JPH082738A - シート保持ドラム装置 - Google Patents

シート保持ドラム装置

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JPH082738A
JPH082738A JP13195294A JP13195294A JPH082738A JP H082738 A JPH082738 A JP H082738A JP 13195294 A JP13195294 A JP 13195294A JP 13195294 A JP13195294 A JP 13195294A JP H082738 A JPH082738 A JP H082738A
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JP
Japan
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drum
sheet
peripheral surface
outer peripheral
clamp
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JP13195294A
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English (en)
Inventor
Hideo Hitomi
英男 人見
Toshiki Matsui
俊樹 松井
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム表面に、復元力の大きいシートを、先
後端を折り曲げることなく保持可能とし且つ高速回転中
でも外れないようにする。 【構成】 ドラム11の外周面のシート保持領域の先後
端に、ドラム外周面との間にシートを挿入する間隙22
を形成するようにクランプ部21を取り付け、その内側
には、半径方向に移動可能なクランプピン25とウエイ
ト26とを備えた固定手段24を設け、シート20の先
後端を間隙22に挿入し、シートの外面側をクランプ部
21に拘束させて取り付ける構成とする。ドラムの高速
回転時には、ウエイト26に作用する大きい遠心力によ
ってクランプピン25がシート20を大きい押圧力でク
ランプ部21に押し付けており、このため、シート20
を確実に固定保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置、読取装置等
において、記録媒体、読取原稿等のシート状の材料(以
下単にシートという)を保持するためのシート保持ドラ
ム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体であるシートを、円筒状
のドラムの外周面に巻き付けて保持させ、そのドラムを
回転させながら、ドラム表面のシートに対して記録ヘッ
ドによって記録する方式の記録装置が使用されている。
一般にこの種の装置に用いるドラムには、外周面に真空
吸着用の溝或いは孔を形成しており、シートをドラム外
周面に真空吸着していた。ここで用いられるシートは通
常、紙或いはプラスチックフィルム等な柔軟なものであ
って、真空吸着により良好にドラム外周面に密着保持可
能であった。
【0003】一方、本発明者等は、印刷機に用いるダイ
レクト刷版に対する画像記録方式を検討し、このダイレ
クト刷版をドラムに巻き付けて回転させ、そのダイレク
ト刷版に対してレーザ光照射により画像記録(露光)す
る方式を考えた。ところが、ダイレクト刷版は、アルミ
板に感材をコーティングしたものであるので、通常の紙
やフィルムに比べて曲げにくく且つ復元力が大きく、こ
れを従来の真空吸着式のドラムに真空吸着させた場合に
は、ドラム表面に対する密着不良、特に先後端部での密
着不良が生じやすく、このため記録不良を生じるとか、
回転中に剥がれて飛び出す等の問題があることが判明し
た。そこで、ダイレクト刷版をドラムに取り付ける機構
として、印刷機の版胴に刷版を取り付ける機構を採用
し、図6(a)に示すように、ドラム1に対してダイレ
クト刷版2を取り付ける領域の先後端位置のドラム外周
に凹部3を形成し、その凹部3に支持軸4に固定したク
ランプ爪5を設け、その支持軸4に矢印A方向のトルク
をばね等によって付与し、クランプ爪5によってダイレ
クト刷版2の端部をドラム外周面に押圧固定する機構を
考えた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成で
は、図6(b)に示すように、ダイレクト刷版2の先後
端が折れ曲がり、このため、その後の現像工程等におい
てダンレクト刷版2が搬送不良になる等の問題が生じる
ことが判明した。また、図6(a)に示すように、ドラ
ム1にダイレクト刷版2を取り付けた状態で、画像記録
のためにドラム1を高速回転させた時、クランプ爪5に
大きい遠心力が作用し、クランプ力が低下し、一方ダイ
レクト刷版2に作用する遠心力は大きくなり、このため
ダイレクト刷版2が抜けることがあり、周囲に飛び出し
て危険であるという問題も生じた。このクランプ力の低
下を防止するには、クランプ爪5に作用させる矢印A方
向のトルクを大きくしておけばよいが、そのようにする
と、ダイレクト刷版2の着脱時にクランプ爪5を矢印A
方向とは反対方向に開く際に大きい力が必要となり好ま
しくない。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、ダイレクト刷版のように曲げにくく且つ復元力
の大きいシートに対しても、そのシートの端部を折り曲
げることなくドラム外周面に良好に巻き付けることがで
き、且つドラムを高速回転させても、十分な強度でその
シートをドラム外周面に固定保持できるシート保持ドラ
ム装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述問題点を解
決するため、ドラムの外周面のシート保持領域の先後端
位置に、ドラムの外周面との間に、シート端部を挿入可
能な間隙を形成するようにクランプ部を取り付け、且つ
そのドラム内部には前記クランプ部とドラム外周面との
間の間隙に挿入されたシートを前記ドラムの内側より前
記クランプ部に押圧固定する固定手段を設けるという構
成を備えたものである。
【0007】ここで、前記固定手段としては、ドラムの
外面に突出してシートをクランプ部に押し付け可能なク
ランプピンと、そのクランプピンを保持し前記ドラムの
半径方向に移動可能なウエイトとを備えたものを用い、
このウエイト及びクランプピンに作用するドラムの回転
数に応じた遠心力によりクランプ力を発生させる構成と
することが好ましい。
【0008】また、前記ドラムの外周面に吸着溝又は孔
を形成すると共に、その吸着溝又は孔に負圧を作用させ
る負圧装置を設け、シートを前記吸着溝又は孔を利用し
てドラムの外周面に真空吸着させるように構成すること
が好ましい。この際、ドラムの外周面に形成した吸着溝
又は孔のパターンは、ドラム端部が中央部に比べて密に
なるように設定することが好ましい。
【0009】
【作用】本発明のシート保持ドラム装置は上述構成によ
り、シートの先後端をドラム外周面に設けているクラン
プ部とドラム外周面との間隙に挿入し、固定手段によっ
てそのシートの端部をドラムの内側より前記クランプ部
に押圧固定することにより、シートをドラム外周面にシ
ート先後端を折り曲げることなく固定することができ、
しかも、ドラム外周面に巻き付けたシートの先後端の外
面側をクランプ部で機械的に拘束しているので、復元力
の大きいシートでも確実に固定できる。
【0010】ここで、シートを固定する固定手段とし
て、ドラムの外面に突出してシートをクランプ部に押し
付け可能なクランプピンと、そのクランプピンを保持し
前記ドラムの半径方向に移動可能なウエイトとを備えた
ものを用いると、ドラムの回転時に、このウエイト及び
クランプピンに作用する遠心力によってクランプ力が生
じ、このためドラムの回転数に応じたクランプ力とな
り、大きいクランプ力が要求されるドラムの高速回転時
には、大きいクランプ力でシートの先後端を確実にクラ
ンプでき、シートがドラムから外れて飛び出すという危
険を防止できる。
【0011】更に、前記ドラムの外周面に吸着溝又は孔
を形成すると共に、その吸着溝又は孔に負圧を作用させ
る負圧装置を設けておくと、シートを前記吸着溝又は孔
を利用してドラムの外周面に真空吸着することができ、
前記したクランプ部と固定手段とによるシートの先後端
の固定との併用により、シートの保持が極めて確実とな
る。この際、ドラムの外周面に形成した吸着溝又は孔の
パターンとして、ドラム端部が中央部に比べて密になる
ように設定しておくと、真空の漏れやすい両端部を確実
に吸着できるので、全体の真空漏れを防止でき、真空吸
着の効率を高くできる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を説明する。図1は、本発明の一実施例によるシート保
持ドラム装置を備えた画像記録装置を示す概略斜視図で
あり、この画像記録装置は、ダイレクト刷版に対してレ
ーザ光により画像記録(露光)を行うものである。図1
において、10はシート保持ドラム装置であり、外周面
にシート(ダイレクト刷版)を保持可能な円筒状のドラ
ム11を備えている。このシート保持ドラム装置10の
詳細は後述する。13はドラム11を回転可能に保持し
たフレーム、14はドラム11を回転駆動するモータ、
15はドラム11に外部の負圧装置(図示せず)からの
接続管を連結するための回転継手、16はドラム11の
外周面に取り付けられたシートに対してレーザ光照射し
て画像記録を行う記録ヘッド、17はその記録ヘッド1
6をドラム11に沿って走行させるリニアモータであ
る。この画像記録装置では、ドラム11の外周に所定サ
イズのシート(ダイレクト刷版)を巻き付けて保持さ
せ、その状態でドラム11を回転させながら、記録ヘッ
ド16でシート表面に画像を記録し、同時に記録ヘッド
をドラム11に沿って移動させることにより、シートの
全面に画像記録可能である。
【0013】次に、この画像記録装置に用いたシート保
持ドラム装置10を詳細に説明する。図2はこのシート
保持ドラム装置10の概略斜視図、図3(a)、
(b)、(c)はそれぞれそのシート保持ドラム装置1
0の要部の概略断面図であり、それぞれ異なる作動状態
で示している。図4は図3(a)のX−X矢視断面図で
ある。図1〜4において、20はドラム11の外周面に
取り付けられたシートであり、本実施例ではアルミ板に
感材を塗布したダイレクト刷版が用いられる。21は、
ドラム11の外周面のシート保持領域の先後端位置(図
面では先端位置のみ図示)にそれぞれ配置されたクラン
プ部であり、ドラムの外周面との間に、シート端部を挿
入可能な間隙22を形成するように取り付けられてい
る。24は、このクランプ部21とドラム外周面との間
の間隙22に挿入されたシート20をドラム11の内側
よりクランプ部21に押圧固定する固定手段である。こ
こで、クランプ部21のシートを支持する面21aは、
ドラム11の円筒面上に密着保持したシート20の端部
を屈曲させることなく支持しうる位置に設けられてい
る。
【0014】固定手段24は、ドラム11の外面に突出
してシート20をクランプ部21に押し付け可能なクラ
ンプピン25と、そのクランプピン25を保持しドラム
11の半径方向に移動可能なウエイト26と、このウエ
イト26の移動位置を規制するガイド27と、ウエイト
26をドラム11の中心方向に付勢するばね28等を備
えている。ここで、クランプピン25はシート20を複
数箇所で押圧固定することができるよう、複数個設けら
れており、一方、ウエイト26はこれらの複数のクラン
プピン25を保持するよう棒状に作られている。なお、
ウエイト26は必ずしも図示したような複数のクランプ
ピン25を保持する棒状のものに限らず、各クランプピ
ン25に対応してそれぞれ別個に設けられる構成として
もよい。ウエイト26の重さは、ドラム11が記録動作
を行うために高速回転した時に、そのウエイト26及び
クランプピン25に作用する遠心力によってクランプピ
ン25を、図3(c)に示すようにクランプ部21に押
し付け、所望のクランプ力を発生させることができるよ
うに定められる。一方、ばね28の強さは、ドラム11
が停止した時にクランプピン25を、図3(a)に示す
ように、ドラム11の外面より内側に引っ込んだ位置と
するように定められている。
【0015】ドラム11の外周面のシート保持領域には
円周方向及び長手方向に延びる多数の吸着溝30が形成
されている。この吸着溝30にはドラム11内に設けら
れた真空通路(図示せず)及び回転継手15(図1参
照)を介して外部の負圧装置(例えば真空ポンプ)が接
続されており、吸着溝30に負圧を作用させてシート2
0を真空吸着することが可能である。ドラム11の外周
面に形成する吸着溝30のパターンは、図2に示すよう
に全体に均一な密度で形成したものであってもよいし、
図5に示すように、ドラム端部が中央部に比べて密にな
るようにしたものであってもよい。図5に示すパターン
を採用すると、シート20にカールがあったとしても、
その両端を確実に吸着保持でき、真空漏れを効果的に防
止して、シートの良好な真空吸着保持が可能となる利点
が得られる。なお、吸着溝30のパターンは図示したよ
うに、円周方向の吸着溝と長手方向の吸着溝との組み合
わせに限らず、適宜変更可能であり、例えばらせん状の
吸着溝を用いてもよい。また、吸着溝の代わりに多数の
吸着孔を用いてもよい。
【0016】図1〜図3において、ドラム11の外周面
のシート保持領域の先端部分には、クランプ部21に近
接して複数の吸着パッド32が設けられている。この吸
着パッド32はドラム11の外周面にシート20を巻き
付ける際に、そのシート20の先端を吸着保持するため
のものであり、ドラム11内部の真空通路(図示せず)
及び回転継手15を介して外部の負圧装置に接続されて
いる。なお、この吸着パッド32に対する負圧供給と、
吸着溝30への負圧供給とは、それぞれ別個の経路で行
われる構成となっており、それぞれ別個に制御可能であ
る。
【0017】以上の構成のシート保持ドラム装置10に
ついて、以下その動作を説明する。ドラム11に対して
シート20を取り付ける際には、まず、ドラム11が停
止している状態で図示しないシート供給装置がシート2
0の先端をクランプ部21とドラム外周面との間の間隙
22に挿入する。この時、クランプピン25は図3
(a)に示すようにドラム外周面より内側に引っ込んで
いるので、シート先端の挿入に干渉することはなく、従
って、シート20の挿入時にクランプピン25をドラム
外周面の内側に引っ込めるという動作を必要としない。
次に、吸着パッド32がそのシート20の先端部分を吸
着保持し、その状態でドラム11が回転してシート20
をドラム外周面に巻き付けて行く。この時、シート20
の先端部分が吸着パッド32で固定されているので、シ
ート20が曲がりにくくても支障なくドラム外周面に巻
き付けられてゆく。その後、シート20の後端をシート
供給装置が、ドラム外周面のシート保持領域の後端側に
設けているクランプ部とドラム外周面との間の間隙に挿
入させる。最後に、吸着溝30に負圧が供給され、シー
ト20をドラム11の外周面に吸着保持する。以上でシ
ートの取付動作が終了する。ここで、シート20はその
先後端の外面側がクランプ部21で拘束されるため、シ
ート20がダイレクト刷版のように復元力の大きい材料
であっても、シート20がドラム11の外周面から剥が
れることがない。
【0018】その後、ドラム11を回転させてシート2
0に対する記録動作を行う。この記録動作の時には、ド
ラム11が高速回転し、従ってシート20には大きい遠
心力が作用し、ドラム11から剥がれようとする力が大
きくなる。しかしこの時には、図3(c)に示すよう
に、ウエイト26及びクランプピン25にも大きい遠心
力が作用しており、この遠心力によってクランプピン2
5が大きい押圧力でシート20をクランプ部21に押し
付けている。すなわち、クランプピン25及びクランプ
部21が大きいクランプ力によってシート20の先後端
を掴んでいる。このため、ドラム11の高速回転時にシ
ート20がドラム11から外れて飛び出すというトラブ
ルが生じることはない。また、シート20の両端を、ク
ランプ部21とクランプピン25でクランプしているの
で、シート20の先後端を折り曲げておらず、このた
め、シート20を後工程の現像工程等に送った際に、ト
ラブルを生じることがない。
【0019】ドラム11からシート20を取り外す時に
は、ドラム11が停止している時に、シート20の先端
側を剥離用の吸着パッド(図示せず)で引っ張ってクラ
ンプ部21から引き抜き、その後、ドラム11をゆっく
りと回転させながらシート20を剥がしてゆき、シート
後端をクランプ部21から引き抜く。この時、ドラム1
1が回転していても、その回転速度が低いため、図3
(b)に示すように、クランプピン25はシート20を
クランプ部21に押し付けておらず、支障なくシート2
0をクランプ部21から引き抜くことができる。換言す
れば、クランプ部21とクランプピン25とによるクラ
ンプは、ドラム11の回転を遅くすることにより自動的
に解除されるので、クランプの解除動作が不要であり、
動作が簡単となる。
【0020】なお、上記実施例では、ドラム外周面に吸
着溝30を形成しているが、シート20によってはこの
吸着溝30を省略し、クランプ部21と固定手段24の
みによって、シートを保持する構成としてもよい。ま
た、上記実施例では、ダイレクト刷版に対する記録(露
光)を行う装置に用いたシート保持ドラム装置を示した
が、本発明はこの種の記録装置に限らず、他の記録装置
に用いることも可能であり、更には、読取装置、印刷装
置等にも適用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ドラムの外周面のシート保持領域の先後端位置に、
ドラムの外周面との間に、シート端部を挿入可能な間隙
を形成するようにクランプ部を取り付け、且つそのドラ
ム内部には前記クランプ部とドラム外周面との間の間隙
に挿入されたシートを前記ドラムの内側より前記クラン
プ部に押圧固定する固定手段を設けるという構成とした
ことにより、シートの先後端をドラム外周面に設けてい
るクランプ部とドラム外周面との間隙に挿入し、固定手
段によってそのシートの端部をドラムの内側より前記ク
ランプ部に押圧固定することにより、シート先後端を折
り曲げることなくシートをドラム外周面に固定すること
ができ、剛性の高い、復元力の大きいダイレクト刷版等
のシートであっても良好に保持することができると共に
シートの先後端部で多発し勝ちな装着不良を防止するこ
とができ、更に、そのシートを後工程に送って処理する
際に、シートの先後端には折り曲げ部が形成されていな
いためトラブルを生じない等の効果を有している。
【0022】ここで、前記固定手段として、ドラムの外
面に突出してシートをクランプ部に押し付け可能なクラ
ンプピンと、そのクランプピンを保持し前記ドラムの半
径方向に移動可能なウエイトとを備えたものを用い、こ
のウエイト及びクランプピンに作用するドラムの回転数
に応じた遠心力によりクランプ力を発生させる構成とす
ると、ドラムの回転数に応じたクランプ力でシートの先
後端をクランプでき、高速回転時においても強固なクラ
ンプ力が得られ、シートがドラムから外れて飛び出すと
いう危険を防止できると共に、シートを安定してドラム
外周面に固定保持でき、安定した画像記録或いは読み取
り等を行うことができる等の効果が得られる。
【0023】また、前記ドラムの外周面に吸着溝又は孔
を形成すると共に、その吸着溝又は孔に負圧を作用させ
る負圧装置を設け、シートを前記吸着溝又は孔を利用し
てドラムの外周面に真空吸着する構成とすると、前記し
たクランプ部と固定手段とによるシートの先後端の固定
に加えて、シートを前記吸着溝又は孔を利用してドラム
の外周面に真空吸着することができ、シートの保持が極
めて確実となるという効果が得られる。
【0024】更に、ドラムの外周面に形成した吸着溝又
は孔のパターンとして、ドラム端部が中央部に比べて密
になるように設定しておくと、真空の漏れやすい両端部
を確実に吸着できるので、全体の真空漏れを防止でき、
真空吸着の効率を高くできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるシート保持ドラム装置
を備えた画像記録装置を示す概略斜視図
【図2】図1に示すシート保持ドラム装置の概略斜視図
【図3】図2に示すシート保持ドラム装置の要部の概略
断面を示すもので、 (a)はドラム停止時の状態を示す概略断面図 (b)はドラム低速回転時の状態を示す概略断面図 (c)はドラム高速回転時の状態を示す概略断面図
【図4】図3(a)のX−X矢視断面図
【図5】本発明の他の実施例によるシート保持ドラム装
置の概略斜視図
【図6】(a)はドラム外周面にシートを固定するため
の機構の1例を示す概略側面図 (b)はその機構により固定した後のシートを外して示
す概略斜視図
【符号の説明】
10 シート保持ドラム装置 11 ドラム 14 モータ 15 回転継手 16 記録ヘッド 17 リニアモータ 20 シート(ダイレクト刷版) 21 クランプ部 22 間隙 24 固定手段 25 クランプピン 26 ウエイト 27 ガイド 28 ばね 30 吸着溝 32 吸着パッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にシートを保持する円筒状のドラ
    ムと、このドラムの外周面のシート保持領域の先後端位
    置に配置され、ドラムの外周面との間に、シート端部を
    挿入可能な間隙を形成するように取り付けられたクラン
    プ部と、このクランプ部とドラム外周面との間の間隙に
    挿入されたシートを前記ドラムの内側より前記クランプ
    部に押圧固定する固定手段とを有するシート保持ドラム
    装置。
  2. 【請求項2】 固定手段が、ドラムの外面に突出してシ
    ートをクランプ部に押し付け可能なクランプピンと、そ
    のクランプピンを保持し前記ドラムの半径方向に移動可
    能なウエイトとを備え、このウエイト及びクランプピン
    に作用するドラムの回転数に応じた遠心力によりクラン
    プ力を発生させていることを特徴とする請求項1記載の
    シート保持ドラム装置。
  3. 【請求項3】 ドラムの外周面に形成された吸着溝又は
    孔と、その吸着溝又は孔に負圧を作用させる負圧装置と
    を備え、シートを前記吸着溝又は孔を利用してドラムの
    外周面に真空吸着することを特徴とする請求項1又は2
    記載のシート保持ドラム装置。
  4. 【請求項4】 ドラムの外周面に形成した吸着溝又は孔
    のパターンは、ドラム端部が中央部に比べて密になるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項3記載のシ
    ート保持ドラム装置。
JP13195294A 1994-06-14 1994-06-14 シート保持ドラム装置 Pending JPH082738A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032037A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fujifilm Corp 媒体固定装置及び画像形成装置

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