JPH0827694A - グラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法 - Google Patents
グラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法Info
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- JPH0827694A JPH0827694A JP16000294A JP16000294A JPH0827694A JP H0827694 A JPH0827694 A JP H0827694A JP 16000294 A JP16000294 A JP 16000294A JP 16000294 A JP16000294 A JP 16000294A JP H0827694 A JPH0827694 A JP H0827694A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、インキ光沢が高く、しかも
ミッシングドットが極めて少なく、網点再現性に優れた
グラビア印刷用艶消し塗被紙を得ることである。 【構成】 本発明は、白紙光沢が40%以下であるグラ
ビア印刷用艶消し塗被紙において、平均粒子径が1.3
μm以上である二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウ
ムと平均粒子径が2.0μm以上である重質炭酸カルシ
ウムの配合量が顔料100重量部に対し50〜90重量
部であり、且つ該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸
カルシウムの配合比率が1:1〜1:8とするものであ
る。さらには、該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸
カルシウムからなる塗布液の液濃度を60%以上でブレ
ードコーターにより塗布後、スーパーカレンダー処理後
の塗層面の水銀圧注入法により測定した直径0.5μm
以下の全空隙の容積が0.05ml/g以上とすること
によって達せられる。
ミッシングドットが極めて少なく、網点再現性に優れた
グラビア印刷用艶消し塗被紙を得ることである。 【構成】 本発明は、白紙光沢が40%以下であるグラ
ビア印刷用艶消し塗被紙において、平均粒子径が1.3
μm以上である二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウ
ムと平均粒子径が2.0μm以上である重質炭酸カルシ
ウムの配合量が顔料100重量部に対し50〜90重量
部であり、且つ該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸
カルシウムの配合比率が1:1〜1:8とするものであ
る。さらには、該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸
カルシウムからなる塗布液の液濃度を60%以上でブレ
ードコーターにより塗布後、スーパーカレンダー処理後
の塗層面の水銀圧注入法により測定した直径0.5μm
以下の全空隙の容積が0.05ml/g以上とすること
によって達せられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラビア印刷用艶消し
塗被紙及びその製造方法に関するものである。
塗被紙及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より顔料塗被紙は、未塗布の上質紙
と比較して平滑性、光沢が高く、インクの吸収性が均一
であるため、印刷用紙として用いられている。特に近
年、印刷物の視覚化が進み、印刷用紙に対する要求も多
様化してきており、さらに、印刷方式もグラビア、輪転
オフセット、枚葉オフセット等多種にわたり、それぞれ
の印刷方式に適合した特性を持つ印刷用紙の開発が進ん
でいる。
と比較して平滑性、光沢が高く、インクの吸収性が均一
であるため、印刷用紙として用いられている。特に近
年、印刷物の視覚化が進み、印刷用紙に対する要求も多
様化してきており、さらに、印刷方式もグラビア、輪転
オフセット、枚葉オフセット等多種にわたり、それぞれ
の印刷方式に適合した特性を持つ印刷用紙の開発が進ん
でいる。
【0003】このような状況下において、艶消し塗被紙
は白紙光沢が低く、高い白紙光沢を有する塗被紙に比較
して、上品な感じを与えると同時に本分用紙として用い
られる場合は面のギラツキ感がなく読み易いため、近年
従来にも増して広く利用されている。
は白紙光沢が低く、高い白紙光沢を有する塗被紙に比較
して、上品な感じを与えると同時に本分用紙として用い
られる場合は面のギラツキ感がなく読み易いため、近年
従来にも増して広く利用されている。
【0004】一方、グラビア印刷は写真週刊誌の出現に
より文字主体の編集から写真主体の編集へと移行するこ
とから、原稿の再現性で有効な点で多く用いられるよう
になってきている。
より文字主体の編集から写真主体の編集へと移行するこ
とから、原稿の再現性で有効な点で多く用いられるよう
になってきている。
【0005】また、従来は表紙がオフセット印刷、口絵
がグラビア印刷、本文が凸版印刷といったスタイルが一
般的であったのに対して、オールグラビア誌が増加して
きている。このため、最近は本文の読み易さと、口絵の
鮮明さを得るためにグラビア印刷用艶消し塗被紙が使わ
れるようになってきた。
がグラビア印刷、本文が凸版印刷といったスタイルが一
般的であったのに対して、オールグラビア誌が増加して
きている。このため、最近は本文の読み易さと、口絵の
鮮明さを得るためにグラビア印刷用艶消し塗被紙が使わ
れるようになってきた。
【0006】グラビア印刷は、まず版全体にインキを与
え、次にドクターで画線部以外のインキを掻き取り、凹
部に溜まったインキを加圧下で紙にスムーズに、且つ均
一に転移するためには紙表面が滑らかであることが必要
で、紙自体に凹凸があり、インキに接触するところもあ
れば、接触しない所もあるというのでは綺麗な印刷はで
きない。このことより、まずグラビア印刷用紙に要求さ
れる品質条件は平滑性である。
え、次にドクターで画線部以外のインキを掻き取り、凹
部に溜まったインキを加圧下で紙にスムーズに、且つ均
一に転移するためには紙表面が滑らかであることが必要
で、紙自体に凹凸があり、インキに接触するところもあ
れば、接触しない所もあるというのでは綺麗な印刷はで
きない。このことより、まずグラビア印刷用紙に要求さ
れる品質条件は平滑性である。
【0007】ここで言う平滑性とは、グラビア印刷は他
の印刷に比べ、強印圧下で行われるので、この印圧下で
圧縮された状態での平滑性であり、いわゆる動的平滑性
ともいわれるものである。そのために紙にクッション性
が必要である。従来は、クッション性を向上させるため
に、高灰分原紙の使用やグランドパルプ及びメカパルプ
の使用(例えば、特開昭63−27480号公報)、特
定の粒度分布を有する重質炭酸カルシウムの使用(例え
ば、特公平4−18077号公報)、湿式粉砕処理を施
し特定の粒度を有する立方形炭酸カルシウムの使用(例
えば、特公平1−22400号公報)、ラテックスから
の検討ではTgを下げるあるいはアルカリ感応型を用い
る(例えば、特開昭56−63096号公報・特開昭5
6−70071号公報・特開昭61−55290号公
報)等で対応してきている。さらには、平滑性を向上さ
せるため通常よりもかなり強いスーパーカレンダー処理
を施すことも行われるが、強スーパーカレンダー処理は
カレンダーのロール汚れ等の操業性の問題を引き起こす
とともに、艶消し塗被紙の場合、白紙光沢を抑えきれな
いという問題が生じる。
の印刷に比べ、強印圧下で行われるので、この印圧下で
圧縮された状態での平滑性であり、いわゆる動的平滑性
ともいわれるものである。そのために紙にクッション性
が必要である。従来は、クッション性を向上させるため
に、高灰分原紙の使用やグランドパルプ及びメカパルプ
の使用(例えば、特開昭63−27480号公報)、特
定の粒度分布を有する重質炭酸カルシウムの使用(例え
ば、特公平4−18077号公報)、湿式粉砕処理を施
し特定の粒度を有する立方形炭酸カルシウムの使用(例
えば、特公平1−22400号公報)、ラテックスから
の検討ではTgを下げるあるいはアルカリ感応型を用い
る(例えば、特開昭56−63096号公報・特開昭5
6−70071号公報・特開昭61−55290号公
報)等で対応してきている。さらには、平滑性を向上さ
せるため通常よりもかなり強いスーパーカレンダー処理
を施すことも行われるが、強スーパーカレンダー処理は
カレンダーのロール汚れ等の操業性の問題を引き起こす
とともに、艶消し塗被紙の場合、白紙光沢を抑えきれな
いという問題が生じる。
【0008】一方、艶消し塗被紙は、白紙光沢を抑さえ
ることが必要になることから、使用される顔料は、通常
の光沢物で用いられる顔料より、はるかに粗い物を用い
ざるを得ず、さらにその塗工後の仕上げは、軽度になる
ために十分な平滑性が得難く、これに伴いミッシングド
ットの発生を引き起こし易い。このため、グラビア印刷
用艶消し塗被紙を、十分に満足させるものが得られてい
ないのが実状である。
ることが必要になることから、使用される顔料は、通常
の光沢物で用いられる顔料より、はるかに粗い物を用い
ざるを得ず、さらにその塗工後の仕上げは、軽度になる
ために十分な平滑性が得難く、これに伴いミッシングド
ットの発生を引き起こし易い。このため、グラビア印刷
用艶消し塗被紙を、十分に満足させるものが得られてい
ないのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
キ光沢が高く、しかもミッシングドットが極めて少な
く、網点再現性に優れたグラビア印刷用艶消し塗被紙を
得ることである。
キ光沢が高く、しかもミッシングドットが極めて少な
く、網点再現性に優れたグラビア印刷用艶消し塗被紙を
得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、白紙光沢が4
0%以下であるグラビア印刷用艶消し塗被紙において、
平均粒子径が1.3μm以上である二次粒子形状の凝集
性軽質炭酸カルシウムと平均粒子径が2.0μm以上で
ある重質炭酸カルシウムの配合量が顔料100重量部に
対し50〜90重量部であり、且つ該凝集性軽質炭酸カ
ルシウムと重質炭酸カルシウムの配合比率が1:1〜
1:8とするものである。さらには、該凝集性軽質炭酸
カルシウムと重質炭酸カルシウムを含有する塗布液の液
濃度を60%以上でブレードコーターにより塗布後、ス
ーパーカレンダー処理後の塗層面の水銀圧注入法により
測定した直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05
ml/g以上とすることによって達せられる。
0%以下であるグラビア印刷用艶消し塗被紙において、
平均粒子径が1.3μm以上である二次粒子形状の凝集
性軽質炭酸カルシウムと平均粒子径が2.0μm以上で
ある重質炭酸カルシウムの配合量が顔料100重量部に
対し50〜90重量部であり、且つ該凝集性軽質炭酸カ
ルシウムと重質炭酸カルシウムの配合比率が1:1〜
1:8とするものである。さらには、該凝集性軽質炭酸
カルシウムと重質炭酸カルシウムを含有する塗布液の液
濃度を60%以上でブレードコーターにより塗布後、ス
ーパーカレンダー処理後の塗層面の水銀圧注入法により
測定した直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05
ml/g以上とすることによって達せられる。
【0011】以下、本発明について詳述する。本発明で
使用する凝集性軽質炭酸カルシウムとは、軽質炭酸カル
シウムを合成する際に微粒の一次粒子を凝集させた二次
粒子体であり、この凝集性軽質炭酸カルシウムは、一次
粒子の軽質炭酸カルシウムがランダムに凝集したもので
ある。このため、一次粒子間に細かい空隙が存在し、塗
層全体においても空隙が増大する。ここで本発明者等
は、このような二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウ
ムの特定の粒径を有する物を、グラビア印刷用艶消し塗
被紙に用いたところグラビア印刷時のインキの吸収性が
良好で、比較的低い平滑性においてもミッシングドット
が少なく、優れたグラビア印刷適性を得ることを確認し
た。このような凝集性軽質炭酸カルシウムを、より具体
的に得る方法としては、水酸化カルシウム水懸濁液と石
灰焼成キルン排ガスとの反応によって、水酸化カルシウ
ム水懸濁液の濃度・温度及び炭酸ガス吹き込み量等を適
宣調節することにより得ることが出来、得られた炭酸カ
ルシウムは光透過式粒度分布測定装置(セイシン企業
製:SHC5000)によって測定されるものである。
ここで、平均粒子径が1.3μm未満では、白紙光沢が
高すぎるためマット感が得られず、所望の白紙光沢を得
るためスーパーカレンダーを弱くするとミッシングドッ
トが極端に悪化する。
使用する凝集性軽質炭酸カルシウムとは、軽質炭酸カル
シウムを合成する際に微粒の一次粒子を凝集させた二次
粒子体であり、この凝集性軽質炭酸カルシウムは、一次
粒子の軽質炭酸カルシウムがランダムに凝集したもので
ある。このため、一次粒子間に細かい空隙が存在し、塗
層全体においても空隙が増大する。ここで本発明者等
は、このような二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウ
ムの特定の粒径を有する物を、グラビア印刷用艶消し塗
被紙に用いたところグラビア印刷時のインキの吸収性が
良好で、比較的低い平滑性においてもミッシングドット
が少なく、優れたグラビア印刷適性を得ることを確認し
た。このような凝集性軽質炭酸カルシウムを、より具体
的に得る方法としては、水酸化カルシウム水懸濁液と石
灰焼成キルン排ガスとの反応によって、水酸化カルシウ
ム水懸濁液の濃度・温度及び炭酸ガス吹き込み量等を適
宣調節することにより得ることが出来、得られた炭酸カ
ルシウムは光透過式粒度分布測定装置(セイシン企業
製:SHC5000)によって測定されるものである。
ここで、平均粒子径が1.3μm未満では、白紙光沢が
高すぎるためマット感が得られず、所望の白紙光沢を得
るためスーパーカレンダーを弱くするとミッシングドッ
トが極端に悪化する。
【0012】本発明では、上記凝集性軽質炭酸カルシウ
ムとともに、平均粒子径が2.0μm以上である重質炭
酸カルシウムを用いる。本発明で用いる重質炭酸カルシ
ウムは、一般的には原石をクラッシャー、ハンマーミ
ル、ミクロミル、ボールミル、ジェトミル、サンドミル
等の機械的な手段によって乾式ないし湿式で粉砕し分級
等により、スラリーまたは乾式粉末が得られるが、かか
る特定の平均粒子径を得る方法としてはさらにサンドグ
ラインダー等の処理することにより所望の物を得らこと
ができる。ここで、重質炭酸カルシウムの平均粒子径が
2.0μm未満では、上述の炭酸カルシウムと同様、白
紙光沢が高すぎるため所望のマット感が得られない。
ムとともに、平均粒子径が2.0μm以上である重質炭
酸カルシウムを用いる。本発明で用いる重質炭酸カルシ
ウムは、一般的には原石をクラッシャー、ハンマーミ
ル、ミクロミル、ボールミル、ジェトミル、サンドミル
等の機械的な手段によって乾式ないし湿式で粉砕し分級
等により、スラリーまたは乾式粉末が得られるが、かか
る特定の平均粒子径を得る方法としてはさらにサンドグ
ラインダー等の処理することにより所望の物を得らこと
ができる。ここで、重質炭酸カルシウムの平均粒子径が
2.0μm未満では、上述の炭酸カルシウムと同様、白
紙光沢が高すぎるため所望のマット感が得られない。
【0013】本発明では両炭酸カルシウムとも、上限に
ついては特に限定はしてはいないが、あまりにも大きい
場合は、白紙光沢が低過ぎインキ光沢が出にくくなる、
あるいは塗被液の保水性が低下し操業性上トラブルが生
じやすくなる。また、凝集性軽質炭酸カルシウムはあま
り大きくなると、凝集力が弱くなり粒度分布が安定しな
くなるため、好ましくは5μm以下が望ましい。
ついては特に限定はしてはいないが、あまりにも大きい
場合は、白紙光沢が低過ぎインキ光沢が出にくくなる、
あるいは塗被液の保水性が低下し操業性上トラブルが生
じやすくなる。また、凝集性軽質炭酸カルシウムはあま
り大きくなると、凝集力が弱くなり粒度分布が安定しな
くなるため、好ましくは5μm以下が望ましい。
【0014】本発明で用いる凝集性軽質炭酸カルシウム
と重質炭酸カルシウムの配合量は顔料100重量部に対
し50〜90重量部配合される。ここで、配合量が50
重量部未満では白紙光沢が高過ぎ、90重量部を越える
場合は白紙光沢は低く迎えることが出来るが、残りの顔
料をインキ光沢が発現しやすいサチンやカオリン等を配
合したとしてもインキ光沢が低すぎ刷り上がり感が劣る
結果となる。
と重質炭酸カルシウムの配合量は顔料100重量部に対
し50〜90重量部配合される。ここで、配合量が50
重量部未満では白紙光沢が高過ぎ、90重量部を越える
場合は白紙光沢は低く迎えることが出来るが、残りの顔
料をインキ光沢が発現しやすいサチンやカオリン等を配
合したとしてもインキ光沢が低すぎ刷り上がり感が劣る
結果となる。
【0015】さらに、両炭酸カルシウムの合計配合量5
0〜90重量部において凝集性軽質炭酸カルシウムと重
質炭酸カルシウムの配合比率は1:1〜1:8とする必
要がある。ここで、配合比率が1:1〜1:8以外の場
合には、先にも説明したように、白紙光沢が高過ぎる、
あるいは白紙光沢が低く迎えることが出来たとしても、
インキ光沢が発現しにくい結果となる。さらには、ミッ
シングドットの発生が多くなる等グラビア印刷の適正が
得られない。本来、インキ光沢及びミッシングドットに
ついては粒子径が細かく空隙量が多い方が良化する。こ
ため、これらの物性をアップさせるには重質炭酸カルシ
ウムよりも凝集性軽質炭酸カルシウムの配合比率を増や
す方が効果的であるが、白紙光沢を40%以下に迎える
ためには重質炭酸カルシウムの配合比率をある程度多め
にする必要がある。そして、この最適配合比率が、1:
1〜1:8であることを本発明者等は見出した。
0〜90重量部において凝集性軽質炭酸カルシウムと重
質炭酸カルシウムの配合比率は1:1〜1:8とする必
要がある。ここで、配合比率が1:1〜1:8以外の場
合には、先にも説明したように、白紙光沢が高過ぎる、
あるいは白紙光沢が低く迎えることが出来たとしても、
インキ光沢が発現しにくい結果となる。さらには、ミッ
シングドットの発生が多くなる等グラビア印刷の適正が
得られない。本来、インキ光沢及びミッシングドットに
ついては粒子径が細かく空隙量が多い方が良化する。こ
ため、これらの物性をアップさせるには重質炭酸カルシ
ウムよりも凝集性軽質炭酸カルシウムの配合比率を増や
す方が効果的であるが、白紙光沢を40%以下に迎える
ためには重質炭酸カルシウムの配合比率をある程度多め
にする必要がある。そして、この最適配合比率が、1:
1〜1:8であることを本発明者等は見出した。
【0016】本発明では、塗布液の液濃度を60%以上
でブレードコーターにより塗布する必要がある。塗布液
の液濃度が60%未満では、凝集性軽質炭酸カルシウム
と重質炭酸カルシウムを多く配合するため保水性が低下
しやすく、最終的にはスーパーカレンダーでは潰れにく
く平滑性が低下し、ミッシングドットが悪化する。この
ため、液濃度については可能な限り高濃度にしなければ
ならない。
でブレードコーターにより塗布する必要がある。塗布液
の液濃度が60%未満では、凝集性軽質炭酸カルシウム
と重質炭酸カルシウムを多く配合するため保水性が低下
しやすく、最終的にはスーパーカレンダーでは潰れにく
く平滑性が低下し、ミッシングドットが悪化する。この
ため、液濃度については可能な限り高濃度にしなければ
ならない。
【0017】本発明では、ブレードコーターにより塗布
乾燥後、スーパーカレンダー処理によって白紙光沢を4
0%以下とし、さらに水銀圧注入法により測定した直径
0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml/g以上
とすることを特徴とする。目的とするマット感を得るた
めには、スーパーカレンダー処理後に白紙光沢を40%
以下、好ましくは30%以下が望ましいが、ここではさ
らにミッシングドットの良好なグラビア適性を得るため
に、水銀圧注入法により測定した直径0.5μm以下の
全空隙の容積が0.05ml/g以上とする必要があ
る。
乾燥後、スーパーカレンダー処理によって白紙光沢を4
0%以下とし、さらに水銀圧注入法により測定した直径
0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml/g以上
とすることを特徴とする。目的とするマット感を得るた
めには、スーパーカレンダー処理後に白紙光沢を40%
以下、好ましくは30%以下が望ましいが、ここではさ
らにミッシングドットの良好なグラビア適性を得るため
に、水銀圧注入法により測定した直径0.5μm以下の
全空隙の容積が0.05ml/g以上とする必要があ
る。
【0018】先にも説明したように、グラビア印刷は、
まず版全体にインキを与え、次にドクターで画線部以外
のインキを掻き取り、凹部に溜まったインキを加圧下で
紙にスムーズに、且つ均一に転移するためには紙表面が
滑らかであることが必要で、紙自体に凹凸があり、イン
キに接触するところもあれば、接触しない所もあるとい
うのでは綺麗な印刷はできない。従って、スムースター
平滑度計やベック平滑度計のように空気の流出の度合で
平滑性を測る方法では、実際のグラビア印刷とは、相関
が強いとは言い切れず、むしろ本発明で規定するように
水銀圧注入法の方が、よりグラビア印刷時の紙とインキ
との関係に近いものであることを確認した。即ち、水銀
圧注入法により測定した直径0.5μm以下の全空隙の
容積が0.05ml/g未満の場合はに、ミッシングド
ットの良好なグラビア適性を得ることができない。
まず版全体にインキを与え、次にドクターで画線部以外
のインキを掻き取り、凹部に溜まったインキを加圧下で
紙にスムーズに、且つ均一に転移するためには紙表面が
滑らかであることが必要で、紙自体に凹凸があり、イン
キに接触するところもあれば、接触しない所もあるとい
うのでは綺麗な印刷はできない。従って、スムースター
平滑度計やベック平滑度計のように空気の流出の度合で
平滑性を測る方法では、実際のグラビア印刷とは、相関
が強いとは言い切れず、むしろ本発明で規定するように
水銀圧注入法の方が、よりグラビア印刷時の紙とインキ
との関係に近いものであることを確認した。即ち、水銀
圧注入法により測定した直径0.5μm以下の全空隙の
容積が0.05ml/g未満の場合はに、ミッシングド
ットの良好なグラビア適性を得ることができない。
【0019】ここで具体的に、水銀圧注入法により測定
した直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml
/g以上にするには、強スーパーカレンダー処理とする
以外に、先に説明したように可能な限り塗布液を高濃度
化する。配合面からは、白紙光沢を40%以下とする範
囲内において凝集性軽質炭酸カルシウムの比率を上げ
る、あるいは微粒顔料を併用する、あるいはこれらを適
宣組み合わすことによって達成される。
した直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml
/g以上にするには、強スーパーカレンダー処理とする
以外に、先に説明したように可能な限り塗布液を高濃度
化する。配合面からは、白紙光沢を40%以下とする範
囲内において凝集性軽質炭酸カルシウムの比率を上げ
る、あるいは微粒顔料を併用する、あるいはこれらを適
宣組み合わすことによって達成される。
【0020】本発明では、凝集性軽質炭酸カルシウムと
重質炭酸カルシウムを用いることを特徴とするが、本発
明の処方の範囲内において、その他の顔料としてはカオ
リン、クレー、サチンホワイト、水酸化アルミニウム、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ、活
性白土、レーキ、プラスチックピグメント等が挙げられ
る。もちろん、本発明で規定する以外の炭酸カルシウム
を使用してもかまわない。
重質炭酸カルシウムを用いることを特徴とするが、本発
明の処方の範囲内において、その他の顔料としてはカオ
リン、クレー、サチンホワイト、水酸化アルミニウム、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ、活
性白土、レーキ、プラスチックピグメント等が挙げられ
る。もちろん、本発明で規定する以外の炭酸カルシウム
を使用してもかまわない。
【0021】本発明に用いられるバインダーとしては、
スチレン・ブタジエン系、酢ビ・アクリル系、エチレン
・酢ビ系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢ビ・ブ
チルアクリレート系等の各種共重合体、ポリビニルアル
コール、無水マレイン酸共重合体、イソブテン・無水マ
レイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート
系共重合体等の合成系接着剤、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシ
ュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆
蛋白等の天然系接着剤などのような一般に知られた接着
剤が挙げられ、これらを併用してもかまわない。
スチレン・ブタジエン系、酢ビ・アクリル系、エチレン
・酢ビ系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢ビ・ブ
チルアクリレート系等の各種共重合体、ポリビニルアル
コール、無水マレイン酸共重合体、イソブテン・無水マ
レイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート
系共重合体等の合成系接着剤、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシ
ュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆
蛋白等の天然系接着剤などのような一般に知られた接着
剤が挙げられ、これらを併用してもかまわない。
【0022】また、必要に応じて、増粘剤、保水剤、耐
水化剤、着色剤等の通常の塗被紙用顔料に配合される各
種助剤が適宜使用できる。本発明において、顔料を主成
分とする塗布液とは、顔料とバインダー、その他添加剤
と共に水に溶解もしくは分散せしめた液であって、最終
の液濃度が60重量%以上のものを言う。
水化剤、着色剤等の通常の塗被紙用顔料に配合される各
種助剤が適宜使用できる。本発明において、顔料を主成
分とする塗布液とは、顔料とバインダー、その他添加剤
と共に水に溶解もしくは分散せしめた液であって、最終
の液濃度が60重量%以上のものを言う。
【0023】本発明で使用される原紙としては、メカニ
カルパルプ・ケミカルパルプ及びこれらを含む新聞・雑
誌等を脱墨して得られる故紙パルプ等が単独あるいは任
意の比率で混合して用いられ、必要に応じて通常の製紙
用填料・紙力増強剤・歩留まり向上剤及びサイズ剤等を
添加したパルプ組成物をシングルワイヤーあるいはツイ
ンワイヤーを有する通常の抄紙機によって抄造される。
カルパルプ・ケミカルパルプ及びこれらを含む新聞・雑
誌等を脱墨して得られる故紙パルプ等が単独あるいは任
意の比率で混合して用いられ、必要に応じて通常の製紙
用填料・紙力増強剤・歩留まり向上剤及びサイズ剤等を
添加したパルプ組成物をシングルワイヤーあるいはツイ
ンワイヤーを有する通常の抄紙機によって抄造される。
【0024】
【作用】特定の粒径を有する凝集性軽質炭酸カルシウム
と重質炭酸カルシウムを用いた塗布液の液濃度を60%
以上でブレードコーターにより塗布後、スーパーカレン
ダー処理によって、塗層面の水銀圧注入法により測定し
た直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml/
g以上とすることによって、インキ光沢が高く、しかも
ミッシングドットが極めて少なく、網点再現性に優れた
グラビア印刷用艶消し塗被紙が得られる。
と重質炭酸カルシウムを用いた塗布液の液濃度を60%
以上でブレードコーターにより塗布後、スーパーカレン
ダー処理によって、塗層面の水銀圧注入法により測定し
た直径0.5μm以下の全空隙の容積が0.05ml/
g以上とすることによって、インキ光沢が高く、しかも
ミッシングドットが極めて少なく、網点再現性に優れた
グラビア印刷用艶消し塗被紙が得られる。
【0025】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以
下に示す部および%はいずれも重量基準である。
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以
下に示す部および%はいずれも重量基準である。
【0026】実施例1 市販の上質紙に、絶乾の塗布量が表面13g/m2・裏
面15g/m2となるように以下の塗液配合(凝集性軽
質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=70
部、配合比=1:1.8)を62%で調整し、ブレード
コーターを用い、塗布速度800m/分で両面塗布し
た。 <塗液配合> ・凝集性軽質炭酸カルシウム(平均粒径1.5μm) : 25.0部 ・重質炭酸カルシウム(平均粒径2.5μm) : 45.0部 ・市販2級カオリン(ヒューバ社製ハイドラスパース) : 30.0部 ・市販燐酸エステル化澱粉(日本食品加工社製MS4600): 4.0部 ・市販SBRラテックス(旭化成社製L−1795) : 13.0部 ・市販ポリアクリル酸系分散剤(東亜合成社製アロンT40): 0.1部 ・水酸化ナトリウム : 0.1部
面15g/m2となるように以下の塗液配合(凝集性軽
質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=70
部、配合比=1:1.8)を62%で調整し、ブレード
コーターを用い、塗布速度800m/分で両面塗布し
た。 <塗液配合> ・凝集性軽質炭酸カルシウム(平均粒径1.5μm) : 25.0部 ・重質炭酸カルシウム(平均粒径2.5μm) : 45.0部 ・市販2級カオリン(ヒューバ社製ハイドラスパース) : 30.0部 ・市販燐酸エステル化澱粉(日本食品加工社製MS4600): 4.0部 ・市販SBRラテックス(旭化成社製L−1795) : 13.0部 ・市販ポリアクリル酸系分散剤(東亜合成社製アロンT40): 0.1部 ・水酸化ナトリウム : 0.1部
【0027】次に、この塗被紙を白紙光沢が40%以下
となるようにスーパーカレンダーで処理し、目的とする
グラビア印刷用艶消し塗被紙を得た。得られた塗被紙を
島津制作所製‘オートポア9220型’で直径0.5μ
m以下の全空隙の容積を測定し、空隙量を求め、結果を
表に示した。
となるようにスーパーカレンダーで処理し、目的とする
グラビア印刷用艶消し塗被紙を得た。得られた塗被紙を
島津制作所製‘オートポア9220型’で直径0.5μ
m以下の全空隙の容積を測定し、空隙量を求め、結果を
表に示した。
【0028】実施例2 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの平均粒
径を1.3μmとする以外は、実施例1と全く同一の方
法で行った。
径を1.3μmとする以外は、実施例1と全く同一の方
法で行った。
【0029】実施例3 実施例1において、重質炭酸カルシウムの平均粒径を
2.0μmとする以外は、実施例1と全く同一の方法で
行った。
2.0μmとする以外は、実施例1と全く同一の方法で
行った。
【0030】実施例4 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を15部、重質炭酸カルシウムの配合量を35部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
50部、配合比=1:2.3)、カオリンを50部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
を15部、重質炭酸カルシウムの配合量を35部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
50部、配合比=1:2.3)、カオリンを50部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
【0031】実施例5 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を35部、重質炭酸カルシウムの配合量を55部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
90部、配合比=1:1.6)、カオリンを10部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
を35部、重質炭酸カルシウムの配合量を55部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
90部、配合比=1:1.6)、カオリンを10部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
【0032】実施例6 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を35部、重質炭酸カルシウムの配合量を35部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量7
0部、配合比=1:1)、とする以外は、実施例1と全
く同一の方法で行った。
を35部、重質炭酸カルシウムの配合量を35部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量7
0部、配合比=1:1)、とする以外は、実施例1と全
く同一の方法で行った。
【0033】実施例7 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を10部、重質炭酸カルシウムの配合量を80部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
90部、配合比=1:8.0)、カオリンを10部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
を10部、重質炭酸カルシウムの配合量を80部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
90部、配合比=1:8.0)、カオリンを10部とす
る以外は、実施例1と全く同一の方法で行った。
【0034】比較例1 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの平均粒
径を1.1μmとする以外は、実施例1と全く同一の方
法で行った。
径を1.1μmとする以外は、実施例1と全く同一の方
法で行った。
【0035】比較例2 実施例1において、重質炭酸カルシウムの平均粒径を
1.7μmとする以外は、実施例1と全く同一の方法で
行った。
1.7μmとする以外は、実施例1と全く同一の方法で
行った。
【0036】比較例3 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を39部、重質炭酸カルシウムの配合量を31部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量7
0部、配合比=1:0.8)、とする以外は、実施例1
と全く同一の方法で行った。
を39部、重質炭酸カルシウムの配合量を31部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量7
0部、配合比=1:0.8)、とする以外は、実施例1
と全く同一の方法で行った。
【0037】比較例4 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を7部、重質炭酸カルシウムの配合量を63部(凝集性
軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量70
部、配合比=1:9.0)、とする以外は、実施例1と
全く同一の方法で行った。
を7部、重質炭酸カルシウムの配合量を63部(凝集性
軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量70
部、配合比=1:9.0)、とする以外は、実施例1と
全く同一の方法で行った。
【0038】比較例5 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を39部、重質炭酸カルシウムの配合量を31部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
70部、配合比=1:0.8)、とする以外は、実施例
1と全く同一の方法で行った。
を39部、重質炭酸カルシウムの配合量を31部(凝集
性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=
70部、配合比=1:0.8)、とする以外は、実施例
1と全く同一の方法で行った。
【0039】比較例6 実施例1において、凝集性軽質炭酸カルシウムの配合量
を7部、重質炭酸カルシウムの配合量を63部(凝集性
軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=7
0部、配合比=1:9.0)、とする以外は、実施例1
と全く同一の方法で行った。
を7部、重質炭酸カルシウムの配合量を63部(凝集性
軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配合量=7
0部、配合比=1:9.0)、とする以外は、実施例1
と全く同一の方法で行った。
【0040】評価方法 実施例及び比較例で得られた印刷用顔料塗被紙につい
て、以下の項目についてチエックし、総合評価した。結
果を表1及び表2に示す。
て、以下の項目についてチエックし、総合評価した。結
果を表1及び表2に示す。
【0041】1)白紙光沢(%) JIS−P8142に従い、村上式光沢度計を用い角度
75゜で測定した。
75゜で測定した。
【0042】2)印刷光沢(%) 大蔵省印刷局型グラビア印刷試験機にて墨色印刷後、村
上式光沢度計を用い角度60゜で測定した。
上式光沢度計を用い角度60゜で測定した。
【0043】3)ミッシングドット(%) 大蔵省印刷局型グラビア印刷試験機にて墨色印刷後、1
0%網点のミッシングドット率を肉眼にて評価した。数
値が小さい程良い。
0%網点のミッシングドット率を肉眼にて評価した。数
値が小さい程良い。
【0044】(5)空隙量 島津制作所製‘オートポア9220型’で直径0.5μ
m以下の全空隙の容積を測定した。
m以下の全空隙の容積を測定した。
【0045】6)総合評価 総合評価は上記5項目に基づき総合的に判断した。評価
基準は◎とても優れる、○優れる、△やや問題あり及び
×問題ありとし、○以上を市場でも問題なく通用するレ
ベルとし合格とした。以上の評価結果を、実施例を表1
に、比較例を表2に示す。
基準は◎とても優れる、○優れる、△やや問題あり及び
×問題ありとし、○以上を市場でも問題なく通用するレ
ベルとし合格とした。以上の評価結果を、実施例を表1
に、比較例を表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】上記実施例から明かなように本発明のご
とく、白紙光沢が40%以下であるグラビア印刷用艶消
し塗被紙において、平均粒子径が1.3μm以上である
二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウムと平均粒子径
が2.0μm以上である重質炭酸カルシウムの配合量が
顔料100重量部に対し50〜90重量部であり、且つ
該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配
合比率が1:1〜1:8とするものである。さらには、
該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムから
なる塗布液の液濃度を60%以上でブレードコーターに
より塗布後、スーパーカレンダー処理後の塗層面の水銀
圧注入法により測定した直径0.5μm以下の全空隙の
容積が0.05ml/g以上とすることによって達せら
れる。
とく、白紙光沢が40%以下であるグラビア印刷用艶消
し塗被紙において、平均粒子径が1.3μm以上である
二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウムと平均粒子径
が2.0μm以上である重質炭酸カルシウムの配合量が
顔料100重量部に対し50〜90重量部であり、且つ
該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの配
合比率が1:1〜1:8とするものである。さらには、
該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムから
なる塗布液の液濃度を60%以上でブレードコーターに
より塗布後、スーパーカレンダー処理後の塗層面の水銀
圧注入法により測定した直径0.5μm以下の全空隙の
容積が0.05ml/g以上とすることによって達せら
れる。
Claims (2)
- 【請求項1】 白紙光沢が40%以下であるグラビア印
刷用艶消し塗被紙において、平均粒子径が1.3μm以
上である二次粒子形状の凝集性軽質炭酸カルシウムと平
均粒子径が2.0μm以上である重質炭酸カルシウムの
配合量が顔料100重量部に対し50〜90重量部であ
り、且つ該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシ
ウムの配合比率が1:1〜1:8であることをを特徴と
するグラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法。 - 【請求項2】 該凝集性軽質炭酸カルシウムと重質炭酸
カルシウムを含有する塗布液の液濃度を60%以上でブ
レードコーターにより塗布後、スーパーカレンダー処理
後の塗層面の水銀圧注入法により測定した直径0.5μ
m以下の全空隙の容積が0.05ml/g以上である請
求項1記載のグラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16000294A JP3256088B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | グラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16000294A JP3256088B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | グラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827694A true JPH0827694A (ja) | 1996-01-30 |
JP3256088B2 JP3256088B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=15705858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16000294A Expired - Fee Related JP3256088B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | グラビア印刷用艶消し塗被紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256088B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212892A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-08-02 | Printing Bureau Ministry Of Finance Japan | グラビア印刷用艶消し塗被紙及びその製造方法 |
US7744688B2 (en) | 2002-12-27 | 2010-06-29 | Imerys Pigments, Inc. | Paper coating pigments |
JP2011501784A (ja) * | 2007-04-25 | 2011-01-13 | ウーペーエム キュンメネ オーユーイー | 紙及び製紙方法 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP16000294A patent/JP3256088B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212892A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-08-02 | Printing Bureau Ministry Of Finance Japan | グラビア印刷用艶消し塗被紙及びその製造方法 |
US7744688B2 (en) | 2002-12-27 | 2010-06-29 | Imerys Pigments, Inc. | Paper coating pigments |
JP2011501784A (ja) * | 2007-04-25 | 2011-01-13 | ウーペーエム キュンメネ オーユーイー | 紙及び製紙方法 |
US8268130B2 (en) | 2007-04-25 | 2012-09-18 | Upm-Kymmene Oyj | Paper and method for making paper |
US8277611B2 (en) | 2007-04-25 | 2012-10-02 | Upm-Kymmene Oyj | Paper and method for making paper |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3256088B2 (ja) | 2002-02-12 |
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