JPH0826951A - ケラチン繊維の直接染色方法 - Google Patents
ケラチン繊維の直接染色方法Info
- Publication number
- JPH0826951A JPH0826951A JP6318877A JP31887794A JPH0826951A JP H0826951 A JPH0826951 A JP H0826951A JP 6318877 A JP6318877 A JP 6318877A JP 31887794 A JP31887794 A JP 31887794A JP H0826951 A JPH0826951 A JP H0826951A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- keratin fibers
- gas
- hair
- experimental example
- dyeing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/35—Ketones, e.g. benzophenone
- A61K8/355—Quinones
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/49—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
- A61K8/4906—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
- A61K8/4913—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having five membered rings, e.g. pyrrolidone carboxylic acid
- A61K8/492—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having five membered rings, e.g. pyrrolidone carboxylic acid having condensed rings, e.g. indol
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/06—Preparations for styling the hair, e.g. by temporary shaping or colouring
- A61Q5/065—Preparations for temporary colouring the hair, e.g. direct dyes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/42—Colour properties
- A61K2800/43—Pigments; Dyes
- A61K2800/432—Direct dyes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S8/00—Bleaching and dyeing; fluid treatment and chemical modification of textiles and fibers
- Y10S8/933—Thermosol dyeing, thermofixation or dry heat fixation or development
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Coloring (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Cleaning And Drying Hair (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 天然染料を用いて均一な染色が行えるケラチ
ン繊維の直接染色方法を提供する。 【構成】 本発明のケラチン繊維の直接染色方法は、少
なくとも1種の天然染料を含む組成物を付着させたケラ
チン繊維を、水蒸気を含むガスと接触させる工程を有す
る。ガスの温度は75℃より高くし、かつガスと染色す
べきケラチン繊維との接触時間を2分間未満とする。こ
の方法によれば、頭髪の全域に亙って、毛髪の状態に拘
わらず均一な染色が行える。
ン繊維の直接染色方法を提供する。 【構成】 本発明のケラチン繊維の直接染色方法は、少
なくとも1種の天然染料を含む組成物を付着させたケラ
チン繊維を、水蒸気を含むガスと接触させる工程を有す
る。ガスの温度は75℃より高くし、かつガスと染色す
べきケラチン繊維との接触時間を2分間未満とする。こ
の方法によれば、頭髪の全域に亙って、毛髪の状態に拘
わらず均一な染色が行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪等のケラチン繊維
の直接染色(または着色)方法に関し、特に天然染料を
含む組成物と水蒸気を用いた方法に関する。
の直接染色(または着色)方法に関し、特に天然染料を
含む組成物と水蒸気を用いた方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然染料を用いた毛髪、特に人毛の染色
は古代から知られており、ヘンナ染料やクルミ染料が使
用されていた。しかし近年では、合成染料、特に酸化染
料が好んで使用されているため、この種の天然染料は何
年もの間、省みられることがなかった。
は古代から知られており、ヘンナ染料やクルミ染料が使
用されていた。しかし近年では、合成染料、特に酸化染
料が好んで使用されているため、この種の天然染料は何
年もの間、省みられることがなかった。
【0003】しかし、天然染料を用いた染色は簡単であ
るうえ、染色後の繊維の状態が良いという利点を有す
る。さらに、天然染料は入手も容易である。天然染料と
は、天然に存在する化学構造、あるいは天然物質を前駆
体として加水分解または酸化により形成された化学構造
を有する染料をいう。
るうえ、染色後の繊維の状態が良いという利点を有す
る。さらに、天然染料は入手も容易である。天然染料と
は、天然に存在する化学構造、あるいは天然物質を前駆
体として加水分解または酸化により形成された化学構造
を有する染料をいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】天然染料が今日殆ど使
用されなくなった背景には、以下のような理由がある。
第1に、これらの天然染料は、ケラチン繊維の感受性
(例えば、質低下の状態)に対して敏感であるため、選
択性が高い。第2に、天然染料の染色力は、染色時間を
長くした場合にも比較的に低い。さらに、いくつかの天
然染料では、光を受けた場合の色安定性(light-fastnes
s)が低かった。
用されなくなった背景には、以下のような理由がある。
第1に、これらの天然染料は、ケラチン繊維の感受性
(例えば、質低下の状態)に対して敏感であるため、選
択性が高い。第2に、天然染料の染色力は、染色時間を
長くした場合にも比較的に低い。さらに、いくつかの天
然染料では、光を受けた場合の色安定性(light-fastnes
s)が低かった。
【0005】染料の選択性は、毛髪繊維への染料の吸収
性の差(すなわち染色力)に起因する。吸収性の差は、
毛髪繊維がどの程度高い感受性を有しているか(すなわ
ち痛んでいるか)によって決まり、このような感受性の
差は、特に毛髪の末端において、漂白処理やパーマネン
トウエーブ処理、または大気中の薬剤等によって生じる
ものである。一般的に言えば、天然染料の場合、多少感
受性が高まった毛髪の方が自然な毛髪よりも染色しやす
い。
性の差(すなわち染色力)に起因する。吸収性の差は、
毛髪繊維がどの程度高い感受性を有しているか(すなわ
ち痛んでいるか)によって決まり、このような感受性の
差は、特に毛髪の末端において、漂白処理やパーマネン
トウエーブ処理、または大気中の薬剤等によって生じる
ものである。一般的に言えば、天然染料の場合、多少感
受性が高まった毛髪の方が自然な毛髪よりも染色しやす
い。
【0006】したがって、天然染料によって染色された
髪には、毛髪の感受性の不均一さによってむらが生じや
すく、このような染色結果の不均一性は美的観点から好
ましいものではない。
髪には、毛髪の感受性の不均一さによってむらが生じや
すく、このような染色結果の不均一性は美的観点から好
ましいものではない。
【0007】本発明は、上述したような問題を解決する
ことを目的としたものである。本発明者らは、少なくと
も1種の天然染料を付着させた毛髪に、75℃より高い
温度に加熱された水蒸気を含むガスを作用させることに
より、染色すべきケラチン繊維の感受性の程度に関係な
く、良好な染色結果が得られることを見いだすに至っ
た。
ことを目的としたものである。本発明者らは、少なくと
も1種の天然染料を付着させた毛髪に、75℃より高い
温度に加熱された水蒸気を含むガスを作用させることに
より、染色すべきケラチン繊維の感受性の程度に関係な
く、良好な染色結果が得られることを見いだすに至っ
た。
【0008】本発明の方法によれば、髪の状態に影響さ
れることなく、毛髪をその毛根側から先端までの全域に
亙り均一に染めることができる。また、この方法によれ
ば、極めて速やかに染色を行うことができ、しかも染め
上げた毛髪は美容上の優れた特性を有する。さらに、得
られた染色は光に対する色の安定性(light-fastness)が
良好である。
れることなく、毛髪をその毛根側から先端までの全域に
亙り均一に染めることができる。また、この方法によれ
ば、極めて速やかに染色を行うことができ、しかも染め
上げた毛髪は美容上の優れた特性を有する。さらに、得
られた染色は光に対する色の安定性(light-fastness)が
良好である。
【0009】酸化染料を用いた染色工程において水蒸気
を使用することは、フランス特許1,011,151号
において既に提案されている。この文献記載の方法で
は、酸化染色を促進するために、約50℃に加温された
水蒸気を使用し、かつ、染料の使用量を削減している。
しかし、この温度では、天然染料の場合、前述した選択
性を低下させることはできない。
を使用することは、フランス特許1,011,151号
において既に提案されている。この文献記載の方法で
は、酸化染色を促進するために、約50℃に加温された
水蒸気を使用し、かつ、染料の使用量を削減している。
しかし、この温度では、天然染料の場合、前述した選択
性を低下させることはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケラチン繊
維の直接染色方法は、前記知見に基づいてなされたもの
であり、少なくとも1種の天然染料を含む組成物を付着
させたケラチン繊維を、水蒸気を含むガスと接触させる
工程を有し、前記ガスの温度は75℃より高くし、かつ
前記ガスと染色すべきケラチン繊維との接触時間は2分
間未満とすることを特徴としたものである。
維の直接染色方法は、前記知見に基づいてなされたもの
であり、少なくとも1種の天然染料を含む組成物を付着
させたケラチン繊維を、水蒸気を含むガスと接触させる
工程を有し、前記ガスの温度は75℃より高くし、かつ
前記ガスと染色すべきケラチン繊維との接触時間は2分
間未満とすることを特徴としたものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。本
発明に使用できる天然染料は、合成された物質、それら
を生成する生物から得られた物質、あるいはそれらを含
む植物から得られた物質のいずれであってもよい。ま
た、天然染料は、生物または植物から抽出されたもので
あっても、あるいはこれらを均質化処理したもの(homog
enates)であってもよい。
発明に使用できる天然染料は、合成された物質、それら
を生成する生物から得られた物質、あるいはそれらを含
む植物から得られた物質のいずれであってもよい。ま
た、天然染料は、生物または植物から抽出されたもので
あっても、あるいはこれらを均質化処理したもの(homog
enates)であってもよい。
【0012】本発明に使用される天然染料は、例えば、
ヒドロキシル化(水酸化)されたキノン、インジゴイ
ド、ヒドロキシフラボン、サンタリン(santalin)Aおよ
びB、イサチンおよびその誘導体、ブラジリンおよびそ
のヒドロキシル化された誘導体などから選択される。
ヒドロキシル化(水酸化)されたキノン、インジゴイ
ド、ヒドロキシフラボン、サンタリン(santalin)Aおよ
びB、イサチンおよびその誘導体、ブラジリンおよびそ
のヒドロキシル化された誘導体などから選択される。
【0013】前記ヒドロキシル化されたキノンとして
は、特にベンゾキノン、ナフトキノン、およびモノ−ま
たはポリヒドロキシル化されたアントラキノンが例示で
きる。これらアントラキノンはさらに、アルキル、アル
コキシ、アルケニル、クロロ、フェニル、ヒドロキシア
ルキルまたはカルボキシルなどの基によって部分的に置
換されていてもよい。
は、特にベンゾキノン、ナフトキノン、およびモノ−ま
たはポリヒドロキシル化されたアントラキノンが例示で
きる。これらアントラキノンはさらに、アルキル、アル
コキシ、アルケニル、クロロ、フェニル、ヒドロキシア
ルキルまたはカルボキシルなどの基によって部分的に置
換されていてもよい。
【0014】前記ナフトキノンとして好ましい物質は、
ローソン(lawsone)、ジュグロン(juglone)、フラビオリ
ン(flaviolin)、ナフタザリン(naphthazarin)、ナフト
パープリン(naphthopurpurin)、ラパチョール(lapacho
l)、プルンバジン(plumbagin)、クロロプルンバジン(ch
loroplumbagin)、ドロセロン(droserone)、シコニン(sh
ikonin)、2−ヒドロキシ−3−メチル−1,4−ナフト
キノン、3,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、
2,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メト
キシ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、および
3−メトキシ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン
などである。
ローソン(lawsone)、ジュグロン(juglone)、フラビオリ
ン(flaviolin)、ナフタザリン(naphthazarin)、ナフト
パープリン(naphthopurpurin)、ラパチョール(lapacho
l)、プルンバジン(plumbagin)、クロロプルンバジン(ch
loroplumbagin)、ドロセロン(droserone)、シコニン(sh
ikonin)、2−ヒドロキシ−3−メチル−1,4−ナフト
キノン、3,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、
2,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メト
キシ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、および
3−メトキシ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン
などである。
【0015】前記ベンゾキノンとして好ましい物質は、
スピヌロシン(spinulosin)、アトロメンチン(atromenti
n)、オーレンチオグリオクラジン(aurentioglyocladi
n)、2,5−ジヒドロキシ−6−メチルベンゾキノン、
2−ヒドロキシ−3−メチル−6−メトキシベンゾキノ
ン、2,5−ジヒドロキシ−3,6−ジフェニルベンゾキ
ノン、2,3−ジメチル−5−ヒドロキシ−6−メトキ
シベンゾキノン、および2,5−ジヒドロキシ−6−イ
ソプロピルベンゾキノンなどである。
スピヌロシン(spinulosin)、アトロメンチン(atromenti
n)、オーレンチオグリオクラジン(aurentioglyocladi
n)、2,5−ジヒドロキシ−6−メチルベンゾキノン、
2−ヒドロキシ−3−メチル−6−メトキシベンゾキノ
ン、2,5−ジヒドロキシ−3,6−ジフェニルベンゾキ
ノン、2,3−ジメチル−5−ヒドロキシ−6−メトキ
シベンゾキノン、および2,5−ジヒドロキシ−6−イ
ソプロピルベンゾキノンなどである。
【0016】前記アントラキノンとして好ましい物質
は、アリザリン、キニザリン(quinizarin)、プルプリ
ン、カルミン酸、クリソファノール(chrysophanol)、ケ
ルメス酸、ライン(rhein)、アロエエモジン(aloe emodi
n)、シュードプルプリン(pseudopurpurin)、キニザリン
カルボン酸(quinizarincarboxylic acid)、フラングラ
エモジン(frangula emodin)、2−メチルキニザリン、
1−ヒドロキシアントラキノン、および2−ヒドロキシ
アントラキノンなどである。
は、アリザリン、キニザリン(quinizarin)、プルプリ
ン、カルミン酸、クリソファノール(chrysophanol)、ケ
ルメス酸、ライン(rhein)、アロエエモジン(aloe emodi
n)、シュードプルプリン(pseudopurpurin)、キニザリン
カルボン酸(quinizarincarboxylic acid)、フラングラ
エモジン(frangula emodin)、2−メチルキニザリン、
1−ヒドロキシアントラキノン、および2−ヒドロキシ
アントラキノンなどである。
【0017】前記インジゴイドとして好ましい物質は、
インジゴ、インジゴイン(indigoin)、チリアンパープル
(Tyrian purple)などである。
インジゴ、インジゴイン(indigoin)、チリアンパープル
(Tyrian purple)などである。
【0018】前記ヒドロキシフラボンとして好ましい物
質は、ケルセチン、およびモリン(morin)などである。
質は、ケルセチン、およびモリン(morin)などである。
【0019】水蒸気に加えて、キャリアガスには、各種
溶媒の蒸気;酸素、窒素などの気体;空気や他の揮発性
化合物の混合ガスなどが含まれる。蒸気の生成に使用で
きる溶媒としては、美容上許容できる有機溶媒が使用さ
れ、具体的には、エタノール、イソプロパノール、ベン
ジルアルコール、フェネチルアルコール等のアルコー
ル;グリコール;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール
等のモノメチル、モノエチル若しくはモノブチルエーテ
ル等のグリコールエーテル;ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等のアルキルエーテルなどが使用可能で
ある。
溶媒の蒸気;酸素、窒素などの気体;空気や他の揮発性
化合物の混合ガスなどが含まれる。蒸気の生成に使用で
きる溶媒としては、美容上許容できる有機溶媒が使用さ
れ、具体的には、エタノール、イソプロパノール、ベン
ジルアルコール、フェネチルアルコール等のアルコー
ル;グリコール;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール
等のモノメチル、モノエチル若しくはモノブチルエーテ
ル等のグリコールエーテル;ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等のアルキルエーテルなどが使用可能で
ある。
【0020】ガスは、少なくともその全体量に対して1
vol%の水蒸気を含んでいることが好ましい。ガス
は、実質的に水蒸気のみからなるか、あるいは水蒸気と
空気の混合物であることが好ましい。ガスの温度は、8
5℃以上、特に85〜150℃であることが好ましい。
ガスとケラチン繊維との接触時間は0.01秒〜2分間
とされる。特に0.01〜30秒間が好ましく、さらに
好ましくは1〜10秒とされる。ガスによる処理は、同
一のケラチン繊維に対して複数回繰り返してもよい。各
処理は、上記処理時間に応じて行われる。
vol%の水蒸気を含んでいることが好ましい。ガス
は、実質的に水蒸気のみからなるか、あるいは水蒸気と
空気の混合物であることが好ましい。ガスの温度は、8
5℃以上、特に85〜150℃であることが好ましい。
ガスとケラチン繊維との接触時間は0.01秒〜2分間
とされる。特に0.01〜30秒間が好ましく、さらに
好ましくは1〜10秒とされる。ガスによる処理は、同
一のケラチン繊維に対して複数回繰り返してもよい。各
処理は、上記処理時間に応じて行われる。
【0021】本発明の第1実施例においては、天然染料
を含む毛髪染色用組成物を毛髪に塗布した後、水蒸気処
理を行う。本発明の他の実施例では、天然染料を含む毛
髪染色用組成物を毛髪に付着または塗布すると同時に、
水蒸気処理を行うことが可能である。また、前記化学式
で示される成分の一部または全てがガス流によって搬送
可能または蒸発可能である場合には、毛髪染色用組成物
の一部または全部をガス流を用いて毛髪に吹き付けても
よい。
を含む毛髪染色用組成物を毛髪に塗布した後、水蒸気処
理を行う。本発明の他の実施例では、天然染料を含む毛
髪染色用組成物を毛髪に付着または塗布すると同時に、
水蒸気処理を行うことが可能である。また、前記化学式
で示される成分の一部または全てがガス流によって搬送
可能または蒸発可能である場合には、毛髪染色用組成物
の一部または全部をガス流を用いて毛髪に吹き付けても
よい。
【0022】本発明の好ましい実施例では、水蒸気処理
の後に毛髪を水洗する。水蒸気を含むガスの生成には、
周知のいかなる装置も使用できる。しかし、本発明の場
合には、繊維を選択的かつ均一に過熱のおそれなしに処
理できるように設計された装置、例えば、フランス特許
出願FR−A−2,273,492号に記載された装置ま
たはそれと同等の装置が好適である。
の後に毛髪を水洗する。水蒸気を含むガスの生成には、
周知のいかなる装置も使用できる。しかし、本発明の場
合には、繊維を選択的かつ均一に過熱のおそれなしに処
理できるように設計された装置、例えば、フランス特許
出願FR−A−2,273,492号に記載された装置ま
たはそれと同等の装置が好適である。
【0023】本発明に使用される毛髪染色用組成物は、
従来の毛髪染色剤と同様の形態であってよい。例えば、
濃縮または希釈された液体、ゲル状の液体、クリーム、
エーロゾル、泡状物、その他、毛髪の染色に適した形態
であればよい。毛髪染色用組成物中の天然染料の含有量
は、一般に0.01〜10wt%とされる。
従来の毛髪染色剤と同様の形態であってよい。例えば、
濃縮または希釈された液体、ゲル状の液体、クリーム、
エーロゾル、泡状物、その他、毛髪の染色に適した形態
であればよい。毛髪染色用組成物中の天然染料の含有量
は、一般に0.01〜10wt%とされる。
【0024】本発明に使用される毛髪染色用組成物は、
一般に水性組成物とされる。この種の水性組成物には、
通常の毛髪染色に使用される美容成分を添加することが
できる。この種の美容成分としては、溶剤、表面活性
剤、増粘剤、治療剤(treatingagents)、アルカリ性化
剤、酸性化剤、保存剤、香料、およびこの種の組成物に
使用される各種の添加剤が例示できる。少なくとも一種
の天然染料を含む染色用組成物は、通常、pH2〜11
とされる。
一般に水性組成物とされる。この種の水性組成物には、
通常の毛髪染色に使用される美容成分を添加することが
できる。この種の美容成分としては、溶剤、表面活性
剤、増粘剤、治療剤(treatingagents)、アルカリ性化
剤、酸性化剤、保存剤、香料、およびこの種の組成物に
使用される各種の添加剤が例示できる。少なくとも一種
の天然染料を含む染色用組成物は、通常、pH2〜11
とされる。
【0025】組成物はまた、無水の溶液または粉末の状
態であってもよい。これらの場合には、使用の際に、水
または水性の溶剤(担体または分散媒)により希釈また
は溶解される。粉末の場合には、ハップ剤(cataplasm)
として使用される。無水溶液の場合には、濡らした髪に
直接塗布してもよい。これら担体としては、例えばフラ
ンス特許FR−A−2,500,749号、FR−A−
2,598,318号、FR−A−2,526,031号、
FR−A−2,500,748号に記載されているものが
使用可能である。
態であってもよい。これらの場合には、使用の際に、水
または水性の溶剤(担体または分散媒)により希釈また
は溶解される。粉末の場合には、ハップ剤(cataplasm)
として使用される。無水溶液の場合には、濡らした髪に
直接塗布してもよい。これら担体としては、例えばフラ
ンス特許FR−A−2,500,749号、FR−A−
2,598,318号、FR−A−2,526,031号、
FR−A−2,500,748号に記載されているものが
使用可能である。
【0026】以下に本発明の実験例を説明するが、これ
ら実験例は、本発明の範囲を限定するものではない。
ら実験例は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0027】各実験例に使用した担体Aは、下記組成か
らなるものである。 活性物質(AM)80%を含む塩化ベヘニルトリメチル
アンモニウムを水/イソプロパノール(15/85)混
合物に溶解したもの: 活性物質0.5gを含む分量 木粉: 8g ヒドロキシエチルセルロース: 0.45g セチルステアリル(C16−C18/30−70)アルコー
ル: 8g エチレングリコールジセチルステアレート(C16−C18
/30−70): 2g オキシエチレン化(oxyethylenated)されたセチルステア
リル(C16−C18/30−70)アルコールと33mo
lのエチレン酸化物との混合物: 2g クエン酸: pH4となるように添加 水: 全体量が100gとなるように添加
らなるものである。 活性物質(AM)80%を含む塩化ベヘニルトリメチル
アンモニウムを水/イソプロパノール(15/85)混
合物に溶解したもの: 活性物質0.5gを含む分量 木粉: 8g ヒドロキシエチルセルロース: 0.45g セチルステアリル(C16−C18/30−70)アルコー
ル: 8g エチレングリコールジセチルステアレート(C16−C18
/30−70): 2g オキシエチレン化(oxyethylenated)されたセチルステア
リル(C16−C18/30−70)アルコールと33mo
lのエチレン酸化物との混合物: 2g クエン酸: pH4となるように添加 水: 全体量が100gとなるように添加
【0028】[実験例1(本発明法)]以下の薬剤を調
合して染色用組成物を作成した。 担体A: 10g ローソン(lawsone): 0.15g アーラソルブDMI(Arlasolve DMI): 4.85g 水: 5g
合して染色用組成物を作成した。 担体A: 10g ローソン(lawsone): 0.15g アーラソルブDMI(Arlasolve DMI): 4.85g 水: 5g
【0029】同一の自然な毛髪を2束に分け、一方の束
には前記染色用組成物を塗布して毛髪試料1とした。他
方の束には、パーマネントウエーブ処理を施した後、前
記染色用組成物を塗布して毛髪試料2とした。これら毛
髪試料1,2に対し、90℃の水蒸気をそれぞれ45秒
間吹き付けた後、それぞれを水洗して乾燥した。
には前記染色用組成物を塗布して毛髪試料1とした。他
方の束には、パーマネントウエーブ処理を施した後、前
記染色用組成物を塗布して毛髪試料2とした。これら毛
髪試料1,2に対し、90℃の水蒸気をそれぞれ45秒
間吹き付けた後、それぞれを水洗して乾燥した。
【0030】得られた毛髪試料1,2のいずれも、染色
の濃さは同等であった。各毛髪試料1,2の色度座標
(L,a,b)をミノルタ株式会社製色度測定装置「Mino
lta Chroma Meter CR 200 Colorimeter」 を使用して測
定し、以下の式(1)に基づいて選択性を評価した。そ
の結果、ΔE=4.8であった。 ΔE={(L2−L1)2+(a2−a1)2+(b2−b1)2}1/2 …(1)
の濃さは同等であった。各毛髪試料1,2の色度座標
(L,a,b)をミノルタ株式会社製色度測定装置「Mino
lta Chroma Meter CR 200 Colorimeter」 を使用して測
定し、以下の式(1)に基づいて選択性を評価した。そ
の結果、ΔE=4.8であった。 ΔE={(L2−L1)2+(a2−a1)2+(b2−b1)2}1/2 …(1)
【0031】[実験例2(比較例方法)]同一の自然な
毛髪を2束に分け、一方の束には前記実験例1と同じ染
色用組成物を塗布して毛髪試料1とした。他方の束に
は、パーマネントウエーブ処理を施した後、同じ染色用
組成物を塗布して毛髪試料2とした。これら毛髪試料
1,2を室温で30分間放置した後、それぞれを水洗し
て乾燥した。
毛髪を2束に分け、一方の束には前記実験例1と同じ染
色用組成物を塗布して毛髪試料1とした。他方の束に
は、パーマネントウエーブ処理を施した後、同じ染色用
組成物を塗布して毛髪試料2とした。これら毛髪試料
1,2を室温で30分間放置した後、それぞれを水洗し
て乾燥した。
【0032】得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,
a,b) を前述の色度測定装置を使用して測定し、前記
式(1)に基づいて選択性を評価した。その結果、ΔE
=11.8であった。また、本発明方法でない実験例2
における各毛髪試料1,2 の色はかなり異なっていた。
実験例2における選択性の尺度ΔEは実験例1の場合よ
りも遥かに大きかった。ΔEはできるだけ小さいことが
望ましい。
a,b) を前述の色度測定装置を使用して測定し、前記
式(1)に基づいて選択性を評価した。その結果、ΔE
=11.8であった。また、本発明方法でない実験例2
における各毛髪試料1,2 の色はかなり異なっていた。
実験例2における選択性の尺度ΔEは実験例1の場合よ
りも遥かに大きかった。ΔEはできるだけ小さいことが
望ましい。
【0033】[実験例3(本発明方法)]以下の組成か
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 10g 2,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン: 0.1
g アーラソルブDMI: 4.9g 水: 5g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b) を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=2.25で
あった。
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 10g 2,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン: 0.1
g アーラソルブDMI: 4.9g 水: 5g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b) を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=2.25で
あった。
【0034】[実験例4(比較例方法)]実験例3と同
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=13.9であった。本発明方法ではない実
験例4における各毛髪試料1,2の色はかなり異なって
いた。また、実験例4における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例3
の場合よりも遥かに大きかった。
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=13.9であった。本発明方法ではない実
験例4における各毛髪試料1,2の色はかなり異なって
いた。また、実験例4における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例3
の場合よりも遥かに大きかった。
【0035】[実験例5(本発明方法)]以下の組成か
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g イサチン(isatin): 0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=0.7であ
った。
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g イサチン(isatin): 0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=0.7であ
った。
【0036】[実験例6(比較例方法)]実験例5と同
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=7.3であった。本発明方法ではない実験
例6における各毛髪試料1,2の色はかなり異なってい
た。また、実験例6における選択性の尺度ΔEは、でき
るだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例5の
場合よりも遥かに大きかった。
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=7.3であった。本発明方法ではない実験
例6における各毛髪試料1,2の色はかなり異なってい
た。また、実験例6における選択性の尺度ΔEは、でき
るだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例5の
場合よりも遥かに大きかった。
【0037】[実験例7(本発明方法)]以下の組成か
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g 2−ヒドロキシ−3−メチル−1,4−ナフトキノン:
0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=3.9であ
った。
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g 2−ヒドロキシ−3−メチル−1,4−ナフトキノン:
0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=3.9であ
った。
【0038】[実験例8(比較例方法)]実験例7と同
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=10.3であった。本発明方法ではない実
験例8における各毛髪試料1,2の色はかなり異なって
いた。また、実験例8における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例7
の場合よりも遥かに大きかった。
じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により毛
髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の色
度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して測
定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。その
結果、ΔE=10.3であった。本発明方法ではない実
験例8における各毛髪試料1,2の色はかなり異なって
いた。また、実験例8における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例7
の場合よりも遥かに大きかった。
【0039】[実験例9(本発明方法)]以下の組成か
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g 2,5−ジヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチル−1,
4−ベンゾキノン: 0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=1.7であ
った。また、染色の濃さは殆ど同じだった。
らなる染色用組成物を用いて、実験例1と同じ方法によ
り毛髪試料1,2を作成した。 担体A: 15g 2,5−ジヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチル−1,
4−ベンゾキノン: 0.1g アーラソルブDMI: 4.9g 得られた各毛髪試料1,2の色度座標(L,a,b)を前
述の色度測定装置を使用して測定し、前記式(1)に基
づいて選択性を評価した。その結果、ΔE=1.7であ
った。また、染色の濃さは殆ど同じだった。
【0040】[実験例10(比較例方法)]実験例9と
同じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により
毛髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の
色度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して
測定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。そ
の結果、ΔE=9であった。本発明方法ではない実験例
10における各毛髪試料1,2の色はかなり異なってい
た。また、実験例10における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例9
の場合よりも遥かに大きかった。
同じ染色用組成物を用いて、実験例2と同じ方法により
毛髪試料1,2を作成した。得られた各毛髪試料1,2の
色度座標(L,a,b)を前述の色度測定装置を使用して
測定し、前記式(1)に基づいて選択性を評価した。そ
の結果、ΔE=9であった。本発明方法ではない実験例
10における各毛髪試料1,2の色はかなり異なってい
た。また、実験例10における選択性の尺度ΔEは、で
きるだけ小さいことが望ましいにも拘わらず、実験例9
の場合よりも遥かに大きかった。
Claims (12)
- 【請求項1】 ケラチン繊維を直接染色する方法であっ
て、少なくとも1種の天然染料を含む組成物を付着させ
たケラチン繊維を、水蒸気を含むガスと接触させる工程
を有し、前記ガスの温度は75℃より高くし、かつ前記
ガスと染色すべきケラチン繊維との接触時間を2分間未
満とすることを特徴とするケラチン繊維の直接染色方
法。 - 【請求項2】 前記ガスは85℃以上であることを特徴
とする請求項1記載のケラチン繊維の直接染色方法。 - 【請求項3】 前記ガスは85〜150℃であることを
特徴とする請求項2記載のケラチン繊維の直接染色方
法。 - 【請求項4】 前記ガスを、染色すべきケラチン繊維と
0.01秒〜2分間接触させることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のケラチン繊維の直接染色方
法。 - 【請求項5】 前記ガスを、染色すべきケラチン繊維と
0.01〜30秒間接触させることを特徴とする請求項
4記載のケラチン繊維の直接染色方法。 - 【請求項6】 前記ガスを、染色すべきケラチン繊維と
1〜10秒間接触させることを特徴とする請求項5記載
のケラチン繊維の直接染色方法。 - 【請求項7】 前記ガスを、染色すべきケラチン繊維と
複数回に亙って繰り返し接触させることを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載のケラチン繊維の直接染色
方法。 - 【請求項8】 前記ガスは、水蒸気のみからなることを
特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のケラチン繊
維の直接染色方法。 - 【請求項9】 前記ガスは、水蒸気と、少なくとも1種
の他の化合物のガスまたは蒸気とを含んでいることを特
徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のケラチン繊維
の直接染色方法。 - 【請求項10】 前記ガスは、水蒸気と空気とを含むこ
とを特徴とする請求項9記載のケラチン繊維の直接染色
方法。 - 【請求項11】 前記天然染料は、ヒドロキシル化され
たキノン、インジゴイド、ヒドロキシフラボン、サンタ
リン(santalin)AおよびB、イサチンおよびその誘導
体、ブラジリンおよびそのヒドロキシル化された誘導体
とから選択される1種または2種以上の化合物であるこ
とを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のケラ
チン繊維の直接染色方法。 - 【請求項12】 前記天然染料は、前記組成物中に0.
01〜10wt%の濃度で存在することを特徴とする請
求項1〜11のいずれかに記載のケラチン繊維の直接染
色方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9315482 | 1993-12-22 | ||
FR9315482A FR2713925B1 (fr) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | Procédé de coloration directe des fibres kératiniques humaines à l'aide de colorants naturels et de vapeur d'eau. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826951A true JPH0826951A (ja) | 1996-01-30 |
JP2554034B2 JP2554034B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=9454253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6318877A Expired - Lifetime JP2554034B2 (ja) | 1993-12-22 | 1994-12-21 | ケラチン繊維の直接染色方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5725603A (ja) |
EP (1) | EP0659397B1 (ja) |
JP (1) | JP2554034B2 (ja) |
AT (1) | ATE178785T1 (ja) |
BR (1) | BR9405069A (ja) |
CA (1) | CA2137992A1 (ja) |
DE (1) | DE69417855T2 (ja) |
ES (1) | ES2132357T3 (ja) |
FR (1) | FR2713925B1 (ja) |
HU (1) | HUT70588A (ja) |
PL (1) | PL306399A1 (ja) |
RU (1) | RU2095011C1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533370A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 特定の活性メチレン化合物と、特定のアルデヒド、特定のケトン、キノン及びジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体から選択される化合物を使用する染色方法 |
JP2002533373A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 複素環カチオン性アミンと、アルデヒド又はケトン又はキノン又はジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体を使用した染色方法 |
JP2002533371A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 特定のカチオン性誘導体と、特定のアルデヒド、特定のケトン、キノン及びジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体から選択される化合物を使用した染色方法 |
JP2002533372A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 脂肪族カチオン性アミンと、アルデヒド、ケトン、キノン及びジイミノイソインドリン又は3−アミノイソインドロン誘導体から選択される化合物を使用した染色方法 |
JP2009120567A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sharon:Kk | 洗髪用化粧品およびその製造方法 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2114840T1 (es) * | 1996-05-09 | 1998-06-16 | Wella Ag | Producto para teñir fibras de queratina. |
KR20030076809A (ko) * | 2002-03-21 | 2003-09-29 | 김영자 | 붉은빛염색을 위한 분말상의 천연염료 및 그의 제조방법 |
FR2842730B1 (fr) * | 2002-07-26 | 2005-06-10 | Oreal | Procede de preparation d'une composition tinctoriale pour la teinture de fibres keratiniques a partir de vapeur d'eau sous pression |
US7018428B2 (en) | 2002-07-26 | 2006-03-28 | L'oreal | Process for the preparation of a dyeing composition for the dyeing of keratinous fibers from pressurized steam |
DE102004014763A1 (de) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Wella Ag | Haarfärbemittel mit indigoiden Küpenfarbstoffen |
US7550014B2 (en) * | 2006-05-01 | 2009-06-23 | Advanced Cosmetic Technologies, Llc | Composition for dyeing keratin fibers and a method of dyeing hair using same |
FR2907005B1 (fr) * | 2006-10-17 | 2009-04-24 | Oreal | Utilisation d'une orceine pour la coloration des cheveux humains |
FR2921805B1 (fr) * | 2007-10-03 | 2011-04-01 | Oreal | Procede de traitement des cheveux a l'aide de vapeur d'eau |
FR2943895B1 (fr) * | 2009-04-03 | 2011-05-06 | Oreal | Procede de traitement des cheveux a l'aide de vapeur d'eau. |
WO2013061477A1 (en) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | L'oreal | Hair coloration by thermal transfer technology |
FR3000385B1 (fr) * | 2012-12-27 | 2015-04-17 | Oreal | Procede de coloration capillaire mettant en oeuvre un colorant chromenique ou chromanique, un compose organique particulier, un agent oxydant, un agent alcalin et un sel metallique |
US9949837B2 (en) | 2013-03-07 | 2018-04-24 | Howmedica Osteonics Corp. | Partially porous bone implant keel |
FR3075575B1 (fr) | 2017-12-22 | 2021-08-27 | Seb Sa | Appareil de traitement de la chevelure a confinement de vapeur |
FR3075579B1 (fr) | 2017-12-22 | 2020-01-03 | L'oreal | Procede de traitement des fibres capillaires |
FR3075576B1 (fr) | 2017-12-22 | 2021-08-27 | Seb Sa | Appareil de traitement de la chevelure a l'etancheite amelioree |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1011151A (fr) * | 1948-12-15 | 1952-06-19 | Amica | Procédé pour la teinture des cheveux |
NL209745A (ja) * | 1956-02-21 | |||
LU70281A1 (ja) * | 1974-06-10 | 1976-04-13 | ||
EP0103547A3 (en) * | 1982-08-09 | 1987-01-28 | Giuseppe Rigo | Apparatus for generating a controllable steam and ozone mixture and hair-dryer for uniformly distributing said mixture on hair |
JPS61143315A (ja) * | 1984-12-17 | 1986-07-01 | Nippon Nachiyureru Kk | 毛髪用調整剤及びその使用方法 |
JP2631474B2 (ja) * | 1987-07-16 | 1997-07-16 | 住友電気工業株式会社 | アンチロツク制御装置 |
JPH0699290B2 (ja) * | 1989-10-24 | 1994-12-07 | 花王株式会社 | 染毛剤組成物 |
DE4235436B4 (de) * | 1991-10-24 | 2006-11-30 | Wella Ag | Behandlungsvorrichtung für einen Humankopfbereich |
-
1993
- 1993-12-22 FR FR9315482A patent/FR2713925B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-11-14 AT AT94402569T patent/ATE178785T1/de active
- 1994-11-14 EP EP94402569A patent/EP0659397B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1994-11-14 DE DE69417855T patent/DE69417855T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-14 ES ES94402569T patent/ES2132357T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-12-13 CA CA002137992A patent/CA2137992A1/fr not_active Abandoned
- 1994-12-20 BR BR9405069A patent/BR9405069A/pt not_active IP Right Cessation
- 1994-12-20 PL PL94306399A patent/PL306399A1/xx unknown
- 1994-12-21 RU RU9494044327A patent/RU2095011C1/ru active
- 1994-12-21 JP JP6318877A patent/JP2554034B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1994-12-22 HU HU9403749A patent/HUT70588A/hu unknown
-
1996
- 1996-03-20 US US08/619,137 patent/US5725603A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533370A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 特定の活性メチレン化合物と、特定のアルデヒド、特定のケトン、キノン及びジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体から選択される化合物を使用する染色方法 |
JP2002533373A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 複素環カチオン性アミンと、アルデヒド又はケトン又はキノン又はジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体を使用した染色方法 |
JP2002533371A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 特定のカチオン性誘導体と、特定のアルデヒド、特定のケトン、キノン及びジ−イミノ−イソインドリン又は3−アミノ−イソインドロン誘導体から選択される化合物を使用した染色方法 |
JP2002533372A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ロレアル | 脂肪族カチオン性アミンと、アルデヒド、ケトン、キノン及びジイミノイソインドリン又は3−アミノイソインドロン誘導体から選択される化合物を使用した染色方法 |
JP2009120567A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sharon:Kk | 洗髪用化粧品およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2713925A1 (fr) | 1995-06-23 |
RU94044327A (ru) | 1996-10-10 |
RU2095011C1 (ru) | 1997-11-10 |
HU9403749D0 (en) | 1995-03-28 |
DE69417855D1 (de) | 1999-05-20 |
CA2137992A1 (fr) | 1995-06-23 |
FR2713925B1 (fr) | 1996-01-19 |
ATE178785T1 (de) | 1999-04-15 |
DE69417855T2 (de) | 1999-08-12 |
EP0659397B1 (fr) | 1999-04-14 |
PL306399A1 (en) | 1995-06-26 |
HUT70588A (en) | 1995-10-30 |
ES2132357T3 (es) | 1999-08-16 |
JP2554034B2 (ja) | 1996-11-13 |
EP0659397A1 (fr) | 1995-06-28 |
US5725603A (en) | 1998-03-10 |
BR9405069A (pt) | 1995-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2554034B2 (ja) | ケラチン繊維の直接染色方法 | |
RU2274441C2 (ru) | Композиция для обработки волос и способ ее приготовления | |
US3194734A (en) | Processes and compositions for dyeing hair and similar fibres | |
US5494489A (en) | Aqueous colorants for keratin fibers | |
JPH0325404B2 (ja) | ||
JP2554030B2 (ja) | 水蒸気を用いるヒトケラチン繊維の酸化染色方法 | |
JPH0243723B2 (ja) | ||
US5275626A (en) | Method for dyeing keratinous fibres using a monohydroxyindole or dihydroxyindole and a non-oxidizing aromatic carbonyl derivative and dyeing agent | |
AU6998200A (en) | Method for colouring hair | |
JP2554032B2 (ja) | ケラチン繊維の直接染色方法 | |
FR2787705A1 (fr) | Procede de teinture mettant en oeuvre une amine cationique aliphatique et un compose choisi parmi un aldehyde, une cetone, une quinone et un derive de la di-imino-isoindoline ou de la 3-amino-isoindolone | |
ES2214055T3 (es) | Producto para el teñido de fibras. | |
JP2002193771A (ja) | 染毛剤組成物 | |
JP2702101B2 (ja) | カチオン性の染料と水蒸気を使用したヒトのケラチン繊維の直接染色方法 | |
CA1177410A (fr) | Compositions tinctoriales pour cheveux a base de colorants directs nitres et procede de teinture utilisant lesdites compositions | |
JP3875487B2 (ja) | 毛髪着色配合物 | |
JP2601641B2 (ja) | パラ−フェニレンジアミン誘導体およびメタ−フェニレンジアミン誘導体を含有する、ケラチン繊維の酸化染色用組成物、および該組成物を用いる染色方法 | |
JP3631297B2 (ja) | 酸化染毛剤 | |
JPH0834716A (ja) | パラ−フェニレンジアミン誘導体および2−メチル−5−アミノフェノールを含有する、ケラチン繊維の酸化染色用組成物、および該組成物を用いる染色方法 | |
JP2002201118A (ja) | 染毛剤組成物 | |
CN113164338A (zh) | 包含氧亚烷基化的脂肪醇和氧亚烷基化的脂肪酰胺的氧化组合物 | |
HUT71384A (en) | Process for the direct dyeing of human keratinous fibres using water vapour | |
FR2488133A1 (fr) | Compositions tinctoriales pour cheveux a base de colorants directs nitres et procede de teinture utilisant lesdites compositions |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960521 |