JPH08277076A - ガイドレール固定装置及び固定方法 - Google Patents

ガイドレール固定装置及び固定方法

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JPH08277076A
JPH08277076A JP7106902A JP10690295A JPH08277076A JP H08277076 A JPH08277076 A JP H08277076A JP 7106902 A JP7106902 A JP 7106902A JP 10690295 A JP10690295 A JP 10690295A JP H08277076 A JPH08277076 A JP H08277076A
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fastening
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川 佳 延 石
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    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/023Mounting means therefor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドレール固定装置の機構部及び制御部等
の簡素化を行ってより小型軽量化されたガイドレール固
定装置を提供する。 【構成】 案内車輪機構と、ガイドレールの把持機構
と、脱輪防止用磁石とを胴体フレームの上部及び下部に
設ける。ブラケット締結機構と、ガイド部を有する位置
決め機構と、部品供給機構と、ファスナー締結機構と、
仮置台とを胴体フレームに設ける。検知装置用案内車輪
機構及び脱輪防止用磁石を有する基準検知機構と、制御
装置とを胴体フレームの下方に吊り下げる。摩擦式の昇
降駆動機構と、昇降高さを測定する昇降カウンターとを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガイドレール固定装置
及びこの装置を用いたガイドレール固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータは、乗りかごや釣合
重りを昇降可能に案内するために、昇降路内壁にガイド
レールが付設されている。そして、このガイドレールの
付設作業は、まず建物の最上階等に配設されたウィンチ
によって昇降路内下方から最上段のガイドレールを吊り
上げる。次に、この最上段のガイドレール下端に、中継
金具とボルトによって次段のガイドレールを締結連結
し、ウィンチによってガイドレールを吊り上げる。そし
て、これら一連の締結及び吊り上げ作業を繰返して必要
本数のガイドレールを昇降路内に吊り上げ、昇降路内に
組立てられた作業足場を利用し、一体に連結されたガイ
ドレールを昇降路内壁の所定位置に位置決めして固定す
る。
【0003】ここで、鉄骨構造のガイドレール固定作業
の場合、昇降路内壁の所定間隔間に複数のセパレータビ
ーム等が存在し、その各段の上面にあらかじめ建物の建
設業者がファスナープレートを溶接固定をするが、その
時に溶接での位置ズレ等の変形も発生しやすい。次に、
防火被覆塗布業者が、法定で定められた金属部に耐火被
覆を吹付ける。この際、作業の煩雑性から塗布義務の無
いファスナープレートまで塗布されることもありうる。
その後、ガイドレール固定作業者がタガネと掃け等で、
ファスナープレート上の防火被覆を除去及び清掃をし、
その上にL字形ブラケットを、前後左右に位置調整を可
能な状態で仮締めし、ブラケットとレールクリップによ
りガイドレールを締結して仮付けする。
【0004】そして、昇降路内に垂れ下げた芯出し基準
線となるピアノ線を固定基準とし、作業用の足場などに
より作業者がスケール等の位置決め治具でブラケットの
移動や薄板のライナーを挿入、しガイドレールの位置決
め作業をする。この位置決め作業後にブラケットとファ
スナープレートを本締めし、最終的な固定は溶接により
固定する。次に溶接で発生するスラグ・スパッタ等の清
掃をし、溶接部が熱で錆止め等が取れるのでブラシで錆
止めを塗布する。
【0005】作業者は、作業用の足場を組立ながら足場
の上に乗って作業をし、完了後には足場の撤去をする
が、作業場所の高さが変る毎に足場を昇り降りする作業
者本人と、ブラケット等の部品及び作業具を吊り上げる
必要がある。このため、多大な労力と時間を費やし、高
所で不安全な足場作業で安全性の確保が難しく作業者の
肉体及び精神疲労度が大きい等の問題があった。また、
高層階用エレベータでは二台三台と並列に設置されるの
で昇降路は長方形区画される。そして、各エレベータ
は、セパレータビームで区画され、その作業手順は上下
同時作業による飛来落下事故を防ぐために1台のエレベ
ータを完成後に、次のエレベータ工事に移り、セパレー
タビームにシートを取付けてから昇降路を孤立にして並
列に行うといった2種類の工法が取られ、それぞれ作業
性が悪く運用面の改善が望まれた。
【0006】こうした昇降路内の作業を自動化するため
に、特開昭58−193876号公報等に示されている
ような昇降路内作業装置が提案されている。これは、昇
降路内壁に乗りかご用ガイドレールと釣合重り用のガイ
ドレールとの計4本に沿って昇降する大型の作業台枠を
用い、これにガイドレールの位置出し固定作業に必要な
各種装置を組付けるものである。
【0007】しかし、この昇降路内作業装置では、大型
の作業台枠を用いるので装置全体が大掛りで重く、昇降
路内への搬入と取付け等の段取りが大変面倒である。加
えて、低階層のエレベータに対しては、全作業時間に対
する段取り時間の比率が高くなり、自動省力化の効果が
上がらず実用性に難がある。そして装置自体が大仕掛け
で昇降路全体の空間を大きく占有してしまうので、他の
昇降路内作業が自由に行えない等の不便がある。
【0008】そこで本出願人は、“エレベータガイドレ
ール芯出し固定作業装置”としてのガイドレール据付手
段(特願平4−183658)をすでに提案している。
それは、昇降路内に吊り上げられた一本のガイドレール
に沿って昇降が行える装置で、運搬性に優れ、昇降路内
への搬入セット等の段取りが簡便にでき、ガイドレール
の芯出し固定作業の自動化を図りうるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、建物
の建築現場は敷地面積の有効利用の関係から、エレベー
タ昇降路の透き間空間を出来るだけ小さくする昇降路が
増加している。このため、締結溶接を行うガイドレール
背面の小スペース化が叫ばれており、人手作業でも手が
入りづらく調整に困難をきたすという問題が生じてい
る。そして、従来人手作業でも問題となった、2台等の
並列エレベータの共通部品であるセパレータビームにそ
れぞれのガイドレール固定作業の作業負荷がかかり、一
方向を固定しても逆方向の作業負荷で位置ずれが発生し
たり、あるいはガイドレール固定時の測定点が昇降路内
に垂下げされたピアノ線の一点であるため、取り付け位
置のファスナープレート等ガイドレールの繋ぎ板等で極
端にずれている。そして、人手作業と同等のガイドレー
ルの位置出しを調整するために、ブラケット側に大口径
の調整穴と、それを覆うために大型なワッシャが必要で
ありボルト径も大型となる。
【0010】また、ボルトとワッシャの数は例えば昇降
路の高さ100mとすると、100mでブラケット締結
の最大距離が4m以下の規定がありかつ左右2ケ所締結
するために、100m÷4m×2本=50本必要であ
る。しかし、建物やガイドレールの繋ぎ部等の関係から
ブラケット締結間隔が必ずしも一定ではなく、例えば
2.5m、3.6mといった4m以下の不特定の長さな
ので、ボルト・ワッシャは通常50本以上必要である。
毎回ボルトとワッシャが無くなったら下降・供給・昇降
していたのでは作業効率が悪い。
【0011】さらに、ボルトとワッシャとを組立てた状
態での昇降搬送方法では、作業のための占有率が大きく
なる課題がある。また、ガイドレール背面の小スペース
化とセパレータビームとの問題を考慮する必要と、高層
階及び低層階ともに同じ構成では、低層階の昇降路に対
する占有率は高く工事の同時進行は難しくなる。加え
て、低層階のビルでは搬入経路が狭く運搬の労力で低層
階での使用率が低かった。そして、ファスナープレート
の加工精度及びその取付け状態と、防火被覆除去作業
と、溶接固定及び錆止め塗布作業などの総合的な作業に
追従できなかった。
【0012】また、高層階の建物になると昇降時間の短
縮のため高層階専用は低層階を通過するタイプがあり、
このタイプの場合、昇降路の各階に出入口が有るとは限
らず、5階10階等の間隔にしか出入口が設置されない
こともある。このため、ガイドレール固定装置の作業中
に鉄骨溶接作業等による外的な要因による電源ダウン
等、ガイドレール固定装置の内的な要因による故障等に
よる動作不能時には、装置回収は人が直接装置自体に接
触することに困難をきたし、作業時間のロスタイムとな
りその対策と短縮も課題であった。
【0013】そこで、本発明は、上記問題点を解消し、
ガイドレール固定装置の機構部及び制御部等の簡素化を
行ってより小型軽量化されたガイドレール固定装置、及
びこの装置を用いたガイドレール固定方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、従来のガイドレール
固定装置の基幹機構部を変更せずに周辺機構部を変更す
ることで、防火被覆除去・溶接作業・錆止め塗布作業等
の多様な作業を行い得るガイドレール固定装置を提供す
ることを目的とする。さらに、本発明は、固定作業だけ
でなく搬入から撤収まで、単列及び並列を問わずガイド
レールの固定作業全体の作業短縮化と取付精度の向上を
達成でき、作業者の高所作業軽減及び重量物揚重作業の
軽減を図り得るガイドレール固定装置及び固定方法を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エレベータ昇降路内に吊り上げたガイドレールの表面に
転接する案内車輪機構と、前記ガイドレールを把持する
把持機構と、前記ガイドレールに磁力吸着する脱輪防止
用磁石とを上部及び下部に備えた胴体フレームと、この
胴体フレームに設けられブラケットをファスナープレー
トに締結するブラケット締結機構と、前記胴体フレーム
に設けられガイドレールの位置決めと部品供給の兼用動
作を行う位置決め機構と、この位置決め機構の先端部に
設けられ前記位置決め機構をファスナープレートに対し
て所定の位置に誘導するガイド部と、前記位置決め機構
の回転軸に設けられ前記ファスナープレートと前記ブラ
ケットとを締結するためのボルト及びワッシャを供給す
る部品供給機構と、前記位置決め機構に設けられ前記ボ
ルトとワッシャとの組立及び前記ブラケットと前記ファ
スナープレートとの締結を行うファスナー締結機構と、
前記ガイド部近傍に設けられ組み立てられた前記ボルト
及びワッシャを仮置きするための仮置台と、前記胴体フ
レームの下方に吊り下げられレール芯出し用基準線を検
知する基準検知機構と、この基準検知機構に設けられた
検知装置用案内車輪機構及び脱輪防止用磁石と、前記胴
体フレームの下方に吊り下げられた制御装置と、摩擦式
の昇降駆動機構と、昇降高さを測定する昇降カウンター
とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、所定間隔毎にブラ
ケットを仮付けしたガイドレールをエレベータ昇降路内
に吊り上げ、前記エレベータ昇降路内に芯出し用基準線
を一対のカウンターレール間の中間位置を基準として張
り、前記ガイドレールの最下部を人手により位置決め固
定した後、前記ガイドレールに請求項1記載のガイドレ
ール固定装置をセットし、基準検知機構を用いて人手で
固定した前記ガイドレールから初期位置データを測定
し、昇降駆動装置により前記ガイドレール固定装置を昇
降し、ファスナー締結機構と位置決め機構で部品供給機
構からファスナーボルトとワッシャを吸着して組み立
て、ファスナープレートと仮り付けした前記ブラケット
の高さ位置を検出し、前記ブラケットを弛緩して前記フ
ァスナープレート位置に降下して締結し、そして前記位
置決め機構のガイド部と前記ファスナープレートを係合
させて位置決めを行い、ファスナーボルトで前記ブラケ
ットと前記ファスナープレートとを締結し、前記ファス
ナープレートから前記ガイド部を離脱させ、これら一連
の動作をガイドレールの最上部まで自動的に繰り返し行
うことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、前記ブラケット締
結機構は、ナットランナーと、テーパ形状のボルトソケ
ットと、前記ナットランナーとボルトソケットとの間に
設けられ組込み作業負荷吸収及びセンタリングを行うベ
アリング及び円形の板バネと、エアシリンダの動作でク
リップを把持しクリップガイドストッパーにより動作を
停止するクリップガイドと、前記ガイドレールと前記ク
リップ間を隙間なく締結するためにクリップ締結時に前
記クリップの曲り部を前記ガイドレール側に押付けるク
リッププランジャとを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のガ
イドレール固定装置の前記位置決め機構に設けられたブ
ラケットファスナー検知で前記ブラケット及びファスナ
ープレートの端部及び中心部のそれぞれの高さを前記昇
降駆動機構の上下動作により検知記憶して仮付けされた
前記ブラケット及びファスナープレートの傾斜量を検出
した後、前記昇降駆動機構を昇降させて一方の前記ブラ
ケット締結機構を一方のクリップボルトの高さに合わせ
て前記一方のクリップボルトを弛緩して前記ブラケット
を前記クリップボルトのネジのジャッキ効果により前記
ガイドレール背面から離脱させ、前記一方のブラケット
締結機構で前記一方のクリップボルトを支持したまま前
記昇降駆動機構で前記ブラケット締結機構を昇降させて
前記ブラケットを水平状態とし、他方の前記ブラケット
締結機構により他方のクリップボルトを弛緩し、前記昇
降駆動機構を昇降させて前記ファスナープレートの検出
位置に前記ブラケットを降下し、ブラケット着座検知に
より前記ブラケットが前記ファスナープレートに接触着
座したことを検出した時点で昇降を停止して前記クリッ
プを締結することを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、前記ファスナー締
結機構は、ファスナーボルトとワッシャを磁力で吸着す
るボルトソケットと、作業負荷吸収及びセンタリングの
ためのベアリング及び円形の板バネ有して前記位置決め
機構の最終段上に設けられたファスナー締結機構が回転
移動して幾何学的に決めた締結位置に移動できる機構と
を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、ボルトソケットと
ナットランナーとエアシリンダとを一体に組み込んだナ
ットランナースタンドと、ファスナー回転駆動部と前記
ナットランナースタンドとを結ぶ交換可能なアームとを
備えた請求項5記載のガイドレール固定装置を用いて、
前記ガイドレールの刃面方向の調整を行うジョイントピ
ンとガイドレール前後左右の調整を行うブラケット調整
穴とを備えたブラケットで前記ガイドレールを前記ファ
スナープレートに固定することを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、六角ボルトの回り
止めとキリ穴を配列した2枚の板状部材からなる積層構
造にファスナーボルトを挿入して運搬する機能を有する
ボルト供給機構を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、バネで押上げるワ
ッシャリフターを有するワッシャストックと、前記ワッ
シャリフターで押上げられたワッシャをワッシャ押さえ
板に接触停止し、送り板により供給位置にセットする機
構とを有するワッシャ供給機構を備えたことを特徴とす
る。
【0022】請求項9記載の発明は、ファスナーボルト
を挿入し運搬するボルト供給機構と、ワッシャストック
から送り板で供給位置に送るワッシャ供給機構とを備
え、前記二つの供給機構は昇降路の条件により前記位置
決め機構に組替え装着することができるようにしたこと
を特徴とする。
【0023】請求項10記載の発明は、前記基準検知機
構は、前記胴体フレームの下方に吊設された第1の基準
検知機構と、前記制御装置の下方に吊設され前記第1の
基準検知機構よりも下方に位置する第2の基準検知機構
とからなることを特徴とする。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項10記載
のガイドレール固定装置を用いて、人手により取り付け
られたガイドレール最下部の取付けデータを基準データ
として、ガイドレール固定作業中の前記第2の基準検知
機構の位置を基準値として前記第1の基準検知機構が位
置決め鉛直度の精度範囲に入るように位置決め機構を動
作することを特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
ガイドレール固定装置を建築現場に運搬台車で搬入し、
ガイドレールを吊るす位置の近傍において前記昇降駆動
機構の吊り元に昇降ワイヤを降ろし、取付けガイドレー
ルを変更するときに仮設置台に乗せて昇降ワイヤを付け
直し、二台三台とエレベータが並列にあるときにセパレ
ータビームを介して並列に固定作業を監視する地上監視
装置と前記ガイドレール固定装置とを複合ケーブルによ
って接続し、同位置のブラケットで相手に作業反力を与
えないように締結することを特徴とする。
【0026】請求項13記載の発明は、前記ファスナー
締結機構に設けられ上下移動軸と旋回・揺動の2方向の
回転駆動軸を有して先端部に溶接トーチが装着された手
先誘導部と、前記溶接トーチに溶接棒を供給する溶接棒
ドラムと、CO2 ガス管と溶接用電力線とを有する複合
ケーブルと、前記ガイドレール固定装置の最下部に吊設
された溶接機とからなるブラケット溶接機構を備えたこ
とを特徴とする。
【0027】請求項14記載の発明は、前記ブラケット
とファスナープレートとの重なり位置を補正するギャッ
プセンサと、建物と溶接トーチとの干渉を測定する干渉
センサとからなる測定器を前記ブラケット溶接機構に備
えた請求項13記載のガイドレール固定装置を用いて、
ブラケットの固定位置データからブラケットエッジを算
出して前記ガイドレール固定装置を動作させ、前記セン
サにより補正を行って溶接作業をすることを特徴とす
る。
【0028】請求項15記載の発明は、前記ファスナー
締結機構にツールハンドチェンジャ付き手先誘導部を装
着し、耐火被覆除去工具を搭載する工具台を前記ファス
ナー締結機構の動作範囲内に設けたことを特徴とする。
【0029】請求項16記載の発明は、耐火被覆量を測
定する非金属用距離センサと、前記ファスナープレート
と耐火被覆との距離を測定する金属用センサとを備え、
上昇しながら地上より耐火被覆の付着量を監視し、降下
しながら耐火被覆の除去を行い、各センサで耐火被覆除
去工具を保護するようにしたことを特徴とする。
【0030】請求項17記載の発明は、前記ファスナー
締結機構にツールハンドチェンジャ付き手先誘導部を装
着し、溶接スラグ除去工具及び錆止め塗布工具を搭載す
る工具台を前記ファスナー締結機構の動作範囲内に設け
たことを特徴とする。
【0031】請求項18記載の発明は、請求項17に記
載のガイドレール固定装置を用いて、前記装置を、上昇
させながら地上より溶接状態を監視し、降下させながら
溶接スラグの除去と錆止め塗料の塗布を行い、その動作
データの基準を前記ブラケットの固定位置データから前
記ブラケットエッジを算出して定めることを特徴とす
る。
【0032】請求項19に記載の発明は、摩擦式の非常
時回収用昇降機構と、この非常時回収用昇降機構の発電
器と、昇降工程の2倍以上の長さを有する昇降ワイヤ
と、巻戻し用バネとダンパーとによって駆動部を退避位
置に戻す機構と、エア駆動源の遮断時に前記駆動部を退
避位置で固定するロック機構と、シリンダ内の圧力差に
より退避位置に復帰させる非常用エア回路と、モータ駆
動軸に地上側より直接駆動力を供給できる非常用モータ
回路とを備えたことを特徴とする。
【0033】
【作用】請求項1記載のガイドレール固定装置によれ
ば、案内車輪機構はガイドレールの加工面をその車輪が
転接し、それと共に脱輪防止用の磁石によりガイドレー
ルが磁力で吸引されて装置の離脱が防止される。そして
把持機構は、案内機構退避後に脱輪防止用磁石と2つの
ブロックにより強力にガイドレールを把持してガイドレ
ールと一体化する。また前記案内車輪機構と把持機構と
脱輪防止用磁石とをガイドレール固定装置の胴体フレー
ム上下2ケ所に配置することで前記2つの機構に確実性
がまし、上下2ケ所の磁石により装置が脱輪しないよう
な吸引力でガイドレールにギャップを開けながら上下の
昇降を可能とする。
【0034】昇降路上下の基準板より張られたレール芯
だし用基準線と、その位置を読みとる基準検知機構は、
ガイドレール固定装置に吊り下げられてガイドレールを
その案内車輪機構が転接することでガイドレール固定装
置の本体構造の剛性等の把持ブロックの捻り等の位置ず
れの影響を受けずガイドレールに対するレール芯出し用
基準線の位置を正確に検出し、ガイドレール固定装置の
剛性は超剛性を必要とせず全体の小型化・軽量化・位置
精度向上を図る。なおかつ昇降カウンターがガイドレー
ルに常に転輪することでその測定高さを検出し、ファス
ナープレートとブラケットの取付け高さ位置等も精度良
く検知できる。
【0035】そしてブラケット締結機構は、左右のクリ
ップに対してそれぞれのブラケット締結機構があり、昇
降駆動機構を組合せた動作により行うことで左右のクリ
ップを弛緩・降下・締結動作を少ない駆動数で行える。
ファスナー締結機構は、位置決め機構上に設けられブラ
ケットの位置決め完了後にファスナー締結位置が幾何学
的な位置に配置してあるので、ファスナー締結機構が回
転することでファスナー締結位置にファスナーボルトと
ワッシャを誘導締結できファスナー締結機構の駆動軸の
軸数低減及び簡素化ができる。
【0036】そして部品供給機構は、胴体フレームに設
けられ単にファスナーボルトとワッシャをブラケット締
結場所に運搬しその供給動作を位置決め機構とファスナ
ー締結機構動作範囲内に設置することで動作軸の低減化
ができ、なおかつ仮置台はファスナーボルトとワッシャ
の供給を各締結間の移動中に行い一組を仮置台に固定し
もう一組はファスナー締結機構により把持することでナ
ットランナーとファスナー締結機構等の軸数低減化及び
簡素化ができる。
【0037】そして昇降駆動機構は、昇降ワイヤか入口
より昇降駆動機構に摩擦で巻付き出口より排出する方式
であるために昇降ワイヤが存在する限り昇降が可能で、
なおかつ巻き取り式の昇降機と異なり常に昇降ワイヤの
巻き取りスペースが一定であるため昇降ワイヤ処理が簡
易である。
【0038】また、ガイドレール固定装置の動作を司る
制御装置を、動作に干渉しないように最下部に吊るすこ
とで制御装置が固定作業に影響を及ぼさずにすむ。
【0039】請求項2記載のガイドレール固定方法は、
ブラケットをあらかじめガイドレールに仮付ける事前作
業によりガイドレール固定装置のブラケット供給機構が
不要になり機構分の軽量化と、取付け個数分のブラケッ
トを揚重する昇降駆動機構の駆動系の小型化軽量化も図
れる。
【0040】また位置決め基準である基準線位置が、ガ
イドレールの距離間が短いカウンターレールを基準長さ
にし、その中間位置に基準線位置を決めることでメイン
レール側に左右それぞれ二本とカウンターレール側には
供用の二本で計6本の基準線でガイドレール位置決めが
行え、基準線張り作業の時間の短縮も図れる。ガイドレ
ール固定装置が、人手で位置決めしたガイドレールの取
付けデータを測定し、ファスナーボルトとワッシャを組
立昇降し、仮付けされたブラケットをブラケット締結機
構により把持・弛緩し、ファスナープレートの位置まで
降下し締結固定する。そして位置決め機構のガイド部に
よりファスナープレートに位置決め機構がファスナープ
レートと係合し位置決めする。そして組立てたファスナ
ーボルトとワッシャとをファスナープレートに締結作業
をし完了する。
【0041】上記作業をファスナープレートの個数分行
い降下し、ガイドレール固定装置を取外し、乗りかごを
組立後に搭乗して周辺装置を取付ける。
【0042】請求項3記載のガイドレール固定装置は、
ブラケットの仮付け位置にブラケット締結機構を昇降さ
せ、クリップガイドによりクリップに誘導されながら、
ボルトソケットがクリップボルトに挿入されブラケット
を把持しクリップストッパーで停止する。ブラケット締
結機構のエアシリンダ動作を行うことで起る負荷をベア
リングにより保護でき、ボルトソケットの自重で垂れ下
がったり回転することでの自動センタリング復帰を介添
えする円形バネとを組込み先端部にテーパ形状を施すこ
とでクリップボルトへの挿入を簡易に行える。そして、
ローラとプランジャにより締結動作時に常にクリップの
曲り部を押しながらクリップをガイドレールに押し付け
をし、ガタによる位置ズレを防止できる。
【0043】請求項4記載のブラケット締結方法は、位
置決め機構に設けられたブラケットファスナー検知がブ
ラケットの端部とガイドレール近傍とを昇降駆動機構の
上下動作により高さを検知記憶する。その検知高さによ
り、ブラケット端部とガイドレール近傍側とを比較する
ことで仮付けブラケットの傾斜方向を一つの検知器で認
識できる。同様にファスナープレートも、ブラケットフ
ァスナー検知を前進降下上昇前進を繰返しながらファス
ナープレートを正確に検知記憶し、なおかつブラケット
の傾斜方向と同様にファスナープレートも傾斜方向を測
定し傾斜方向とその量を認識する。そして一方のクリッ
プボルト位置に、一方のブラケット締結機構を昇降によ
り位置あわせして停止し、クリップボルトを弛緩する。
この時クリップボルトの位置が固定でブラケットがクリ
ップボルトのネジのジャッキ効果によりガイドレール背
面より一方向が離脱し隙間が発生し、昇降駆動機構でブ
ラケットの傾斜を水平にくる様に移動し停止する。前記
ブラケット締結機構の反対側のブラケット締結機構によ
りクリップボルトを把持・弛緩し、これによりブラケッ
トがガイドレール背面より離脱する。次に前記記憶した
ファスナープレート位置に昇降駆動機構によりブラケッ
トを降下し、ブラケット着座検知よりブラケットがファ
スナープレートに接触着座し昇降を停止後、片方のクリ
ップを締結し昇降の降下動作により逆方向のブラケット
着座検知が入力しクリップを締結しブラケットを締結す
る。
【0044】これにより、仮付けブラケットあるいはフ
ァスナープレートを複雑な計測機器を使用しなくても正
確にその傾斜方向及びその量を認識し、昇降駆動機構と
左右のエアシリンダのブラケット締結機構の組合せとに
よりファスナープレート位置に締結できる。そして取付
け時にガイドレール側に押し付けるバネ構造によりクリ
ップを常にガイドレールと密着できガイドレールとクリ
ップ間での位置ズレの要因を排除できる。
【0045】請求項5記載のガイドレール固定装置は、
ナットランナーとボルトソケット間に組込んだベアリン
グとバネにより、外的負荷に対してボルトソケットを垂
直位置に復帰させ、ナットランナーに外的負荷が伝わら
ないように働きナットランナーの保護ができる。そし
て、ボルトソケットに磁石を配置することでボルトとワ
ッシャを吸着でき、そして離脱するときは、締結先であ
るファスナープレートの締結をすることでボルトソケッ
トからファスナーボルトとワッシャが離れ、ボルトとワ
ッシャの吸着・離脱が簡単に行える。位置決め後のファ
スナープレートとブラケットの締結は、ファスナープレ
ートと位置決め機構のガイド部位置を幾何学的に決め、
位置決め後にブラケット締結機構を回転することで締結
位置に移動できる。これにより、ブラケット締結機構の
機構および制御が簡素化できる。
【0046】請求項6記載のエレベータ固定方法は、フ
ァスナープレートに錆止めが塗布された状態で、位置決
め機構のガイド部のロケータ径を小さくすることでロケ
ータ穴に挿入しやすくなるが、必然的に位置決め機構の
作業を反力を受けるロケータ穴とガイド部にはガタが発
生し位置ズレの原因となる。そこで、位置決め機構でガ
イド部のガタを含んだ大まかな位置決めをし、ファスナ
ープレートのネジ穴にボルトとワッシャをファスナー締
結機構で、交互にブラケットがファスナープレートに接
触する弱い締結力で仮付固定をする。そして次に位置決
め機構で再位置決めを行うとガタである隙間分に移動し
ても仮固定時の摩擦力でブラケットが移動しない状態で
ロケータ穴の隙間が無くなりガイド部がロケータ穴に接
触しながら位置決め機構の力が伝達し正確に位置決めが
完了する。そして、ファスナープレートの左右のファス
ナーボルトを交互に位置がズレないように確認しながら
締結するのでガイドレールが正確に位置固定できる。位
置決め機構の調整範囲は、ジョイントピンとブラケット
調整穴を施したブラケットによりガイドレールの刃面方
向の傾斜角度と前後左右方向の調整を行え、ブラケット
調整穴を覆うワッシャで調整範囲を覆い、人手作業はも
とよりガイドレール固定装置で調整でき、ボルトの先端
にテーパ加工をし、ボルトソケットのセンタリング機能
でファスナープレートに塗料が付着して目詰り状態とな
っていてもネジ穴に噛み込み易くなる。
【0047】なおかつ、ガイドレールの周辺に合わせて
ファスナープレートの締結穴及びブラケットの調整穴位
置とファスナー締結機構のアームを変更することで建物
に影響されずに締結でき、ファスナープレートの締結穴
及びブラケットの調整穴位置と仮置き台位置をファスナ
ー締結機構の回転円周上に配置することで一組のナット
ランナー・エアシリンダ等を組込んだナットランナース
タンドで行える。
【0048】これにより、機器の小型軽量化と建物の状
態にかかわらず人手作業以上の作業効率が上げられる。
【0049】請求項7記載のガイドレール固定装置は、
ファスナーボルトが規則的に配置され、かつ回転止めが
施された二枚の積層構造により構成される。そしてボル
トの吸着は、ボルトをファスナー締結機構の先端部に設
けられるボルトソケット内の磁石により磁気吸着される
が、ソケットのボルト頭である六角形と位相を合わせる
ためにファスナー締結機構のナットランナーを回転しボ
ルト頭にボルトソケットを挿入する。そのときボルトが
固定してないとボルト頭に挿入できないので、ボルトが
回転しないように回転止めをし、ボルト頭にボルトソケ
ットが回転しながら挿入し停止する。次に、引き上げる
ことでボルトがボルトソケットに磁気吸着される。
【0050】また、ボルトの配置間隔をボルトの上にボ
ルトが重なる様に狭め、それに合わせてネジ穴深さも変
えてボルトの実装密度を高める。 これにより、簡易な
構造でファスナーボルトを運搬できる。
【0051】請求項8記載のガイドレール固定装置は、
ワッシャを円筒形のワッシャストックに必要枚数を挿入
し、ワッシャ押さえ板でワッシャの飛出しを止め、送り
板でワッシャストック位置からワッシャ供給位置に移動
しながらワッシャストック位置のワッシャを押さえなが
ら、ワッシャを供給位置に送りファスナー機構のボルト
ソケットにより磁気吸着する。
【0052】つぎにワッシャの送り板を逆転し、バネに
より押上げられワッシャリフター共にワッシャが上方向
に押し上げられワッシャ押さえ板で上昇が停止し供給準
備を完了し、ワッシャの供給は前記動作を繰返し行う。
なお昇降路に合わせて、一つのワッシャ供給位置と二つ
のワッシャストックの組合せを多数配置することで運搬
量を高める。これにより、簡易な機構でファスナー用の
ワッシャを運搬できる。
【0053】請求項9記載のガイドレール固定装置は、
ファスナーボルトとワッシャを組んだ状態より分離した
方が、ガイドレール固定装置の昇降路内占有面積を低く
できる。そして、ボルト部品供給機構自体には駆動装置
を設置せずファスナーボルトを搭載し、ワッシャ部品供
給機構には簡易な駆動機構でワッシャを搭載する。ボル
トとワッシャの組立及び締結供給は、位置決め機構とフ
ァスナー締結機構の駆動により行う。これによりボルト
及びワッシャの運搬には専用で複雑装置が不用で行え、
かつファスナーボルトとワッシャの供給は、昇降行程及
び建物の形状により選択して行うことで、小型軽量な機
構で昇降路に対する占有面積を下げられる。
【0054】これにより、簡易でかつ小型軽量な機構
で、ファスナーボルトとワッシャの運搬供給が行える。
【0055】請求項10記載のガイドレール固定装置
は、それぞれ吊り下げられた基準検知機構が互いに干渉
せずに基準線の位置を測定し、制御装置に吊り下げられ
た基準検知機構からの位置データを基準データとガイド
レール固定装置の基準検知機構からの位置データとを比
較し、それぞれの取付け位置高差からの基準線に対する
鉛直度が求められる。
【0056】これにより、ガイドレールの鉛直取付け精
度が測定できる。
【0057】請求項11記載のガイドレール固定方法
は、基準検知機構がガイドレールを挟みながら所定距離
を保ちつづけ、それぞれがガイドレールに沿いながら移
動し、基準線の位置をそれぞれ測定する。下側の基準検
知機構は移動機構がないため移動できないので、位置決
め機構によって下側の基準検知機構の取付け範囲に入る
ように誘導し、かつ位置決め機構を前後左右に移動して
位置決めする。
【0058】これにより、ガイドレールの取付け精度内
及び鉛直精度内の二つの位置決めが同時にできる。
【0059】請求項12記載のガイドレール固定装置の
運用方法は、ガイドレール固定装置を専用の運搬台車に
搭載し、ガイドレール固定装置と制御装置などの機器を
昇降路内に搬入する。昇降台車は、工事現場の不整地あ
るいは単管で組んだ仮設の足場等の運搬経路を考慮し
て、通常の台車走行と台車をウィンチ等で横あるいは吊
り上げ運搬が可能な構造をしている。
【0060】次に、吊り下げられたガイドレールの近傍
に昇降ワイヤの吊り元を設置し昇降ワイヤを吊り下げ、
ガイドレール固定装置と制御装置間等の配線接続作業を
行う。そして、運搬台車搭載時に昇降駆動機構に昇降ワ
イヤを挿入し、ガイドレール固定装置を昇降させながら
運搬台車を退避させ、ガイドレールにガイドレール固定
装置を装着し、その下に制御装置を吊り下げる。
【0061】そして、人手で取付けた最下部のガイドレ
ールの位置で基準線位置を測定しその位置を基準位置と
して、最下部から自動運転しガイドレールを固定してい
き、各固定した位置及び基準線位置を記憶する。作業完
了後に、上部から取付け精度を測定しながら降下し、取
付け上段の影響で下部ブラケットの固定状態が取付け精
度以上にズレた時に、記憶した位置情報により再度ファ
スナープレートとガイドレール固定装置が係合し再固定
する。これにより前記動作を繰返し位置決め固定精度を
向上させる。
【0062】そして固定作業終了後、最下部でガイドレ
ール固定装置を一時的に仮置く仮設置台にのせ、昇降ワ
イヤを抜き次のガイドレールの昇降ワイヤを挿入し、次
のガイドレールの固定作業を開始する。全ガイドレール
設置後、吊り下げられた制御装置を取外し、運搬台車を
搬入しながらガイドレール固定装置をガイドレールより
離剥し、運搬台車に搭載し昇降ワイヤを抜き、配線分離
作業を行い搬出を行う。
【0063】また、エレベータが並列に設置される昇降
路のセパレータビームにおいては、セパレータビームを
介してガイドレール固定装置を設置し、それを一台の地
上監視装置で制御しながら同時の位置固定作業を行い、
それぞれの位置決めデータを地上監視装置で監視し、相
対するガイドレール固定装置に作業反力が影響なく取付
け精度内にガイドレールを固定する。そしてセパレータ
ビーム側のガイドレールの作業が完了し、昇降路内の他
のガイドレールの取付け作業を行う。
【0064】これにより、並列される昇降路内でそれぞ
れのガイドレールを精度良く取付け動作が行え、作業時
間のより短縮が図れる。
【0065】請求項13記載のガイドレール固定装置
は、手先誘導部により溶接トーチをブラケットとファス
ナープレートの重ね部に誘導し溶接作業を行う。また溶
接機をガイドレール固定装置に吊り下げ複合ケーブルに
組込まれた地上から供給する溶接用電流とCO2 ガスを
複合ケーブルを通して供給する。これにより基本部分は
共通で、溶接機の追加と溶接トーチ部の交換で溶接作業
が行える。
【0066】これにより、ガイドレール固定装置の小型
化で、溶接作業を含めた効率が図れる。
【0067】請求項14記載のブラケット溶接方法は、
ガイドレール固定後にガイドレール固定装置最下部の制
御装置に溶接機を吊り下げ固定部品供給機構と溶接棒ド
ラムとを交換し、ファスナー締結機構のナットランナー
スタンドと溶接トーチ部とをも交換し、溶接作業用のガ
イドレール固定装置の準備をする。
【0068】そして、ガイドレール自体は固定されてい
るため、位置決め機構がファスナープレートと係合する
必要が無く、ブラケットの取付けている高さまで昇降し
ガイドレールを把持する。そしてブラケット固定作業時
に算出したブラケットエッジの位置データによりファス
ナープレートとブラケット溶接部に移動し、トーチ部先
端に取付けたギャップセンサと干渉センサにより溶接部
と建物とトーチ部の干渉を測定し、各機構部の動作デー
タの補正を行い溶接作業をする。
【0069】請求項15記載のガイドレール固定装置
は、耐火被覆除去用にジグソー・チッパー・多針タガネ
・集塵器付き回転ブラシ付きグラインダー・エアブラシ
と、ファスナー締結部のネジ部の耐火皮膜除去用のブラ
シとにツールハンドチェンジャを装着し、固定部品供給
機構と交換可能な前記作業工具を搭載する工具台と交換
し装着する。前記除去工具を、ツールハンドチェンジャ
により交換しながら耐火被覆除去する。
【0070】これにより、基本部分は共通で耐火被覆の
作業が行え、ガイドレール固定装置の小型化と、耐火被
覆除去を含めた効率が図れる。
【0071】請求項16記載のガイドレール固定装置
は、ガイドレールを連結取付け後に、ガイドレール固定
装置に耐火被覆除去用の工具台及びツールハンドチェン
ジャ付き工具と固定部品供給機構と交換し、ファスナー
締結機構部のナットランナースタンドにツールハンドチ
ェンジャを装着済の手先誘導部とをも交換し作業する。
【0072】その作業順序は、吊り上げたガイドレール
に沿って上昇しながら耐火被覆の付着状態を監視カメラ
により確認後、降下しながら監視状態で、ブラケット取
付けに障害がある場合は鋸歯の工具により法定上定めた
部分とガイドレール固定作業で障害になる部分を手動操
作により誘導し切り放し、各種工具により必要部分の剥
がれを防止し、各種工具を操作しながら剥離する。また
非金属センサ及び金属センサは、ファスナープレートの
距離を検知し作業用工具の破損を防止する。
【0073】これにより、ガイドレール固定装置は、耐
火被覆の除去作業が行える。
【0074】請求項17記載のガイドレール固定装置
は、多針チッパー・回転ブラシ付きグラインダーとエア
ブラシと塗料カップ付きスプレーガンとにツールハンド
チェンジャを装着し、固定部品供給機構と作業工具を搭
載する工具台と交換し装着する。そして溶接スラグの除
去及びその清掃を行い後に、エアガンにより塗料を吹付
ける。
【0075】これにより、基本部分は共通で錆止め作業
が行え、ガイドレール固定装置の小型化と、溶接スラグ
除去と錆止め塗料塗布を含めた効率が図れる。
【0076】請求項18記載の錆止め塗布方法は、ガイ
ドレール固定作業の中のブラケットとファスナープレー
トの溶接作業後に、溶接スラグを多針チッパーと回転ブ
ラシ付きグラインダーとを交換して溶接スラグを除去
し、その後エアブラシに工具を交換して溶接部及びその
周囲の清掃作業を行い錆止め塗装準備をする。そして、
エアガンに工具を交換して錆止め塗料を塗布する。その
動作データは、ブラケット固定作業後に算出したブラケ
ットエッジの位置データにより動作し、監視カメラによ
り塗布状態を確認運転する。
【0077】これにより、ガイドレール固定装置で溶接
スラグ除去と錆止め塗料塗布作業が行える。
【0078】請求項19記載のガイドレール固定装置
は、あらかじめ昇降路最上部である機械室に非常用回収
用昇降機構と発電器等の電源を用意し、昇降ワイヤの上
端部を建物に取付けをし、非常用回収昇降機構に昇降ワ
イヤを昇降高さ分通して降ろし、残った昇降ワイヤを建
物に取付け吊り元とする。そして、昇降ワイヤをガイド
レール固定装置の昇降駆動機構に通し、昇降ワイヤの先
端部を最下位に固定し、ガイドレール固定装置が自動運
転する。
【0079】そして電源及びエア源遮断及び制御係故障
などの不測の事態時には、各駆動軸が動作停止し回収不
可能となる。そこで各エア駆動軸は、巻戻し用バネと復
元力のあるシリコン製でダンパーにより退避位置復帰
し、なおかつエア源が遮断すると駆動軸を退避位置でロ
ック機構で退避位置を保持する。そしてエア配管の中に
エアタンクと逆支弁と各エア駆動軸の退避側に排気弁と
を設け、エア駆動軸の退避側が大気圧になり逆方向はエ
アタンクの残圧により退避位置に復帰するエア回路を設
けた。
【0080】またモータ駆動軸は、モータ制御回路等の
故障を考慮して直接モータの動力線と地上側をバイパス
する非常回路により、地上から発電器などの電源を供給
しモータ駆動軸を退避する。各動作軸が退避位置に復帰
したら、最上部の非常用回収用昇降機構に発電器等によ
り電力を供給し、最下部にガイドレール固定装置を降下
し回収する。
【0081】これにより、人が直接接近せずに短期間か
つ安全にガイドレール固定装置を回収できる。
【0082】
【実施例】請求項1記載のガイドレール固定装置の実施
例1を以下にその構成と動作を図により説明する。図1
は、エレベータ昇降路に吊り下げた一連のガイドレール
1に沿って吊り下げられたガイドレール固定装置が、位
置決め固定作業を行う概略構成を示す斜視図である。
【0083】図1は、ガイドレール固定装置の最上部に
摩擦による巻付け吐き出し方式の昇降駆動機構24を配
置し、この昇降駆動機構24で固定装置を昇降する。こ
れにより、昇降用のワイヤがある限り昇降可能で、ウィ
ンチ等の巻付け方式のようなワイヤ外形が変化したりし
て設置スペース制約を考慮しなくても良い。
【0084】そして、ガイドレール1加工面に転接した
ガイドレール固定装置をガイドする案内車輪機構20
と、案内車輪機構20と同位置に設けられた固定側のブ
ロックと移動ブロックでガイドレール1を強力に挟み込
みガイドレール1と一体化する把持機構21とによりガ
イドレール固定装置の昇降及び固定作業の相反する動作
を行う。次にガイドレール1加工面の頂点側にある脱輪
防止用の磁石23は、ガイドレールに案内機構20の動
作時にはガイドレール装置が滑落せずにかつ着脱が容易
な力である隙間をあけて、把持機構21の動作時は案内
動作より隙間を狭めて吸着力を増す。前記案内車輪機構
20・把持機構21・磁石23とを上下にそれぞれを配
置する胴体フレーム140で機関部分を構成し案内及び
把持動作の強化が図れる。そして上下間に位置決め機構
22と各種締結機構等を配置することで、各機構の作業
負荷にも耐えられなおかつ配管及び各種配管類を内蔵す
ることで小型化も図れる。
【0085】そして、基準検知機構25は、案内車輪機
構20と脱輪防止用の磁石23と同等の機能を備え、位
置決め基準であるピアノ線4を測定する。また基準検知
機構25の案内車輪の一方向に昇降距離を測定する昇降
カウンターを備えることで、昇降駆動機構24の機構自
体の滑り等のワイヤの伸び等を補正できる。
【0086】そして、基準検知機構25をガイドレール
固定装置下部に吊り下げることにより、ガイドレール固
定装置に直接固定する時に発生する弊害を防止できる。
その弊害は、ガイドレール固定装置の作業負荷からの把
持部の捻り等のこじりにより位置ズレが発生したり、ガ
イドレール固定装置の構造体からバネ等のガタが基準検
知機構25に伝わらないようにするために、ガタレス機
構等の剛性を上げるために重量が増加する。また、位置
決め基準であるピアノ線位置が、建物等と干渉しないの
でガイドレールの距離間が短いカウンターレールを基準
とし、そ中間位置にピアノ線を決めることでピアノ線本
数を削減でき、メインレール側に左右それぞれ2本とカ
ウンターレール側には共通化し2本の計6本でガイドレ
ール位置決めできる。
【0087】そして、前記胴体フレームの上部に設けら
れたブラケット締結機構30は、昇降駆動機構24の複
合動作によりガイドレール1に仮付けしたブラケット3
を弛緩し、ファスナープレート2位置に左右それぞれを
少ない駆動軸で締結できる。ファスナープレート2とブ
ラケット3間を締結する用品はボルトとワッシャとがあ
り、その必要数を搭載したボルト供給機構70とワッシ
ャ供給機構90により供給部品を運搬する。前記胴体フ
レーム140の下部に設けられた位置決め機構22は、
ガイドレールの前後(Y)・左右(X)・回転(θ)の
位置決めの動作と部品供給機構の動作の兼用動作を行
う。前記位置決め機構22上に設けられたファスナー締
結機構50は、回転軸のみで構成し回転することで締結
位置に移動することができ、なおかつ位置決め機構22
に取付けた仮置台にファスナーボルトとワッシャを仮締
結することで2カ所の締結位置に対して一組ですむ。ま
た、位置決め機構22の先端部に設けられたガイド部4
5はガイドレール1の弾性とガイド部45の傾斜により
簡易にファスナープレート2の位置決め穴に誘導し、位
置決め機構22とファスナープレート2を係合し位置決
めできる。
【0088】そして、基準検知機構と動作干渉しないよ
うに吊り下げた制御装置26は、地上からの動力等のケ
ーブル自身の重量で重心変化等の作業負荷で制御装置の
バランスがくずれてガイドレール固定装置に悪影響しな
いように吊り下げた。制御装置と地上にあって動作監視
をする図示しない地上側監視装置とを結ぶ電気・エア・
監視カメラ内蔵の図示しない複合ケーブルにより地上で
図示しない監視カメラと図示しない光量補正のランプで
ガイドレール固定装置の作業監視が行える。
【0089】以上の実施例1によれば、各機構の構成を
上記のようにすることでガイドレール固定装置の動作軸
の兼用化が行え全体を小型軽量化することができ、なお
かつ作業は地上で遠隔監視できることで作業者の高所作
業削減につながる。
【0090】次に、請求項1記載のガイドレール固定装
置の実施例2を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図2は、昇降路及び建物の形状によって組み換えを
したガイドレール固定装置の斜視図である。
【0091】図2は、実施例1と基本的に共通である
が、建物との干渉を考慮して、把持部及び案内機構と部
品供給機構を変更したものである。それは、把持機構に
空気圧を油圧に変化して大出力を発生する油圧変換器2
7を使用することで把持部の小型のシリンダーで実施例
1と同等の把持力を示し、なおかつ案内機構と把持機構
を組合せて案内把持機構28として配置する。そしてフ
ァスナーボルトとワッシャの供給部を共通にした部品供
給機構により筐体の共通化が図れる。
【0092】以上の実施例2によれば、実施例1と同等
の効果が得られる。
【0093】次に、請求項2記載のガイドレール固定方
法の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。図
1のガイドレール固定装置の斜視図と、図3にはガイド
レール連結作業の斜視図と、図4にはガイドレール固定
動作の斜視図と、図5にはエレベータに周辺用品に取付
け作業の斜視図である。
【0094】図3は、人手作業により昇降路最下部でブ
ラケット3をあらかじめファスナープレート2より上方
にガイドレール1に仮付けるを行い、レール繋ぎ治具1
00等でガイドレールを吊り揚げる事前作業によりガイ
ドレール固定装置のブラケット供給機構が不要になり機
構分の軽量化と、取付け個数分のブラケットを揚重する
昇降駆動機構の駆動系の小型化も図れる。
【0095】そして図1及び図4は、ガイドレール固定
装置101を昇降路に搬入し、地上側に操作盤102・
コンプレッサ103を配置し、操作盤102とケーブル
104等の配線・配管作業を行う。
【0096】そしてガイドレール固定装置101の動作
準備完了後に、ガイドレール固定装置101を遠隔操作
で降下し、人手で位置決めしたデータを最下部のガイド
レール1でピアノ線検知機構25でピアノ線4の位置を
測定記憶する。位置決め作業は、その記憶データを基準
に位置決め機構22が取付け範囲に入るように位置決め
機構22を誘導する。
【0097】そしてピアノ線4位置の測定完了後にファ
スナーボルトとワッシャを組立しながら昇降駆動機構2
4で昇降し、仮付けされたブラケット3をブラケット締
結機構30により把持・弛緩し、ファスナープレート2
の位置まで降下し締結固定する。
【0098】そして、位置決め機構22のガイド部45
がファスナープレート2と係合し、位置決め反力を受け
ながら基準データを基準に位置決めをする。ガイド部4
5が係合しながら組立てたボルトとワッシャとをファス
ナープレート2の締結位置に締結しブラケット3固定作
業を完了する。前記作業をファスナープレート2の個数
分行い最上段固定後に降下し、ガイドレール固定装置を
取外す。
【0099】図5は、周囲壁を取付けない状態で乗りか
ご107およびカウンターウェイト105とエレベータ
巻上機106を組立をし、人が乗りかご107に乗って
実際の運転動作により周辺装置を取付ける。
【0100】また位置決め基準であるピアノ線4位置
が、ガイドレールの距離間が短いカウンターレールを基
準し、その中間位置にピアノ線4を決めることでピアノ
線本数を削減でき、メインレール側に左右それぞれ2本
とカウンターレール側には共通化し2の計6本のピアノ
線でガイドレール位置決めが行え、ピアノ線4張り作業
の時間の短縮も図れる。
【0101】以上の実施例によれば、装置全体が昇降路
内の一列のガイドレールに沿って昇降可能にセットで
き、ガイドレール固定後は実際のエレベータを使用する
ことで周辺装置の取付を安全に作業できる。
【0102】請求項3記載のガイドレール固定装置の実
施例を以下にその構成と動作を図により説明する。図6
にはブラケット締結機構の締結先端部の縦断面図と、図
7にはブラケット締結機構のクリップ回りの正面図であ
る。
【0103】図6は、ガイドレール1にブラケット3を
固定する板曲げのクリップ5とそれを押し付ける穴付き
6角ボルトのクリップボルト6での固定状態を示した。
【0104】そして、ボルトソケット37が前進しそれ
と一体クリップガイド43が、クリップ5に誘導しなが
らクリップボルト6に挿入し、ブラケット用ナットラン
ナー31を弱い力で締結方向に回転し、その先端のボル
トソケット37とクリップボルト6が噛み合い挿入停止
し、挿入後は逆転することで弛緩し正転することで締結
できる。そして挿入時のブラケット用ナットランナー3
1とボルトソケット37間の負荷をベアリング32と円
形の板バネ34により吸収でき、板バネ34はボルトソ
ケットの自重による先端部の垂れ下がりをキャンセルし
なおかつ回転することによるセンタリングを介添えす
る。またボルトソケット止め36は、板バネ34の押さ
えであるバネ押さえ35とボルトソケット37を接続す
る。
【0105】そして図7は、締結時に常にクリップの曲
り部をガイドレールに押しつけるローラ38とクリップ
プランジャ39でクリップの曲り部に接触し予圧を加
え、予圧は調整ネジ41により調整し、クリップをガイ
ドレール側に押しつけガタによる位置ズレを防止でき
る。
【0106】またブラケット固定装置はエアシリンダー
の動作により前後するが不必要な力でブラケット3を押
さないようにクリップガイドストッパー43aによりガ
イドレール1に接触停止する。
【0107】以上の実施例によれば、ブラケットの弛緩
及び締結動作が簡易に正確に行える。
【0108】次に、請求項4記載のブラケット締結方法
の実施例を以下にその構成と動作を図により説明する。
図8にはブラケット及びファスナープレートの取付け位
置検知の斜視図と、図9には傾斜量計測方法の正面図
と、図10にはブラケット水平方向の高さ検知の斜視図
と、図11及び図12にはクリップのガイドレール押し
付け状態の上方からの断面図である。
【0109】図8は、位置決め機構22に設けられたブ
ラケットファスナー検知46がブラケット3の端部をま
ず検知するように昇降し、検知後降下しガイドレール近
傍に移動し再度昇降しそれぞれの高さを検知記憶する。
同様にファスナープレート2も検知するが、ガイドレー
ル1とファスナープレート2の距離がファスナープレー
ト2の取付状態で不均一なのでブラケットファスナー検
知46を前進・降下・上昇・前進を繰返しながらファス
ナープレート2を正確に検知記憶し、なおかつブラケッ
ト3と同様にファスナープレート2のガイドレール1近
傍側も測定し記憶する。
【0110】そして図9は、図8で記憶したブラケット
3のぞれぞれの高さXと移動距離Yにより傾斜角度が決
められ、ブラケット締結機構30の水平動作方向とす
る。それにより仮付けブラケット3の傾斜方向を一つの
検知器で測定できる。
【0111】そして図10は、ブラケットファスナー検
知46側のブラケット3位置に、同方向側のブラケット
締結機構30の高さを合せる動作をし、クリップボルト
6を弛緩する。この時クリップボルト6の位置が固定で
ブラケット3が、クリップボルト6のネジのジャッキ効
果で、ガイドレール1背面より一方向に隙間が発生し、
昇降駆動機構でブラケット3の傾斜を水平位置に移動し
停止する。
【0112】そして、反対側のブラケット締結機構によ
りクリップボルト6を把持・弛緩し、これによりブラケ
ットがガイドレール背面より離脱する。次に前記記憶し
たファスナープレート2位置に昇降駆動機構によりブラ
ケット3を降下し、ブラケット着座検知よりブラケット
3がファスナープレート2に接触着座し昇降を停止す
る。その後、片方のクリップ5を締結し、昇降の降下動
作により逆方向のブラケット着座検知が入力しクリップ
5を締結しブラケット3をファスナープレート位置でガ
イドレール1に締結する。
【0113】そして図11と図12は、締結時に常にガ
イドレール1側に押しつけるためにブラケット3側に突
起物を設置するクリップストッパー16aが、ブラケッ
ト3側に穴加工と端部を折曲げたクリップストッパ16
bとによりクリップを常にガイドレールと密着できガイ
ドレール1とクリップ5間での位置ズレの要因を排除で
きる。
【0114】以上の実施例によれば、仮付けブラケット
3あるいはファスナープレート2を複雑な計測機器を使
用しなくても正確にその傾斜方向及びその量を認識し、
昇降駆動機構と左右のエアシリンダーのブラケット締結
機構の組合せとによりファスナープレート位置でクリッ
プ5をガイドレールに押しつけながら締結できる。
【0115】次に、請求項5記載のガイドレール固定装
置の実施例を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図13にはファスナー締結機構の先端部であるナッ
トランナースタンドの断面図と、図14にファスナー締
結機構の1軸対応機構部の斜視図である。
【0116】図13は、ファスナー締結機構からの回転
アームに接続するスタンド63と、ボルト締結のトルク
管理を行うファスナー用ナットランナー51と、エアシ
リンダー62の上下動作をガイドするナットランナーガ
イド64との構造によりナットスタンド141の基幹構
成を示し、ファスナーボルトとワッシャの組立、ファス
ナー締結の締結高さ位置をそれぞれ変え、その各高さ位
置により締結及び弛緩動作をする。
【0117】ナットランナー51の先端部には、ワッシ
ャ10及びファスナーボルト11の吸着組立をする機構
を設け、ナットランナー51の出力軸と連結する繋ぎ軸
53と作業負荷の緩和をし精密機器であるファスナー用
ナットランナー51の保護をするベアリング52に連結
し、円形の板バネ54及びバネ押さえ55によりファス
ナーボルト11のセンタリング動作をし、直接ボルトに
挿入するボルトソケット57と磁石57によりワッシャ
10・ファスナーボルト11を磁力吸着し、接続部の抜
け止めを行うボルトソケット止め56で構成する。これ
により、ファスナーボルト11とワッシャ10をそれぞ
れ吸着することで組立と締結時のセンタリングが行え、
なおかつ作業負荷からファスナー用ナットランナー51
の保護が行える。
【0118】次に図14は、位置決め機構22の最終段
であるX軸の作動軸上に設置したファスナー回転駆動部
67と、それと前記ナットランナースタンド141とを
接続する回転アーム65と、その駆動力であるファスナ
ー回転駆動部により構成した図を示した。その組合せ
は、回転アーム65とファスナースタンド141の接続
位置及び形状を、建物やガイドレール固定装置との干渉
やファスナー締結機構の回転円周上にファスナー締結位
置に配置する。それにより、位置決め機構の位置決め完
了後に、回転角指示により締結位置に移動しファスナー
の締結が完了する。
【0119】以上の実施例によれば、機構及び制御機構
の簡素化ができる。
【0120】次に、請求項6記載のガイドレール固定方
法の実施例1を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図14にはファスナー締結機構の1軸対応機構部の
斜視図と、図16には1軸対応用の締結用品斜視図と、
図17にはその動作の概要図と、図26にはファスナー
締結の詳細方法を示した横断面図である。
【0121】実施例1としては、ガイドレール固定位置
での建物などの周囲とファスナー締結との干渉を考慮し
ない構成とする。
【0122】図14は、位置決め機構22の最終段であ
るX軸動作上に設置したファスナー回転駆動部67と、
それと締結部であるナットランナースタンド141とを
接続しファスナー締結位置にアームの形状を合わせなお
かつ簡易交換可能な回転アーム65とにより基本構成を
し、回転アーム65の回転角度指示をすることで締結位
置に簡易に移動できる。
【0123】次に図16は、ガイドレールの前後・左右
・回転角・前後角度・左右角度の締結調整が行える可動
形のブラケット3による締結状態を示す。ガイドレール
左右角度の調整は、ガイドレール1とブラケット3とを
押え込む形状に折曲げたクリップ5と、その締結をする
クリップボルト6と、ガイドレール1とブラケット3を
固定しクリップ5のキリ穴とクリップボルト6の軸径と
の差により行う。次に前後角度の調整は、2枚板の端部
にジョイントピン9用の穴開け加工後に蝶番構造のため
の切りかきと、垂直板側にクリップボルト6用のネジ穴
2つと、水平板側にファスナー締結用の角穴二つとを加
工しジョイントピン9を通して抜け止め用の止め輪で止
め、ガイドレール前後角度の調整を行い蝶番構造の切り
かき量により調整角度量を拘束する。次に前後・左右・
回転角は、ブラケット3の水平番側の角穴であるブラケ
ット調整穴17の範囲で行う。
【0124】そして、ブラケット3の締結場所のファス
ナープレート2は、ブラケットを締結するファスナー締
結穴8の二つと、ガイドレール固定装置のガイド部45
先端が進入しセンサにより停止するガイドストッパー1
8と、その後にガイドレール固定装置の昇降駆動機構2
4により上昇しガイド部先端のテーパ形状のロケータピ
ンが挿入し位置決め作業反力を受けるロケータ穴7の加
工を施した。ブラケット3とファスナープレート2を締
結するには、ブラケット3のブラケット調整穴17を覆
うワッシャと、ファスナープレート2のファスナー締結
穴17に錆止め塗料等のゴミ等の付着した状態でもボル
トが挿入しやすいようにボルト先端を加工したファスナ
ーボルト11とにより締結する。そのファスナーボルト
11の形状は、先端より45°面取り・平行部・60°
面取り・ネジ部・六角ボルト頭の形状となり、先端45
°面取りと平行部でファスナー締結に誘導でき60°面
取りすることでエアーシリンダーの推進力が締結方向に
働き、面取り部との引っかかりが無くなりスムーズにネ
ジ部に誘導締結できる。
【0125】次に図17は、ファスナー締結時の動作時
の動作概略を示し、その動作前段取りとしては、ファス
ナーボルトとワッシャとを組立て一組をファスナー締結
機構の回転円周方法に配置した仮置台に締結し、もう一
組をファスナー締結機構で保持し、セパレータビーム1
2に取付いたファスナープレート2の高さ位置に、ガイ
ドレール1に沿いながらガイドレール固定装置がブラケ
ット3を降下し、クリップ5とクリップボルト6を締結
し、位置決め機構22の先端ガイド部45とロケータ穴
7が係合完了したとする。
【0126】その状態で、位置決め機構22が位置決め
を行い、回転アーム65を1方向の締結位置に移動し仮
締めトルクで締結を行う。締結時の回転力による共回り
で位置ズレが発生することもあるので、ピアノ線位置を
確認後に再位置決めを行い同方向を本締結する。もう1
方法は、回転アーム65を回転し仮置台68に締結して
あるファスナーボルト11とワッシャ10を弛緩保持
し、回転アーム56を締結位置に移動し締結仮締め本締
結と行い、ロケータ穴8からロケータピンを抜き作業を
完了する。
【0127】次に図26は、ファスナープレート2の締
結穴やロケータ穴7に、錆止め塗料・ゴミなどが付着し
た状態とか加工精度が悪かったりしても、ガイドレール
固定装置が容易にファスナープレート2と係合し、位置
決めを行える方法を示した。その方法は、ロケータ穴7
径とロケータピン142径との公差を上げてもそのピッ
チのバラツキとか塗料とかの影響により、ガイド部45
の先端にある2つのロケータピンが入らなかったり入り
ずらかったりするので下記のようにして入りやすくす
る。
【0128】ロケータ穴 B > ロケータピン A しかしながら、入りやすくなる反面、それがガタとなり
位置ズレの原因となる。そこで、その位置ズレを加味し
ながら固定する方法は、仮付けされたブラケット3をブ
ラケット締結機構によりクリップボルト6を弛緩し、フ
ァスナープレート2位置でブラケット3・クリップ5・
ガイドレール1をクリップボルト6とにより締結する。
そしてガイドレール固定装置が昇降しファスナープレー
ト2のロケータ穴7とロケータピンが係合し、位置決め
機構でロケータ穴7のガタを含んだ位置決め後に、ファ
スナー締結機構で1方向を位置決め機構で動作可能でな
おかつブラケット3がズレないように仮締結する。再度
位置きめする時は、ファスナープレート2とブラケット
3が締結してあるために位置決め機構が動作してもロケ
ータピン142のみがガタ分移動しロケータ穴と接触し
位置決め動力が伝達し再位置決めが完了する。そして、
もう一方向も締結時の回転ズレがないように締結し、再
度位置の確認と位置決め動作を行いながらそれぞれ2つ
の本締結をする。
【0129】また、ファスナープレート2とブラケット
3に隙間があると締結の回転力で位置ズレが発生するこ
とがあるので、位置決め完了後にファスナー締結機構で
2つのファスナーボルト11を本仮締めし、それにより
クリップ5がガイドレール1よりずり落ちてブラケット
3とファスナープレート2間が密着する。そして、ファ
スナー締結機構で2つのファスナーボルト11を弛緩
し、仮位置決め・仮締結・本位置決め・本締結の動作を
行う。
【0130】以上の実施例1によれば、ファスナープレ
ート2に塗料とかが付着したり加工精度が悪い状態で
も、ファスナープレートのロケータ穴にガイド部が容易
に挿入されてブラケットを精度良く締結し、それを簡易
な制御方法で締結できる。
【0131】次に、請求項6記載のガイドレール固定方
法の実施例2を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図15にはファスナー締結機構の2軸対応機構部の
斜視図と、図18には2軸対応用の締結用品斜視図と、
図19にはその動作の概要図である。
【0132】実施例2としては、ガイドレールの背面と
一側面が建物で囲まれなおかつガイドレール背面スペー
スに制約があるカウンター用ガイドレール用におけるガ
イドレール固定装置の構成とする。
【0133】図15は、実施例1でのファスナー回転駆
動部67とナットランナースタンド141とは共通構成
であり、それらを繋ぐ回転曲りアーム65bとその駆動
力である駆動軸67bとにより可動範囲を広くすること
ができる。
【0134】次に図18は、前記図15の構成でファス
ナー締結が行えないガイドレールの小背面に対する可動
型のブラケットを示し、ファープレート2のファスナー
締結穴8、ロケータ穴、ブラケット3のクリップ締結穴
13、ジョイントピン9等は実施例1と共通であるが、
クリップボルト6側の板側に切りかきを設け、それによ
りファスナーボルト11締結時にワッシャ10が切りか
き部に入込むことができ、それと合せブラケット調整穴
17の位置をガイドレール側に移動しブラケットの板厚
さ分の小スペース化が図れる。なお締結時はいったんブ
ラケット3とワッシャ10が干渉しない位置で位置決め
機構を移動し、それぞれのファスナーボルト11を仮締
結後に位置決めすることで締結位置決めが行える。
【0135】次に図19は、図16及び図18のどちら
のブラケット3でも対応できる動作概略を示し、その動
作の前段取りしては、実施例1と同様に2つのファスナ
ーボルト11とワッシャ10をファスナー締結機構が組
立後にファスナー締結位置と直線位置に配置した仮置台
に締結とファスナー締結機構自身が保持し、ブラケット
締結機構により仮付けしたブラケットをファスナープレ
ート2位置に降下締結し、位置決め機構22の先端ガイ
ド部45とロケータ穴7が係合完了したとする。
【0136】その状態で、位置決め機構22が位置決め
完了を行い、回転曲りアーム65bとそれにつながるナ
ットランナーベース143と、その駆動部であるファス
ナー回転駆動部67と駆動軸67bの組合せ動作によ
り、2つのファスナー締結位置と仮置台68を直線に移
動し、締結と仮置台より保持と締結できる。そして、フ
ァスナー締結機構の保持したボルトが締結前に滑落した
時に、位置決め機構を動作せずに曲りアーム65bとナ
ットランナーベース143の2つの組合せ動作すること
でファスナー締結用ボルトの組立が行える。
【0137】以上の実施例2によれば、ガイドレールの
固定作業に干渉物があるカウンターレールでも実施例1
と同等の作業を行うことができる。
【0138】次に、請求項6記載のガイドレール固定方
法の実施例3を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図15にはファスナー締結機構の2軸対応機構部の
斜視図と、図20にはガイドレール横方向の締結用品斜
視図と、図21にはガイドレール横方向の締結動作の概
要図である。
【0139】実施例3としては、ガイドレール背面と建
物との締結スペース確保できない乗合かご用のメインレ
ール用におけるガイドレール固定装置の構成とする。
【0140】図15は、実施例2での回転曲りアーム6
5bの代わりに回転直線アーム65aを交換して使用す
る。それにより回転曲りアーム65bでは片振しか行え
なかったものが、左右両振り構造に変更できる。
【0141】図20は、実施例1及び実施例2での図1
6及び図18の構成で締結が行えないガイドレールの小
背面に対する可動形のブラケット3を示し、基本構成は
図16及び図18と同じだが、ファスナー締結位置がガ
イドレール背面で行う替わりに、ガイドレールの横方向
に、かつエレベータの昇降の妨げにならない位置で締結
できるブラケット3構造を示す。
【0142】次に図21は、図20のガイドレール横方
向の締結動作の概略を示し、その動作の前段取りして
は、実施例2と同様に2組のファスナーボルト11とワ
ッシャ10をファスナー締結機構が組立後にファスナー
締結位置と直線位置に配置した仮置台に締結とファスナ
ー締結機構自身が保持し、ブラケット締結機構により仮
付けしたブラケットをファスナープレート2位置に降下
締結し、位置決め機構22の先端ガイド部45とロケー
タ穴7が係合完了する。なお、位置決め機構22の先端
部にあるガイド部45が、ファスナープレート2に沿い
ながら係合位置に誘導する切りかき部と、ガイドレール
固定装置が係合するロケータ穴7は、エレベータの昇降
の妨げにならないように図16及び図18の内側向きの
逆向きに加工してある。
【0143】その状態で、位置決め機構22が位置決め
完了を行い、回転直線アーム65aそれに繋がるナット
ランナーベース143と、その駆動部であるファスナー
回転駆動部67と駆動軸67bの組合せ動作により、ガ
イドレール固定装置の本体とガイドレール固定装置の後
方にあるピアノ線4を迂回しながら左右の締結位置に移
動締結できる。そして、ファスナー締結機構の保持した
ボルトが締結前に滑落した時は、位置決め機構を動作せ
ずに曲りアーム65bとナットランナーベース143の
2つ軸を組合せ動作することでファスナー締結用ボルト
の組立が行える。
【0144】以上の実施例3によれば、ガイドレールの
背面で締結できないメインレールでも実施例1と同等の
作業を行うことができる。
【0145】請求項6記載のガイドレール固定方法の実
施例4を以下にその構成と動作を図により説明する。図
22にはリンク機構でのガイドレール横方向締結機構部
の斜視図と、図23にはガイドレール横方向の締結動作
の概要図である。
【0146】実施例4としては、実施例3と同じくガイ
ドレール背面と建物との締結スペースが確保できない乗
りかご用のメインレール用でのガイドレール固定装置の
構成を示す。また建物等との干渉でピアノ線が張りにく
く、又は対向のガイドレールを同時に作業する時に互い
にガイドレール固定装置がピアノ線に影響するのでガイ
ドレール近傍に張る。
【0147】図22は、位置決め機構22の最終段であ
るX軸動作上に、駆動回転軸67eと従動軸67aとを
回転基準として設置し、ファスナー締結機構の回転駆動
力はファスナー回転駆動部67から主動回転アーム65
c内を通り駆動回転軸67eにより伝達回転し、従動軸
67bと連なる従動回転アーム65bと、締結部である
ナットスタンド141のベースとなるナットランナーベ
ース143とを接続する従動軸67aによりリンク構成
をする。これによりファスナー回転駆動部67を回転す
るリンク構造にすることで、1つの駆動軸でファスナー
締結機構先端部のナットランナースタンド141を締結
位置に誘導できる。
【0148】図23は、ファスナー締結機構のリンク構
成の動作軌跡を示し、各アームの主動回転アーム65c
・従動回転アーム65d・ナットランナーベース143
と、それらを繋ぐ従動軸67a・駆動回転軸67d・駆
動回転軸67eとにより構成する。この構成の動作軌跡
は、駆動軸67bの回転角度を制御することで、ピアノ
線およびガイドレール背面と干渉せずに締結位置に誘導
できる。
【0149】以上の実施例4によれば、ガイドレールの
背面で締結できないメインレールでも実施例1と同等作
業が行え、またガイドレール2本同時の締結動作が行
え、全体の作業時間の短縮と、かつ1軸のみの制御でも
行えるので制御部の簡易化が行える。
【0150】次に、請求項6記載のガイドレール固定方
法の実施例5を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図24にはガイドレール背面及び横方面に制約があ
る時のブラケット平面図と、図25は図24の側面図で
ある。
【0151】実施例5としては、ガイドレール背面はも
とより横方向も制約がある状態でかつ実施例1から実施
例4までのと同等のガイドレール位置調整が行えるブラ
ケット3を示す。
【0152】図24は、実施例1から実施例4では大型
な調整角穴を施したが、その角穴及び角穴を押さえるワ
ッシャ11の設置スペースが取られないので、前後用ブ
ラケット板3aの長穴により前後の調整を行い、左右用
ブラケット位置3bの長穴により左右方向の調整を行
い、それぞれの長穴径を広くすることで回転方向の調整
が行え、またガイドレールの前後方向の角度調整は、ジ
ョイントピン9の蝶番により行える。
【0153】図25は、横方向の調整図を示し、その締
結動作は図21のファスナー締結機構を利用して締結す
る。その動作は、位置決め機構で仮位置決めし、各ファ
スナーボルト11とワッシャ10の組立と仮締結を4つ
交互に行い、再位置決め後に本締結する。
【0154】以上の実施例5によれば、ガイドレールの
周囲に制約があるガイドレール実施例1と同等の作業が
行える。
【0155】次に、請求項7記載のガイドレール固定装
置の実施例1を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図27には溝型方式のベルト供給機構の斜視図を示
す。
【0156】図27は、上面ボルトベース92aと下面
ボルトベース92bとの積層構造によりファスナーボル
ト11の供給運搬を行う。上面ボルトベース92a側に
は、ファスナーボルト11の六角形の2面幅より広めに
溝加工とボルト挿入穴を施し、ファスナーボルト11の
2面幅に併せてファスナーボルト11を挿入し、ファス
ナー締結機構の先端ソケット部が回転降下しながらファ
スナーベルト11の六角形に挿入し、それと共にファス
ナーボルト11が回転しながら溝の端部とファスナーボ
ルト11が挿入しながらはまり込み、回転が停止する。
ボルトソケットを引き上げることで、ボルトソケット内
部の磁石にナットファスナーボルト11が吸着され把持
できる。また下面ボルトベース92bは、ファスナーボ
ルト11の先端加工簿部を支え込むように穴加工を施
し、ガイドレール固定装置昇降等でボルトがズレたりし
ない様に押え込む役目をする。なお、ファスナーボルト
11の挿入穴は、ファスナー締結機構の先端ソケット部
が隣のファスナーボルト11と干渉しないように配置
し、ファスナーボルト11を挿入穴に入れることで、フ
ァスナーボルトの準備が容易である。
【0157】以上の実施例1によれば、駆動機構を設け
ずに簡易に大型のボルトの運搬が行える。
【0158】次に、請求項7記載のガイドレール固定装
置の実施例2を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図28には締結方式のボルト供給機構の斜視図を示
す。
【0159】図28は、実施例1と同じく上面ボルトベ
ース92aと下面ボルトベース92bとの積層構造によ
りファスナーボルト11の供給運搬を行う。その構成
は、上面ボルトベース92a側にファスナーボルト11
のボルト挿入穴を施し、下面ボルトベース92b側には
ファスナーボルト11用のネジ加工を施すことで、ファ
スナー締結機構の先端ソケット部が締結方向に回転降下
しながらファスナーボルト11の六角形に挿入し、ファ
スナーボルト11と下面ボルトベース92aのネジ部が
締結・回転停止することで、ファスナー締結機構のボル
トソケット57がファスナーボルト11に挿入する。逆
回転を与え引き上げることで、ボルトソケット内部の磁
力にナットファスナーボルト11が吸着し把持できる。
【0160】なお、ファスナーボルト11の挿入穴は、
実施例1の様に上面ボルトベース92bの溝型加工が必
要なく、ファスナー締結機構の先端ソケット部が隣のフ
ァスナーボルト11と干渉しないように実装密度を上げ
ることができる。
【0161】以上の実施例2によれば、実施例1と同等
の作用がある。
【0162】次に、請求項7記載のガイドレール固定装
置の実施例3を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図29には締結方式のボルト実装密度を上げたボル
ト供給機構の斜視図と、図30にはボルト実装密度での
ボルト配置を示す。
【0163】図30は、実施例2と同じく上下の積層構
造で、上面ボルトベース92a側にファスナーボルト1
1のボルト挿入穴を施し、下面ボルトベース92b側に
はファスナーボルト11用のネジ加工を施す。実施例1
及び実施例2との違いは、ファスナー締結機構の動作範
囲内にファスナーボルト11を積載数は限られてくるの
で、ファスナーボルト11の挿入ピッチを狭めボルトが
接触する様に一列ごとに仮止高さを変更して締結する点
である。
【0164】図29は、ボルト高さを変えて締結する方
法の上方向からの図で、まず飛出したファスナーボルト
11側を保持する時に、下側のボルトによってボルトソ
ケットが停止し、上側のファスナーボルト11に挿入・
締結・停止するのでファスナーボルト11を保持でき
る。そして、全ての上側のファスナーボルト11を把持
後に、下側のファスナーボルト11を実施例2と同様に
保持する。
【0165】以上の実施例3によれば、実施例1及び実
施例2と同等でかつ実装密度が向上してより高揚程のエ
レベータ用品を供給できる。
【0166】次に、請求項8記載のガイドレール固定装
置の実施例1を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図31には単筒方式のワッシャ供給機構の斜視図を
示す。
【0167】図31は、ワッシャ10供給準備として、
ワッシャ10を必要枚数分をワッシャストック85内に
挿入しながら、ワッシャ10が飛出さない様に押え込む
ワッシャ押さえ板81で覆う。
【0168】そして、ファスナー締結機構を送り用ボル
ト76に誘導し、ボルトソケット57が回転しながら挿
入して送り用ボルト76に連なる送り板71を退避位置
に退避し、2つのバネ74でガイド柱72に沿いながら
ワッシャリフタ73を押上げ、ワッシャ10がワッシャ
パイプ79にガイドされながらワッシャ押さえ板81に
押付ける。なおバネ74は、ワッシャ10自重分とバラ
ンスを取るようにバネ定数を合せ、バネ調整カラー75
により左右の微調整を行う。
【0169】次に、ボルトソケット57を逆回転するこ
とで、送り板71が次のワッシャ10を押さえながらワ
ッシャ10を、ワッシャストッパー78に押付けワッシ
ャ供給位置80に移動できる。そして、ファスナー締結
機構が移動してボルト供給機構よりファスナーボルト1
1を保持し、ワッシャ供給位置80の位置にボルトソケ
ット57のテーパ構造により降下することでワッシャ1
0の穴に誘導し、ボルトソケット57内の磁石によりワ
ッシャ10を吸着し、引き上げることで保持できる。
【0170】ワッシャ供給機構は、上部ワッシャベース
84aと、下部ワッシャベース84bと、ワッシャパイ
プ79と、ガイド柱72により構成する積層構造で軽量
かを図っている。
【0171】以上の実施例1によれば、簡易で駆動力な
しの軽量構造でかつ小設置面積でワッシャの供給が行え
る。
【0172】次に、請求項8記載のガイドレール固定装
置の実施例2を以下に説明する。
【0173】図31のワッシャ10の送り板駆動を、フ
ァスナー締結機構のナットランナーの正転と逆転動作を
エアシリンダに変更する。
【0174】以上の実施例2によれば、実施例1と同等
の動作が行える。
【0175】次に、請求項8記載のガイドレール固定装
置の実施例3を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図32にはワッシャ供給機構の上面図を示す。
【0176】図32は、実施例1での単筒方式を組合せ
た構造の双筒方式によりワッシャ10の積載数の増量を
図る。ワッシャ10をワッシャストック85a(85
b)により押上げるワッシャリフター73・ガイド柱・
送り板等の供給機構部が共通であるが、送り板71とワ
ッシャ押さえ板81と送りストッパ82との形状と位置
を変更する。その形状及び配置は、ワッシャストッカ8
5a・ワッシャ供給位置80・ワッシャストッカ85b
の順番を同一円周でかつ同等配にする。それに対応する
各形状は、送り板71が扇子形状の両端に半円を組合
せ、かつワッシャ供給位置80は同一円周でかつ同ピッ
チ上にワッシャ10が上昇する二つの穴加工を施し、ワ
ッシャ10を押さえるワッシャ押さえ板は送り板71を
覆いワッシャ供給位置80上に穴加工を施し、送り板の
位置を決める調整付き送りストッパ82は、送り板71
の扇子両端部とに配置しワッシャ10の供給調整を行
う。その動作は、ワッシャ用エアシリンダー83が作動
し送り板71を回転させ、ワッシャストック85aより
押上げられたワッシャ10が送り板71の一方向の穴に
入り、もう一方向の穴はワッシャ供給位置に移動し、扇
子形状の半円がワッシャストック85bよりワッシャ1
0が飛出さない様に抑え込む。次に送り板が逆回転する
ことでワッシャストック85a側のワッシャ10がワッ
シャ供給位置80に移動し、同時に送り板71のもう一
方向の穴にワッシャストックb85bから押上げられた
ワッシャ10が入り、扇子形状の半丸がワッシャストッ
クa85aよりワッシャ10が飛出さない様に抑え込
む。この動作を交互に行うことで双筒のワッシャストッ
クよりワッシャ10を運搬・供給できる。
【0177】なおワッシャ10の挿入手順は、ワッシャ
押さえ板81を取外し、送り板71をワッシャストック
85a側に旋回し、送り板71の片方の穴がワッシャス
トック85aと一致しワッシャ10を挿入する。挿入し
たワッシャ10が、飛出さないようにワッシャストック
85a側だけワッシャ押さえ板81で押さえながら送り
板71を逆回転し、ワッシャストック85bと送り板7
1が一致してワッシャ10を挿入し、ワッシャ押さえ板
81を固定して完了する。
【0178】以上の実施例3によれば、簡易な方法と機
構でワッシャ10の積載数の増量が行える。
【0179】次に、請求項9記載のガイドレール固定装
置の実施例を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図27には溝型方式のボルト供給機構の斜視図と、
図28には締結方式のボルト供給機構の斜視図と、図2
9には締結方式のボルト実装密度を上げたボルト供給機
構の斜視図と、図31には単筒方式のワッシャ供給機構
の斜視図と、図32にはワッシャ供給機構の上面図と、
図33には部品供給機構の動作範囲図を示す。
【0180】部品供給方法は、ファスナーボルト11と
ワッシャ10とをそれぞれ組立、ファスナー締結機構の
先端ソケット部供給する必要がある。しかし組立てた状
態の運搬及び供給では機構が複雑で大型構造になるの
で、ワッシャ10とファスナーボルト11をそれぞれに
まとめて運搬することで小型化になる。
【0181】図33は、ボルト供給機構及びワッシャ供
給機構自体に極力駆動源を設けず、位置決め機構の回転
軸にボルト供給機構とワッシャ供給機構と設置する。そ
して、ファスナー締結機構部の先端ソケットが位置決め
機構のX軸方向・Y軸方向の位置決め動作範囲66とフ
ァスナー締結機構の回転軸との複合動作で表した斜線部
の範囲で動作の誘導ができる。まずファスナーボルト1
1を保持し、次にワッシャ10を保持することでファス
ナーボルト11とワッシャ10の組立供給が行える。つ
まり、斜線部内にボルト供給機構とワッシャ供給機構の
それぞれの供給位置を設定する。また、エレベータの昇
降工程と昇降路平面の面積等、2台のガイドレール固定
装置による同昇降路内での同時作業などの条件により、
ボルト供給機構及びワッシャ供給機構の選択をして位置
決め機構に装着する。
【0182】図27の溝型方式のボルト供給機構は、昇
降工程が高くかつ昇降平面が狭い時等の制約がある時に
使用し、ファスナーボルト11が無くなったらガイドレ
ール固定装置が降下し、人手でファスナーボルト11を
供給して再度取付け作業をする。
【0183】図28の締結方式のボルト供給機構は、図
27より昇降工程が低く、昇降平面の干渉を考慮しない
ものに使用し、作業前にファスナーボルト11を1回だ
け供給する。
【0184】図29の締結方式のボルト実装密度を上げ
たボルト供給機構は、図27と同程度の昇降路で、図2
8の昇降平面の干渉を考慮しないものに使用し、作業前
にファスナーボルト11を1回だけ供給する。
【0185】図31の単筒方式のワッシャ供給機構は、
図27及び図28のファスナーボルト供給機構との組合
せで、昇降工程が高くかつ昇降平面が狭い時等の制約が
ある時に使用する。ファスナーボルト11とワッシャ1
0が無くなったら昇降位置を記憶しガイドレール固定装
置が降下し、人手でファスナーボルト11とワッシャ1
0を供給して降下前高さから再度取付け作業をする。
【0186】図32の双筒方式のワッシャ供給機構は、
図29のファスナーボルト供給機構との組合せで、昇降
工程があり昇降平面を考慮しない時に使用し、作業前に
ワッシャ10を1回だけ供給する。
【0187】以上の実施例によれば、昇降路内の条件及
び作業内容により、部品供給機構の構成を変更すること
で、昇降路に対する専有面積低減が図られ昇降路内作業
の効率が上げられる。
【0188】次に、請求項10記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図34にはガイドレール鉛直測定機構の概略を表した図
を示す。
【0189】図34は、ガイドレール固定装置に吊り下
げられたピアノ線検知機構25aと、その下の位置でピ
アノ線検知機構25aに干渉しないようにガイドレール
固定装置に吊り下げられた制御装置26aから吊り下げ
られたもう一つのピアノ線検知機構25bとにより構成
する。それぞれのピアノ線検知機構25aと25bは、
吊り下げることにより互いにガイドレール加工面に挟み
ながら自由に動作でき、ガイドレール取付け位置のデー
タを比較と取付け高さから、ピアノ線4aに対するガイ
ドレールの鉛直度を測定できる。
【0190】以上の実施例によれば、ガイドレールの位
置固定作業が、ある点の位置決めでしか測定できずに上
下の鉛直位置関係には大型の測定が必要だったが、これ
によりある点の取付精度と鉛直精度の測定が簡易にかつ
同時に測定できる。
【0191】次に、請求項11記載のガイドレール固定
方法の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図34にはガイドレール鉛直測定機構の概略を表した図
を示す。
【0192】図34は、ガイドレール固定装置に吊り下
げられ位置決め機構近傍に装備されたピアノ線検知機構
25aと、その下の位置で制御装置26aから吊り下げ
られたもう一つのピアノ線検知機構25bとにより構成
する。
【0193】その方法は、人手作業によりあらかじめ取
付けされた最下位のガイドレール1位置で、ピアノ線4
a位置を上下それぞれのピアノ線検知機構25a,25
bが測定し、最下位のピアノ線検知機構25bを基準に
上位のピアノ線検知機構25aが偏差分を記憶する。そ
して、ガイドレール固定装置がピアノ線4aを基準固定
作業を行うが、最下部のピアノ線検知機構25bを基準
にし、位置決め機構22近傍にあるピアノ線検知機構2
5aを位置決め機構22により取付け範囲に入るように
位置決め機構22を動作しながら位置決めする。
【0194】以上の実施例によれば、ガイドレールの位
置決め固定作業が、ブラケット近傍の位置決めでなくそ
の上下も鉛直に固定できる。
【0195】次に、請求項12記載のガイドレール固定
装置の運用方法の実施例を以下に構成と動作を図により
説明する。図34にはガイドレール装置の運用概要を表
した図と、図35には並列設置されたエレベータの昇降
路の図と、図43にはガイドレール固定装置の運搬台車
の斜視図を示す。
【0196】図43は、ガイドレール固定装置を運搬す
る運搬台車を示し、これにガイドレール固定装置を搭載
し、模擬ガイドレール193にガイドレール固定装置の
案内機構を入れ把持機構で把持し、下部を固定して運搬
台車と一体化する。その状態で工事現場の不整地あるい
は単管で組んだ仮設の足場等を空気タイヤ195で台車
走行でき、台車のアイボルト191でウィンチ等で横あ
るいは吊り上げ運搬したり、あるいは横にしてソリ19
2の面で滑らせながら昇降路内に制御機器等と同時に搬
入し、ストッパーで停止させて置く。
【0197】次に図34の左側のように、吊り下げられ
たガイドレール1aの近傍に昇降ワイヤの吊り元を設置
し昇降ワイヤを吊り下げ、ガイドレール固定装置と制御
装置管等の配線接続を行う。そして、運搬台車の搭載時
に昇降駆動機構24aに昇降ワイヤを挿入し、昇降駆動
機構24aを昇降させながら運搬台車を退避させ、ガイ
ドレールにガイドレール固定装置を装着し、その下に制
御装置26と上側のピアノ線検知機構25aと下側ピア
ノ線検知機構25cを吊り下げる。そして、人手で取り
付けたガイドレール1aの最下部のピアノ位置をピアノ
線検知機構25a,25cとで測定しその位置を基準位
置として、最下部から自動運転によりガイドレールを固
定していき、そして各固定した位置のピアノ線位置を記
憶する。作業完了後に、上部からピアノ線位置を測定し
ながら降下し、取付け上段の影響で下部ブラケット3a
の固定状態が、取付け精度以上にズレた時に、記憶した
位置情報により再度ファスナープレート2とガイドレー
ル固定装置が係合し再固定する。これにより前記動作を
繰返し位置決め固定精度を向上させる。
【0198】そして固定作業終了後、最下部で自立しな
いガイドレール固定装置を一時的に仮置く図示しない仮
設置台に載せ、昇降ワイヤを抜き次のガイドレールの昇
降ワイヤを挿入し、次のガイドレール1bの固定作業を
開始する。全ガイドレール設置後、吊り下げられた制御
装置を取外し、運搬台車を搬入しながらガイドレール固
定装置をガイドレール1aより剥離し、運搬台車に搭載
し昇降ワイヤと配線の分離を行って昇降路より搬出す
る。
【0199】図35のようにエレベータが並列に設置さ
れる昇降路のセパレータビーム14は、セパレータビー
ム12を介してガイドレール固定装置を設置し、図32
にそれを1台の地上監視装置110で制御しながら同時
の位置固定作業を行い、それぞれの位置決めデータを地
上監視装置110で監視し、相対するガイドレール固定
装置に作業反力を影響なく取付けられ、精度内にガイド
レール1bを固定する。そしてセパレータビーム12側
のガイドレール1a,1bの作業が完了し、それぞれの
昇降路内の他のガイドレールの取付け作業を行い、並列
される昇降路内でそれぞれを取付動作が行え作業時間の
短縮が図れる。
【0200】以上の実施例によれば、ガイドレールの固
定作業の並列固定作業が行えファスナープレートでの互
いの作業負荷を考慮しながら正確に締結動作を行い、全
作業時間の短縮が行える。
【0201】次に、請求項13記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図36には作業用交換ツールの交換台を載せる工具台の
図と、図37には3方向の調整ができる手先誘導部の概
要図を示す。
【0202】図36は、作用の図示しない溶接トーチ等
を載せる工具台120を示し、作業の内容により工具台
に装着する。
【0203】図37は、ファスナー締結機構の先端部の
ファスナーベースと交換可能な手先誘導部130の概要
を示す。手先誘導部130は、回転駆動軸122で手先
誘導部130全体を回転する。その先に、旋回駆動軸1
26から旋回用ベルト125に伝達しボールネジにより
旋回し、上下移動駆動ベルトツールハンドチェンジャか
ら上下移動用のベルト127に伝達しスプライン軸によ
り上下動し、これにより先端部のツールハンドチェンジ
ャ129を旋回及び上下動に誘導する。また旋回とツー
ルハンドチェンジャとスプライン軸は同一軸に加工した
ボールネジ+スプライン軸123を使用し小型軽量化し
て、ツールハンドチェンジャ129に装着する図示しな
い溶接トーチの誘導を容易にした。また、固定部品の供
給を行う固定部品供給機構と交換可能な溶接棒供給装置
の溶接ドラムを交換する。
【0204】その動作は、図示しない溶接トーチをブラ
ケット3とファスナープレート2の重ね部に誘導し溶接
作業を行う。また図示しない溶接機をガイドレール固定
装置の最下部に吊り下げ、図示しない複合ケーブルに組
込まれた地上から供給する溶接用電流とCO2ガスを図
示しない複合ケーブルを通して供給する。
【0205】以上の実施例によれば、基本部分は共通で
各種溶接機器を追加交換することで、溶接作業が行え全
作業の高効率と装置大型化が防げる。
【0206】次に、請求項14記載のブラケット溶接方
法の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。図
38には溶接位置及び溶接動作の一例を示す。
【0207】図38は、ガイドレール1自体はガイドレ
ール固定装置のブラケット3を介してファスナープレー
ト2に固定されているために、図示しない位置決め機構
がファスナープレート2と係合する必要が無い。それに
より、ブラケット3の調整用角穴により制限された位置
決め動作範囲以上に動作できる最大動作範囲150内
で、ファスナー回転駆動部67と回転曲りアーム67b
の2軸と先端溶接部を溶接位置に誘導できる。そして、
図示しない位置決め機構のガイド部とファスナープレー
ト2が接触せずに溶接作業ができる高さまで昇降し、ガ
イドレール1を図示しない把持機構で把持する。
【0208】次に、ブラケット固定作業時の図示しない
位置決め機構の位置決めデータにより、溶接位置である
ブラケット3のエッジとファスナープレート2位置であ
る溶接線151を算出する。その溶接線151のデータ
で溶接動作始点151と溶接終点151′の位置データ
が決定し、図示しない手先誘導部に溶接トーチを装着し
た状態で、溶接点161上に移動しトーチ部先端に取付
けた図示しないギャップセンサと図示しない干渉センサ
により溶接部のブラケット3のエッジとか建物とトーチ
部の干渉を測定し、ファスナー締結機構と手先誘導部と
位置決め機構の動作データに補正を行い溶接作業をす
る。
【0209】以上の実施例によれば、ブラケット締結時
の位置データと簡易なセンサによりファスナー溶接の位
置データの補正が行え最適溶接作業が行える。
【0210】次に、請求項15記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図36には作業用交換ツールの交換台を載せる工具台の
図と、図37には3方向の調整ができる手先誘導部の概
要図を示す。
【0211】図36は、作用の図示しない耐火被覆除去
工具を載せる工具台120を示し、作業の内容により工
具台に装着する。
【0212】図37は、前記溶接機構部と同じ手先誘導
部130を使用し、回転駆動軸122と旋回駆動軸12
6と上下移動駆動軸128から、各種耐火被覆除去工具
を回転・旋回・上下に誘導する。そして、ファスナー締
結機構のファスナーベースと手先誘導部を交換装着した
状態で、その手先誘導部130にあるツールハンドチェ
ンジャ129により図示しない各種工具を交換しながら
耐火被覆を除去する。図示しない耐火被覆除去用の工具
は、鋸歯が上下し耐火被覆に切込みを入れるエア駆動の
ジグソーと、平たがねが前後に移動し耐火被覆に衝撃を
与えはつり動作をするエアチッパーと、針金を多数束ね
た形状で針金が交互に前進に移動し曲り部やエッジ等の
耐火被覆を除去するエア式多針タガネと、耐火被覆の清
掃をする集塵器と回転ブラシ付のエアグラインダーと、
清掃用のエアブラシと、ファスナー締結部のネジ穴を清
掃する円錐形のブラシとにより清掃を行う。
【0213】以上の実施例によれば、基本部分は共通で
耐火被覆除去作業が行え全作業の高効率とガイドレール
固定装置の小形化が図れる。
【0214】次に、請求項16記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図42には耐火被覆除去の方法を表した図を示す。
【0215】図42は、耐火被覆187がファスナープ
レート2の上下と建物の金属部190に付着した状態を
示す。法定では耐火被覆187の付着義務は、建物の金
属部183と規定にあるが、ファスナープレート2は義
務規定がない。そこで、ファスナープレート2上の耐火
被覆187を全除去せずに、耐火被覆187に衝撃を与
えずにブラケット3の締結調整範囲だけ除去する。
【0216】それはガイドレールを連結吊り下げ後に、
ガイドレール固定装置をガイドレールに装着する。なお
ガイドレール固定装置は、固定部品供給機構と各種耐火
被覆除去工具を装備した工具台と交換し、ファスナー締
結機構部のナットランナースタンドに先端誘導部とを交
換する。
【0217】次に、上昇しながら各ファスナープレート
位置で耐火被覆の付着状態を監視カメラとライトにより
確認し、建物から耐火被覆がせり出しブラケット取付け
位置に大きく障害になる場合と、ブラシ等で耐火被覆を
飛ばせる場合と、ファスナープレートに軽く耐火被覆が
積もっている場合とに分け、最下部より耐火被覆の除去
を行う。
【0218】耐火被覆が積もっている場合は、耐火被覆
の清掃をする図示しない集塵器付のエア回転ブラシ付グ
ラインダーと、図示しない清掃用のエアブラシとを監視
カメラからの目視にて交互に使用する。次に、ファスナ
ー締結穴9と位置決め機構のガイド部結合するロケータ
等に先端が入り易いように円錐形ブラシを挿入し手先先
端部の駆動軸により回転上下移動し清掃する。
【0219】ブラシ等で耐火被覆を飛ばせる場合は、エ
ア駆動の平多針タガネの衝撃で耐火被覆をはつり、前記
耐火被覆の積もっている場合の作業に移る。
【0220】大きく障害となる場合は、タガネとが衝撃
を与えて法定部分を除去しないように、まず鋸歯が上下
するジグソーにより法定で義務づけられた耐火被覆とを
分離切断し、切断線188のようにファスナープレート
2の上面側に入れる。次に法定以外の耐火被覆187に
切込みを多数入れ除去を容易にする。前記ブラシ等で耐
火被覆を飛ばせる場合の作業に移る。なお、ブラケット
3調整面の反対であるファスナープレート2の下面側
は、上面側除去時に自然に発生するはぎ取り線189ま
で除去し、図示しない各種工具先端部に非金属センサと
金属センサを装着し、ファスナープレートと耐火被覆の
距離を検知し作業用工具の破損を防止する。
【0221】なお各基本動作は、ガイドレールに対して
平行に動作するように制御をし、ファスナー締結穴9と
ロケータ穴は平行動作で大まかな位置を決め、円錐形ブ
ラシのブラシで若干の位置ズレをカバーできる。
【0222】以上の実施例によれば、耐火被覆の付着状
態を下方から確認しながら上昇し、下降しながら耐火被
覆を除去することで、昇降時間の短縮と耐火被覆が絶え
ず下方向に落とすので再除去が不要である。また、耐火
被覆の付着状態で工具を選択することで作業時間の短縮
及び除去部分の限定作業が行える。
【0223】次に、請求項17記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下に構成と動作を図により説明する。
図36には作業用交換ツールの交換台をのせる工具台の
図と、図37には3方向の調整ができる手先誘導部の概
要図を示す。
【0224】図36は、作用の図示しない錆止め塗布工
具及び溶接スラグ除去工具を載せる工具台120を示
し、作業の内容により工具台に装着する。
【0225】図37は、前記溶接機構部と同じ手先誘導
部130を使用し、回転駆動軸122と旋回駆動軸12
6と上下移動駆動軸128から、各種耐火被覆除去工具
を回転・旋回・上下に誘導する。そして、ファスナー締
結機構のファスナーベースと手先誘導部を交換装着した
状態で、その手先誘導部にあるツールハンドチェンジャ
により各種工具を交換しながら溶接作業に発生する溶接
スラグを除去清掃し、溶接熱により塗料及びメッキ等が
剥げた部分に錆止め塗料を塗布する。その溶接スラグを
除去清掃と錆止め塗料を塗布する工具は、溶接スラグに
衝撃を与え溶接スラグ除去動作する針金を多数束ね交互
に針金が前進するエア式多針タガネと、溶接スラグの清
掃吸引する集塵器付きのエア駆動による回転ブラシ付グ
ラインダーと清掃用のエアブラシによりゴミを飛ばし、
錆止め塗料を塗布する塗料カップ付スプレーガンとを使
用する。
【0226】以上の実施例によれば、基本部分は共通で
錆止め塗布作業が行え全作業の高効率とガイドレール固
定装置の小型化が図れる。
【0227】次に、請求項18記載の錆止め塗布方法の
実施例を以下に構成と動作を図により説明する。図38
には溶接位置及び錆止め塗布位置の一例を示す。
【0228】図38は、溶接作業で溶接線151上に溶
接スラグが付着するので、溶接点152データと溶接ス
ラグ除去データを共通に使用し、そのデータに溶接スラ
グ除去工具角度と錆止め塗料塗布角度を加え、溶接スラ
グ除去と錆止め塗布データを作成する。
【0229】次にガイドレールを固定作業と溶接作業後
に、ガイドレール固定装置の固定部品供給機構と各種の
溶接スラグ除去工具と錆止め塗布工具を装備した工具台
と交換し、ファスナー締結機構部のナットランナースタ
ンドに先端誘導部とをも交換する。
【0230】そして、上昇し各ファスナープレート位置
で溶接状態を監視カメラとライトにより確認し、最上段
より降下しながらガイドレール固定作業の溶接時の移動
データでブラケットとファスナープレートの溶接部に移
動し、多針チッパーと回転ブラシ付きグラインダーとを
交換しながら溶接スラグを除去し、その後エアブラシに
工具を交換して溶接部及びその周囲の清掃作業し、塗料
カップ付きスプレーガンで錆止め塗料を塗布する。ま
た、監視カメラ及びライトにより溶接スラグと塗布状態
を監視確認運転する。
【0231】以上の実施例によれば、溶接状態を下方か
ら確認しながら上昇し、下降しながら溶接スラグ除去と
錆止め塗料塗布のすることで、昇降時間の短縮と溶接ス
ラグなどのゴミが下方向に落とすので錆止め塗布面ゴミ
が付着しない。また、溶接スラグの状態及び溶接時のス
パッタ等の除去、工具を選択することで作業時間の短縮
が行える。
【0232】次に、請求項19記載のガイドレール固定
装置の実施例を以下にその構成と動作を図により説明す
る。図13にはファスナー締結機構の非常用退避機構を
示した図と、図39には非常時でのエア回路と、図40
には非常時でのモータ回路と、図41には非常回収方法
図を示した。
【0233】図41は、あらかじめ昇降路最上部である
機械室に非常用回収用昇降機構180と非常時の電源供
給をする発電器181とを用意し、昇降路の2倍長さの
昇降ワイヤ186の上端部を建物側の固定フック182
に取付ける。全昇降ワイヤ186の半分を巻取ドラム1
83に巻取、非常用回収昇降機構180に昇降ワイヤ1
86を通す。そして、建物の固定フック182に係絡さ
れたシープを介し、昇降高さ位置で固定フックに装着で
きる図示しない昇降ワイヤバンドを昇降ワイヤに付け、
昇降ワイヤバンドをガイドレール固定装置の吊り元にな
る建物側の固定フック182に取付ける。そして、昇降
ワイヤ186を昇降路に吊り降ろしガイドレール固定装
置101の昇降駆動機構24に通し、昇降ワイヤ186
の端部を昇降路の最下位で作業の障害にならない位置で
固定スタンド185に固定し、ガイドレール固定装置1
01の運転をする。
【0234】図13には、電源及びエア源遮断及び制御
系故障等の不測の事態でもエアの各駆動軸が動作停止し
ても退避位置に退避するためのエア機構をファスナー締
結機構の例でその動作を示した。エアが遮断されても巻
戻しバネ61により絶えず退避位置に退避し、締結時に
ボルトソケット157とファスナーボルト11が噛み込
んでもシリコン製でダンパー60により噛み込み分のフ
ァスナーボルト11高さだけ退避位置復帰し、なおかつ
エア源が遮断すると駆動軸を退避位置でロック機構で退
避位置を保持する。また、ナットランナーベース64よ
り先端の重量とガイド柱59の摩擦を加味した荷重で定
圧バネを使用し、ダンパー60の復元力とにより巻戻し
バネ61の大型化が防げた。
【0235】図39は、非常時でのエア回路図を示し、
コンプレッサ103から地上側の出口とガイドレール固
定装置の入口部に、それぞれ逆止弁161・エアタンク
162とを設け、エア配管がケーブル等で切断・エア源
遮断時でも数回分の動作ができるエアをエアタンク16
2に蓄えることができ、逆止弁の出口側に残圧での事故
を防止する手動式エア抜き弁163を設置している。そ
して、各エア駆動機器164の退避側に緊急エア排気弁
165を装着し、エア排気時に配管を通過して電磁弁1
63から大気圧側にエア圧を搬出していた配管ロスが無
くなり直接に大気圧となる。それによりエアタンク16
2の残圧だけでもエア駆動軸164に圧力差が発生し退
避位置に自然復帰する。
【0236】図40は、非常時のモータ駆動回路図を示
し、通常は地上側監視装置110での指令で、ガイドレ
ール固定装置の制御装置内の軸制御装置172からモー
タドライバ171に接続しモータ駆動170を動作す
る。しかし、軸制御装置等の故障時は、軸制御装置17
2に接続するリレーコイル173が作動し、それと連動
するドライバ接点174aが離れ、なおかつ非常用接点
174bが入り、複合ケーブル111を通じて地上側監
視装置110のバッテリ176とモータ駆動170が接
続する。地上側監視装置の各非常用復帰スイッチ177
を入力し、モータ駆動軸170が退避位置に移動を開始
する。退避位置である動作リミットスイッチ175まで
移動し、動作リミットスイッチ175が入り退避動作を
停止し、各動作軸を順番に退避位置に復帰させる。
【0237】全軸が退避位置で停止したら、図41のよ
うに、最上部の非常用回収用昇降機構180に発電器1
81より電力を供給し、最下部にガイドレール固定装置
を降下し回収する。
【0238】以上の実施例によれば、各エア及びモータ
駆動軸に非常回路及び機構により退避位置まで復帰し、
非常用回収昇降駆動機構により昇降路下部に降ろすこと
が行え、人が昇降路内からゴンドラ等で昇降しなくても
安全に短時間で回収でき、修理または代替え品により作
業を行うことで作業ロスの短縮ができる。
【0239】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ガイドレ
ール固定装置の各機構部の動作機構を兼用化して装置全
体の小型化・軽量化を図っているので、狭小な昇降路に
おいても作業性が極めて良好であり、また、昇降路高さ
に制限されず、高層建築物等においても広く使用するこ
とができ、さらに、昇降路内に複数の装置を搬入取付け
作業ができるので、作業効率を大幅に向上させることが
できる。
【0240】次に、請求項2記載の発明によれば、装置
全体が昇降路内の一列のガイドレールに沿って固定作業
ができ、ガイドレール固定後は乗りかごにより安全に人
手で作業ができる。また、位置決め基準である芯出し用
基準線位置を、カウンターレール間のセンタ位置として
いるので、芯出し用基準線の敷設本数が減り、装置搬入
前の事前作業の短縮化と作業者の労力低減ができる。
【0241】次に、請求項3記載の発明によれば、ボル
トソケットをテーパ形状としてクリップボルトへの挿入
を容易とし、また、バネとベアリングによって、外的負
荷からのナットランナーの保護とセンタリングを行い得
る。さらに、クリップガイドにより、クリップに誘導し
ながらクリップを正確に把持することができる。また、
ローラとバネによってクリップとガイドレール間が密着
するので、ガタによる位置ズレを防止でき、ガイドレー
ルに仮付けされたブラケットを、確実に把持弛緩してフ
ァスナープレート位置で位置ズレなしで締結することが
できる。
【0242】次に、請求項4記載の発明によれば、ガイ
ドレールに仮付けされたブラケットやセパレータビーム
に固着されたファスナープレートが傾斜している場合に
おいても、複雑な測定機器を用いることなく、昇降駆動
機構とカウンタとリミットスイッチとでガイドレールの
横方向傾斜量を正確に測定し、2組のブラケット締結機
構で正確に把持・弛緩・締結を行い、クリップをガイド
レールに押付けるバネ構造でガイドレールとクリップ間
の位置ズレを防止できる。
【0243】次に、請求項5記載の発明によれば、バネ
とベアリングによって外的な負荷からのナットランナー
の保護とセンタリングを図り、先端に配置された磁石に
よってワッシャとファスナーボルトを簡単確実に吸着で
きる。また、磁石によってワッシャとボルトを吸着して
いるので、ボルトソケットからのワッシャとファスナー
ボルトの離脱は締結動作によって簡単に行うことができ
る。そして、ファスナー締結位置は、ファスナープレー
トと位置決め機構の幾何学的に決め、ファスナー締結機
構を回転することで誘導できるので、機構部と制御を簡
素化することができる。
【0244】次に、請求項6記載の発明によれば、ファ
スナープレートに錆止め塗料が塗布されたり、ゴミがフ
ァスナー締結穴とかガイドレールとの係合するロケータ
穴に入り込んでも、噛み込み等を起さずに締結と係合で
きる。そして、ファスナーボルトの先端形状とボルトソ
ケットのセンタリング機能で先端から締結穴に確実に誘
導挿入でき、ファスナープレートのロケータ穴より小型
形状のロケータピンを使用して容易に誘導挿入できる。
また、ロケータピンを小径にしても、仮位置決め後にフ
ァスナー供給機構で仮締結し、ファスナーとブラケット
間に摩擦を発生させ、位置決め機構が再位置決めするこ
とによってガタ分だけ移動して、ロケータ穴とロケータ
ピンが接触して位置決め力が伝達し、ブラケットが移動
して位置決めし、ファスナーを本締結することで締結時
の回転力が伝わらず位置ズレなしで締結できる。そし
て、ファスナー締結機構の構成をブラケット取付け位置
や昇降路の形状に応じて変更することで、建物の影響を
受けずに柔軟に対処できる。
【0245】次に、請求項7記載の発明によれば、2つ
の板で構成され積層構造にボルト穴とボルト回り止めを
設け、このボルト穴にファスナーボルトを挿入するよう
にしたので、簡易な駆動軸レス構造でファスナーボルト
運搬ができ、ガイドレール固定装置の小型軽量化が図れ
る。
【0246】次に、請求項8記載の発明によれば、ワッ
シャをワッシャリフターのバネ力で押し上げてワッシャ
押さえ板で接触停止し、送り板で供給位置にセットする
ようにしたので、簡易な駆動装置によってワッシャを運
搬・搬送でき、ガイドレール固定装置の小型軽量化が図
れる。
【0247】次に、請求項9記載の発明によれば、ファ
スナーボルトを挿入運搬するボルト供給機構と、ワッシ
ャをワッシャストックから送り板で供給位置に送るワッ
シャ供給機構とを備えているので、ワッシャとファスナ
ーボルトとを組み立てた状態で搬送する場合に比して、
より多くのファスナーボルト及びワッシャをより小さな
占有空間で搬送することでき、ひいては装置の小型軽量
化を図ることができる。また、前記二つの供給機構は昇
降路の条件により前記位置決め機構に組替え装着するこ
とができるようにしたので、昇降工程によりファスナー
ボルト及びワッシャ供給機構を選択することで、昇降路
に対する装置の占有面積をさらに小さくし、同時作業を
可能とすることができる。
【0248】次に、請求項10記載の発明によれば、第
1及び第2の基準検知機構のそれぞれによって芯出し用
基準線位置と測定高さを測定して測定高さと位置データ
から鉛直度算出でき、また、測定済みの測定点における
データからガイドレールに沿った鉛直データが得られ
る。
【0249】次に、請求項11記載の発明によれば、請
求項10記載のガイドレール固定装置を用いて、人手に
より取り付けられたガイドレール最下部の取付けデータ
を基準データとして、ガイドレール固定作業中の前記第
2の基準検知機構の位置を基準値として前記第1の基準
検知機構が位置決め鉛直度の精度範囲に入るように位置
決め機構を動作するようにしたので、取付け精度に関す
る位置決めと、鉛直精度に関するとを同時に行うことが
できる。
【0250】次に、請求項12記載の発明によれば、ガ
イドレール固定装置を運搬する専用の運搬台車により、
建築途中のビル等の不整地及び単管足場等を車輪走行及
びワイヤ等により吊り上げて昇降路内に運搬搬入し、ガ
イドレールにセットできる。また、昇降ワイヤを取付け
る吊り元と昇降ワイヤをガイドレール近傍に設置と仮設
置台を最下部に設置することにより、一本のガイドレー
ルが固定終了後に、仮設置台をガイドレール固定装置に
装着して最下位に設置して次のガイドレール近傍の昇降
ワイヤを使用することで、ガイドレール間の移動時間を
短縮できる。また、セパレータビームを介してそれぞれ
ガイドレール固定装置で相互監視しながら作業すること
で、ファスナープレートに作業負荷を与えずにセパレー
タビームで精度良く固定できる。
【0251】次に、請求項13記載の発明によれば、ガ
イドレール固定装置はブラケット溶接機構を備えている
ので、ファスナープレートとブラケット間の溶接作業を
ガイドレール固定装置によって行うことができ、ガイド
レール固定全作業のより一層の高効率化と作業者の高所
作業削減による作業安全性の向上を図れる。
【0252】次に、請求項14記載の発明によれば、前
記ブラケットとファスナープレートとの重なり位置を補
正するギャップセンサと、建物と溶接トーチとの干渉を
測定する干渉センサとからなる測定器を前記ブラケット
溶接機構に備えた請求項13記載のガイドレール固定装
置を用いて、前記ブラケットの固定位置データからブラ
ケットエッジを算出して前記ガイドレール固定装置を動
作させ、前記センサにより補正を行って溶接作業をする
ようにしたから、溶接作業を自動化することができる。
【0253】次に、請求項15記載の発明によれば、前
記ファスナー締結機構にツールハンドチェンジャ付き手
先誘導部を装着し、耐火被覆除去工具を搭載する工具台
を前記ファスナー締結機構の動作範囲内に設けたので、
ガイドレール固定装置を用いてファスナープレート上の
耐火被覆を行うことができる。
【0254】次に、請求項16記載の発明によれば、耐
火被覆量を測定する非金属用距離センサと、前記ファス
ナープレートと耐火被覆との距離を測定する金属用セン
サとを設け、上昇しながら地上より耐火被覆の付着量を
監視し、降下しながら耐火被覆の除去を行い、各センサ
で耐火被覆除去工具を保護するようにしたから、全作業
のより一層の高効率化と作業者のより一層の安全性向上
を図ることができる。
【0255】次に、請求項17記載の発明によれば、前
記ファスナー締結機構にツールハンドチェンジャ付き手
先誘導部を装着し、溶接スラグ除去工具及び錆止め塗布
工具を搭載する工具台を前記ファスナー締結機構の動作
範囲内に設けたので、溶接スラグ除去作業及び錆止め塗
料塗布作業を自動化することができる。
【0256】次に、請求項18記載の発明によれば、請
求項17に記載のガイドレール固定装置を用いて、前記
装置を、上昇させながら地上より溶接状態を監視し、降
下させながら溶接スラグの除去と錆止め塗料の塗布を行
い、その動作データの基準を前記ブラケットの固定位置
データから前記ブラケットエッジを算出して定めるよう
にしたので、全作業のより高効率化と作業者の高所作業
削減が行え安全性が確保できる。
【0257】次に、請求項19記載の発明によれば、摩
擦式の非常時回収用昇降機構と、この非常時回収用昇降
機構の発電器と、昇降工程の2倍以上の長さを有する昇
降ワイヤと、巻戻し用バネとダンパーとによって駆動部
を退避位置に戻す機構と、エア駆動源の遮断時に前記駆
動部を退避位置で固定するロック機構と、シリンダ内の
圧力差により退避位置に復帰させる非常用エア回路と、
モータ駆動軸に地上側より直接駆動力を供給できる非常
用モータ回路とを設けたので、非常時には昇降路の最下
部で装置を回収でき、非常時の作業時間短縮と昇降路内
での人手作業の安全性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施例1のガイドレール
固定装置の構成図。
【図2】請求項1記載の発明の実施例2のガイドレール
固定装置の構成図。
【図3】請求項2記載の発明の実施例のガイドレール連
結作業の斜視図。
【図4】請求項2記載の発明の実施例のガイドレール固
定動作の斜視図。
【図5】請求項2記載の発明の実施例のエレベータ用品
取付作業の斜視図。
【図6】請求項3記載の発明の実施例のブラケット締結
機構部先端の断面図。
【図7】請求項3記載の発明の実施例のブラケット締結
機構クリップ回り図。
【図8】請求項4記載の発明の実施例のブラケット及び
ファスナープレート位置検知の斜視図。
【図9】請求項4記載の発明の実施例の傾斜量測定方法
の正面図。
【図10】請求項4記載の発明の実施例のブラケット水
平検知の斜視図。
【図11】請求項4記載の発明の実施例のクリップの押
し付け方法の横断図。
【図12】請求項4記載の発明の実施例のガイドレール
押し付け形クリップの斜視図。
【図13】請求項5及び請求項19に記載の発明の実施
例のファスナー締結機構の詳細図。
【図14】請求項5記載の発明の実施例1の1軸構成で
のファスナー締結機構の斜視図。
【図15】請求項6記載の発明の実施例2の2軸構成で
のファスナー締結機構の斜視図。
【図16】請求項6記載の発明の実施例1の1軸構成で
のファスナー締結用品の斜視図。
【図17】請求項6記載の発明の実施例1の1軸構成で
のファスナー締結動作の概要図。
【図18】請求項6記載の発明の実施例2の軸対応での
ファスナー締結用品の斜視図。
【図19】請求項6記載の発明の実施例1の軸対応での
ファスナー締結動作の概要図。
【図20】請求項6記載の発明の実施例3のガイドレー
ル固定装置の構成図。
【図21】請求項6記載の発明の実施例3のイドレール
横方向でのファスナー締結用品の斜視図。
【図22】請求項6記載の発明の実施例4のリンク2軸
構成でのファスナー締結機構の斜視図。
【図23】請求項6記載の発明の実施例4のリンク2軸
構成でのファスナー締結動作の概要図。
【図24】請求項6記載の発明の実施例5のガイドレー
ル最小取付けでのブラケットの上面図。
【図25】請求項6記載の発明の実施例5のガイドレー
ル最小取付けでのブラケットの側面図。
【図26】請求項6記載の発明の実施例1のファスナー
締結動作の概要図。
【図27】請求項7記載の発明の実施例1の溝形ファス
ナーボルト供給機構の斜視図。
【図28】請求項7記載の発明の実施例2の締結形ファ
スナーボルト供給機構の斜視図。
【図29】請求項7記載の発明の実施例3の高実装締結
形ファスナーボルト供給機構の斜視図。
【図30】請求項7記載の発明の実施例3の高実装締結
形ファスナーボルト供給機構の上面図。
【図31】請求項8記載の発明の実施例1の単筒方式ワ
ッシャ供給機構の斜視図。
【図32】請求項8記載の発明の実施例3の双筒方式ワ
ッシャ供給機構の上面図。
【図33】請求項9記載の発明の実施例の部品供給位置
での動作範囲の上面図。
【図34】請求項10、請求項11及び請求項12に記
載の発明の実施例のガイドレール鉛直取付けとセパレー
タビームを介しての同時締結の横側面図。
【図35】請求項12に記載の発明の実施例2の並列設
置されるエレベータの上面図。
【図36】請求項13、請求項15及び請求項17に記
載の発明の実施例の各種作業工具を搭載する工具台の斜
視図。
【図37】請求項13、請求項15及び請求項17に記
載の発明の実施例の各種工具の微細動作をする手先誘導
の概要図。
【図38】請求項14記載の発明の実施例の溶接位置及
びその動作の上面図。
【図39】請求項19記載の発明の実施例の非常時にお
けるエア回路の概要図。
【図40】請求項19記載の発明の実施例の非常時にお
けるモータ回路の概要図。
【図41】請求項19記載の発明の実施例の非常時にお
けるガイドレール固定装置の回収の概要図。
【図42】請求項16記載の発明の実施例の耐火被覆塗
布の断面図。
【図43】請求項12記載の発明の実施例のガイドレー
ル固定装置の運搬台車。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 ファスナープレート 3 ブラケット 4 ピアノ線 20 案内車輪機構 21 把持機構 22 位置決め機構 23 磁石 24 昇降駆動機構 25 ピアノ線検知機構 26 制御装置 30 ブラケット締結機構 50 ファスナー締結機構 67 ファスナー回転駆動部 68 仮置台 70 ボルト供給機構 90 ワッシャ供給機構 140 胴体フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 川 佳 延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータ昇降路内に吊り上げたガイドレ
    ールの表面に転接する案内車輪機構と、前記ガイドレー
    ルを把持する把持機構と、前記ガイドレールに磁力吸着
    する脱輪防止用磁石とを上部及び下部に備えた胴体フレ
    ームと、この胴体フレームに設けられブラケットをファ
    スナープレートに締結する一対のブラケット締結機構
    と、前記胴体フレームに設けられガイドレールの位置決
    めと部品供給の兼用動作を行う位置決め機構と、この位
    置決め機構の先端部に設けられ前記位置決め機構をファ
    スナープレートに対して所定の位置に誘導するガイド部
    と、前記位置決め機構の回転軸に設けられ前記ファスナ
    ープレートと前記ブラケットとを締結するためのボルト
    及びワッシャを供給する部品供給機構と、前記位置決め
    機構に設けられ前記ボルトとワッシャとの組立及び前記
    ブラケットと前記ファスナープレートとの締結を行うフ
    ァスナー締結機構と、前記ガイド部近傍に設けられ組み
    立てられた前記ボルト及びワッシャを仮置きするための
    仮置台と、前記胴体フレームの下方に吊り下げられレー
    ル芯出し用基準線を検知する基準検知機構と、この基準
    検知機構に設けられた検知装置用案内車輪機構及び脱輪
    防止用磁石と、前記胴体フレームの下方に吊り下げられ
    た制御装置と、摩擦式の昇降駆動機構と、昇降高さを測
    定する昇降カウンターとを備えたことを特徴とするガイ
    ドレール固定装置。
  2. 【請求項2】所定間隔毎にブラケットを仮付けしたガイ
    ドレールをエレベータ昇降路内に吊り上げ、前記エレベ
    ータ昇降路内に芯出し用基準線を一対のカウンターレー
    ル間の中間位置を基準として張り、前記ガイドレールの
    最下部を人手により位置決め固定した後、前記ガイドレ
    ールに請求項1記載のガイドレール固定装置をセット
    し、基準検知機構を用いて人手で固定した前記ガイドレ
    ールから初期位置データを測定し、昇降駆動装置により
    前記ガイドレール固定装置を昇降し、ファスナー締結機
    構と位置決め機構で部品供給機構からファスナーボルト
    とワッシャを吸着して組み立て、ファスナープレートと
    仮り付けした前記ブラケットの高さ位置を検出し、前記
    ブラケットを弛緩して前記ファスナープレート位置に降
    下して締結し、前記位置決め機構のガイド部と前記ファ
    スナープレートを係合させて位置決めを行い、ファスナ
    ーボルトで前記ブラケットと前記ファスナープレートと
    を締結し、前記ファスナープレートから前記ガイド部を
    離脱させ、これら一連の動作をガイドレールの最上部ま
    で自動的に繰り返し行うことを特徴とするガイドレール
    固定方法。
  3. 【請求項3】前記ブラケット締結機構は、ナットランナ
    ーと、テーパ形状のボルトソケットと、前記ナットラン
    ナーとボルトソケットとの間に設けられ組込み作業負荷
    吸収及びセンタリングを行うベアリング及び円形の板バ
    ネと、エアシリンダの動作でクリップを把持しクリップ
    ガイドストッパーにより動作を停止するクリップガイド
    と、前記ガイドレールと前記クリップ間を隙間なく締結
    するためにクリップ締結時に前記クリップの曲り部を前
    記ガイドレール側に押付けるクリッププランジャとを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のガイドレール固
    定装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のガイドレール固定装置の前
    記位置決め機構に設けられたブラケットファスナー検知
    で前記ブラケット及びファスナープレートの端部及び中
    心部のそれぞれの高さを前記昇降駆動機構の上下動作に
    より検知記憶して仮付けされた前記ブラケット及びファ
    スナープレートの傾斜量を検出した後、前記昇降駆動機
    構を昇降させて一方の前記ブラケット締結機構を一方の
    クリップボルトの高さに合わせて前記一方のクリップボ
    ルトを弛緩して前記ブラケットを前記クリップボルトの
    ネジのジャッキ効果により前記ガイドレール背面から離
    脱させ、前記一方のブラケット締結機構で前記一方のク
    リップボルトを支持したまま前記昇降駆動機構で前記ブ
    ラケット締結機構を昇降させて前記ブラケットを水平状
    態とし、他方の前記ブラケット締結機構により他方のク
    リップボルトを弛緩し、前記昇降駆動機構を昇降させて
    前記ファスナープレートの検出位置に前記ブラケットを
    降下し、ブラケット着座検知により前記ブラケットが前
    記ファスナープレートに接触着座したことを検出した時
    点で昇降を停止して前記クリップを締結することを特徴
    とするブラケット締結方法。
  5. 【請求項5】前記ファスナー締結機構は、ファスナーボ
    ルトとワッシャを磁力で吸着するボルトソケットと、作
    業負荷吸収及びセンタリングのためのベアリング及び円
    形の板バネ有して前記位置決め機構の最終段上に設けら
    れたファスナー締結機構が回転移動して幾何学的に決め
    た締結位置に移動できる機構とを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のガイドレール固定装置。
  6. 【請求項6】ボルトソケットとナットランナーとエアシ
    リンダとを一体に組み込んだナットランナースタンド
    と、ファスナー回転駆動部と前記ナットランナースタン
    ドとを結ぶ交換可能なアームとを備えた請求項5記載の
    ガイドレール固定装置を用いて、前記ガイドレールの刃
    面方向の調整を行うジョイントピンとガイドレール前後
    左右の調整を行うブラケット調整穴とを備えたブラケッ
    トで前記ガイドレールを前記ファスナープレートに固定
    することを特徴とするガイドレール固定方法。
  7. 【請求項7】六角ボルトの回り止めとキリ穴を配列した
    2枚の板状部材からなる積層構造にファスナーボルトを
    挿入して運搬する機能を有するボルト供給機構を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のガイドレール固定装
    置。
  8. 【請求項8】バネで押上げるワッシャリフターを有する
    ワッシャストックと、前記ワッシャリフターで押上げら
    れたワッシャをワッシャ押さえ板に接触停止し、送り板
    により供給位置にセットする機構とを有するワッシャ供
    給機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のガイ
    ドレール固定装置。
  9. 【請求項9】ファスナーボルトを挿入運搬するボルト供
    給機構と、ワッシャをワッシャストックから送り板で供
    給位置に送るワッシャ供給機構とを備え、前記二つの供
    給機構は昇降路の条件により前記位置決め機構に組替え
    装着することができるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のガイドレール固定装置。
  10. 【請求項10】前記基準検知機構は、前記胴体フレーム
    の下方に吊設された第1の基準検知機構と、前記制御装
    置の下方に吊設され前記第1の基準検知機構よりも下方
    に位置する第2の基準検知機構とからなることを特徴と
    する請求項1に記載のガイドレール固定装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載のガイドレール固定装置
    を用いて、人手により取り付けられたガイドレール最下
    部の取付けデータを基準データとして、ガイドレール固
    定作業中の前記第2の基準検知機構の位置を基準値とし
    て前記第1の基準検知機構が位置決め鉛直度の精度範囲
    に入るように位置決め機構を動作するようにしたことを
    特徴とするガイドレール固定方法。
  12. 【請求項12】請求項1記載のガイドレール固定装置を
    建築現場に運搬台車で搬入し、ガイドレールを吊るす位
    置の近傍において前記昇降駆動機構の吊り元に昇降ワイ
    ヤを降ろし、取付けガイドレールを変更するときに仮設
    置台に乗せて昇降ワイヤを付け直し、二台三台とエレベ
    ータが並列にあるときにセパレータビームを介して並列
    に固定作業を監視する地上監視装置と前記ガイドレール
    固定装置とを複合ケーブルによって接続し、同位置のブ
    ラケットで相手に作業反力を与えないように締結するこ
    とを特徴とするガイドレール固定装置の運用方法。
  13. 【請求項13】前記ファスナー締結機構に設けられ上下
    移動軸と旋回・揺動の2方向の回転駆動軸を有して先端
    部に溶接トーチが装着された手先誘導部と、前記溶接ト
    ーチに溶接棒を供給する溶接棒ドラムと、CO2 ガス管
    と溶接用電力線とを有する複合ケーブルと、前記ガイド
    レール固定装置の最下部に吊設された溶接機とからなる
    ブラケット溶接機構を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のガイドレール固定装置。
  14. 【請求項14】前記ブラケットとファスナープレートと
    の重なり位置を補正するギャップセンサと、建物と溶接
    トーチとの干渉を測定する干渉センサとからなる測定器
    を前記ブラケット溶接機構に備えた請求項13記載のガ
    イドレール固定装置を用いて、前記ブラケットの固定位
    置データからブラケットエッジを算出して前記ガイドレ
    ール固定装置を動作させ、前記センサにより補正を行っ
    て溶接作業をすることを特徴とするブラケット溶接方
    法。
  15. 【請求項15】前記ファスナー締結機構にツールハンド
    チェンジャ付き手先誘導部を装着し、耐火被覆除去工具
    を搭載する工具台を前記ファスナー締結機構の動作範囲
    内に設けたことを特徴とする請求項5に記載のガイドレ
    ール固定装置。
  16. 【請求項16】耐火被覆量を測定する非金属用距離セン
    サと、前記ファスナープレートと耐火被覆との距離を測
    定する金属用センサとを備え、上昇しながら地上より耐
    火被覆の付着量を監視し、降下しながら耐火被覆の除去
    を行い、各センサで耐火被覆除去工具を保護するように
    したことを特徴とする請求項15に記載のガイドレール
    固定装置。
  17. 【請求項17】前記ファスナー締結機構にツールハンド
    チェンジャ付き手先誘導部を装着し、溶接スラグ除去工
    具及び錆止め塗布工具を搭載する工具台を前記ファスナ
    ー締結機構の動作範囲内に設けたことを特徴とする請求
    項5に記載のガイドレール固定装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載のガイドレール固定装
    置を用いて、前記装置を、上昇させながら地上より溶接
    状態を監視し、降下させながら溶接スラグの除去と錆止
    め塗料の塗布を行い、その動作データの基準を前記ブラ
    ケットの固定位置データから前記ブラケットエッジを算
    出して定めることを特徴とする錆止め塗布方法。
  19. 【請求項19】摩擦式の非常時回収用昇降機構と、この
    非常時回収用昇降機構の発電器と、昇降工程の2倍以上
    の長さを有する昇降ワイヤと、巻戻し用バネとダンパー
    とによって駆動部を退避位置に戻す機構と、エア駆動源
    の遮断時に前記駆動部を退避位置で固定するロック機構
    と、シリンダ内の圧力差により退避位置に復帰させる非
    常用エア回路と、モータ駆動軸に地上側より直接駆動力
    を供給できる非常用モータ回路とを備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のガイドレール固定装置。
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