JPH08271946A - 防振制御装置 - Google Patents

防振制御装置

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JPH08271946A
JPH08271946A JP9597095A JP9597095A JPH08271946A JP H08271946 A JPH08271946 A JP H08271946A JP 9597095 A JP9597095 A JP 9597095A JP 9597095 A JP9597095 A JP 9597095A JP H08271946 A JPH08271946 A JP H08271946A
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切な振れ補正がなされるのを待った為にシ
ャッタチャンスを逃してしまうといったことや、防振不
安定による像劣化を防止する。 【構成】 防振手段の作動により適切な振れ補正が可能
であるか否かを判断する判断手段11と、該判断手段に
より適切な振れ補正が不能であることが判断されている
場合には、露光中においては防振動作を一時停止する防
振制御手段12、14とを設け、防振手段の作動にも拘
らず適切な振れ補正が不能、つまり露光時に適切に振れ
補正を出来ない、或は、防振動作により逆に像劣化を招
くことが判断された場合には、露光中は防振動作を自動
的に止めるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに搭載され、該
カメラに生じる低い周波数の振動を検出して、像振れ補
正を行う防振制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、撮影者がファインダ内の
注視した場所(被写体)にピントを合せる視線入力焦点
調整手段も開発され、更にカメラに加わる手振れを防ぐ
システムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘発す
る要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図27を用いてその概要を説明する。
【0008】図27の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ振動を検出
する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84
p,84yで示してある。85は補正手段(86p,8
6yは各々補正手段85に推力を与えるコイル、87
p,87yは補正手段85の位置を検出する位置検出素
子)であり、該補正手段85は後述する位置制御ループ
を設けており、角変位検出手段83p,83yの出力を
目標値として駆動され、像面88での安定を確保する。
【0010】次に、図28はかかる目的に好適に用いら
れる補正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図28に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記の補正手段をカバーしている。
【0022】図29は上記図28の補正手段の駆動制御
系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図29の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図29の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図30は上記図29に示した補正手段の駆
動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピッチ
方向725pについてのみ説明する(ヨー方向726y
も同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ732pa,732
pbは投光素子76pにより位置検出素子78p(抵抗
R1,R2より成る)に生じる光電流78i1 ,78i
2 を電圧に変換し、差動アンプ733pは各電流−電圧
変換アンプ732pa,732pbの差(支持枠72の
ピッチ方向725pの位置に比例した出力)を求めるも
のである。以上、電流−電圧変換アンプ732pa,7
32pb、差動アンプ733pc及び抵抗R3〜R10
により、図29の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ734paは外部より入力され
る指令信号730pを差動アンプ733pの差信号に加
算するもので、抵抗R11〜R14とで図29の加算回
路731pを構成している。
【0029】抵抗738p,739p及びコンデンサ7
40pは公知の位相進み回路であり、これが図29の補
償回路728pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ735pへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正手段が変
位する。該駆動アンプ735p、抵抗737p及びトラ
ンジスタ736pa,736pbにより、図29の駆動
回路729pを構成している。
【0031】加算アンプ741pは電流−電圧変換アン
プ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子7
8pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アン
プ742pはこれにしたがって投光素子76pを駆動す
る。以上、加算アンプ741p,駆動アンプ742p、
抵抗R18〜R24及びコンデンサC1により投光素子
76pの駆動回路を構成している(図29では不図
示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】ここで、図28及び図29に示す支持枠7
2を係止する係止手段について説明する。
【0034】図28で説明した、メカロックシャーシ7
18,プランジャ719,バネ720,メカロックアー
ム721,軸ビス722で係止手段を構成しており、該
係止手段を、図28の矢印718a方向より見た図を、
図31(a)に示し、又、プランジャ719の断面図を
図31(b)に示す。
【0035】図31(b)において、プランジャ719
は、スライダ719aとステータ719b及び該ステー
タ719bに設けられたコイル719c,永久磁石71
9dより構成されている。そして、図31(a)に示す
様に、スライダ719aは軸722により回転可能に軸
支されたメカロックアーム721の孔721bに掛けら
れており、メカロックアーム721はバネ720により
矢印720a方向に回転付勢されている。その為、スラ
イダ719aはステータ719bより引き抜かれる力F
out を常に受けている。しかし、スライダ719aは永
久磁石719dと当接している為、その吸引力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸引力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0036】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸引力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは支持
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0037】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸引力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0038】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸収力と永久
磁石719dの吸引力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+Fi>Fout ) 一旦、スライダ719aがステータ719b内に引き込
まれ始めると、ギャップδが小さくなる事により永久磁
石719dの吸収力が加速度的に大きくなり、スライダ
719aは永久磁石719dに当接すると共に、突起7
21aは支持枠72の孔72dに入り、再び支持枠72
を係止するようになる。
【0039】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止手段を実
現している。
【0040】図32は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【0041】図32において、91は図27の振動検出
手段83p,83yであり、振動ジャイロ等の角速度を
検出する振れ検出センサと該振れ検出センサ出力のDC
成分をカットした後に積分して角変位を得るセンサ出力
演算手段より構成される。
【0042】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0043】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、ズーム,
フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化す
る為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏
感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズ
ーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づ
くフォーカス焦点距離情報が入力され、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0044】補正駆動手段97は、図30に示した駆動
制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が指
令信号730p,730yとして入力される。
【0045】補正起動手段98は、図29の駆動回路7
29p,729yとコイル79p,79yの接続を制御
するスイッチであり、通常時はスイッチ98aを端子9
8cに接続させておく事でコイル79p,79yの各々
の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力さ
れるとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段
910を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル
79p,79yに電力を供給し、位置検出素子78p,
78yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を
安定させておく)にする。又、この時同時に論理積手段
99の出力信号は係止手段914にも入力し、これによ
り係止手段は補正手段910を係止解除する。
【0046】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0047】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号と防振切換手段912の出力
信号の両信号が入力された時に、その構成要素であるア
ンドゲート99aが信号を出力する。
【0048】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押しを行った時に補正手段910は係止解除され制
御状態になる。
【0049】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0050】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0051】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0052】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目標値信
号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力が安
定してから防振を始める構成にしている。
【0053】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。
【0054】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0055】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0056】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は繁雑にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した防振シス
テムを有するカメラにおいては、以下に述べる様な問題
を有していた。
【0058】第1に、防振システムが不安定の時に撮影
をしてしまうと、防振を行わない時よりも像劣化を生じ
てしまう場合がある。その為、従来ではこの様なときに
は、レリーズロック(撮影禁止)を行う構成になってい
た。
【0059】しかしながら、この様に構成するとレリー
ズロックにより撮影チャンスを逃すと言う問題があっ
た。
【0060】第2に、防振システムを撮影中に誤ってオ
フした場合には、十分な防振効果が得られない事にな
る。防振システムは通常プッシュスイッチ(例えばカメ
ラのレリーズボタン)でオンする為、露光中にプッシュ
スイッチを離す動作は頻繁に生ずる可能性が有り(例え
ば長秒時露光時)、防振効果の無い撮影を行ってしまう
頻度は高く問題になっていた。
【0061】(発明の目的)本発明の第1の目的は、適
切な振れ補正がなされるのを待った為にシャッタチャン
スを逃してしまうということを防止し、且つ、防振不安
定による像劣化を防ぐことのできる防振制御装置を提供
することである。
【0062】本発明の第2の目的は、カメラの取扱いを
向上させ、且つ、防振効果のある撮影を行わせることの
できる防振制御装置を提供することである。
【0063】本発明の第3の目的は、誤って防振動作の
停止操作がなされた為に、像不安定な撮影がなされてし
まうといったことを防止することのできる防振制御装置
を提供することである。
【0064】本発明の第4の目的は、撮影中に防振動作
を停止した為に像不安定な撮影がなされてしまうといっ
たことを防止することのできる防振制御装置を提供する
ことである。
【0065】本発明の第5の目的は、防振動作を開始す
る為の操作性を向上させることのできる防振制御装置を
提供することである。
【0066】本発明の第6の目的は、新たな防振停止タ
イミングを作り出すことを不要とし、通信負荷を減少さ
せることのできる防振制御装置を提供することである。
【0067】本発明の第7の目的は、防振動作により適
切な振れ補正が行えるか否かの判断タイミングの為の新
たな通信を作る必要を無くし、通信負荷を減少すること
のできる防振制御装置を提供することである。
【0068】本発明の第8の目的は、新たに防振手段の
作動にも拘らず適切な振れ補正が可能か否かの判断タイ
ミングを作り出すことを不要とし、通信負荷を減少させ
ることのできる防振制御装置を提供することである。
【0069】本発明の第9の目的は、防振不安定時には
撮影者の意志を優先して、露光中も防振動作を一時的に
停止させ、像劣化の無い撮影を行わせることのできる防
振制御装置を提供することである。
【0070】本発明の第10の目的は、防振不安定時に
は撮影者の意志を優先して、露光中は防振動作を停止さ
せ、像劣化の無い撮影を行わせることのできる防振制御
装置を提供することである。
【0071】本発明の第11の目的は、露光時に防振動
作が却って像劣化を招いてしまうか否かの判断を精度良
く行うことのできる防振制御装置を提供することであ
る。
【0072】本発明の第12の目的は、防振動作により
適切な振れ補正が可能であるか否かを判断を、少なくと
も振れ出力が安定する時間を用いることによって、振れ
出力を用いること無くしその判断を行うことのできる防
振制御装置を提供することである。
【0073】本発明の第13の目的は、防振停止の解除
忘れによる像劣化を防止し、防振効果のある撮影を行わ
せることのできる防振制御装置を提供することである。
【0074】本発明の第14の目的は、露光時に誤って
防振停止操作がなされたことによる像劣化を防止するこ
とのできる防振制御装置を提供することである。
【0075】本発明の第15の目的は、撮影者の意志通
りの撮影を行わせることのできる防振制御装置を提供す
ることである。
【0076】本発明の第16の目的は、防振動作を一時
的に停止させたり、露光中であっても防振動作を強制的
に停止させたりする為の操作性を向上させることのでき
る防振制御装置を提供することである。
【0077】本発明の第17の目的は、撮影に対する防
振停止の為の操作を瞬時に行うことのできる防振制御装
置を提供することである。
【0078】本発明の第18の目的は、第2と第4のス
イッチ手段の操作性の向上を図りつつ、これらスイッチ
手段の誤操作の可能性を低減させることのできる防振制
御装置を提供することである。
【0079】本発明の第19の目的は、補正手段を係止
することによる無駄な時間や再び防振を開始する際の係
止解除に要する時間を省き、防振動作の停止や開始の応
答性を向上させることのできる防振制御装置を提供する
ことである。
【0080】本発明の第20の目的は、防振動作の位置
停止及び防振動作再開の応答性を向上させることのでき
る防振制御装置を提供することである。
【0081】本発明の第21の目的は、防振動作を再開
させた時の補正手段の補正ストロークを有効活用するこ
とのできる防振制御装置を提供することである。
【0082】本発明の第22の目的は、防振動作を再開
させた時の補正手段の無駄な動きを減らし、無駄な動き
による像劣化を防止すると共に防振動作の応答性を向上
させることのできる防振制御装置を提供することであ
る。
【0083】本発明の第23の目的は、焦点距離が短い
場合には、防振動作を再開させた時の補正手段の補正ス
トロークを有効活用を図り、焦点距離が長い場合には、
防振動作を再開させた時の補正手段の無駄な動きを減ら
し、無駄な動きによる像劣化やフレーミング変化を防止
することのできる防振制御装置を提供することである。
【0084】本発明の第24の目的は、連続撮影モード
時に、防振停止と防振再開を繰り返して行われることを
防ぎ、防振機能の応答性を向上させることのできる防振
制御装置を提供することである。
【0085】本発明の第25の目的は、防振動作の一時
停止操作が行われても露光中は防振動作は継続される為
にその操作をしていたことを忘れてしまうといったこと
を防ぐことのできる防振制御装置を提供することであ
る。
【0086】本発明の第26の目的は、意図した撮影が
行われたか否かを知らせることのできる防振制御装置を
提供することである。
【0087】本発明の第27の目的は、意図した撮影が
行われるか否かを事前に知らせることのできる防振制御
装置を提供することである。
【0088】本発明の第28の目的は、防振機能が働い
ていることを知らせ、カメラ操作上の戸惑いを無くすこ
とのできる防振制御装置を提供することである。
【0089】本発明の第29の目的は、防振再開時のフ
レーミング変更を無くし、操作性の向上を図ることので
きる防振制御装置を提供することである。
【0090】本発明の第30の目的は、新たに防振動作
開始のタイミングを生成する為の通信ラインを不要にす
ることのできる防振制御装置を提供することである。
【0091】本発明の第31の目的は、防振動作開始用
のスイッチ手段とカメラの既存の撮影準備動作開始用の
スイッチ手段の共存による誤操作を防止することのでき
る防振制御装置を提供することである。
【0092】本発明の第32の目的は、防振動作開始用
のスイッチ手段とカメラの既存の露光開始用スイッチ手
段の共存による誤操作を防止することのできる防振制御
装置を提供することである。
【0093】本発明の第32の目的は、防振動作開始用
のスイッチ手段とカメラの既存のスイッチ手段を同時操
作することによる誤操作を防止することのできる防振制
御装置を提供することである。
【0094】本発明の第34の目的は、防振動作停止時
の補正手段の停止挙動を滑らかにし、該挙動による像劣
化を防止することのできる防振制御装置を提供すること
である。
【0095】本発明の第35の目的は、防振動作を再開
させた時の補正手段の補正ストロークを有効活用するこ
とのできる防振制御装置を提供することである。
【0096】本発明の第36目的は、防振機能を用いな
い際の補正手段の不要な動きを防止することのできる防
振制御装置を提供することである。
【0097】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、防振手段の作動に
より適切な振れ補正が可能であるか否かを判断する判断
手段と、該判断手段により適切な振れ補正が不能である
ことが判断されている場合には、露光中においては防振
動作を一時停止する防振制御手段とを設け、防振手段の
作動にも拘らず適切な振れ補正が不能、つまり露光時に
適切に振れ補正を出来ない、或は、防振動作により逆に
像劣化を招くことが判断された場合には、露光中は防振
動作を自動的に止めるようにしている。
【0098】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、第2のスイッチ手段により防
振動作を一時的に停止するべき指示がなされても、露光
中は防振動作を許容する防振制御手段を設け、防振動作
の一時的な停止操作がなされても、露光中は防振動作を
許容するようにしている。
【0099】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、第2のスイッチ手段の操作が
なされても、露光中は防振動作を継続させる防振制御手
段を設け、防振動作の停止指示がなされても、露光中は
そのまま防振動作を継続させるようにしている。
【0100】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、防振動作が機能した露光中に
第2のスイッチ手段の操作がなされた場合、撮影フレー
ミングが変動しない様に前記補正手段の位置を制御する
フレーミング制御手段を設け、露光中に防振動作の停止
指示がなされた場合、通常は補正手段を可動中心に戻す
べく制御を行うが、補正手段が可動端等に位置した場合
にはこのような制御をすると撮影フレーミングが変動し
てしまう為、撮影フレーミングが変動しない様に補正手
段の位置を制御するようにしている。
【0101】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、撮影準備動作開始用(測光,
測距開始用)のスイッチ手段を、防振手段を作動させる
為の第1のスイッチ手段として兼用するようにしてい
る。
【0102】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、判断手段により適切な振れ補
正が不能であることが判断されている場合には、露光を
制御する為の第3のスイッチ手段の操作に応答して防振
動作を一時停止する防振制御手段を設け、防振手段の作
動にも拘らず適切な振れ補正が不能、つまり露光時に適
切に振れ補正を出来ない、或は、防振動作により逆に像
劣化を招くことが判断された場合には、既存の露光を制
御する為の第3のスイッチ手段(露光開始用のスイッ
チ)の操作に応答して防振動作を一時停止するようにし
ている。
【0103】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、防振動作により適切な振れ補
正が行えるか否かの判断を、防振動作開始から継続して
行う判断手段を設け、防振動作開始から継続して、防振
動作により適切な振れ補正が行えるか否かの判断を行う
ようにしている。
【0104】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、防振手段の作動にも拘らず適
切な振れ補正が不能、つまり露光時に適切に振れ補正を
出来ない、或は、防振動作により逆に像劣化を招くとい
った判断を、既存の露光を制御する為の第3のスイッチ
手段(露光開始用のスイッチ)の操作に応答して行うよ
うにしている。
【0105】露光中に、防振手段の作動により適切な振
れ補正を行うことが出来ない事が判断された場合、防振
動作を一時的に停止させる為の第2のスイッチ手段の操
作を優先して、露光中も防振動作を停止するようにして
いる。
【0106】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、防振手段の作動により適切な
振れ補正が可能であるか否かを判断する判断手段と、露
光中に、該判断手段にて防振手段の作動により適切な振
れ補正を行うことが出来ない事が判断された場合、防振
動作を一時的に停止させる為の第2のスイッチ手段の操
作に応答して、露光中も防振動作を停止する防振停止手
段とを設け、露光中に、防振手段の作動により適切な振
れ補正を行うことが出来ない事が判断された場合、防振
動作を一時的に停止させる為の第2のスイッチ手段の操
作を優先して、露光中も防振動作を停止するようにして
いる。
【0107】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項10記載の本発明は、防振手段の作動により
適切な振れ補正が可能であるか否かを判断する判断手段
と、露光中に、該判断手段にて防振手段の作動により適
切な振れ補正を行うことが出来ないことが判断された場
合、露光中は防振動作を停止する防振停止手段とを設
け、露光中に、防振手段の作動により適切な振れ補正を
行うことが出来ない事が判断された場合、防振動作を停
止させる為の第2のスイッチ手段の操作を優先して、露
光中は防振動作を停止するようにしている。
【0108】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項11記載の本発明は、防振手段に具備された
振動検出手段の出力,振動検出手段の出力とカメラのシ
ャッタ速度情報,振動検出手段の出力とレンズ焦点距離
情報、或は、振動検出手段の出力とシャッタ速度情報と
レンズ焦点距離情報に基づいて、防振動作により適切な
振れ補正が可能であるか否かを判断する判断手段を設
け、振動検出手段の出力のみに基づいて、或は、振動検
出手段の出力とカメラのシャッタ速度情報に基づいて、
或は、振動検出手段の出力とレンズ焦点距離情報に基づ
いて、或は、振動検出手段の出力とシャッタ速度情報と
レンズ焦点距離情報に基づいて、防振動作により適切な
振れ補正が可能であるか否かを判断するようにしてい
る。
【0109】また、上記第12の目的を達成するため
に、請求項12記載の本発明は、防振開始から露光開始
までの第1の時間,前記第1の時間とカメラのシャッタ
速度情報,前記第1の時間とレンズ焦点距離情報、或
は、前記第1の時間とカメラのシャッタ速度情報とレン
ズ焦点距離情報に基づいて、防振動作により適切な振れ
補正が可能であるか否かを判断する判断手段を設け、振
れ出力が安定する、防振開始から露光開始までの振れ出
力安定時間である第1の時間のみに基づいて、或は、防
振開始から露光開始までの第1の時間とカメラのシャッ
タ速度情報に基づいて、或は、防振開始から露光開始ま
での第1の時間とレンズ焦点距離情報に基づいて、或
は、防振開始から露光開始までの第1の時間とカメラの
シャッタ速度情報とレンズ焦点距離情報に基づいて、防
振動作により適切な振れ補正が可能であるか否かを判断
するようにしている。
【0110】また、上記第13の目的を達成するため
に、請求項13記載の本発明は、第2のスイッチ手段に
より防振動作が一時的に停止されていても、露光動作が
開始されると、防振動作を開始させる防振制御手段を設
け、防振動作が一時的に停止されたままの状態で、露光
動作が開始された場合には、前記防振停止の指示に拘ら
ず、露光動作と同時に防振動作を開始させるようにして
いる。
【0111】また、上記第14の目的を達成するため
に、請求項14記載の本発明は、露光中に、第2のスイ
ッチ手段により防振動作の一時停止指示がなされても、
該露光中は防振動作を継続する防振制御手段を設け、露
光中に不用意に防振動作の一時停止操作がなされても、
該露光中は防振動作を継続するようにしている。
【0112】また、上記第15の目的を達成するため
に、請求項15記載の本発明は、露光中も防振動作を強
制的に停止させる為の第4のスイッチを設け、露光中で
あっても、必要に応じて防振動作を強制的に停止させ得
るようにしている。
【0113】また、上記第16の目的を達成するため
に、請求項16記載の本発明は、防振動作を一時的に停
止させる為の第2のスイッチ手段と露光中も防振動作を
強制的に停止させる為の第4のスイッチ手段を、同一部
材によって構成するようにしている。
【0114】また、上記第17の目的を達成するため
に、請求項17記載の本発明は、同一部材を2段式のプ
ッシュスイッチとし、該プッシュスイッチの一段押圧に
より第2のスイッチ手段がオンし、更なる押圧により第
4のスイッチ手段がオンする構造にしている。
【0115】また、上記第18の目的を達成するため
に、請求項18記載の本発明は、同一部材を3ポジショ
ンを持つレバー或はスライドスイッチとし、該レバー或
はスライドスイッチの第1のポジションでは第2及び第
4のスイッチ手段が共にオフし、第2のポジションでは
第2のスイッチ手段がオンし、第3のポジションでは第
4のスイッチ手段がオンする構造にしている。
【0116】また、上記第19の目的を達成するため
に、請求項19記載の本発明は、露光直前に防振を止め
る或は一時的に停止する指示がなされた場合には、振動
検出手段と駆動手段との接続を断ち、この際係止手段に
よる補正手段の係止は行わせない防振制御手段を設け、
露光直前に防振を止める或は一時的に停止する指示がな
された場合には、振動検出手段と駆動手段との接続を断
つことで、防振を止めたり、或は、一時的に停止する
が、この際は係止手段によって補正手段を所定の位置に
は係止しないようにしている。
【0117】また、上記第20の目的を達成するため
に、請求項20記載の本発明は、露光直前に防振を止め
る或は一時的に停止する場合は、補正手段を駆動手段に
よって電磁的に所望の位置に保持させる防振制御手段を
設け、露光直前に防振を止める或は一時的に停止する場
合は、一時的に補正手段を電磁的に所望の位置に固定す
るようにしている。
【0118】また、上記第21の目的を達成するため
に、請求項21記載の本発明は、露光直前に防振を止め
る或は一時的に停止する場合は、補正手段を、該補正手
段の補正範囲の略中心位置に固定して、防振動作再開に
際して補正手段が補正端に直ちに突き当たってしまうこ
との無いようにしている。
【0119】また、上記第22の目的を達成するため
に、請求項22記載の本発明は、露光直前に防振を止め
る或は一時的に停止する場合は、補正手段を、該補正手
段の駆動を止める直前の位置に固定するようにしてい
る。
【0120】また、上記第23の目的を達成するため
に、請求項23記載の本発明は、露光直前に防振を止め
る或は一時的に停止する場合は、補正手段を固定する位
置を、カメラのレンズ焦点距離によって可変する、具体
的には焦点距離が短い時には、補正手段の変動によるフ
レーミング変化が目立たないので、補正手段を該補正手
段の補正範囲の略中心位置に固定し、焦点距離が長い場
合には、補正手段を該補正手段の駆動を止める直前の位
置に固定するようにしている。
【0121】また、上記第24の目的を達成するため
に、請求項24記載の本発明は、露光を制御する第3の
スイッチ手段の一度の操作で1枚の撮影を行う単写撮影
モード時に、防振動作を一時的に停止させる為の第2の
スイッチ手段が操作された場合は、露光終了後に防振動
作を一時停止させ、前記第3のスイッチ手段の一度の操
作で複数枚の撮影を行う連続撮影モード時に、前記第2
のスイッチ手段が操作された場合は、前記第3のスイッ
チ手段の操作終了後に防振動作を一時停止させる防振制
御手段を設け、連写モード時に、防振動作を一時的に停
止させる為の第2のスイッチ手段が操作された場合は、
第3のスイッチ手段の操作終了まで防振動作を一時停止
状態にしないようにしている。
【0122】また、上記第25の目的を達成するため
に、請求項25記載の本発明は、防振動作を一時的に停
止させる為の第2のスイッチ手段が操作された場合に
は、露光終了後に防振動作を一時停止させる防振制御手
段を設け、第2のスイッチ手段が操作された場合には、
露光終了後に防振動作を一時停止させ、該第2のスイッ
チ手段の操作がなされていることを知らしめるようにし
ている。
【0123】また、上記第26の目的を達成するため
に、請求項26記載の本発明は、露光中に防振動作が停
止されたか否かの表示を、露光終了後に行う表示手段を
設け、露光中に防振動作が停止されたか否かの表示を、
露光終了後に行うようにしている。
【0124】本発明の第26の目的は、よって、意図し
た撮影が行われたか否かを知らせることのできる防振制
御装置を提供することである。
【0125】また、上記第27の目的を達成するため
に、請求項27記載の本発明は、露光中に防振動作を停
止させるか否かの表示を、露光終了前に行う表示手段を
設け、露光中に防振動作を停止させるか否かの表示を、
露光終了前に行うようにしている。
【0126】また、上記第28の目的を達成するため
に、請求項28記載の本発明は、露光終了後において、
撮影準備動作が継続されている場合は、防振手段を機能
させる防振制御手段を設け、露光終了後も継続して撮影
準備動作がなされている場合には、防振動作を再開(露
光中に防振動作が一時停止されていた場合)或は継続
(露光中も防振動作が行われていた場合)させるように
している。
【0127】また、上記第29の目的を達成するため
に、請求項29記載の本発明は、防振を再開させる場合
は、防振動作を停止していた時の撮影画角の中心を始点
にして連続的に開始させる防振制御手段を設け、防振を
再開させる場合は、防振動作を停止していた時の撮影画
角の中心を始点にして連続的に開始させるようにしてい
る。
【0128】また、上記第30の目的を達成するため
に、請求項30記載の本発明は、露光を制御する為の第
3のスイッチ手段の操作に応答して、前記防振手段の機
能を開始させる防振制御手段を設け、露光を制御する為
の第3のスイッチ手段の操作がなされることにより、防
振動作を行うようにして、防振動作開始のタイミングを
カメラの既存の通信で行えるようにしている。
【0129】また、上記第31の目的を達成するため
に、請求項31記載の本発明は、第1のスイッチ手段が
オフされても、露光中は防振動作を継続させる防振制御
手段を設けている。
【0130】また、上記第32の目的を達成するため
に、請求項32記載の本発明は、第3のスイッチ手段
(露光開始用スイッチ手段)がオフされても、露光中は
防振動作を継続させる防振制御手段を設けている。
【0131】また、上記第33の目的を達成するため
に、請求項33記載の本発明は、露光中に前記防振手段
の起動,停止用の第5のスイッチ手段がオフされても、
防振動作を継続させる防振制御手段を設けている。
【0132】また、上記第34の目的を達成するため
に、請求項34記載の本発明は、露光中に防振動作を停
止した場合は、補正手段を、防振動作停止直前の第1の
位置に保持するフレーミング制御手段を設けている。
【0133】また、上記第35の目的を達成するため
に、請求項35記載の本発明は、露光終了後に、補正手
段を防振動作停止直前の第1の位置から所定の位置に戻
す所定位置復帰手段を設け、露光終了後は補正手段を、
該補正手段の補正範囲の略中心位置に固定して、防振動
作再開に際して補正手段が補正端に直ちに突き当たって
しまうことの無いようにしている。
【0134】また、上記第36の目的を達成するため
に、請求項36記載の本発明は、所定位置復帰手段によ
り前記補正手段が所定の位置に戻された場合は、該所定
の位置にて補正手段を係止する係止手段を設けている。
【0135】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0136】図1は本発明の第1の実施例に係る防振制
御装置の構成を示すブロック図であり、図32と同じ部
分は同一符号を付してある。
【0137】従来例と異なるのは、判断手段11,防振
一時停止手段12,防振停止手段13、及び、論理積手
段14が新たに設けられている点にある。
【0138】図1において、判断手段11には振動検出
手段91(振れ検出センサ)の出力信号91aが入力し
ており、該判断手段11は、図1(b)に示す様に、そ
の信号をローパスフィルタ11aで平滑化した後、その
傾きを微分回路11bで求めている。これらローパスフ
ィルタ11aと微分回路11bで、判断手段11のセン
サ出力演算手段2を構成している。
【0139】ここで、振れ検出センサの出力信号91a
について説明する。
【0140】この出力信号91aは、図2(a)で示す
実際の振れθ0 に対して図2(b)の様に正確に振れ角
速度ω0 が出力されていれば精度良い防振が行える訳で
あるが、実際には振れ検出センサを始動し始めた時か
ら、図2(c)の一点鎖線で示すDCバイアス(以下、
オフセット)を生ずる。そして、このオフセットが一定
値であれば公知のDCカット手段で取り除くことが出来
るが、このオフセットが過渡状態にある時にはオフセッ
トを正確に取り除くことができず、振れ検出精度が劣化
する。従って、この際に撮影を行うと振れ検出精度が劣
化している為に、補正手段910はその劣化している信
号に応じて駆動され、却って像劣化を引き起していた。
【0141】そこで、図1(b)の構成のローパスフィ
ルタ11aで、図2(c)のオフセット分を求め、次に
その傾きを微分回路11bで図2(d)の様に求める。
そして,この出力をしきい値と比較(判断手段11には
比較手段も設けられる)して、一定以上、つまり像劣化
を起す可能性がある時は、判断手段11は出力11cを
行う。尚、判断の為には振れ検出センサの出力信号91
aではなく、振動検出手段91のセンサ出力演算手段の
出力を用いても良い。前記振れ検出センサの精度劣化は
微妙な為、ファインダ上で撮影者が被写体を観察してい
る時(つまり、撮影者がファインダを通して防振効果を
得ている時)には分らないが、撮影を行って出来上った
写真には像劣化が現れるレベルのものである。よって、
撮影者が被写体を観察している時には防振を止める必要
はない。
【0142】論理積手段14のアンドゲード14aには
レリーズ手段911のSW2信号911aと判断手段1
1の出力11cが入力しており、振れ検出センサの出力
精度が劣化しており、且つ、SW2信号(撮影信号)が
発生した時には、該論理積手段14は出力14bを行
う。この出力14bは防振一時停止手段12に入力して
おり、防振一時停止手段12はこの出力14bに応答し
て、スイッチ12aと端子12bの接続を断つ。する
と、遅延手段93の出力が目標値設定手段92のサンプ
ルホールド回路92bに入力されなくなる為、サンプル
ホールド回路92bはサンプル状態に戻り、目標値の出
力はゼロになる。つまり、防振は行われなくなる。この
際、補正手段910は係止手段914により係止されな
い。何故ならば、露光中に係止手段914の振動により
補正手段910が飛び跳ねて像劣化を生ずる可能性が有
る為である。よって、この間(SW2信号出力中)の防
振停止中は補正手段910は図29等で説明した様に、
位置検出センサの出力ゼロ近傍で電磁的に安定させてお
く。(補正起動手段98のスイッチ98aは端子98b
に接続させたままで、目標値(指令信号)のみゼロにす
る) 次に、SW2信号が911aが無くなる(撮影者がレリ
ーズボタンを半押し状態に戻す)と出力14bは無くな
り、防振一時停止手段12のスイッチ12aは端子12
bに接続され、サンプルホールド回路92bはこの時遅
延手段93が出力しているならば再びホールド状態とな
り、目標値は再出力して防振を始める。つまり、図2
(e)に示す様に、露光期間(SW2信号が発生してい
る間)には目標値がゼロとなり、防振を行わない。防振
停止表示手段13は出力11cを入力して露光中には防
振が停止される事を撮影者に表示する。この表示により
撮影者は、この表示が消える迄(振れ検出センサ出力が
安定する迄)待つか、或は、撮影を行って(シャッタチ
ャンスを優先して)表示が消えてから再撮影を行うこと
が出来る。
【0143】以上図2(a)〜(e)で説明した様に,
本発明の第1の実施例においては、防振精度が悪く像劣
化を生じそうな時には、露光期間中には防振を止める
(被写体を狙ってカメラを構えている間は防振してい
る)ことで、防振精度が悪い事で却って像劣化を生じる
事を防ぐ。
【0144】また、この時補正手段は係止されず、電磁
的に安定させる事で係止に伴う振動で像劣化が生じる事
を防ぐ構成にしている。
【0145】更に、防振精度が悪く、露光中には防振が
停止される事(或は露光中に防振が停止された事)を表
示する事で、撮影者はそれに従って撮影を待つか、或
は、再度撮影を行う事が出来、操作性を向上させると共
に撮影時に安心感を与えることが出来る。
【0146】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例に係る防振制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
【0147】上記の第1の実施例と異なるのは、防振に
よる像劣化の判断(判断手段11)にセンサ出力演算手
段2の信号ばかりでなく、露光準備手段96の測光情報
からのシャッタスピードと防振敏感度設定手段94の焦
点距離情報も加味して、より正確な“振れによる像劣
化”判断を行っている事と、撮影中の防振停止(像劣化
が予想される時)はSW2信号からでは無く、露光開始
から露光終了の期間のみ行い、且つ、防振停止前後の像
が連続的に連がる構成にして撮影者に不快感を与えない
様にしている事である。
【0148】図3において、判断手段11には、露光準
備手段96からの測光(シャッタスピード)情報96a
と防振敏感度設定手段94からの焦点距離情報94a
が、振動検出手段91の振れ検出センサ信号91aと共
に入力されている。そして、図2(d)で説明したしき
い値がシャッタスピードと焦点距離に応じて変化する構
成にしてある。これは防振精度が悪くてもシャッタスピ
ードが速い、或は焦点距離が短いと像面での劣化は許容
内に収る為であり、しきい値はシャッタスピードが速
い、或は焦点距離が短い時には高くなり、判断基準を甘
くしてなるべく防振の機会を増やしている。
【0149】判断手段11の出力11cは、入力される
レリーズ手段911のSW2信号911aに応答して像
面劣化が予想される時に出力される。この出力11cは
目標値切換手段21に入力し、スイッチ21aを端子2
1cに接続する(端子21cに接続された後は防振か終
了する迄スイッチ21aは端子21に接続された状態を
保つ)と共にサンプルタイミング手段1,2(22,2
3)にも入力し、サンプル信号をサンプルホールド手段
1,2(24,25)に与え、入力される目標値設定手
段92の目標値出力92cをサンプリングする。
【0150】このサンプル信号はサンプルタイミング手
段1ではSW2(つまり出力11c入力時)から露光開
始(露光手段913より入力されるシャッタ開閉の信号
出力913aよりタイミングをとる)迄出力され、サン
プルタイミング手段2ではSW2出力11cの信号から
露光終了(出力913aの信号)迄このサンプリング信
号を出力する。そのため、SW2から露光開始迄はサン
プルホールド手段1,2(24,25)とも入力される
信号92cをそのまま出力(24a,25a)し、出力
24aは目標値連続手段26の端子26b,スイッチ2
6aを介し信号26dとして端子21cに入力され、ス
イッチ21aを介して信号21dとして補正駆動手段9
7に入力し、防振を行わせる。
【0151】尚、目標値連続手段26は、サンプルタイ
ミング手段2(23)が露光終了信号23bを出力した
後防振を終了する迄、スイッチ26aを端子26cに接
続し、通常はスイッチ26aを端子26bに接続してい
る。
【0152】次に露光が開始されると、出力22aはホ
ールド信号を出力し、サンプルホールド手段1(24)
は信号92cをホールドし、この出力24aは端子26
b,スイッチ26a,信号26d,端子21c,スイッ
チ21aを介し信号21dとして補正手段910を露光
開始の位置にホールドする〔図4(b)のA〕。ここ
で、図2(e)ではSW2開始で制御目標値がゼロにな
る為、この時点で補正手段910がゼロ点に移動し、フ
レーミング変更を生じてしまうが、図4(b)では制御
目標値が露光開始位置に固定されるため、フレーミング
変更は生じない。又、ホールドされた信号24aは信号
25a〔サンプルホールド手段2(25)は未だサンプ
リング中の為信号92cと同じ〕との差を差動手段27
で求めており、露光終了時に信号25aがホールドされ
ると差動手段27の信号27aは図4(b)の差出力δ
を求める事になる。
【0153】そして、この差出力δを目標値92cと加
算手段28と加算すると、その出力28aは図4(b)
の28aの様に今迄ホールドされていた点から連続的に
目標値を出力する。この信号28aは端子26cスイッ
チ26a(この時点で目標値連続手段のスイッチは切換
られる)信号26d,端子21c,スイッチ21aを介
し信号21dとして補正駆動手段97に入力して防振を
再開する。この為、補正手段910は今迄ホールドされ
ていた位置から連続的に防振を再開する為、この時のフ
レーミング変更も生じない。
【0154】以上の様に第2の実施例においては、判断
の為にシャッタスピード焦点距離も加味される為、より
正確な判断が行え、又、実際の露光時のみ、フレーミン
グ変更無しに防振停止,防振再開を行える為、撮影者に
不快感を与えない。
【0155】(第3の実施例)図5は本発明の第3の実
施例に係る防振制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0156】上記第1,第2の実施例と異なるのは、判
断手段11の判断の方法と防振停止後のフレーミング制
御(補正手段の位置の制御)方法である。
【0157】図5において、判断手段11には振動検出
手段91の振れ検出センサの出力では無く、レリーズ手
段911のSW1信号911bが入力されている。そし
て、判断手段11はSW1信号入力から一定時間(入力
されるシャッタスピード96a,焦点距離情報94aに
より可変)は信号11cを出力する。図6(a)に示さ
れる〔図2(c)と同様に〕様に振れ検出センサは始動
(SW1信号、或は防振切換手段912オンで始動)し
てからその信号のオフセットの過渡状態を示す。そして
過渡状態によるエラー(立上がりエラー)は始動からt
0 時間生じており、この時間は大体一定している。そし
て、時間経過とともにこのエラーは収っていく。そのた
め、第1,第2の実施例の様に振れ検出センサの出力を
見なくとも始動からの時間だけでエラー量を推定する事
が出来る。
【0158】又、このエラー量は上述した様に時間とと
もに収ってゆく為、シャッタスピードが速い時、又は、
焦点距離が短い時、或はそれらの積が一定以下の時には
振動検出センサの始動からの時間が短くても像劣化は少
ない。よって、判断手段11は振動検出手段91の始動
から一定時間(シャッタスピード焦点距離、或はそれら
の組合わせで可変)内で、且つ、SW2信号911aが
入力した時に像劣化信号11cを出力する。この出力1
1cにより、図2(a)と同様な方法で露光中には防振
を停止する訳であるが、図3と異なるのは、目標値切換
手段21の信号21dは直接補正駆動手段97に入力さ
れず、目標位置制御手段31,目標位置変更手段32、
及び、目標位置切換手段33に入力される。目標位置制
御手段31には焦点距離情報94aも入力しており、信
号21dが一定値(焦点距離情報により可変で、例えば
焦点距離が短い時は一定値は小さくなる)以上の時信号
31aを出力する。これは信号21dが一定値以上(つ
まり、補正手段910の位置が中心から大きく外れてゆ
く時)で、例えば焦点距離が短い時は光学性能が満足さ
れない場合があり、それを回避する為である。
【0159】図4(b)で示した様に、露光終了と共に
再防振を防振が停止していた点より連続的に始める訳で
あるが、防振停止の位置が中心からズレていたとき、再
防振時の目標値はゼロから大きくずれる(つまり、補正
手段910は中心から大きくズレた位置で駆動され
る)。この時、焦点距離との関連で光学性能が劣化する
可能性が生じて来る。
【0160】その様な時、信号31aが出力し目標値切
換手段33に入力される。目標値切換手段33には信号
23bも入力しており、像劣化が生じると判断され、露
光が終了し、且つ補正手段910が中心からズレて駆動
される時にはスイッチ33aを端子33bに接続し、通
常は端子33cと接続している。その為、通常時は信号
21dはスイッチ33aを介して補正駆動手段97に入
力しているが、信号23b,31aが出力(つまり、振
動検出手段が不安定、且つ焦点距離が短く、又露光終了
後も補正手段が中心から大きくズレて駆動される場合)
すると、信号21dは目標位置変更手段32,スイッチ
33aを介して補正駆動手段97に入力される。目標位
置変更手段32は信号21dとそのサンプルホールド回
路32bの差信号32cを出力しており、サンプルホー
ルド回路32bはサンプル中の時の信号32cはゼロで
ある。しかし、サンプルタイミング手段2(23)が露
光終了になり、ホールド信号23aがサンプルホールド
回路32bに入力されると信号21dはホールドされ、
その時点より信号32cはゼロから連続的に目標値信号
32cを出力する〔図6(d)参照〕。
【0161】よって、例えば同じ様な振れ状態であって
も焦点距離によって補正手段910は異なる制御が行わ
れ、例えば焦点距離が長い時は図4(b)と同様に制御
されるが、焦点距離が短くなると、図6(d)の様に露
光終了時に目標値をゼロから再スタートさせ、補正手段
は中心から再防振を行い光学性能の劣化を防ぐ。
【0162】以上の第3の実施例においては、判断手段
11は振動検出手段91の出力を必要としない分回路を
簡素化出来、又、焦点距離や補正手段の位置に伴う光学
性能の劣化も防止する事が出来る。
【0163】(第4の実施例)図7は本発明の第4の実
施例に係る防振制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0164】上記第1〜第3の実施例は、防振不安定の
時、露光中は防振しない例であったが、この第4の実施
例は、防振を一時停止していても露光中は防振を行う例
である。
【0165】防振を一時的に停止してパン,フレーミン
グの操作性を向上させる考え方は以前より有る。しかし
ながら、この様な一時停止操作を行う場合必ず生じる問
題として“その解除忘れ”が有る。即ち、防振一時停止
操作を行った後、撮影を行う時、その解除を忘れ、防振
の効いていない写真になってしまう問題があった。
【0166】図7においては、防振一時停止の為に撮影
者が操作するはね返りスイッチ(以下、第2のスイッチ
手段)42(図9参照)の防振一時停止信号42aは論
理積手段2(46)のアンドゲード46aに入力してお
り、又、レリーズ手段911のSW2信号911aも露
光時防振中止手段45のスイッチ45a〔通常時は閉じ
ており、図9に示すスライドスイッチ(第4のスイッチ
手段44)がオンの時のみ開放される〕を介し論理積手
段2(46)のインバータ46aからアンドゲード46
aに入力される。その為、論理積手段2(46)は第2
のスイッチ手段42のオン、且つ信号911aの無い時
(SW2操作を行っていない時)は信号46cを出力
し、SW2操作を行っているとその出力を止める。
【0167】但し、第4のスイッチ手段44が操作され
ている場合に限り、SW2信号に関係なく信号42aに
より信号46cは出力する。
【0168】尚、露光時防振中止手段45には第1の実
施例で説明した判断手段11の信号11cも入力されて
おり、振動検出手段91が不安定の時は信号11cが出
力され、露光時防振中止手段45のスイッチは開放され
る。つまり、第4のスイッチ手段44が操作されていな
くても第2のスイッチ手段42が操作されると、信号4
6cは出力を続ける。
【0169】信号46cは防振一時停止手段41のスイ
ッチ41aを開放し、遅延手段93の信号93aの目標
値設定手段92のサンプルホールド回路92bへの入力
を断つ。
【0170】以上の様な構成において、その動作を場合
に分けて説明する。
【0171】1)第4のスイッチ手段がオフ,振動検出
手段が安定(信号11c出力していない)時 防振中に第2のスイッチ手段42を操作すると、信号4
6cが出力しサンプルホールド回路92bはサンプル状
態になり、目標値92cはゼロになる〔図8(b)の
A〕。次にこの状態でレリーズ手段911のSW2操作
を行うと、信号46cはこの操作中出力を止め、サンプ
ルホールド回路92bは再びホールド状態になり、目標
値92cはゼロから連続的に出力して再防振を行う〔図
8(b)のB〜C)。この後、SW2操作を止めると再
び防振は止まり、第2のスイッチ手段42の操作を止め
ると、再び防振する。
【0172】よって、防振一時停止の解除を忘れても、
撮影中は防振は行われる。
【0173】2)第4のスイッチ手段がオン,振動検出
手段が安定時 第4のスイッチ手段は撮影中にも防振を止めたい時のロ
ックスイッチの役割を果たしており、このスイッチの操
作のみでは防振は停止されない。ここで第2スイッチ手
段42を防振中に操作すると、図8(b)のAと同様に
防振は停止されるが、SW2期間も信号46cは出力を
継続(スイッチ45a開放の為)するので、図8(b)
のB〜Cの区間も防振を行わない。
【0174】3)第4のスイッチ手段がオフ,振動検出
手段が不安定時 この場合も図8(b)のB〜Cの区間で信号46cは出
力を継続し防振は行わない。これは防振が精度良く行わ
れない状態である為に防振を行わない状態にする。
【0175】以上の様に第4の実施例においては、防振
一時停止の操作ミスにより撮影中にも防振が行われない
問題を防ぐと共に、撮影者が撮影中に防振を止めたいモ
ード(第4のスイッチ手段のオフ)及び防振が精度良く
行われない場合には第2のスイッチ手段42の操作時に
は防振を止める事で操作性を向上させている。
【0176】又、図7からわかる様に、防振一時停止を
行う時には、第1の実施例と同様に補正手段910は係
止手段914には係止されず電磁的に固定されている。
その為、露光中にすぐに防振を再開出来るメリットが生
れる。
【0177】(第5の実施例)図10は本発明の第5の
実施例に係る防振制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0178】上記第4の実施例と異なるのは、第2のス
イッチ手段42と第4のスイッチ手段44が図11に示
すように一体(スイッチ手段51)となっており、半押
しで第2のスイッチ手段が信号51aを出力し、更に押
込むと第4のスイッチ手段も信号51bを出力する構成
になっている事である。又、判断手段11には第2の実
施例と同様に焦点距離信号94aとシャッタスピード信
号96aも入力しており、防振による像精度を更に性格
に判断している。
【0179】この様に第2,第4のスイッチ手段が一体
になっている事で、操作性がより向上し、又、防振一時
停止手段(第2のスイッチ手段)を操作し、露光中に防
振が止るのは第4のスイッチ手段も操作しているか、信
号11cが出力している時であるが、信号11cは第4
の実施例によりより正確に防振不安定時の像劣化量を検
出している為、防振による像劣化量が少ない時にも防振
を止めてしまう事は無くなる。
【0180】この第2,第4のスイッチ手段と判断手段
は他にも様々な構成が考えられ、図12,図13の様
に、第2,第4のスイッチ手段52は同一のスライドス
イッチで構成され、第1の方向52dに操作すると第2
のスイッチ手段の信号52aが出力し、第2の方向52
cに操作すると第4のスイッチ手段の信号52bも出力
する構成にしても良く、この場合、単に防振を一時的に
停止したい時には第1の方向52dにスライドスイッチ
を操作し、露光中も防振を止めたい時は第2の方向52
cに操作すれば良い。スライドははね返り形式でもクリ
ック形式でも良い。
【0181】判断手段11は、図12に示す様に、レリ
ーズ手段911のSW1信号911bが入力されてから
一定時間の間は信号11cを出力し〔図5で述べた様
に、この間は振動検出手段91の出力が不安定な為〕、
この間は防振一時停止を行うと露光中も防振を止める構
成にしても良い。
【0182】また、図14の様に、判断手段11はレリ
ーズ手段911のSW1信号911b出力から一定時間
信号11cを出力させるが、この時間を図5と同様に焦
点距離信号94aとシャッタスピード信号96aで可変
にして、像精度の判定をより正確にしても良い。
【0183】第2,第4のスイッチ手段は、図15に示
す様に、はね返り式のレバー53で構成し、第1の方向
53dに操作すると信号53aのみ出力し、第2の方向
53eに操作すると信号53bも出力する構成にしても
良い。
【0184】尚、図7〜図13までの実施例において
は、第4のスイッチ手段が操作されず、又、防振精度が
高い時はSW2信号911a出力中は防振を行う構成に
しているが、露光終了後もSW2信号を押し続けている
時に第2のスイッチ手段を操作しているのにもかかわら
ず防振が行われているのは不自然である。
【0185】よって、図14に示す実施例では、SW2
信号911aが出力しても露光終了後は防振を止める
(第3のスイッチ手段を操作している時)構成にしてい
る。
【0186】図14において、露光時防振中止手段45
には露光手段913のシャッタ閉後の露光終了信号91
3aもリセット手段54を介して入力しており、この入
力によりスイッチ45aは開放され、よって防振は再び
中止される〔図16(b)参照〕。
【0187】ここで、リセット手段54には給送モード
切換手段55からの信号55aが入力しており、連写モ
ード時にはスイッチ54aが開放される。つまり、露光
終了後も防振を継続する。これは連写モードの時にはS
W2信号911aが発生している間は連続して露光が行
われる為、2度目以降の露光では露光中の防振が行われ
ない事を防ぐためである。
【0188】以上説明した様に、図7〜図15において
は、誤って露光中も防振一時停止操作を継続していた場
合でも、露光中は防振する為像劣化は生じない。又、露
光中も防振を行いたい時の専用のスイッチ手段を設けた
為、撮影者の意志を優先させる事も出来る。
【0189】更に、防振精度が悪い時には防振一時停止
を行っていると露光中も防振を止める。つまり、防振一
時停止操作を行うと、防振精度により露光中に自動的に
防振をオン,オフするモードになる事になり、撮影者は
安心して撮影を行う事が出来る。
【0190】(第6の実施例)図17は本発明の第6の
実施例に係る防振制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0191】この実施例では、防振中で且つ露光中に誤
って防振システムをオフにしても、露光中は防振を継続
して振れによる像劣化を防ぐことを目的としている。
【0192】図17において、露光手段913のシャッ
タ開閉信号(つまり露光信号)913aは露光中出力
し、禁止解除手段61のスイッチ61aを介して信号6
1cとして論理積手段99に入力しており、論理積手段
99はこの入力61cの間、その信号99aをホールド
する。即ち、露光中は論理積手段99の信号99aは変
化しない。よって、露光中に防振切換手段912を切る
或はレリーズ手段911のSW1信号911bをオフし
ても防振は継続され、像劣化は生じない。
【0193】又、判断手段11は第1の実施例と同様に
防振が不安定のときは信号11cを禁止解除手段61に
出力し、スイッチ61aを開放する。そのため、防振不
安定時には信号61cは出力せず露光中に防振オフを行
うことが出来る。これは防振不安定時には防振を撮影者
が止めたいと考えることがあり、その様な時には撮影者
の意志を優先させる構成になっている。
【0194】尚、この様に露光中に防振を止める際には
その時点で補正手段910が駆動を止めるが、ここで補
正手段910が光軸中心に位置させて駆動を止めると、
像飛びが生じ、像劣化となってしまう。
【0195】図18(d)に示す様に、補正手段の動作
が露光期間中に止り、中心に戻ると、δだけのズレが生
じ、このズレ分像振れになってしまう。そこで、図18
(b)に示す様に、露光期間に防振を止める時〔図18
(b)では露光と同時に防振オフ操作を行ったと想定〕
には、その直前の位置に露光終了迄補正手段910を固
定し、露光終了後に中心に戻す構成にするが、この時、
図18(b),(c)に示す様に露光終了後、ミラー駆
動終了迄の間に補正手段910を中心に戻す動作を行わ
せる。何故ならば、ミラー駆動終了後に補正手段910
を中心に戻すと、撮影者がファインダを通してその動作
を知る事になり、不快であるためである。
【0196】以上の様に防振オフ時にその位置に補正手
段910を固定し、露光終了後中心に戻す回路構成にし
たのが、図19である。
【0197】図19において、判断手段11には焦点距
離信号94aとシャッタスピード信号96aも入力して
おり、より正確な像劣化の判断を行っている。論理積手
段2(62)のアンドゲート62aには信号11cと信
号97a及び防振切換手段912の信号912aのイン
バート信号(反転信号)が入力している。よって、論理
積手段2(62)は防振不安定時で、且つ、露光(SW
2操作)時に防振オフ操作をした時に信号62bを出力
し、この信号62bはサンプルホールド手段63に入力
し、目標値設定手段の目標値信号92cをホールドす
る。
【0198】目標値切換手段64は信号62b入力時に
はスイッチ64aを端子64cに接続し、通常は端子6
4bに接続している。又、端子64cに接続されたスイ
ッチ64aは露光手段913のシャッタ開閉間の信号9
13aも入力しており、上記端子64cとスイッチ64
aの接続はこの間にのみ行われる。そのため、通常は信
号92cはスイッチ64aを介して補正駆動手段92に
入力され、防振を行っているが、防振不安定、且つ露光
時防振オフ操作を行った時には、その時点の目標値信号
をホールドし(サンプルホールド手段63により)、ス
イッチ64aを介して補正駆動手段92に入力し、その
位置で補正手段を止める。
【0199】この時、論理積手段1(99)は信号91
3aによりホールドされている為、補正起動手段98の
スイッチは開放されることはなく、補正手段910は上
述した位置に電磁的に安定制御され、又、係止手段91
4も補正手段910を係止しない。そして、露光が終る
と信号913aが出力しなくなる為、論理積手段1(9
9)は出力を止め(防振切換手段912がオフ操作され
ている為)、係止手段914は補正手段910を中心位
置で係止する。この動作は露光終了から直に行われ、フ
ァインダ像消滅中(ミラーアップ状態)で終了する為、
撮影者はフレーミングの変化を煩わしく思う事は無い。
【0200】又、図20に示す様に、防振切換手段91
2のスライドスイッチ912bを操作し、且つはね返り
式の防振スイッチ65bを押した時のみ防振が作動し、
レリーズ手段911のレリーズスイッチ911cと無関
係に防振が行われるシステムの場合においても、露光中
に誤ってスイッチ65bを離してしまう事がある。
【0201】その様な時も図19と同様な構成にすれば
良く、図21と図19との違いは、防振スイッチ65の
オン信号65aがインバートされ、アンドゲート62a
に入力されている点であり、防振スイッチ65をオフし
て、露光時に防振不安定時のみ補正手段910を止め
て、通常は露光手段913の信号913aが露光中は論
理積手段1(99)をホールドするため、露光時に防振
がオフになることは無い。
【0202】防振切換手段912も無く、図22に示す
様に防振スイッチ手段65bを操作するだけで防振を行
うシステムの場合にも、図21と同様な構成で行える。
この時の回路構成を図23に示す。
【0203】図23において、防振スイッチ手段65の
信号65aはサンプルホールド手段2(66)に入力し
ており、サンプルホールド手段2は通常サンプリングを
行っている為に防振スイッチ手段操作とともに起動指令
を出力し防振を行い、露光手段913のシャッタ開閉の
信号913aがサンプルホールド手段2に入力した時の
みサンプルホールド手段2はホールド状態になり、防振
スイッチ手段の操作を受付けない構成にしている。
【0204】次に、防振システム起動の特別なスイッチ
手段が無く、レリーズ手段半押しSW1で常に防振シス
テムが起動する構成の場合でも、露光中にレリーズ手段
を離してしまうと防振が止ってしまう。この様な場合に
も露光中に防振オフを行わせない構成にする事が重要で
あり、この場合の回路構成を図24に示す。
【0205】図24において、アンドゲート62aには
SW1信号のインバート信号(防振オフ)が入力してお
り、このとき防振不安定ならば補正手段をその位置で固
定し、防振安定のときには信号913aがサンプルホー
ルド手段2(66)をホールドする為防振オフにはなら
ない。
【0206】次に、図25,図26の様に、図24のシ
ステムに防振一時停止手段スイッチ67bが付いてい
て、露光中に防振を止める操作を行った時(防振一時停
止手段67の操作時)防振が不安定ならば論理積手段2
(62)が出力(防振不安定、且つ、防振一時停止手段
67,SW2操作時)して防振を一時止める(撮影者の
意志を優先)構成にして、撮影者が防振が安定していな
いと判断した時に防振一時停止手段67を操作し、判断
手段により像劣化量を判断させて防振オン,オフを自動
的に制御させてもよい。
【0207】尚、図26の構成と図7の構成との大きな
違いは、図7では露光前に第2のスイッチ手段42を操
作しても防振安定の場合は露光中は防振を再開するのに
対し、図26では露光前に防振一時停止手段67を操作
したら防振安定でも防振は行わず、露光中に操作した時
のみ、防振安定を判断して防振を継続するか否か決定す
る点である。
【0208】その為、とっさの時の操作が極めて簡単
で、操作性が向上する。
【0209】以上の第6の実施例においては、防振中に
誤って防振オフ操作(防振メインスイッチオフ,防振は
ね返りスイッチを離してしまう,SW1を離してしま
う)を行ってしまっても、防振は継続される為に、それ
による像劣化が生ずることはない。
【0210】又、防振システム不安定のときには上記操
作で防振を連続的に止める(防振最期の位置に補正手段
を電磁的に固定)為、防振オフによる像劣化(像飛び)
は生じず、且つ、ファインダ消滅中に補正手段は中心位
置に戻り係止される為、撮影者に不快感を与えることは
無い。
【0211】以上の各実施例によれば、防振開始後、防
振不安定時に露光が行われる時は防振を止める事で、防
振不安定による像劣化を防ぐことが出来る。
【0212】また、防振一時停止手段を操作したまま露
光を行ってしまった場合でも、露光中には防振を行い、
振れによる像劣化を防ぐことが出来る。
【0213】更に、露光中誤って防振オフ操作を行って
しまっても、露光中には防振を継続させ、誤操作による
像劣化を未然に防ぐことが出来る。
【0214】(変形例)本発明は、振動検出手段として
は、角加速度計、加速度計、角速度計、速度計、角変位
計、変位計、更には画像振れ自体を検出する方法等、振
れが検出できるものであればどのようなものであっても
良い。
【0215】本発明は、クレームまたは実施例の各構成
または一部の構成が別個の装置に設けられていてもよ
い。例えば、振動検出手段がカメラ本体に、補正手段等
が前記カメラに装着されるレンズ鏡筒に、それらを制御
する防振制御手段が中間アダプタに設けられていてもよ
い。
【0216】本発明は、補正手段として、光軸に垂直な
面内で光学部材を動かすシフト光学系や可変頂角プリズ
ム等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮影面を動
かすもの、更には画像処理により振れを補正するもの
等、振れが防止できるものであればどのようなものであ
ってもよい。
【0217】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等の何れのカメラにも適
用可能である。
【0218】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0219】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
防振手段の作動にも拘らず適切な振れ補正が不能、つま
り露光時に適切に振れ補正を出来ない、或は、防振動作
により逆に像劣化を招くことが判断された場合には、露
光中は防振動作を自動的に止めるようにしている。
【0220】よって、適切な振れ補正がなされるのを待
った為にシャッタチャンスを逃してしまうということを
防止し、且つ、防振不安定による像劣化を防ぐことが可
能となる。
【0221】また、本発明によれば、防振動作の一時的
な停止操作がなされても、露光中は防振動作を許容する
ようにしている。
【0222】よって、カメラの取扱いを向上させ、且
つ、防振効果のある撮影を行わせることがきる。
【0223】また、本発明によれば、防振動作の停止指
示がなされても、露光中はそのまま防振動作を継続させ
るようにしている。
【0224】よって、誤って防振動作の停止操作がなさ
れた為に、像不安定な撮影がなされてしまうといったこ
とを防止することがきる。
【0225】また、本発明によれば、露光中に防振動作
の停止指示がなされた場合、通常は補正手段を可動中心
に戻すべく制御を行うが、補正手段が可動端等に位置し
た場合にはこのような制御をすると撮影フレーミングが
変動してしまう為、撮影フレーミングが変動しない様に
補正手段の位置を制御するようにしている。
【0226】よって、撮影中に防振動作を停止した為に
像不安定な撮影がなされてしまうといったことを防止す
ることがきる。
【0227】また、本発明によれば、撮影準備動作開始
用(測光,測距開始用)のスイッチ手段を、防振手段を
作動させる為の第1のスイッチ手段として兼用するよう
にしている。
【0228】よって、防振動作を開始する為の操作性を
向上させることができる。
【0229】また、本発明によれば、防振手段の作動に
も拘らず適切な振れ補正が不能、つまり露光時に適切に
振れ補正を出来ない、或は、防振動作により逆に像劣化
を招くことが判断された場合には、既存の露光を制御す
る為の第3のスイッチ手段(レリーズボタンの第2スト
ロークスイッチ)の操作に応答して防振動作を一時停止
するようにしている。
【0230】よって、新たな防振停止タイミングを作り
出すことを不要とし、通信負荷を減少させることができ
る。
【0231】また、本発明によれば、防振動作により適
切な振れ補正が行えるか否かの判断を、防振動作開始か
ら継続して行う判断手段を設け、防振動作開始から継続
して、防振動作により適切な振れ補正が行えるか否かの
判断を行うようにしている。
【0232】よって、防振動作により適切な振れ補正が
行えるか否かの判断タイミングの為の新たな通信を作る
必要を無くし、通信負荷を減少することができる。
【0233】また、本発明によれば、防振手段の作動に
も拘らず適切な振れ補正が不能、つまり露光時に適切に
振れ補正を出来ない、或は、防振動作により逆に像劣化
を招くといった判断を、既存の露光を制御する為の第3
のスイッチ手段(レリーズボタンの第2ストロークスイ
ッチ)の操作に応答して行うようにしている。
【0234】よって、新たに防振手段の作動にも拘らず
適切な振れ補正が可能か否かの判断タイミングを作り出
すことを不要とし、通信負荷を減少させることができ
る。
【0235】また、本発明によれば、露光中に、防振手
段の作動により適切な振れ補正を行うことが出来ない事
が判断された場合、防振動作を一時的に停止させる為の
第2のスイッチ手段の操作を優先して、露光中も防振動
作を停止するようにしている。
【0236】よって、防振不安定時には撮影者の意志を
優先して、露光中も防振動作を一時的に停止させ、像劣
化の無い撮影を行わせることができる。
【0237】また、本発明によれば、露光中に、防振手
段の作動により適切な振れ補正を行うことが出来ない事
が判断された場合、防振動作を停止させる為の第2のス
イッチ手段の操作を優先して、露光中は防振動作を停止
するようにしている。
【0238】よって、防振不安定時には撮影者の意志を
優先して、露光中は防振動作を停止させ、像劣化の無い
撮影を行わせることができる。
【0239】また、本発明によれば、振動検出手段の出
力のみに基づいて、或は、振動検出手段の出力とカメラ
のシャッタ速度情報に基づいて、或は、振動検出手段の
出力とレンズ焦点距離情報に基づいて、或は、振動検出
手段の出力とシャッタ速度情報とレンズ焦点距離情報に
基づいて、防振動作により適切な振れ補正が可能である
か否かを判断するようにしている。
【0240】よって、露光時に防振動作が却って像劣化
を招いてしまうか否かの判断を精度良く行うことができ
る。
【0241】また、本発明によれば、振れ出力が安定す
る、防振開始から露光開始までの振れ出力安定時間であ
る第1の時間のみに基づいて、或は、防振開始から露光
開始までの第1の時間とカメラのシャッタ速度情報に基
づいて、或は、防振開始から露光開始までの第1の時間
とレンズ焦点距離情報に基づいて、或は、防振開始から
露光開始までの第1の時間とカメラのシャッタ速度情報
とレンズ焦点距離情報に基づいて、防振動作により適切
な振れ補正が可能であるか否かを判断するようにしてい
る。
【0242】よって、防振動作により適切な振れ補正が
可能であるか否かを判断を、少なくとも振れ出力が安定
する時間を用いることによって、振れ出力を用いること
無くしその判断を行うことができる。
【0243】また、本発明によれば、防振動作が一時的
に停止されたままの状態で、露光動作が開始された場合
には、前記防振停止の指示に拘らず、露光動作と同時に
防振動作を開始させるようにしている。
【0244】よって、防振停止の解除忘れによる像劣化
を防止し、防振効果のある撮影を行わせることができ
る。
【0245】また、本発明によれば、露光中に不用意に
防振動作の一時停止操作がなされても、該露光中は防振
動作を継続するようにしている。
【0246】よって、露光時に誤って防振停止操作がな
されたことによる像劣化を防止することができる。
【0247】また、本発明によれば、露光中であって
も、必要に応じて防振動作を強制的に停止させ得るよう
にしている。
【0248】よって、撮影者の意志通りの撮影を行わせ
ることができる。
【0249】また、本発明によれば、防振動作を一時的
に停止させる為の第2のスイッチ手段と露光中も防振動
作を強制的に停止させる為の第4のスイッチ手段を、同
一部材によって構成するようにしている。
【0250】よって、防振動作を一時的に停止させた
り、露光中であっても防振動作を強制的に停止させたり
する為の操作性を向上させることができる。
【0251】また、本発明によれば、第2のスイッチ手
段と第4のスイッチ手段を2段式のプッシュスイッチ
(同一部材)とし、該プッシュスイッチの一段押圧によ
り第2のスイッチ手段がオンし、更なる押圧により第4
のスイッチ手段がオンする構造にしている。
【0252】よって、撮影に対する防振停止の為の操作
を瞬時に行うことができる。
【0253】また、本発明によれば、第2のスイッチ手
段と第4のスイッチ手段を3ポジションを持つレバー或
はスライドスイッチ(同一部材)とし、該レバー或はス
ライドスイッチの第1のポジションでは第2及び第4の
スイッチ手段が共にオフし、第2のポジションでは第2
のスイッチ手段がオンし、第3のポジションでは第4の
スイッチ手段がオンする構造にしている。
【0254】よって、第2と第4のスイッチ手段の操作
性の向上を図りつつ、これらスイッチ手段の誤操作の可
能性を低減させることができる。
【0255】また、本発明によれば、露光直前に防振を
止める或は一時的に停止する指示がなされた場合には、
振動検出手段と駆動手段との接続を断つことで、防振を
止めたり、或は、一時的に停止するが、この際は係止手
段によって補正手段を所定の位置には係止しないように
している。
【0256】よって、補正手段を係止することによる無
駄な時間や再び防振を開始する際の係止解除に要する時
間を省き、防振動作の停止や開始の応答性を向上させる
ことができる。
【0257】また、本発明によれば、露光直前に防振を
止める或は一時的に停止する場合は、一時的に補正手段
を電磁的に所望の位置に固定するようにしている。
【0258】よって、防振動作の位置停止及び防振動作
再開の応答性を向上させることができる。
【0259】また、本発明によれば、露光直前に防振を
止める或は一時的に停止する場合は、補正手段を、該補
正手段の補正範囲の略中心位置に固定して、防振動作再
開に際して補正手段が補正端に直ちに突き当たってしま
うことの無いようにしている。
【0260】よって、防振動作を再開させた時の補正手
段の補正ストロークを有効活用することができる。
【0261】また、本発明によれば、露光直前に防振を
止める或は一時的に停止する場合は、補正手段を、該補
正手段の駆動を止める直前の位置に固定するようにして
いる。
【0262】よって、防振動作を再開させた時の補正手
段の無駄な動きを減らし、無駄な動きによる像劣化を防
止すると共に防振動作の応答性を向上させることが可能
となる。
【0263】また、本発明によれば、露光直前に防振を
止める或は一時的に停止する場合は、補正手段を固定す
る位置を、カメラのレンズ焦点距離によって可変する、
具体的には焦点距離が短い時には、補正手段の変動によ
るフレーミング変化が目立たないので、補正手段を該補
正手段の補正範囲の略中心位置に固定し、焦点距離が長
い場合には、補正手段を該補正手段の駆動を止める直前
の位置に固定するようにしている。
【0264】よって、焦点距離が短い場合には、防振動
作を再開させた時の補正手段の補正ストロークを有効活
用を図り、焦点距離が長い場合には、防振動作を再開さ
せた時の補正手段の無駄な動きを減らし、無駄な動きに
よる像劣化やフレーミング変化を防止することができ
る。
【0265】また、本発明によれば、連写モード時に、
防振動作を一時的に停止させる為の第2のスイッチ手段
が操作された場合は、第3のスイッチ手段の操作終了ま
で防振動作を一時停止状態にしないようにしている。
【0266】よって、連続撮影モード時に、防振停止と
防振再開を繰り返して行われることを防ぎ、防振機能の
応答性を向上させることができる。
【0267】また、本発明によれば、第2のスイッチ手
段が操作された場合には、露光終了後に防振動作を一時
停止させ、該第2のスイッチ手段の操作がなされている
ことを知らしめるようにしている。
【0268】よって、防振動作の一時停止操作が行われ
ても露光中は防振動作は継続される為にその操作をして
いたことを忘れてしまうといったことを防ぐことが可能
となる。
【0269】また、本発明によれば、露光中に防振動作
が停止されたか否かの表示を、露光終了後に行うように
している。
【0270】よって、意図した撮影が行われたか否かを
知らせることができる。
【0271】また、本発明によれば、露光中に防振動作
を停止させるか否かの表示を、露光終了前に行うように
している。
【0272】よって、意図した撮影が行われるか否かを
事前に知らせることができる。
【0273】また、本発明によれば、露光終了後も継続
して撮影準備動作がなされている場合には、防振動作を
再開(露光中に防振動作が一時停止されていた場合)或
は継続(露光中も防振動作が行われていた場合)させる
ようにしている。
【0274】よって、防振機能が働いていることを知ら
せ、カメラ操作上の戸惑いを無くすことができる。
【0275】また、本発明によれば、防振を再開させる
場合は、防振動作を停止していた時の撮影画角の中心を
始点にして連続的に開始させるようにしている。
【0276】よって、防振再開時のフレーミング変更を
無くし、操作性の向上を図ることができる。
【0277】また、本発明によれば、露光を制御する為
の第3のスイッチ手段の操作がなされることにより、防
振動作を行うようにして、防振動作開始のタイミングを
カメラの既存の通信で行えるようにしている。
【0278】よって、新たに防振動作開始のタイミング
を生成する為の通信ラインを不要にすることができる。
【0279】また、本発明によれば、第1のスイッチ手
段がオフされても、露光中は防振動作を継続させる防振
制御手段を設けている。
【0280】よって、防振動作開始用のスイッチ手段と
カメラの既存の撮影準備動作開始用のスイッチ手段の共
存による誤操作を防止することができる。
【0281】また、本発明は、第3のスイッチ手段(露
光開始用スイッチ手段)がオフされても、露光中は防振
動作を継続させる防振制御手段を設けている。
【0282】よって、防振動作開始用のスイッチ手段と
カメラの既存の露光開始用スイッチ手段の共存による誤
操作を防止することができる。
【0283】また、本発明によれば、露光中に前記防振
手段の起動,停止用の第5のスイッチ手段がオフされて
も、防振動作を継続させる防振制御手段を設けている。
【0284】よって、防振動作開始用のスイッチ手段と
カメラの既存のスイッチ手段を同時操作することによる
誤操作を防止することができる。
【0285】また、本発明によれば、露光中に防振動作
を停止した場合は、補正手段を、防振動作停止直前の第
1の位置に保持するフレーミング制御手段を設けてい
る。
【0286】よって、防振動作停止時の補正手段の停止
挙動を滑らかにし、該挙動による像劣化を防止すること
ができる。
【0287】また、本発明によれば、露光終了後は補正
手段を、該補正手段の補正範囲の略中心位置に固定し
て、防振動作再開に際して補正手段が補正端に直ちに突
き当たってしまうことの無いようにしている。
【0288】よって、防振動作を再開させた時の補正手
段の補正ストロークを有効活用することができる。
【0289】また、本発明によれば、所定位置復帰手段
により補正手段が所定の位置に戻された場合は、該所定
の位置にて補正手段を係止する係止手段を設けている。
【0290】よって、防振機能を用いない際の補正手段
の不要な動きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における防振制御装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の振れ検出センサの出力について説明する
為の波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例における防振制御装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図4】図3の補正手段の露光時の制御位置について説
明する為の波形図である。
【図5】本発明の第3の実施例における防振制御装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図6】図5の補正手段の露光時の制御位置について説
明する為の波形図である。
【図7】本発明の第4の実施例における防振制御装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例における防振制御装置に
おいて防振一時停止時について説明する為の波形図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例における防振制御装置を
具備したカメラの斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施例における防振制御装置
の要部構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例における防振制御装置
を具備したカメラの一例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第5の実施例における防振制御装置
の他の第1の例の構成を示すブロック図である。
【図13】図12の防振制御装置を具備したカメラの一
例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第5の実施例における防振制御装置
の他の第2の例の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の防振制御装置を具備したカメラの一
例を示す斜視図である。
【図16】図14の防振制御装置において防振一時停止
時について説明する為の波形図である。
【図17】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の例の構成を示すブロック図である。
【図18】図17の防振制御装置において露光期間及び
ミラー駆動期間について説明する為の波形図である。
【図19】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の第1の例の構成を示すブロック図である。
【図20】図19の防振制御装置を具備したカメラの一
例を示す斜視図である。
【図21】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の第2の例の構成を示すブロック図である。
【図22】図20の防振制御装置を具備したカメラの一
例を示す斜視図である。
【図23】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の第3の例の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の第4の例の構成を示すブロック図である。
【図25】図26の防振制御装置を具備したカメラの一
例を示す斜視図である。
【図26】本発明の第7の実施例における防振制御装置
の他の第5の例の構成を示すブロック図である。
【図27】従来の防振装置の概略構成を示す機構図であ
る。
【図28】図27の補正手段の具体的な構成例を示す分
解斜視図である。
【図29】図28の補正光学手段の駆動制御系を示す図
である。
【図30】図29の各回路の具体的な構成例を示す回路
図である。
【図31】図28に示す係止手段の構成を示す図であ
る。
【図32】従来の防振装置を具備したカメラの概略構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 判断手段 12 防振一時停止手段 14 論理積手段2 22,23 サンプルタイミング手段1,2 24,25 サンプルホールド手段1,2 26 目標値連続手段 27 差動手段 28 加算手段 31 目標位置制御手段 32 目標位置変更手段 33 目標位置切換手段 41 防振一時中止手段 45 露光時防振中止手段 42 第2のスイッチ手段 44 第4のスイッチ手段 55 給送モード切換手段 61 禁止解除手段 64 目標値切換手段 65 防振スイッチ手段

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影準備動作に応答して作動し、撮影レ
    ンズの光軸の振れを補正する防振手段を備えた防振制御
    装置において、前記防振手段の作動により適切な振れ補
    正が可能であるか否かを判断する判断手段と、該判断手
    段により適切な振れ補正が不能であることが判断されて
    いる場合には、露光中においては防振動作を一時停止す
    る防振制御手段とを設けたことを特徴とする防振制御装
    置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの光軸の振れを補正する防振
    手段と、該防振手段の作動を開始させる為の第1のスイ
    ッチ手段と、防振動作を一時的に停止させる為の第2の
    スイッチ手段とを備えた防振制御装置において、前記第
    2のスイッチ手段による防振動作の一時停止指示に拘ら
    ず、露光中は前記防振動作を許容する防振制御手段を設
    けたことを特徴とする防振制御装置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズの光軸の振れを補正する防振
    手段と、該防振手段の防振動作を停止させる為の第2の
    スイッチ手段とを備えた防振制御装置において、前記第
    2のスイッチ手段の操作がなされても、露光中は防振動
    作を継続させる防振制御手段を設けたことを特徴とする
    防振制御装置。
  4. 【請求項4】 撮影レンズの光軸の振れを補正する補正
    手段を具備した防振手段と、該防振手段の作動を開始さ
    せる為の第1のスイッチ手段と、防振動作を停止させる
    為の第2のスイッチ手段とを備えた防振制御装置におい
    て、防振動作が機能した露光中に前記第2のスイッチ手
    段の操作がなされた場合、撮影フレーミングが変動しな
    い様に前記補正手段の位置を制御するフレーミング制御
    手段を設けたことを特徴とする防振制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のスイッチ手段は、撮影準備動
    作開始用のスイッチ手段であることを特徴とする請求項
    2又は4記載の防振制御装置。
  6. 【請求項6】 前記防振制御手段は、前記判断手段によ
    り適切な振れ補正が不能であることが判断されている場
    合には、露光を制御する為の第3のスイッチ手段の操作
    に応答して防振動作を一時停止する手段であることを特
    徴とする請求項1記載の防振制御装置。
  7. 【請求項7】 前記判断手段は、防振動作により適切な
    振れ補正が行えるか否かの判断を、防振動作開始から継
    続して行う手段であることを特徴とする請求項1又は6
    記載の防振制御装置。
  8. 【請求項8】 前記判断手段は、露光を制御する第3の
    スイッチ手段の操作に応答して、防振動作により適切な
    振れ補正が行えるか否かの判断を行う手段であることを
    特徴とする請求項1記載の防振制御装置。
  9. 【請求項9】 防振手段の作動により適切な振れ補正が
    可能であるか否かを判断する判断手段と、露光中に、該
    判断手段にて防振手段の作動により適切な振れ補正を行
    うことが出来ない事が判断された場合、防振動作を一時
    的に停止させる為の第2のスイッチ手段の操作に応答し
    て、露光中も防振動作を停止する防振停止手段とを設け
    たことを特徴とする請求項2記載の防振制御装置。
  10. 【請求項10】 防振手段の作動により適切な振れ補正
    が可能であるか否かを判断する判断手段と、露光中に、
    該判断手段にて防振手段の作動により適切な振れ補正を
    行うことが出来ない事が判断された場合、露光中は防振
    動作を停止する防振停止手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の防振制御装置。
  11. 【請求項11】 前記判断手段は、前記防振手段に具備
    された振動検出手段の出力,前記振動検出手段の出力と
    カメラのシャッタ速度情報,前記振動検出手段の出力と
    レンズ焦点距離情報、或は、前記振動検出手段の出力と
    カメラのシャッタ速度情報とレンズ焦点距離情報に基づ
    いて、防振動作により適切な振れ補正が可能であるか否
    かを判断する手段であることを特徴とする請求項1,1
    0又は11記載の防振制御装置。
  12. 【請求項12】 前記判断手段は、防振開始から露光開
    始までの第1の時間,前記第1の時間とカメラのシャッ
    タ速度情報,前記第1の時間とレンズ焦点距離情報、或
    は、前記第1の時間とカメラのシャッタ速度情報とレン
    ズ焦点距離情報に基づいて、防振動作により適切な振れ
    補正が可能であるか否かを判断する手段であることを特
    徴とする請求項1,10又は11記載の防振制御装置。
  13. 【請求項13】 前記防振制御手段は、前記第2のスイ
    ッチ手段により防振動作が一時的に停止されていても、
    露光動作が開始されると、防振動作を開始させる手段で
    あることを特徴とする請求項2記載の防振制御装置。
  14. 【請求項14】 前記防振制御手段は、露光中に、前記
    第2のスイッチ手段により防振動作の一時停止指示がな
    されても、該露光中は防振動作を継続する手段であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の防振制御装置。
  15. 【請求項15】 露光中も防振動作を強制的に停止させ
    る第4のスイッチを設けたことを特徴とする請求項2,
    13又は14記載の防振制御装置。
  16. 【請求項16】 前記第2のスイッチ手段と前記第4の
    スイッチ手段は、同一部材によって構成されることを特
    徴とする請求項15記載の防振制御装置。
  17. 【請求項17】 前記同一の部材はプッシュスイッチで
    あり、該プッシュスイッチの一段押圧により第2のスイ
    ッチ手段がオンし、更なる押圧により第4のスイッチ手
    段がオンする構造であることを特徴とする請求項16記
    載の防振制御装置。
  18. 【請求項18】 前記同一の部材は3ポジションを持つ
    レバー或はスライドスイッチであり、該レバー或はスラ
    イドスイッチの第1のポジションでは第2及び第4のス
    イッチ手段が共にオフし、第2のポジションでは第2の
    スイッチ手段がオンし、第3のポジションでは第4のス
    イッチ手段がオンする構造であることを特徴とする請求
    項16記載の防振制御装置。
  19. 【請求項19】 前記防振手段は、振れを検出する振動
    検出手段,振れを補正する為の補正手段,前記振動検出
    手段の出力に基づいて前記補正手段を駆動する駆動手
    段,被防振時に、前記補正手段を所定の位置に係止する
    係止手段を具備しており、 前記防振制御手段は、露光直前に防振を止める或は一時
    的に停止する指示がなされた場合には、前記振動検出手
    段と前記駆動手段との接続を断ち、この際前記係止手段
    による前記補正手段の係止は行わせない手段であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の防振制御装置。
  20. 【請求項20】 前記防振制御手段は、露光直前に防振
    を止める或は一時的に停止する場合は、前記補正手段を
    前記駆動手段によって電磁的に所望の位置に保持させる
    手段であることを特徴とする請求項19記載の防振制御
    装置。
  21. 【請求項21】 前記補正手段を保持する所望の位置
    は、該補正手段の補正範囲の略中心位置であることを特
    徴とする請求項20記載の防振制御装置。
  22. 【請求項22】 前記補正手段を保持する所望の位置
    は、該補正手段の駆動を止める直前の位置であることを
    特徴とする請求項20記載の防振制御装置。
  23. 【請求項23】 前記補正手段を保持する所望の位置
    は、カメラのレンズ焦点距離によって可変であることを
    特徴とする請求項20記載の防振制御装置。
  24. 【請求項24】 前記防振制御手段は、露光を制御する
    第3のスイッチ手段の一度の操作で1枚の撮影を行う単
    写撮影モード時に、防振動作を一時的に停止させる為の
    第2のスイッチ手段が操作された場合は、露光終了後に
    防振動作を一時停止させ、前記第3のスイッチ手段の一
    度の操作で複数枚の撮影を行う連続撮影モード時に、前
    記第2のスイッチ手段が操作された場合は、前記第3の
    スイッチ手段の操作終了後に防振動作を一時停止させる
    手段であることを特徴とする請求項2記載の防振制御装
    置。
  25. 【請求項25】 前記防振制御手段は、前記防振動作を
    一時的に停止させる為の第2のスイッチ手段が操作され
    た場合には、露光終了後に防振動作を一時停止させる手
    段であることを特徴とする請求項2記載の防振制御装
    置。
  26. 【請求項26】 露光中に防振動作が停止されたか否か
    の表示を、露光終了後に行う表示手段を設けたことを特
    徴とする請求項1,2又は9記載の防振制御装置。
  27. 【請求項27】 露光中に防振動作の停止を行うか否か
    の表示を、露光終了前に行う表示手段を設けたことを特
    徴とする請求項1,2又は9記載の防振制御装置。
  28. 【請求項28】 前記防振制御手段は、露光終了後にお
    いて、撮影準備動作が継続されている場合は、前記防振
    手段を機能させる手段であることを特徴とする請求項1
    記載の防振制御装置。
  29. 【請求項29】 前記防振制御手段は、防振を再開させ
    る場合は、防振動作を停止していた時の撮影画角の中心
    を始点にして連続的に開始させる手段であることを特徴
    とする請求項28記載の防振制御装置。
  30. 【請求項30】 前記防振制御手段は、露光を制御する
    為の第3のスイッチ手段の操作に応答して、前記防振手
    段の機能を開始させる手段であることを特徴とする請求
    項3記載の防振制御装置。
  31. 【請求項31】 前記第1のスイッチ手段がオフされて
    も、露光中は防振動作を継続させる防振制御手段を具備
    したことを特徴とする請求項5記載の防振制御装置。
  32. 【請求項32】 前記防振制御手段は、前記第3のスイ
    ッチ手段がオフされても、露光中は防振動作を継続させ
    る手段であることを特徴とする請求項30記載の防振制
    御装置。
  33. 【請求項33】 前記防振制御手段は、露光中に前記防
    振手段の起動,停止用の第5のスイッチ手段がオフされ
    ても、防振動作を継続させる手段であることを特徴とす
    る請求項3記載の防振制御装置。
  34. 【請求項34】 前記防振手段は、振れを補正する補正
    手段を具備しており、前記フレーミング制御手段は、露
    光中に防振動作を停止した場合は、前記補正手段を、防
    振動作停止直前の第1の位置に保持する手段であること
    を特徴とする請求項4記載の防振制御装置。
  35. 【請求項35】 露光終了後に、前記補正手段を防振動
    作停止直前の第1の位置から初期位置に戻す初期位置復
    帰手段を具備したことを特徴とする請求項34記載の防
    振制御装置。
  36. 【請求項36】 前記防振手段は、前記補正手段を係止
    する係止手段を有しており、該係止手段は、前記所定位
    置復帰手段により前記補正手段が所定の位置に戻された
    場合は、該所定の位置にて前記補正手段を係止する手段
    であることを特徴とする請求項34記載の防振制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000267149A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正装置
JP2007057998A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp 撮影装置
JP2017142545A (ja) * 2017-05-29 2017-08-17 株式会社ニコン 振れ補正カメラ、振れ補正レンズ及カメラシステム

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