤
b)を表1に示す量で添加して、20mm一軸押出機に
より樹脂温度220℃でメルトブレンドしペレット化し
た。
【0064】得られたペレットを用い、実施例1〜3と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
【0065】
【実施例11〜14】プロピレンエチレンランダム共重
合体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および下記に示
す帯電防止剤(相溶化剤c-1〜c-4)を表1に示す量で
添加して、20mm一軸押出機により樹脂温度220℃
でメルトブレンドしペレット化した。
合体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および下記に示
す帯電防止剤(相溶化剤c-1〜c-4)を表1に示す量で
添加して、20mm一軸押出機により樹脂温度220℃
でメルトブレンドしペレット化した。
【0066】得られたペレットを用い、実施例1〜3と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
【0067】相溶化剤c-1:エレクトロストリッパー
TS-2TM(花王社製) 相溶化剤c-2:エレクトロストリッパー TS-5TM(花王
社製) 相溶化剤c-3:ケミスタット 4700TM(三洋化成社製) 相溶化剤c-4:ダスパー LA2000TM(ミヨシ油脂社製)
TS-2TM(花王社製) 相溶化剤c-2:エレクトロストリッパー TS-5TM(花王
社製) 相溶化剤c-3:ケミスタット 4700TM(三洋化成社製) 相溶化剤c-4:ダスパー LA2000TM(ミヨシ油脂社製)
【0068】
【実施例15】プロピレンエチレンランダム共重合体
(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:
19g/10分)100重量部に、イルガフォス 168TM
(チバガイギー社製)0.15重量部およびステアリン
酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に示す
結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および水添石油樹脂
アルコン P-140(荒川化学社製)(相溶化剤d)を表2
に示す量で添加して、20mm一軸押出機により樹脂温
度220℃でメルトブレンドしペレット化した。
(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:
19g/10分)100重量部に、イルガフォス 168TM
(チバガイギー社製)0.15重量部およびステアリン
酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に示す
結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および水添石油樹脂
アルコン P-140(荒川化学社製)(相溶化剤d)を表2
に示す量で添加して、20mm一軸押出機により樹脂温
度220℃でメルトブレンドしペレット化した。
【0069】得られたペレットを用い、実施例1〜3と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表2に示す。
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表2に示す。
【0070】
【実施例16〜20】プロピレンエチレンランダム共重
合体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および下記に示
すポリオレフィンワックス(相溶化剤e-1〜e-4)を表
2に示す量で添加して、20mm一軸押出機により樹脂
温度220℃でメルトブレンドしペレット化した。
合体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部およびステア
リン酸カルシウム0.1重量部を添加し、さらに上記に
示す結晶核剤(ロジン酸の部分金属塩)および下記に示
すポリオレフィンワックス(相溶化剤e-1〜e-4)を表
2に示す量で添加して、20mm一軸押出機により樹脂
温度220℃でメルトブレンドしペレット化した。
【0071】得られたペレットを用い、実施例1〜3と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表2に示す。
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表2に示す。
【0072】相溶化剤e-1:ポリプロピレンワックス
NP055 TM(三井石油化学工業社製) 相溶化剤e-2:酸化ポリエチレンワックス 4202ETM(三
井石油化学工業社製) 相溶化剤e-3:酸変性ポリエチレンワックス 1105A
TM(三井石油化学工業社製) 相溶化剤e-4:酸変性ポリプロピレンワックス NP0555A
TM(三井石油化学工業社製)
NP055 TM(三井石油化学工業社製) 相溶化剤e-2:酸化ポリエチレンワックス 4202ETM(三
井石油化学工業社製) 相溶化剤e-3:酸変性ポリエチレンワックス 1105A
TM(三井石油化学工業社製) 相溶化剤e-4:酸変性ポリプロピレンワックス NP0555A
TM(三井石油化学工業社製)
【0073】
【比較例1】結晶核剤を添加しなかったこと以外は実施
例1〜3と同様にしてペレットを製造した。
例1〜3と同様にしてペレットを製造した。
【0074】得られたペレットを用い、実施例1〜3と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 浩 之 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 植 田 公 雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見一丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内 (72)発明者 前 田 正 雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見一丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内 (72)発明者 松 本 寛 大阪府大阪市鶴見区鶴見一丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部
と、 (B)ロジン酸部分金属塩;0.001〜5重量部と、 (C)高級脂肪酸金属塩、ロジングリセリンエステル、
帯電防止剤、ポリオレフィンワックス、水添石油樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の相溶化剤;0.01〜5重
量部とからなることを特徴とする結晶性熱可塑性樹脂組
成物。 - 【請求項2】 前記結晶性熱可塑性樹脂が、ポリオレフ
ィン、ポリエステル、ポリアミドおよびポリアセタール
からなる群より選ばれる1種の結晶性熱可塑性樹脂であ
る請求項1に記載の結晶性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記ロジン酸部分金属塩が、下記式(I
a)または(Ib)で表されるロジン酸の部分金属塩で
ある請求項1または2に記載の結晶性熱可塑性樹脂組成
物; 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、互いに同一でも異な
っていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキ
ル基またはアリール基を示す)。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080362A JPH08277366A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 結晶性熱可塑性樹脂組成物 |
MYPI95001486A MY112911A (en) | 1994-06-09 | 1995-06-07 | Process for crystal nucleation of crystalline thermoplastic resin and crystalline thermoplastic resin composition |
CA002151302A CA2151302C (en) | 1994-06-09 | 1995-06-08 | Process for crystal nucleation of crystalline thermoplastic resin and crystalline thermoplastic resin composition |
CN95106419A CN1093149C (zh) | 1994-06-09 | 1995-06-09 | 晶态热塑性树脂的晶核形成剂和晶态热塑性树脂组合物 |
KR1019950015167A KR0162686B1 (ko) | 1994-06-09 | 1995-06-09 | 결정질 열가소성수지의 결정화방법 및 결정질 열가소성 수지 조성물 |
ES95303984T ES2141892T3 (es) | 1994-06-09 | 1995-06-09 | Procedimiento de nucleacion cristalina de resina termoplastica cristalina y composicion de resina termoplastica cristalina. |
EP95303984A EP0686663B1 (en) | 1994-06-09 | 1995-06-09 | Process for crystal nucleation of crystalline thermoplastic resin and crystalline thermoplastic resin composition |
DE69514039T DE69514039T2 (de) | 1994-06-09 | 1995-06-09 | Prozess für Kristallnukleierung von kristallinem thermoplastischem Harz und kristalline thermoplastische Harzzusammensetzung |
US08/786,250 US5856386A (en) | 1994-06-09 | 1997-01-22 | Process for crystal nucleation of crystalline thermoplastic resin |
KR1019980018639A KR0163664B1 (en) | 1994-06-09 | 1998-05-23 | Crystal nucleating agent for crystalline thermoplastic resin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080362A JPH08277366A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 結晶性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08277366A true JPH08277366A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13716154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7080362A Pending JPH08277366A (ja) | 1994-06-09 | 1995-04-05 | 結晶性熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08277366A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080659A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-03-19 | Orient Chem Ind Ltd | ポリプロピレン系着色樹脂組成物 |
JP2012144677A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Shachihata Inc | ポリオレフィン樹脂組成物及びポリオレフィン樹脂用造核剤マスターバッチ |
JP2020523468A (ja) * | 2017-06-14 | 2020-08-06 | プレミックス・オサケユフティオPremix Oy | 抗菌ポリマー組成物 |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP7080362A patent/JPH08277366A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080659A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-03-19 | Orient Chem Ind Ltd | ポリプロピレン系着色樹脂組成物 |
JP2012144677A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Shachihata Inc | ポリオレフィン樹脂組成物及びポリオレフィン樹脂用造核剤マスターバッチ |
JP2020523468A (ja) * | 2017-06-14 | 2020-08-06 | プレミックス・オサケユフティオPremix Oy | 抗菌ポリマー組成物 |
US11771094B2 (en) | 2017-06-14 | 2023-10-03 | Premix Oy | Antimicrobial polymer composition |
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