JPH08276942A - 重ね合わせ綴じ合わせシート - Google Patents

重ね合わせ綴じ合わせシート

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JPH08276942A
JPH08276942A JP9765595A JP9765595A JPH08276942A JP H08276942 A JPH08276942 A JP H08276942A JP 9765595 A JP9765595 A JP 9765595A JP 9765595 A JP9765595 A JP 9765595A JP H08276942 A JPH08276942 A JP H08276942A
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JP
Japan
Prior art keywords
printing ink
binding
sheet
adhesive
printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9765595A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ozawa
利夫 小沢
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通常使用される接着剤にて綴じ合わされた綴じ
合わせ部分が必要に応じて確実に分離でき、綴じ合わせ
部分も含めてシート全面を有効に利用する。 【構成】少なくとも一色の印刷インキに剥離剤を含有し
て、綴じ合わせ部における対向面それぞれに印刷を施
し、綴じ合わせ部4において相対向する印刷部分5それ
ぞれに、シート表面が表出して印刷部分5の重ね合わせ
時に少なくとも一部が重なる印刷インキ未塗布部6を設
けて、少なくとも一方の印刷インキ未塗布部6を不連続
とし、印刷インキ未塗布部6を覆う接着剤7を介して相
対向する印刷部分5を分離可能に綴じ合わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重ね合わせ綴じ合わせシ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シートを分離可能に綴じ合わせる
形式には、配送伝票において採用されているように複数
枚のシートaを重ね合わせ、各シートaの同一端辺を接
着剤bにより綴じ合わせるとともに、そのシートaの綴
じ合わせ部cそれぞれに沿って切り取り用ミシン目dを
穿設するようにしたものがあり、必要時に前記切り取り
用ミシン目dからシートaを分離することができるもの
である(図10参照)。また、一枚のシートを折り合わ
せてなる封書においても、シートを分離可能に綴じ合わ
せる構造を有しているものがあり、図11に示すよう
に、シートaを三折りすることによって対向して重ね合
わされた連続三周辺を接着剤bによって綴じ合わせると
ともに、その三周に連続した綴じ合わせ部cに沿って切
り取り用ミシン目dを穿設しており、前記切り取り用ミ
シン目dから綴じ合わせ部cを取り除いて封書を見開き
できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示されている重ね合わされた複数枚のシートを同一端
辺で綴じ合わせてそれに切り取り用ミシン目を沿わせる
ように穿設するものでは、切り取り用ミシン目から分離
された綴じ合わせ部が散乱し易く、そして綴じ合わせ部
はシートの連結という役割しかできないため、綴じ合わ
せ部をも含めたシート全体の有効な利用が行えず、不経
済なものとなっていた。また、封書の場合(図11)に
は前述した問題のほかに、封書内に別の紙片などを封入
している場合につぎの問題があった。すなわち、三周辺
の切り取り用ミシン目を切断する際に内部の紙片が切り
取り用ミシン目側に移動し、誤ってこの紙片を切断して
しまうという恐れがあった。このため、切り取り用ミシ
ン目を穿設せずに綴じ合わせ部分も有効に利用でき、紙
片などを封入した封書にあっては開封の際に封入した紙
片が誤って切断されないようにすることが臨まれてい
る。
【0004】一方、切り取り用ミシン目を穿設せずに接
着剤の接着力を調整したり、或は接着剤の塗布面積や塗
布パターンを調整(点状、細線状などにする)する方法
がある。しかし、綴じ合わせシートや封書の作製段階
で、綴じ合わせに用いる接着剤の接着力、綴じ合わせシ
ートや封書の使用用途、シートの紙質、サイズなどによ
り、その都度、接着剤塗布ユニットを変更しなければな
らず、不都合であり、接着剤の塗布量、塗布面積のバラ
付きにより安定した剥離を実施させることが困難になっ
ている。このように、切り取り用ミシン目を用いずに接
着剤の接着力のみの調整では、綴じ合わせシートを分離
し易くしたり封書を開封し易くしたりすることが簡単に
は行えないのが現状であった。
【0005】そこで本発明は上記の事情に鑑みて、切り
取り用ミシン目を穿設せず、又、接着剤自体の接着力を
調整することなく、通常使用される接着剤にて綴じ合わ
された綴じ合わせ部分が必要に応じて確実に分離できる
ようにすることを課題とし、綴じ合わせ部分も含めてシ
ート全面が有効に利用でき、封書の開封に際しては内部
に入れた紙片などが切断されないようにすることを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、一色または複数色の印刷インキで
所定の印刷が施されたシートが重ね合わされ、所定部が
接着剤により接着された綴じ合わせ部を有する綴じ合わ
せシートであって、前記少なくとも一色の印刷インキは
剥離剤が含有され、この剥離剤が含有された前記印刷イ
ンキが前記綴じ合わせ部における対向面それぞれに印刷
されて、綴じ合わせ部において相対向する前記印刷部分
それぞれに、シート表面が表出して印刷部分の重ね合わ
せ時に少なくとも一部が重なる印刷インキ未塗布部が設
けられて、少なくとも一方の印刷インキ未塗布部が不連
続であり、前記印刷インキ未塗布部を覆う接着剤を介し
て相対向する前記印刷部分が分離可能に綴じ合わされて
いることを特徴とする重ね合わせ綴じ合わせシートを提
供して、上記課題を解消するものである。
【0007】
【作用】本発明において、綴じ合わせ部の対向面それぞ
れに印刷インキが白抜きされてなる印刷インキ未塗布部
が設けられて、綴じ合わせ部を重ね合わせた際に前記印
刷インキ未塗布部の少なくとも一部分が重なり、その重
なり部分に位置する接着剤を介してシート相互が直接が
綴じ合わされるようになる。そして、少なくとも一方の
印刷インキ未塗布部が不連続であるため、前記印刷イン
キ未塗布部の重なり部分は不連続となり、接着剤による
シートの直接接着部分が不連続になる。また、印刷イン
キ未塗布部の重なり部分以外では、塗布された接着剤と
印刷インキの塗布部とを介してシートの綴じ合わせ部が
相対することになり、印刷インキ塗布部の存在によって
接着力が弱められた状態で綴じ合わされるようになる。
【0008】このように、一色または複数色の印刷イン
キで所定の印刷が施され、所定部が接着剤により接着さ
れる綴じ合わせ部を有するシートを、重ね合わせて綴じ
合わせる際、少なくとも一色の印刷インキに剥離剤を含
有しておき、この剥離剤が含有された前記印刷インキを
前記綴じ合わせ部における対向面それぞれに印刷するよ
うにし、綴じ合わせ部において相対向する前記印刷部分
それぞれに、シート表面が表出して印刷部分の重ね合わ
せ時に少なくとも一部が重なる印刷インキ未塗布部を設
けて、少なくとも一方の印刷インキ未塗布部を不連続と
し、前記印刷インキ未塗布部を覆うようにして塗布した
接着剤を介して相対向する前記印刷部分を綴じ合わせれ
ばよい。
【0009】
【実施例】つぎに本発明を図1から図9に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。図1から図3は第一の実施例
を示していて、図中1は重ね合わせ綴じ合わせシートで
あり、このシート1を巻き折り状に重ね合わせ、後述す
る所定部にて綴じ合わせることにより封書として構成さ
れているものである。図2の巻き折り前の展開状態で示
すようにこのシート1は、宛名情報記載部2や伝達情報
記入部3などの所要個所を白抜き状態にしながら表裏両
面が予め印刷されている。この印刷は一色または複数色
の印刷インキで行われ、使用される印刷インキの内、少
なくとも一色の印刷インキには剥離剤が含有されてい
て、これらの印刷インキにより文字、図柄、文様などが
施されている。印刷インキに剥離剤を加える調整は、着
色剤を含有する印刷インキにシリコン、ロウ、水溶性高
分子化合物、水溶性シリコンなどを添加して行われる。
【0010】また、シート1は巻き折り状に重ね合わせ
た時に対向する部分の内、上辺部分、下辺部分、巻き折
り終辺となる側辺部分とこれが対向する折り部側の側辺
部分とを綴じ合わせ部4として有している。これらの綴
じ合わせ部4それぞれの対向面には上記印刷インキ(少
なくとも一色の印刷インキに剥離剤が含有されている)
により印刷が施されており、これら対向面での印刷部分
5それぞれには、白抜き印刷によってシート表面を表出
させてなる線状の印刷インキ未塗布部6が設けられてお
り、巻き折りによる綴じ合わせ部4の重ね合わせの際
に、印刷インキ未塗布部6の少なくとも一部が重なるよ
うに配置されている。そして、図示されているように、
上記印刷インキ未塗布部6それぞれは不連続状態、即
ち、破線状のものであり、重ね合わせ時には個々の線分
が少なくとも一部で重なるように設けられている。
【0011】シート1の巻き折り後の綴じ合わせに際し
ては、上記綴じ合わせ部4の各対向面における印刷部分
5に接着剤7が塗布され、この接着剤7が上記印刷イン
キ未塗布部6を覆っている。そして前記接着剤7が塗布
された状態で重ね合わせると、図4に示すように、印刷
インキ未塗布部6a,6bの重なり部分8では、接着剤
がシート表面に直に接していることになり、この接着剤
7を介してシート1が直接的に綴じ合わされた状態とな
る。また、重なり部分8以外の部分では、塗布された接
着剤と印刷インキ層とを介して綴じ合わせ部が綴じ合わ
されることになる。このように不連続状態の重なり部分
8で接着剤によりシート1が綴じ合わされているため、
綴じ合わせ部4を引き剥くようにすることで、容易にこ
の綴じ合わせ部4から重ね合わされているシート1を分
離させることができ、即ち、封書を見開き状態にするこ
とができ、さらに、不用意な取り扱いでは重なり部分8
での接着剤の働きにより綴じ合わせ部4が分離しないよ
うになっている。加えて、前記重なり部分8以外に塗布
された接着剤は印刷部分に接しており、その印刷部分が
剥離剤を含有する少なくとも一色の印刷インキよりなる
ものであるため、接着剤の接着力は極めて小さいものと
なり、綴じ合わせ部4の引き剥ぎに抵抗となるものでは
ない。
【0012】綴じ合わせ部4の引き剥ぎ操作性をより向
上させるための方法としては、図示されている如く、相
対する綴じ合わせ部4の内、一方の綴じ合わせ部4の端
部をコーナーカット9することが挙げられる。また、重
なり部分8それぞれの面積や形状、間隔を調整すること
も一つの方法である。さらに、上記の実施例では、相対
する印刷インキ未塗布部それぞれを破線状としたが、少
なくとも一方の印刷インキ未塗布部を不連続状態として
不連続の重なり部分が得られるようにすればよい。ま
た、印刷インキ未塗布部の不連続パターンは上記実施例
の破線状に限定されない。例えば、図5(イ)に示すよ
うに、斜め線分が並ぶようにして印刷インキ未塗布部6
を設けたり、図5(ロ)に示すように、点線として印刷
インキ未塗布部6を設けるようにしてもよい。
【0013】本発明のシートは上記巻き折り状の封書形
態を採るものに限定されるものではない。図6から図9
は他の実施例を示している。図6に示すように、シート
1をZ状に折り合わせて成る封書とすることもでき、重
ね合わせ時に対向する上下辺部、側辺と折り部側を綴じ
合わせ部4とし、これらの綴じ合わせ部4の対向面に上
記実施例と同様に不連続の印刷インキ未塗布部6を設
け、接着剤を塗布して綴じ合わせるようにすればよい。
図7の配送伝票のように複数枚のシート1を同一辺側で
綴じ合わせる場合にあっても、それらの綴じ合わせ部4
の対向面それぞれに上記実施例の分離可能な綴じ合わせ
の構成を設けることができる。図8は冊子10を包み込
むカバーとしてシート1を用いた例を示していて、折り
合わされたシート1の連続三周辺において上記実施例の
ように分離可能な綴じ合わせの構成を設けるようにして
もよい。図9に示すように、冊子10などを巻き止める
帯カバーとしてシート1を用いる場合においても上記の
分離可能な綴じ合わせの構成を採ることができる。即
ち、帯カバーとしてシート1を冊子10などに巻き、そ
の巻き止め部分において、上記実施例と同様に、相対す
る綴じ合わせ部4の対向面に不連続の印刷インキ未塗布
部6を設け、接着剤を塗布して綴じ合わせるようにすれ
ばよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重ね合わ
せ綴じ合わせシートは、一色または複数色の印刷インキ
で所定の印刷が施されたシートが重ね合わされ、所定部
が接着剤により接着された綴じ合わせ部を有する綴じ合
わせシートであって、前記少なくとも一色の印刷インキ
は剥離剤が含有され、この剥離剤が含有された前記印刷
インキが前記綴じ合わせ部における対向面それぞれに印
刷されて、綴じ合わせ部において相対向する前記印刷部
分それぞれに、シート表面が表出して印刷部分の重ね合
わせ時に少なくとも一部が重なる印刷インキ未塗布部が
設けられて、少なくとも一方の印刷インキ未塗布部が不
連続であり、前記印刷インキ未塗布部を覆う接着剤を介
して相対向する前記印刷部分が分離可能に綴じ合わされ
ていることを特徴とするものである。これによって印刷
インキ未塗布部の重なり部分に位置する接着剤が、表出
して相対するシート表面相互を直接に接着し、かつその
接着部分が不連続状態になるため、綴じ合わせ部が強固
な綴じ合わせ状態にはならない。このため、綴じ合わせ
部の引き剥ぎ操作で、容易にその綴じ合わせ部自体が分
かれてシートが分離できるようになり、綴じ合わせ部に
おける印刷部分も大きく損なわれず、シート全面を有効
に利用することが可能となる。そして、従来のように切
り取り用ミシン目を穿設しないため、綴じ合わせ部の散
乱、封書形態時における封入物の切断などを解決できる
など、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重ね合わせ綴じ合わせシートを封
書形態として示す説明図である。
【図2】封書形態とされた重ね合わせ綴じ合わせシート
の内面展開状態を示す説明図である。
【図3】同じく外面展開状態を示す説明図である。
【図4】印刷インキ未塗布部の重ね合わせを示す説明図
である。
【図5】印刷インキ未塗布部の不連続状態を示すもの
で、(イ)は斜め線分を並べ設けた形態とした印刷イン
キ未塗布部を示す説明図、(ロ)は点線状とした印刷イ
ンキ未塗布部を示す説明図である。
【図6】Z状に折り重ね合わせてなる封書形態とした実
施例を示す説明図である。
【図7】複数枚のシートを重ね合わせて綴じ合わせる実
施例を示す説明図である。
【図8】カバー形態とした実施例を示す説明図である。
【図9】帯カバー形態とした実施例を示す説明図であ
る。
【図10】従来例を示す説明図である。
【図11】同じく従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…重ね合わせ綴じ合わせシート 4…綴じ合わせ部 5…印刷部分 6…印刷インキ未塗布部 7…接着剤 8…印刷インキ未塗布部の重なり部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一色または複数色の印刷インキで所定の印
    刷が施されたシートが重ね合わされ、所定部が接着剤に
    より接着された綴じ合わせ部を有する綴じ合わせシート
    であって、 前記少なくとも一色の印刷インキは剥離剤が含有され、
    この剥離剤が含有された前記印刷インキが前記綴じ合わ
    せ部における対向面それぞれに印刷されて、 綴じ合わせ部において相対向する前記印刷部分それぞれ
    に、シート表面が表出して印刷部分の重ね合わせ時に少
    なくとも一部が重なる印刷インキ未塗布部が設けられ
    て、少なくとも一方の印刷インキ未塗布部が不連続であ
    り、 前記印刷インキ未塗布部を覆う接着剤を介して相対向す
    る前記印刷部分が分離可能に綴じ合わされていることを
    特徴とする重ね合わせ綴じ合わせシート。
JP9765595A 1995-03-31 1995-03-31 重ね合わせ綴じ合わせシート Pending JPH08276942A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002284231A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Shuichi Komatsu 容器用封帯
JP2010241024A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Kobayashi Create Co Ltd 情報隠蔽帳票
JP2015128836A (ja) * 2014-01-06 2015-07-16 大日本印刷株式会社 重ね合わせシート

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JP2002284231A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Shuichi Komatsu 容器用封帯
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