JP2009120567A - 洗髪用化粧品およびその製造方法 - Google Patents

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清澄 皆野川
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Abstract

【課題】ローソンを高濃度に含有し、かつ均一に分散した洗髪用化粧品とその製造方法を実現する。
【解決手段】ローソンを含有することを特徴とする洗髪用化粧品、およびローソンをグリコール系溶剤に分散させた後に添加することを特徴とする洗髪用化粧品の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗髪用化粧品およびその製造方法に関するものであり、特にシャンプー、リンス、トリートメント、ヘアパックなどの洗髪用化粧品とその製造方法に関する。
色素が失われて白くなった毛髪を染着させる白髪染めや、毛髪の色を変色させるおしゃれ染めに用いられるカラーリング剤は、染毛剤(医薬部外品)と染毛料(化粧品)に分類される。
染毛剤は永久染毛剤と言われ、通常、使用後に洗髪を行う必要がある。永久染毛剤は色落ちしにくいものの、毛髪や頭皮に悪影響を及ぼしたり、頭皮がかぶれたりすることがあった。
一方、染毛料は半永久染毛料と一時染毛料に大別され、通常、使用前に洗髪を行う必要がある。特に一時染毛料は使用が簡単であるものの、色落ちしやすく天候や衣服に気を配る必要があった。
このように従来のカラーリング剤は使用者へ大きな負担をかける場合があった。
近年では、毛髪に対して染色能があり、かつトリートメント効果を示すヘンナと呼ばれる木の葉を粉にしたもの(ヘナ)が注目されている。ヘンナの葉には、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(以下、「ローソン」という。)が含まれており、ローソンが毛髪内部のケラチンタンパク質に反応して発色して、毛髪の色を変色させている。植物であるヘンナの葉は毛髪や頭皮に対して刺激が少ないことから、ヘナまたは化学的に合成したローソンを用いたカラーリング剤が開発されている。
例えば、カブレなどを低減し、色落や褪色を抑制する目的で、ローソンなどのナフトキノン等を基本構造とする化合物ならびにその誘導体を配合した染毛のための頭髪化粧品が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−48819号公報
しかしながら、特許文献1に記載の頭髪化粧品では、使用後に洗髪を必要とする場合があり、作業工程の観点からは必ずしも使用者の負担を軽減するものではなかった。
ところで、作業工程を減らす点では、洗髪用化粧品(シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアパックなど)がヘアカラーの効果を示すものであれば、使用者がカラーリングの工程を意識することなく、通常の洗髪だけで自然に毛髪を染着することが可能となる。
しかし、洗髪化粧品がヘアカラーの効果を示すためには、ある程度高濃度のローソンを含有させる必要があり、ヘンナの葉を配合する場合は大量の葉が必要となり、事実上不可能であった。一方、合成したローソンを配合する場合は、ローソンが非水溶性であるため、ローソンが均一に分散した洗髪用化粧品を製造することは困難であった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、ローソンを高濃度に含有し、かつ均一に分散した洗髪用化粧品とその製造方法の実現を目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、予めローソンをグリコール系溶剤に分散させたものを配合することにより、ローソンの沈降を防ぎ、かつ均一に分散できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の洗髪用化粧品は、ローソンを含有することを特徴とする。
さらに、塩基性色素および/またはHC染料を含有することが好ましい。
また、本発明の洗髪用化粧品の製造方法は、ローソンをグリコール系溶剤に分散させた後に添加することを特徴とする。
さらに、塩基性色素および/またはHC染料を配合することが好ましい。
本発明の洗髪用化粧品の製造方法によれば、ローソンを高濃度に含有し、かつ均一に分散した洗髪用化粧品を製造することが可能となる。該洗髪用化粧品によれば、使用者への負担を軽減し、かつ、毛髪や頭皮への刺激および色落ちを抑制できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の洗髪用化粧品は、通常の洗髪時に用いられる化粧品であれば特に制限されないが、特にシャンプー、リンス、トリートメント、ヘアパックとして用いるのが好適である。
ここで、各用途における洗髪用化粧品とその製造方法の実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されない。
[第一実施形態:洗髪用化粧品がシャンプーの場合]
<洗髪用化粧品>
本発明の洗髪用化粧品は、ローソンを含有する。
ローソンとしては、常法にて合成したものを用いてもよく、市販のものを用いてもよい。
ローソンの含有量は、洗髪用化粧品100質量%中、0.0005〜1.0質量%が好ましく、0.0005〜0.5質量%がより好ましく、0.001〜0.05質量%がより好ましい。ローソンの含有量の下限値が上記値より小さくなると、染色効果が充分に得られにくくなる。一方、含有量の上限値が上記値より大きくなると、均一に配合することが困難となったり、生産コストが上がったりする傾向にある。
上述したローソン以外の、洗髪用化粧品の原料(その他原料)としては、溶剤、界面活性剤、香料、pH調整剤、保湿剤、増粘剤などが挙げられる。これら、その他原料は、混合され混合液として洗髪用化粧品を製造する際に用いられる。
溶剤としては、精製水、油脂類、エステル類、エーテル類、アルコール類、糖類などが挙げられる。中でも精製水、アルコール類が好ましい。これら溶剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
精製水の含有量は、混合液100質量%中、30〜90質量%が好ましい。
また、精製水以外の溶剤の含有量は、混合液100質量%中、0.1〜15質量%が好ましい。精製水以外の溶剤の含有量が上記範囲内であれば、洗髪用化粧品としての機能が充分に得られる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)スルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル酢酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルDL−アラニントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム液、ラウロイル−β−アラニンナトリウム液などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン液、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミドミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、アルキルグルコシドなどの非イオン系活性剤などが挙げられる。
これら界面活性剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量は、混合液100質量%中、1.0〜40質量%が好ましく、5.0〜30質量%がより好ましい。界面活性剤の含有量が上記範囲内であれば、洗髪用化粧品としての機能が充分に得られる。
香料としては、天然香料や合成香料など、通常の化粧料に用いられるものを、適宜使用することができる。
香料の含有量は、混合液100質量%中、0.001〜2.0質量%が好ましく、0.005〜1.0質量%がより好ましい。また、嗜好により、香料を配合しない場合もある。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、リン酸などの酸、またはクエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミン類などのアルカリが挙げられる。これらpH調整剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
pH調整剤の含有量は、混合液100質量%中、0.001〜2.0質量%が好ましく、0.005〜1.0質量%がより好ましい。
本発明の洗髪用化粧品は、上述した各成分の他にも、毛髪保護剤、コンディショニング剤、防腐剤、金属封鎖剤、パール化剤などの任意成分を混合液に含有させて用いてもよい。
毛髪保護剤としては、加水分解タンパク(コラーゲン、シルク、ケラチン、コムギ、ゴマなど);スクワラン、ホホバ油、オリーブ油等の油脂類などが挙げられる。
コンディショニング剤としては、グァーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びその塩類;キサンタンガム等の高分子化合物;ジメチコン及びその誘導体などが挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、メチルクロイソチアゾリノン、 メチルイソチアゾリノン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウムなどが挙げられる。
金属封鎖剤としては、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩類;エデト酸塩などが挙げられる。
パール化剤としては、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
これら任意成分を含有する場合は、各剤の合計の含有量が、混合液100質量%中、0.001〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜15質量%である。含有量の下限値が上記値より小さくなると、配合効果が得られにくくなる。一方、含有量の上限値が上記値より大きくなると、配合効果が飽和したり、相対的に他の成分の含有量が減少したりするため、本発明の効果が得られにくくなる。
なお、本発明において、洗髪用化粧品はグリコール系溶剤や多価アルコールなどを含有してもよい。例えばグリコール系溶剤は、後述する洗髪用化粧品の製造方法においてローソンを混合液に配合する際に用いたり、保湿剤として添加したりする。特に、グリコール系溶剤を、ローソンを混合液に配合する際に用いることで、洗髪用化粧品100質量%中に、0.0005質量%以上のローソンを容易に配合できる。
グリコール系溶剤としては、ローソンの配合時に用いる場合、例えば、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、カプリリルグリコールなどが挙げられる。中でもブチレングリコールやプロピレングリコールが好ましい。
グリコール系溶剤を保湿剤として用いる場合は、例えば、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。
多価アルコールを保湿剤として添加する場合は、グリセリンなどが例示できる。
上述した各成分を含有する洗髪用化粧品は、ローソンを高濃度に含有するので、通常の洗髪だけで自然に毛髪を染着することが可能となる。
ところで、染着機能を示すものとして、ローソンのみを含有した洗髪用化粧品では、毛髪を染着する際の色調節が困難となる場合がある。本発明者らは鋭意検討した結果、洗髪用化粧品が弱酸性であることに注目した。そこで、洗髪時に毛髪へ電気的に結合作用を発揮できる塩基性色素や、物理的に毛髪へ浸透できるHC染料を用いることで、幅広い色調を実現し、色調節をより容易に行えるものとした。
塩基性色素としては、塩基性青7、9、99、26;塩基性赤2、51、76、22;塩基性黄57、87;塩基性橙31;塩基性茶16、17;塩基性紫14、3、4などが挙げられる。中でも、塩基性青99、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性茶16、17が好ましい。これら塩基性色素は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
HC染料としては、HC青2、8;HC赤1、3、7;HC黄2、4、5、9、11;HC橙1、2;HC紫1、2などが挙げられる。これらHC染料は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
塩基性色素やHC染料は各々単独で用いてもよく、併用してもよい。
塩基性色素やHC染料は、上述した混合液に配合して用いることができる。これら塩基性色素やHC染料を含有する場合は、合計の含有量が、混合液100質量%中、0.01〜1.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。含有量の下限値が上記値より小さくなると、染料(色調)の選択が困難となる。一方、含有量の上限値が上記値より大きくなると、使用感が悪化したり、コストが増加して生産性が低下したりする。
<製造方法>
本発明の洗髪用化粧品は、製造工程中、ローソンをグリコール系溶剤に分散させる工程を経て、剤を調整することによって得られる。
ここで、本発明の洗髪用化粧品の製造方法の一例について詳しく説明する。
まず、グリコール系溶剤にローソンを分散させて分散液を調製する。ローソンの配合量は、グリコール系溶剤100質量部に対して、0.01〜10.0質量部が好ましく、0.01〜5.0質量部がより好ましく、0.01〜2.0質量部が特に好ましい。配合量の下限値が上記値より小さくなると、分散性が低下する。一方、含有量の上限値が上記値より大きくなると、粉体の容積が大きいためグリコール系溶剤の量が不足して均一に分散することが困難となる。
分散方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
グリコール系溶剤にローソンを分散する時の調整温度は特に制限されない。
別途、ローソン以外の原料を混合し、混合液を調整する。また、塩基性色素やHC染料を用いる場合は、この時点で混合液に配合しておく。
なお、混合液は、毛髪の仕上がりを考慮して、pH調整剤にてpHを3.0〜9.0の弱酸性から中性にしておくのが好ましい。なお、pH調整剤は混合液中に配合しておいてもよく、混合液に分散液を添加し、全体のpHを調整する際に添加してもよい。
調製方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
混合液の調整温度は、原料混合後、20〜85℃が好ましい。
次いで、混合液に分散液を添加して、洗髪用化粧品を製造する。分散液の添加量は、混合液100質量部に対して0.005〜5.0質量部が好ましく、0.05〜5.0質量部がより好ましい。
添加の方法や順序は特に制限されないが、混合液を撹拌させながら分散液を添加するのが好ましい。
分散液の添加温度は、工程初期にてなるべく低い温度(例えば25〜40℃)で添加するのが好ましい。
なお、上記の方法以外にも、溶剤として精製水の入った製造釜に、分散液、コンディショニング剤、必要に応じて塩基性色素またはHC染料を適宜添加しながら混合し、さらに精製水、コンディショニング剤、塩基性色素、HC染料以外のその他原料を適宜添加して洗髪用化粧品を調製してもよい。
また、その他原料のうち、香料や毛髪保護剤など熱に影響を受けやすい成分は、室温程度(例えば20〜30℃)にまで冷却する途中で添加するのが好ましく、具体的には50℃以下にて添加するのが好ましい。
このようにして得られる洗髪用化粧品は、非水溶性のローソンを高濃度で含有し、かつ均一に分散できる。従って、本発明の洗髪用化粧品を用いて洗髪だけで、自然に毛髪を染着することが可能となる。
さらに、塩基性色素やHC染料を含有させれば、幅広い色調が実現でき、色調節がより容易に行えるようになる。
[第二実施形態:洗髪用化粧品がリンスの場合]
<洗髪用化粧品>
本発明の洗髪用化粧品は、ローソンと、ローソン以外の原料(その他原料)を含有する。
ローソンの含有量は、洗髪用化粧品100質量%中、0.0005〜1.0質量%が好ましく、0.0005〜0.5質量%がより好ましく、0.001〜0.05質量%がより好ましい。ローソンの含有量の下限値が上記値より小さくなると、染色効果が充分に得られにくくなる。一方、含有量の上限値が上記値より大きくなると、均一に配合することが困難となったり、生産コストが上がったりする傾向にある。
前記その他原料としては、溶剤、界面活性剤、高級アルコール、香料、pH調整剤、保湿剤、防腐剤などを含有する。
溶剤としては、先に例示した溶剤を用いることができる。
精製水の含有量は、混合液100質量%中、50〜90質量%が好ましい。
また、精製水以外の溶剤の含有量は、混合液100質量%中、0.1〜15質量%が好ましい。精製水以外の溶剤の含有量が上記範囲内であれば、洗髪用化粧品としての機能が充分に得られる。
界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(炭素数12〜18)ジメチルアンモニウムなどが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。
これら界面活性剤の中でも、特に塩化ステアリルトリメチル アンモニウムとグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。これら界面活性剤はカチオン界面活性剤1種類で用いてもよく、カチオン界面活性剤を少なくとも含む、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量は、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましい。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。中でもセトステアリルアルコールが好ましい。これら高級アルコールは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
高級アルコールの含有量は、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.01〜15質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
香料としては、先に例示した香料を用いることができる。
香料の含有量は、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.001〜2.0質量%が好ましく、0.005〜1.0質量%がより好ましい。また、嗜好により、香料を配合しない場合もある。
pH調整剤としては、先に例示したpH調整剤を用いることができる。
pH調整剤の含有量は、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.001〜2.0質量%が好ましく、0.005〜1.0質量%がより好ましい。
本発明の洗髪用化粧品は、上述した各成分の他にも、毛髪保護剤、コンディショニング剤、防腐剤、金属封鎖剤、パール化剤などの任意成分を混合液に含有させて用いてもよい。
毛髪保護剤、保護剤、コンディショニング剤、防腐剤、金属封鎖剤、パール化剤としては、先に例示した各毛髪保護剤、保護剤、コンディショニング剤、防腐剤、金属封鎖剤、パール化剤を用いることができる。
これら任意成分を含有する場合は、各剤の合計の含有量が、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.01〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明において、洗髪用化粧品は、グリコール系溶剤、塩基性色素、HC染料を含有してもよい。
グリコール系溶剤、塩基性色素、HC染料としては、先に例示した各グリコール系溶剤、塩基性色素、HC染料を用いることができる。
塩基性色素やHC染料を含有する場合は、合計の含有量が、その他原料の合計を100質量%とした場合、0.01〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。
<製造方法>
ここで、本発明の洗髪用化粧品の製造方法の一例について説明する。
まず、グリコール系溶剤にローソンを分散させて分散液を調製しておく。分散液の調製方法は第一実施形態で例示した方法に準ずる。なお、分散方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。また、グリコール系溶剤にローソンを分散させる際の温度についても、特に制限されない。
次いで、その他原料を用い、常法に従い、その他原料を水相と油相とに分けて各々加温溶融させた後に、加温しながら水相と油相を混合して洗髪用化粧品を製造するが、その際、先に調製した分散液は、水相に添加して、その他原料中の水溶性成分と共に加温溶融する。
水相へ分散液を添加する際の添加温度は、工程初期にてなるべく低い温度(例えば25〜40℃)で添加するのが好ましい。
分散液の添加量は、その他原料の合計100質量部に対して0.01〜10.0質量部が好ましく、0.1〜5.0質量部がより好ましい。
なお、その他原料のうち、香料や毛髪保護剤など熱に影響を受けやすい成分は、水相と油相を加温しながら混合した後、室温程度(例えば20〜30℃)にまで冷却する途中で添加するのが好ましく、具体的には50℃以下にて添加するのが好ましい。
また、pH調整剤は水相に配合しておいてもよく、水相と油相を混合した後に、全体のpHを調整する際に添加してもよい。
さらに、本発明においては、第一実施形態で例示したように、予めその他原料を混合して混合液を調整しておき、該混合液に分散液を添加してもよい。
[第三実施形態:洗髪用化粧品がトリートメントおよびヘアパックの場合]
第三実施形態は、第二実施形態に準ずる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、「部」は、特に断らない限り質量部を示す。また、表1、2中、「バランス量」とは、精製水以外のその他原料と精製水との合計量が99.50部になるように調節した、混合液またはその他原料の合計中の精製水の含量を意味する。
[試験1:洗髪用化粧品がシャンプーの場合]
<実施例1>
表1に示す組成と配合量(純分換算)にて、分散液と混合液を各々調製し、混合液を撹拌しながら分散液を添加し、洗髪用化粧品を製造した。
得られた洗髪用化粧品を目視にて観察したところ、ローソンが均一に分散しているのが確認できた。
Figure 2009120567
<比較例1>
分散液0.50部の代わりにローソン0.01部を添加した以外は実施例1と同様にして洗髪用化粧品を製造した。
得られた洗髪用化粧品を目視にて観察したところ、ローソンが凝集しており、均一に分散していなかった。
[試験2:洗髪用化粧品がリンスの場合]
<実施例2>
表2に示す組成と配合量(純分換算)にて、以下のようにして洗髪用化粧品を製造した。
まず、ブチレングリコールにローソンを分散させて分散液を調製した。
次いで、表2に示すローソン以外のその他原料のうち、香料および毛髪保護剤など熱に影響を受けやすい成分以外の水溶性成分を計量し、バランス量の精製水中に、先に調製した分散液と共に添加して70〜80℃にて加温し、水性溶液を調製した。
別途、表2に示すローソン以外のその他原料のうち、香料および毛髪保護剤など熱に影響を受けやすい成分以外の油性成分を計量し、精製水以外の溶剤中で70〜80℃にて加温して溶融混合させ、油性溶液を調製した。
得られた水性溶液と油性溶液とを80℃以下にて均一混合した(乳化固定)。その後、冷却しながら50℃以下にて、熱に影響を受けやすい成分(香料および毛髪保護剤)を添加し、さらに35℃〜常温付近まで撹拌冷却して、洗髪用化粧品を製造した。
得られた洗髪用化粧品を目視にて観察したところ、ローソンが均一に分散しているのが確認できた。
Figure 2009120567
<比較例2>
分散液0.50部の代わりにローソン0.01質量部を添加した以外は実施例2と同様にして洗髪用化粧品を製造した。
得られた洗髪用化粧品を目視にて観察したところ、ローソンが凝集しており、均一に分散していなかった。

Claims (4)

  1. ローソンを含有することを特徴とする洗髪用化粧品。
  2. 塩基性色素および/またはHC染料を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗髪用化粧品。
  3. ローソンをグリコール系溶剤に分散させた後に添加することを特徴とする洗髪用化粧品の製造方法。
  4. 塩基性色素および/またはHC染料を配合することを特徴とする請求項3に記載の洗髪用化粧品の製造方法。
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Citations (5)

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