JP2003091080A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2003091080A
JP2003091080A JP2001283737A JP2001283737A JP2003091080A JP 2003091080 A JP2003091080 A JP 2003091080A JP 2001283737 A JP2001283737 A JP 2001283737A JP 2001283737 A JP2001283737 A JP 2001283737A JP 2003091080 A JP2003091080 A JP 2003091080A
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Japan
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printing plate
thermal expansion
recording head
origin position
image
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Application number
JP2001283737A
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English (en)
Inventor
Takao Ozaki
多可雄 尾崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張係数の差に起因して発生する画像記録
時の見当精度の劣化を、簡単な構成で抑制する。 【解決手段】 印刷版12の熱膨張伸縮量と、シャフト
128の熱膨張伸縮量との差分を補正部材134の熱膨
張伸縮量で相殺するようにし、かつこの補正部材134
の長さを印刷版12の中央で熱膨張伸縮量差が0となる
ように設定したため、熱膨張による誤差が中央振り分け
で発生することになる。このときの最大誤差は、印刷版
12の一端部基準の誤差の最大量の半分となり、見当合
わせの精度を2倍に上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版を周面に巻
き付けた状態で回転可能な回転支持体を備え、当該回転
支持体の軸線に沿って記録ヘッドを移動させることで画
像を記録する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シート
状の記録材料、特に支持体上に感光層が設けられた印刷
版を用い、この印刷版の感光層(乳剤面)に直接レーザ
ビーム等で画像を記録する技術が開発されてきている
(印刷版露光装置)。このような技術では、印刷版への
迅速な画像記録が可能となっている。
【0003】印刷版への画像記録の技術を用いる印刷版
自動露光装置では、印刷版を回転ドラムの周面に巻き付
けた状態で、この回転ドラムを高速に回転しながら(主
走査)、記録ヘッド(露光ヘッド)を回転ドラムの軸線
方向に沿って移動することで(副走査)、印刷版上に画
像を記録するようになっている。
【0004】ここで、記録ヘッドの移動には、ボールね
じ機構部が用いられている。このボールねじ機構部は、
外周に雄ねじが形成されたシャフトと、このシャフトに
螺合しかつ軸回転が阻止された移動ブロックとで構成さ
れており、記録ヘッドは、この移動ブロックに固着され
た支持ベースに取付けられている。
【0005】このようなボールねじ機構部は、その構成
部品の材質が鉄であり、前記回転ドラムや印刷版の支持
体に適用されている材質(アルミニウム)とは異なって
いる。
【0006】材質が異なるとそれぞれ材質特有の熱膨張
係数を持っているため、温度変化による伸縮量が異なる
ことになる。上記印刷版自動露光装置は、一般的に処理
を継続するに従い温度が上昇する傾向にあり、ボールネ
ジと印刷版との間で相対位置関係がずれてくる。この相
対位置のずれは、副走査方向の見当精度の劣化につなが
る。
【0007】特に、印刷版への画像記録は、カラーの場
合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、
K(ブラック)の4色の画像を別々の印刷版に記録し、
その画像記録位置がずれないことが要求される。従っ
て、前記見当精度の劣化は画像のずれの大きな要因とな
って現れる。
【0008】ところで、上記4色が連続して処理される
場合には、温度変化が少ないため、画質の低下を招くほ
どのずれは生じないが、マスター画像等、画像情報が変
わらない画像を前もって準備しておき(置き版)、これ
と組となる別の印刷版を時間をおいて処理する場合や、
印刷版を輪転機にかけて印刷する直前になって、例え
ば、K版の文字のみを差し替えたい場合に、この差し替
える版と組となる印刷版への画像記録時期と大きく異な
る場合に、上記不具合は顕著となる。このような場合、
同一組の印刷版の全てを差し替えなければならない。
【0009】これを解消するためには、装置近傍の温度
を常時検出し、補正値を演算して記録ヘッドの移動量に
反映させる等、複雑な制御機構が必要となる。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、記録ヘッドの
移動に際して、印刷版、回転支持体並びに記録ヘッドを
移動させる機構部等、材質の異なる部品で構成されてい
る場合に生じる熱膨張係数の差に起因して発生する画像
記録時の見当精度の劣化を、簡単な構成で抑制すること
ができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷版を周面に巻き付けた状態で回転可能な回転支
持体を備え、当該回転支持体の軸線に沿って記録ヘッド
を移動させることで画像を記録する画像記録装置であっ
て、前記記録ヘッドを支持する支持ベースと、前記回転
支持体の周面に対向して配設され、周面に雄ねじが形成
されたシャフト部と、前記シャフト部の雄ねじに螺合さ
れこの雄ねじに対する軸回り回転が阻止された移動ブロ
ックと、で構成され、前記移動ブロックを前記回転支持
体の軸線に沿って移動させる駆動手段と、前記記録ヘッ
ドを支持する支持ベースと、前記移動ブロックとの間に
介在され、前記支持ベースと前記移動ブロックとを連結
すると共に、前記シャフト部を含む前記駆動手段を構成
する部材の熱膨張係数と、印刷版の熱膨張係数との差で
生じる熱膨張伸縮量を相殺する熱膨張係数を持つ所定長
さの補正部材と、前記記録ヘッドの原点位置を検出する
原点位置検出センサと、を有し、前記原点位置検出セン
サにより記録ヘッドが原点位置にあることを検出した時
点を基準として、前記画像記録を開始することを特徴と
している。
【0012】請求項1記載の発明によれば、温度変化が
あると、駆動手段を構成する部材と、印刷版との間で熱
膨張係数の違いにより熱膨張伸縮量の差が生じる。一般
に、印刷版と回転支持体の膨張伸縮の基準と記録ヘッド
を移動させる基準は同じ機械端側に取られる。したがっ
て、温度変化による見当精度のズレは、その基準の位置
から距離が遠くなるほど、ズレ量が大きくなる。そこ
で、記録ヘッドを支持する支持ベースを移動ブロックに
取付ける場合、このズレ量を平均化するために、基準位
置を変位させるように、熱膨張係数を持つ材質の所定長
さの補正部材を介して取り付ける。この平均化を達成す
る基準位置としては、膨張伸縮が中心振り分けで生じる
位置(必要な熱膨張方向長さの中間位置)が最も好まし
い。
【0013】これにより、補正部材の所定長さでの温度
変化による誤差は解消できることになり、それ以外の長
さでは、この誤差が解消できる位置からの長さ分の誤差
となり、全体として誤差を軽減することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記駆動手段のシャフト部の所定
の長さLに対する伸縮量をδL1、印刷版の所定の長さ
Lに対する伸縮量をδL2、前記シャフト部の熱膨張係
数をα1、印刷版の熱膨張係数をα2、前記記録ヘッド
の全移動量をL1、印刷版の有効画像記録幅をL2、回
転支持体の軸線方向に沿って配設された補正部材におけ
る記録ヘッド画像記録開始位置から原点位置検出センサ
が取付けられた位置までの所定長さをLhとすると、補
正部材に適用される材質の熱膨張係数αxは、以下の
(1)式で表されることを特徴としている。
【0015】 αx=(δL1−δL2)/Lh =(α1−α2)L/Lh =D/Lh ・・・(1) 但し、Dは駆動手段と印刷版との伸縮量差である(=
(α1−α2)L) 請求項2に記載の発明によれば、シャフト部の熱膨張伸
縮量δL1は、シャフト部の熱膨張係数α1とこのシャ
フト部に沿って移動する記録ヘッドの全移動量L1との
積(α1×L1)である。また、印刷版の熱膨張伸縮量
δL2は、印刷版の熱膨張係数α2と印刷版の有効画像
記録幅L2との積(α2×L2)である。
【0016】このため、シャフト部と印刷版との熱膨張
伸縮量の差が補正する長さDとなる。Dは、δL1−δ
L2、すなわち、(α1×L1)−(α2×L2)であ
り、L1=L2であるため、両者をLに置き換えると、
D=(α1−α2)Lとなる。
【0017】一方、補正部材の熱膨張伸縮量αxの所定
長さLhであるとすると、この長さLhで前記差を相殺
するためには、αx×Lh=Dが成立すればよく、Lh
が決まればαxが決まり、逆にαxが決まればLhが決
まる。
【0018】ここで、補正部材の所定長さLhが、記録
ヘッドの全移動量の1/2としてαxを決めることで、
印刷版の幅方向中央においてが誤差がなく、幅方向端部
に行くに従い、徐々に誤差が生じることになり、長さに
応じて大きくなる誤差を最小限に抑えることができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、印刷版を周面に
巻き付けた状態で回転可能な回転支持体を備え、当該回
転支持体の軸線に沿って記録ヘッドを移動させることで
画像を記録する画像記録装置であって、前記回転支持体
の周面に対向して配設され、周面に雄ねじが形成された
シャフト部と、前記シャフト部の雄ねじに螺合されこの
雄ねじに対する軸回り回転が阻止され、前記記録ヘッド
が取り付けられた移動ブロックと、で構成され、前記移
動ブロックを前記回転支持体の軸線に沿って移動させる
駆動手段と、前記記録ヘッドの原点位置を検出する原点
位置検出センサと、前記印刷版と同等の材質で形成さ
れ、前記回転支持体の軸線方向略中央部に対応する位置
に前記原点位置検出センサが取り付けられた補正部材
と、を有し、前記原点位置検出センサにより記録ヘッド
が原点位置にあることを検出した時点を基準として、前
記画像記録を開始することを特徴としている。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、原点位置
検出センサが印刷版の熱膨張と同等に移動するため、原
点位置検出センサの位置を常に適正な位置とすることが
できる。これにより、誤差を最小限に抑えることができ
るため、比較的長いスパンでの原点位置補正を行う程度
でよく、制御系を簡略化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る印
刷版自動露光装置10が示されている。
【0022】この印刷版自動露光装置10は、印刷版1
2の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露
光部14と、印刷版12を前記露光部14へ搬送する搬
送ガイドユニット18と、の2つのブロックに分かれて
いる。また、この印刷版自動露光装置10によって、露
光処理された印刷版12は、印刷版自動露光装置10に
隣接した設置された図示しない現像装置へ送り出される
ようになっている。
【0023】露光部14は、印刷版12を周面に巻付け
て保持する回転ドラム16を主要部として構成されてお
り、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内され
て、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれるよ
うになっている。搬送ガイドユニット18は、給版ガイ
ド20と排版ガイド22とで構成されている。
【0024】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の中央付近を中心として、所定角度回動す
る構造となっている。この回動によって、給版ガイド2
0又は排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16に
対応させる(回転ドラム16の接線方向に配置させる)
ことができる。
【0025】また、搬送ガイドユニット18の近傍に
は、パンチャー24が配設されており、給版ガイド20
をパンチャー24に対向させることで、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込むことができるようになっ
ている。すなわち、印刷版12は、まず、給版ガイド2
0に案内されてパンチャー24へ送り込まれ、この印刷
版12の先端に位置決め用の切欠きを形成した後、一旦
給版ガイド20に戻される。その後、搬送ガイドユニッ
ト18を回転させることで、印刷版12を回転ドラム1
6に対応する位置に移動される。
【0026】回転ドラム16は、駆動モータ114(図
3参照)によって、印刷版12の装着露光方向(図1の
矢印A方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版
12の取外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。
【0027】図1に示されるように、露光部14に設け
られている回転ドラム16には、外周面の所定の位置
に、先端チャックユニット50を構成する先端チャック
26が取付けられている。露光部14では、この回転ド
ラム16に印刷版12を装着するときに、先ず、先端チ
ャック26が、搬送ガイドユニット18の給版ガイド2
0によって送り込まれる印刷版12の先端に対向する位
置(印刷版装着位置)で回転ドラム16を停止させる。
【0028】先端チャック26は、この先端チャック2
6と共に先端チャックユニット50を構成するチャック
開閉ユニット28を動作させて印刷版12の一端側を押
圧することにより、回転ドラム16の周面との間に印刷
版12の挿入が可能となる。
【0029】このときに、印刷版12は、回転ドラム1
6の周面の所定の位置に突設されている図示しない位置
決めピンに当接することにより、回転ドラム16に対し
て位置決めされる。
【0030】印刷版12が位置決めされた時点では、チ
ャック開閉ユニット28を動作させることにより、印刷
版12の先端を先端チャック26と回転ドラム16の周
面との間で挟持して保持する。
【0031】図1に示される如く、露光部14では、回
転ドラム16に印刷版12の先端が固定されると、回転
ドラム16を装着露光方向へ回転する。これにより、搬
送ガイドユニット18の給版ガイド20から送り込まれ
る印刷版12は、回転ドラム16の周面に巻き付けられ
る。
【0032】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。このスクイズローラ30は、回転
ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて
押圧し、印刷版12をしごくことで、回転ドラム16の
周面に密着させる。
【0033】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム54の装着露光方向下流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて
突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装
着されている。
【0034】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0035】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。この後、露光部14では、回転ドラム1
6を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム16の回転に同期させて、記録ヘッド部37から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
【0036】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する
位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16
から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版
12の後端が開放される。
【0037】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から
回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニッ
ト18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の
現像装置へ搬送される。
【0038】図2には、露光部14における、回転ドラ
ム16と、記録ヘッド37とが組み付けられたサブユニ
ット100が示されている。
【0039】サブユニット100は、全体を支持するベ
ース102に対して、互いに平行な一対の側板104、
106が取付けられ、前記回転ドラム16の回転軸が軸
支されている。
【0040】一方の側板104から突出する回転軸10
8には、プーリー110が取付けられている。プーリー
110の外周にはベルト112が巻き掛けられている。
【0041】また、前記ベース100には、駆動モータ
114が取付けられており、前記ベルト112は、この
駆動モータ114の回転軸に取付けられたプーリー11
5にも巻き掛けられている。これにより、駆動モータ1
14の駆動力で回転ドラム16が回転する。
【0042】ベース100には、一方の側板104から
他方の側板106にかけて互いに平行な一対のレール1
16、118が敷設されている。レール116、118
には前記記録ヘッド37を支持している支持ベース12
0が載置されている。支持ベース120は、このレール
116、118に沿って、回転ドラム16の軸線方向に
移動可能となっている。
【0043】また、レール116、118の間には、図
3に示される如く、ベース108の表裏面を貫通するス
リット孔122が設けられ、支持ベース120の一部を
構成する連結部材124を介してベース100の裏面側
に取付けられたボールねじ機構部126と連結されてい
る。
【0044】図3に示される如く、連結部材124には
貫通孔127が設けられ、ボールねじ機構部126を構
成するシャフト128が同軸的に貫通している。シャフ
ト128の外周には雄ねじ130が形成されており、そ
の両端部は前記側板104、106と同等の位置に軸支
されている。
【0045】このシャフト128の雄ねじ130には、
移動ブロック132が螺合している。移動ブロック13
2は筒状の補正部材134を介して前記連結部材124
に取付けられている。これにより、移動ブロック132
は、回転が阻止されると共に、移動ブロック132自身
の移動(シャフト128の軸線方向移動)を連結部材1
24に伝達することができるようになっている。
【0046】シャフト128の一端部は、駆動モータ1
36の回転軸と連結されており、この駆動モータ136
の駆動力でシャフト128を回転させることができるよ
うになっている。このシャフト128の回転により、移
動ブロック132はシャフト128の軸線方向に移動
し、これに伴って記録ヘッド37を回転ドラム16の軸
線方向に移動させることができる。
【0047】また、連結部材124には、原点位置検出
センサ138が取付けられている。原点位置検出センサ
138は、ベース100に設けられた原点マーク140
を検出するようになっている。この原点マーク140
は、回転ドラム16の軸線方向一端部である記録ヘッド
37の移動起点に設けられている。
【0048】ここで、前記補正部材134は、その材質
が熱膨張係数αxと、シャフト128の軸線方向の長さ
Lhとが、シャフト128の前記記録ヘッド37の移動
起点から補正すべき位置までの長さL1と、このシャフ
ト128の熱膨張係数α1、並びに印刷版12の幅方向
(回転ドラム16の軸線方向)長さにおける前記記録ヘ
ッド37の移動起点から中央部までの長さL2と、この
印刷版12の熱膨張係数α2とによって設定されてい
る。なお、上記L1とL2とは実質的に同一であり、本
実施の形態ではL1、L2は500mmである。
【0049】また、シャフト128はスチール(鉄)製
であるため、その熱膨張係数α1は、1.0×10-5
あり、印刷版12はアルミニウム製であるため、その熱
膨張係数α2は、2.3×10-5である。
【0050】ここで、前記L1、L2(以下Lという)
において、それぞれの熱膨張伸縮量の差分、補正部材1
34が膨張することで原点位置検出センサ138の位置
と印刷版12との相対位置関係を温度に関係なく一定と
することができる。
【0051】すなわち、シャフト128の熱膨張伸縮量
δL1は、α1×L1で表され、印刷版12の熱膨張伸
縮量δL2は、α2×L2で表される。従って、上記熱
膨張伸縮量差δL1−δL2(=D)は、(α1×L
1)−(α2×L2)となる。ここで、L1=L2であ
るため、それぞれをLとすると、D=(α1×α2)L
と表すことができる。
【0052】この差分Dが補正部材134の長さLhと
その熱膨張係数αxとの積と一致すればよいため、D=
αx×Lhが成り立てばよい。
【0053】前記補正部材134の長さLhが50mm
とすると、αxは、6.5×10-5となり、この数値に
近似するものとしては、ポリエチレン、ABS樹脂ポリ
プロピレン等が挙げられる。このため、本実施の形態で
は、補正部材134として上記ポリエチレン、ABS樹
脂ポリプロピレンの何れかが適用可能となる。
【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】印刷版12を搬送ガイドユニット18の給
版ガイド20へ送り込んだ後、この印刷版12へのパン
チが必要な場合は、搬送ガイドユニット18をパンチャ
ー24側へ切り換えて給版ガイド20をパンチャー24
へ対応させる。
【0056】パンチャー24では、印刷版12の先端部
に所定のパンチ加工が施され、その後、再度給版ガイド
20へ戻されて、仮位置決めされる。
【0057】また、露光処理する場合には、搬送ガイド
ユニット18を回転ドラム16側へ切り換えて、給版ガ
イド20を回転ドラム16へ対応させる。これにより、
印刷版12を回転ドラム16へ、この回転ドラム16の
接線方向から送り込むことができる。
【0058】送り込まれた印刷版12は、先端チャック
26及び後端チャック36によって回転ドラム16の周
面に緊密に巻き付けられ、露光のための位置決めが完了
する。
【0059】回転ドラム16が印刷版12を受け入れる
所定の位置に待機している状態では、先端クランプ機構
部28が昇降ブロック58と対向する。
【0060】このとき、昇降ブロック58は、昇降駆動
機構部62の駆動力により、最下位位置とされており、
この結果、押圧シャフト60が先端チャック26を押圧
し、板ばね54の付勢力に抗して、先端チャック26を
支柱52を支点として回動させている。この回動保持状
態では、押圧部26Aが回転ドラム16の周面から離間
され、隙間が生じているため、印刷版12を受け入れる
ことができる。
【0061】印刷版12が前記隙間に進入し、所定の位
置に位置決めされると、昇降ブロック58が昇降駆動機
構部62の駆動力で上昇(回転ドラム16から離れる方
向)を開始する。
【0062】これにより、印刷版12の先端部が先端チ
ャック26によって保持され、回転ドラム16が回転す
ることで、印刷版12は徐々に巻付けられていく。この
巻付け時、スクイズローラ30が回転ドラム16に接触
させ、印刷版12をしごきながら巻付けていくため、印
刷版12と回転ドラム16との間に気泡や弛みを生じさ
せることなく、巻付けていくことができる。
【0063】印刷版12の巻付けが終了すると、その後
端部を後端チャック36によって保持することで回転ド
ラム16への印刷版12の装着が完了する。
【0064】印刷版12の回転ドラム16への装着が完
了すると、画像データを読み込み、記録ヘッド部37か
らの光ビームによって露光処理が開始される。露光処理
は、回転ドラム16を高速で回転させながら(主走
査)、記録ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ
移動する、所謂走査露光である。
【0065】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ
対応させ)、次いで、回転ドラム16に巻きつけた印刷
版12を接線方向から排出していく。このとき、印刷版
12は、排版ガイド22に送られる。
【0066】印刷版12が排版ガイド22に送られる
と、搬送ガイドユニット18を切り換え、排版ガイド2
2を排出口へ対応させ、印刷版12を排出させる。この
排出方向には、現像部が設けられており、印刷版12は
続けて現像処理される。ここで、本実施の形態では、記
録ヘッド37を駆動するサブユニット100における移
動ブロック132と連結部材124との間に補正部材1
34を介在させている。この補正部材は、ポリエチレ
ン、ABS樹脂ポリプロピレンの何れかが適用されてお
り、この材質は、以下のようにして選択した。
【0067】まず、補正すべき位置を印刷版12の幅方
向中央部とする。本実施の形態では、約500mmであ
る。次に、シャフト128はスチール(鉄)製であるた
め、その熱膨張係数α1は、1.0×10-5であり、印
刷版12はアルミニウム製であるため、その熱膨張係数
α2は、2.3×10-5である。
【0068】ここで、前記L1、L2(以下Lという)
において、それぞれの熱膨張伸縮量の差分Dを求める
と、D=(α1×α2)Lである。
【0069】この差分Dが補正部材134の長さLhと
その熱膨張係数αxとの積と一致すればよいため、D=
αx×Lhが成り立てばよい。
【0070】前記補正部材134の長さLhが50mm
とすると、αxは、6.5×10-5となり、この数値に
近似するものとして、ポリエチレン、ABS樹脂ポリプ
ロピレン等を選択した。
【0071】上記実施の形態によれば、印刷版12の熱
膨張伸縮量と、シャフト128の熱膨張伸縮量との差分
を補正部材134の熱膨張伸縮量で相殺するようにし、
かつこの補正部材134の長さを印刷版12の中央で熱
膨張伸縮量差が0となるように設定したため、図4
(A)に示される如く、熱膨張による誤差が中央振り分
けで発生することになる。このときの最大誤差は、図4
(B)に示される如く、印刷版12の一端部基準の誤差
の最大量の半分となり、見当合わせの精度を2倍に上げ
ることができる。
【0072】なお、本実施の形態では、補正部材134
の用いて印刷版12の熱膨張伸縮量と、シャフト128
の熱膨張伸縮量の差分を相殺するようにしたが、図5に
示される如く、原点位置検出センサ138で原点マーク
140を印刷版12と同一の材質(ここでは、アルミニ
ウム)の棒状プレート142の上に配置し、この棒状プ
レート142を記録ヘッド137の移動起点を一端部と
し、原点マーク140を印刷版12の幅方向中央部に対
応させることで、この原点マーク140を印刷版12の
熱膨張伸縮量と同量移動させることができ、上記実施の
形態と同等の効果を得ることができる。
【0073】また、図5では、原点マーク140を棒状
プレート142の上に配置したが、逆に原点位置検出セ
ンサ138を棒状プレート142の上に取付けるように
してもよい。
【0074】さらに、本実施の形態では、回転支持体と
してアウタドラム形の回転ドラム16を適用したが、イ
ンナードラム形の回転支持体を適用しても同様の効果を
得ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、記録ヘッ
ドの移動に際して、印刷版、回転支持体並びに記録ヘッ
ドを移動させる機構部等、材質の異なる部品で構成され
ている場合に生じる熱膨張係数の差に起因して発生する
画像記録時の見当精度の劣化を、簡単な構成で抑制する
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の概略
図である。
【図2】記録ヘッドの駆動系であるサブユニットを中心
として露光部の斜視図である。
【図3】ボールねじ機構部の側面図である。
【図4】(A)は中央振り分けで熱膨張に起因する伸縮
の状態を示す印刷版の平面図、(B)は幅方向一端部基
準による熱膨張に起因する伸縮の状態を示す印刷版の平
面図である。
【図5】変形例に係るサブユニットの斜視図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置(画像記録装置) 12 印刷版 14 露光部 16 回転ドラム(回転支持体) 26 先端チャック 30 スクイズローラ 37 記録ヘッド部 100 サブユニット 102 ベース 104、106 側板 108 回転軸 110 プーリー 112 ベルト 114 駆動モータ 116、118 レール 120 支持ベース 122 スリット孔 124 連結部材 126 ボールねじ機構部 128 シャフト(シャフト部、駆動手段) 130 雄ねじ 132 移動ブロック(駆動手段) 134 補正部材 136 駆動モータ 138 原点位置検出センサ 140 原点マーク 142 棒状プレート(変形例の補正部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版を周面に巻き付けた状態で回転可
    能な回転支持体を備え、当該回転支持体の軸線に沿って
    記録ヘッドを移動させることで画像を記録する画像記録
    装置であって、 前記記録ヘッドを支持する支持ベースと、 前記回転支持体の周面に対向して配設され、周面に雄ね
    じが形成されたシャフト部と、前記シャフト部の雄ねじ
    に螺合されこの雄ねじに対する軸回り回転が阻止された
    移動ブロックと、で構成され、前記移動ブロックを前記
    回転支持体の軸線に沿って移動させる駆動手段と、 前記記録ヘッドを支持する支持ベースと、前記移動ブロ
    ックとの間に介在され、前記支持ベースと前記移動ブロ
    ックとを連結すると共に、前記シャフト部を含む前記駆
    動手段を構成する部材の熱膨張係数と、印刷版の熱膨張
    係数との差で生じる熱膨張伸縮量を相殺する熱膨張係数
    を持つ所定長さの補正部材と、 前記記録ヘッドの原点位置を検出する原点位置検出セン
    サと、を有し、 前記原点位置検出センサにより記録ヘッドが原点位置に
    あることを検出した時点を基準として、前記画像記録を
    開始することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段のシャフト部の所定の長さ
    Lに対する伸縮量をδL1、印刷版の所定の長さLに対
    する伸縮量をδL2、前記シャフト部の熱膨張係数をα
    1、印刷版の熱膨張係数をα2、前記記録ヘッドの全移
    動量をL1、印刷版の有効画像記録幅をL2、補正部材
    の記録ヘッドの移動方向の所定長さをLhとすると、補
    正部材に適用される材質の熱膨張係数αxは、以下の
    (1)式で表されることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。 αx=(δL1−δL2)/Lh =(α1−α2)L/Lh =D/Lh ・・・(1) 但し、Dは駆動手段と印刷版との伸縮量差である(=
    (α1−α2)L)
  3. 【請求項3】 印刷版を周面に巻き付けた状態で回転可
    能な回転支持体を備え、当該回転支持体の軸線に沿って
    記録ヘッドを移動させることで画像を記録する画像記録
    装置であって、 前記回転支持体の周面に対向して配設され、周面に雄ね
    じが形成されたシャフト部と、前記シャフト部の雄ねじ
    に螺合されこの雄ねじに対する軸回り回転が阻止され、
    前記記録ヘッドが取り付けられた移動ブロックと、で構
    成され、前記移動ブロックを前記回転支持体の軸線に沿
    って移動させる駆動手段と、 前記記録ヘッドの原点位置を検出する原点位置検出セン
    サと、 前記印刷版と同等の材質で形成され、前記回転支持体の
    軸線方向略中央部に対応する位置に前記原点位置検出セ
    ンサが取り付けられた補正部材と、を有し、 前記原点位置検出センサにより記録ヘッドが原点位置に
    あることを検出した時点を基準として、前記画像記録を
    開始することを特徴とする画像記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007117452A1 (en) * 2006-04-03 2007-10-18 Eastman Kodak Company Imaging and punching thermal control system
US8109594B2 (en) 2007-04-13 2012-02-07 Seiko Epson Corporation Unit for measuring color and recording apparatus

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WO2007117452A1 (en) * 2006-04-03 2007-10-18 Eastman Kodak Company Imaging and punching thermal control system
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