JPH08269076A - アルキルグリコシドの製造方法 - Google Patents

アルキルグリコシドの製造方法

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JPH08269076A
JPH08269076A JP3145696A JP3145696A JPH08269076A JP H08269076 A JPH08269076 A JP H08269076A JP 3145696 A JP3145696 A JP 3145696A JP 3145696 A JP3145696 A JP 3145696A JP H08269076 A JPH08269076 A JP H08269076A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】糖と一価アルコールとの反応によるアルキ
ルグリコシドの製造方法において、該アルコールと該ア
ルキルグリコシドを含有する反応液をpH2〜6.5に
調整し、次いで該アルコールを蒸留により留去すること
を特徴とするアルキルグリコシドの製造方法。 【効果】本発明においては、極めて簡便な方法により、
高価な脱色剤を使用することなく、色相良好で悪臭のな
いアルキルグリコシドが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は界面活性剤又はその
合成中間体として有用なアルキルグリコシドの製造方法
に関し、詳しくは色相が良好で臭気の抑えられたアルキ
ルグリコシドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糖誘導体界面活性剤であるアルキルグリ
コシドは低刺激性界面活性剤であり、しかも非イオン性
界面活性剤であるにもかかわらず、それ自身安定な泡を
生成するだけではなく、他の陰イオン性界面活性剤に対
して泡安定剤として作用することが知られており、近年
注目されつつある。
【0003】しかし、アルキルグリコシドは上記の如く
新たな界面活性剤として注目すべき性質を有しているに
もかかわらず、その実際の製造には多くの問題を伴う。
その中でも最も大きい問題は製造工程における種々の操
作によって色相及び臭いの劣化が容易に発生することで
ある。
【0004】そのため、従来より製造工程における色相
劣化を防ぐ方法として、アルコールと糖との反応により
アルキルグリコシドを生成する反応の段階(以下、「反
応段階」と略記する。)において劣化を防ぐ方法等が提
案されている。また、生成したアルキルグリコシドと未
反応のアルコールとを蒸留にて分離する段階(以下、
「分離段階」という。)では、アルキルグリコシドの高
い粘度及び不良な熱安定性ゆえに特に色相の劣化が著し
いため粘度減少剤を添加する方法の提案がなされてい
る。しかしながら、これらいずれの方法によっても得ら
れるアルキルグリコシドの色相は満足すべきものではな
かった。
【0005】また、アルキルグリコシド組成物の色を低
減させる目的で、水素添加の条件のもと、アルキルグリ
コシド組成物の色を低減させるのに十分な時間、共役不
飽和結合を有する有色フミンを含んだアルキルグリコシ
ド組成物を水素、又は水素源と接触させ、しかる後、色
が低減したアルキルグリコシド組成物を回収する方法が
検討されている。しかしながら、この色相改善方法は、
製造されたアルキルグリコシドの色相改善効果は認めら
れるものの、その程度は未だ十分満足できるものではな
く、製造において、水素添加設備を必要としたり、水素
源として高価なアルカリ金属水素化物を使用したりする
ため、工業的規模で行うには問題があった。さらに、製
造により最終的に得られたアルキルグリコシドを過酸化
水素及び二酸化硫黄源を用いて漂白することも提案され
ているが、この場合には色相とは別に匂いの面での劣化
や保存安定性不良といった新たな問題が発生し抜本的な
解決策とは言えない。
【0006】また、特開平6−192284号公報で
は、アルキルグリコシド組成物の色を低減させるため
に、アルキルグリコシド製造反応生成物をアルカリ処理
してpHを10〜14に調製、60〜120℃で2時間
以上調温した後、pH7〜9でアルコールの蒸留を行う
方法を開示しているが、アルカリ処理時及び脱アルコー
ル時に反応生成物が着色し、脱アルコール後の水中での
アルキルグリコシドの脱色に多大な負荷がかかるといっ
た問題があった。さらに、WO94/24139号公報
には、アルキルグリコシド製造反応後、生成物に酸化マ
グネシウム等の酸化物を添加し、アルコールの蒸留を行
う方法が開示されている。この際、好ましくはpHを3
〜4に調整することが提案されている。この方法では必
須に用いられる金属酸化物は系に不溶であるため濁りが
出てしまい、製品として用いるためには、ろ過が必須に
なるという工業的な問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにアルキルグ
リコシドの製造については種々の検討がなされているも
のの、なお脱色が不十分であると共にさらには異臭がす
ること等の問題があり、その改善が望まれている。従っ
て本発明の目的は、上記課題を解決すべく、工程の簡便
な方法によって色相及び臭気の良好なアルキルグリコシ
ドを製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルグリコシド製
造反応生成物をpH2〜6.5に調整し、かかるpH条
件下で過剰アルコール又はフェノール類を蒸留すること
で色相良好なアルキルグリコシドの製造が可能であるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明の要旨は、(1) 糖と一
価アルコールとの反応によるアルキルグリコシドの製造
方法において、該アルコールと該アルキルグリコシドを
含有する反応液をpH2〜6.5に調整し、次いで該ア
ルコールを蒸留により留去することを特徴とするアルキ
ルグリコシドの製造方法、(2) 糖と一価アルコー
ルとの反応によるアルキルグリコシドの製造方法におい
て、該アルコールと該アルキルグリコシドを含有する反
応液を脱色処理後pH2〜6.5に調整し、次いで該ア
ルコールを蒸留により留去することを特徴とするアルキ
ルグリコシドの製造方法、(3) 一価アルコールを
留去後、さらに脱色処理を行う前記(1)又は(2)記
載の製造方法、(4) 脱色処理が過酸化水素処理、
次亜塩素酸ナトリウム処理及び水素添加処理からなる群
より選ばれる一種以上のものである前記(2)又は
(3)記載の製造方法、(5) アルキルグリコシド
が、一般式(I) R1 (OR2 x y (I) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を表し、
2 は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、Gは炭素数
5〜6を有する還元糖に由来する残基であり、xはアル
キレンオキサイド基の平均付加モル数を示す値であって
0〜5の数であり、yは還元糖の平均縮合度を示す値で
あって1〜10の数である。)で表される化合物である
前記(1)〜(4)いずれか記載の製造方法、
【0010】(6) 一価アルコールが直鎖若しくは
分岐鎖の炭素数1〜22の飽和若しくは不飽和アルコー
ル又はそのアルキレンオキサイド付加物、又はその混合
物である前記(1)〜(5)いずれか記載の製造方法、
(7) R1 が炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基であり、糖がグルコースである前記(5)記載
の製造方法、(8) pHの調整に用いる物質が、反
応液を所定のpHの範囲内に調整するのに要する量を加
えた場合に該反応液に溶解する酸性物質又は塩基性物質
である、前記(1)又は(2)記載の製造方法、(9)
酸性物質がパラトルエンスルホン酸、硫酸、リン
酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、及び塩酸からなる群よ
り選ばれるものであり、塩基性物質がNaOH、KO
H、NH3 、Na2 CO3 、NaHCO3 、低級アルキ
ルアミン、及び低級アルカノールアミンからなる群より
選ばれるものである前記(8)記載の製造方法、(1
0) 過酸化水素処理が、pH7〜13の範囲で行われ
る前記(4)記載の製造方法、(11) 次亜塩素酸ナ
トリウム処理が、pH7〜13の範囲で行われる前記
(4)記載の製造方法、(12) 水素添加処理がpH
8以上で行われる前記(4)記載の製造方法、(13)
pHの調整に用いられる塩基性物質が、NaOH、K
OH、Na2 CO3 、NaHCO3 、NH3 、低級アル
カノールアミン、低級アルキルアミン、及び強塩基性イ
オン交換樹脂からなる群より選ばれるものである前記
(10)〜(12)いずれか記載の製造方法、に関す
る。以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るアルキルグリコシド
の製造方法において、反応段階の反応方法としては、ア
ルキルグリコシドが得られるのであれば特に限定される
ものではない。即ち、糖とアルコール又はフェノール類
を酸触媒の存在下に直接反応させる方法、予め糖をメタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低
級アルコールと反応させ低級アルキルグリコシドとした
後、高級アルコールと反応させる方法等の周知の反応で
よい。
【0012】原料となる糖としては特に限定されるもの
ではない。例えば単糖類、オリゴ糖類、多糖類又はこれ
らの混合物が使用される。単糖類の具体例としてはアル
ドース類、例えばアロース、アルトロース、グルコー
ス、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、
タロース、リボース、アラビノース、キシロース、リキ
ソース等が挙げられる。オリゴ糖類の具体例としては、
マルトース、ラクトース、スクロース、マルトトリオー
ス等が挙げられる。多糖類の具体例としてはヘミセルロ
ース、イヌリン、デキストリン、デキストラン、キシラ
ン、デンプン、加水分解デンプン等が挙げられる。これ
らのうち、性能(起泡性、洗浄力)及び製造面から炭素
数6以下の還元糖、即ち、グルコース、マンノース、タ
ロース、ガラクトースが好ましく、グルコースが特に好
ましい。
【0013】原料となる一価アルコールとしては、特に
限定されるものではなく、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数
1〜22の飽和若しくは不飽和アルコール又はそのアル
キレンオキサイド付加物、又はその混合物が挙げられ、
特に下記一般式(II)で表される化合物が性能(起泡
性、洗浄力)及び製造面から好ましい。 R3 (OR4 n OH (II) (式中、R3 は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1〜22の
アルキル基又はアルケニル基を表し、R4 は炭素数2〜
4のアルキレン基を表し、nはその平均値が0〜5の数
である。)
【0014】ここで、R3 は直鎖若しくは分岐鎖の炭素
数1〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、好ま
しくはいずれも炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基のもの、特に好ましくは炭素数10〜14の直鎖
のアルキル基である。R4 は炭素数2〜4のアルキレン
基であり、好ましくはエチレン基である。nはその平均
値が0〜5の数であり、好ましくは0〜1、特には0で
ある。
【0015】これらの一価アルコールの具体例として
は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、2−エ
チルヘキサノール、デシルアルコール、ドデシルアルコ
ール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、オクタデシルアルコール、オレイルアルコール、エ
イコシルアルコール、ヤシアルコール、オキソアルコー
ル、ゲルベアルコール等、及びこれらのアルコールのエ
チレンオキサイド1〜5モル付加物等が挙げられる。こ
れらのうち、性能の観点からデシルアルコール、ドデシ
ルアルコール、テトラデシルアルコールが好ましい。上
記の一価アルコールは、所望の効果が得られる限り単独
で用いてもよく、2種以上の混合物で用いてもよい。
【0016】またフェノール類の具体例としては、ノニ
ルフェノール、ドデシルフェノール等のアルキルフェノ
ール類、及びこれらのフェノール類のエチレンオキサイ
ド1〜5モル付加物等が挙げられる。これらのうち、性
能の観点からノニルフェノール、ドデシルフェノールが
好ましい。
【0017】上記のアルコール又はフェノール類は一般
の取扱い業者から入手できる。また、一価アルコール又
はフェノール類のアルキレンオキサイド付加物は公知の
方法、すなわちKOH、NaOHを触媒とし、一価アル
コール又はフェノール類にアルキレンオキサイドを付加
することにより調製することができる。
【0018】反応段階の反応方法は前述のように何ら限
定されるものではないが、例えば、以下に述べるような
態様が挙げられる。
【0019】原料のアルコール又はフェノール類、糖そ
して触媒を反応器に入れ、アルキルグリコシドを製造す
る。ここで、一価アルコール又はフェノール類は糖1モ
ルに対して2〜10モル、好ましくは3〜7モル使用す
るのが好ましい。反応率の観点から2モル以上、技術的
及び経済的なメリットの観点から10モル以下とするの
が好ましい。ここで用いられる反応器としては内部を減
圧にできるものであれば特に限定されるものではない。
例えばSUS−反応槽、GL−反応槽が挙げられる。
【0020】触媒としては、通常脱水反応に用いられる
ものであれば特に限定されるものではなく、公知のもの
が用いられる。例えば、パラトルエンスルホン酸、硫
酸、リン酸、強酸性イオン交換樹脂(ナフィオン、アン
バーライト、ダイヤイオン)等が挙げられる。これらは
一般の取扱い業者から入手可能である。これらは単独で
用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記のうち、反応時の着色及び臭気が少ないという観点
よりパラトルエンスルホン酸が好ましい。触媒の添加量
は特に限定されるものではない。具体的に挙げれば、反
応液の着色抑制の観点から糖1モルに対して0.001
〜0.01モル、好ましくは0.002〜0.005モ
ルである。
【0021】原料と触媒を入れた反応器を加熱、減圧し
て脱水反応を行う。反応温度は80〜150℃、好まし
くは90〜120℃である。反応速度の観点から80℃
以上、着色抑制の観点から150℃以下とするのがよ
い。また、減圧の程度は5〜100mmHg、好ましく
は20〜60mmHgである。設備面の観点から5mm
Hg以上が好ましく、脱水効率の観点から100mmH
g以下が好ましい。ここで、生成する水を効率よく除去
するために窒素を反応器内に吹き込んでもよい。このと
きの吹き込み量は特に限定されるものではなく、0.1
〜1Nm3 /H対仕込み1t程度でよい。また、反応時
間は原料の量等の条件により左右されるため一概には言
えない。従って、原料や生成物の消費量、生成量等を追
跡し、反応がほぼ終了した時点で反応を打ち切ればよ
い。
【0022】反応終了後、反応器を常圧に戻す。ここで
糖縮合度の上昇抑制の点から塩基性物質を添加して触媒
を中和(pH6〜8)してもよく、以降の工程に適した
pHに調整してもよい。また沈澱物(副生した多糖や未
反応の糖等)があった場合には、必要に応じてそれを濾
別してもよい。こうして、アルコール又はフェノール類
とアルキルグリコシドを含有する反応液を得る。中和に
用いられる塩基性物質としてはいずれのものでもよい
が、例えばNaOH、KOH、Na2 CO3 、NaHC
3 、NH3 、低級アルカノールアミン、低級アルキル
アミン、強塩基性イオン交換樹脂等が挙げられ、経済
性、溶解性、取扱い性の面よりNaOH、KOHの使用
が好ましい。またNaOH、KOHの使用に際しては、
作業性の面よりNaOH水溶液、KOH水溶液として使
用することが好ましい。
【0023】本発明におけるアルキルグリコシドは特に
限定されるものではないが、特に一般式(I)で表され
るものが界面活性剤やその中間体として有用であるため
好ましい。 R1 (OR2 x y (I) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を表し、
2 は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、Gは炭素数
5〜6を有する還元糖に由来する残基であり、xはアル
キレンオキサイド基の平均付加モル数を示す値であって
0〜5の数であり、yは還元糖の平均縮合度を示す値で
あって1〜10の数である。)
【0024】ここで、R1 、R2 、xは原料の一価アル
コール又はフェノール類を選択することにより、Gは糖
の種類を選択することにより制御できる。yは原料の一
価アルコール又はフェノール類と糖の仕込みモル比及び
反応条件等により制御できる。また、yの値は生成物の
GPCによる縮合度分布測定、NMRによるR1 に由来
するプロトン数とGに由来するプロトン数の比率より確
認できる。またyの値は1〜10であるが、1〜3が好
ましく、1.2〜1.6がより好ましい。
【0025】次に、分離段階にて反応液からアルコール
又はフェノール類を除去するが、その前に脱色処理をし
てもよい。脱色処理をすることにより、さらに色相の良
好なアルキルグリコシドを得ることができるからであ
る。脱色処理の方法は特に限定されるものではなく、例
えば公知の方法である過酸化水素処理、次亜塩素酸ナト
リウム処理及び水素添加処理等が挙げられる。
【0026】過酸化水素処理は例えば次のようにして行
えばよい。即ち、反応液のpHを7〜13、好ましくは
8〜12にする。反応液のpHは、触媒を中和した後上
記の範囲に調整してもよく、中和を経ずに直接調整して
もよい。反応液のpHは脱色効率の観点から7以上が好
ましく、再着色防止の観点から13以下が好ましい。本
明細書において反応液のpHとは、反応液を蒸留水で希
釈して5重量%希釈液としたときのpHをいう。尚、H
2 2 処理中、pHは徐々に低下する。過酸化水素の添
加量は所望するアルキルグリコシドの色相によるため一
概には言えないが、一例を挙げるならば、添加量はH2
2 として反応液(アルキルグリコシド10〜80重量
%)100重量部に対し0.05〜1.0重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部である。これを40〜15
0℃、好ましくは50〜90℃で10分〜8時間攪拌す
ることで脱色が行われる。ここで、温度は脱色効率の観
点から40℃以上が好ましく、高温による色相悪化を防
ぐ観点から150℃以下が好ましい。
【0027】次亜塩素酸ナトリウム処理は例えば次のよ
うにして行えばよい。即ち、反応液のpHを7〜13、
好ましくは8〜12にする。反応液のpHは脱色効率の
観点から7以上が好ましく、再着色防止の観点から13
以下が好ましい。次亜塩素酸ナトリウムの添加量は所望
するアルキルグリコシドの色相によるため一概には言え
ないが、一例を挙げるならば、添加量は反応液(アルキ
ルグリコシド10〜80重量%)100重量部に対し
0.01〜0.5重量部、好ましくは0.05〜0.3
重量部添加する。これを40〜150℃、好ましくは5
0〜90℃で10分〜8時間攪拌することで脱色が行わ
れる。ここで、温度は脱色効率の観点から40℃以上が
好ましく、高温による色相悪化を防ぐ観点から150℃
以下が好ましい。
【0028】水素添加処理としては、例えば、特開平1
−290692号公報に開示されている方法に準じ、水
素又は水素源と接触させればよい。即ち、水素との接触
はNi、Pt、Pd等を含有する触媒存在下1〜100
気圧、150〜250℃で処理すればよい。水素添加反
応剤として水素化ホウ素ナトリウムを用いる場合、反応
液のpHを8以上とし、水素化ホウ素ナトリウムを反応
液100重量部に対し0.01〜1.0重量部を添加す
る。これを20〜75℃で1〜100時間程度攪拌する
ことで脱色が行われる。
【0029】上記の各脱色処理において、pH調整の際
の塩基性物質としては触媒の中和に用いる前記のものが
挙げられる。脱色効果の面よりNaOH、KOHの使用
が好ましい。また、NaOH、KOHの使用に際して
は、作業性の面より、NaOH水溶液、KOH水溶液と
しての使用が好ましい。脱色処理に使用する過酸化水
素、次亜塩素酸ナトリウム、水素、水素化用触媒、水素
化ホウ素ナトリウムはいずれの製造によるものでもよ
く、工業的に入手可能なものの使用が経済的に有利であ
る。
【0030】以下、分離段階について説明する。上記の
ようにして得られた反応液又は脱色処理をうけた反応液
のpHを2〜6.5、より好ましくはpHを3〜6、さ
らに好ましくはpHを3.5〜5に調整する。ここでの
pHも反応液を蒸留水で希釈して5重量%希釈液とした
ときのpHをいう。分離段階での糖縮合度上昇抑制の観
点からpHは2以上となり、分離後の製品の色相の観点
からpHは6.5以下となる。pHの調整は酸性物質又
は塩基性物質を用いて行うことができる。反応液に対す
る酸性物質又は塩基性物質の添加量は、その反応液を所
望のpHの範囲内に調整する量であればよく、特に限定
されるものではない。
【0031】ここで用いられる酸性物質としては反応液
に所望の程度溶解するものであれば特に限定されるもの
ではなく、パラトルエンスルホン酸、硫酸、リン酸、乳
酸、酢酸、グリコール酸、塩酸等が挙げられ、分離後の
製品色相の観点からパラトルエンスルホン酸が好ましく
用いられる。また、ここで用いられる塩基性物質として
は反応液に所望の程度溶解するものであれば特に限定さ
れるものではなく、NaOH、KOH、NH3 、Na2
CO3 、NaHCO3 、低級アルキルアミン、低級アル
カノールアミン等が挙げられ、経済性の観点からNaO
H、KOHが好ましく用いられる。アルコール又はフェ
ノール類を留去する前に、pHを調整すること等を目的
として他の化合物を加えても良い。しかしながら、酸化
マグネシウム等の溶解性の低い金属酸化物を添加すると
反応混合物に濁りが生ずるため、商品として用いるには
ろ過が必要となる。このような付加的工程であるろ過工
程は、生産コストを上昇させる要因である。従って、か
かる金属酸化物の使用は工業的規模での生産には好まし
いものではない。
【0032】上記のようにして所望のpHに調整した反
応液を蒸留し、アルコール又はフェノール類を留去す
る。蒸留は一般に行われる公知の方法により行うことが
できるが、生成アルキルグリコシドの着色、着臭を抑え
る観点からより低温で行うことが好ましい。従って、蒸
留は減圧下で行えばより低温で行うことができるため好
ましく、残存するアルコール又はフェノール類の沸点に
よるが炭素数10〜14のアルコールの場合、例えば
0.01〜10mmHg、好ましくは0.1〜1mmH
gの減圧下で行う。蒸留時の温度は100〜200℃、
好ましくは130〜170℃である。また、ここで用い
る蒸留器は特に限定されるものではなく、通常用いられ
る公知のものでよい。具体的には薄膜蒸発器、バッチ式
蒸発器、連続式蒸発器等が挙げられる。好ましくは、反
応生成物に長時間熱がかからないタイプのもの、例えば
薄膜蒸発器を用いることが好ましい。膜厚みは5mm以
下が好ましく、更に好ましくは2mm以下である。薄膜
蒸発器としては流下液膜式、上昇液膜式、ワイプトフィ
ルム式、ドラム蒸発器等が挙げられる。この蒸留により
アルコール又はフェノール類を5重量%以下、好ましく
は2重量%以下にし、アルキルグリコシドを得る。
【0033】上記のようにして得られるアルキルグリコ
シドの色相は、次のように評価する。得られたアルキル
グルコシドを40%水溶液とし、APHA色相標準品と
目視にて比較判定する。
【0034】上記のようにして得られるアルキルグリコ
シドをさらに脱色処理を行ってもよく、このときの処理
方法は特に限定されるものではない。例えば前述の方法
と同様の過酸化水素処理、次亜塩素酸処理、水素化処理
等の公知の方法を用いればよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等により
なんら限定されるものではない。
【0036】実施例1 デシルアルコール9497g(60.0モル)、無水グ
ルコース2700g(15.0モル)、及びパラトルエ
ンスルホン酸1水和物14.3g(0.075モル)を
20リットルSUS−反応槽に入れ、攪拌した。これを
95℃まで昇温後、系内圧力を40mmHgとし脱水反
応を開始した。この際、反応容器中に窒素を200mL
/minで吹き込み、生成する水を効率よく除去するよ
うにした。これをさらに昇温し、反応温度を110℃に
した。110℃になった時点より1時間毎に反応混合物
をサンプリングし、グルコースの消費量から求めた反応
率が96%以上になるまで脱水反応を行った。反応終了
後、減圧を解除し、48重量%NaOH水溶液17.5
g(0.21モル)で触媒を中和した後、副生する多糖
と未反応グルコースを濾別した。この液の色相はAPH
A300〜400であった。
【0037】ここで、反応率はグルコースの消費量から
求めたものである。即ち、脱水反応終了後の反応液をろ
過し、ろ別されたグルコース量(固形分)を測定する。
仕込み時のグルコース量と測定されたグルコース量との
差を消費されたグルコース量とする。数1に反応率の計
算式を示す。
【0038】
【数1】
【0039】また、色相はAPHAで表した。APHA
はJIS K0071−1993のハーゼン単位に準拠
するものである。以下に具体的に説明する。塩化白金酸
カリウム1.25gと塩化コバルト1.00gを塩酸1
00mLに溶解して水を加えて1リットルとする。これ
を分光光度計を用いて吸光度が表1の範囲に入るように
調製したものを標準色原液とする。
【0040】
【表1】
【0041】この原液のAPHAを500とする。ま
た、原液を2倍希釈したもののAPHAを250、5倍
希釈したもののAPHAを100、という具合に、希釈
倍率とAPHAの値の積が500となるようにAPHA
の値を規定する。このようにして調製したAPHA標準
色とサンプルとを目視により比較し、最も近いAPHA
の値でそのサンプルの色相を表す。
【0042】この反応液(以下、「実施例1の反応液」
と略記する。)500g(アルキルグリコシド約30重
量%)を1リットル反応槽に入れ、攪拌した。これを7
0℃まで昇温後、48重量%NaOH水溶液1.00g
(0.012モル)、35重量%H2 2 水溶液2.8
6g(反応液100重量部に対しH2 2 として0.2
重量部)を加え、70℃で3時間攪拌し、脱色処理を行
った。脱色中の系内pHは、反応液を数回分取し5重量
%の濃度に希釈して測定したところ、11.5〜8.5
であった。
【0043】脱色処理終了後、デシルアルコールに溶解
した30重量%パラトルエンスルホン酸1水和物(以
下、「酸溶液」と略記する。)7.61g(0.012
モル)でpHの調整を行った。この液の色相はAPHA
70〜80であり、脱色されていた。また、この液のp
Hは3.0を示した。さらに蒸留水で5重量%に希釈し
た懸濁液のpHは3.5であった。なお、以降の実施例
等において、特に断りのない限りpHは蒸留水で5重量
%に希釈したものの値である。
【0044】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
160℃、0.3mmHgの条件で未反応アルコール含
量が1%(GLC分析による)となるまでアルキルグリ
コシドと未反応アルコールとの分離操作を行った後、得
られたアルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量
%アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の
色相はAPHA200(G1)と良好な色相であり、無
臭であった。また、得られたアルキルグリコシドをNM
Rで分析したところ、グルコースの平均縮合度は1.3
5であった。
【0045】実施例2 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを5.0とする
以外は、実施例1と同様にしてアルキルグリコシドを得
た。得られた40重量%アルキルグリコシド水溶液の色
相はAPHA200〜250(G1〜2)と良好な色相
であり、無臭であった。また、得られたアルキルグリコ
シドのグルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0046】実施例3 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを6.5とする
以外は、実施例1と同様にしてアルキルグリコシドを得
た。得られた40重量%アルキルグリコシド水溶液の色
相はAPHA300(G2)と比較的良好な色相であ
り、無臭であった。また、得られたアルキルグリコシド
のグルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0047】実施例4 デシルアルコール:ドデシルアルコール:テトラデシル
アルコール=40%:30%:30%(モル比)混合ア
ルコール(以下、「混合アルコール」と略記する。)7
34g(4.0モル)、無水グルコース180g(1.
0モル)、及びパラトルエンスルホン酸1水和物0.9
5g(0.005モル)を2リットル反応槽中に入れ、
攪拌した。これを95℃まで昇温後、系内圧力を40m
mHgとし脱水反応を開始した。この際、反応容器中に
窒素を10mL/minで吹き込み、生成する水を効率
よく除去するようにした。これをさらに昇温し、反応温
度を110℃にした。110℃になった時点より1時間
毎に反応混合物をサンプリングし、グルコースの消費量
から求めた反応率が96%以上になるまで脱水反応を行
った。
【0048】反応終了後、減圧を解除し、48重量%N
aOH水溶液1.17g(0.014モル)で触媒を中
和した後、副生する多糖と未反応グルコースを濾別し
た。デシルアルコールを用いた実施例1と比較したとこ
ろ、脱水反応の反応時間及び得られた反応液の色相(A
PHA300〜400)はほぼ同じであった。
【0049】この反応液(以下、「実施例4の反応液」
と略記する。)500g(アルキルグリコシド約30重
量%)を1リットル反応槽に入れ、攪拌した。これを7
0℃まで昇温後、48重量%NaOH水溶液1.00g
(0.012モル)、35重量%H2 2 水溶液2.8
6g(反応液100重量部に対しH2 2 として0.2
重量部)を加え、70℃で3時間攪拌し、脱色処理を行
った。脱色中の系内pHは、反応液を数回分取し5重量
%の濃度に希釈して測定したところ、11.5〜8.5
であった。脱色処理終了後、酸溶液7.61g(0.0
12モル)でpHの調整を行った。この液の色相はAP
HA70であり、脱色されていた。また、この液のpH
は3.0を示した。さらに蒸留水で5重量%に希釈した
懸濁液のpHは3.5であった。
【0050】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
160℃、0.3mmHgの条件で未反応アルコール含
量が1%となるまでアルキルグリコシドと未反応アルコ
ールとを分離した後、得られたアルキルグリコシドを蒸
留水に溶解し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を
調製した。この水溶液の色相はAPHA150〜200
(G1)と良好な色相であり、無臭であった。また、得
られたアルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は
1.30であった。
【0051】実施例5 実施例1の反応液500gと48重量%NaOH水溶液
1.00g、そして脱色剤としてH2 2 のかわりに1
3.1重量%NaOCl水溶液(有効塩素12.5%)
1.91g(反応液100重量部に対してNaOClと
して0.05重量部)を1リットル反応槽に入れ、実施
例1と同様に脱色処理及びpHの調整を行った。脱色中
の系のpHは11.5〜9.0、また、脱色後のpHを
3.5とした。この液の色相はAPHA80であり、脱
色されていた。
【0052】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
実施例1と同様にアルキルグリコシドを分離し、40重
量%アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液
の色相はAPHA200(G1)と良好な色相であり、
無臭であった。また、得られたアルキルグリコシドのグ
ルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0053】実施例6 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを5.0とする
以外は、実施例5と同様にしてアルキルグリコシドを分
離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製し
た。この水溶液の色相はAPHA200〜250(G1
〜2)と良好な色相であり、無臭であった。また、得ら
れたアルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は
1.35であった。
【0054】実施例7 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを6.5とする
以外は、実施例5と同様にしてアルキルグリコシドを分
離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製し
た。この水溶液の色相はAPHA300(G2)と比較
的良好な色相であり、無臭であった。また、得られたア
ルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は1.35
であった。
【0055】実施例8 実施例1の反応液500gと48重量%NaOH水溶液
1.00g、そしてH 2 2 のかわりに水素化ホウ素ナ
トリウム0.25g(反応液100重量部に対してNa
BH4 として0.05重量部)を1リットル反応槽に入
れ、実施例1と同様に脱色処理及びpHの調整を行っ
た。脱色中のpHは11.5〜8.5、脱色後のpHを
3.5とした。この液の色相はAPHA120であり、
脱色されていた。
【0056】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
実施例1と同様にアルキルグリコシドを分離し、40重
量%アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液
の色相はAPHA200〜250(G1〜2)と良好な
色相であり、無臭であった。また、得られたアルキルグ
リコシドのグルコースの平均縮合度は1.35であっ
た。
【0057】実施例9 実施例8で得られた40重量%アルキルグリコシド水溶
液に、それに対して0.02重量%のNaBH4 を入
れ、再脱色を行った。具体的には、実施例1と同様の脱
色処理及びpH調整にて再脱色を実施した。脱色中のp
Hは10〜8、pH調製後の色相はAPHA100であ
り、脱色されていた。
【0058】実施例10 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを5.0とする
以外は、実施例8と同様にしてアルキルグリコシドを分
離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製し
た。この水溶液の色相はAPHA200〜250(G1
〜2)と良好な色相であり、無臭であった。また、得ら
れたアルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は
1.35であった。
【0059】実施例11 酸溶液の添加量を減らして脱色後のpHを6.5とする
以外は、実施例8と同様にしてアルキルグリコシドを分
離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製し
た。この水溶液の色相はAPHA300(G2)と良好
な色相であり、無臭であった。また、得られたアルキル
グリコシドのグルコースの平均縮合度は1.34であっ
た。
【0060】比較例1 脱色後のpHを酸溶液で1.5とする以外は、実施例1
と同様にしてアルキルグリコシドを分離し、40重量%
アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色
相はAPHA500<(G8)と劣悪であった。この水
溶液は異臭が強いため、アルキルグリコシドの分解がお
こっていると思われ、得られたアルキルグリコシドの詳
細な分析は行わなかった。
【0061】比較例2 脱色後のpHの調整を行わない(即ち、pH8.5)以
外は、実施例1と同様にしてアルキルグリコシドを分離
し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製した。
この水溶液の色相はAPHA500<(G6)と劣悪で
あり、コゲ臭があった。また、得られたアルキルグリコ
シドのグルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0062】比較例3 脱色後に48重量%NaOH水溶液でpHを10.0と
する以外は、実施例1と同様にしてアルキルグリコシド
を分離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製
した。この水溶液の色相はAPHA500<(G10)
と著しく劣悪で、コゲ臭も強かった。また、得られたア
ルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は1.35
であった。
【0063】比較例4 脱色後のpHを酸溶液で1.5とする以外は、実施例5
と同様にしてアルキルグリコシドを分離し、40重量%
アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色
相はAPHA500<(G8)と劣悪で、またこの水溶
液は異臭が強いため、アルキルグリコシドの分解がおこ
っていると思われ、得られたアルキルグリコシドの詳細
な分析は行わなかった。
【0064】比較例5 脱色後のpHの調整を行わない(即ち、pH9.0)以
外は、実施例5と同様にしてアルキルグリコシドを分離
し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製した。
この水溶液の色相はAPHA500<(G6〜7)と劣
悪で、コゲ臭があった。また、得られたアルキルグリコ
シドのグルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0065】比較例6 脱色後に48重量%NaOH水溶液でpHを10.0と
する以外は、実施例5と同様にしてアルキルグリコシド
を分離し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製
した。この水溶液の色相はAPHA500<(G11)
と著しく劣悪で、コゲ臭も強かった。また、得られたア
ルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は1.35
であった。
【0066】比較例7 脱色後のpHを酸溶液で1.5とする以外は、実施例8
と同様にしてアルキルグリコシドを分離し、40重量%
アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色
相はAPHA500<(G8)と劣悪で、また異臭が強
いため、アルキルグリコシドの分解がおこっていると思
われ、得られたアルキルグリコシドの詳細な分析は行わ
なかった。
【0067】比較例8 脱色後のpHの調整を行わない(即ち、pH8.5)以
外は、実施例8と同様にしてアルキルグリコシドを分離
し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を調製した。
この水溶液の色相はAPHA500<(G6)と劣悪
で、コゲ臭があった。また、得られたアルキルグリコシ
ドのグルコースの平均縮合度は1.35であった。
【0068】比較例9 実施例8における脱色後に48重量%NaOH水溶液で
脱色後のpHを10.0とする以外は、実施例8と同様
にしてアルキルグリコシドを分離し、40重量%アルキ
ルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色相はA
PHA500<(G10)と著しく悪く、コゲ臭も強か
った。また、得られたアルキルグリコシドのグルコース
の平均縮合度は1.35であった。
【0069】実施例12 実施例4の反応液500gに、混合アルコールに溶解し
た30重量%パラトルエンスルホン酸1水和物0.21
g(0.33ミリモル)を加えてpHの調整を行った。
この液のpHは3.0を示した。さらに蒸留水で5重量
%に希釈した懸濁液のpHは5.1であった。
【0070】この液を実施例4と同様にしてアルキルグ
リコシドと未反応アルコールとを分離した後、得られた
アルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量%アル
キルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色相は
APHA300(G2)と良好な色相であり、無臭であ
った。また、得られたアルキルグリコシドのグルコース
の平均縮合度は1.34であった。
【0071】比較例10 実施例4の反応液500gに、48重量%NaOH水溶
液0.25g(3.0ミリモル)を加えてpHの調整を
行った。この液のpHは10.7を示した。さらに蒸留
水で5重量%に希釈した懸濁液のpHは10.0であっ
た。
【0072】この液を実施例4と同様にしてアルキルグ
リコシドと未反応アルコールとを分離した後、得られた
アルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量%アル
キルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色相は
APHA500<(G8〜9)と劣悪で、コゲ臭がし
た。また、得られたアルキルグリコシドのグルコースの
平均縮合度は1.42であった。
【0073】比較例11 実施例4の反応液のアルコール留去を、pHの調整を行
うことなく行った。なお、留去前の反応液の色相はAP
HA300〜400であり、またこの液のpHは7.0
であった。さらに蒸留水で5重量%に希釈した懸濁液の
pHは6.8であった。
【0074】この液を実施例4と同様にしてアルキルグ
リコシドと未反応アルコールとを分離した後、得られた
アルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量%アル
キルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色相は
APHA500<(G4)と悪く、コゲ臭がした。得ら
れたアルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は
1.35であった。
【0075】比較例12 実施例4の反応液500gに、混合アルコールに溶解し
た30重量%パラトルエンスルホン酸1水和物0.55
g(0.87ミリモル)を加えてpHの調整を行った。
この液のpHは0.1を示した。さらに蒸留水で5重量
%に希釈した懸濁液のpHは1.5であった。
【0076】この液を実施例4と同様にしてアルキルグ
リコシドと未反応アルコールとを分離した後、得られた
アルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量%アル
キルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の色相は
APHA500<(G10)と劣悪で、またこの水溶液
は異臭が強いため、アルキルグリコシドの分解が起こっ
ていると思われる。
【0077】上記の結果から、本発明の方法により、色
相が良好で悪臭のないアルキルグリコシドが得られるこ
とが分かった。また、本発明のpHの範囲外でアルコー
ルを留去して得たアルキルグリコシドは、いずれも色相
が悪く、悪臭の強いものであった。
【0078】実施例13 デシルアルコール9497g(60.0モル)、無水グ
ルコース2700g(15.0モル)、及びパラトルエ
ンスルホン酸1水和物14.3g(0.075モル)を
20リットルSUS−反応槽に入れ、攪拌した。これを
95℃まで昇温後、系内圧力を40mmHgとし脱水反
応を開始した。この際、反応容器中に窒素を200mL
/minで吹き込み、生成する水を効率よく除去するよ
うにした。これをさらに昇温し、反応温度を110℃に
した。110℃になった時点より1時間毎に反応混合物
をサンプリングし、グルコースの消費量から求めた反応
率が96%以上になるまで脱水反応を行った。反応終了
後、減圧を解除し、48重量%NaOH水溶液17.5
g(0.21モル)で触媒を中和した。本中和品は、副
生する多糖と未反応グルコースを含んだスラリー状であ
り、色相を確認するために少量を濾過し、濾液の色相を
計った結果、色相はAPHA300〜400であった。
【0079】この中和後、スラリー液500g(アルキ
ルグリコシド約30重量%)を1リットル反応槽に入
れ、攪拌した。これを70℃まで昇温後、48重量%N
aOH水溶液1.00g(0.012モル)、35重量
%H2 2 水溶液2.86g(スラリー液100重量部
に対しH2 2 として0.2重量部)を加え、70℃で
3時間攪拌し、脱色処理を行った。脱色中の系内pH
は、反応液を数回分取し5重量%の濃度に希釈して測定
したところ、11.5〜8.5であった。
【0080】脱色処理終了後、酸溶液7.61g(0.
012モル)でpHの調整を行った。この液の色相は濾
過後の濾液でAPHA70〜80であり、脱色されてい
た。また、この液のpHは3.0を示した。さらに蒸留
水で5重量%に希釈した懸濁液のpHは3.5であっ
た。
【0081】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
160℃、0.3mmHgの条件で未反応アルコール含
量が1%(GLC分析による)となるまでアルキルグリ
コシドと未反応アルコールとの分離操作を行った後、得
られたアルキルグリコシドを蒸留水に溶解し、40重量
%アルキルグリコシド水溶液を調製した。この水溶液の
色相はAPHA200(G1)と良好な色相であり、無
臭であった。また、得られたアルキルグリコシドをNM
Rで分析したところ、グルコースの平均縮合度は1.3
5であった。
【0082】実施例14 混合アルコール734g(4.0モル)、無水グルコー
ス180g(1.0モル)、及びパラトルエンスルホン
酸1水和物0.95g(0.005モル)を2リットル
反応槽中に入れ、攪拌した。これを95℃まで昇温後、
系内圧力を40mmHgとし脱水反応を開始した。この
際、反応容器中に窒素を10mL/minで吹き込み、
生成する水を効率よく除去するようにした。これをさら
に昇温し、反応温度を110℃にした。110℃になっ
た時点より1時間毎に反応混合物をサンプリングし、グ
ルコースの消費量から求めた反応率が96%以上になる
まで脱水反応を行った。
【0083】反応終了後、減圧を解除し、48重量%N
aOH水溶液1.17g(0.014モル)で触媒を中
和した。中和品は、副生する多糖と未反応グルコースを
含んだスラリー状であり、色相を確認する為に少量を濾
過し、濾液の色相を計った結果、色相はAPHA300
〜400であり、実施例13とほぼ同じであった。
【0084】この中和後、スラリー液500g(アルキ
ルグリコシド約30重量%)を1リットル反応槽に入
れ、攪拌した。これを70℃まで昇温後、48重量%N
aOH水溶液1.00g(0.012モル)、35重量
%H2 2 水溶液2.86g(スラリー液100重量部
に対しH2 2 として0.2重量部)を加え、70℃で
3時間攪拌し、脱色処理を行った。脱色中の系内pH
は、反応液を数回分取し5重量%の濃度に希釈して測定
したところ、11.5〜8.5であった。脱色処理終了
後、酸溶液7.61g(0.012モル)でpHの調整
を行った。この液の色相はAPHA70であり、脱色さ
れていた。また、この液のpHは3.0を示した。さら
に蒸留水で5重量%に希釈した懸濁液のpHは3.5で
あった。
【0085】この脱色された液を薄膜式蒸発器を用い、
160℃、0.3mmHgの条件で未反応アルコール含
量が1%となるまでアルキルグリコシドと未反応アルコ
ールとを分離した後、得られたアルキルグリコシドを蒸
留水に溶解し、40重量%アルキルグリコシド水溶液を
調製した。この水溶液の色相はAPHA150〜200
(G1)と良好な色相であり、無臭であった。また、得
られたアルキルグリコシドのグルコースの平均縮合度は
1.30であった。
【0086】実施例15 実施例1で得られた40重量%アルキルグリコシド水溶
液(色相APHA200)300gをガラス製、500
mL四つ口フラスコに入れ、攪拌した。45℃に昇温
し、4重量%NaOH水溶液4.4gにて系内のpHを
10〜11に調整した。pH調整後、35重量%H2
2 水溶液0.6gを加え、45℃で2時間攪拌し、再脱
色処理を行った。再脱色後の色相はAPHA70であ
り、pHは8〜9であり、脱色されていた。なお、表2
〜表4に上記の実施例等の条件、結果をまとめたものを
示す。
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】上記の結果から、本発明の方法により、色
相が良好で悪臭のないアルキルグリコシドが得られるこ
とが分かった。また、本発明のpHの範囲外でアルコール
を留去して得たアルキルグリコシドは、いずれも色相が
悪く、悪臭の強いものであった。
【0091】
【発明の効果】本発明においては、極めて簡便な方法に
より、高価な脱色剤を使用することなく、色相良好で悪
臭のないアルキルグリコシドが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 15/18 C07H 15/18 15/203 15/203 C08B 37/00 C08B 37/00 Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖と一価アルコールとの反応によるアル
    キルグリコシドの製造方法において、該アルコールと該
    アルキルグリコシドを含有する反応液をpH2〜6.5
    に調整し、次いで該アルコールを蒸留により留去するこ
    とを特徴とするアルキルグリコシドの製造方法。
  2. 【請求項2】 糖と一価アルコールとの反応によるアル
    キルグリコシドの製造方法において、該アルコールと該
    アルキルグリコシドを含有する反応液を脱色処理後pH
    2〜6.5に調整し、次いで該アルコールを蒸留により
    留去することを特徴とするアルキルグリコシドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一価アルコールを留去後、さらに脱色処
    理を行う請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 脱色処理が過酸化水素処理、次亜塩素酸
    ナトリウム処理及び水素添加処理からなる群より選ばれ
    る一種以上のものである請求項2又は3記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 アルキルグリコシドが、一般式(I) R1 (OR2 x y (I) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアル
    キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を表し、
    2 は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、Gは炭素数
    5〜6を有する還元糖に由来する残基であり、xはアル
    キレンオキサイド基の平均付加モル数を示す値であって
    0〜5の数であり、yは還元糖の平均縮合度を示す値で
    あって1〜10の数である。)で表される化合物である
    請求項1〜4いずれか記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 一価アルコールが直鎖若しくは分岐鎖の
    炭素数1〜22の飽和若しくは不飽和アルコール又はそ
    のアルキレンオキサイド付加物、又はその混合物である
    請求項1〜5いずれか記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 R1 が炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖
    のアルキル基であり、糖がグルコースである請求項5記
    載の製造方法。
  8. 【請求項8】 pHの調整に用いる物質が、反応液を所
    定のpHの範囲内に調整するのに要する量を加えた場合
    に該反応液に溶解する酸性物質又は塩基性物質である、
    請求項1又は2記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 酸性物質がパラトルエンスルホン酸、硫
    酸、リン酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、及び塩酸から
    なる群より選ばれるものであり、塩基性物質がNaO
    H、KOH、NH3 、Na2 CO3 、NaHCO3 、低
    級アルキルアミン、及び低級アルカノールアミンからな
    る群より選ばれるものである請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 過酸化水素処理が、pH7〜13の範
    囲で行われる請求項4記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 次亜塩素酸ナトリウム処理が、pH7
    〜13の範囲で行われる請求項4記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 水素添加処理がpH8以上で行われる
    請求項4記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 pHの調整に用いられる塩基性物質
    が、NaOH、KOH、Na2 CO3 、NaHCO3
    NH3 、低級アルカノールアミン、低級アルキルアミ
    ン、及び強塩基性イオン交換樹脂からなる群より選ばれ
    るものである請求項10〜12いずれか記載の製造方
    法。
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