JPH08276392A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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Publication number
JPH08276392A
JPH08276392A JP8132195A JP8132195A JPH08276392A JP H08276392 A JPH08276392 A JP H08276392A JP 8132195 A JP8132195 A JP 8132195A JP 8132195 A JP8132195 A JP 8132195A JP H08276392 A JPH08276392 A JP H08276392A
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JP
Japan
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unit
drive mechanism
joint
robot apparatus
link
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Application number
JP8132195A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hashioka
豊 橋丘
Yoshitaka Onishi
良孝 大西
Jiro Matsuyama
二郎 松山
Hisayoshi Sekiguchi
久由 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 関節部の電力授受手段の組立を容易にする。 【構成】 中空部32に螺旋状のケーブル41を配置
し、ケーブル41の各端部にベース29及びロボット本
体33の各コネクタ39、43と接合可能なコネクタ4
0、42を設けて接続するようにした。これにより、ロ
ボット本体33はベース29に対して回転中心31を中
心として回転するが、ケーブル41が減速機30の中空
部32を通っているので、ロボット本体33が回転して
もケーブル37、44を引きずったり、変形させたりす
る恐れがないため、組立作業が容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、関節での電力授受を
非接触で行うロボット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図37は、例えば日本機械学会[No.
930−67]講習会教材[’93.10.28.2
9.東京,メカトロニクス・ロボティクスにおける駆動
・伝達機構の基礎と応用],社団法人・日本機械学会,
第65頁〜第68頁、「ロボット駆動用アクチュエータ
−RV減速機−」に示された従来のロボット装置の要部
を示す断面図である。1はベース、2は回転中心3を中
心とした中空部を有する減速機で、軸受4が内蔵されて
いる。5はロボット本体、6はモータ、7は歯車、8は
外部の制御装置(図示せず)とコネクタ9を介して接続
するケーブルで、減速機2の中空部を通ってロボット本
体5へ導かれている。
【0003】次に、動作について説明する。図37にお
いて、ロボット本体5はベース1に対して、軸受4を介
して支持案内されており、ロボット本体5は、モータ
6、歯車7、減速機2の順にトルクが伝達されて駆動さ
れる。このとき、ベース1とロボット本体5とを電気的
に接続するケーブル8が減速機2の中空部を通っている
ため、ロボット本体5が回転しても、ケーブル8を引き
ずったり、大きく変形させたりすることがない。
【0004】図38は、例えば特開平6−6993号公
報に示された、従来の光学的手段による信号伝送手段を
示す断面図である。図において、10は固定台、11は
ベアリングボール、12は回転軸、13、14は光素子
である。
【0005】次に、動作について説明する。図38にお
いて、光素子13は固定台10に固定され、光素子14
は回転軸12に固定されており、回転軸12は固定台1
0に対してベアリングボール11を介して支持案内され
ているので、光素子13と光素子14は相対的に回転す
ることができる。また、光素子13、14は送受信機能
を持っているため、双方が相対的に回転しても信号伝送
が可能である。
【0006】図39は、例えば特公平6−44730号
公報に示された、従来の非接触の電力授受手段を示す断
面図である。図39において、15、16は対向して所
定の間隔をあけて配置されたコア、17、18はコイル
で、コア15、16の環状溝にそれぞれ挿入されてい
る。
【0007】次に、動作について説明する。図39にお
いて、コイル17に高周波の電流を流すと、この電流に
よって図中矢印に示すような磁束が発生するので、コイ
ル18にも電流が流れて、コイル17からコイル18へ
と電力が伝送される。
【0008】図40は、特開平6−6693号公報に示
された従来のロボット装置の要部を示す断面図である。
図40において、19〜21は光が伝送できる導光部
材、22〜24は光が通らない光遮断部材である。
【0009】次に、動作について説明する。各アームの
関節部分が図40の様に構成されており、複数の情報は
それぞれの導光部材19〜21を通って伝送される。各
信号は光遮断部材22〜24により遮断されているの
で、それぞれ影響を受けることはなく、各導光路共が回
転中心に対して同心円上に配されているので回転によっ
て通信が劣化するのを防止する。
【0010】図41は特開平6−6993号公報に示さ
れた、相対的に回転する関節間で給電を行う、ギャップ
を介して対向した分離型トランスの断面図である。図4
1において、25、26はコイルである。27、28は
それぞれ分離型トランスで、それぞれ15、25及び1
6、26で構成されている。
【0011】次に、動作について説明する。回転中心3
を中心軸として相対的に回転する2つのリンク(図示せ
ず)の一方に分離型トランス27が、他方に分離型トラ
ンス28が固定されており、高周波トランスを構成して
いる。このため、関節間の給電に際して、分離型トラン
ス27から分離型トランス28にあるいは逆方向に非接
触で給電が可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の分離型トランス
を用いた非接触の電力供給装置では、2次側コイルに誘
起される電圧を定電圧化するためには、2次側電圧を検
出して非接触の伝達手段によって1次側コイルを駆動す
る制御回路にフィードバックする必要があり、構成が複
雑になるという問題があった。また、2次側電圧をフィ
ードバックしない場合は、2次側負荷の大きさにより2
次側出力電圧が変動し、特に軽負荷時に過大な電圧とな
る問題があった。
【0013】また、非接触の信号伝送や電力供給に分離
型トランスを用いた場合は、トランスを構成するコアお
よびコイルの重量や寸法がロボット装置の小型軽量化を
妨げる要因になるという問題があった。
【0014】また、従来のロボット装置の防塵は関節の
駆動機構に特殊なシール機構や、ロボット内部を負圧に
する吸引装置が必要であり、構造が複雑になったり、コ
ストが高くなるといった問題があった。
【0015】従来のロボット装置の信号伝送部や電力伝
送部は以上のように構成されているので、1本のケーブ
ルをロボット本体の先端まで引き回す必要があるため組
立性が悪くなったり、光学的手段をロボットの分離可能
な関節部に使用すると関節分離状態では光素子が雰囲気
により汚れたり、非接触電力伝送部を構成する要素の組
立コストが高価になったり、対向するコア間の空隙調整
に非常に手間がかかったりするといった問題点があっ
た。
【0016】従来のロボット装置は以上のように構成さ
れているので、発光素子と受光素子を対向させてカプラ
を構成している場合、双方向で伝送を行おうとすると、
関節が回転することにより発光素子と受光素子の対向関
係が崩れ、伝送が劣化もしくは不能になる危険性があ
る。
【0017】また、従来のロボット装置において、回転
中心に対して同心円上の導光部材と光遮断部材とで関節
断面を構成するものについては、回転による信号伝送能
力の劣化は起こらないが、現実的には非常に構成が複雑
になり、組立性、量産性が非常に悪く実現は困難であ
る。
【0018】また、従来のロボット装置では電力伝送に
非接触による方法を使用しない場合、ケーブルの配線に
より組立性が非常に悪くなる。また、関節部分が回転す
ると、当然ケーブルがねじれるために必然的に動作範囲
の限界が生じてしまうという問題点があった。
【0019】従来の非接触給電を行うロボット装置は以
上のように構成されているので、微小ギャップ(0.2
〜0.3mm程度)を介して分離型トランスを対向させ
て配置する組立調整作業が困難であるという問題点があ
った。また、エアーギャップが介在するため効率は80
〜90%程度であり、ケーブルによる給電に比べて効率
が低く、分離型トランスをロボット内に多数配置できな
いことや大容量の電力伝送に不向きであるという問題点
があった。
【0020】また、実際のロボットの構造に採用する場
合に、通信装置やエアー配管を関節間に配置しにくいと
いう問題点があった。
【0021】請求項1の発明は、電力授受手段の組立が
容易なロボット装置を提供する。
【0022】請求項2の発明は、非接触の電力供給手段
の二次側電圧の定電圧化が容易なロボット装置を提供す
る。
【0023】請求項3〜請求項7の発明は、電力供給手
段の組立が容易なロボット装置を提供する。
【0024】請求項8〜請求項10の発明は、電力授受
手段の小形化を図ることができるロボット装置を提供す
る。
【0025】請求項11〜請求項14の発明は、関節の
回転による電力又は信号の伝送能力の劣化を防止するロ
ボット装置を提供する。
【0026】請求項15〜請求項17の発明は、中空部
をエアー供給ラインとしたロボット装置を提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るロ
ボット装置は、第1のリンクと第2のリンクとを連通し
た中空部を有する関節で回転可能に結合して、関節を駆
動する駆動機構及び駆動機構を制御する駆動機構制御装
置を各リンクに分散配置し、各リンクと駆動機構と駆動
機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット及び第2のユ
ニットを構成したロボット装置において、電力授受手段
は中空部に螺旋状のケーブルを配置し、ケーブルの各端
部に各ユニットの電気回路と接合可能なコネクタを備え
たものである。
【0028】請求項2の発明に係るロボット装置は、第
1のリンクと第2のリンクとを関節で回転可能に結合し
て、関節を駆動する駆動機構及び駆動機構を制御する駆
動機構制御装置を各リンクに分散配置し、各リンクと駆
動機構と駆動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット
及び第2のユニットを構成し、第1のユニットから第2
のユニットへの電力供給を非接触で行う電力供給手段を
備えたロボット装置において、第1のユニットに分離型
トランスの第1のコアと第1のコイルとからなる一次側
コイル部と、第1のコイルを所定の周波数で駆動するス
イッチ回路とを配置し、第2のユニットに分離型トラン
スの第2のコアと第2のコイルとからなる二次側コイル
部と、第2のコイルの誘起電圧を整流して定電圧化する
整流定電圧回路とを配置し、両コイル部とスイッチ回路
と整流定電圧回路とで電力供給手段を構成したものであ
る。
【0029】請求項3の発明に係るロボット装置は、請
求項2に記載のロボット装置において、各コイル部はフ
ェライト粒子を樹脂で結合したコアと、このコアにイン
サート成形して一体化したコイルとで構成したものであ
る。
【0030】請求項4の発明に係るロボット装置は、請
求項2又は請求項3に記載のロボット装置において、第
1のコイル部と連結して第1のユニットで支持したボル
ト又はナットを回転可能にし、ボルト又はナットのいず
れかを回転させて両コイル部間の位置調整を可能にした
ものである。
【0031】請求項5の発明に係るロボット装置は、請
求項2から請求項4のいずれかに記載のロボット装置に
おいて、各コイル部のコアが対向する位置に高磁性体シ
ートを配置したものである。
【0032】請求項6の発明に係るロボット装置は、請
求項5に記載のロボット装置において、第1のコアの第
2のコアと対向する側の外周部に高磁性体シートの脱落
を阻止するガイドを設けたものである。
【0033】請求項7の発明に係るロボット装置は、請
求項5又は請求項6に記載のロボット装置において、高
磁性体シートを高摺動樹脂材料を母材としたものであ
る。
【0034】請求項8の発明に係るロボット装置は、第
1のリンクと第2のリンクとを関節で回転可能に結合し
て、関節を駆動する駆動機構及び駆動機構を制御する駆
動機構制御装置を各リンクに分散配置し、各リンクと駆
動機構と駆動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット
及び第2のユニットを構成し、両ユニット間の電力授受
を非接触で行う電力授受手段を備えたロボット装置にお
いて、電力授受手段を第1のユニットに配置した分離コ
ンデンサの第1の電極と、第2のユニットに第1の電極
と所定の間隔で対向するように配置した分離型コンデン
サの第2の電極とで構成したものである。
【0035】請求項9の発明に係るロボット装置は、請
求項8に記載のロボット装置において、各電極をそれぞ
れ複数個で構成したものである。
【0036】請求項10の発明に係るロボット装置は、
請求項8又は請求項9に記載のロボット装置において、
各電極間に絶縁性の油性液体を配置したものである。
【0037】請求項11の発明に係るロボット装置は、
第1のリンクと第2のリンクとを連通した中空部を有す
る関節で回転可能に結合して、関節を駆動する駆動機構
及び駆動機構を制御する駆動機構制御装置をリンクに分
散配置し、各リンクと各駆動機構と駆動機構制御装置と
でそれぞれ第1のユニット及び第2のユニットを構成
し、両ユニット間の信号授受を非接触で行う信号授受手
段を備えたロボット装置において、中空部に向けて発光
する発光素子と受光素子とを両ユニットに配置して、発
光素子からの光を受光素子に導くように受光素子の近傍
にハーフミラーを配置したものである。
【0038】請求項12の発明に係るロボット装置は、
第1のリンクと第2のリンクとを連通した中空部を有す
る関節で回転可能に結合して、関節を駆動する駆動機構
及び駆動機構を制御する駆動機構制御装置を各リンクに
分散配置し、各リンクと各駆動機構と駆動機構制御装置
とでそれぞれ第1のユニット及び第2のユニットを構成
し、両ユニット間の信号授受を非接触で行う信号授受手
段を備えたロボット装置において、信号授受手段は各ユ
ニットの中空部の回転中心の近傍に対向した各ユニット
側からの光を受光可能にそれぞれ受光素子を配置し、各
ユニットの各受光素子の受光側とは反対側に中空部に向
けて発光する発光素子をそれぞれ配置して、各発光素子
の光が各発光素子を配置した各ユニットと対向した側の
各ユニットの各受光素子に到達可能に発光素子の光軸を
回転中心に対して所定の角度だけ傾斜させたものであ
る。
【0039】請求項13の発明に係るロボット装置は、
第1のリンクと第2のリンクとを関節で回転可能に結合
して、関節を駆動する駆動機構及び駆動機構を制御する
駆動機構制御装置を各リンクに分散配置し、各リンクと
駆動機構と駆動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニッ
ト及び第2のユニットを構成し、第1のユニットから第
2のユニットへの電力供給を非接触で行う電力供給手段
を備えたロボット装置において、電力供給手段は中空部
に向けて発光する発光素子を第1のユニットに配置し
て、発光素子の光を受光するように第2のユニットに受
光素子を配置したものである。
【0040】請求項14の発明に係るロボット装置は、
請求項13に記載のロボット装置において、関節が接合
状態のときに中空部が開通し、関節が分離状態のときに
中空部をシャッターで遮蔽する遮蔽手段を備えたもので
ある。
【0041】請求項15の発明に係るロボット装置は、
第1のリンクと第2のリンクとを連通した中空部を有す
る関節で回転可能にし、両リンク間の信号授受を非接触
で行う信号授受手段を備えたロボット装置において、駆
動機構の中空モータを中空部と同軸状に第1のユニット
に配置し、各ユニットの各中空部間をロータリージョイ
ントで接続して、中空部をエアー供給ラインとしたもの
である。
【0042】請求項16の発明に係るロボット装置は、
請求項15に記載のロボット装置において、中空モータ
をアウターロータ型のダイレクトドライブモータとした
ものである。
【0043】請求項17の発明に係るロボット装置は、
請求項15に記載のロボット装置において、中空モータ
をインナーロータ型の中空減速機付モータとしたもので
ある。
【0044】
【作用】請求項1の発明においては、中空部に螺旋状の
ケーブルを配置し、ケーブルの各端部に各ユニットの電
気回路と接合可能なコネクタを備えた電力授受手段を構
成したことにより、ケーブルの引き回し作業を容易にす
る。
【0045】請求項2の発明においては、第1のユニッ
トに分離型トランスの第1のコアと第1のコイルとから
なる一次側コイル部と、第1のコイルを所定の周波数で
駆動するスイッチ回路とを配置し、第2のユニットに分
離型トランスの第2のコアと第2のコイルとからなる二
次側コイル部と、第2のコイルの誘起電圧を整流して定
電圧化する整流定電圧回路とを配置して電力供給手段を
構成したことにより、第1のユニットから第2のユニッ
トへの電力供給を非接触で行う。
【0046】請求項3の発明においては、請求項2に記
載のロボット装置において、各コイル部をフェライト粒
子を樹脂で結合したコアと、コアにインサート成形して
一体化したコイルとで構成したことにより、組立作業を
容易にする。
【0047】請求項4の発明においては、請求項2又は
請求項3に記載のロボット装置において、第1のコイル
部と連結して第1のユニットで支持したボルト又はナッ
トを回転可能にし、ボルト又はナットのいずれかを回転
させて両コイル部間の位置調整を可能にしたことによ
り、両コア間の隙間の調整を行う。
【0048】請求項5の発明においては、請求項2から
請求項4のいずれかに記載のロボット装置において、各
コイル部のコアが対向する位置に高磁性体シートを配置
したことにより、高磁性体シートの厚みで両コア間の隙
間を調整する。
【0049】請求項6の発明においては、請求項5に記
載のロボット装置において、第1のコアの第2のコアと
対向する側の外周部に高磁性シートの脱落を阻止するガ
イドを設けたことにより、両コア間に高磁性シートを保
持する。
【0050】請求項7の発明においては、請求項5又は
請求項6に記載のロボット装置において、高磁性体シー
トを高摺動樹脂材料を母材としたことにより、高磁性体
シートの摩耗を低減する。
【0051】請求項8の発明においては、第1のユニッ
トに配置した分離型コンデンサの第1の電極と、第2の
ユニットに第1の電極と所定の間隔で対向するように配
置した分離型コンデンサの第2の電極とで信号授受手段
を構成したことにより、両ユニット間の信号の授受を非
接触で行う。
【0052】請求項9の発明においては、請求項7に記
載のロボット装置において、各電極をそれぞれ複数個で
構成したことにより、大容量のコンデンサを構成する。
【0053】請求項10の発明においては、請求項8又
は請求項9に記載のロボット装置において、各電極間に
絶縁性の油性液体を配置したことにより、大容量のコン
デンサを構成する。
【0054】請求項11の発明においては、中空部に向
けて発光する発光素子と受光素子とを両ユニットに配置
して、発光素子からの光を受光素子に導くように受光素
子の近傍にハーフミラーを配置した信号授受手段を構成
したことにより、関節の回転による伝送性の影響を受け
ない信号伝送を行う。
【0055】請求項12の発明においては、各ユニット
の中空部の回転中心の近傍に対向した各ユニット側から
の光を受光可能にそれぞれ受光素子を配置し、各ユニッ
トの各受光素子の受光側とは反対側に中空部に向けて発
光する発光素子をそれぞれ配置して、各発光素子の光が
各発光素子を配置した各ユニットと対向した側の各ユニ
ットの各受光素子に到達可能に発光素子の光軸を回転中
心に対して所定の角度だけ傾斜させた信号授受手段を構
成したことにより、発光素子からの光が常に受光素子の
受光面に照射される。
【0056】請求項13の発明においては、中空部に向
けて発光する発光素子を第1のユニットに配置して、発
光素子の光を受光するように第2のユニットに受光素子
を配置した電力供給手段を構成したことにより、各リン
ク間で非接触の電力供給を行う。
【0057】請求項14の発明においては、請求項13
に記載のロボット装置において、関節が接合状態のとき
に中空部が開通し、関節が分離状態のときに中空部を遮
蔽する遮蔽手段を構成したことにより、関節を分離した
ときに各光素子を雰囲気から遮断する。
【0058】請求項15の発明においては、駆動機構の
中空モータを中空部と同軸状に第1のユニットに配置
し、各ユニットの各中空部間をロータリージョイントで
接続して、中空部をエアー供給ラインとしたことによ
り、両ユニット間にエアー供給を行う。
【0059】請求項16の発明においては、請求項15
に記載のロボット装置において、中空モータをアウター
ロータ型のダイレクトドライブモータとしたことによ
り、各リンクの中空部を形成する。
【0060】請求項17の発明においては、請求項15
に記載のロボット装置において、中空モータをインナー
ロータ型の中空減速機付モータとしたことにより、各リ
ンクの中空部を形成する。
【0061】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の断面図である。図2及び図
3は図1の要部を示す断面図である。図1〜図3におい
て、29はベース、30は回転中心31を中心とした中
空部32を持つ減速機、33はロボット本体で、34は
モータ、35は歯車、36は軸受で、減速機30に内蔵
されている。37はロボット外部にある制御部(図示せ
ず)とコネクタ38を介して接続されたケーブルで、コ
ネクタ39、40を介して減速機30の中空部32を通
る螺旋状ケーブル41に接続され、更にコネクタ42、
43を介してロボット本体33の内部のケーブル44へ
と接続されている。コネクタ40、42はそれぞれコネ
クタハウジング45、46に保持されている。そして、
コネクタハウジング45、46は共に保護カバー47に
よって相対的に回転自在に保持され、図2に示すように
ケーブルユニット48を構成している。また、図3に示
すように、減速機30、モータ34、歯車35、ケーブ
ルユニット48は関節フレーム49に組み込まれ関節ユ
ニット50を構成している。
【0062】次に、動作について説明する。図1〜図3
において、関節ユニット50の上側はロボット本体33
に固定され、下側はベース29に対して軸受36を介し
て支持案内されている。この状態において、モータ3
4、歯車35、減速機30の順に駆動トルクが伝達され
ることによりロボット本体33はベース29に対して回
転中心31を中心として回転する。このとき、ベース2
9とロボット本体33とを電気的に接続する螺旋状ケー
ブル41が減速機30の中空部32を通っているため、
ロボット本体33が回転しても、ケーブル37やケーブ
ル44を引きずったり、変形させたりすることがなく、
ケーブル37、44の信頼性が損なわれることはない。
【0063】実施例2.図4は実施例2の断面図であ
る。実施例2の構成は実施例1とほぼ同様であるが、関
節ユニット50が図示で上下逆向きに配置されている。
動作は実施例1と同様であり、効果も実施例1と同様で
ある。
【0064】実施例3.図5は実施例3による電力供給
手段の構成図である。図5において、51は一次側コイ
ル部52と二次側コイル部53とからなる分離トランス
で、各コイル部52、53がコアとコイルとで構成され
ている。54は一次側の直流電源、55、56は一次側
コイル部52のコイルを駆動するスイッチ回路、57は
予め決められた一定の周波数とデューティでスイッチ回
路55、56を駆動する一次側駆動回路、58、59は
還流用のダイオード、60はユニットで、52及び54
〜59が収納されている。61は二次側の整流用のダイ
オード、62は平滑用のコンデンサ、63はスイッチ素
子、64はコイル、65はコンデンサ、66はダイオー
ド、67はコンデンサ65の電圧検出器、68は電圧検
出器67の検出電圧に応じてスイッチ素子63を駆動す
る二次側駆動回路で、69は二次側に接続された負荷で
ある。なお、61〜68で整流定電圧回路70を構成し
ている。71はユニットで、53、69及び70が収納
されている。
【0065】次に動作について説明する。図1におい
て、一次側駆動回路57は、予め決められた一定の周波
数とデューティで、スイッチ回路55、56を同時にタ
ーンオンまたはターンオフする。スイッチ回路55、5
6がターンオンすると、直流電源54とスイッチ回路5
5と一次側コイル部52のコイルとスイッチ回路56に
よって閉回路が構成されて、分離型トランス51の一次
側コイル部52のコイルが励磁される。スイッチ回路5
5、56がターンオフすると、一次側コイル部52のコ
イルに流れていた電流は、ダイオード59と直流電源5
4とダイオード58と一次側コイル部52のコイルの閉
回路を流れて減衰する。本実施例の電力供給装置は、フ
ォワード型のコンバータ回路で構成されており、一次側
のスイッチ素子55、56がターンオンしている時に二
次側への電力供給が行われる。即ち、スイッチ素子5
5、56がターンオンすると、二次側コイル部53のコ
イルに誘起された電圧により、ダイオード61を介して
コンデンサ62が充電される。
【0066】二次側駆動回路68は、負荷69と並列に
接続されている二次側出力側の平滑用コンデンサ65の
電圧を電圧検出器67によって検出し、該検出電圧に応
じたデューティでスイッチ素子63のターンオンとター
ンオフを制御する。スイッチ素子63がターンオンする
と、コイル64を介してコンデンサ65が充電される。
充電電流の一部は負荷69へ供給されるが、スイッチ素
子63がターンオフすると充電電流の余剰分はダイオー
ド66とコイル64とコンデンサ65を還流する。前述
したように、スイッチ素子63の開閉は二次側駆動回路
68によって、コンデンサ65の電圧に応じて制御され
るので、コンデンサ65の電圧が負荷69の大きさに関
係なく一定に保たれる。
【0067】以上のように、非接触による電力供給手段
でユニット60からユニット71へ電力供給し、二次側
の出力電圧を整流定電圧回路70により、負荷69の大
きさに関係なくほぼ一定に保持するので、二次側出力の
過大な過電圧の保護の必要がなく、高耐圧部品が不要と
なり、小形化が図れる。
【0068】実施例4.図6は実施例4の関節の要部を
示す断面図である。図6において、72、73は所定の
間隔で対向するように配置した環状溝72a、73aを
有する一対のコアで、フェライト粒子を樹脂で結合して
いる。74、75は各コア72、73の環状溝72a、
73aにインサート成形して一体化したコイルである。
【0069】次に動作について説明する。図2におい
て、一次側コイル74に高周波電流を流すと、矢印の方
向に磁束が発生する。そして、二次側コイル75に電流
が流れて、一次側コイル74から二次側コイル75へ電
流が伝送される。
【0070】以上のように、各コア72、73に各コイ
ル74、75をインサート成形して一体化したことによ
り、関節部の組立作業が容易にできる。
【0071】実施例5.図7は実施例5の関節の要部を
示す断面図である。図7において、分離型トランス51
は実施例4のものと同様である。76は一次側コイル部
52が取り付けられたリンク、77は二次側コイル部5
3を移動自在に保持したリンクで、コア73と対向した
貫通穴77aが設けられている。78は貫通穴77aに
挿入したボルトで、一端がコア73に固着してある。7
9はボルト78に螺合したナットである。
【0072】上記構成において、ナット79を回転させ
ることによりコア73を軸方向に移動させて両コア7
2、73間の隙間調整ができる。
【0073】実施例6.図8は実施例6の要部を示す断
面図である。図8において、80は高磁性体シートで、
樹脂などの母材にマグネタイトなどの磁性体粉末を混ぜ
て成形したものである。
【0074】次に動作について説明する。図8におい
て、コア72、73間に高磁性シート80が介在してい
るので、コア72、73間の透磁率が大きくなって漏れ
磁束が減少し、給電効率が高くなる。また、コア72、
73をそれぞれ高磁性体シート80に突き当てて組み立
てることにより、微小ギャップの調整が不要となり組立
作業が容易になる。
【0075】実施例7.図9は実施例7の要部を示す断
面図である。図9において、81、82は所定の間隔で
対向するように配置した環状溝81a、82aを有する
一対のコアで、フェライト粒子を樹脂で結合している。
そして、コア82のコア81と対向する側の外周にガイ
ド82bが設けられている。そして、各コイル74、7
5をコア81、82の環状溝81a、82aにインサー
ト成形して一体化してある。コア81とコイル74とで
一次側コイル部83を、コア82とコイル75とで二次
側コイル部84をそれぞれ構成している。なお、両コイ
ル部83、84で分離トランス85を構成している。8
6は両コア81、82間に配置してガイド82bに係合
した高磁性体シートで、樹脂などの母材にマグネタイト
などの磁性体粉末を混ぜて成形したものである。
【0076】次に動作について説明する。図9におい
て、実施例6と同様にコア81、82間に高磁性シート
86が介在しているので、コア81、82間の透磁率が
大きくなって漏れ磁束が減少し、給電効率が高くなる。
さらに、高磁性体シート86がガイド82bに係合して
いるので、各コイル部83、84が回転中心31を中心
に回転しても、あるいは分離トランス85の姿勢が変化
しても、高磁性体シート86の移動を防止する。
【0077】実施例8.図10は実施例8の要部を示す
断面図である。図10において、87はコア73と所定
の間隔で対向するように配置した環状溝87aを有する
コアで、中央部に凸状のガイド87bが設けてある。な
お、コア87はコア73と同様に、フェライト粒子を樹
脂で結合したものである。コイル74とコア87とで一
次側コイル部88を構成している。また、両コイル部5
3、88で分離型トランス89を構成している。90は
貫通穴90aを有する高磁性体シートで、樹脂などの母
材にマグネタイトなどの磁性体粉末を混ぜて成形したも
のである。動作は実施例7と同様である。
【0078】実施例9.実施例6〜実施例8に示した高
磁性体シートの母材をポリアセタール又はポリアミド等
の高摺動グレードの樹脂材料とすることにより、自己潤
滑性を有するとともに、耐摩耗性が高いので、信頼性の
向上が図れる。
【0079】実施例10.図11は実施例10の構成図
である。図11において、91、92は分離型コンデン
サで、それぞれ電極91a、91b及び92a、92b
で構成されている。93はスイッチ回路、94は整流回
路である。95はユニットで、分離型コンデンサ91、
92の電極91a、92aと直流電源54とスイッチ回
路93とが収納されている。96はユニットで、分離コ
ンデンサ91、92の電極91b、92bとコンデンサ
65と負荷69と整流回路94とが収納されている。
【0080】次に動作について説明する。図11におい
て、スイッチ回路93は、図示しない駆動回路によって
直流電源54から得られる直流電圧を矩形または正弦波
の交流電圧に変換する。スイッチ回路93から得られた
交流電力は、分離型コンデンサ91、92を介して電力
授受が行われる。ユニット96に供給された電力は整流
回路94を介してコンデンサ65を充電し、さらに負荷
69に供給される。
【0081】実施例10では、両ユニット95、96間
の電力授受を分離型コンデンサ91、92を介して交流
電力で行って、受電した第2のユニット96側で直流電
力に変換しているが、上記方式に限定することなく、分
離型コンデンサを介して通信用の信号授受を行うものに
も適用できる。
【0082】実施例11.図12は実施例11の構成図
である。図12において、97は発振回路、98は整流
回路、99はコンデンサ、100はコンデンサ99の放
電用の抵抗、101は基準電圧発生回路、102はコン
デンサ99の電圧と基準電圧発生回路101の出力電圧
を比較するコンパレータ回路、103は整流回路98、
コンデンサ99、抵抗100、基準電圧発生回路10
1、コンパレータ回路102によって構成された信号検
出回路である。104aはユニットで、分離型コンデン
サ91、92の電極91a、92aと発振回路97とが
収納されている。104bはユニットで、分離型コンデ
ンサ91、92の電極91b、92bと信号検出回路1
03とが収納されている。
【0083】次に動作について説明する。図12におい
て、発振回路97は、図示しない駆動制御回路からディ
ジタル信号が入力されると、入力された信号レベルによ
って所定の周波数での発振動作の起動と停止を行う。例
えば、入力されたディジタル信号のハイレベル時に発振
回路97は発振動作を行い、ローレベル時に停止する。
発振回路97が発振動作を行うと、分離型コンデンサ9
1、92を介して交流信号が整流回路98に供給され、
コンデンサ99が充電される。基準電圧発生回路101
の出力電圧は、発振回路97が起動され、コンデンサ9
9が充電された時の定常的な電圧と、発振回路97が停
止してコンデンサ99が抵抗100によって放電された
時の電圧の中間値となるように設定されている。このた
め、発振回路97にハイレベルの信号が入力されると、
コンデンサ99の電圧が基準電圧発生回路101の出力
電圧よりも高くなるので、コンパレータ回路102の出
力信号はハイレベルとなり(即ち、信号検出回路103
の出力信号がハイレベルになり)、発振回路97にロー
レベルの信号が入力されて発振動作が停止すると逆に信
号検出回路103の出力信号がローレベルになる。な
お、発振回路97の発振周波数と、コンデンサ99と抵
抗100による放電回路の時定数は、発振回路97に入
力されるディジタル信号の送信レートに比べて十分高く
(小さく)設定されている。
【0084】実施例11では両ユニット104a、10
4b間の交流信号の伝送を分離型コンデンサ91、92
を介して行い、受信したユニット104bにおいて信号
検出回路103によってディジタル信号に変換している
が、信号伝送の手段を限定するものではなく、分離型コ
ンデンサを介して電力授受を行うものについても適用で
きる。
【0085】実施例12.図13は実施例12の構成図
である。図13において、105、106は発振回路、
107、108は信号検出回路、109、110はフィ
ルタ回路である。111はユニットで、分離型コンデン
サ91、92の電極91a、92aと発振回路105と
信号検出回路107とフィルタ回路109とが収納され
ている。112はユニットで、分離型コンデンサ91、
92の電極91b、92bと発振回路106と信号検出
回路108とフィルタ回路110とが収納されている。
【0086】次に動作について説明する。図13におい
て、発振回路105、106と、信号検出回路107、
108とは実施例11の発振回路97と信号検出回路1
03の動作と同様である。まず、図示しない第1の駆動
制御回路からディジタルの第1の信号が第1の発振回路
105に入力されると、予め設定された第1の周波数で
の発振動作の起動と停止を前記入力信号のレベルによっ
て行う。発振回路105が発振動作を行うと、分離型コ
ンデンサ91、92を介して交流信号がフィルタ回路1
10に伝送される。フィルタ回路110は前記第1の周
波数近傍の周波数成分のみ通過させる帯域通過型フィル
タ回路で構成されており、発振回路105の動作による
交流信号のみが信号検出回路108に伝達されて、前述
の実施例3の場合と同様に目的の信号に変換される。
【0087】次に、図示しない第2の駆動制御回路から
ディジタル信号が第2の発振回路106に入力された場
合であるが、この場合も前述の場合と同様に、分離型コ
ンデンサ91、92からフィルタ回路109を介して信
号検出回路107に交流信号が伝送され、目的の信号に
変換される。但し、発振回路106の発振周波数は前記
第1の周波数と十分異なる第2の周波数に設定されてお
り、フィルタ回路109を通過する周波数成分も前記第
2の周波数近傍に設定されている。
【0088】以上のように、本実施例によれば、共通の
分離型コンデンサ91、92を介して、両ユニット11
1、112間で双方向の信号伝送を行うことができる。
【0089】実施例13.図14は実施例13の要部を
示す断面図である。図14において、113、114は
回転中心31を中心として回転する隣接したリンク、1
15、116はそれぞれ各リンク113、114に固着
した絶縁部材である。分離型コンデンサ91の各電極9
1a、91bは回転中心31に対して直角方向で同心円
上に所定の間隔で対向するように、それぞれ絶縁部材1
15、116に保持されている。また、分離型コンデン
サ92の各電極92a、92bも同様に所定の間隔で対
向するように、それぞれ絶縁部材115、116に保持
されている。
【0090】以上の構成において、分離型コンデンサ9
1、92の各電極91a、91b及び92a、92bは
関節の回転中心31を中心とした同心円上に配置されて
いるので、各リンク113、114の位置関係が変化し
ても、一定の静電容量を維持できる。
【0091】実施例13の発明によれば、隣接した各リ
ンク113、114間の電力供給又は通信用の信号授受
が分離型コンデンサ91、92を介して行われるので、
小形軽量の非接触による電力供給又は信号授受を行うこ
とができる。
【0092】実施例14.図15は実施例14の要部を
示す断面図である。図15において、117、118は
回転中心31を中心として回転する隣接したリンクであ
る。分離型コンデンサ91、92の各電極91a、91
b及び92a、92bは回転中心31に対して平行で同
心円上に所定の間隔で対向するように、それぞれ配置し
てある。
【0093】実施例14の作用及び効果は、実施例13
と同様である。
【0094】実施例15.図16は実施例15の要部を
示す断面図である。図16において、119、120は
それぞれ分離型コンデンサで、それぞれ電流119a、
119b及び120a、120bで構成されている。な
お、各電流119a、119b及び120a、120b
は複数個の電極が所定の間隔で対向するように配置して
ある。
【0095】上記構成において、各電極119a、11
9b及び120a、120bが複数個の電極で構成され
ているので、電極面積が増大して静電容量が大きくな
り、大きな電力又は信号電流の授受ができる。また、各
電極119a、119b間及び120a、120b間の
間隔を十分小さくすることにより、分離型コンデンサ1
19、120を境界にした関節の内部と外部との空間が
分離され、両空間における粉塵やオイル等の流入や流出
がなく、防塵効果が得られる。
【0096】実施例16.図17は実施例16の要部を
示す断面図である。図17において、各電極119a、
119b及び120a、120bは実施例15のものと
同様である。121、122は絶縁性の油性液体で、各
電極119a、119b間及び120a、120b間に
充填してある。
【0097】以上のように、各電極119a、119b
間及び120a、120b間に油性液体121、122
を充填したので、誘電率が増大して大きな静電容量が得
られる。さらに、実施例15と同様の効果が得られる。
【0098】実施例17.図18は実施例17の断面図
である。図18において、123、124は関節を構成
するリンクで、中空部125が設けられている。126
は関節駆動用モータ、127は減速機で、リンク123
側の減速機構127aとリンク124側の減速機構12
7bとで構成してある。128、129はそれぞれリン
ク123、124に固定した基板、130、131はそ
れぞれ基板128、129に関節の回転中心31と光軸
がほぼ一致するように配置した発光素子で、中空部12
5を通ってそれぞれ対向した側の各リンク123、12
4に向けて発光する。132、133はそれぞれ基板1
28、129に配置したハーフミラーで、各発光素子1
30、131が発光した光軸上に配置してある。13
4、135はそれぞれ基板128、129に配置した受
光素子で、それぞれハーフミラー132、133を介し
て発光素子130、131からの光を受光する。13
6、137はそれぞれリンク123、124に配置した
基板である。
【0099】次に動作について説明する。図18におい
て、制御回路(図示せず)からの指令に基づいてモータ
126が駆動すると、減速機127を介してリンク12
4に対してリンク123が所定の減速比で相対的に回転
する。図19は関節の初期状態を示す説明図である。図
20は図19の初期状態から関節の回転により各リンク
123、124の相対位置が180度回転した状態を示
す。図20で示すように、対向したハーフミラー13
2、133の角度は関節の回転とともに180度回転し
ているが、初期状態における位置として光軸を関節の回
転中心31とほぼ一致させているので、回転による受光
側に対する光軸の位置ずれが防止できるため、伝送能力
の劣化を防止する。
【0100】実施例18.図21は実施例18の断面図
である。図21において、138a、138bは関節の
外部に配置した基板で、それぞれ発光素子130、13
1の光軸が関節の回転中心31とほぼ一致するようにし
てある。上記の構成によれば、発光素子130、13
1、ハーフミラー132、133及び受光素子134、
135の位置関係の調整が容易になる。また、関節内で
の発熱の影響が減少し、故障時のメインテナンス性も向
上する。
【0101】実施例19.図22は実施例19の断面図
である。図22において、発光素子130、131と受
光素子134、135を除いて構成は実施例17と同様
である。受光素子134、135は関節のほぼ回転中心
31にそれぞれリンク123、124に配置されて、発
光素子130、131からの光を受光可能にしてある。
発光素子130、131は各リンク123、124の各
受光素子134、135の後方から反対側の各リンク1
23、124に配置した各受光素子134、135に光
が到達するように光軸を回転中心31に対して所定の角
度だけ傾斜して取り付けている。
【0102】図23は関節内の発光素子130、131
と受光素子134、135との関係を示す要部の断面図
である。139は発光素子130から照射した光の光軸
である。受光素子135はほぼ関節の回転中心31に固
定して、関節の回転によって偏心運動しないようにして
いる。これに対して、発光素子130は受光素子135
の後方から関節の回転中心31に対して所定の角度θで
固定し、回転中心31を中心にして発光素子130が回
転したとき、光軸139が常に受光素子135に照射す
るように配置してある。
【0103】図24は関節の回転による発光素子130
及び光軸139の動きを示した説明図である。図22〜
図24において、発光素子130をこのように配置する
目的は、関節の回転によって信号の伝送能力が低下また
は不能にならないようにするためである。それを実現す
るための角度θを決定する。つまり、受光素子135を
関節の回転中心31上に固定し、初期状態として受光素
子134の後方から照射光の光軸139と関節の回転中
心31の交点に受光素子135が位置するような角度θ
で発光素子130を固定する。こうすると、関節の回転
に対しても常に照射光は受光素子135により受光さ
れ、信号を受信できることになる。ちょうど、受光素子
135を頂点として、関節の回転により発光素子130
が作る平面を底面とした円錐形ができる。
【0104】実施例19の発明によれば、回転する関節
部分において、光伝送による双方向の非接触の信号伝送
を行う際に、関節が回転動作してどの位置にあっても発
光素子からの照射光が常に受光素子の受光面に照射され
るので、関節の回転動作は影響されることなく、良好で
安定した伝送ができる。
【0105】実施例20.図25は実施例20の断面図
である。図25において、140aはリンク123側の
基板128に配置した電力伝送用発光素子で、中空部1
25に向けて発光する。140bはリンク124側の基
板124に配置した電力伝送用受光素子で、発光素子1
40aの光を受光するように取り付けてある。なお、発
光素子140a及び受光素子140bを除く構成は、実
施例17の図18と同様である。
【0106】次に動作について説明する。図25及び図
26において、全体的な関節部分の動作については、実
施例17と同様である。では、電力の伝送について説明
する。図26は本実施例の電力伝送を示す説明図であ
る。まず、リンク124側である電力W1により発光素
子140bを発光させる。これにより発光素子140b
からはW2の光を発生する。この光は伝送空間を通り、
リンク123側の受光素子140aにおいて、W3の光
量として受光される。そして受光素子140aからリン
ク123側の回路に電力W4が供給される。W1からW2
へは発光素子の電光変換効率により、W2からW3は空間
伝送時の減衰により、W3からW4は受光素子の光電変換
効率によるものである。つまりリンク123で必要な電
力にそれぞれの効率を掛け合わせて出される電力以上の
電力をW1として設定してやれば、リンク123の動作
に充分な電力の伝送ができることになる。
【0107】実施例20の発明によれば、関節間で発光
素子と受光素子とを用いて光による電力伝送を行うの
で、関節が回転しても、あらゆる動きに対して最適なパ
スで動くことができ、タスク時間の短縮ができる。
【0108】実施例21.図27は実施例21の関節の
要部を示す断面図である。図27において、141、1
42はリンクで、それぞれ軸受36を介して回転中心3
1を中心に回転自在の関節を構成している。143、1
44はシャッターユニットで、各リンク141、142
側にそれぞれ固定されている。145、146は光素子
で、回転中心31上に配置されている。各リンク14
1、142は対向するシャッターユニット143、14
4の接合面を境界として分離可能な関節構造を有してい
る。147、148は回転中心31に設けた通信用窓で
ある。
【0109】図28は図27のA−A線からみた平面
図、図29は図28のB−B線の断面図である。図28
及び図29において、149はピボット150を中心に
回転自在に支持されたシャッター、151はブラケッ
ト、152はばねで、一端がシャッター149に他端が
ブラケット151に接続されている。153、154は
ピン、155は溝である。なお、ピン153および溝1
55は回転中心31に対して略点対称の位置に配置され
ている。なお、シャッターユニット144もシャッター
ユニット143と同様の構成である。
【0110】次に動作について説明する。図27〜図2
9において、関節部が分離された状態では、シャッター
ユニット143のシャッター149は図28に示すよう
にばね152により時計方向の回転力を受けて、ピン1
54に当接しているため、通信用窓147が遮蔽されて
いる。なお、シャッターユニット144も同様に動作す
る。対向した一対のシャッターユニット143、144
のうち、例えばシャッターユニット143のピン153
とシャッターユニット144の溝155とを係合して相
対的に左ねじの方向に回転させると、ピン153がシャ
ッターユニット144のシャッター149を図28の反
時計方向に回転して図30に示すように通信用窓148
を開放する。同様にして、シャッターユニット143の
シャッター149が回転して通信用窓147を開放す
る。この状態で一対のシャッターユニット143、14
4を固定すれば、光素子145、146による通信が可
能の状態で関節部が結合できる。逆に関節部を分離する
と、ばね152による回転力でシャッター149がピン
154に当接するまで回転して、各シャッターユニット
143、144のシャッター149が自動的に遮蔽され
る。
【0111】実施例21の発明によれば、関節部を分離
すると通信用窓147、148をシャッター149が遮
蔽するので、関節部を分離しても雰囲気により光素子が
汚損するのを防止できるため、信頼性の高い信号伝送が
可能になる。
【0112】実施例22.図31は実施例22の関節の
断面図で、ロボットのリストロール軸として用いた駆動
モジュールである。図32は図31の要部の部分断面図
である。図31及び図32において、156はアウター
ロータ型中空ダイレクトドライブモータで、ステータ1
57及びロータ158で構成されている。159はクロ
スローラ軸受、160は信号伝送用分離型トランス、1
61は内歯車、162はピニオン、163はエンコー
ダ、164、165はハウジング、166は出力フラン
ジ、167は出力フランジ166に取り付けられたハン
ド、168はエアー供給ライン、169はロータリージ
ョイントで、固定側継手170、回転側継手171、軸
受172、173及びシール174、175で構成され
ている。176は固定側エアーチューブ、177は回転
側エアーチューブである。
【0113】次に、動作について説明する。図31及び
図32において、アウターロータ型中空ダイレクトドラ
イブモータ156のトルクはロータ158からハウジン
グ165を介して出力フランジ166に伝えられ、出力
フランジ166に取り付けられたハンド167を回転さ
せる。電動ハンド駆動用電力やハンド用センサに供給す
る電力は、分離型トランス51により固定側ハウジング
164の方から供給する。また、固定側とハンド167
側との信号伝送は信号伝送用分離型トランス160によ
り行う。エアーハンド使用時のエアー供給はエアー供給
ライン168によって行う。エアー供給ライン168に
設けたロータリージョイント169は軸受172、17
3により固定側継手170に対して回転側継手171が
回転自由に支持されている。また、シール174、17
5により、エアーが漏れない構造となっている。エアー
ハンド駆動切り替え用の電磁弁(図示せず)はハンド側
にある。エンコーダ163は中空ダイレクトドライブモ
ータ156の回転を内歯車161、ピニオン162によ
り増速した回転を検出する構造になっているため、中空
構造化が図れると共に高分解能なエンコーダである必要
がなく、低コスト化が図れる。
【0114】実施例22の発明によれば、関節の中空部
で非接触の電力授受及び信号授受を行い、さらにロータ
リージョイントを有するエアー供給ラインを備えたの
で、電力及び信号伝送、エアー供給を行うことができる
無限回転の関節モジュール構造が得られる。
【0115】実施例23.図33は実施例23の関節の
断面図で、ロボットのリストロール軸として用いた駆動
モジュールである。図34は図33の要部の部分断面図
である。図33及び図34において、178、179は
それぞれエアー供給ライン168の各エアーチューブ1
76、177内に配置した光送受信装置で、ロータリー
ジョイント169の中空部を介して光による非接触通信
を行う。他の構成は実施例22の図31及び図32と同
様で、作用及び効果も同様である。
【0116】実施例24.図35は実施例24の断面図
である。実施例22、23ではロボットのリストロール
軸として用いた駆動モジュール構造について説明した
が、図35に示すように、ロボットの旋回軸に用いても
よい。旋回軸に用いた場合は、関節駆動用モータがアウ
ターロータ型中空ダイレクトドライブモータ156であ
るため、リンク180を直結するだけでロボットアーム
機構が構成できる。
【0117】実施例25.実施例22〜24では関節駆
動用モータとしてアウターロータ型中空ダイレクトドラ
イブモータを使用した側について説明したが、インナー
ロータ型の中空減速機付中空モータを用いてもよい。図
36は実施例25の断面図である。図36において、1
81はインナーロータ型中空モータで、ステータ182
及びロータ183で構成されている。184はハーモニ
ックドライブ減速機、185はウェーブジェネレータ、
186はサーキュラスプライン、187はフレックスス
プライン、180〜190は軸受、191は外歯車、1
92はピニオンである。
【0118】次に、動作について説明する。図36にお
いて、インナーロータ型中空モータ181のトルクはロ
ータ183から中空ハーモニックドライブ減速機184
のウェーブジェネレータ185に伝えられる。図36の
例では、フレックススプライン187はステータ182
側に固定されており、減速されたトルクがサーキュラス
プライン186に出力される。回転中心31まわりは中
空構造になっており、この中空部にエアー供給ライン
(図示せず)や非接触通信装置(図示せず)を配置する
ことができる。エンコーダ163はインナーロータ型中
空モータ181の回転を外歯車191ピニオン192に
より増速した回転を検出する構造になっているため、中
空構造化が図れると共に高分解能なエンコーダである必
要がなく、低コスト化が図れる。
【0119】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、中空部に螺旋
状のケーブルを配置し、ケーブルの各端部に各ユニット
の電気回路と接合可能なコネクタを備えた電力授受手段
を構成したことにより、ケーブルの引き回し作業を容易
にする。
【0120】請求項2の発明によれば、第1のユニット
に分離型トランスの第1のコアと第1のコイルとからな
る一次側コイル部と、第1のコイルを所定の周波数で駆
動するスイッチ回路とを配置し、第2のユニットに分離
型トランスの第2のコアと第2のコイルとからなる二次
側コイル部と、第2のコイルの誘起電圧を整流して定電
圧化する整流定電圧回路とを配置して電力供給手段を構
成したことにより、非接触の電力供給手段の二次側電圧
の定電圧化を図ることができる。
【0121】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
のロボット装置において、各コイル部をフェライト粒子
を樹脂で結合したコアと、コアにインサート成形して一
体化したコイルとで構成したことにより、組立作業を容
易にすることができる。
【0122】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3に記載のロボット装置において、第1のコイル部
と連結して第1のユニットで支持したボルト又はナット
を回転可能にし、ボルト又はナットのいずれかを回転さ
せて両コイル部間の位置調整を可能にしたことにより、
電力供給手段の組立が容易にできる。
【0123】請求項5の発明によれば、請求項2から請
求項4のいずれかに記載のロボット装置において、各コ
イル部のコアが対向する位置に高磁性体シートを配置
し、高磁性体シートの厚みで両コア間の隙間を調整する
ことにより、電力供給手段の組立が容易にできる。
【0124】請求項6の発明によれば、請求項5に記載
のロボット装置において、第1のコアの第2のコアと対
向する側の外周部に高磁性シートの脱落を阻止するガイ
ドを設け、両コア間に高磁性シートを保持するようにし
たことにより、電力供給手段の組立が容易にできる。
【0125】請求項7の発明によれば、請求項5又は請
求項6に記載のロボット装置において、高磁性体シート
を高摺動樹脂材料を母材とし、高磁性体シートの摩耗を
低減したことにより、組立が容易にできるとともにメン
テナンス期間を延長できる。
【0126】請求項8の発明によれば、第1のユニット
に配置した分離型コンデンサの第1の電極と、第2のユ
ニットに第1の電極と所定の間隔で対向するように配置
した分離型コンデンサの第2の電極とで電力授受手段を
構成し、両ユニット間の信号の授受を非接触で行うよう
にしたことにより、電力授受手段の小形化ができる。
【0127】請求項9の発明によれば、請求項7に記載
のロボット装置において、各電極をそれぞれ複数個で大
容量のコンデンサを構成したことにより、電力授受手段
を小形化するとともに大容量の電力を授受できる。
【0128】請求項10の発明によれば、請求項8又は
請求項9に記載のロボット装置において、各電極間に絶
縁性の油性液体を配置して大容量のコンデンサを構成し
たことにより、電力授受手段を小形化するとともに大容
量の電力を授受できる。
【0129】請求項11の発明によれば、中空部に向け
て発光する発光素子と受光素子とを両ユニットに配置し
て、発光素子からの光を受光素子に導くように受光素子
の近傍にハーフミラーを配置した信号授受手段を構成し
て関節の回転による伝送性の影響を受けない信号伝送を
行うことにより、通信用信号や電力の伝送能力の劣化を
防止できる。
【0130】請求項12の発明によれば、各ユニットの
中空部の回転中心の近傍に対向した各ユニット側からの
光を受光可能にそれぞれ受光素子を配置し、各ユニット
の各受光素子の受光側とは反対側に中空部に向けて発光
する発光素子をそれぞれ配置して、各発光素子の光が各
発光素子を配置した各ユニットと対向した側の各ユニッ
トの各受光素子に到達可能に発光素子の光軸を回転中心
に対して所定の角度だけ傾斜させた信号授受手段を構成
して発光素子からの光が常に受光素子の受光面に照射さ
れるように構成したことにより、通信用信号や電力の伝
送能力の劣化を防止できる。
【0131】請求項13の発明によれば、中空部に向け
て発光する発光素子を第1のユニットに配置して、発光
素子の光を受光するように第2のユニットに受光素子を
配置した電力供給手段を構成し、各リンク間で非接触の
電力供給を行うことにより、通信用信号や電力の伝送能
力の劣化を防止できる。
【0132】請求項14の発明によれば、請求項13に
記載のロボット装置において、関節が接合状態のときに
中空部が開通し、関節が分離状態のときに中空部を遮蔽
する遮蔽手段を構成し、関節を分離したときに各光素子
を雰囲気から遮断することにより、関節の分離状態のと
きに光素子が汚損するのを防止して、伝送能力の劣化を
防止することができる。
【0133】請求項15の発明によれば、駆動機構の中
空モータを中空部と同軸状に第1のユニットに配置し、
各ユニットの各中空部間をロータリージョイントで接続
して、中空部をエアー供給ラインとし、両ユニット間に
エアー供給を行うことにより、関節の構造を簡単にでき
る。
【0134】請求項16の発明によれば、請求項15に
記載のロボット装置において、中空モータをアウターロ
ータ型のダイレクトドライブモータとし、各リンクの中
空部を形成したことにより、関節の構造を簡単にでき
る。
【0135】請求項17の発明によれば、請求項15に
記載のロボット装置において、中空モータをインナーロ
ータ型の中空減速機付モータとし、各リンクの中空部を
形成したことにより、関節の構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す断面図である。
【図2】 図1の要部を示す断面図である。
【図3】 図1の要部を示す断面図である。
【図4】 実施例2の構成を示す断面図である。
【図5】 実施例3の構成図である。
【図6】 実施例4の要部を示す断面図である。
【図7】 実施例5の要部を示す断面図である。
【図8】 実施例6の要部を示す断面図である。
【図9】 実施例7の要部を示す断面図である。
【図10】 実施例8の要部を示す断面図である。
【図11】 実施例10の構成図である。
【図12】 実施例11の構成図である。
【図13】 実施例12の構成図である。
【図14】 実施例13の要部を示す断面図である。
【図15】 実施例14の要部を示す断面図である。
【図16】 実施例15の要部を示す断面図である。
【図17】 実施例16の要部を示す断面図である。
【図18】 実施例17の断面図である。
【図19】 関節の初期状態を示す説明図である。
【図20】 関節の動作後の状態を示す説明図である。
【図21】 実施例18の断面図である。
【図22】 実施例19の断面図である。
【図23】 図22の要部を示す断面図である。
【図24】 図22及び図23の光軸の動きを示す説明
図である。
【図25】 実施例20の断面図である。
【図26】 図25の電力伝送を示す説明図である。
【図27】 実施例21の要部を示す断面図である。
【図28】 図27のA−A線からみた平面図である。
【図29】 図28のB−B線の断面図である。
【図30】 図28のシャッターが開いた状態を示す説
明図である。
【図31】 実施例22の断面図である。
【図32】 図31の要部を示す断面図である。
【図33】 実施例23の断面図である。
【図34】 図33の要部を示す断面図である。
【図35】 実施例24の断面図である。
【図36】 実施例25の断面図である。
【図37】 従来のロボット装置の要部を示す断面図で
ある。
【図38】 従来の光学的手段による信号伝送手段の断
面図である。
【図39】 従来の非接触の電力授受手段を示す断面図
である。
【図40】 従来のロボット装置の要部を示す断面図で
ある。
【図41】 従来のロボット装置の分離型トランスの断
面図である。
【符号の説明】
31 回転中心、32,125 中空部、41 ケーブ
ル、51 分離型トランス、52,88 一次側コイル
部、53 二次側コイル部、55,56 スイッチ回
路、60,71,95,96,104a,104b,1
11,112 ユニット、70 整流定電圧回路、7
2,73,85,87 コア、74,75 コイル、7
8 ボルト、79 ナット、80,86,90 高磁性
体シート、91,92,119,120 分離型コンデ
ンサ、91a,91b,92a,92b,119a,1
19b,120a,120b電極、113,114,1
17,118,141,142 リンク、115,11
6 絶縁部材、121,122 油性液体、130,1
31,140b 発光素子、132,133 ハーフミ
ラー、134,135,140a 受光素子、139
光軸、149 シャッター、168 エアー供給ライ
ン、169 ロータリージョイント、156 ダイレク
トドライブモータ、181 インナーロータ型中空モー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 久由 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のリンクと第2のリンクとを連通し
    た中空部を有する関節で回転可能に結合して、上記関節
    を駆動する駆動機構及び上記駆動機構を制御する駆動機
    構制御装置を上記各リンクに分散配置し、上記各リンク
    と上記駆動機構と上記駆動機構制御装置とでそれぞれ第
    1のユニット及び第2のユニットを構成したロボット装
    置において、上記両ユニット間の電力授受手段は上記中
    空部に螺旋状のケーブルを配置し、上記ケーブルの各端
    部に上記各ユニットの電気回路と接合可能なコネクタを
    備えたことを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 第1のリンクと第2のリンクとを関節で
    回転可能に結合して、上記関節を駆動する駆動機構及び
    上記駆動機構を制御する駆動機構制御装置を上記各リン
    クに分散配置し、上記各リンクと上記駆動機構と上記駆
    動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット及び第2の
    ユニットを構成し、上記第1のユニットから上記第2の
    ユニットへの電力供給を非接触で行う電力供給手段を備
    えたロボット装置において、上記第1のユニットに分離
    型トランスの第1のコアと第1のコイルとからなる一次
    側コイル部と、上記第1のコイルを所定の周波数で駆動
    するスイッチ回路とを配置し、上記第2のユニットに上
    記分離型トランスの第2のコアと第2のコイルとからな
    る二次側コイル部と、上記第2のコイルの誘起電圧を整
    流して定電圧化する整流定電圧回路とを配置し、上記両
    コイル部と上記スイッチ回路と上記整流定電圧回路とで
    上記電力供給手段を構成したことを特徴とするロボット
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のロボット装置におい
    て、各コイル部はフェライト粒子を樹脂で結合したコア
    と、このコアにインサート成形して一体化したコイルと
    で構成したことを特徴とするロボット装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のロボット
    装置において、第1のコイル部と連結して第1のユニッ
    トで支持したボルト又はナットを回転可能にし、上記ボ
    ルト又は上記ナットのいずれかを回転させて上記両コイ
    ル部間の位置調整を可能にしたことを特徴とするロボッ
    ト装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
    のロボット装置において、各コイル部のコアが対向する
    位置に高磁性体シートを配置したことを特徴とするロボ
    ット装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のロボット装置におい
    て、第1のコアの第2のコアと対向する側の外周部に高
    磁性体シートの脱落を阻止するガイドを設けたことを特
    徴とするロボット装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のロボット
    装置において、高磁性体シートは高摺動樹脂材料を母材
    としたものであることを特徴とするロボット装置。
  8. 【請求項8】 第1のリンクと第2のリンクとを関節で
    回転可能に結合して、上記関節を駆動する駆動機構及び
    上記駆動機構を制御する駆動機構制御装置を上記各リン
    クに分散配置し、上記各リンクと上記駆動機構と上記駆
    動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット及び第2の
    ユニットを構成し、上記両ユニット間の電力授受を非接
    触で行う電力授受手段を備えたロボット装置において、
    上記電力授受手段は上記第1のユニットに配置した分離
    コンデンサの第1の電極と、上記第2のユニットに上記
    第1の電極と所定の間隔で対向するように配置した上記
    分離型コンデンサの第2の電極とで構成したことを特徴
    とするロボット装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のロボット装置におい
    て、各電極はそれぞれ複数個で構成したことを特徴とす
    るロボット装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載のロボッ
    ト装置において、各電極間に絶縁性の油性液体を配置し
    たことを特徴とするロボット装置。
  11. 【請求項11】 第1のリンクと第2のリンクとを連通
    した中空部を有する関節で回転可能に結合して、上記関
    節を駆動する駆動機構及び上記駆動機構を制御する駆動
    機構制御装置を上記リンクに分散配置し、上記各リンク
    と上記各駆動機構と上記駆動機構制御装置とでそれぞれ
    第1のユニット及び第2のユニットを構成し、上記両ユ
    ニット間の信号授受を非接触で行う信号授受手段を備え
    たロボット装置において、上記中空部に向けて発光する
    発光素子と受光素子とを両ユニットに配置して、上記発
    光素子からの光を上記受光素子に導くように上記受光素
    子の近傍にハーフミラーを配置したことを特徴とするロ
    ボット装置。
  12. 【請求項12】 第1のリンクと第2のリンクとを連通
    した中空部を有する関節で回転可能に結合して、上記関
    節を駆動する駆動機構及び上記駆動機構を制御する駆動
    機構制御装置を上記各リンクに分散配置し、上記各リン
    クと上記各駆動機構と上記駆動機構制御装置とでそれぞ
    れ第1のユニット及び第2のユニットを構成し、上記両
    ユニット間の信号授受を非接触で行う信号授受手段を備
    えたロボット装置において、上記信号授受手段は上記各
    ユニットの上記中空部の回転中心の近傍に対向した上記
    各ユニット側からの光を受光可能にそれぞれ受光素子を
    配置し、上記各ユニットの上記各受光素子の受光側とは
    反対側に上記中空部に向けて発光する発光素子をそれぞ
    れ配置して、上記各発光素子の光が上記各発光素子を配
    置した上記各ユニットと対向した側の上記各ユニットの
    上記各受光素子に到達可能に上記発光素子の光軸を上記
    回転中心に対して所定の角度だけ傾斜させたことを特徴
    とするロボット装置。
  13. 【請求項13】 第1のリンクと第2のリンクとを関節
    で回転可能に結合して、上記関節を駆動する駆動機構及
    び上記駆動機構を制御する駆動機構制御装置を上記各リ
    ンクに分散配置し、上記各リンクと上記駆動機構と上記
    駆動機構制御装置とでそれぞれ第1のユニット及び第2
    のユニットを構成し、上記第1のユニットから上記第2
    のユニットへの電力供給を非接触で行う電力供給手段を
    備えたロボット装置において、上記電力供給手段は上記
    中空部に向けて発光する発光素子を上記第1のユニット
    に配置して、上記発光素子の光を受光するように上記第
    2のユニットに受光素子を配置したことを特徴とするロ
    ボット装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のロボット装置にお
    いて、関節が接合状態のときに中空部が開通し、上記関
    節が分離状態のときに上記中空部をシャッターで遮蔽す
    る遮蔽手段を備えたことを特徴とするロボット装置。
  15. 【請求項15】 第1のリンクと第2のリンクとを連通
    した中空部を有する関節で回転可能にし、上記両リンク
    間の信号授受を非接触で行う信号授受手段を備えたロボ
    ット装置において、上記駆動機構の中空モータを上記中
    空部と同軸状に上記第1のユニットに配置し、上記各ユ
    ニットの上記各中空部間をロータリージョイントで接続
    して、上記中空部をエアー供給ラインとしたことを特徴
    とするロボット装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のロボット装置にお
    いて、中空モータはアウターロータ型のダイレクトドラ
    イブモータであることを特徴とするロボット装置。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載のロボット装置にお
    いて、中空モータはインナーロータ型の中空減速機付モ
    ータであることを特徴とするロボット装置。
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