WO2003104585A1

WO2003104585A1 - 塔槽体の内壁面作業用足場装置及び該足場装置を用いた内壁面作業方法

Info

Publication number: WO2003104585A1
Application number: PCT/JP2003/007046
Authority: WO
Inventors: 藤原　礼範; 伊藤　雅章
Original assignee: 大王製紙株式会社
Priority date: 2002-06-05
Filing date: 2003-06-03
Publication date: 2003-12-18
Also published as: EP1553244A1; BR0309741A; CA2482742A1; US20050247008A1; JP4209635B2; JP2004011193A; CN1659346A

Abstract

作業用足場装置を、塔槽体（１）の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポスト（１６）と、前記ポスト（１６）に対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台（８）とを備え、作業時には、前記塔槽体（１）内に前記ポスト（１６）を構築し且つこれに前記昇降作業台（８）を取り付けると、後は前記昇降作業台（８）を前記ポスト（１６）に沿って昇降動させることでその作業高さの調整を容易且つ迅速に行うことができ、例えば作業高さの変更時毎に塔槽体（１）内での櫓の組増し等の段替作業を必要とするような場合に比して、内壁面作業の作業性が格段に向上するとともに、高所での段替作業が不要であることから作業上の安全性も向上し、作業コストの低廉化と安全性の確保との両立が図れる。

Description

明細書塔槽体の内壁面作業用足場装置及び該足場装置を用いた内壁面作業方法技術分野

本願発明は、例えば製紙工場に設備される蒸解釜の如く背高の高炉状形態をもつ塔槽体の内壁面に対して各種作業を行う際に用いられる塔槽体の内壁面作業用足場装置、及びこの足場装置を用いて行う内壁面作業方法に関するものである。背景技術

一般に、塔槽体においては、その機能を長期に亙って維持する上においてその保守管理が不可欠であり、特にその内壁面は、使用中、苛酷な温度 ·圧力条件下、あるいは薬品等による腐食環境下に晒されるものであることから、これに対して頻繁な保守管理作業、例えば検査、清掃、改造、溶接等の各種作業を施工することが必要である。

ところで、かかる塔槽体の内壁面に対する作業は、塔槽体が背高であって作業対象範囲はその底部近傍から頂部近傍までの広い高さ範囲に亙るものであり、しかも作業に際しては作業員及び各種の作業資材を必要とするところから、前記塔槽体内に作業足場を構築することが必要である。そして、かかる作業足場の構築方法として、塔槽体内に櫓を組み、その上に作業足場を設けるのが従来一般的な方法であつた。

ところが、このような櫓組みによる作業足場の構築方法によれば、作業高さの変更毎に櫓の組み増し等の段替作業を必要とすることから作業性が極めて低く、しかもこの段替作業が高所において行われることから段替作業そのものの安全性という点においても問題があった。

そこで本願発明は、塔槽体の内壁面作業を安全且つ作業性良く行うことを可能とする塔槽体の内壁面作業用足場装置、及びこれを用いた内壁面作業方法を提案す 6

ることを目的としてなされたものである。発明の開示

本願の第 1の発明にかかる塔槽体の内壁面作業用足場装置では、塔槽体の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のボストと、前記ポストに対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台とを備えて構成したことを特徴としている。

このような構成とすることにより、本願の第 1の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置によれば、塔槽体の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポストと、前記ポストに対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台とを備えて構成しているので、一旦、塔槽体内において前記ポストを構築し且つこれに前記昇降作業台を取り付けることで、前記塔槽体の内壁面に対する各種作業の施工に際しては、前記昇降作業台を前記ポストに沿って昇降動させることで、該塔槽体内における前記昇降作業台の設置高さ（即ち、該昇降作業台を用いて行われる作業高さ位置）の調整を容易且つ迅速に行うことができる。この結果、例えば従来のように、作業高さの変更時毎に塔槽体内での櫓の組増し等の段替作業を必要とするような場合に比して、内壁面作業における作業性が格段に向上するとともに、高所での段替作業が不要であることから作業上の安全性も向上するなど、作業コストの低廉化と安全性の確保との両立が図れる。

また、本願の第 2の発明では、前記第 1の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置において、前記ポストを、前記塔槽体に設けられた資材搬入出口から搬出入可能な形状寸法をもつ複数個のボストピースを前記塔槽体の底部側から頂部側へ向けて順次積層連結することで構築される構成としたことを特徴としている。

このような構成とすることにより、本願の第 2の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置によれば、前記第 1の発明による効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の塔槽体の内壁面作業用足場装置では、前記ポストを、前記塔槽体に設けられた資材搬入出口から搬出入可能な形状寸法をもつ複数個のボストピースを前記塔槽体の底部側から頂部側へ向けて順次積層連結することで構築される構成としているので、作業スペースが制約されるという塔槽体に特有の劣悪な作業条件下での作業を余儀なくされるにも拘わらず、該塔槽体内に所要数のポストピースを持ち込み、これを順次組み上げることで種々の高さをもつボストを容易に構築することができ、この結果、足場装置を高さの異なる各種の塔槽体の内壁面作業に適用することができ、それだけ足場装置の汎用性が向上することになる。さらに、本願の第 3の発明では、前記第 1又は第 2の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置において、前記ポストの下端部を、前記塔槽体の塔槽底部の直上方の側壁に設けた固定ピースを介して該塔槽底部の直上に架設固定された下部支持基台によって支持したことを特徴としている。

このような特徴を有することにより、本願の第 3の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置によれば、前記第 1および第 2の発明による効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置では、前記ポストの下端部を、前記塔槽体の塔槽底部の直上方の側壁に設けた固定ビ —スを介して該塔槽底部の直上に架設固定された下部支持基台によって支持しているので、前記ポストとこれに取り付けられた前記昇降作業台の自重、及び前記昇降作業台に搭載される作業員又は/及び作業資材の重量を含めた全重量が前記下部支持基台を介して前記塔槽体の塔槽底部の直上においてその側壁側に直接的に支持され、前記塔槽底部側への荷重負荷が回避される。

この結果、例えば前記ポスト等の全重量を前記塔槽体の塔槽底部、即ち、通常曲面形状の鏡板構造をもつ部位において支持する場合に比して、前記ボスト等の重量支持が安定的に且つ確実に支持され該ポスト等の設置上の信頼性、延いては該ポストとこれに取り付けられる前記昇降作業台を用いて行われる各種作業の作業上の信頼性が共に向上することになる。

さらに、前記塔槽体の塔槽底部は、上述のように鏡板構造をもつことから、側壁部分に比してその構造が複雑で且つその製作費用も高くつく部位であるところ、この塔槽底部部分を前記ボスト等の支持部位として使用しないことで、該塔槽底部部分の損傷の発生が未然に回避され、延いては塔槽体の耐久性の向上、あるいは製作コストの低廉化が図れるものである。

また、本願の第 4の発明では、前記第 1の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置において、前記昇降作業台を、前記塔槽体に設けられた資材搬入出口から搬出入可能な分割構造としたことを特徴としている。

このような構成を用いることにより、本願の第 4の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置によれば、前記第 1の発明による効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置では、前記昇降作業台を、前記塔槽体に設けられた資材搬入出口から搬出入可能な分割構造としているので、作業スペースが制約されるという塔槽体に特有の劣悪な作業条件下での作業を余儀なくされるにも拘わらず、該塔槽体内に分割された部材を持ち込み、これを順次組付けることで種々の寸法形状（即ち、対象とする塔槽体の内径寸法に対応する寸法形状）をもつ昇降作業台を容易に構築することができ、この結果、足場装置を内径寸法の異なる各種の塔槽体の内壁面作業に適用することができ、それだけ足場装置の汎用性が向上することになる。

また、本願の第 5の発明では、前記第 4の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置において、前記昇降作業台を昇降駆動手段を備え自力昇降可能とするとともに、該昇降作業台の外周部には前記塔槽体の内壁面に接離する方向に変位自在とされ且つ常時所定の押圧力で前記内壁面に当接せしめられる車輪を設けたガイド輪ュ二トを備えたことを特徴としている。

このような構成とすることにより、本願の第 5の発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置によれば、前記第 4の発明による効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明に係る塔槽体の内壁面作業用足場装置では、前記昇降作業台を昇降駆動手段を備え自力昇降可能とするとともに、該昇降作業台の外周部には前記塔槽体の内壁面に接離する方向に変位自在とされ且つ常時所定の押圧力で前記内壁面に当接せしめられる車輪を設けたガイド輪ュニットを備えている。従って、この発明の内壁面作業用足場装置では、前記昇降作業台が自力昇降可能とされていることで、該昇降作業台を使用しての各種作業に際しては、例えば作業員の要求に応じて該昇降作業台の高さ調整を容易且つ迅速に行えることから、その操作性と機動性がともに高く、この結果、前記昇降作業台を用いて行われる各種作業における作業性が格段に向上することになる。

一方、この発明の内壁面作業用足場装置では、前記昇降作業台が前記ガイド輪ュニヅトを備えているので、

①前記ガイド輪ュニツトの車輪が常時所定の押圧力で前記内壁面に当接せしめられ、該車輪による突っ張り作用によって、前記昇降作業台はその昇降時における横方向への揺れが可及的に抑制され、より安定したスムーズな移動が可能となり、移動時の安全性が向上する、

②前記昇降作業台を所要の高さ位置に固定した状態で該昇降作業台に搭乗した作業員が各種の作業資材を用いて作業を行う場合、前記ガイド輪ユニットの車輪の突っ張り作用によつて前記昇降作業台の横揺れが防止され、該昇降作業台上での作業時の安全性が確保される、

③前記ガイド輪ュニットの前記車輪が前記塔槽体の内壁面に接離する方向に変位自在とされているので、例えば前記塔槽体の高さ方向（即ち、前記昇降作業台の移動方向）に凹凸があつたとしても（例えば、前記塔槽体の内径寸法の変化部があつたとしても）、前記車輪はその変位機能によってこれを容易に乗り越えることができ、前記内壁面の凹凸等は前記昇降作業台の移動に対して何ら支障とならず、この結果、前記昇降作業台の安定した昇降移動が実現され、延いては各種構造をもつ塔槽体の内壁面作業に対する作業用足場装置の汎用性がさらに向上する等の効果が得られる。

さらに、本願の第 6の発明にかかる内壁面作業方法では、塔槽体の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポストに対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台に人員及び/又は作業機材を搭載し、前記ポストに沿って上下方向に移動させて作業高さを調整しながら前記塔槽体の内壁面に対して所要の作業を施工することを特徴としている。このような作業方法を用いることにより、本願の第 6の発明に係る塔槽体の内壁面作業方法によれば、塔槽体の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポストに対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台に人員及び/ 又は作業機材を搭載し、前記ポストに沿って上下方向に移動させて作業高さを調整しながら前記塔槽体の内壁面に対して所要の作業を施工するようにしているので、例えば、従来のように、作業高さの変更時毎に塔槽体内での櫓の組増し等の段替作業を必要とするような場合に比して、内壁面作業における作業性が格段に向上するとともに、高所での段替作業が不要であることから作業上の安全性も向上し、作業コストの低廉化と安全性の確保とを両立させた作業が実現されるものである。図面の簡単な説明

図 1は、本願発明にかかる作業用足場装置を用いて蒸解釜の内壁面に各種作業を行うの場合の施工状態を示す塔槽体の断面図であり、

図 2は、図 1に示した昇降作業台部分の拡大図であり、

図 3は、図 1の I I I— I I I矢視図であり、

図 4は、図 3の I V部分の拡大斜視図であり、

図 5は、図 3の V— V拡大断面図であり、

図 6は、図 1の V I— V I拡大矢視図であり、

図 7は、図 1の V I I— V I I拡大矢視図であり、

図 8は、図 7の V I 1 1— V I I I拡大矢視図であり、

図 9は、図 7の I X部の拡大図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本願発明にかかる作業用足場装置及び作業方法を、製紙工場で用いられる高炉状形態をもつ蒸解釜（塔槽体）の内壁面に対して C 0₂プラストによる清掃作業を行う場合を例にとって説明する。

図 1には、蒸解釜 1の内部に、その内壁面の清掃作業に供せられる作業用足場装置を構築した状態を示している。

A：蒸解釜 1の構成等

前記蒸解釜 1は、例えば、内径 4〜 5 m、高さ 4 0〜 5 0 mの大型の縦型密閉容器状とされ、安全基準上、第一種圧力容器に類せられるものであり、従って、その安全確保上その内壁面の状態を監視し、必要に応じて所要の内壁面補修作業、例えば内壁面の亀裂とか摩滅による減肉等に対しては、溶接による補修が必要となる。そして、この内壁面の溶接補修に際しては、これに先立ってその準備作業として内壁面の清掃作業が必要となる。この実施形態では、作業用足場装置を使用しての作業の一例として、溶接補修作業の前作業としての C 0₂ブラスト装置を用いた清掃作業を示すものである。

ここで、作業対象である前記蒸解釜 1の構造等について簡単に説明する。

前記蒸解釜 1は、大口径の筒状形態をもつ本体部 2の下端側に鏡板構造をもつ釜底体 3を、上端側に釜頂体 4を、それぞれ接合して密閉容器状とされたものであつて、前記釜底体 3側の底部 1 aを基台 5によって支持させた状態で鉛直方向に立設固定されている。

また、前記本体部 2は、前記蒸解釜 1の底部 l a側から頂部 l b側に向かうに従つて段階的に径寸法が減少する所謂「タケノコ構造」をもつものであって、最大径をもち前記釜底体 3の上端に接合される第 1本体部 2 1と、該第 1本体部 2 1より小径で且つ該第 1本体部 2 1の上端側にその下端側が内挿状態で接合された第 2本体部 2 2と、該第 2本体部 2 2より小径で且つ該第 2本体部 2 2の上端側にその下端側が内挿状態で接合されるとともにその上端側には前記釜頂体 4が接合された第 3本体部 2 3とを備えている。従って、前記本体部 2の内壁面 1 dは、前記第 1〜第 3本体部 2 1〜2 3の接合部位でその内径寸法が変化する段付き構造をもつことになる。このため、この内壁面 1 dの清掃作業に使用される後述の昇降作業台 8においては、前記第 1本体部 2 1から第 3本体部 2 3までの全域をそれらの接合部分の段付きに何ら影響されることなく昇降移動できるような構造とされている。また、この実施形態においては、前記蒸解釜 1の内壁面に c o₂ブラストによる „

PCT/JP03/07046

清掃作業を施工するに際して、該蒸解釜 1の内部の換気性を確保するために、該蒸解釜 1にそれ本来の機能確保上から備えられているマンホールを活用している。即ち、 c o₂ブラストは、小粒径のドライアイスをプラスト材として対象面に投射するものであって、プラスト作業中、 C 0₂ガスが前記蒸解釜 1内の底部側に溜まることから、該蒸解釜 1内にその下降流の換気流れを生じさせるべく、前記釜底体 3 の中心位置に設けられた底マンホール 3 1に排気装置 3 2を取り付ける一方、前記頂部 1 b寄りに設けられた上下二つのマンホールにはそれぞれ排気装置 3 3 , 3 4 を配置するとともに、高さ方向の略中央部に設けられた大口径のマンホール 3 5には給気装置 3 7を配置している。かかる換気構成によって、前記蒸解釜 1内における良好な作業環境が確保され、安全性の高い作業が担保される。

さらに、前記蒸解釜 1の前記釜底体 3と第 1本体部 2 1との接合部近傍に設けられたマンホール 3 6は、該蒸解釜 1内への資材の搬出入口及び作業員の出入口として利用される。

B ：作業用足場装置の構成等

前記作業用足場装置は、図 1に示すように、前記蒸解釜 1の底部 1 aから頂部 1 bに向けて立設され且つその下端が下部固定作業床 6に、上端が上部固定作業床 7 にそれそれ支持された左右一対のボスト 1 6と、該各ボスト 1 6に沿って昇降移動する昇降作業台 8とを備えて構成される。

尚、前記作業用足場装置を構成する前記下部固定作業床 6と上部固定作業床 7と昇降作業台 8及び前記ボスト 1 6は、共に分割構造とされ、それそれ分割した状態で前記蒸解釜 1内にそのマンホール 3 6から搬入され、該蒸解釜 1内において組み立てられるものである。従って、以下においては、この組立手順に沿って前記各部材の構成等を説明する。

B - 1 ：下部固定作業床 6

下部固定作業床 6は、特許請求の範囲中の「下部支持基台 6」に該当するものであって、作業用足場装置の構築に際し、先ず最初に組み立てられる。

即ち、前記下部固定作業床 6は、図 1に示すように、前記蒸解釜 1の前記釜底体 3における直状部位と湾曲部位との境界近傍に固定的に配置される（図 4を参照）ものであって、本来的な機能である作業床としての機能の外に、次述するポスト 1 6の支持基台としての重要な機能をもつものである。

前記下部固定作業床 6は、図 3に示すように、四本の支持桁 4 3を井桁状に組付るとともに、該各支持桁 4 3の上側に、前記蒸解釜 1の内壁面 1 dにその全周に亙つて近接対向し得るように円形に形成された床材 4 4を載置固定して構成される。また、この下部固定作業床 6の中央寄り位置には、次述のポスト 1 6の下端を載置せしめてこれを支持する左右一対の支持べ一ス 4 1 , 4 1が設けられるとともに、該支持ベース 4 1には該ポスト 1 6の下端の横方向への移動規制を行う位置決ストヅパ一 4 2が設けられている（図 5参照）。

ここで、前記下部固定作業床 6は、上述のように分割状態で前記蒸解釜 1の外部から前記マンホール 3 6を通してその内部に搬入され、且つここで組み立てられるものであり、そのため、前記各構成部材は全て、前記マンホール 3 6から搬出入し得るような大きさのパ一ヅからなる分割構造とされるとともに、分解'組立が可能なボルト締着構造とされている。

従って、その組立順序としては、先ず最初に 4本の前記支持桁 4 3を蒸解釜 1内にそれぞれ搬入し、これを該蒸解釜 1内において井桁状に組み付ける。即ち、図 4 に示すように、予め前記蒸解釜 1の前記釜底体 3の直上の内壁面 1 dに、その周方向に所定間隔で 8個の固定ピース 4 5を溶接固定しておく。そして、この各固定ビ —ス 4 5のそれそれに、連結部材 4 6をボルト 1 8によって締結するとともに、該連結部材 4 6にボルト 1 9によって前記支持桁 4 3の端部を締結する。尚、前記固定ピース 4 5と前記支持桁 4 3とを前記連結部材 4 6を介して接合するようにしたのは、前記支持桁 4 3の構造変更に容易に対応し得るようにするためである。また、前記固定ピース 4 5は、作業が完了し、前記下部固定作業床 6を分解除去した後においてもそのまま蒸解釜 1側に取り付けられたままとされ、次回の作業に用いられる。

B - 2 ：ポスト 1 6 ポスト 1 6は、図 1 , 図 2及び図 9に示すように、前記下部固定作業床 6と後述する上部固定作業床 7とに跨がるようにして前記蒸解釜 1内に立設配置されるものであって、この実施形態では 2本のポスト 1 6を所定間隔をもって並設し且つこれらを継材 1 7によって接続し、略梯子状形態として使用するようにしている。尚、このポスト 1 6の設置個数は、必要に応じて適宜選択できるものであって、これを単数で用いることも、 3本以上を一組として用いることもできる。

ここで、前記ボスト 1 6は、上述のように、前記マンホール 3 6を通して前記蒸解釜 1の外部から搬入し、これを内部で組み立てるものであり、この実施形態においては、前記マンホール 3 6から搬出入可能な大きさの矩形の断面形状（図 9参照 ) と長さとを有するトラス構造のポストピース 1 6 aを多数用意し、これをその軸方向に順次継ぎ足して柱状形態とするようにしている。

即ち、前記マンホール 3 6からポストピース 1 6 aを前記下部固定作業床 6上に搬入する。そして、先ず、図 3及び図 5に示すように、二つのポストピース 1 6 a をそれそれ前記下部固定作業床 6の前記支持ベース 4 1上に立設し、且つ前記位置決ストッパー 4 2によって位置決めした後、ボルト（図示省略）によって締結固定する。しかる後、最下段のボストピース 1 6 a上に、他のボストピース 1 6 aを順次所定個数だけ積み重ねて接合しその高さを順次増していくとともに、最後に接合される最上段のポストビ一ス 1 6 aを後述する上部固定作業床 7側に固定することで構築される。また、前記ポストピース 1 6 aには、その軸方向に延出するラック 1 5 (図 9参照）が設けられており、複数のポストピース 1 6 aを接合して前記ポスト 1 6を構成した状態においては、該ラック 1 5も前記ボスト 1 6の下端から上端に亙って連続したものとして形成される。

尚、前記ポストピース 1 6 aの積み重ね接合作業、及び上部固定作業床 7の構築とこれに対する前記ボスト 1 6の最上段の接合作業は、次述する昇降作業台 8を使用して行われる。即ち、前記ボスト 1 6の構築作業においては、最下段のポストピ —ス 1 6 aを取り付けた後、前記下部固定作業床 6上において、前記昇降作業台 8 を前記ボストピース 1 6 aに組み付けた状態で組み立て、これを該ポストピース 1 6 aに沿って昇降可能とする。そして、後はこの昇降作業台 8を順次上昇移動させながらポストピース 1 6 aを順次積層状態で接合する。また、この場合、前記昇降作業台 8上に前記上部固定作業床 7の分割パ一ヅを積載しておき、最上段のボストピース 1 6 aの接合作業が完了した後、該昇降作業台 8上において前記上部固定作業床 7を組み立て、これに前記ボスト 1 6の上端（即ち、最上段のボストピース 1 6 aの上端）を固定する。以上で、その下端が前記下部固定作業床 6によって、またその上端が前記上部固定作業床 7によって、それそれ支持された前記ボスト 1 6 が構築される。

B— 3 ：上部固定作業床 7

上部固定作業床 7は、特許請求の範囲中の「上部支持基台」に該当するものであつて、図 1に示すように前記蒸解釜 1の前記釜頂体 4の直下位置に配置されてそれ本来の機能である作業床として機能することは勿論のこと、上述のように前記ボスト 1 6の上端の支持基台として重要な機能をもつものである。

前記上部固定作業床 7は、図 6に示すように、円形の平面形態をもち且つ前記蒸解釜 1の側壁 1 cの内側に該側壁 1 cとの間に所定間隔を確保した状態で配置される。また、上部固定作業床 7は、その中央寄りに設けた左右一対のポスト固定材 5 0 , 5 0によって前記一対のポスト 1 6， 1 6の頂部を支持するとともに、その外周部の四力所にそれそれ設けたジャッキ 5 1， 5 1 , · 'の先端を前記側壁 1 cの内壁面 1 dに突っ張らせることで平面方向における移動が規制されている。

尚、この上部固定作業床 7も、前記下部固定作業床 6と同様に、分割構造で且つボルト締結構造とされ、前記マンホール 3 6を通して前記蒸解釜 1内に搬入され、前記昇降作業台 8上において組み立てられるものである。

B - 4 ：昇降作業台 8

昇降作業台 8は、この実施形態のように前記蒸解釜 1の内壁面 1 dの清掃作業においてその作業床として用いられることは勿論のこと、これ以外の各種作業、例えば内壁面 1 dの検査作業とか補 ί多作業等においても作業床として広く用いられるものであるとともに、さらに各種作業を行う場合の作業資材あるいは作業員の運搬移送にも用いられるものである。

前記昇降作業台 8は、図 7に示すように、井桁状に組まれた桁材 4 7 , 4 8の上に床材 4 9を取り付けて円形の平面形態をもつ如く形成され、前記蒸解釜 1の内壁面 1 dの内側にその周囲に所定間隔をもった状態で配置される。この昇降作業台 8 の中央寄り部位には、左右一対のポストガイド 6 2 , 6 2が設けられており、この各ポストガイド 6 2， 6 2部分を前記各ポスト 1 6 , 1 6が貫通している。そして、前記各ボストガイド 6 2 , 6 2の一側、即ち、前記ボスト 1 6のラック 1 5取付側の面には、図 7及び図 9に示すように、一対のベベルギヤ 3 8 , 3 9を介して走行駆動用のモー夕 3 0 (特許請求の範囲中の「昇降駆動手段」に該当する）により回転駆動されるピニオンギヤ 4 0が取り付けられており、該ピニオンギヤ 4 0が前記ボスト 1 6側の前記ラック 1 5に嚙合しこれに沿って走行することで、前記昇降作業台 8は前記ボスト 1 6に沿って自力走行により昇降移動することになる。さらに、前記昇降作業台 8の外周部の周方向の四力所には、図 7及び図 8に示すように、それそれガイド輪ュニヅト 9が備えられている。このガイド輪ュニヅト 9 は、前記昇降作業台 8が昇降移動する場合において前記蒸解釜 1の内壁面 1 d上を走行することで該昇降作業台 8の横振れを規制し安定した昇降移動を確保するためのものである。

即ち、前記ガイド輪ュニット 9は、前記昇降作業台 8側に前記蒸解釜 1の径方向に揺動自在に枢支されたアーム 1 1の先端に車輪 1 0を取り付けるとともに、該ァ —ム 1 1をダンパ一 1 2によって常時外側へ押圧付勢して構成される。かかる構成によれば、前記車輪 1 0が常時所定の押圧力で内壁面 1 dに押圧された状態で走行することで前記昇降作業台 8の昇降移動時における安定性が常時確保されるとともに、前記車輪 1 0が前記蒸解釜 1の径方向へ変位自在であることで該車輪 1 0は内壁面 1 dの段差（即ち、前記本体部 2の第 1〜第 3本体部 2 1〜 2 3の接合部分）に順応しこれを容易に乗り越えることができ、前記昇降作業台 8の移動の信頼性が確保されるものである。

尚、前記昇降作業台 8は、前記マンホール 3 6を通して前記蒸解釜 1の外部から搬入され、内部において組み立てられるものであることから、その各構成部材はそれそれ前記マンホール 3 6を通過し得るような大きさのパ一ヅからなる分割構造とされ、且つボルト締結構造とされている。

C ：作業用足場装置を使用した清掃作業

続いて、前記作業用足場装置を使用して前記蒸解釜 1の内壁面 1 dに C 0₂ブラストによる清掃作業を行う場合の作業手順等について説明する。

上述の如くして前記蒸解釜 1の内部に構築された前記作業用足場装置においては、前記昇降作業台 8を前記ボスト 1 6に沿って前記下部固定作業床 6と上部固定作業床 7の間で自由に昇降動させることができることから、図 1及び図 2に示すように、前記昇降作業台 8上に作業員 Mが搭乗するとともに、前記蒸解釜 1の外部に設置した C 0₂プラス卜の作業機ュニヅト 2 0から延びるホース類 2 4を前記蒸解釜 1の前記釜底体 3に設けた底マンホール 3 1を通して前記昇降作業台 8上まで引き出し、該ホース類 2 4の先端に取り付けたプラストノズル 5 4を作業員 Mが保持し、該プラストノズル 5 4から投射されるプラスト材、即ち、小粒径のドライアイスを内壁面 I dに吹き付け、該ブラスト材の衝突エネルギーによって内壁面 1 dの表面の鲭等の付着物を除去しこれを清浄な表面とするものである。かかる清掃作業を、前記昇降作業台 8を順次所定移動量づっ上昇又は下降させながら行うことで、前記内壁面 1 dの高さ方向の全域に対して清掃作業を均等に施すことが可能である。この場合、ブラスト材は投射後昇華して C 0₂ガスとなることから、例えばブラスト材として鋼球等を使用する場合のようなブラスト材の回収という事後作業が不要であり、それだけ清掃作業全体としての作業能率が向上し、作業コストの低廉化という点において好都合である。また、 c o₂ガスは空気との比重差によって蒸解釜 1の底部側に溜まるところ、該蒸解釜 1内には換気流が下降流として存在することから、該蒸解釜 1の外部への排出が効率良く行われ、該蒸解釜 1内の作業雰囲気が良好に維持され、作業員 Mの健康に何ら害を及ぼすものではない。尚、プラストにより生じた粉塵も下降流に乗って蒸解釜 1から外部へ排出されるが、この粉塵の吸引防止は、図 1に示すように前記マンホール 3 5からエアラインマスク 5 3を蒸解釜 1内に引き込み、これを作業員 Mが着用することで防止される。

一方、前記昇降作業台 8の効用という点に着目すれば、前記昇降作業台 8は、前記各ガイド輪ュニット 9の車輪 1 0が前記内壁面 1 dに当接して突っ張り作用を為すことから、その昇降移動時には横方向への揺れが可及的に抑制されより安定したスムーズな移動が可能となり移動時の安全性が向上し、また前記昇降作業台 8を停止させての清掃作業時には例えブラストノズル 5 4からのプラスト材の投射反力が作用したとしても、横揺れすることなく安定した状態を維持することから内壁面 1 dに対して可及的に均等な清掃作業を施すことが可能となり、作業の信頼性が確保されることになる。

さらに、前記ガイド輪ュニット 9の車輪 1 0が前記内壁面 1 dに接離する方向に変位自在とされているので、前記昇降作業台 8が前記本体部 2の第 1〜第 3本体部 2 1〜2 3の接合部を越えて移動する場合において該接合部に段差があっても、前記車輪 1 0はその変位機能によってこれを容易に乗り越えることができ、従って、前記内壁面 1 dの段差は前記昇降作業台 8の移動に対して何ら支障とならず、この結果、前記昇降作業台 8の安定した昇降移動が実現され、延いては各種構造をもつ塔槽体の内壁面作業に対する前記作業用足場装置の汎用性がさらに向上することになる。

また、前記昇降作業台 8が前記モー夕 3 0を備え自力昇降可能とされているので、該昇降作業台 8を使用しての各種作業に際しては、例えば作業員 Mの要求に応じて該昇降作業台 8の高さ調整を容易且つ迅速に行えることから、その操作性と機動性がともに高く、この結果、前記昇降作業台 8を用いて行われる各種作業における作業性が格段に向上することになる。

また一方、前記昇降作業台 8を含めた前記作業用足場装置全体としての効用に着目すれば、この実施形態のものにおいては、一旦、蒸解釜 1内に前記ポスト 1 6を構築し且つこれに前記昇降作業台 8を取り付けると、後は前記昇降作業台 8を前記ポスト 1 6に沿って昇降動させることで、該蒸解釜 1内における前記昇降作業台 8 の設置高さ（即ち、該昇降作業台 8を用いて行われる作業高さ位置）の調整を容易 P 謂画 46

15 且つ迅速に行うことができることから、例えば従来のように、作業高さの変更時毎に蒸解釜 1内での櫓の組増し等の段替作業を必要とするような場合に比して、内壁面作業における作業性が格段に向上するとともに、高所での段替作業が不要であることから作業上の安全性も向上するなど、作業コストの低廉化と安全性の確保との両立が図れることになる。

また、この実施形態のものでは、前記蒸解釜 1の塔槽底部 3の直上方の側壁 1 c に設けた前記固定ピース 4 5を介して前記下部固定作業床 6を取付けるとともに、この下部固定作業床 6によって前記ボスト 1 6の下端部を支持するようにしているので、前記ボスト 1 6とこれに取り付けられた前記昇降作業台 8の自重、及び前記昇降作業台 8に搭載される作業員 M又は/及び作業資材の重量を含めた全重量が前記下部固定作業床 6を介して前記蒸解釜 1の塔槽底部 3の直上においてその側壁 1 c側に直接的に支持され、前記塔槽底部 3側への荷重負荷が回避される。この結果、例えば前記ポスト 1 6等の全重量を前記蒸解釜 1の塔槽底部 3、即ち、通常曲面形状の鏡板構造をもつ部位において支持する場合に比して、前記ボスト 1 6等の重量支持が安定的に且つ確実に支持され該ポスト 1 6等の設置上の信頼性、延いては該ポスト 1 6とこれに取り付けられる前記昇降作業台 8を用いて行われる各種作業の作業上の信頼性が共に向上することになる。しかも、前記蒸解釜 1の塔槽底部 3 は、上述のように鏡板構造をもつことから、側壁 1 c部分に比してその構造が複雑で且つその製作費用も高くつく部位であるところ、この塔槽底部 3部分を前記ボスト 1 6等の支持部位として使用しないことで、該塔槽底部 3部分の損傷の発生が未然に回避され、延いては蒸解釜 1の耐久性の向上、あるいは製作コストの低廉化が図れることにもなる。

D：その他

前記実施形態においては、前記蒸解釜 1を本願発明がその対象とする「塔槽体」の一例として説明したが、「塔槽体」はこの蒸解釜 1の如く高炉状形態をもつものに限定されるものではなく、例えば貯油槽等の比較的高さの低い形態のものも含まれる。また、前記「塔槽体」は、前記蒸解釜 1のような圧力容器体に限定されるものではなく、比較的低圧下において使用されるものも含まれる。

また、前記実施形態においては、前記作業用足場装置を用いた作業として、前記蒸解釜 1の内壁面に対する清掃作業を例にとつて説明したが、本願発明に係る作業用足場装置はかかる作業に限定されるものではなく、この外に、例えば検査作業とか改造作業とか溶接作業等の種々の作業にも適用できるものである。また、これら各作業はそれそれこれを個別に行えることは勿論のこと、複数の作業を複合的に並行して行うこともできるものである。産業上の利用可能性

以上のとおり、本発明によれば、塔槽体の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポストと、前記ポストに対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台とを備えて構成しているので、一旦、塔槽体内において前記ポストを構築し且つこれに前記昇降作業台を取り付けることで、前記塔槽体の内壁面に対する各種作業の施工に際しては、前記昇降作業台を前記ポストに沿って昇降動させることで、該塔槽体内における前記昇降作業台の設置高さの調整を容易且つ迅速に行うことができることから、作業高さの変更時毎に塔槽体内での櫓の組増し等の段替作業を必要とすることなく、内壁面作業における作業性を格段に向上させることに適しており、加えて、高所での段替作業が不要であることから作業上の安全性の向上と、作業コストの低廉化と安全性の確保との両立が図ることにも適している。

Claims

請求の範囲

1. 塔槽体（ 1 ) の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポスト（16) と、前記ポスト（16) に対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台（8) とを備えて構成されたことを特徴とする塔槽体の内壁面作業用足場装置。

2. 前記ボスト（ 16 ) は、前記塔槽体（ 1 ) に設けられた資材搬入出口（36) から搬出入可能な形状寸法をもつ複数個のポストピース（16 a) を前記塔槽体（ 1 ) の底部（l a) 側から頂部（ l b) 側へ向けて順次積層連結することで構築される構成であることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の塔槽体の内壁面作業用足場装置。

3. 前記ボスト（ 16 ) の下端部が、前記塔槽体（ 1 ) の塔槽底部（ 3) の直上方の側壁（1 c) に設けた固定ピース（45) を介して該塔槽底部（3 ) の直上に架設固定された下部支持基台（6) によって支持されていることを特徴とする請求の範囲第 1または第 2項のいずれかに記載の塔槽体の内壁面作業用足場

4. 前記昇降作業台（8) は、前記塔槽体（ 1) に設けられた資材搬入出口（36) から搬出入可能な分割構造であることを特徴とする請求の範囲第 1 項に記載の塔槽体の内壁面作業用足場装置。

5. 前記昇降作業台（ 8 ) は、昇降駆動手段（30) を備え自力昇降可能とされるとともに、その外周部には前記塔槽体（1) の内壁面（ I d) に接離する方向に変位自在とされ且つ常時所定の押圧力で前記内壁面（I d) に当接せしめられる車輪（10) を設けたガイド輪ュニット（9) が備えられていることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の塔槽体の内壁面作業用足場装置。

6. 塔槽体（ 1 ) の内部にその底部から頂部に向けて立設配置された単数又は複数のポスト（16) に対して昇降動自在に取り付けられた昇降作業台（ 8) に人員及び/又は作業機材を搭載し、前記ポスト（16) に沿って上下方向に移動させて作業高さを調整しながら前記塔槽体 (1) の内壁面（Id) に対して所要の作業を施工することを特徴とする塔槽体の内壁面作業方法。