JPH09157437A - 結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成物 - Google Patents

結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成物

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JPH09157437A
JPH09157437A JP31830095A JP31830095A JPH09157437A JP H09157437 A JPH09157437 A JP H09157437A JP 31830095 A JP31830095 A JP 31830095A JP 31830095 A JP31830095 A JP 31830095A JP H09157437 A JPH09157437 A JP H09157437A
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JP
Japan
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acid
thermoplastic resin
crystalline thermoplastic
rosin acid
metal salt
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Application number
JP31830095A
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English (en)
Inventor
Junji Tan
淳 二 丹
Tetsushi Kasai
井 徹 志 笠
Masao Maeda
田 正 雄 前
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的特性および/または光学的特性に優れ
た樹脂組成物が得られるようなポリオレフィン用マスタ
ーバッチ組成物を提供すること。 【解決手段】(A)ポリオレフィン;100重量部と、
(B)デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸も
しくはジヒドロピマル酸、またはこれらの誘導体から選
ばれる少なくとも1種のロジン酸の部分金属塩;2〜3
0重量部とからなるポリオレフィン用マスターバッチ組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性熱可塑性樹
脂用マスターバッチ組成物に関し、さらに詳しくは、結
晶核剤の分散性を向上させることができるような結晶性
熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成物に関するものであ
る。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリアセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂
は、優れた加工性、耐薬品性、電気的性質、機械的性質
などを有しているため、射出成形品、中空成形品、フィ
ルム、シート、繊維などに加工され各種用途に用いられ
ている。しかしながら用途によっては、剛性、耐熱剛
性、透明性などが充分とはいえない場合がある。
【0003】このような結晶性熱可塑性樹脂からなる成
形体の剛性、耐熱剛性、透明性を向上させるには、成形
加工時に微細な結晶を急速に生成させればよいことが知
られている。このため従来から結晶性熱可塑性樹脂の結
晶化速度を速めるために、たとえばタルクなどの結晶核
剤が用いられている。
【0004】しかしながら従来の結晶核剤では、結晶化
速度の向上効果が必ずしも充分ではなく、得られる成形
体の剛性、耐熱剛性などの機械的性質、および/また
は、透明性、光沢などの光学的性質が必ずしも満足する
ものではなかった。
【0005】このような問題点を解決するため、本願出
願人らは特定のロジン酸金属塩からなる結晶性熱可塑性
樹脂用結晶核剤を特願平6−127478号などとして
提案した。しかしながらこのような結晶核剤を用いた場
合であっても、結晶核剤の分散が不充分であると得られ
た成形体は優れた機械的性質および/または光学的性質
を発揮しない場合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような状況のもとなさ
れたものであって、結晶核剤の分散性を向上させて、機
械的性質および/または光学的性質に優れた成形体が得
られるような結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
物を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂用マス
ターバッチ組成物は、(A)結晶性熱可塑性樹脂;10
0重量部と、(B)デヒドロアビエチン酸、ジヒドロア
ビエチン酸もしくはジヒドロピマル酸、またはこれらの
誘導体から選ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩
を主成分とする結晶核剤;2〜30重量部とからなるこ
とを特徴としている。
【0008】前記結晶性熱可塑性樹脂(A)としては、
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルまたはポリ
アセタールが挙げられる。本発明では、前記結晶核剤
(B)は、ロジン酸の金属塩含有率が10〜100モル
%の範囲にあることが望ましい。
【0009】本発明では、前記結晶核剤(B)が、下記
式(Ia)で表されるロジン酸および下記式(Ib)で
表されるロジン酸から選ばれる少なくとも1種のロジン
酸の金属塩を主成分とする結晶核剤であることが望まし
い。
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 、R2 およびR3 は、水素原
子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を
示し、各同一であっても異なっていてもよい)。本発明
では、前記式(Ia)および前記式(Ib)においてR
1 がイソプロピル基であり、R2 およびR3 がメチル基
であることが望ましい。また、前記ロジン酸金属塩が、
ナトリウム塩、カリウム塩およびマグネシウム塩からな
る群より選ばれる少なくとも1種の金属塩であることが
望ましい。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る結晶性熱可塑
性樹脂用マスターバッチ組成物について具体的に説明す
る。
【0013】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂用マスタ
ーバッチ組成物は、(A)結晶性熱可塑性樹脂と、
(B)デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸も
しくはジヒドロピマル酸、またはこれらの誘導体から選
ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩を主成分とす
る結晶核剤とから形成されている。
【0014】(A)結晶性熱可塑性樹脂 本発明では結晶性熱可塑性樹脂としてポリオレフィン、
ポリアミド、ポリエステルおよびポリアセタールから選
ばれる1種の結晶性熱可塑性樹脂が用いられる。
【0015】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合体、2
種以上のオレフィンから得られるランダム共重合体、ブ
ロック共重合体などのオレフィン共重合体などを挙げる
ことができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1-
ブテン、エチレン・プロピレンランダム共重合体が好ま
しい。なお、ポリオレフィンが炭素原子数3以上のオレ
フィンから得られるポリオレフィンである場合には、ア
イソタクチック重合体であってもよく、シンジオタクチ
ック重合体であってもよい。これらのなかでは、特にポ
リプロピレンを主体とした重合体が好ましい。
【0016】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどを挙げるこ
とができ、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。
【0017】ポリアミドとしては、ナイロン−6、ナイ
ロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロ
ン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリアミドなどを
挙げることができ、ナイロン−6が特に好ましい。
【0018】ポリアセタールとしては、ポリホルムアル
デヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒ
ド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド
などを挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に
好ましい。
【0019】上記のような結晶性熱可塑性樹脂は、単独
で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
さらに上記の結晶性熱可塑性樹脂とともに、上記以外の
結晶性熱可塑性樹脂を用いてもよい。
【0020】(B)結晶核剤 本発明で用いられる結晶核剤は、デヒドロアビエチン
酸、デヒドロアビエチン酸誘導体、ジヒドロアビエチン
酸、ジヒドロアビエチン酸誘導体、ジヒドロピマル酸、
ジヒドロピマル酸誘導体から選ばれる少なくとも1種の
ロジン酸の金属塩を主成分とする結晶核剤である。
【0021】なお、本発明においてロジン酸の金属塩
(ロジン酸金属塩)とは、ロジン酸と金属化合物との反
応生成物をいう。前記ロジン酸と反応して金属塩を形成
する金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウムなどの金属元素を有し、かつ前記ロジン酸と造
塩する化合物が挙げられる。具体的には、前記金属の塩
化物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸
化物などが挙げられる。
【0022】本発明では、ロジン酸の金属塩が、ナトリ
ウム塩、カリウム塩およびマグネシウム塩からなる群よ
り選ばれる金属塩であることが好ましい。本発明では、
前記ロジン酸が、下記式(Ia)で表されるロジン酸
〔化合物(Ia)〕および下記式(Ib)で表されるロ
ジン酸〔化合物(Ib)〕から選ばれる少なくとも1種
のロジン酸であることが好ましい。
【0023】
【化3】
【0024】式(Ia)および式(Ib)中、R1 、R
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
【0025】アルキル基として具体的には、メチル、エ
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0026】シクロアルキル基として具体的には、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0027】アリール基としては、フェニル基、トリル
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
【0028】このような化合物(Ia)および化合物
(Ib)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基であるロジン酸が好ま
しく、R 1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメ
チル基であるロジン酸がより好ましい。このようなロジ
ン酸の金属塩は、特に結晶性樹脂の結晶化速度の向上効
果が優れる。
【0029】化合物(Ia)として具体的には、デヒド
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(Ib)として
具体的には、ジヒドロアビエチン酸などが挙げられる。
このような化合物(Ia)および化合物(Ib)のうち
で、たとえば式(Ia)で表されるロジン酸は、ガムロ
ジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの天然ロジン
を不均化または脱水素化し、次いで精製することにより
得られる。なお、天然ロジンには、ピマル酸、サンダラ
コピマル酸、パラストリン酸、イソピマル酸、アビエチ
ン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、ジヒ
ドロピマル酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロア
ビエチン酸などの樹脂酸が、通常複数種含まれている。
【0030】化合物(Ia)の金属塩としては、下記式
(IIa)で表される化合物〔化合物(IIa)〕が挙げら
れ、化合物(Ib)の金属塩としては、下記式(IIb)
で表される化合物〔化合物(IIb)〕が挙げられる。
【0031】
【化4】
【0032】式(IIa)および(IIb)中、R1 、R2
およびR3 は、前記式(Ia)および式(Ib)と同様
である。Mは、1〜3価の金属イオンであり、具体的に
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウムなどの1価の金属イオン;ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛な
どの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属
イオンが挙げられる。これらのうち1価または2価の金
属イオンであることが好ましく、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオンであることがより好
ましい。
【0033】nは、前記金属イオンMの価数と同一の整
数であり、1〜3の整数である。化合物(IIa)および
化合物(IIb)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそ
れぞれ、同一もしくは異なるアルキル基であるロジン酸
金属塩、または、Mが1価もしくは2価の金属イオンで
あるロジン酸金属塩が好ましく、R1 がi-プロピル基で
あり、R2 およびR3 がメチル基であるロジン酸金属
塩、または、Mがナトリウムイオン、カリウムイオンも
しくはマグネシウムイオンであるロジン酸金属塩がより
好ましく、R1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3
がメチル基であり、かつ、Mがナトリウムイオン、カリ
ウムイオンもしくはマグネシウムイオンであるロジン酸
金属塩が特に好ましい。このようなロジン酸金属塩は、
特に結晶化速度の向上効果が優れる。
【0034】化合物(IIa)として具体的には、たとえ
ばデヒドロアビエチン酸リチウム、デヒドロアビエチン
酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸カリウム、デヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、デヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、デヒドロアビエチン酸カルシウム、デヒドロ
アビエチン酸亜鉛、デヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのデヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、デ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸
カリウム、デヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
【0035】化合物(IIb)として具体的には、たとえ
ばジヒドロアビエチン酸リチウム、ジヒドロアビエチン
酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸カリウム、ジヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、ジヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、ジヒドロアビエチン酸カルシウム、ジヒドロ
アビエチン酸亜鉛、ジヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのジヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、ジ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸
カリウム、ジヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
【0036】上述したロジン酸金属塩の製造方法として
は、従来公知の方法が採用でき、たとえば (1) 前記ロジン酸と前記金属化合物を有機溶剤の存在下
または不存在下に直接反応させる方法(直接法) (2) ロジン酸金属塩と前記金属化合物を水および/また
は有機溶剤の存在下に反応させて塩交換させる方法(複
分解法)などが挙げられる。
【0037】直接法を採用する場合には、収率や作業性
を考慮すれば、前記ロジン酸を有機溶剤に溶解し、溶液
状態にて金属化合物と反応させることが好ましい。ここ
で用いられる有機溶剤としては、たとえばトルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤が挙げられ
る。この有機溶剤は、ロジン酸に対する溶解性、水分離
性などを考慮して用いられる。
【0038】前記ロジン酸と前記金属化合物とを反応さ
せる際の有機溶剤の使用量は特に限定されないが、通常
ロジン酸の使用量100重量部に対し20〜500重量
部程度である。また、反応温度は特に限定されないが、
通常40〜150℃程度、好ましくは50〜120℃の
範囲である。ロジン酸と金属化合物との反応は、ロジン
酸のカルボキシル基に対する金属導入量が通常10〜1
00当量%、好ましくは20〜100当量%となるよう
に行われる。反応終了後、有機溶剤を留去することによ
り、目的のロジン酸金属塩が得られる。なお、得られた
ロジン酸金属塩は、必要に応じて精製してもよい。
【0039】複分解法を採用する場合には、収率や作業
性を考慮すれば、前記ロジン酸金属塩(たとえば、アル
カリ金属塩)を有機溶剤に溶解し、水の存在下で異種の
金属化合物と反応させることが好ましい。ここで用いら
れる有機溶剤としては、前記直接法で用いられる有機溶
剤と同様のものが挙げられる。この有機溶剤は、ロジン
酸金属塩に対する溶解性、水分離性などを考慮して用い
られる。
【0040】前記ロジン酸金属塩と金属化合物とを反応
させる際の有機溶剤の使用量は特に限定されないが、通
常ロジン酸金属塩の使用量100重量部に対し100〜
1000重量部程度である。また、反応温度は特に限定
されないが、通常40〜150℃程度、好ましくは50
〜90℃の範囲である。反応終了後、有機溶剤および水
を留去することにより、目的のロジン酸金属塩が得られ
る。なお、得られたロジン酸金属塩は、必要に応じて精
製してもよい。
【0041】このようにして得られたロジン酸金属塩
は、微粒子化して用いることが好ましい。ロジン酸金属
塩を微粒子化することにより結晶性熱可塑性樹脂への分
散性が向上するため、ロジン酸金属塩を均一に分散させ
ることができる。
【0042】ロジン酸金属塩を微粒子化する方法として
は、従来公知の方法が採用でき、たとえば (a) 得られたロジン酸金属塩の固形物を、湿式または乾
式にて粉砕処理する方法 (b) ロジン酸と前記金属化合物との反応が終了した後、
有機溶剤を留去することなく、溶液状態にて水と、必要
に応じて界面活性剤および/または水溶性高分子とを添
加し、次いで乳化分散を行った後、水および有機溶剤を
留去する方法などが挙げられる。
【0043】前記(b) の方法で用いられる界面活性剤お
よび/または水溶性高分子としては、従来公知のものが
用いられる。より具体的には、ノニオン系界面活性剤、
アニオン系界面活性剤、ポリビニルアルコール、ポリ
(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、(メタ)アクリル
酸−アクリルアミド系共重合体、水溶性セルロース、デ
ンプンなどが挙げられる。なお前記(b) の方法では、水
および有機溶剤を留去した後、水洗操作などを行い、ロ
ジン酸金属塩から界面活性剤や水溶性高分子を除去して
もよい。
【0044】このようなロジン酸金属塩は、単独でまた
は2種以上組み合わせて用いられる。2種以上の組み合
わせとしては、ロジン酸が同一であり金属が異なるロジ
ン酸金属塩との組み合わせ、ロジン酸が異なり金属が同
一であるロジン酸金属塩の組み合わせ、ロジン酸が異な
り金属が異なるロジン酸金属塩の組み合わせが挙げられ
る。これらの中では、ロジン酸が同一であり金属が異な
るロジン酸金属塩を少なくとも2種含むロジン酸金属塩
を用いることが好ましい。
【0045】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩中の
ロジン金属塩の量比は任意であるが、少なくとも2種の
ロジン酸部分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対し
て、1種のロジン酸金属塩が1モル%以上、好ましくは
5〜95モル%、他の1種以上のロジン酸金属塩が99
モル%未満、好ましくは95〜5モル%の割合となるよ
うに組み合わせることが望ましい。
【0046】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩の組
み合わせとしては、ロジン酸部分カリウム塩と、ロジン
酸部分ナトリウム塩またはロジン酸部分マグネシウム塩
との組み合わせが好ましい。さらに、2種のロジン酸部
分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対しロジン酸カ
リウム塩が20モル%以上、好ましくは40〜99モル
%、より好ましくは45〜80モル%、ロジン酸ナトリ
ウム塩またはロジン酸マグネシウム塩が80モル%未
満、好ましくは60〜1モル%、より好ましくは55〜
20モル%の割合となるように組み合わせることが望ま
しい。
【0047】このような少なくとも2種の金属を含むロ
ジン酸部分金属塩は、1種の金属のみを含むロジン酸部
分金属塩に比べて結晶性熱可塑性樹脂への分散性に優れ
る。上記のようなロジン酸金属塩を主成分とする結晶核
剤の中では、ロジン酸部分金属塩が好ましい。ここでロ
ジン酸部分金属塩とは、ロジン酸金属塩と未反応のロジ
ン酸との混合物、および未反応のロジン酸を含まないロ
ジン酸金属塩の両方を意味する。このロジン酸部分金属
塩中には、ロジン酸金属塩が10〜100モル%、好ま
しくは20〜70モル%、特に好ましくは30〜50モ
ル%の割合で含有されていることが望ましい。
【0048】結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
物は、(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部と、
(B)デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸も
しくはジヒドロピマル酸、またはこれらの誘導体から選
ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩を主成分とす
る結晶核剤;2〜30重量部、好ましくは5〜30重量
部とから形成されている。
【0049】結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
物を製造する方法としては、公知の任意の方法を採用で
き、たとえば、結晶性熱可塑性樹脂(A)と、結晶核剤
(B)とを押出機、ニーダーなどを用いて溶融混練する
方法が挙げられる。
【0050】本発明では結晶性熱可塑性樹脂用マスター
バッチ組成物を製造する際に、必要に応じて高級脂肪酸
金属塩、ロジングリセリンエステル、帯電防止剤、ポリ
オレフィンワックス、水添石油樹脂などの相溶化剤を用
いてもよい。
【0051】また、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、
滑剤、離型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは
染料などの各種配合剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で用いてもよい。
【0052】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂用マスタ
ーバッチ組成物は、高濃度の結晶核剤を含有しており、
結晶核剤を含有しない結晶性熱可塑性樹脂または低濃度
の結晶核剤を含有する結晶性熱可塑性樹脂に配合して用
いられる。
【0053】結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
物を結晶性熱可塑性樹脂に配合して結晶性熱可塑性樹脂
組成物を製造する方法としては、公知の任意の方法を採
用でき、たとえば、結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッ
チ組成物と、結晶性熱可塑性樹脂とを押出機、ニーダー
などを用いて溶融混練する方法が挙げられる。
【0054】本発明の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバ
ッチ組成物を用いると、結晶性熱可塑性樹脂と結晶核剤
とを直接混合する場合に比べて、混練が容易であり、か
つ分散性が向上する。
【0055】結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成
物の配合量は、該組成物中の結晶核剤の濃度にもよる
が、通常得られる結晶性熱可塑性樹脂組成物中の結晶核
剤の濃度が0.001〜5重量%となるような量で用い
られる。
【0056】本発明では、結晶性熱可塑性樹脂用マスタ
ーバッチ組成物と結晶性熱可塑性樹脂との組み合わせは
任意であり、たとえば結晶性熱可塑性樹脂としてポリオ
レフィンを用いる場合には、オレフィンランダム共重合
体に結晶核剤を配合したマスターバッチ組成物をオレフ
ィンランダム共重合体に配合してもよく、オレフィンラ
ンダム共重合体に結晶核剤を配合したマスターバッチ組
成物をオレフィン単独重合体に配合してもよく、オレフ
ィン単独重合体に結晶核剤を配合したマスターバッチ組
成物をオレフィンランダム共重合体に配合してもよい。
【0057】本発明の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバ
ッチ組成物を配合した結晶性熱可塑性樹脂組成物は、家
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品、
フィルム、シート、繊維などの素材として好適に使用さ
れる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂用マス
ターバッチ組成物は、結晶核剤の分散性を向上させて、
機械的性質および/または光学的性質に優れた成形体が
得られる。
【0059】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0060】なお、ポリプロピレン組成物の性能評価は
次の方法によった。 結晶化速度:得られたペレットを、示差走査熱量計(D
SC)により溶融状態から一定速度(10℃/分)で冷
却し、結晶化発熱ピーク温度〔結晶化温度(Tc)〕を
測定することにより結晶化速度を評価した。結晶化温度
(Tc)の上昇効果の高いものほど結晶化速度が速い。 曲げ弾性率(FM):2mm厚の圧縮成形シートより切り
出した、長さ100mm、巾10mm、厚み2mmの試
験片を用い、JIS K7203 に準拠して曲げ弾性率を測定し
た。曲げ弾性率の大きなものは剛性が高い。 透明性(ヘイズ):厚み1.0mmの圧縮成形試験片を
用い、JIS K6714 に準拠したヘイズを測定した。ヘイズ
の低いものは透明性が高い。
【0061】
【実施例1】プロピレンエチレンランダム共重合体(温
度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:19
g/10分)100重量部に、イルガフォス 168
TM(チバガイギー社製)0.15重量部、ステアリン酸
カルシウム0.1重量部および下記式(III)で表され
るロジン酸の部分金属塩(カリウム塩含有率15%、ナ
トリウム塩含有率15%)14重量部を添加し、20m
m一軸押出機により樹脂温度220℃でメルトブレンド
しペレット化してマスターバッチ組成物(MB−1)を
製造した。なお、塩含有率とは、(金属の当量)/(カ
ルボキシル基の当量)(%)を意味する。
【0062】また、プロピレンエチレンランダム共重合
体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)100重量部に、イルガフォス 1
68TM(チバガイギー社製)0.15重量部、ステアリ
ン酸カルシウム0.1重量部を添加し、20mm一軸押
出機により樹脂温度220℃でメルトブレンドしペレッ
ト化してプロピレンエチレンランダム共重合体ペレット
(R−PP)を製造した。
【0063】得られたプロピレンエチレンランダム共重
合体ペレット(R−PP)95重量部と、前記マスター
バッチ組成物(MB−1)5重量部とを用い、20mm
一軸押出機により樹脂温度220℃でメルトブレンドし
ペレット化した。このペレットを用い溶融温度230
℃、冷却温度20℃で圧縮成形し各種の試験片を作成し
た。この試験片を用いて前記の試験方法により各種物性
の測定を行った。結果を表1に示す。
【0064】
【化5】
【0065】
【実施例2】実施例1においてロジン酸の部分金属塩の
使用量を6.5重量部としたこと以外は実施例1と同様
にしてマスターバッチ組成物(MB−2)を製造した。
【0066】次に、プロピレンエチレンランダム共重合
体ペレット(R−PP)90重量部と、前記マスターバ
ッチ組成物(MB−2)10重量部とを用いた以外は実
施例1と同様にして各種の試験片を作成した。この試験
片を用いて前記の試験方法により各種物性の測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0067】
【実施例3】実施例1においてプロピレンエチレンラン
ダム共重合体に代えて、ポリプロピレンホモポリマー
(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:
12g/10分)を用いたこと以外は実施例1と同様にし
てマスターバッチ組成物(MB−3)を製造した。
【0068】次に、プロピレンエチレンランダム共重合
体ペレット(R−PP)95重量部と、前記マスターバ
ッチ組成物(MB−3)5重量部とを用いた以外は実施
例1と同様にして各種の試験片を作成した。この試験片
を用いて前記の試験方法により各種物性の測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0069】
【実施例4】プロピレンエチレンランダム共重合体ペレ
ット(R−PP)96重量部と、前記マスターバッチ組
成物(MB−3)4重量部とを用いた以外は実施例1と
同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用い
て前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果
を表1に示す。
【0070】
【実施例5】ポリプロピレンホモポリマー(温度230
℃、荷重2.16kgで測定したMFR:12g/10
分)100重量部に、イルガフォス 168TM(チバガ
イギー社製)0.15重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部を添加し、20mm一軸押出機により樹脂
温度220℃でメルトブレンドしペレット化してプロピ
レンホモポリマーペレット(H−PP)を製造した。
【0071】次に、上記プロピレンホモポリマーペレッ
ト(H−PP)95重量部と、前記マスターバッチ組成
物(MB−1)5重量部とを用いた以外は実施例1と同
様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用いて
前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結果を
表1に示す。
【0072】
【実施例6】プロピレンホモポリマーペレット(H−P
P)95重量部と、前記マスターバッチ組成物(MB−
3)5重量部とを用いた以外は実施例1と同様にして各
種の試験片を作成した。この試験片を用いて前記の試験
方法により各種物性の測定を行った。結果を表1に示
す。
【0073】
【比較例1】プロピレンエチレンランダム共重合体(温
度230℃、荷重2.16kgで測定したMFR:19
g/10分)100重量部に、イルガフォス 168
TM(チバガイギー社製)0.15重量部、ステアリン酸
カルシウム0.1重量部および下記式(III)で表され
るロジン酸の部分金属塩(カリウム塩含有率15%、ナ
トリウム塩含有率15%)0.6重量部を添加し、20
mm一軸押出機により樹脂温度220℃でメルトブレン
ドしペレット化した。
【0074】次に、このペレットを用い、溶融温度23
0℃、冷却温度20℃で圧縮成形および射出成形により
各種の試験片を作成した。この試験片を用いて前記の試
験方法により各種物性の測定を行った。結果を表1に示
す。
【0075】
【比較例2】ポリプロピレンホモポリマー(温度230
℃、荷重2.16kgで測定したMFR:12g/10
分)100重量部に、イルガフォス 168TM(チバガ
イギー社製)0.15重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部および下記式(III)で表されるロジン酸
の部分金属塩(カリウム塩含有率15%、ナトリウム塩
含有率15%)0.6重量部を添加し、20mm一軸押
出機により樹脂温度220℃でメルトブレンドしペレッ
ト化した。
【0076】次に、このペレットを用い、溶融温度23
0℃、冷却温度20℃で圧縮成形および射出成形により
各種の試験片を作成した。この試験片を用いて前記の試
験方法により各種物性の測定を行った。結果を表1に示
す。
【0077】
【比較例3】実施例1においてロジン酸の部分金属塩の
使用量を50重量部としたこと以外は実施例1と同様に
してマスターバッチ組成物(MB−4)を製造した。
【0078】次に、プロピレンエチレンランダム共重合
体(温度230℃、荷重2.16kgで測定したMF
R:19g/10分)98.2重量部と、前記マスターバ
ッチ組成物(MB−4)1.8重量部とを用いた以外は
実施例1と同様にして各種の試験片を作成した。この試
験片を用いて前記の試験方法により各種物性の測定を行
った。結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 C08L 101/00 (72)発明者 前 田 正 雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見一丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部
    と、(B)デヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン
    酸もしくはジヒドロピマル酸、またはこれらの誘導体か
    ら選ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩を主成分
    とする結晶核剤;2〜30重量部とからなることを特徴
    とする結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成物。
  2. 【請求項2】 前記結晶性熱可塑性樹脂(A)が、ポリ
    オレフィン、ポリアミド、ポリエステルおよびポリアセ
    タールから選ばれる1種の結晶性熱可塑性樹脂である請
    求項1に記載の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記結晶核剤(B)は、ロジン酸の金属
    塩含有率が10〜100モル%の範囲にある請求項1ま
    たは2に記載の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組
    成物。
  4. 【請求項4】 前記結晶核剤(B)が、下記式(Ia)
    で表されるロジン酸および下記式(Ib)で表されるロ
    ジン酸から選ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩
    を主成分とする結晶核剤である請求項1〜3のいずれか
    に記載の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組成物; 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、水素原子、アルキル
    基、シクロアルキル基またはアリール基を示し、各同一
    であっても異なっていてもよい)。
  5. 【請求項5】 前記式(Ia)および前記式(Ib)に
    おいてR1 がイソプロピル基であり、R2 およびR3
    メチル基である請求項4に記載の結晶性熱可塑性樹脂用
    マスターバッチ組成物。
  6. 【請求項6】 前記ロジン酸の金属塩が、ナトリウム
    塩、カリウム塩およびマグネシウム塩からなる群より選
    ばれる少なくとも1種の金属塩である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の結晶性熱可塑性樹脂用マスターバッチ組
    成物。
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