JP2003280210A - シート材保持装置 - Google Patents

シート材保持装置

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JP2003280210A
JP2003280210A JP2002080955A JP2002080955A JP2003280210A JP 2003280210 A JP2003280210 A JP 2003280210A JP 2002080955 A JP2002080955 A JP 2002080955A JP 2002080955 A JP2002080955 A JP 2002080955A JP 2003280210 A JP2003280210 A JP 2003280210A
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JP
Japan
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chuck
sheet material
drum
rotary drum
printing plate
Prior art date
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Application number
JP2002080955A
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English (en)
Inventor
Kazuteru Kowada
一輝 古和田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラムを構成する複数のドラム間におい
てもシート材を挟持し、該シート材を回転ドラムに適正
に保持させる。 【解決手段】 回転ドラム12の周方向における所定位
置に固定された先端チャックユニット10では、回転ド
ラム12を構成する複数のドラム40間の隙間において
は、先端チャック26と取付部材44のブリッジ部46
との間で印刷版の先端を挟持する。一方、印刷版16の
後端位置に応じて回転ドラム12に対し着脱される後端
チャックユニット11では、上記隙間においては、後端
チャック36と該後端チャック36に取り付けられた受
け部材80との間で印刷版の後端を挟持する。これによ
り、印刷版の先後端が全幅に亘り略均一に挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を回転ド
ラムに巻き付ける際または巻き付けた後に、該シート材
の巻き付け方向端部を回転ドラムの外周面との間で挟持
するシート材保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状の記録材料(シート材)、特に
支持体上に感光層(乳剤面)が設けられた印刷版を用
い、この印刷版を回転ドラムの外周面に巻き付けた状態
で高速で回転(主走査)させつつ、該回転ドラムの軸方
向に沿って移動(副走査)する記録ヘッドによって上記
印刷版の感光層にレーザビームを照射し、該感光層に画
像を記録する技術(印刷版露光装置)が開発されてきて
いる。このような技術では、印刷版への迅速な画像記録
が可能である。
【0003】印刷版に画像を記録するにあたっては、給
版ユニットから供給された印刷版の巻き付け方向先端
を、回転ドラムに取り付けられたシート材保持装置であ
る先端チャックユニットの先端チャックで保持する。さ
らに、この状態で回転ドラムを低速で回転させて印刷版
を回転ドラムに巻き付け、回転ドラムに巻き付けられた
印刷版の後端を、シート材保持装置である後端チャック
ユニットの後端チャックで保持するようになっている。
【0004】なお、縦横の寸法が異なる複数サイズの印
刷版を回転ドラムに巻き付けることができるように、先
端チャックは回転ドラムの所定位置に取り付けられてお
り、後端チャックはサイズの異なる印刷版の後端位置に
応じた回転ドラムの周方向の位置への移動可能または着
脱可能とされている。また、先端チャックユニット及び
後端チャックユニットでは、それぞれ複数の先端チャッ
クまたは後端チャックが、回転ドラムの軸方向に沿って
所定の間隔で配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記印刷版
露光装置において、回転ドラムの回転モーメントを低減
するために、軸方向に離間した複数のドラムを一体回転
可能に連結して構成した分割型の回転ドラムの採用が考
えられている。
【0006】しかしながら、このような回転ドラムに適
用されるシート材保持装置では、複数のドラム間の隙間
において、先端チャックまたは後端チャックとの間に印
刷版を挟持する部分がなかった。
【0007】この場合でも、ドラム間の隙間が小さけれ
ば問題ないが、例えばドラム間の隙間が上記複数の先端
チャック間の間隔よりも大きい場合は、ドラム間の隙間
において印刷版を挟持しない非挟持部分が長くなり、該
隙間を跨いで巻き付けられた印刷版に変形(所定の巻き
付け面に対する浮きや凹み)を生じる原因となる。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、回転ドラ
ムを構成する複数のドラム間においてもシート材を挟持
し、該シート材を回転ドラムに適正に保持させることが
できるシート材保持装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るシート材保持装置は、軸方
向に離間した複数のドラムを有する回転ドラムに設けら
れ、前記複数のドラム間を跨いで該ドラムの外周面に巻
き付けられるシート材の巻き付け方向端部を、前記外周
面との間で挟持するシート材保持装置であって、前記シ
ート材を前記外周面との間で挟持する挟持位置及び該挟
持を解除する解除位置を取り得るチャック本体と、前記
複数のドラム間に位置し、前記チャック本体との間で前
記シート材を挟持する挟持面を有する受け部材と、を備
えたことを特徴としている。
【0010】請求項1記載のシート材保持装置では、チ
ャック本体が解除位置に位置するときに、該チャック本
体とドラムの外周面との間にシート材の巻き付け方向端
部が挿入されると、チャック本体を挟持位置に移動させ
る。これにより、シート材が回転ドラムに保持される。
【0011】ここで、複数のドラム間に位置しチャック
本体との間でシート材を挟持する受け部材を設けたた
め、該複数のドラム間の隙間を跨いで巻き付けられるシ
ート材の巻き付け方向端部は、該隙間において受け部材
の挟持面とチャック本体との間で挟持される。これによ
り、シート材は、その巻き付け方向端部が全幅に亘って
略均一に挟持され、変形することなく(内側へ凹んだ
り、外側へ浮いたりすることなく)、回転ドラムに適正
に保持される。
【0012】このように、請求項1記載のシート材保持
装置では、回転ドラムを構成する複数のドラム間におい
てもシート材を挟持し、該シート材を回転ドラムに適正
に保持させることができる。
【0013】請求項2記載の発明に係るシート材保持装
置は、請求項1記載のシート材保持装置において、前記
受け部材は、前記挟持面に隣接され前記外周面に対応し
た円弧面を有し、前記ドラム間に位置する際に、前記円
弧面を前記シート材の巻き付け側に前記外周面に沿って
位置させる、ことを特徴としている。
【0014】請求項2記載のシート材保持装置では、受
け部材がドラム間に位置すると、円弧面がシート材の巻
き付け側にドラムの外周面に沿って位置する。これによ
り、受け部材の挟持面とチャック本体との間で挟持され
たシート材は、外挟持面に隣接した円弧面に巻き掛けら
れる。すなわち、上記シート材の挟持部位直近における
ドラム間の隙間(空隙部)が円弧面によって閉塞され、
回転ドラムが高速回転する際に懸念される上記挟持部位
直近におけるシート材の内側への凹みが防止される。
【0015】なお、円弧面の円周長は、回転ドラムの径
や回転速度、シート材の特性(材質や厚み等より決まる
腰の強さ等)に応じて適宜設定すれば良い。
【0016】請求項3記載の発明に係るシート材保持装
置は、請求項1または請求項2記載のシート材保持装置
において、前記チャック本体を、前記外周面の周方向に
おける任意の位置との間で前記シート材を挟持可能と
し、前記受け部材を、前記チャック本体の任意の挟持位
置に応じた前記周方向の位置へ移動可能とした、ことを
特徴としている。
【0017】請求項3記載のシート材保持装置では、チ
ャック本体が、ドラム周方向における任意の位置におい
て該ドラム外周面との間でシート材を挟持可能とされて
おり、ドラム周方向におけるシート材の巻き付け方向端
部の位置が変更されても、該シート材の端部をドラム外
周面との間で挟持できるようになっている。
【0018】ここで、受け部材がチャック本体の上記挟
持位置に応じたドラム周方向の位置へ移動可能であるた
め、該受け部材を上記任意の位置の範囲に対応して大型
化する必要がない。換言すれば、受け部材は、その機能
に必要な最小寸法の挟持面、または、挟持面及び円弧面
を備えていれば足り、小型化が図られる。また、ドラム
間において外周部に位置する受け部材が小型化されるた
め、回転ドラムの回転モーメントが抑制される。
【0019】本構成は、例えば、巻き付け方向の長さが
異なるシート材に対応して、シート材の巻き付け方向一
端部または両端部のドラム周方向における位置が変更さ
れる場合に、好適に適用される。
【0020】請求項4記載の発明に係るシート材保持装
置は、請求項3記載のシート材保持装置において、前記
チャック本体を、前記回転ドラムに対する装着または離
脱によって、前記挟持位置または解除位置に移動させ、
前記受け部材を、前記チャック本体との間で前記シート
材を挟持する保持位置と、前記装着または離脱の際に前
記シート材との干渉を回避する回避位置との間で移動可
能に、前記チャック本体に取り付けた、ことを特徴とし
ている。
【0021】請求項4記載のシート材保持装置では、チ
ャック本体は、回転ドラムから離脱しているときに解除
位置に位置し、回転ドラムが回転することでドラム周方
向における任意の位置へ相対的に移動する。一方、チャ
ック本体は、回転ドラムに装着されて上記の如くシート
材の端部を挟持(挟持位置へ移動)し、この状態で該回
転ドラムと共に回転する。
【0022】ここで、受け部材がチャック本体に取り付
けられているため、該受け部材はチャック本体と共に回
転ドラムに対し移動し、または一体に回転する。このた
め、本構成のシート材保持装置では、受け部材をドラム
に対し移動させる機構が不要で、構造が簡単である。
【0023】また、受け部材は、チャック本体が回転ド
ラムに着脱される際に回避位置を取り得るため、ドラム
間の隙間を跨ぐシート材に干渉することなく、該隙間に
対し進退できる。このため、チャック本体は、受け部材
をシート材に干渉させないために複雑な経路で回転ドラ
ムにアクセスする必要がなく、該チャック本体の着脱機
構も簡素化される。
【0024】請求項5記載の発明に係るシート材保持装
置は、請求項3記載のシート材保持装置において、前記
複数のドラム間に配置され、該ドラムと一体に回転する
状態と相対回転する状態とを選択的に切り換え可能な回
転部材を備え、前記受け部材を前記回転部材に設けた、
ことを特徴としている。
【0025】請求項5記載のシート材保持装置では、ド
ラム間に配置された回転部材は、受け部材をドラム周方
向の位置へ移動させる際にはドラムと相対回転し、受け
部材がチャック本体の挟持位置に応じた位置へ達すると
ドラム一体に回転する。このため、上記の通り受け部材
の小型軽量化を図りつつ、チャック本体(着脱機構やド
ラム周面に沿った移動機構を含む)の構造を簡素化でき
る(例えば、チャック本体を従来構造のままで適用でき
る)。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
シート材保持装置としての先端チャックユニット10、
後端チャックユニット11について説明する。先ず、こ
れらが適用された回転ドラム12を有する画像記録装置
としての印刷版自動露光装置の露光部14の概略構成を
説明し、次いで、回転ドラム12及び先端チャックユニ
ット10、後端チャックユニット11について説明する
こととする。
【0027】図9には、露光部14及び該露光部14へ
印刷版16を搬送する搬送ガイドユニット18の概略構
成が示されている。この図に示される如く、露光部14
は、シート材としての印刷版16を外周面に巻き付けて
保持する回転ドラム12を主要部として構成されてお
り、印刷版16が、搬送ガイドユニット18に案内され
て、この回転ドラム12の接線方向から送り込まれるよ
うになっている。
【0028】搬送ガイドユニット18は、給版ガイド2
0と排版ガイド22とで構成されている。搬送ガイドユ
ニット18の給版ガイド20と排版ガイド22とは、互
いの相対位置関係が横V字型とされ、図9の紙面上下方
向に所定角度回動する構造となっている。この回動によ
って、給版ガイド20または排版ガイド22を回転ドラ
ム12または搬送ガイドユニット18の近傍に配設され
たパンチャー24に選択的に対応させる(回転ドラム1
2の接線方向に配置させる)ことができる。
【0029】パンチャー24は、送り込まれた印刷版1
6の先端に位置決め用の切欠きを形成するように構成さ
れている。そして、露光部14では、先ず、印刷版16
が給版ガイド20に案内されてパンチャー24へ送り込
まれ、このパンチャー24によって、その先端に位置決
め用の切欠きを形成するようになっている。また、パン
チャー24による処理後、印刷版16を一旦給版ガイド
20に戻し、搬送ガイドユニット18が回動されると印
刷版16を回転ドラム12に対応する位置に移動させる
ようになっている。
【0030】回転ドラム12は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版16の装着露光方向(図9に矢印Aで示
す方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版16
の取外し方向(図9に矢印Bで示す方向)へ回転される
構成である。なお、他の図において矢印A、矢印Bが示
されている場合は、それぞれ上記装着露光方向、取外し
方向を示している。
【0031】この露光部14を構成する回転ドラム12
には、外周面の所定の位置に、先端チャックユニット1
0の先端チャック26(詳細は後述)が取り付けられて
いる。露光部14では、この回転ドラム12に印刷版1
6を装着するときに、先ず、先端チャック26が、搬送
ガイドユニット18の給版ガイド20によって送り込ま
れる印刷版16の先端に対向する位置(印刷版装着位
置)で回転ドラム12を停止させるようになっている。
【0032】また、露光部14には、印刷版装着位置で
先端チャック26に対向してチャック開閉ユニット28
が設けられている。先端チャック26は、チャック開閉
ユニット28の伸縮ロッド28Aが伸長して一端側が押
圧されることで回転ドラム12の外周面との間に印刷版
16の挿入が可能な受入れ状態となる。この状態で、先
端チャック26と回転ドラム12の外周面との間に印刷
版16が給版ガイド20に案内されて搬送され、この印
刷版16の先端が回転ドラム12に所定位置に突設され
た位置決めピン(図示省略)に突き当てられて該印刷版
16が位置決めされるようになっている。
【0033】そして、この状態でチャック開閉ユニット
28の伸縮ロッド28Aを引き戻して先端チャック26
への押圧を解除すると、印刷版16の先端(巻き付け方
向の一端部)を先端チャック26と回転ドラム12の外
周面との間で挟持して保持する構成である。
【0034】回転ドラム12に印刷版16の先端を固定
すると、露光部14では、回転ドラム12を装着露光方
向へ回転するようになっている。これにより、搬送ガイ
ドユニット18の給版ガイド20から送り込まれる印刷
版16が、回転ドラム12の外周面に巻き付けられる構
成である。
【0035】さらに、回転ドラム12の外周面近傍にお
ける印刷版装着位置(チャック開閉ユニット)よりも装
着露光方向の下流側には、スクイズローラ30が配置さ
れている。このスクイズローラ30は、回転ドラム12
の外周面に対し接離するようになっており、この回転ド
ラム12の外周面に印刷版16を巻き付ける際に該外周
面に向けて移動することによって、回転ドラム12に巻
き付けられる印刷版16を回転ドラム12へ向けて押圧
し、印刷版16を回転ドラム12の外周面に密着させる
構成である。
【0036】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム12の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32は、回転ドラム12へ向けて突
出されたシャフト34に後端チャックユニット11の後
端チャック36(詳細は後述)が装着されている。
【0037】露光部14では、回転ドラム12に巻き付
けた印刷版16の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向する位置に達すると、後端チャック着脱ユニッ
ト32がシャフト34を突出させ、後端チャック36を
回転ドラム12の所定の位置に装着するようになってい
る。これにより、後端チャック36が、回転ドラム12
との間で印刷版16の後端を挟持して保持する構成であ
る。
【0038】また、露光部14では、印刷版16の先端
及び後端を回転ドラム12に保持するとスクイズローラ
30を離間させるようになっている。この後、露光部1
4では、回転ドラム12を所定の回転速度で高速回転さ
せつつ、この回転ドラム12の回転に同期させて、記録
ヘッド部38から画像データに基づいて変調した光ビー
ムを印刷版16へ照射するようになっている。これによ
り、印刷版16が画像データに基づいて走査露光される
構成である。
【0039】さらに、露光部14では、印刷版16への
走査露光が終了すると、印刷版16の後端を保持してい
る後端チャック36が後端チャック着脱ユニット32に
対向する位置で回転ドラム12を一時停止させ、後端チ
ャック着脱ユニット32が回転ドラム12から後端チャ
ック36を取り外し印刷版16の後端を開放するように
なっている。
【0040】さらにまた、露光部14では、印刷版16
の後端が開放された状態で回転ドラム12を印刷版16
の取出し方向へ回転させることで、印刷版16を後端側
から回転ドラム12の接線方向に沿って搬送ガイドユニ
ット18の排版ガイド22へ排出し、その後、次工程の
現像装置へ搬送する構成である。
【0041】次に、回転ドラム12、先端チャックユニ
ット10及び後端チャックユニット11の構成について
説明する。
【0042】図1には、回転ドラム12の全体構成が斜
視図にて示されている。この図に示される如く、回転ド
ラム12は、複数(本第1の実施の形態では8つ)のド
ラム40と、回転軸42と、取付部材44とを備えてい
る。
【0043】各ドラム40は、印刷版16が巻き付けら
れるドラム体40Aと、中心部に設けられたハブ40B
と、ハブ40Bを軸方向に貫通したハブ孔40Cと、ド
ラム体40Aとハブ40Bとを接続する複数(本第1の
実施の形態では4本)のスポーク40Dとを備えてい
る。各スポーク40Dは、ドラム40の半径方向に沿っ
て放射状に設けられている。
【0044】これらのドラム40は、互いに軸方向に離
間して配置され、それぞれハブ孔40Cに挿通された回
転軸42に固定されることで同軸的かつ一体回転可能に
連結されている。回転軸42は、上記駆動手段によって
装着露光方向または取外し方向の回転力が伝達されるよ
うになっている。このように、回転ドラム12は、各ド
ラム40を軸方向に離間して配置することで、軽量化す
なわち回転モーメント(上記駆動手段の駆動力)の低減
が図られている。
【0045】なお、露光部14ではそれぞれサイズの異
なる複数種類の印刷版16が処理されるが、各ドラム4
0の間隔は、各種印刷版16がそれぞれ回転ドラム12
に巻き付けられる際に、各種印刷版16の幅方向(巻き
付け方向と直交する方向)端部がドラム40間に位置し
ないように決められている。一方、印刷板16の幅方向
端部はドラム40間に位置しても良い。
【0046】また、図2にも示される如く、各ドラム体
40Aの外周部における1本のスポーク40Dとの接続
部には、径方向外側及び軸方向の両端に開口した保持凹
部40Eが軸方向に沿って設けられている。各保持凹部
40Eは、上記各ドラム40の連結状態で一直線上に配
置されており、各ドラム体40A(ドラム40)に架け
渡された略長尺直方体状の取付部材44が段差なく挿入
され固着されている。
【0047】この状態で、取付部材44の両端部は、そ
れぞれ回転ドラム12の両端に位置するドラム40の軸
方向外端面に略一致している。なお、取付部材44が固
着される保持凹部40Eに対応するスポーク40Dが、
受け部材に取り付けられる先端チャックユニット10の
遠心力に抗してドラム体40Aの変形を阻止するように
なっている。
【0048】以上説明した回転ドラム12の取付部材4
4には、先端チャックユニット10が取り付けられてい
る。先端チャックユニット10は、複数(本第1の実施
の形態では12個)のチャック本体としての先端チャッ
ク26を備えており、各先端チャック26は、取付部材
44の長手方向に沿って整列して配置されている。各先
端チャック26の上記長手方向両側には、それぞれ先端
チャック26支持用のベースブロック50が配設されて
いる。
【0049】ベースブロック50は、隣り合う先端チャ
ック26に共用されることで本第1の実施の形態では1
3個設けられており、それぞれアンカ部50Aが取付部
材44の取付溝45に挿入された状態で、該アンカ部5
0Aにねじ51がねじ込まれることで取付部材44に固
定されている。
【0050】図2及び図3に示される如く、各先端チャ
ック26は、それぞれ支軸52を介してベースブロック
50に揺動自在に支持されている。これにより、各先端
チャック26は、それぞれ独立してドラム40に固着さ
れた取付部材44の外面(回転ドラム12の外周面)に
対し接離可能とされている。なお、支軸52は、先端チ
ャック26またはベースブロック50に一体に設けられ
ても良く、先端チャック26及びベースブロック50に
それぞれ設けられた軸孔に挿通されても良い。
【0051】この先端チャック26は、その印刷版16
が供給される側(矢印B側)の端部に、クランプ部26
Aが取付部材44側へ向けて突設されており、支軸52
を挟んでクランプ部26Aと反対側がチャック開閉ユニ
ット28の伸縮ロッド28Aによって押圧操作される押
圧部26Bとされている。また、先端チャック26は、
その押圧部26Bと支軸52との間に設けられたばね受
け部26Cに、一端部が取付部材44に係止されたばね
54の他端部が係止されており、このばね54の付勢力
によってクランプ部26Aが取付部材44に当接する方
向に付勢されている。
【0052】以上により、先端チャック26は、通常ば
ね54の付勢力によってクランプ部26Aが取付部材4
4に当接しており、押圧部26Bが伸縮ロッド28Aに
よって押圧されると、ばね54の付勢力抗して揺動し図
2に想像線で示すようにクランプ部26Aが取付部材4
4から離間して上記受入れ状態となり(解除位置へ移動
し)、クランプ部26Aと取付部材44との間に印刷版
16の巻き付け方向端部が挿入された状態でチャック開
閉ユニット28が伸縮ロッド28Aを引き戻すと、クラ
ンプ部26Aと取付部材44との間に印刷版16の端部
を挟持する(挟持位置へ移動する)構成である。すなわ
ち、先端チャック26は、支軸52を介してベースブロ
ック50に案内されつつ揺動し、挟持位置と解除位置と
の間で移動できるようになっている。
【0053】また、先端チャック26は、支軸52より
も押圧部26B側に重心が位置しており、回転ドラム1
2が高速回転すると、この押圧部26B側が取付部材4
4から離間する方向の遠心力がばね54の付勢力に付加
され、クランプ部26Aにおいて印刷版16を一層強固
に挟持(押圧)するようになっている。
【0054】そして、図3にも示される如く、取付部材
44は、クランプ部26Aとの間で印刷版16を挟持す
る部分が挟持面44Aとされると共に、挟持面44Aの
矢印B側(印刷判16の巻き付け側)に隣接された部分
が円弧面44Bとされている。挟持面44Aは略平坦に
形成され、円弧面44Bはドラム40の外周面に対応し
て形成されると共に該外周面に沿って面一に配置されて
いる。
【0055】すなわち、取付部材44は、各ドラム40
の保持凹部40Eに入り込んだ部分における挟持面44
Aが本発明における「ドラムの外周面」に相当し、各ド
ラム40間に位置するブリッジ部46が本発明における
「受け部材」に相当する。なお、ブリッジ部46におけ
る挟持面44Aを挟持面46A、ブリッジ部46におけ
る円弧面44Bを円弧面46Bという。このように、取
付部材44は、回転ドラム12側の構成部品と先端チャ
ックユニット10側の構成部品(ブリッジ部46)とを
兼ねて構成されている。
【0056】また、回転ドラム12を構成するドラム4
0(本第1の実施の形態では、一部のドラム40)に
は、その周方向に沿って取付溝48が設けられている。
取付溝48は、後端チャックユニット11を構成するチ
ャック本体としての後端チャック36の装着用とされて
いる。
【0057】図1に示されるように、後端チャックユニ
ット11は、所定長さの帯板状に形成された複数(本第
1の実施の形態では3個)のチャック本体としての後端
チャック36を備えており、各後端チャック36は、回
転ドラム12の軸線方向に沿って整列して配置されてお
り、この状態で回転ドラム12に対し着脱されるように
なっている。
【0058】図4にも示される如く、各後端チャック3
6は、幅方向の一端側(矢印A側)に、クランプ部36
Aが回転ドラム12の外周面に向けて突設されている。
後端チャック36は、クランプ部36Aとドラム40の
外周面との間で印刷版16の後端を挟持して、該印刷版
16を回転ドラム12に固定するようになっている。
【0059】各後端チャック36におけるクランプ部3
6Aと反対側の面における取付溝48に対応する位置に
は、それぞれ略矩形状の凹部60が形成されている。ま
た、各凹部60の中央部には、後端チャック36を板厚
方向に貫通する貫通孔62が設けられている。
【0060】この各凹部60の貫通孔62には、脚64
が取り付けられている。脚64は、矩形ブロック状の基
部64Aと、基部64Aから立設され貫通孔62よりも
大径の略円柱状に形成された脚部64Bと、脚部64B
から突設され貫通孔62よりも小径の略円柱状に形成さ
れた支軸64Cとを有して構成されている。また、支軸
64Cには、その軸方向端部に開口したねじ孔64Dが
設けられている。
【0061】この脚64は、基部64Aがドラム40側
に位置するように支軸64Cを貫通孔62に挿通した状
態で、貫通孔62よりも大径の頭部66Aを有する取付
ねじ66をねじ孔64Dに螺合することで、後端チャッ
ク36に脱落不能に取り付けられる。また、脚64の脚
部64B(支軸64Cとの間の段部)と後端チャック3
6との間には、弾性体によって形成された座板68が挟
持され、取付ねじ66の頭部66Aと後端チャック36
との間には、座板68及び可撓性部材によって略矩形形
状に形成された抑え板70が挟持されている。
【0062】そして、上記の通り支軸64Cが貫通孔6
2よりも小径であることにより、後端チャック36は、
そのクランプ部36Aとは幅方向反対側(矢印A側)の
端部を上下(ドラム40の外周面に沿って接離する方
向)に移動させることで、その反対方向にクランプ部3
6Aを移動できるようになっている。すなわち、後端チ
ャック36は、座板68を弾性変形させつつ、脚64
(支軸64C)に対し揺動可能な構成である。
【0063】この後端チャック36のクランプ部36A
とは幅方向反対側の端部における各脚64に対応する位
置には、それぞれ該後端チャック36を板厚方向に貫通
する貫通孔72が設けられている。貫通孔72は、ドラ
ム40側の部分が小径である段付孔とされており、この
小径孔72Aと大径孔72Bとの間に係合段部72Cが
形成されている。また、各貫通孔72の小径部側の外側
には、ガイドリング74が設けられている。
【0064】これらの各貫通孔72には、それぞれ脚6
4と隣り合う付勢脚76が設けられている。付勢脚76
は、ドラム40側に位置する略円板形状の当て板76A
と、当て板76Aから突設されたガイドリング76B
と、小径孔72Aに軸方向の摺動可能に挿通されるシャ
フト76Cと、シャフト76Cに設けられ係合段部72
Cに係合可能なフランジ部76Dとを備えている。そし
て、シャフト76Cが、フランジ部76Dを大径孔72
Bに位置させるように小径孔72Aに挿通された状態
で、ガイドリング76Bに固着される。
【0065】これにより、付勢脚76は、後端チャック
36に脱落不能に取り付けられる。また、後端チャック
36と当て板76Aとの間には、コイルばね78が配置
されている。コイルばね78は、その両端部にそれぞれ
ガイドリング74、76Bが嵌入され、ずれが防止され
ている。
【0066】このコイルばね78の付勢力によって、当
て板76Aが後端チャック36から離間する方向(ドラ
ム40側)に付勢されている。なお、フランジ部76D
が係合段部72Cと係合することで当て板76Aの突出
長が規制されており、後端チャック36の回転ドラム1
2からの離脱状態では、当て板76Aの方が脚64の基
部64Aよりも突出している。したがって、後端チャッ
ク36を回転ドラム12に装着する際には、当て板76
Aが先ずドラム40の取付溝48の底に当接することと
なる。
【0067】一方、図5に示される如く、脚64の基部
64Aは、側面視でドラム40側の底辺部(脚部64B
とは反対側の端部)が長い台形状に形成されている。一
方、回転ドラム12のドラム40に設けられた取付溝4
8は、断面視台形状に形成され、その開口部48Aの開
口幅W1が底部48Bの幅W2よりも小とされている。
一方、基部64Aは、上記端部における幅W3が取付溝
48の開口幅W1よりも小で、この幅W3に直交する方
向の長さW4が開口幅W1よりも大かつ幅W2よりも小
とされている。
【0068】これにより、脚64の基部64Aは、その
幅を取付溝48幅方向に合わせることで取付溝48に対
する進退が可能となり、取付溝48に進入した状態で略
90°回転されて長さ方向が取付溝48の幅方向に合わ
されることで、取付溝48からの抜け止め状態となる構
成である。
【0069】図7にも示される如く、脚64に固定され
た取付ねじ66には、上記後端チャック着脱ユニット3
2のシャフト34の先端が嵌入されている。シャフト3
4は、軸方向へ移動(伸縮)して後端チャック36をド
ラム40に対し接離させることができると共に、少なく
とも90°の範囲で軸廻りに回動して脚64の基部64
Aを取付溝48への着脱可能位置または上記抜け止め位
置へ選択的に移動させることができる構成である。
【0070】これにより、シャフト34が回転ドラム1
2側へ移動し後端チャック36がドラム40の外周面に
近接すると、先ず、当て板76Aが取付溝48の底部4
8Bに当接し、さらに近接すると、コイルばね78を変
形させつつ基部64Aが取付溝48に進入する。そし
て、シャフト34を回動して基部64Aを略90°回転
させると、後端チャック36が回転ドラム12に装着さ
れる構成である。この装着状態では、コイルばね78の
付勢力によってクランプ部36Aがドラム40の外周面
に近接し、該外周面との間に印刷版16を挟持するよう
になっている。また、後端チャック36は、上記装着動
作と反対の動作によって、回転ドラム12から離脱さ
れ、上記挟持状態を解除するようになっている。
【0071】ここで、シャフト34と取付ねじ66と
は、図示しない弾性手段を介して嵌り合っており、後端
チャック36は、通常取付ねじ66がシャフト34に嵌
合された状態で移動するが、基部64Aが取付溝48に
抜け止めされた状態でシャフト34を回転ドラム12か
ら離間する方向へ移動すると、取付ねじ66のシャフト
34との嵌合状態が解除され、シャフト34のみが上昇
することになる。これにより、後端チャック36が回転
ドラム12に装着された状態で、後端チャック着脱ユニ
ット32(シャフト34)が該回転ドラム12の回転に
干渉しないようになっている。
【0072】また、図1に示される如く、後端チャック
ユニット11は、ドラム40間の隙間に対応する位置に
それぞれ対応する複数(本第1の実施の形態では、7ヶ
所の隙間に対応して7個)の受け部材80を備えてい
る。各受け部材80は、それぞれ後端チャック36に取
り付けられている。
【0073】図6に示される如く、受け部材80は、ド
ラム40の外周面に対応して円弧状に湾曲された受け部
82を有している。受け部82の幅は、対応するドラム
40間の隙間幅に対応している。また、受け部82の一
端部には、該受け部82の突側に略直角に屈曲されたア
ーム部84が設けられている。アーム部84の先端には
軸孔84Aが設けられている。
【0074】このアーム部84の先端は、その幅を後端
チャック36の長手方向(回転ドラム12の軸方向)に
合わせた状態で、後端チャック36のドラム40側(ク
ランプ部36A突出側)に開口した凹部86に入り込ん
でいる。この凹部86において、アーム部84の軸孔8
4Aに挿通された支軸88が軸支されている。これによ
り、受け部材80は、全体として後端チャック36に対
し、揺動自在に支持されている。そして、この揺動の支
点は、上記した後端チャック36の脚64に対する揺動
中心と略一致している。
【0075】また、支軸88はトーションばね90の環
状部に挿通されており、このトーションばね90の一端
部が後端チャック36の凹部86係止されると共に他端
部が受け部材80に係合している。このトーションばね
90の付勢力によって、受け部材80の受け部82が通
常クランプ部36Aに当接している。そして、受け部8
2におけるクランプ部36Aと当接する部分が挟持面8
2Aとされると共に、該当接状態で挟持面82Aよりも
突出する部分が円弧面82Bとされている。
【0076】さらに、後端チャック36のクランプ部3
6Aと凹部86との間には、該後端チャック36を板厚
方向に貫通する操作孔92が設けられている。図7に示
される如く、後端チャック36が回転ドラム12に着脱
される際には、後端チャック着脱ユニット32の押圧ロ
ッド94が該操作孔92に挿通されるようになってい
る。
【0077】この操作孔92を貫通した押圧ロッド94
は、受け部材80の受け部82を押圧し、該受け部82
が回転ドラム12に巻き付けられている印刷版16の端
部に干渉しない位置(回避位置)へ移動させる構成であ
る。すなわち、後端チャック36が回転ドラム12に着
脱される際には、受け部82の円弧面82Bの先端がク
ランプ部36Aよりも矢印B側に位置するようになって
いる。
【0078】一方、上記の通り後端チャック36が回転
ドラム12に装着されると、押圧ロッド94が操作孔9
2から退出し、図8に示される如く、受け部材80は、
ドラム40間の隙間においてトーションばね90の付勢
力によって揺動し、その挟持面82Aがクランプ部36
Aとの間で印刷版16の後端を挟持(保持位置へ移動)
すると共に、印刷版16の該挟持部近傍の部分に円弧面
82Bが内側から当接するようになっている。このと
き、挟持面82A及び円弧面82Bが、ドラム40の外
周面に沿って位置する(ドラム40の外周面と面一とな
る)ように、各部の寸法が決められている。
【0079】なお、押圧ロッド94は、通常操作孔92
に挿通されて受け部材80を回避位置に位置させ、後端
チャック36が回転ドラム12に装着されると上記通り
操作孔92から退出する構成としても良い。この場合、
押圧ロッド94の移動をシャフト34の回転ドラム12
に対する接離方向の移動と一致させることができる。
【0080】また、各後端チャック36は、脚64、付
勢脚76、受け部材80等の全ての部品が取り付けられ
た状態で、その重心が脚64に対する揺動中心よりも付
勢脚76側に位置している(図8参照)。これにより、
後端チャック36は、回転ドラム12が高速回転する
と、この付勢脚76側がドラム40から離間する方向の
遠心力がコイルばね78の付勢力に付加され、クランプ
部36Aにおいて印刷版16を一層強固に挟持(押圧)
するようになっている。
【0081】そして、受け部材80は、その揺動中心が
上記後端チャック36の揺動中心と略一致しているた
め、上記遠心力によって後端チャック36が揺動して姿
勢を変えても、姿勢を変えることがない。このため、印
刷版16のドラム40間の隙間に位置する部分は、回転
ドラムの高速回転時においても、その後端が適正に挟持
され、また該挟持部位の近傍が適正に支持される。この
構成は、例えば、クランプ部36Aをゴム等の弾性材で
被覆したり、クランプ部36Aを板ばね等で構成し、上
記遠心力による後端チャック36の揺動量が大きい場合
に特に好ましい。
【0082】次に、本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0083】印刷版自動露光装置の搬送ガイドユニット
18は、送り込まれた印刷版16をパンチャー24へ挿
入する。パンチャー24は、印刷版16の先端に切欠き
を形成する。切欠きが形成された印刷版16は、搬送ガ
イドユニット18の給版ガイド20に戻される。
【0084】給版ガイド20上の印刷版16は、上記印
刷版装着位置で停止している回転ドラム12へその接線
方向に沿って搬送される。このとき、チャック開閉ユニ
ット28が作動し、伸縮ロッド28Aが伸長して先端チ
ャック26の押圧部26Bを押圧する。
【0085】すると、先端チャック26は、揺動してク
ランプ部26Aを取付部材44から離間させ受入れ状態
となる。そして、上記搬送によって、印刷版16は、そ
の先端が受入れ状態のクランプ部26Aと取付部材44
との間に挿入され、位置決めピンに突き当てられ位置決
めされる。この状態でチャック開閉ユニット28の伸縮
ロッド28Aが引き戻されると、ばね54の付勢力によ
って取付部材44とクランプ部26Aとの間で印刷版1
6の先端が挟持される。
【0086】印刷版16の先端を保持した状態で、回転
ドラム12が装着露光方向に回転すると共にスクイズロ
ーラ30が該回転ドラム12側に移動すると、印刷版1
6は、回転ドラム12の外周面に緊密に巻き付けられ
る。そして、印刷版16の後端が後端チャック着脱ユニ
ット32に対向する位置に端すると、該後端チャック着
脱ユニット32が後端チャック36を回転ドラム12に
装着する。
【0087】具体的には、押圧ロッド94が後端チャッ
ク36の操作孔92を貫通し、受け部材80を回避位置
に位置させる。この状態でシャフト34は、後端チャッ
ク36を回転ドラム12に近接させ、基部64Aがドラ
ム40の取付溝48に入り込むと、該基部64Aを略9
0°回動させる。これにより、コイルばね78の付勢力
によって、印刷版16の後端がクランプ部36Aとドラ
ム40の外周面との間で挟持される。さらに、押圧ロッ
ド94が操作孔92から退出すると、受け部材80の挟
持面82Aが、ドラム40間の隙間においてクランプ部
36Aとの間で印刷版16の後端を挟持する。また、該
挟持部近傍の印刷版16を、円弧面82Bが内側から支
持する。
【0088】以上により、露光のための準備が完了す
る。この状態で画像データを読み込み、記録ヘッド部3
8からの光ビームによって露光処理が開始される。露光
処理は、回転ドラム12を高速で回転させ(主走査し)
ながら、記録ヘッド部38を回転ドラム12の軸線方向
へ移動する、所謂走査露光である。このとき、先端チャ
ック26、後端チャック36は、共に回転ドラムの回転
に伴う遠心力によって、印刷版16を一層強固に挟持す
る。
【0089】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム12へ
対応させ)、次いで、回転ドラム12に巻き付けた印刷
版16を接線方向から排出していく。このとき、印刷版
16は、排版ガイド22に送られる。
【0090】印刷版16が排版ガイド22に送られる
と、搬送ガイドユニット18を切り換え、排版ガイド2
2を排出口へ対応させ、印刷版16を排出させる。この
排出方向には、現像部が設けられており、印刷版16は
続けて現像処理される。
【0091】ここで、複数のドラム40が軸方向に離間
して構成された回転ドラム12のドラム40間の隙間に
は、それぞれ先端チャック26のクランプ部26A、後
端チャック36のクランプ部36Aとの間で印刷版16
の先後端を挟持するブリッジ部46、受け部材80を設
けたため、該複数のドラム40間の隙間を跨いで巻き付
けられる印刷版16の巻き付け方向両端部は、該隙間に
おいても、それぞれ挟持面46Aとクランプ部26Aと
の間、挟持面82Aとクランプ部36Aとの間で挟持さ
れる。
【0092】これにより、印刷版16の巻き付け方向両
端部は、所定間隔以上の非挟持部分がなくなり、全幅に
亘って略均一に挟持される。このため、印刷版16は、
変形することなく(ドラム40間の隙間の内側へ凹んだ
り、外側へ浮いたりすることなく)、回転ドラム12に
適正に保持される。
【0093】このように、本第1の実施の形態に係る先
端チャックユニット10及び後端チャックユニット11
では、回転ドラム12を構成する複数のドラム40間に
おいても印刷版16を挟持し、該印刷版16を回転ドラ
ム12に適正に保持させることができる。
【0094】またここで、ブリッジ部46には挟持面4
6Aに隣接して円弧面46Bを設け、受け部材80には
挟持面82Aに隣接して円弧面82Bを設けたため、印
刷版16は、ドラム40間の隙間においても、巻き付け
方向両端の近傍が所定長さに亘って円弧面46B、82
Bに巻き掛けられる。すなわち、上記印刷版16の挟持
部位直近の隙間(空隙部)が各円弧面46B、82Bに
よって閉塞され、回転ドラム12が高速回転する際に懸
念される上記挟持部位直近における印刷版16の内側へ
の凹みが防止される。
【0095】さらにここで、後端チャックユニット11
では、受け部材80が後端チャック36に取り付けら
れ、該後端チャック36と共に印刷版16の後端に応じ
た位置へ移動(回転ドラム12に対し相対的に移動)で
きるため、受け部材80を後端チャック36の装着位置
に応じた位置へ移動させる機構が不要であると共に、大
型の(ドラム40の略半周以上に亘る)の受け部材80
をドラム40間に固定して配置することなく、サイズの
異なる複数の印刷版16に露光処理を施す露光部14の
回転ドラム12に適用できる。
【0096】すなわち、受け部材80は、その機能上必
要な長さの挟持面82A及び円弧面82Bを備えていれ
ば足り、上記サイズの異なる複数の印刷版16に対応し
つつ、小型化が図られる。また、回転ドラム12が回転
する際にドラム40間における外周部に位置する受け部
材80が小型化されるため、回転ドラム12の回転モー
メントが抑制される。すなわち、本構成は、回転モーメ
ントを低減するために複数のドラム40を軸方向に離間
して構成した回転ドラム12に、好適に適用される。
【0097】また、受け部材80は、押圧ロッド94に
押圧されることで上記回避位置を取り得るため、後端チ
ャック着脱ユニット32では、シャフト34によって後
端チャック36を回転ドラム12に対し直線的に接離さ
せれば足り、その構造及び後端チャック36の回転ドラ
ム12への装着構造が複雑化されることもない(例え
ば、公知の構造を採用することができる)。
【0098】なお、上記第1の実施の形態では、受け部
材80がトーションばね90の付勢力によって保持位置
へ移動し、押圧ロッド94によって回避位置へ移動する
構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、受
け部材80がモータやソレノイド等の駆動手段の駆動力
によって、回避位置と保持位置との間を移動する構成と
しても良い。
【0099】次に、本発明の第2の実施の形態に係る後
端チャックユニット100について、図10及び図11
に基づいて説明する。なお、上記第1の実施の形態と基
本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施の
形態と同一の不動を付してその説明を省略する。また、
先端チャックユニット10については、図示及び説明を
省略する。
【0100】図11に部分的に示される如く、後端チャ
ックユニット100は、後端チャック36に受け部材8
0が取り付けられていない点で、後端チャックユニット
11とは異なる。なお、後端チャック36は、受け部材
80が取り付けられていない点を除いて、後端チャック
ユニット11の後端チャック36と全く同様の構成であ
る。
【0101】一方、後端チャックユニット100は、各
ドラム40間の隙間において、回転ドラム12の回転軸
42を挿通した回転部材102を備えている。回転部材
102と回転軸42との間には図示しないクラッチが設
けられており、このクラッチの結合または切り離しによ
って、回転部材102は、回転軸42と一体に回転する
状態と、回転軸42に対し相対回転する状態とを選択的
に切り換え可能とされている。
【0102】この回転部材102には、受け部材104
が設けられている。受け部材104は、上記受け部材8
0の受け部82と略同一形状とされている。この受け部
材104は、リブ106を介して回転部材102に一体
回転可能に接続されており、常時ドラム40の外周面に
沿って(面一に)位置している。これにより、受け部材
104は、回転部材102と回転軸42(すなわち、回
転ドラム12)との相対回転によって、印刷版16の後
端に応じた周方向の位置(保持位置)へ移動可能となっ
ている。
【0103】そして、保持位置へ移動した受け部材10
4は、回転部材102が回転軸42と一体に回転する状
態に切り替えられることで、該保持位置に保持されつつ
回転ドラム12と一体に回転するようになっている。
【0104】なお、受け部材104の各種寸法の印刷版
16に対応した保持位置への移動は、印刷版16のサイ
ズ情報または後端センサの信号が入力される制御手段
(何れも図示省略)の指令によって、上記クラッチの結
合状態が切り替えられることによって、為される構成で
ある。
【0105】この後端チャックユニット100では、受
け部材104が保持位置に位置した後に、後端チャック
36が回転ドラムに装着され印刷版16の後端を挟持す
る。このため、クランプ部36Aがドラム40の外周面
との間で印刷版16の後端を挟持するのと同時に、受け
部材104がクランプ部36Aとの間で印刷版16の後
端を挟持することができる。
【0106】そして、図11に示される如く、受け部材
104は、クランプ部36Aとの間で印刷版16を挟持
する部分が挟持面104Aであり、該挟持面104Aの
矢印A側に隣接する部分が円弧面104Bである。
【0107】本第2の実施の形態に係る後端チャックユ
ニット100によっても、上記後端チャックユニット1
1と同様に、挟持面104Aを設けたため、ドラム40
間の隙間における印刷版16の変形が防止される。すな
わち、本構成の後端チャックユニット100では、回転
ドラム12を構成する複数のドラム40間においても印
刷版16を挟持し、該印刷版16を回転ドラム12に適
正に保持させることができる。
【0108】また、上記後端チャックユニット11と同
様に、円弧面104Bを設けたため、回転ドラム12の
高速回転時に懸念される印刷版16の後端挟持部近傍の
内側への凹みが防止され、さらに、受け部材104が印
刷版16の後端に応じた位置へ移動できるため、該受け
部材104の小型化が図られ、回転ドラム12の回転モ
ーメント低減効果を阻害することがない。なお、回転部
材102、受け部材104は、強度部材ではないため、
例えば、軽量な樹脂等によって成形することができる。
【0109】さらにまた、受け部材104が、後端チャ
ック36に対し独立して移動するため、後端チャック3
6及び後端チャック着脱ユニット32は、構造が簡素化
される(例えば、後端チャック36及び後端チャック着
脱ユニット32が共に、公知の構造を採用することがで
きる)。
【0110】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、ブリッジ部46、受け部材80、104がそれぞれ
円弧面46B、82B、104Bを備えた好ましい構成
としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、比較的
低速で回転する回転ドラム12に適用される先端チャッ
クユニット10、後端チャックユニット11、100で
は、受け部材80等が円弧面82B等を備えない構成と
しても良い。この場合、挟持面82A等は、印刷版16
の巻き掛け長が短いため、挟持面46Aと同様に平坦面
としても良い。
【0111】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、先端チャックユニット10が回転ドラム12の周方
向における所定位置に固定配置された好ましい構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、先端チャックユニッ
ト10の先端チャック26が、後端チャックユニット1
1、100の後端チャック36と同様に、回転ドラム1
2に対し着脱可能とされ、該先端チャックユニット10
に受け部材80、104を設けた構成としても良い。
【0112】さらに、上記第1及び第2の実施の形態で
は、後端チャックユニット11、100の後端チャック
36が回転ドラム12に対し着脱可能である構成とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、後端チャック
36がドラム40の周方向に沿ってスライドする構成と
しても良い。この場合、例えば、回転部材102に設け
られた受け部材104を適用しても良く、上記スライド
する後端チャック36に受け部材104を固定して設け
ても良い。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシート
材保持装置は、回転ドラムを構成する複数のドラム間に
おいてもシート材を挟持し、該シート材を回転ドラムに
適正に保持させることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る先端チャック
ユニット及び後端チャックユニットと、回転ドラムの概
略全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る先端チャック
ユニットを示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る先端チャック
ユニットの一部を拡大した斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る後端チャック
ユニットの断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る後端チャック
ユニットを構成する脚と回転ドラムの取付溝との寸法関
係を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る後端チャック
ユニットを構成する受け部材を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る後端チャック
ユニットの一部を拡大した斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る後端チャック
ユニットを構成する受け部材が後端チャックとの間で印
刷版を挟持した状態を示す側面図である。
【図9】本発明を適用した印刷版自動露光装置の露光部
を示す概略図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る後端チャッ
クユニットの一部を拡大した斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る後端チャッ
クユニットを構成する受け部材が後端チャックとの間で
印刷版を挟持した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 先端チャックユニット(シート材保持装置) 11 後端チャックユニット(シート材保持装置) 12 回転ドラム 16 印刷版(シート材) 26 先端チャック(チャック本体) 36 後端チャック(チャック本体) 40 ドラム(回転ドラム) 44 取付部材(回転ドラム) 46 ブリッジ部(受け部材) 46A 挟持面 46B 円弧面 80 受け部材 82A 挟持面 82B 円弧面 100 後端チャックユニット(シート材保持装置) 102 回転部材 104 受け部材 104A 挟持面 104B 円弧面40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に離間した複数のドラムを有する
    回転ドラムに設けられ、前記複数のドラム間を跨いで該
    ドラム外周面に巻き付けられるシート材の巻き付け方向
    端部を、前記外周面との間で挟持するシート材保持装置
    であって、 前記シート材を前記外周面との間で挟持する挟持位置及
    び該挟持を解除する解除位置を取り得るチャック本体
    と、 前記複数のドラム間に位置し、前記チャック本体との間
    で前記シート材を挟持する挟持面を有する受け部材と、 を備えたことを特徴とするシート材保持装置。
  2. 【請求項2】 前記受け部材は、前記挟持面に隣接され
    前記外周面に対応した円弧面を有し、前記ドラム間に位
    置する際に、前記円弧面を前記シート材の巻き付け側に
    前記外周面に沿って位置させる、ことを特徴とする請求
    項1記載のシート材保持装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック本体を、前記外周面の周方
    向における任意の位置との間で前記シート材を挟持可能
    とし、 前記受け部材を、前記チャック本体の任意の挟持位置に
    応じた前記周方向の位置へ移動可能とした、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシート
    材保持装置。
  4. 【請求項4】 前記チャック本体を、前記回転ドラムに
    対する装着または離脱によって、前記挟持位置または解
    除位置に移動させ、 前記受け部材を、前記チャック本体との間で前記シート
    材を挟持する保持位置と、前記装着または離脱の際に前
    記シート材との干渉を回避する回避位置との間で移動可
    能に、前記チャック本体に取り付けた、 ことを特徴とする請求項3記載のシート材保持装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のドラム間に配置され、該ドラ
    ムと一体に回転する状態と相対回転する状態とを選択的
    に切り換え可能な回転部材を備え、 前記受け部材を前記回転部材に設けた、 ことを特徴とする請求項3記載のシート材保持装置。
JP2002080955A 2002-03-22 2002-03-22 シート材保持装置 Pending JP2003280210A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201049A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Fujifilm Corp 乾燥装置及び液体吐出装置並びに媒体固定方法
CN109407466A (zh) * 2018-12-11 2019-03-01 江苏友迪电气有限公司 一种制版机活动版夹机构

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