JPH08271846A - 液晶デバイスの製造方法 - Google Patents
液晶デバイスの製造方法Info
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Abstract
重合性組成物及び光重合開始剤を含有する調光層形成材
料を介在させ、2枚の基板の少なくとも一方の基板の外
側に該基板の2〜10倍以上の熱容量を有し、かつ、該
基板面と同等以上の大きさの面を有する透明性板状体を
密着配置した後、活性光線を照射することによって前記
重合性組成物を重合させることにより、液晶材料及び透
明性固体物質から成る調光層を有する液晶デバイスの製
造方法。 【効果】 本発明の製造方法によれば、省力的、効果
的、効率的に、基板間に狭持された調光形成材料の温度
調整ができるので、紫外線照射により、均一な調光層が
形成できる結果、コントラストが高く、しきい値の急峻
性に優れ、偏光板が不要で明るい画面を有し、低電圧駆
動が可能で、時分割駆動が可能な液晶デバイスを得るこ
とができる。
Description
デバイスの製造方法に関し、更に詳しくは、視野の遮
断、開放及び明かりもしくは照明光の透過制限、遮断、
透過を電気的に操作し得るものであって、建物の窓やシ
ョーウインドウなどで視野遮断のスクリーンや、採光コ
ントロールのカーテンに利用されると共に、文字や図形
を表示し、高速応答性を以って電気的に表示を切り換え
ることによって、OA機器のディスプレイやプロジェク
ション用デバイス等のハイインフォーメーション表示体
や広告板、案内板、装飾表示板等として利用される液晶
デバイスの製造方法に関する。
ントラストの良い、大型で廉価な液晶デバイスを製造す
る方法として、特表昭58−501631号公報、米国
特許第4,435,047号明細書、特表昭61−50
1345号公報、特開昭62−48789号公報等に
は、液晶のカプセル化により、ポリマー中に液晶滴を分
散させ、そのポリマーをフィルム化する方法が開示され
ている。
は、ポリビニルアルコールによってカプセル化された液
晶分子は、それが薄層中で正の誘電率異方性を有するも
のであれば、電界の存在下でその液晶分子は電界の方向
に配列し、液晶の常光屈折率noとポリマーの屈折率np
が等しいときには、透明性を発現する。電界が除かれる
と、液晶分子はランダム配列に戻り、液晶滴の屈折率が
noよりずれるため、液晶滴はその境界面で光を散乱
し、光の透過を遮断するので、薄層体は白濁する。
包蔵したポリマーを薄膜としている技術は上記以外にも
いくつか知られており、例えば、特表昭61−5021
208号公報には、液晶がエポキシ樹脂中に分散したも
の、特開昭62−2231号公報、特開昭63−278
035号公報及び特開昭63−278036号公報に
は、光硬化性樹脂と液晶の混合液に紫外線を照射するこ
とによって、液晶と光硬化性樹脂とを相分離させて、液
晶が樹脂中に分散した調光層を形成する方法がそれぞれ
開示されている。
おける駆動電圧は約20V以上も必要であり、多くの場
合40V以上の高電圧を必要とするものであった。更
に、これらの液晶デバイスに必要な光散乱性能、光透過
性能を得るためには、液晶材料と樹脂成分の屈折率の一
致、不一致を最適化しなければならず、液晶材料と樹脂
材料の組合せを選択する上で制限があった。
バイスの実用化に要求される重要な特性である低電圧駆
動特性、高コントラスト、時分割駆動を可能にするため
に、特開平1−198725号公報及び特開平2−85
822号公報には、液晶材料が連続層を形成し、この連
続層中に、三次元網目状の高分子物質を形成して成る調
光層を有する液晶デバイスが開示されている。
る透明な2枚の基板間に、液晶材料、重合性組成物及び
光重合開始剤を含有する調光層形成材料を介在させ、調
光層形成材料の等方性液体状態において光を照射して前
記重合性組成物を重合させることによって、前述のよう
な液晶材料と透明性高分子物質から成る調光層を有する
高性能な液晶デバイスを製造することができるものであ
り、製造工程中において調光層形成材料は等方性液体状
態を保持している必要がある。
るパネルを製造する為には、活性光線照射時において温
度調整を厳密に管理する必要がある。特に、活性光線照
射に伴なう赤外領域の光吸収や重合熱の発生による加熱
によって、重合反応ないし相分離時の温度が上昇し、こ
れが原因で、液晶デバイスの特性の再現性及び均一正に
影響を及ぼしていることが判明しているから、特性的に
再現性及び均一性を有する液晶デバイスを製造する上
で、発熱や加熱による温度上昇を抑制することが重要で
あった。
熱を抑制する方法として、赤外線カットフィルターを具
備した紫外線照射装置を用いる方法が考えられるが、多
くの熱線は透過してしまい、加熱抑制効果が小さく、基
板の温度調整における根本的な問題解決策ではなかっ
た。
その周辺部分が昇温してしまう為、次のサンプルを照射
するまでに、冷却等の操作が必要であり、多数枚順次照
射していく上で時間的効率が悪いと言う問題があった。
工程において照射スペース全体を加熱保温する方法も考
えられるが、この方法では大きな発熱容量を有するヒー
タや冷却装置を必要とし消費電力が大きく不経済であ
り、また、熱容量が大きいために温度設定を変更するた
めに多大の時間を要する等の問題があった。また、パネ
ル基板配置面に面状温度調節装置(ヒーター、冷却器)
を組み込んで温度調節する方法の場合、パネルが所定の
温度になるまで若干の時間を必要とし、生産効率の上で
支障があり、この場合大型パネルの場合又面内での歪み
反り等が発生し面の平滑度がずれパネルのセル間隔精度
が崩れる等の問題があった。
整(保温加熱冷却)機構を簡略化し、効率の良い基板温
度調整(保温加熱冷却加熱)機構を提供し、調光層形成
材料の重合性組成物を重合させる活性光線の照射工程の
効率を向上させ、もって所望の特性を再現性よく発現で
きる液晶デバイスの製造方法を提供することにある。
を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、上記課題を解決するために、(1)電
極層を有する少なくとも一方が透明な2枚の基板間に、
液晶材料、重合性組成物及び光重合開始剤を含有する調
光層形成材料を介在させた後、活性光線を照射すること
によって前記重合性組成物を重合させることにより、液
晶材料及び透明性固体物質から成る調光層を有する液晶
デバイスの製造方法において、活性光線を照射する際
に、2枚の基板の少なくとも一方の基板の外側に該基板
の2〜10倍以上の熱容量を有し、かつ、該基板面と同
等以上の大きさの面を有する透明性板状体を密着配置す
る液晶デバイスの製造方法、及び(2)電極層を有する
少なくとも一方が透明な2枚の基板間に、液晶材料、重
合性組成物及び光重合開始剤を含有する調光層形成材料
を介在させた後、活性光線を照射することによって前記
重合性組成物を重合させることにより、液晶材料及び透
明性固体物質から成る調光層を有する液晶デバイスの製
造方法において、活性光線を照射する際に、該基板の2
〜10倍以上の熱容量を有し、かつ、該基板面と同等以
上の大きさの面を有する2枚の透明性板状体であって、
2枚の透明性板状体のうちの少なくとも一方が活性光線
を透過し得る透明性を有し、活性光線を透過し得る透明
性板状体が活性光線の入射側となるように配置されてい
る2枚の透明性板状体の間に、前記調光層形成材料を介
在した該基板を挟持する液晶デバイスの製造方法を提供
する。
イスの調光層は、液晶材料が連続層を形成し、液晶材料
の連続層中に三次元網目状の透明性固体物質が分散した
構造を有するものが好ましい。
えば、ガラス、金属等であってもよく、柔軟性を有する
材料、例えば、プラスチックフィルムの如きものであっ
ても良い。そして、基板は2枚が対向して適当な間隔を
隔て得るものであり、その少なくとも一方は透明性を有
し、その2枚の間に挟持される液晶層及び透明性固体物
質を有する層から成る調光層を外界から視覚させるもの
でなければならない。但し、完全な透明性を必須とする
ものではない。もし、この液晶デバイスが、デバイスの
一方の側から他方の側へ通過する光に対して作用させる
ために使用される場合には、2枚の基板は共に適宜な透
明性が与えられる。この基板には、目的に応じて透明、
不透明の適宜な電極が、その全面又は部分的に配置され
ても良い。尚、2枚の基板間には、液晶材料及び透明性
固体物質から成る調光層が介在されるが、この2枚の基
板間には、通常、周知の液晶デバイスと同様、間隔保持
用のスペーサーを介在させることもできる。
アルミナ、ポリマービ−ズ等種々の液晶セル用のものを
用いることができる。
化合物であることを要しないのは勿論であり、2種以上
の液晶化合物や液晶化合物以外の物質を含んだ混合物で
あってもよく、通常この技術分野で液晶材料として認識
されるものであればよく、そのうちの正の誘電率異方性
を有するものが好ましい。用いる液晶としては、ネマチ
ック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶が好
ましく、ネマチック液晶が特に好ましい。その性能を改
善するために、コレステリック液晶、キラルネマチック
液晶、キラルスメクチック液晶やキラル化合物や2色性
色素等が適宜含まれていてもよい。
た化合物群から選ばれる1種以上の化合物から成る配合
組成物が好ましく、液晶材料の特性、即ち、等方性液体
と液晶の相転移温度、融点、粘度、屈折率異方性(Δ
n)、誘電率異方性(Δε)、及び重合性組成物との溶
解性等を考慮して、適宜選択、配合して用いることがで
きる。
香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキ
サンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4−置換
シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキシ)
安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4−置換
シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置
換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビフェ
ニル、4−置換フェニル4′−置換シクロヘキサン、4
−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェニル
4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニル)
−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
物の含有量は、重量比で60:40〜95:5の範囲が
好ましく、75:25〜85:15の範囲が特に好まし
い。これは液晶材料が多すぎたり少なすぎる場合、液晶
材料と透明性固体物質の分散状態が均一にならないの
で、光散乱による調光機能が発現しなくなり、好ましく
ない。
は、ポリマー中に液晶材料が液滴状となって分散するも
のでもよいが、三次元網目状構造を有するものがより好
ましい。透明性固体物質により液晶材料の無秩序な配向
状態を形成することにより、光学的境界面を形成し、光
の強い散乱を発現させることができる。
るには、注入孔部分を除いた周辺部をシール材で固めた
2枚の基板より成る空セルにこの調光層形成材料を注入
しても良いが、一方の基板に適当な溶液塗布機やスピン
コーター等を用いて均一に塗布し、次いで他方の基板を
重ね合わせ、圧着させてもよい。
である。三次元網目状構造を与えるものとしては、高分
子形成性モノマー若しくはオリゴマーまたはそれらの配
合組成物を重合させて得られる光硬化型樹脂が好適であ
る。
元網目状構造を形成する方法としては、パネル中に封入
された調光層形成材料を等方性液体状態に保持しながら
活性光線を照射し、重合性組成物を重合させる方法が挙
げられる。
ノマ−としては、例えば、スチレン、クロロスチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン:置換基とし
て、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、2−
エチルヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ベンジル、メ
トキシエチル、ブトキシエチル、フェノキシエチル、ア
ルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノ
エチル等の如き基を有するアクリレート、メタクリレー
ト又はフマレート;エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン及
びペンタエリスリトール等のモノ(メタ)アクリレート
又はポリ(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニ
ル又は安息香酸ビニル、アクリロニトリル、セチルビニ
ルエーテル、リモネン、シクロヘキセン、ジアリルフタ
レート、ジアリルイソフタレート、2−、3−又は4−
ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアク
リルアミド又はN−ヒドロキシエチルメタクリルアミド
及びそれらのアルキルエーテル化合物、トリメチロール
プロパン、1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若
しくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオール
のジ又はトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コール1モルに2モル以上のエチレンオキサイド若しく
はプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート1モルとフェニルイソシアネート若しくは
n−ブチルイソシアネート1モルとの反応生成物、ジペ
ンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート、トリ
ス−(ヒドロキシエチル)−イソシアヌル酸のポリ(メ
タ)アクリレート、トリス−(ヒドロキシエチル)−リ
ン酸のポリ(メタ)アクリレート、ジ−(ヒドロキシエ
チル)−ジシクロペンタジエンのモノ(メタ)アクリレ
ート又はジ(メタ)アクリレート、ピバリン酸ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクト
ン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、直鎖脂肪族ジ(メタ)アクリレ
ート、ポリオレフィン変性ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
ば、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエーテル(メタ)アクリレート等を用いること
ができる。
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
ジメチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
651」)、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイ
ギー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチル
チオキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDETX」)と
p−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製「カ
ヤキュア−EPA」)との混合物、イソプロピルチオキ
サントン(ワードプレキンソップ社製「カンタキュアI
TX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの混合
物等が挙げられる。
トロンビーム)、可視光線等が挙げられるが、取り扱い
の面から、紫外線を使用することが好ましい。
イスの調光層の厚さは、5〜100μmの範囲が好まし
く、8〜50μmの範囲が特に好ましい。
色々な種類のものが利用できるが、熱容量が大きく、活
性光線の熱線波長部分の吸収が小さいものが好ましい。
ていても良いが、好ましくは両方の基板に具備されパネ
ルを挟持している方が温度制御の精度向上の為に好まし
く、その場合は少なくとも活性光線照射面側は活性光線
による重合を阻害しない程度に活性光線を透過する透明
性を有することが必要である。
ガラス、白板ガラス、パイレックスガラス等の各種ガラ
ス板;ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル樹脂
等のプラスチックの透明板が挙げられる。更に好ましく
は該透明板状体の吸収限界波長が320nmから長波長域
のみに存在し、かつ、370nm以下で光が透過するもの
であれば白濁性を向上できる。
V−34」、「UV−36」(ホヤ社製)、「ソーダ石
灰ガラス」、「ソーダカリ鉛ガラス」、「タングステン
ガラス」、「硬質1級ガラス」、「硬質2級ガラス」の
如きガラス;「ポリカーボネート板」等のフィルムなど
が挙げられる。そして、これらの透明板状体は、その熱
容量が該基板の2倍以上であるように厚さを調整して用
いることができる。
には、既存のガラス板を粘着剤等で接着貼付させるか、
サンドウイッチ状に基板を狭持していてもよい。作業工
程的には、脱着容易な方法を採用することが好ましい。
挟持した基板の熱容量の2倍以上が好ましく、温度安定
的に調整するためには3倍以上がより好ましい。それ以
下では温度調整が不十分で生産効率が低下する傾向にあ
り、10倍以上では重量・容積が大きくなり、搬送等に
おいて障害となる傾向にあるので好ましくない。
明性板状体を別途恒温槽で所定の温度に調整しておき、
調光層形成材料を挟持した基板パネルに対応して順次取
り替えて、繰り返し使用することで、活性光線照射時に
おける昇温を大幅に抑制でき、生産効率は大幅に向上す
る。
に具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
各々『重量部』及び『重量%』を表わす。また、評価特
性の各々は以下の記号及び内容を意味する。 (1)T0 : 白濁度;印加電圧0の時の光透過率
(%) (2)T100 : 透明度;印加電圧を増加させて、光透
過率がほとんど増加しなくなった時の光透過率(%) (3)V10 : しきい値電圧;T0を0%、T100を1
00%としたとき光透過率が10%となる印加電圧(V
rms) (4)V90 : 飽和電圧;同上光透過率が90%とな
る印加電圧(Vrms) (5)CR : コントラスト=T100/T0
受光器UVD−365PD付きユニメータ(UIT−1
01)を用いて測定した。
を、厚さ1.1mm、大きさ200×300mmの2枚
のITO電極付ガラス基板の間に、基板間隔が13μと
なるように挟持した。次に、調光層形成材料を挟持した
基板を、予め恒温槽で37℃に加温した厚さ4mm、大
きさ210×310mmの2枚の青板ガラス板(パネル
基板の3.6倍の熱容量の透明性板状体)の間に挟持
し、調光層形成材料が等方性液体状態となるように保
ち、瞬間点灯式の超高圧水銀ランプを用いて、40mW
/cm2 の照度で30秒間紫外線を照射して、重合性組
成物を硬化させて液晶材料及び透明性固体物質から成る
調光層を有する液晶デバイスを得た。
した基板を青板ガラス板の間に挟持したものに、順次、
紫外線を照射して液晶デバイスを20枚得た。
の特性を測定したところ、以下の通りであった。 T0=2.6±0.2%、T100=86.8±0.7%、 CR=33.4±2.6、 V10=3.7±0.2Vrms、V90=5.6±0.4V
rms
設定に要する1回当たりの平均時間時間は2分であり、
従来の透明性板状体を用いない方法と比較して液晶デバ
イスの特性の再現性に優れ、かつ、大幅な時間短縮がで
きることが明らかである。
子顕微鏡で観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を観察することができた。
mm、大きさ210×310mmの青板ガラス板に代え
て、厚さ1.5mm、大きさ210×310mmの青板
ガラスを2枚(パネル基板の1.36倍の熱容量)用い
た以外は、実施例1と同様にして、液晶デバイスを得
た。同様に順次20枚の液晶デバイスを得た。
ころ以下の通りであった。 T0=3.4±0.5%、T100=86.2±0.8%、 CR=25.3±3.8、 V10=2.8±0.4Vrms、V90=7.5±0.6V
rms
大きくなり、その結果、冷却時間が必要となり、所定の
温度の設定に要する1回当たり平均時間は11分で、実
施例1と比較して、特性も悪く、再現性も不十分なもの
であった。
成材料を挟持した基板を、予め恒温槽で37℃に加温し
た2枚の青板ガラス板に挟持する代わりに、37℃に設
定した恒温槽中で調光層形成材料を挟持した基板に瞬間
点灯式の超高圧水銀ランプを用いて、40mW/cm2
の照度で30秒間紫外線を照射した以外は、実施例1と
同様にして、液晶デバイスを得た。同様に順次20枚の
液晶デバイスを得た。
ころ以下の通りであった。 T0=2.8±0.6%、T100=86.5±1.1%、 CR=30.9、 V10=3.1±0.5Vrms、V90=6.1±0.7V
rms
増えるに従って温度上昇が大きくなり、冷却時間が必要
となり、その結果、所定の温度の設定に要する一回当た
り平均時間は15分で、特性の再現性も不十分なもので
あった。
材料を挟持した基板に熱容量の大きい透明性板状体を付
設具備することにより、省力的、効果的、効率的に、基
板間に狭持された調光形成材料の温度調整ができるの
で、紫外線照射により、均一な調光層が形成できる結
果、コントラストが高く、しきい値の急峻性に優れ、偏
光板が不要で明るい画面を有し、低電圧駆動が可能で、
時分割駆動が可能な液晶デバイスを得ることができる。
端末の表示器、プロジェクション用の光シャッター等の
液晶デバイスの製造方法として有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
2枚の基板間に、液晶材料、重合性組成物及び光重合開
始剤を含有する調光層形成材料を介在させた後、活性光
線を照射することによって前記重合性組成物を重合させ
ることにより、液晶材料及び透明性固体物質から成る調
光層を有する液晶デバイスの製造方法において、 活性光線を照射する際に、2枚の基板の少なくとも一方
の基板の外側に該基板の2〜10倍以上の熱容量を有
し、かつ、該基板面と同等以上の大きさの面を有する透
明性板状体を密着配置することを特徴とする液晶デバイ
スの製造方法。 - 【請求項2】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
2枚の基板間に、液晶材料、重合性組成物及び光重合開
始剤を含有する調光層形成材料を介在させた後、活性光
線を照射することによって前記重合性組成物を重合させ
ることにより、液晶材料及び透明性固体物質から成る調
光層を有する液晶デバイスの製造方法において、 活性光線を照射する際に、該基板の2〜10倍以上の熱
容量を有し、かつ、該基板面と同等以上の大きさの面を
有する2枚の透明性板状体であって、2枚の透明性板状
体のうちの少なくとも一方が活性光線を透過し得る透明
性を有し、活性光線を透過し得る透明性板状体が活性光
線の入射側となるように配置されている2枚の透明性板
状体の間に、前記調光層形成材料を介在した該基板を挟
持することを特徴とする液晶デバイスの製造方法。 - 【請求項3】 前記調光層が液晶材料の連続層中に三次
元網目状の透明性固体物質が分散している構造を有する
ことを特徴とする請求項1又は2の液晶デバイスの製造
方法。 - 【請求項4】 前記調光層形成材料が等方性液体状態に
保ちながら活性光線を照射することを特徴とする請求項
1、2又は3の液晶デバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP07762395A JP3552328B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 液晶デバイスの製造方法 |
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JP07762395A JP3552328B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 液晶デバイスの製造方法 |
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JPH08271846A true JPH08271846A (ja) | 1996-10-18 |
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- 1995-04-03 JP JP07762395A patent/JP3552328B2/ja not_active Expired - Lifetime
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