JPH06185210A - リフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え方法及び装置 - Google Patents

リフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え方法及び装置

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JPH06185210A
JPH06185210A JP33605892A JP33605892A JPH06185210A JP H06185210 A JPH06185210 A JP H06185210A JP 33605892 A JP33605892 A JP 33605892A JP 33605892 A JP33605892 A JP 33605892A JP H06185210 A JPH06185210 A JP H06185210A
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rod
receiving beam
column
jack
pillar
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JP33605892A
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Masakazu Sumiyama
雅計 角山
Hiroshi Nojima
博 野島
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフトアップ工法において、リフトアップジ
ャッキ用ロッドの盛り替えが柱直上の装置内ですべて完
了し、作業性が向上され、最小限1基の盛り替え装置で
全ての柱のロッドの盛り替えができるようにし、作業精
度の向上を図り、盛り替え時間が短縮し、安全性が向上
され、経済性を改善する。 【構成】 リフトアップ工法において、引き上げたジャ
ッキロッド1のみを、同ロッド1に対し一時的に回転隔
着できる仮受梁8に支持させ、同仮受梁8の上部に装架
された懸吊、待避用台車Dによりジャッキロッド受梁3
を懸吊、上昇させ水平方向に移動して本設柱Cの直上か
ら退避しておき、同柱Cの直上から次節柱C′の建入れ
を行って前記本設柱Cとの接合を完了したのち、再度前
記ジャッキロッド受梁3を次節柱C′の直上にもどし、
垂下して前記ジャッキロッド1に装架し、更に前記次節
柱C′頂部にジャッキロッド受梁3を固定してジャッキ
ロッド1の盛り替えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】多層階の建築施工において、仮設
ステージリフトアップ用の本設柱より懸吊されたジャッ
キロッドを次節の本設柱が建入れられる毎に、自動的に
リフトアップ用ジャッキロッドの盛り替えを行う際に活
用されるリフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え方法
及び装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジャッキロッドの盛り替えが必要
な場合には、懸吊用受梁及び前記ロッドを上部よりクレ
ーン等で吊り上げながら、作業員の手作業によって係止
具の離脱を行い、階下の柱集積場へ移動し、次節の柱の
頂部に前記離脱時とは逆の手順によって前記懸吊用受梁
及び前記ロッドを装架して、再度クレーン等で吊り上げ
て所定の柱に設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来工法において
は、ジャッキロッドの盛り替えはクレーンで吊り上げて
階下の集積場へ移動していたので次のような問題点が生
じる。 (1)ロッドをジャッキからすべて引き抜くか、又は必
要長さ分だけ分離して引き上げるが、前者の場合は柱接
合時のジャッキにロッドを差し込む動作は精度を要し、
機械的対応には比較的高度な制御が必要となる。
【0004】また後者の場合には受け金物によるロッド
クランプの着脱、同ロッドクランプの直上でのロッドの
螺回操作による着脱が必要となり、前者と同様の制御が
必要となる。 (2)吊り上げたロッド及びロッド受梁を階下の前記柱
の集積場への往復の搬送が必要となる。 (3)前記柱集積場でのロッド及びロッド受梁の装架作
業は高所のクレーンよりの懸吊によって行われるため精
度、取付時間、安全面で問題がある。 (4)ロッド上端には高さ調整用のイコライザーが設置
され、同イコライザーの配管が油圧装置と連結されてい
るため、その都度油圧配管の着脱が必要となり、作業量
が増加し、配管内に異物が混入する可能性が増大する危
険性がある。 (5)ロッドを引き抜き、又もとの柱のジャッキに戻す
ためには盛り替え中の一連の作業の間クレーンが占有さ
れ、クレーン稼働効率上問題が大きい。 (6)前項の問題点を補うために予備のロッドを用意
し、予め集積場の柱に装架しておき、ロッドのローテン
ションを図ることも可能であるが、この場合には夫々の
柱に設置する毎に高さ調節のためにイコライザーの作動
が必要になり、ステージの水平精度保持の安定性に問題
を生じる。 (7)柱の建入れ時、精度調整にはクレーン及び人力で
の楔打込みにより行われ、調整に時間がかかり、鉛直精
度保持の限界が粗雑である。
【0005】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、ロッドの
盛り替えが柱直上の装置内ですべて完了し、作業性が向
上され、最小限1基の盛り替え装置で全ての柱のロッド
の盛り替えができ、作業精度の向上が図られ、盛り替え
時間が短縮され、安全性が向上され、経済性が改善され
るリフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え方法及び装
置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るリフトアップ用ジャッキロッドの盛り
替え方法によれば、リフトアップ工法において、引き上
げたジャッキロッドのみを、同ジャッキロッドに対し一
時的に回転離着できる仮受梁に支持させ、同仮受梁の上
部に装架された台車から懸吊されたジャッキロッド受梁
を水平方向に移動して柱の直上から待避させておき、同
柱の直上から次節柱の建入れを行って前記本設柱との接
合完了後、再度前記ジャッキロッド受梁を前記ジャッキ
ロッドに装架し、更に前記次節柱頂部にジャッキロッド
受梁を固定してジャッキロッドの盛り替えを行うもので
ある。
【0007】請求項2の発明は基盤面上を水平移動する
ベースフレーム、同ベースフレームの上部に配設され、
平面的に互いに直交する方向にスライド可能な水平移動
調節手段、同水平移動調節手段上に配設された角筒状フ
レーム内に支持され回転収納自在なロッド受梁の仮受梁
及び同仮受梁の下部に装架され、次節柱を把持し、水平
で互いに直交する2方向及びねじり方向の調節手段を具
備する次節柱の調節装置、並びに同次節柱の調節装置の
直上で、前記次節柱の設置に支障ない位置に待避する摺
動装置を具え、前記角筒状フレームの上部に配設され、
ロッド受梁と柱とのボルト着脱装置、及びロッド上端ボ
ルト部のナット緊解装置と、ロッド受梁把持装置の内蔵
されたロッド受梁着脱ハウジングを懸吊走行する台車を
有することを特徴とするものであって、同装置によって
前記の方法を円滑に遂行しうるものである。
【0008】
【作用】本発明に係るリフトアップ用ジャッキロッドの
盛り替え装置は前記したように構成されているので、装
置全体を盛り替えるべき柱の直上に設置し、同時にジャ
ッキの爪を開放してジャッキロッドを引き抜き可能の状
態とし、先ず前記ハウジングを上部台車より、柱頂部の
受梁上に垂下し、ロッド受梁把持装置によって前記ロッ
ド受梁と前記受梁着脱ハウジングとを一体化し、前記ボ
ルト着脱装置の作動によって柱頂部のボルトの緊結を解
除し、前記ロッド受柱と柱との固定を解除する。
【0009】次いで前記上部台車より受梁着脱ハウジン
グとロッド受梁、ジャッキロッドとを一体として引き上
げ、同ロッド受梁の下側に前記仮受梁を回転移動して、
同仮受梁に前記ロッド受梁等を支持させる。次に前記ロ
ッド上部ナット着脱装置の作動によりロッドからナット
を離脱させるとロッドとロッド受梁は互いにルーズにな
るため台車のロープにより、前記受梁着脱ハウジングと
一体化されたロッド受梁を引き上げると、ロッドは仮受
梁に残置される。更に前記ロッド受梁着脱ハウジングと
ロッド受梁を内蔵するように懸吊した台車を、柱の直上
から水平方向に移動して退避せしめ、柱の直上には何も
障害物がない状態とする。
【0010】階下からクレーンによって懸吊搬送された
新規の次節柱を、前記筒状フレームの上部より接合すべ
き柱の直上に垂下連設し、同柱の接合部の仮止めを行
う。次に建入れを調整装置により、新設柱の調整を行い
仮ボルトによる固定が完了してから、前記台車を再び柱
直上に水平移動し、受梁着脱ハウジング及びロッド受梁
をロッドに垂下嵌合、ロッド上部ナットの取り付け、受
梁と柱頂部の取り付けボルトの締め付けを行い受梁着脱
ハウジングを把持爪の解除と、台車よりのロープ巻き上
げによりロッド受梁から離隔させ台車内に吊り込む。次
いで仮受梁を回転せしめることにより前記ロッドから離
隔させ、これによりロッド盛り替え装置と柱及びロッド
を含むリフトアップ装備とは接觸する部分が無くなるの
で、前記走行ベースフレームの移動動作でロッドの盛り
替え装置を移動し、1柱のロッドの盛り替えを完了す
る。
【0011】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。本出願人は多層階建物の施工を機械化する方法を特
開平4−281961号公報(発明の名称:建築物の構
築方法)で提案したが、同工法では、仮設ステージSを
本設柱Cから懸吊されるジャッキロッド1及び、ジャッ
キ2を介して支持上昇させ、次に前記仮設ステージSの
係止具で前記本設柱Cに支承し、前記ジャッキロッド1
から前記仮設ステージの荷重を解除したあと、次節の本
設柱の建込みと、前記ジャッキロッドの盛り替えを行
い、次第に上階への施工を推進していくものである。
【0012】本発明は前記ジャッキロッドの盛り替えを
各柱の直上で行う方法に関するものである。図1及び図
2のa乃至jの各図において、ロッド1の盛り替え手順
を説明しているが、これに先立ち各部分の構成及び機能
の詳細を図3乃至図19において説明する。
【0013】図3はロッド盛り替え装置Tを示し、同装
置Tの下部はベースフレームBに車輪13を取りつけ、
図5に示す如く、ベースフレームBに装架されたモータ
ー14の駆動によって梁16上に敷設されたレール15
を走行する。更に一対のモーター17によって一対の螺
子付ギヤー19を介して、同ギヤー19に噛合するギヤ
ー18aに螺挿され、且つ下端にキャスター20を装架
した螺杆状軸18がレール15を跨ぎ水平移動を可能に
している。
【0014】図3,5,6,7に示すようにベースフレ
ームBの上部には、リニアウエイ21及び水平調整装置
22を装架し、コ型フレーム23のレール15方向の微
調整を行う。同水平調整装置22はベースフレームBに
装架されたモーター22aに装架され、フレーム23に
設けた軸受22bを貫通する螺杆22cと、同螺杆22
cの先端が衝接するベースフレームB上の支持片22d
より構成されている。更に同フレーム23の上部にリニ
アウエイ24及び水平調整装置25を装架し、コ型フレ
ーム26のレール15と直交する方向における位置の微
調整を行う。
【0015】コ型フレーム26の上部には、角筒状フレ
ーム27が立設されている。同角筒状フレーム27の下
方には、次節の本設柱C′の建入れ精度を確保するため
の調整装置Aが受梁28に装架されている。同調整装置
Aは図9,13,14に示す如く掴持枠29の一側枠片
29aに装架されたジャッキ30を伸長することにより
同一側枠片29aと他側枠片29bとの間に次節の本設
柱C′を確固と掴持しうるものである。前記掴持枠29
はリニアウエイ31により一方向にのみ摺動可能に桟3
2に挾着され同桟32と掴持枠29はジャッキ33で連
繋され同ジャッキ33の伸縮により掴持枠29と桟32
の相互の位置の調節を行う。更に桟32はピン34とリ
ニアウエイ35により引込みベース36にリニアウエイ
31と直交する一方向にのみ摺動可能でピン34を軸と
して回転自在に軸架挾着され、同桟32と引込みベース
36とはピン38,39で軸架された一双のジャッキ3
7,37′で係着されており、同ジャッキ37と37′
を互いに所要長伸長、短縮することにより桟32と引込
みベース36との相互の間隔及び角度を自由に調節しう
るようにされている。
【0016】又、次節の本設柱C′の建込みを便ならし
めるために、引込みベース36を矢印aの方向及び距離
分移動させる待避装置Eを設置している。同待避装置E
は枠40を角筒状フレーム27の受梁28(図5及び図
9参照)に固定し、同枠40内に引込みベース36の摺
動のためのモーター41、スプロケット42、チェン4
3、スプロケット44、軸受45、螺杆46、引込みベ
ース36から突設され且つ前記螺杆46の螺挿された螺
子付アーム47の一連の装置により、モーター41を駆
動することによって螺杆46が回転して引込みベース3
6を前記アーム47を介して水平方向に摺動する(図1
3,14参照)。引込みベース36は枠40上に一双の
リニアウエイ48を介し、摺動可能に載架されている。
仮受梁8,8′は角筒状フレーム27の上方に設置され
引き上げられたロッド受梁3又はロッド1を同ロッド1
の盛り替え時に一時的に支持する装置である(図3,
4,5,10,11参照)。
【0017】仮受梁8は図10のようにロッド1を把持
するような関係で仮受梁8,8′間を軸9を中心に回転
自在に軸架されており、必要時、駆動装置(図示せず)
により往復させる。又、図3及び4において仮受梁8と
軸9は固定され、軸受49,49′は仮受梁8とは必要
間隔離隔して設置され、軸9と軸受49,49′は軸9
を中心とした回転と軸方向に対する摺動が自在なように
軸支され軸9はジャッキ10の伸縮により垂直方向に微
調節可能に支持されている。軸受49,49′、ジャッ
キ受座50は受柱51に固定され、同受柱51は角筒状
フレーム27に支持されている(図10)。
【0018】次にロッド1は通常ナット11,11′に
よりイコライザー52を介してロッド受梁3に支持され
ているがロッド1の盛り替え時はナット11,11′を
離脱させハウジングHを介してロッド受梁3を引き上げ
るので、ロッド1はファスナー12で挾持し同ファスナ
ー12を仮受梁8に懸架してロッド1の落下を防止し一
時的にロッド1とロッド受梁3を分離し次節の本設柱
C′の建込みを便ならしめる。
【0019】ハウジングH内には本設柱C、又はC′の
頂部とロッド受梁3を固定するボルト6の着脱を行うボ
ルト着脱装置5、ハウジングHをロッド受梁3と一体化
するための把持装置M及びロッド1の頂部のナット1
1,11′の着脱装置Nを装架し、ロッド受梁3懸吊時
にはロッド1が引き抜かれたあとのナット11,11′
及びイコライザー52等も収納する。
【0020】先ずボルト着脱装置5は図3,図4の点線
で示すように各ボルト6(図11参照)の直上に正逆回
転が可能なモーターの動力伝達軸、レンチ(図示せず)
から構成されている。次に把持爪4は図15,16に示
すようにモーター53、同モーター53によって駆動さ
れているスプロケット54及びチェン55、後述の螺杆
57に固定されたスプロケット56、中央を対称軸とし
た螺旋方向が互いに反対の螺杆57同螺杆57に螺合す
る螺子57′を具備したアーム58、軸受59、把持爪
4及び把持爪4の案内管60から構成され、モーター5
3の駆動により把持爪4は矢印bの範囲を移動し、ロッ
ド受梁3のフランジに係脱する。
【0021】又、ロッド1頂部のナット11,11′の
着脱装置Nは、図17,18,19に示すようにナット
11及び11′からなる2重ナットによるゆるみ防止効
果を発揮させるため、ナット11及び11′を夫々別個
に回転させることが必要となるので、先ず下部ナット1
1′の回転を防止するためにスパナー66は案内管67
に摺動可能に嵌挿され、同時に螺杆65が回転しないよ
うに固定している受金物68が装着されている。一方前
記案内管67の上部には、螺杆65に螺合する螺子6
4′が具備したスプロケット64を挾持して、螺杆65
が精度よく嵌通する螺子のない円筒孔を有する一双の軸
受69が立設されている。モーター61の動力はスプロ
ケット62、チェン63、スプロケット64へと伝達さ
れると、一双の軸受69は案内管67を介してハウジン
グHに固定されているのでスプロケット64の螺子の回
転による移動は、螺杆65と受金物68を介して固定さ
れているスパナー66に伝達され図19における矢印d
の範囲を摺動し、ナット11′の回転制止と、自由回転
の選択が行えるようになっている。
【0022】次にモーター70の回転力はスプロケット
71、チェン72、スプロケット73、幅の厚い歯車7
4へと伝達される。75は軸受けである。歯車74と噛
合する歯車76と一体化しているレンチ77は、ナット
11を精度よく把持させるためにベアリング78を介し
て軸支するための円筒79を設け、同円筒79には摺動
子80が設置されハウジングHに固定された受溝81に
精度良く上下方向に摺動自在に嵌挿されて上下駆動螺杆
82により必要距離上下させる。この時、歯車76は前
記歯車74の幅の範囲で軸方向に噛合した状態を保持し
て摺動する。移動の範囲は矢印eがレンチの全範囲、矢
印fは上部ナット11を締結する際の範囲、矢印gは下
部ナット11′を締結する際の範囲を表わしe=f+g
となる。83はイコライザー52の上部の座金を表わ
す。
【0023】図3,4,5,12において角型筒状フレ
ーム27の最上部にはハウジングHの懸吊及び水平移動
を行う台車Dがレール84上に装架される。同台車Dの
フレームはハウジングH及びロッド受梁3が全高引き上
げられ図3及び図5の点線の位置、及び図4に示す形状
となる構造とする。図12に示すようにロッド1の直上
にロープ7が巻き上げられるように一双の滑車85を配
設し、軸受フレーム86で支持している。ロープ7はウ
インチ87で巻き上げ巻き下げを行う。図5に示すよう
に台車D内に懸吊、収納されたハウジングH又、ハウジ
ングHとロッド受梁3の結合体を本設柱C′の直上から
離隔させるために、モーター88の駆動による車輪89
の作動によりレール84上を矢印hの方向、距離だけ移
動させる。レール84は角筒状フレーム27からはみ出
すので受梁90によって支持させる。レール84の両端
には夫々ストッパー91を設置する。92はテーパー片
である。
【0024】以上説明したように各部分が構成され夫々
の機能が発揮されるので次にこれ等の構成による本願の
ロッド盛り替え方法を説明する。先ず図1aは仮設ステ
ージSの上昇が完了した時点でロッド盛り替え装置Tを
所要柱Cの直上に車輪13、キャスター20により移動
設置した状態を示している。垂下すべきハウジングHが
精度良く柱Cの直上に来るように図3乃至図8に示した
フレーム23,26、リニアウエイ21,24、水平調
整装置22,25によって微調整を行う。
【0025】図1bにおいて台車DよりハウジングHを
垂下し、ロッド受梁3に嵌着させる把持装置Mを作動
し、把持爪4を図15,16の点線の位置から実線の位
置まで矢印bとは反対の方向に移動させてロッド受梁3
の上部を確固と把持する取り付け精度はテーパー92に
より保持する。次いでボルト6の上部に接觸しているボ
ルト着脱装置の作動によりボルト6の螺着を解除する。
同時にロッド1を掴持するジャッキ2の爪(図示せず)
を解放しロッド1の上方への引き上げを可能にする。
【0026】図1cにおいて仮受梁は図10の8′の位
置に設定して置き、台車Dのウインチ87によりロープ
7を引き上げ、ハウジングH、ロッド受梁3、ロッド1
を同時に仮受梁8′より上方に吊り上げ、これを確認し
てから仮受梁を図10の8の位置に移動し、ロープ7を
僅か引き下げてロッド受梁3を仮受梁8に支持させる。
この時ロッド受梁3の下面にはファスナー12がロッド
1を挾持しているのでロッド受梁3の荷重はファスナー
12を介して仮受梁8が支持することになる。続いてナ
ット着脱装置Nを作動してナット11,11′の螺着を
解除する。この方法は図17乃至19によりナット11
及び11′は2重ナットとして相互に圧着され回り止め
を構成しているので、先ずレンチ77をモーター70に
より螺着解放の方向に回転しながら同レンチ77を螺杆
82の操作により緩徐に図17の矢印fの距離分降下さ
せ、ナット11に嵌着させて僅かに回転して下部ナット
11′が図19のようにスパナー66と咬持できる角度
となったとき、モーター61を作動してスパナー66を
矢印dの方向、距離だけ移動させ、ナット11′の回転
を咬止する。次にレンチ77を螺着解放の方向に回転す
ると、ナット11のみ回転するので2重ナットの回り止
め効果が解除され、スパナー66を矢印dとは反対の方
向に作動してナット11′との咬止を解除する。続いて
レンチ77を更に図17の矢印g分だけ降下させて、同
レンチ77を螺着解放の方向に回転するとナット11及
び11′は同時に回転してロッド1のねじ部から離脱さ
せる。この時ナット11,11′は次第に上昇するので
これに対応してレンチ77も上昇させる。これにより、
ロッド1とロッド受梁3との拘束が解除されることとな
るので、ロープ7を引き上げハウジングH及びロッド受
梁3を上昇させる。この際ロッド1を挾持しているファ
スナー12は回転しないようにロッド受梁3に回り止め
(図示せず)を具備させる。
【0027】図1dにおいてハウジングH及びロッド受
梁3を台車D内に収納すると図4に示すようにロッド1
は挾持されたファスナー12により仮受梁8で支持され
ロッド受梁3の下端がロッド1の最上端より上部に位置
するので続いて台車Dを図5の矢印hの方向、距離水平
移動させてロッド受梁3を本設柱Cの直上から離隔す
る。
【0028】図1eにおいて仮設ステージS上を走行す
るクレーン(図示せず)により、懸吊搬送された次節の
本設柱C′をロッド盛り替え装置Tのコ型角筒状フレー
ム27の開口面から設置すべき本設柱Cの直上に移動す
る。図1fにおいて前記のように吊り込まれた次節の本
設柱C′は垂下して既設の本設柱C上に着座させ、エレ
クションピース等(図示せず)で仮止めし、建入れ調整
装置Aにより図13のようにジャッキ33,37,3
7′の作動によりX,Y方向、及びねじりの調整を行い
前記エレクションピース等で固定する。
【0029】図2gにおいて台車Dを次節の本設柱C′
の直上即ち図5の実線の位置に戻す。図2hにおいてハ
ウジングH及びロッド受梁3を図3の位置に降下させロ
ッド1にロッド受梁3、イコライザー52を嵌合させて
ナット着脱装置Nを作動し、ナット11,11′の締め
付けを行う。ナット11,11′はレンチ77の内部に
嵌装されたままになっているのでロッド1の頂部の螺杆
部分にナット11′が接觸した時、モーター70の作動
によりナット11,11′を螺着方向に回転させながら
緊締していき、ナット11′の底部が所定位置に到達し
た時に回転を停止し、レンチ77をスパナー66の厚み
より僅か上まで引き上げ、その間隙にスパナー66を図
19の矢印dの方向距離分だけ差し込みナット11′と
を咬止させる。続いてレンチ77下端を更にナット11
の底部まで引き上げ、スパナー66で咬止されたナット
11′とナット11を相互に確固と締結するために、レ
ンチ77を螺着方向に僅か回転させ回り止め効果を発揮
させる。これでロッド1とロッド受梁3は再び接合され
たこととなる。次に仮受梁8を僅か降下させロッド受梁
3と建込み完了した次節の本設柱C′を接觸させボルト
6をボルト着脱装置5の作動により緊結する。
【0030】図2iにおいてハウジングHの把持爪4
(図3,4,15,16参照)を開きロッド受梁3の把
持を解除し、ウインチ87の作動によりハウジングHを
台車D内に吊り込む。続いて仮受梁8をジャッキ10の
作動により更に僅か降下させるとファスナー12から離
隔し、ロッド受梁3、ロッド1等の荷重から解放される
ので仮受梁を8から8′(図9参照)の位置へ回動離隔
する。同時にロッド1を掴持するジャッキ2の爪(図示
せず)を閉鎖する。
【0031】これでロッド1の盛り替え作動はすべて完
了したのでロッド盛り替え装置Tは図2jのように車輪
13、キャスター20による走行、横行により、又はク
レーン(図示せず)により吊り上げて移動し次の盛り替
え柱の直上に移動し、1本の柱の一連の盛り替え工程が
終了する。以上説明したように本装置を盛り替えるべき
柱の直上に設置することによりロッド1、ロッド受梁3
及びイコライザー52は階下へ搬送することなく又イコ
ライザー52も必ず同じ柱に設置されたため、その都度
のイコライザー52の調整を不必要として、又次節の本
設柱C′の建入れ精度調整装置Aも各柱に設置不要とな
る。このように角筒状フレーム27にこれ等の機能を集
約しているため作動精度の向上、作動速度の高速化等の
機能の向上が容易となり、工期短縮、施工精度向上、安
全性の増大に大きく寄与し、総合的に経済性の改善に貢
献する。
【0032】
【発明の効果】本発明は前記したように構成されている
ので、リフトアップ用ジャッキの盛り替えを建込まれた
柱直上の装置内ですべて完了するので、従来のように前
記ロッドを引き抜いて空中を搬送することが全くなくな
り、同ロッド及びロッド受梁の引き上げと柱の搬送とが
別個の手段で行われるため同時に作業が進行し、手待ち
時間がなくなり作業能率が向上する。また柱建入れ手段
も盛り替え装置内に装架され、最小限一基の同盛り替え
装置で全ての柱のリフトアップ用ジャッキロッドの盛り
替えを行うことができ、この結果、精度の向上、盛り替
え時間の短縮、安全性の向上、経済性の改善が図られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】a乃至eはロッドの盛り替えの手順を説明する
工程図である。
【図2】f乃至jは図1の工程に後続する工程図であ
る。
【図3】ロッド盛り替え装置の全体を示す側面図であ
る。
【図4】図3と同一面でロッド受梁を引き上げロッドの
みを支持している状態を示す側面図である。
【図5】図3のチ−チ矢視の側面図である。
【図6】図3のイ−イ矢視の平面図である。
【図7】図3のロ−ロ矢視の平面図である。
【図8】図3のハ−ハ矢視の平面図である。
【図9】図3のニ−ニ矢視の平面図である。
【図10】図3のホ−ホ矢視の平面図である。
【図11】図3のヘ−ヘ矢視の平面図である。
【図12】図3のト−ト矢視の平面図である。
【図13】柱建入れ調整装置の平面図である。
【図14】図13のリ−リ矢視の断面図である。
【図15】ロッド受梁把持装置の平面図である。
【図16】図15のヌ−ヌ矢視の断面図である。
【図17】ロッド上部のナット着脱装置の側面及び断面
図で図18,図19のワ−ワ矢視、カ−カ矢視を合成し
たものである。
【図18】図17のル−ル矢視の平面図である。
【図19】図17のオ−オ矢視の平面図である。
【符号の説明】
1 ロッド 2 ジャッキ 3 ロッド受梁 4 把持爪 5 ボルト着脱装置 6 ボルト 7 ロープ 8,8′ 仮受梁 9 軸 10 ジャッキ 11,11′ ナット 12 ファスナー 13 車輪 14 モーター 15 レール 16 梁 17 モーター 18 軸 18a ギヤー 19 ギヤー 20 キャスター 21 リニアウエイ 22 水平調整装置 22a モーター 22b 軸受 22c 螺杆 22d 支持片 23 フレーム 24 リニアウエイ 25 水平調整装置 26 フレーム 27 角筒状フレーム 28 受梁 29 掴持枠 29a 側枠片 29b 他側枠片 30 ジャッキ 31 リニアウエイ 32 桟 33 ジャッキ 34 ピン 35 リニアウエイ 36 引込みベース 37,37′ ジャッキ 38,39 ピン 40 枠 41 モーター 42 スプロケット 43 チェン 44 スプロケット 45 軸受 46 螺杆 47 アーム 48 リニアウエイ 49,49′ 軸受 50 ジャッキ受座 51 受柱 52 イコライザー 53 モーター 54 スプロケット 55 チェン 56 スプロケット 57 螺杆 57′ 螺子 58 アーム 59 軸受 60 案内管 61 モーター 62 スプロケット 63 チェン 64 スプロケット 64′ 螺子 65 螺杆 66 スパナー 67 案内管 68 受金物 69 軸受 70 モーター 71 スプロケット 72 チェン 73 スプロケット 74 歯車 75 軸受 76 歯車 77 レンチ 78 ベアリング 79 円筒 80 摺動子 81 受溝 82 螺杆 83 座金 84 レール 85 滑車 86 軸受フレーム 87 ウインチ 88 モーター 89 車輪 90 受梁 91 ストッパー 92 テーパー片 S 仮設ステージ C 本設柱 C′ 次節の本設柱 T ロッド盛り替え装置 H ハウジング D 台車 N ナット着脱装置 B ベースフレーム A 調整装置 E 待避装置 M 把持装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトアップ工法において、引き上げた
    ジャッキロッドのみを、同ジャッキロッドに対し一時的
    に回転離着できる仮受梁に支持させ、同仮受梁の上部に
    装架された台車から懸吊されたジャッキロッド受梁を水
    平方向に移動して柱の直上から待避させておき、同柱の
    直上から次節柱の建入れを行って前記本設柱との接合完
    了後、再度前記ジャッキロッド受梁を前記ジャッキロッ
    ドに装架し、更に前記次節柱頂部にジャッキロッド受梁
    を固定してジャッキロッドの盛り替えを行うことを特徴
    とするリフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え方法。
  2. 【請求項2】 基盤面上を水平移動するベースフレー
    ム、同ベースフレームの上部に配設され、平面的に互い
    に直交する方向にスライド可能な水平移動調節手段、同
    水平移動調節手段上に配設された角筒状フレーム内に支
    持され回転収納自在なロッド受梁の仮受梁及び同仮受梁
    の下部に装架され、次節柱を把持し、水平で互いに直交
    する2方向及びねじり方向の調節手段を具備する次節柱
    の調節装置、並びに同次節柱の調節装置の直上で、前記
    次節柱の設置に支障ない位置に待避する摺動装置を具
    え、前記角筒状フレームの上部に配設され、ロッド受梁
    と柱とのボルト着脱装置、及びロッド上端ボルト部のナ
    ット緊解装置と、ロッド受梁把持装置の内蔵されたロッ
    ド受梁着脱ハウジングを懸吊走行する台車を有すること
    を特徴とするリフトアップ用ジャッキロッドの盛り替え
    装置。
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