JPH0826930A - 固型メークアップ化粧料 - Google Patents

固型メークアップ化粧料

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JPH0826930A
JPH0826930A JP6182839A JP18283994A JPH0826930A JP H0826930 A JPH0826930 A JP H0826930A JP 6182839 A JP6182839 A JP 6182839A JP 18283994 A JP18283994 A JP 18283994A JP H0826930 A JPH0826930 A JP H0826930A
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JP
Japan
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powder
oil
cosmetic
organic polymer
fine powder
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Application number
JP6182839A
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English (en)
Inventor
Masafumi Imazeki
雅文 今関
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡便な使用性を有し、さらに高い保
湿性、しっとり感等を有する固型メークアップ化粧料を
提供する。 【構成】化粧用粉体、高吸油性多孔性有機重合体微粉末
および油性成分を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡便な使用性を有し、
さらに高い保湿性、しっとり感等を有する固型メークア
ップ化粧料に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来、
固型メークアップ化粧料は使用性が簡便で、良好な仕上
がりが得られやすく、またコンパクトを使用し塗布用具
を用いるため使用性が良く、さらに携帯性に便利な事か
ら多くの人に好まれ使用されている。しかしながら、冬
季においては空気が乾燥している事、皮脂分泌が少なく
なる事などから、粉っぽい、肌へのつきが悪い、塗布時
にがさがさした感じを覚える、自然に仕上らない、また
場合によっては固型メークアップ化粧料自体が肌から吸
脂するため、特に乾燥肌の人では、肌が乾燥したり、つ
っぱり感を感じるといった欠点を有していた。
【0003】冬季での固型メークアップ化粧料の粉っぽ
さやその他の使用感を改善する手段として、以前より油
剤の配合量を高めることが行われているが、油剤配合量
の増加と共に感触はしっとりしてくるものの、粉体の凝
集力が高まり、塗布用具に化粧料が取れなくなるケーキ
ング現象が生じやすくなり、著しく使用性が悪くなるた
め完全な解決には到っていない。
【0004】さらに、油剤の配合量を増して油剤配合量
が粉体部の最大吸油量以上となる場合には、いわゆる油
性メークアップ化粧料の領域となる。この領域の化粧料
は、油剤による延展性が生じ使用性は回復する。また、
この領域では保湿性を有する油剤や油溶性保湿成分を容
易に多量に配合できるため、保湿性を高くすることがで
きるといった利点が生じてくる。しかしながら、剤型的
には油剤配合量の増加にともない、流動性が生じるた
め、液状あるいは半固状等の剤型になることが多い。一
方、コンパクトの使用を可能にするため、ワックス等を
配合し、固型化したものもあるが、ワックスの配合は油
性感を強め、塗布時の感触が重くなるという欠点を有し
ている。また、油性メークアップ化粧料では、油剤の含
有量が多いため化粧後に肌から分泌される皮脂によって
脂分過剰となり、化粧肌が光って見える一般に「てか
り」と呼ばれる化粧くずれを生じやすく、また脂分が多
いため、べたつき感を感じるといった欠点も生じ、満足
できるものではなかった。そのため、固型メークアップ
化粧料として、コンパクトや塗布用具を用いることで簡
便に使用することができ、しかも、油性メークアップ化
粧料のようにしっとりした感触で、保湿効果にも優れる
化粧料が現れることに対する期待は大きかった。
【0005】したがって、本発明は、固型メークアップ
化粧料の持つ簡便な使用性を有し、さらに油性メークア
ップ化粧料持つ高い保湿性、しっとり感等の両者の利点
を併せ持つ化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意研究の結果、化粧用粉体、油性成分に加
え、高吸油性を有する多孔性有機重合体微粉末を配合す
ることにより、油剤が多孔性有機重合体微粉末に吸蔵さ
れるため、外観上は粉末の形状でありながら、多量に油
性成分を配合することが可能になり、かつ使用時には塗
布時の塗擦シェアによって吸蔵された油剤が放出され、
高い保湿性を有し、またしっとりした良好な感触に富む
ことを見出だし、本発明を完成した。
【0007】すなわち、つぎの成分(a)、(b)およ
び(c) (a)化粧用粉体0.1〜75重量% (b)高吸油性多孔性有機重合体微粉末3〜50重量% (c)油性成分15〜70重量% を含有し、高い保湿性を有し、またしっとりした良好な
感触に富む固型メークアップ化粧料を提供するものであ
る。
【0008】本発明における(a)成分である化粧用粉
体としては、一般に化粧品に使用されている化粧用粉
体、たとえばタルク、マイカ、セリサイト、カオリン、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、雲
母チタン、タール色素、天然色素、アクリル樹脂パウダ
ー、ポリメチルメタクリレート粉末、ナイロンパウダ
ー、ポリメチルセスキオキサン粉末、無水ケイ酸等が挙
げられる。さらに、粉体表面を酸化チタンで被覆した酸
化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆ナイロンパウダ
ー、酸化チタン被覆ポリメチルメタクリレート等の複合
化粉体等を使用することができる。
【0009】また、これらの化粧用粉体には、撥水性、
撥油性、感触調整等を付与する目的で表面処理を施すこ
とが可能である。処理としては油剤処理、金属石鹸処
理、シリコーン処理、アクリル、ポリエチレン等の樹脂
処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロポリ
エーテル、パーフルオロアルキルリン酸処理等のフッ素
化合物処理等、化粧用粉体に一般に使用される表面処理
を用いることができる。
【0010】本発明における(b)成分である、高吸油
性を有する多孔性有機重合体微粉末は、一次粒子の平均
粒径が0.1〜10μmであり、それが部分的に連結
し、さらに凝集することにより高次粒子を形成したもの
であり、該高次粒子は自重の0.7〜4.0倍の吸油性
を有し、かつ塗布時加圧シェアにより容易に吸収した油
剤を放出することが可能であるものが望ましい。たとえ
ば、一次粒子が部分的に連結して二次粒子となり、さら
にそれらが凝集した高次粒子となる、多孔性ポリメタク
リレート微粉末、シリコーンゴムエラストマー等が挙げ
られる。多孔性ポリメタクリレート微粉末に適合するも
のとしては、たとえば、POLYTRAPQ5−660
3〔東レ・ダウコーニング(株)製〕等が挙げられ、ま
たシリコーンゴムエラストマーに適合するものとして
は、たとえば、トレフィルE−505C、E−506C
〔東レ・ダウコーニング(株)製〕等が挙げられる。
【0011】本発明における(c)成分である油性成分
としては、通常化粧料に用いられる半固型あるいは液状
の油剤を用いることができる。たとえば、スクワラン、
ワセリン、流動パラフィン等の炭化水素類、ステアリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、セタノール等の高級アルコ
ール、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、ラノ
リン誘導体、メチルポリシロキサン、フェニルメチルポ
リシロキサン等のシリコーン化合物等が挙げられる。固
型の油剤であるワックス類は溶融し、他の液状油剤と混
合して液状態とすることにより使用することができる。
本発明において、これらの油性成分は1種または2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0012】さらに本発明において、上記成分の他、紫
外線吸収剤、防腐剤、香料、酸化防止剤、保湿剤等の美
容成分等を発明の効果を損なわない範囲で配合する事が
できる。
【0013】本発明における(a)化粧用粉体、(b)
高吸油性多孔性有機重合体微粉末、および(c)油性成
分の含有割合はつぎの通りである。
【0014】(a)成分である化粧用粉体の含有割合
は、0.1〜75重量%が好ましく、さらに好ましくは
5〜75重量%である。本成分は主に着色材であるた
め、0.1重量%未満の場合では化粧効果が得られにく
い傾向になり、逆に75重量%を越えると、使用時にし
っとりした感触がえられにくい傾向になる。
【0015】(b)成分である高吸油性多孔性有機重合
体微粉末の含有割合としては3〜50重量%が好まし
く、さらに好ましくは10〜15重量%である。3.0
重量%未満では油剤の吸蔵量が乏しく、しっとりした感
触が得られにくい傾向が生じてくる。50重量%を越え
る場合では、多量の油剤を吸蔵できるようにはなるが、
容器に充填しにくく、また塗擦時に油剤の放出をしにく
くなり、しっとりした感触が得られにくい傾向になる。
【0016】(c)成分である油性成分の含有割合は、
15〜70重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜
50重量%である。油性成分が15重量%未満ではしっ
とりした感触が得られにくくなる傾向にあり、60重量
%を越える場合では固型状になりにくい傾向になる。
【0017】本発明の固型メークアップ化粧料は(a)
成分と(b)成分とを混合し、ついでこれに油性成分を
攪拌しながら混合することによって製造することが可能
である。
【0018】本発明の固型メークアップ化粧料の剤型と
しては、特に限定されるものではないが、ファンデーシ
ョン、アイシャドウなどが挙げられる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明をするが、本発明
はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0020】実施例1〜4、比較例1〜5(固型ファン
デーション)
【0021】(処方)
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】注1 アサヒガードAG530〔旭硝子
(株)製〕 注2 POLYTRAP Q5−6603〔東レ ダウ
コーニングシリコーン(株)製〕
【0024】(製法)粉体成分および高吸油性多孔性有
機重合体微粉末を均一に混合し、これに油剤成分を攪拌
しながら徐々に添加した。容器に充填し、固型ファンデ
ーションを調製した。
【0025】(評価方法)女性パネラー10人を用い、
洗顔後、実施例および比較例を直ちに塗布し、その時点
での使用性、および使用感(保湿性のみ4時間後)につ
いて評価した。
【0026】(評価基準)
【表3】
【0027】前記評価試験の結果を表4および表5に示
す。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】表4に記載の通り、各実施例は外観はパウ
ダー状を示し、また使用性(取り易さ)に優れ、さらに
使用感(のび、つき、保湿性、しっとり感)も優れてい
た。一方、表5に示した比較例は、全ての項目について
劣っていた。
【0031】
【発明の効果】本発明の固型メークアップ化粧料は、簡
便な使用性を有し、さらに高い保湿性、しっとり感等に
優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの成分(a)、(b)および(c) (a)化粧用粉体0.1〜75重量% (b)高吸油性多孔性有機重合体微粉末3〜50重量% (c)油性成分15〜70重量%を含有することを特徴
    とする固型メークアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 高吸油性多孔性有機重合体微粉末が、平
    均粒径0.1〜10μmの一次粒子であり、かつ高次粒
    子を形成している請求項1記載の固型メークアップ化粧
    料。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高吸油性多孔性有機重合
    体微粉末の高次粒子が、自重の0.7〜4.0倍の吸油
    性を有する請求項1および2記載の固型メークアップ化
    粧料。
JP6182839A 1994-07-11 1994-07-11 固型メークアップ化粧料 Pending JPH0826930A (ja)

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