JP2003072989A - シート材位置決め装置 - Google Patents

シート材位置決め装置

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JP2003072989A
JP2003072989A JP2001267767A JP2001267767A JP2003072989A JP 2003072989 A JP2003072989 A JP 2003072989A JP 2001267767 A JP2001267767 A JP 2001267767A JP 2001267767 A JP2001267767 A JP 2001267767A JP 2003072989 A JP2003072989 A JP 2003072989A
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JP
Japan
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sheet material
plate
printing plate
positioning
air layer
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Application number
JP2001267767A
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English (en)
Inventor
Takao Ozaki
多可雄 尾崎
Hiroshi Matsuoka
浩 松岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材の位置決めのための切欠を設けなく
ても、並びにシート材のエッジを検出するための電気制
御回路を装備しなくても、シート材の正確な位置決めを
可能とし、この結果、装置構成を簡略化する。 【解決手段】 給版ガイド20に円孔20Dを設け、こ
の円孔20Dに対応して、給版ガイド20の裏面側にフ
ァン98を取付けて、このファン98を駆動すること
で、円孔20Dに向けてエアを送るようにした。このエ
アは、給版ガイド20に印刷版12を載置したときに、
この印刷版12と給版ガイド20との間で空気層を形成
する。この空気層によって、印刷版12は、給版ガイド
20上での位置決めのための摺動時の摩擦力を軽減する
役目を有するため、位置決めを円滑に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を平板状
のプレートに載置した状態で、予め定められた基準位置
へ位置決めするためのシート材位置決め装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シート
状の記録材料、特に支持体上に感光層が設けられた印刷
版を用い、この印刷版の感光層(乳剤面)に直接レーザ
ビーム等で画像を記録する技術が開発されてきている
(印刷版露光装置)。このような技術では、印刷版への
迅速な画像記録が可能となっている。
【0003】印刷版への画像記録の技術を用いる印刷版
自動露光装置では、印刷版を平板状のプレートを支持面
として露光部へ送り込むことで、露光部側でこの印刷版
を受取り、所定の位置に位置決めして露光処理を実行す
る。
【0004】上記印刷版をプレートに沿って送り込む前
に、印刷版の搬送先端部に少なくとも2方向面が位置決
め用の端面となる切欠を設け、この切欠を基準として位
置決めしている。
【0005】印刷版の位置決めの際には、この切欠に対
応して設けられた突起部を切欠に収容することで位置決
めを行っている。これにより、印刷版の位置決めを確実
に行うことができる。
【0006】上記従来の位置決めでは、切欠を加工する
ためのパンチを装置に搭載する必要があり、設置スペー
スの確保、装置構成の複雑化及び装置のコストアップを
招いていた。
【0007】また、印刷版の搬送軌跡上にCCD等の撮
像素子を配置し、印刷版のエッジを光学的に検出するこ
とも考えられている。
【0008】しかしながら、撮像素子並びに撮像素子で
検出した信号を処理して印刷版のエッジの位置を認識す
る画像処理回路等が必要であり、装置構成が複雑とな
る。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、シート材の位
置決めのための切欠を設けなくても、並びにシート材の
エッジを検出するための電気制御回路を装備しなくて
も、シート材の正確な位置決めを可能とし、この結果、
装置構成を簡略化することができるシート材位置決め装
置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シート材を平板状のプレートに載置した状態で、予
め定められた基準位置へ位置決めするためのシート材位
置決め装置であって、前記プレートの前記シート材載置
面と、シート材との間に空気層を形成するための空気層
形成手段と、前記空気層形成手段で空気層を形成した状
態でシート材を所定の方向へ搬送する第1の搬送手段
と、前記所定の方向における前記シート材の移動軌跡上
に配設され、前記シート材の先端面と少なくとも2点に
突き当てて、当該シート材の所定の方向の位置並びに傾
きを定める第1の位置決め手段と、前記空気層形成手段
で空気層を形成した状態で前記所定の方向と直交するシ
ート材の幅方向へ搬送する第2の搬送手段と、前記第1
の位置決め手段によるシート材の所定の方向の位置並び
に傾きが定まった状態での、前記第2の搬送手段による
前記シート材の幅方向への搬送軌跡上に配設され、前記
シート材の幅方向一端面に突き当てて、当該シート材の
幅方向位置を定める第2の位置決め手段と、を有してい
る。
【0011】請求項1記載の発明によれば、プレート上
にシート材を載置したときに、このプレートとシート材
との間に、空気層形成手段によって空気層を形成する。
この空気層は、プレートとシート材との摩擦力を軽減す
ることになり、第1の搬送手段でシート材を所定の方向
へ搬送する際の抵抗力を軽減することができる。
【0012】ところで、シート材が矩形である場合、縦
横の辺が搬送方向に対して平行及び垂直であることが好
ましいが、搬送機構によっては傾斜することもあり得
る。ここで、第1の位置決め手段では、シート材の先端
面少なくとも2点で突き当てるようにしており、このた
め、シート材は所定の方向の位置並びに傾きが定められ
る。
【0013】次に、前記空気層が形成された状態を維持
しつつ、第2の搬送手段によってシート材の幅方向へ搬
送する。このとき、前記シート材の所定の方向の位置並
びに傾きが定まっている状態であるため、第2の位置決
め手段によって幅方向が定められると、シート材は一義
的な位置に位置決めされる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記シート材の先端部が位置決め
される前記基準位置が、前記シート材が巻き付け保持さ
れるドラムの周面に存在し、少なくとも前記第1の位置
決め手段が、ドラムの周面に設けられていることを特徴
としている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、空気層に
よりプレートとシート材との間の摩擦力が軽減されてい
るため、ドラム周面への送り込みが容易となる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記プレートに載置
されるシート材の肉厚方向の移動を制限する制限手段を
さらに備えたことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、空気層形
成手段で形成した空気層によってシート材が浮上するこ
とがある。この浮上量が多いと空気層の機能が果たせな
くなるため、シート材の肉厚方向の移動を制限手段で制
限することで、常時空気層による摩擦力の軽減状態を維
持することができる。
【0018】なお、この制限手段は、シート材をプレー
ト上で搬送するときに適用可能な押圧部材や、搬送され
たシート材を所定の位置で突き当てて位置決めするとき
に適用可能な位置決めピン等の形状を、軸線方向中央部
が最も小径となるような所謂鼓型とすることで、所定量
の浮上を許容し、所定量以上の浮上を禁止することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る印
刷版自動露光装置10が示されている。
【0020】この印刷版自動露光装置10は、印刷版1
2の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露
光部14と、印刷版12を前記露光部14へ搬送する搬
送ガイドユニット18と、の2つのブロックに分かれて
いる。また、この印刷版自動露光装置10によって、露
光処理された印刷版12は、印刷版自動露光装置10に
隣接した設置された図示しない現像装置へ送り出される
ようになっている。
【0021】露光部14は、印刷版12を周面に巻付け
て保持する回転ドラム16を主要部として構成されてお
り、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内され
て、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれるよ
うになっている。搬送ガイドユニット18は、給版ガイ
ド20と排版ガイド22とで構成されている。
【0022】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の中央付近を中心として、所定角度回動す
る構造となっている。この回動によって、給版ガイド2
0又は排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16に
対応させる(回転ドラム16の接線方向に配置させる)
ことができる。
【0023】また、搬送ガイドユニット18の近傍に
は、印刷版12を図示しない輪転機の版胴へ巻き付ける
ための基準となる貫通孔を穿孔するための穿孔機24が
配設されており、給版ガイド20を穿孔機24に対向さ
せることで、印刷版12の先端を穿孔機24へ送り込む
ことができるようになっている。すなわち、印刷版12
は、まず、給版ガイド20に案内されて穿孔機24へ送
り込まれ、この印刷版12の先端に例えば、円孔と長孔
を穿孔した後、一旦給版ガイド20に戻される。その
後、搬送ガイドユニット18を回転させることで、印刷
版12を回転ドラム16に対応する位置に移動される。
【0024】図2は、前記排版ガイド22を取り去った
(すなわち、給版ガイド20のみが取付けられた)状態
の搬送ガイドユニット18が示されている。
【0025】給版ガイド20における回転ドラム16と
は反対側の端部(図3の手前側端部)には、一対のプッ
シャーユニット66(図4参照)が設けられている。
【0026】図4に示される如く、このプッシャーユニ
ット66は、給版ガイドの表面(上面)に設けられた押
圧部68と、この押圧部68を回転可能に支持する支持
軸70とで構成されており、支持軸70は、給版ガイド
20に設けられた一対のスリット孔20Aを貫通して給
版ガイド20の裏面(下面)側に貫通している。
【0027】前記押圧部68は、軸線方向の中央部が最
も小径とされており、所謂鼓型とされている。印刷版1
2はこの最も小径部分に対応するため、実質的に給版ガ
イド20に対して持ち上げられた状態となる。
【0028】図2に示される如く、スリット孔20A
は、互いに平行とされ、回転ドラム16方向に延設され
ている。これにより、プッシャーユニット66は、給版
ガイド20のスリット孔20Aに沿って、回転ドラム1
6に接近離間することが可能となっている。
【0029】また、押圧部68は、この押圧部68を移
動させる移動機構部72(図4参照)に対してばね力で
追従して移動する構造となっている。このため、移動機
構部72の移動量と実際の印刷版12の移動量との誤差
をばねの伸縮量によって相殺することができるようにな
っている。
【0030】次に、前記プッシャーユニット66に対応
して、給版ガイド20の回転ドラム16側端部には、給
版ガイド20の表面に対して出没可能な一対の位置決め
ピン74が設けられている。
【0031】図5に示される如く、位置決めピン74
は、給版ガイド20の前記回転ドラム16側端部の辺に
沿って配設された支持バー76が取付けられている。支
持バー76は、略L字型のアーム78の一端部に支持さ
れている。
【0032】アーム78の他端部はモータ80の駆動力
で回転する回転軸82に取り付けられ、この回転軸82
が回動することで、アーム78が円弧状に移動し、位置
決めピン74を給版ガイド20の表面よりも上に突出す
る突出位置(図5の実線位置)と、給版ガイド20の表
面よりも下に退避する退避位置(図5の鎖線位置)と、
の2位置にとり得る。
【0033】また、給版ガイド20の幅方向一端部(図
2の左側端部)には、回転ドラム16の軸線方向に沿っ
て移動可能な幅方向プッシャーユニット84(図6参
照)が設けられている。
【0034】図6に示される如く、この幅方向プッシャ
ーユニット84は、給版ガイドの表面(上面)に設けら
れた押圧部86と、この押圧部86を回転可能に支持す
る支持軸88とで構成されており、支持軸88は、給版
ガイド20に設けられたスリット孔20Bを貫通して給
版ガイド20の裏面(下面)側に貫通している。
【0035】前記押圧部86は、軸線方向の中央部が最
も小径とされており、所謂鼓型とされている。印刷版1
2はこの最も小径部分に対応するため、実質的に給版ガ
イド20に対して持ち上げられた状態となる。
【0036】図2に示される如く、スリット孔20B
は、回転ドラム16の軸線方向に延設されている。これ
により、幅方向プッシャーユニット84は、給版ガイド
20のスリット孔20Bに沿って、回転ドラム16の軸
線方向に平行に移動することが可能となっている。
【0037】また、押圧部86は、この押圧部86を移
動させる移動機構部90(図6参照)に対してばね力で
追従して移動する構造となっている。このため、移動機
構部90の移動量と実際の印刷版12の移動量との誤差
をばねの伸縮量によって相殺することができるようにな
っている。
【0038】一方、図2に示される如く、給版ガイド2
0の幅方向他端部(図2の右側端部)には、回転ドラム
16の軸線方向に沿って移動可能な一対の位置決めピン
ユニット92(図7参照)が設けられている。
【0039】図7に示される如く、この位置決めピンユ
ニット92は、給版ガイド20の表面(上面)に設けら
れた位置決めピン94と、この位置決めピン94を回転
可能に支持する支持軸96とで構成されており、支持軸
96は、給版ガイド20に設けられた一対のスリット孔
20Cを貫通して給版ガイド20の裏面(下面)側に貫
通している。
【0040】前記位置決めピン94は、軸線方向の中央
部が最も小径とされており、所謂鼓型とされている。印
刷版12はこの最も小径部分に対応するため、実質的に
給版ガイド20に対して持ち上げられた状態となる。
【0041】図2に示される如く、スリット孔20C
は、互いに平行とされ、回転ドラム16の軸線方向に延
設されている。これにより、位置決めピンユニット94
は、給版ガイド20のスリット孔20Cに沿って、回転
ドラム16の軸線方向に平行に移動することが可能とな
っており、印刷版12のサイズによって予め位置決め位
置に配置される。
【0042】ここで、図1に示される如く、給版ガイド
20には、回転ドラム16の搬送方向中央ラインに沿っ
て複数(本実施の形態では3個)の円孔20Dが設けら
れている。
【0043】図8に示される如く、それぞれの円孔20
Dに対応して、給版ガイド20の裏面側には、ファン9
8が取付けられている。ファン98からは円孔20Dに
向けて所定の流量のエアが送り込まれている。
【0044】このエアは、円孔20Dを通過して給版ガ
イド20の表面側へ至るが、このときに印刷版12が載
置されていると、印刷版12と給版ガイド20との間に
空気層を形成する。
【0045】この空気層は、印刷版12と給版ガイド2
0との摩擦力を軽減する役目を有しており、この結果、
前記押圧部68による回転ドラム16方向への押圧、並
びに押圧部86による回転ドラム16の軸線方向への押
圧時の抵抗力が軽減され、円滑に印刷版12を位置決め
が可能となる。
【0046】なお、この空気層による摩擦力軽減を有用
とするべく、本実施の形態では、給版ガイド20が水平
状態に対して回転ドラム16側端部が若干低位となるよ
うに傾斜されている。
【0047】回転ドラム16は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方
向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取
外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。
【0048】図1に示されるように、露光部14に設け
られている回転ドラム16には、外周面の所定の位置
に、先端チャック26が取付けられている。露光部14
では、この回転ドラム16に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック26が、搬送ガイドユニット1
8の給版ガイド20によって送り込まれる印刷版12の
先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム1
6を停止させる。
【0049】露光部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック26に対向して装着カム28が設けられている。
先端チャック26は、この装着カム28が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム16の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。
【0050】露光部14では、印刷版12の先端が先端
チャック26と回転ドラム16の間に挿入された状態
で、装着カム28を戻して先端チャック26への押圧を
解除することにより、印刷版12の先端を先端チャック
26と回転ドラム16の周面との間で挟持して保持す
る。
【0051】このときに、印刷版12は、その先端面が
回転ドラム16の周面の所定の位置に突設されている一
対の位置決めピン100、102が当接し、かつ印刷版
12の幅方向一端部が回転ドラム16の軸線方向一端部
に突設されている位置決めピン104に当接し、回転ド
ラム16に対して本位置決めされる。
【0052】ここで、上記給版ガイド20上の仮位置決
めと、回転ドラム16上の本位置決めについてさらに詳
細に説明すると、仮位置決めは、印刷版12が給版ガイ
ド20に載置された状態で押圧部68が印刷版12の後
端部を押圧することで(2点で押圧)、突出位置に位置
決めされている位置決めピン74に突き当てられること
で、傾きがほぼ矯正され、かつほぼ所定の仮位置決め位
置に送り込む。さらにこの状態で、突出位置に位置決め
された位置決めピン74を退避位置に退避させ、押圧部
78によって幅方向に位置決めピン94に当接するまで
移動させる。
【0053】この状態で、再度押圧部68が印刷版12
を回転ドラム16方向へ移動させることで、回転ドラム
16に設けた一対の基準ピン100、102に当接する
ことになる。このとき、一対の基準ピン100、102
が印刷版12に当接するため、印刷版12の先端の位置
と傾きは精度よく位置決めされることになる。
【0054】その後、前記位置決めピン94によってほ
ぼ位置が定まっている印刷版12の幅方向において、押
圧部68で再度押圧することで幅方向調整用の基準ピン
104に当接させ、回転ドラム16と印刷版12との相
対位置関係を一義的なものとすることが可能となる。
【0055】露光部14では、回転ドラム16に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送ガイドユニット18
の給版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転
ドラム16の周面に巻き付けられる。
【0056】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。このスクイズローラ30は、回転
ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させ
る。
【0057】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム16の装着露光方向下流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて
突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装
着されている。
【0058】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0059】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。この後、露光部14では、回転ドラム1
6を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム16の回転に同期させて、記録ヘッド部37から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
【0060】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する
位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16
から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版
12の後端が開放される。
【0061】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から
回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニッ
ト18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の
現像装置へ搬送される。
【0062】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0063】まず、印刷版12を給版ガイド20に載置
する。このとき、所謂手差しであってもよいし、自動枚
葉装置等による送り込みであってもよい。
【0064】給版ガイド20に載置された印刷版12
は、比較的ラフ(載置位置や給版ガイド20に対する傾
き等)に支持されており、この状態でプッシャーユニッ
ト66を作動させることで、印刷版12を所定の仮位置
決め位置近傍まで押圧する。このとき、印刷版12に
は、少なくとも2個の押圧部が当接するため押圧移動中
に傾きが矯正される。
【0065】上記回転ドラム16への搬送に際しては、
給版ガイド20に円孔20Dが設けられ、この円孔20
Dに対応して給版ガイド20の裏面に配設されたファン
98の駆動によって、給版ガイド20の表面にエアが導
入される。このエアは、給版ガイド20上に印刷版12
が載置されているため、この印刷版12と給版ガイド2
0との間で空気層を形成する。この空気層によって印刷
版12が給版ガイド20に対して摩擦力を軽減する機能
を持つため、前記位置決めのための移動が円滑に行われ
る。
【0066】この回転ドラム16への搬送において、給
版ガイド20の回転ドラム16側端部に設けた位置決め
ピン74を突出位置に位置決めしているため、印刷版1
2は、この位置決めピン74に当接し、仮位置決めされ
る。
【0067】続いて、幅方向プッシャーユニット84の
押圧部86を移動することで、印刷版12は予め印刷版
12のサイズに基づいて所定位置に配置された位置決め
ピン94に当接することで、印刷版12の幅方向の仮位
置決めが実行される。
【0068】この仮位置決め状態で、前記突出位置とし
ていた位置決めピン74を退避位置に移動させた後、さ
らにプッシャーユニット66の押圧部68によって印刷
版12を回転ドラム16方向へ移動させ、回転ドラム1
6に設けられた一対の基準ピン90、92に当接させ
る。これにより、印刷版12の先端の位置並びに傾きが
矯正される。
【0069】次に、この状態で幅方向プッシャーユニッ
ト84の押圧部86によって印刷版12を幅方向に移動
させ、基準ピン104に当接させる。なお、この幅方向
は、前記位置決めピン94によってほぼ位置が決められ
ているため(図2に示す仮位置決め)、印刷版12の仮
位置決め位置からのわずかの移動により生じる誤差分が
矯正される。これにより、印刷版12は、回転ドラム1
6に対して一義的な位置となる(図3に示す本位置決
め)。
【0070】回転ドラム16へ送り込まれ、本位置決め
された印刷版12は、先端チャック26及び後端チャッ
ク36によって回転ドラム16の周面に緊密に巻き付け
られ、露光のための準備が完了する。
【0071】画像データを読み込み、記録ヘッド部37
からの光ビームによって露光処理が開始される。露光処
理は、回転ドラム16を高速で回転させながら(主走
査)、記録ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ
移動する、所謂走査露光である。
【0072】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ
対応させ)、次いで、回転ドラム16に巻きつけた印刷
版12を接線方向から排出していく。このとき、印刷版
12は、排版ガイド22に送られる。
【0073】印刷版12が排版ガイド22に送られる
と、搬送ガイドユニット18を切り換え、排版ガイド2
2を排出口へ対応させ、印刷版12を排出させる。この
排出方向には、現像部が設けられており、印刷版12は
続けて現像処理される。
【0074】本実施の形態によれば、給版ガイド20に
円孔20Dを設け、この円孔20Dに対応して、給版ガ
イド20の裏面側にファン98を取付けて、このファン
98を駆動することで、円孔20Dに向けてエアを送る
ようにした。このエアは、給版ガイド20に印刷版12
を載置したときに、この印刷版12と給版ガイド20と
の間で空気層を形成する。この空気層によって、印刷版
12は、給版ガイド20上での位置決めのための摺動時
の摩擦力を軽減する役目を有するため、位置決めを円滑
に行うことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、シート材
の位置決めのための切欠を設けなくても、並びにシート
材のエッジを検出するための電気制御回路を装備しなく
ても、シート材の正確な位置決めを可能とし、この結
果、装置構成を簡略化することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の概略
図である。
【図2】搬送ガイドユニットにおける排版ガイドと取り
外した場合の斜視図である(印刷版仮位置決め状態)。
【図3】搬送ガイドユニットにおける排版ガイドと取り
外した場合の斜視図である(印刷版本位置決め状態)。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図2のVII−VII線断面図である。
【図8】図2のIIX−IIX線断面図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置 12 印刷版(シート材) 14 露光部 20 給版ガイド(プレート) 20A スリット孔(第1の搬送手段) 20B スリット孔(第2の搬送手段) 20C スリット孔 20D 円孔(空気層形成手段) 37 記録ヘッド部 66 プッシャーユニット(第1の搬送手段) 68 押圧部 74 位置決めピン(第1の位置決め手段(仮位置決
め用)) 84 幅方向プッシャーユニット(第2の搬送手段) 86 押圧部 94 位置決めピン(第2の位置決め手段(仮位置決
め用)) 98 ファン(空気層形成手段) 100、102 基準ピン(第1の位置決め手段(本
位置決め用)) 104 基準ピン(第2の位置決め手段(本位置決め
用))
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F049 AA02 FA01 LA01 LB03 3F102 AA01 AB01 BA02 BA09 BB02 BB04 DA04 EA14 EC02 FA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を平板状のプレートに載置した
    状態で、予め定められた基準位置へ位置決めするための
    シート材位置決め装置であって、 前記プレートの前記シート材載置面と、シート材との間
    に空気層を形成するための空気層形成手段と、 前記空気層形成手段で空気層を形成した状態でシート材
    を所定の方向へ搬送する第1の搬送手段と、 前記所定の方向における前記シート材の移動軌跡上に配
    設され、前記シート材の先端面と少なくとも2点に突き
    当てて、当該シート材の所定の方向の位置並びに傾きを
    定める第1の位置決め手段と、 前記空気層形成手段で空気層を形成した状態で前記所定
    の方向と直交するシート材の幅方向へ搬送する第2の搬
    送手段と、 前記第1の位置決め手段によるシート材の所定の方向の
    位置並びに傾きが定まった状態での、前記第2の搬送手
    段による前記シート材の幅方向への搬送軌跡上に配設さ
    れ、前記シート材の幅方向一端面に突き当てて、当該シ
    ート材の幅方向位置を定める第2の位置決め手段と、を
    有するシート材位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材の先端部が位置決めされる
    前記基準位置が、前記シート材が巻き付け保持されるド
    ラムの周面に存在し、少なくとも前記第1の位置決め手
    段が、前記ドラムの周面に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のシート材位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記プレートに載置されるシート材の肉
    厚方向の移動を制限する制限手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート材位置決
    め装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009505143A (ja) * 2005-08-16 2009-02-05 コダック グラフィック コミュニケーションズ カナダ カンパニー カメラを使用する印刷板位置決め
EP2569484B2 (de) 2010-05-10 2020-05-27 Papierfabrik Julius Schulte Söhne Gmbh & Co. KG Kernpapier

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