JPH08270B2 - 容体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法 - Google Patents

容体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法

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JPH08270B2
JPH08270B2 JP4085694A JP8569492A JPH08270B2 JP H08270 B2 JPH08270 B2 JP H08270B2 JP 4085694 A JP4085694 A JP 4085694A JP 8569492 A JP8569492 A JP 8569492A JP H08270 B2 JPH08270 B2 JP H08270B2
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賢吉 中澤
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中澤工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容体若しくは蓋体開口
周縁部の段成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワーク内に内型を配し、ワーク外方より
ローラなどを押圧してワークを内型に合致した形状に成
形する手法は、ワーク成形法の一手法として考えられ
る。
【0003】しかしながら、例えば鍋の蓋の開口縁部の
垂下外周部を段成形して周縁を縁巻成形する場合や、ケ
トルの蓋の開口縁部の垂下外周部を段成形するような場
合には、このようなワーク成形を行ったとすると、内型
に形成する段成形凹部にワークの段加工部がこの段成形
によって食い込み係止し、内型からワークを離脱できな
い。
【0004】そのため、このようなワーク成形法の実用
化は不可能とされてきた。
【0005】そのため、例えば前記鍋蓋の縁巻成形にお
いては、従来内型として鍋蓋形状のゴム型を使用し、ワ
ークである鍋蓋をこのゴム型に被せ、上からこのワーク
を押さえ、ワークの開口縁部の垂下外周部をゴム型周辺
部の嵌合溝に係合する。
【0006】この状態で、プレス装置によりゴム型を圧
縮し、ゴム型の周辺部を外方に向けて膨出せしめ、この
膨出力により垂下外周部を外方へ一部突出せしめて、段
成形している。そして、垂下外周部の周縁を縁巻成形し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのゴム型によ
る膨出力により段成形する方法では、強大なプレス力を
必要とするため、装置も大型となり、またゴム型が摩耗
するため、耐久性に劣るなど様々な問題点があった。
【0008】本発明は、このような現状に鑑み、ワーク
を回転せしめ、押圧体により押圧当接して段成形する成
形法において、成形後ワークが取り外せない問題を解決
し、この成形法を実用化させ、コストダウンを図り安価
な製品を提供することが技術的課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0010】段成形せしめるワーク1内に外周に凹状段
部を形成した内型2を配設し、このワーク1と内型2と
を当接状態に保持し、このワーク1を内型2とともに回
転せしめ、このワーク1外方より押圧体4を押圧当接
し、ワーク1の段加工部を前記内型2の凹状段部に形成
した段成形外周面5と押圧体4とにより挾持して、ワー
ク1の段加工部を段成形外周面5に合致した形状に段成
形する容体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法であっ
て、前記内型2のワーク1当接面を摺動回転しても前記
ワーク1に傷を与えにくい滑面に形成し、ワーク1の外
径よりも内型2の外径を径小に設定し、前記段成形に際
してはワーク1を内型2に対して内型2の片側外周面に
ワーク1の片側内周面を当接し、前記段形成が終了した
際に内型2よりワーク1を取り外すことを特徴とする容
体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法に係るものであ
る。
【0011】前記段成形に際してはワーク1を内型2に
対してスライド移動させて内型2の片側外周面にワーク
1の片側内周面を当接し、前記段形成が終了した際には
ワーク1を内型2に対して逆方向にスライド移動させて
前記段成形外周面5に嵌合しているワーク1の段加工部
を係脱せしめ、内型2よりワーク1を取り外すことを特
徴とする請求項1記載の容体若しくは蓋体開口周縁部の
段成形法に係るものである。
【0012】
【実施例】本実施例は、図1に示す鍋の蓋体(ワーク
1)の開口縁部の垂下外周部を縁巻成形するに際し、加
工によるしわが出ないように、周縁を予め水平に折曲加
工した垂下外周部に、段成形(段部3)を施す場合に請
求項1記載の発明及び請求項2記載の発明(本発明)を
適用したものである。
【0013】本実施例を実施する成形装置を説明しつつ
本実施例を説明する。
【0014】本装置は、図2,図3に示すように回転台
6上に内型2を一体に設けている。 この内型2の外面はワーク1の外形に合致した形状であ
って、内型2の基部(下部)外周に凹状段部を形成し、
この段部凹面に段成形外周面5を形成している。
【0015】ワーク1は開口部を下方に向けて移送装置
7により内型2上に移送される。
【0016】成形に際しては内型2上に被せたワーク1
を被嵌状態に押させ付ける押さえ体8を昇降装置9によ
り昇降自在に設けている この押さえ体8の上部には押さえ体8を所定距離左右へ
スライド移動させるスライド装置10を設けている。
【0017】このスライド装置10の可動により押させ体
8を所定水平方向にスライドさせることによって、この
押さえ体8下面に被嵌しているワーク1を内型2に対し
てスライドさせている。
【0018】また、本実施例の押圧体4はローラを採用
し、ワーク1の段加工部に対して当接・離反自在に設け
ている。
【0019】従って、本実施例では次のように作動す
る。
【0020】図4に示すように、内型2上にワーク1が
被嵌されると、昇降装置9により押さえ体8が下降し、
ワーク1上面に押さえ体8が被嵌し、ワーク1を内型2
上に押さえ付ける。
【0021】図5に示すようにこの状態でスライド装置
10が作動し、押さえ体8が片側にスライド移動してワー
ク1を内型2に対してスライド移動し、内型2の片側外
周面にワーク1の片側内周面を当接する。
【0022】以上のセット状態が完了すると、回転機構
によって回転台6と一体に内型2は回転し、ワーク1並
びに押さえ体8が回転する。
【0023】内型2の回転中心と偏心した位置でワーク
1は回転するため、ワーク1の内面に内型2による偏心
キズができるだけつかないように内型2のワーク当接面
を滑面に形成し、内型2とワーク1とのすべりを良好と
している。
【0024】図6に示すように、回転するワーク1の段
加工部(垂下外周部)に押圧体4が接近当接し、段成形
外周面5と押圧体4とによりワーク1の段加工部を挾持
して段成形外周面5に合致した形状に段成形する(段部
3に形成する)。
【0025】この成形が終了したら図示していないが、
前記工程と逆に押さえ体8をスライド装置10とにより逆
方向にスライド移動して、内型2に対してワーク1を中
心にスライドさせて戻し、昇降装置9により押さえ体8
を上昇させる。
【0026】内型2に対してワーク1は上方へ引き上げ
可能な位置に戻されているため、ワーク1は移送装置に
より引き上げ移送され、次工程へ移される。
【0027】次工程では、図7に示すように段加工部の
下縁が上方へ折り上げられ、更に図8に示すように折り
上げられた周縁を二重状態に潰され、縁巻成形を終了す
る 尚、本実施例では自動化装置を例にとって説明したが、
本実施例の限らず手作業方式でも良く、例えば予めワー
ク1の外径に対して内型2の外径を径小に設定し、片側
にワーク1をスライドさせて偏心状態で段成形し、成形
後は再びワーク1を逆スライドさせて内型2よりワーク
1を引き上げる一連の動作を手で行っても良い。また、
戻り逆スライドさせず、そのままワーク1を引き上げワ
ーク1を傾斜させながら内型2より離脱させても良い。
【0028】本発明の要旨はこの手法そのものである。
したがって、成形後内型2よりワーク1を持ち上げて取
り外すことのできる形状に内型2を設定することが設計
上の要旨となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ワーク内に内型を配
し、回転するワーク外方より押圧体を押圧当接してワー
クを段成形する極めて簡易な容体若しくは蓋体開口周縁
部の段成形法が実現できる。
【0030】即ち、押し込み段成形でありながら、ワー
クの外径に対して内型の外径を径小に設定し、例えば片
側にワークをスライドさせて偏心状態で段成形し、成形
後は再びワークを逆スライドさせて内型よりワークを引
き上げるため、形成後内型の段成形外周面にワークの段
加工部が係止し、ワークが取り外し不可能となることが
ない押圧成形方式の容体若しくは蓋体開口周縁部の段成
形法となる。
【0031】従って、従来のゴム型プレス方式の膨出段
成形法における様々な問題がすべて解決され、コストダ
ウンとなり安価な成形品を提供できる秀れた容体若しく
は蓋体開口周縁部の段成形法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のワークを示す説明図である。
【図2】本実施例の成形装置の斜視図である。
【図3】本実施例の成形装置の要部の断面図である。
【図4】本実施例の作動説明図であって、セット前の内
型にワークを被嵌した状態の要部の断面図である。
【図5】本実施例の作動説明図であって、セット状態の
要部の断面図である。
【図6】本実施例の作動説明図であって、段加工時の要
部の断面図である。
【図7】本実施例の段成形後の縁巻加工工程の作動説明
図であって、周縁折り上げ加工時の要部の断面図であ
る。
【図8】本実施例の段成形後の縁巻加工工程の作動説明
図であって、潰し加工時の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 内型 3 段部 4 押圧体 5 段成形外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段成形せしめるワーク内に外周に凹状段
    部を形成した内型を配設し、このワークと内型とを当接
    状態に保持し、このワークを内型とともに回転せしめ、
    このワーク外方より押圧体を押圧当接し、ワークの段加
    工部を前記内型の凹状段部に形成した段成形外周面と押
    圧体とにより挾持して、ワークの段加工部を段成形外周
    面に合致した形状に段成形する容体若しくは蓋体開口周
    縁部の段成形法であって、前記内型のワーク当接面を摺
    動回転しても前記ワークに傷を与えにくい滑面に形成
    し、ワークの外径よりも内型の外径を径小に設定し、前
    記段成形に際してはワークを内型に対して内型の片側外
    周面にワークの片側内周面を当接し、前記段形成が終了
    した際に内型よりワークを取り外すことを特徴とする容
    体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法。
  2. 【請求項2】 前記段成形に際してはワークを内型に対
    してスライド移動させて内型の片側外周面にワークの片
    側内周面を当接し、前記段形成が終了した際にはワーク
    を内型に対して逆方向にスライド移動させて前記段成形
    外周面に嵌合しているワークの段加工部を係脱せしめ、
    内型よりワークを取り外すことを特徴とする請求項1記
    載の容体若しくは蓋体開口周縁部の段成形法。
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