JPH08268321A - 移動農機の旋回時制動装置 - Google Patents

移動農機の旋回時制動装置

Info

Publication number
JPH08268321A
JPH08268321A JP7075736A JP7573695A JPH08268321A JP H08268321 A JPH08268321 A JP H08268321A JP 7075736 A JP7075736 A JP 7075736A JP 7573695 A JP7573695 A JP 7573695A JP H08268321 A JPH08268321 A JP H08268321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braking
agricultural machine
steering
hydraulic
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7075736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3591038B2 (ja
Inventor
Mitsuhiko Ikeda
光彦 池田
Satoru Kinoshita
覚 木下
Koji Koyama
浩二 小山
Hideaki Okamoto
秀明 岡本
Shinji Otake
伸二 大竹
Noboru Sagawa
昇 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP07573695A priority Critical patent/JP3591038B2/ja
Publication of JPH08268321A publication Critical patent/JPH08268321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3591038B2 publication Critical patent/JP3591038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】圃場端の旋回を行なう移動農機で、左右の駆動
車輪の内輪側を制動し外輪側を駆動して旋回を行なうも
のにおいて、駆動内外輪を左右独立した油圧アクチュエ
ータを利用して夫れ夫れ制動可能とすると共に、該油圧
アクチュエータへの高圧油切替弁を短い油路で剛体取り
付けして、制御作動に遅れを生じさせなくする。 【構成】左右の駆動車輪1,1部に夫れ夫れ独立したブ
レーキ具2,2とブレーキ具2,2を制動作動する油圧
アクチュエータ3,3を取り付け、高圧油を送油する油
圧回路4に高圧油を油圧アクチュエータ3またはタンク
5側へ切り換える切替弁6,6を設けると共に、操舵車
輪7の一定以上の操舵を検出する検出具8を設け、検出
具8の操舵検出により内輪側の駆動車輪1を制動し旋回
する移動農機において、油圧アクチュエータ3と切替弁
6を直接組み合わせたことを特徴とする移動農機の旋回
時制動装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動農機の旋回時制
動装置に関するものである。この発明は、圃場内で作業
機を吊り上げた旋回時に、旋回内輪側の駆動輪を制動し
ながら小さな旋回半径で短時間に自動旋回を行なおうと
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のものは、特開平2−175331
号公報で示すように、ステアリングハンドルを廻してこ
れが所定角度以上に操作されると、前輪増速装置を作動
しその余剰油で旋回内側の後輪ブレーキを制動して旋回
するものや、特開平6−16149号公報で示すよう
に、ステアリングハンドルを廻してこれが所定角度以上
に操作されると、前輪を高速側に変速作動しながら旋回
内側の後輪ブレーキを制動して旋回するもの等が公知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のもの
は、後輪ブレーキ部に取り付けた油圧アクチュエータを
作動する高圧油の切替弁とアクチュエータが、遠く離れ
ておりさらにパイプ状の油圧配管や弾性配管等で接続さ
れているので、アクチュエータの作動までに時間的な遅
れや内圧上昇が安定しない欠点を有していた。また、ブ
レーキ制御操作を油圧アクチュエータで行なう手段が、
三室の切替弁を介して一方の車輪制動のみを行なってい
るため左右車輪を同時に制御する操作にできず、全制動
時は運転者の足のペタルを押す力でのみ停止する等他へ
の利用が行なえなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来装置の
このような不具合を解消しようとするものであって、次
のような技術的手段を講じた。即ち、左右の駆動車輪
1,1部に夫れ夫れ独立したブレーキ具2,2とブレー
キ具2,2を制動作動する油圧アクチュエータ3,3を
取り付け、高圧油を送油する油圧回路4に高圧油を油圧
アクチュエータ3またはタンク5側へ切り換える切替弁
6,6を設けると共に、操舵車輪7の一定以上の操舵を
検出する検出具8を設け、検出具8の操舵検出により内
輪側の駆動車輪1を制動し旋回する移動農機において、
油圧アクチュエータ3と切替弁6を直接組み合わせたこ
とを特徴とする移動農機の旋回時制動装置の構成とす
る。
【0005】
【実施例】図例は、農用トラクターである移動農機9で
あって、この移動農機9の後車輪である駆動車輪1,1
部に、この発明の片ブレーキ装置を折り込んで旋回時に
内輪側駆動車輪1を制動し旋回するものである。機体の
前方には操舵車輪7が設けられ、運転者がハンドル10
を左または右に操舵するのをステアリング軸11途中に
設けた回転式ポテンショメーター等の検出具8で、その
回転の方向や角度や操作速度を検出しコントローラーで
あるCPU12に伝える。CPU12は、機体の座席1
3近傍に配設されている。
【0006】前車輪である操舵車輪7,7間上方の前フ
レーム14部にはエンジン15が搭載されており、その
上方をボンネット16で、前方をフロントグリル17
で、側方をサイドカバー18,18で夫れ夫れ覆ってい
る。19は計器盤部を上方に有したリヤーカバーであ
り、その後部に前述のハンドル10やステアリング軸1
1等を取り付けている。
【0007】また、左右の駆動車輪1,1は、アクスル
ハウジング20,20から左右に夫れ夫れ突出してい
る。エンジン15から駆動車輪1間は、クラッチハウジ
ング21や前伝動ケース22や後伝動ケース23等から
成る主フレームで連結されている。前述のアクスルハウ
ジング20は、後伝動ケース23の側方壁面に取り付け
られ、このアクスルハウジング20外側方に後述する要
部の油圧アクチュエータ3がボルト24,24等の締付
具で取り付けられる。
【0008】後伝動ケース23の上方には油圧シリンダ
ーケース25が取り付けられ、ケース内に内装された油
圧シリンダー26内のピストン27の圧油による移動に
よりリフトアーム28が昇降移動する。29は二点リン
クヒッチであって、ロータリ作業機31の取付アーム3
2部をヒッチ軸30に軸着し、この取付アーム32とリ
フトアーム28間をリフトロッド33で連結する。リフ
トアーム28の昇降移動により、ロータリ作業機31は
上下動する。34はポジションレバーであって、ポジシ
ョンレバー34の前後方向揺動に比例してリフトアーム
28が上下するものであり、図例のものはポジションレ
バー34の下端に回転式のポテンショメーター36を取
り付けて、レバーの揺動角度を検出しCPU12に伝え
る。そして、この揺動方向と角度の大小の検出により、
油圧シリンダー26への高圧油圧回路37途中のソレノ
イドバルブ38を上げ,中立,下げのいずれかに変更し
操作する。また、ポジションレバー34の最上昇部には
上限スイッチ35が設けられ、このスイッチの作動を検
出しCPUに伝える。安価型の移動農機9におけるポジ
ションレバー34cを図6で示すが、安価型ではレバー
下部のポテンショメーター36の代わりに機械式のリン
ク57を介して、高圧油圧回路37cに設けたスプール
式の油路切換弁58のスプール58aを直接手動操作し
て、リフトアーム28を昇降制御するものとしている。
図4で示す39は簡易昇降レバーであって、図例ではハ
ンドル10下部に設けられ側方に突出したスイッチ的な
レバーであるが、運転者の近傍であれば座席13やフェ
ンダー40部に配設していてもよい。この簡易昇降レバ
ー39は、レバー操作のスイッチONまたはOFF信号
をCPU12に伝え、リフトアーム28を昇降操作する
ものでありポジションレバー34と同様の昇降制御の働
きをするが、ポジションレバー34がそのレバー操作後
のレバー角度位置と比例した位置にリフトアーム28を
無段階位置に移動制御するのに対し、この簡易昇降レバ
ー39は単に操作信号をCPU12に伝えて作業装置が
下降している場合上まで上昇し、作業装置が上に上がっ
ている場合下まで下降する指令を発して、リフトアーム
28を上または下の二段階位置に昇降制御するものであ
る。
【0009】41はブレーキペタルであって、機体右下
方のフロア42から上方に突設された二個のペタルであ
って、運転者が片方踏むと踏んだ方向の片側の駆動車輪
1が制動され、両方のブレーキペタル41を踏むと両方
の駆動車輪1,1が制動される。運転者操作用のペタル
としては、図示しないがこの他に主クラッチ操作用のク
ラッチペタルやエンジン15回転制御用のアクセルペタ
ル等が、フロア42の前方に配設されている。
【0010】56は主変速レバーである。前後の伝動ケ
ース22,23内には、主変速や副変速等の変速装置4
3が設けられ、主変速レバー56や他の副変速レバー
(図示せず。)等の変速操作により進行速度や前進後進
等を調整し、デファレンシャル機構44に伝達する。こ
のデファレンシャル機構44に伝達した駆動力は、デフ
ァレンシャル機構44部で左右に分割され、夫々左右の
駆動車輪1,1に伝達される。このデファレンシャル機
構44から突出する出力軸45,45の外方端部は前述
したアクスルハウジング20で覆われており、軸外端側
にブレーキ具2が取り付けられている。46は出力ギヤ
であって、駆動車輪1を取り付ける車軸1a側への減速
伝動歯車である。ブレーキ具2はドラムブレーキでもデ
ィスクブレーキでも良く、アクスルハウジング20外部
に設けたブレーキアーム2aを前後方向に揺動操作する
ことにより制動と非制動を、前述したブレーキペタル4
1の足動による「人による制御」や、以下詳述する油圧
機構利用の「自動の制御」で行なえれば良い。
【0011】前後の伝動ケース22,23側方に突設し
たアクスルハウジング20の蓋体47近傍外方には、制
動ケース48がボルト24,24..で主フレーム側に
一体的に取り付けられる。制動ケース48の上部には油
圧アクチュエータ3が設けられ、ピストン3aが前後方
向移動自在に内挿されている。この制動ケース48は、
左右の駆動車輪1,1用として独立作動する一対が、ア
クスルハウジング20側方に夫々取り付けられている。
ピストン3aの突出端は、ブレーキアーム2aを前後方
向揺動可能な位置に突出しており、図例ではブレーキア
ーム2aの後面に接当状態に設けられている。制動ケー
ス48の下部には電気式のソレノイドである切換弁6が
取り付けられており、電気指令により油圧回路4内の高
圧油を、タンク5側またはピストン3a背部のシリンダ
ー室3b側に切り替える二室切換弁としている。
【0012】49は減圧弁であって、タンク5内の油を
油圧ポンプ50で例えば1平方センチ当たり25Kgの
圧力に加圧し、減圧弁49の下流側の油圧回路4内の内
圧を例えば22Kgに常に一定圧に保持するものであ
る。51は圧力制御弁、52は安全弁である。53は逃
げ孔であって、出力軸45の外端側の蓋体47に開口し
ており、制動ケース48からタンク5側に逃げる油が通
過する際各部の適所(軸,湿式ディスクブレーキ,歯車
等)を潤滑する。図例では、制動ケース48の油圧アク
チュエータ3と切換弁3を一体としているが、この要部
はパイプを使用せずに、剛体の油路同士を連結すること
を特徴とするのであるから、両ケースの油路を突き合わ
せ状態で、上下二分割したケースをボルト等で一体化し
ても良い。
【0013】ブレーキペタル41とブレーキアーム2a
間はロッド54で連動連結されており、ブレーキペタル
41を踏むとブレーキアーム2aが矢印「イ」方向に移
動し、ブレーキ具2を制動操作し駆動車輪1を停止させ
る。また、ハンドル10を左または右に一定以上操舵す
ると、ステアリング軸11部の検出具8によりその操舵
方向内輪側の駆動車輪1を制動するために、制動側の制
動ケース48内のピストン3aを突出させ、ブレーキア
ーム2aを矢印「イ」方向に強制的に自動移動する。ブ
レーキアーム2aとロッド54間は、長孔55を介して
連結されておりピストン3aの突出時にロッド54が動
かない。ピストン3aの背部のシリンダー室3b内の圧
油がタンク5側に逃げると、ブレーキ具2またはロッド
54部等に設けた図示しない戻し機構や戻しバネによ
り、ブレーキアーム2aは元の非制動位置に戻る。
【0014】ここで、ブレーキペタル41の足動による
「人による制御」での旋回の場合は運転者がペタルをふ
んでいるから、作業機の上昇操作を忘れて地中に残した
まま旋回する誤操作や、旋回時に作業機が他物に接当す
る運転ミス等の、旋回姿勢の変更時に異状が発生した時
は、運転者の足裏への反力と姿勢変化を比較し、異状の
有無は容易にわかる。しかし、単にハンドル10の操舵
に伴う、油圧機構利用の「自動の制御」で旋回すると、
移動農機9の反応がよくわからず素人では、作業機を壊
す運転をする場合が発生する。このような場合は、ポジ
ションレバー34の上限方向上げ操作時に感知する上限
スイッチ35の検出があったときのみ、油圧アクチュエ
ータ3を作動するようにプログラムを組んでおけば、こ
のような失敗を少なくできる。図例では、上限スイッチ
35をポジションレバー34の上昇操作で検出している
が、他にリフトアーム28の上昇角度や位置等を検出し
規制しても良い。
【0015】図5は、ポジションレバー34の別実施例
であって、握り34a部に昇降スイッチ39aを設け、
このスイッチの押圧操作をCPU12で検出し、この検
出により作業装置が下降している場合上まで上昇し、作
業装置が上に上がっている場合下まで下降する指令を発
して、リフトアーム28を上または下の二段階位置に昇
降制御する。このポジションレバー34bも第一図例の
ポジションレバー34と同じで、レバー操作後のレバー
角度位置と比例した位置にリフトアーム28を無段階位
置に移動制御するようにしている。
【0016】主変速レバー56近傍にはバック位置検出
スイッチ59が設けられ、主変速レバー56が後進側に
変速操作されるとこのスイッチにより信号をCPU12
に伝え、電動モーター60を回転し、スプール58aを
作業機上昇側に作動する。この機構を「後進操作時作業
機上昇装置」略して、以後「バックアップ」機構と呼
ぶ。
【0017】このバックアップ機構を有する安価型の移
動農機9における、ポジションレバー34cの別変更例
を図6で説明する。ポジションレバー34cは、運転者
の手動操作により、油路切換弁58内のスプール58a
を上げまたは下げ方向に操作しリフトアーム28を昇降
制御する。さらに、別の自動操作として、ポジションレ
バー34cの握り61部に電気スイッチである上げスイ
ッチ62と下げスイッチ63を取り付ける。この上げス
イッチ62と下げスイッチ63は、レバーの揺動操作の
必要が無く単にスイッチを押すだけで、電動モーター6
0を回転駆動しスプール58aを上下切り替える。
【0018】64はモード設定ダイヤルであって、図例
ではハンドル10近傍の計器盤部に設けているが、座席
13やフレーム40近傍に取り付けても良い。このモー
ド設定ダイヤル64は旋回時の内輪ブレーキ機構の自動
作動をON,OFFするスイッチであり、圃場内ではス
イッチONしてハンドル10の操舵と連動して自動旋回
を行なっており、圃場から道路上に出て路上を高速走行
する際には安全上の理由からOFFとしており、ハンド
ル10を所定角度以上操舵しても旋回時にブレーキの自
動作動はさせないようにしている。
【0019】圃場内では操作容易化のため、手動操作す
るポジションレバー34を操作しなくても、スイッチ的
な簡易昇降レバー39や昇降スイッチ39aや上げスイ
ッチ62や下げスイッチ63等を軽く作動させて作業機
の昇降を行なっている。このような機構は運転者の疲労
軽減のためには必要であるが、路上走行中にスイッチに
間違って触れると作業機が昇降し、道路上の歩行者や自
動車等他に危険を及ぼす欠点があった。ここで、モード
設定ダイヤル64を路上走行のためOFFとした時は、
各種の、スイッチ的な簡易昇降レバー39や昇降スイッ
チ39aや上げスイッチ62や下げスイッチ63等によ
る簡易昇降を規制し、ポジションレバー34による手動
の揺動操作に伴う、比例した作業機昇降位置制御のみ働
かせる。このようにすると、間違ってポジションレバー
34に運転者の服の一部や身体の一部が接当して昇降動
作したとしても、作業機が上限や地面まで一気に動く恐
れが無くより安全性を向上できる。
【0020】また、独立した左右のブレーキペタル4
1,41は、圃場内では運転者の足動による急旋回のた
めに左右分離している必要があるが、道路上の走行時に
は片ブレーキを作動させると移動農機9の姿勢が変わり
過ぎて危険なため、左右のブレーキペタル41,41を
機械的に固定する固定具(図示せず。)を設けて危険防
止としている。しかし、短距離の道路移動では両ペタル
を踏めば良いとの安易な考えで固定具を使用せずに道路
を走行して、道路側方の溝や川に転落する事故が繰り返
されている。ここで、この発明の自動旋回機構である油
圧アクチュエータ3作動部を、モード設定ダイヤル64
を路上走行のためOFFとした時は、検出具8の操舵角
度検出に関わらず、ブレーキペタル41の一方が踏まれ
たとき、両方の油圧アクチュエータ3,3に切換弁6,
6を介して圧油を流し、左右の駆動車輪1,1を同時制
動する。このようにすると、路上走行時の安全性がより
向上できると共に、足に力の無い老人や婦女子でも移動
農機9の停止動作を軽い力で行なえる。
【0021】図7,図8は、ロータリ作業機31等の機
体後部に吊持した作業機を、移動農機9の旋回時に自動
昇降しようとする場合の制御のチャート図と、走行説明
図である。圃場Fの一側方から走行し耕耘作業を行なう
場合、作業機の部分が圃場端から一定距離Lに達すると
ハンドル10を操舵する。このハンドル10の操舵速度
や方向または操舵実角度をポテンショメーターである検
出具8で検出しCPU12に伝え、先ずソレノイドバル
ブ38を自動的に上げ側に作動指令し、油圧シリンダー
26内に高圧油を流し込み作業機を上昇し、作業機の上
昇がリフトアーム28の根元に設けた図示しないポテン
ショメーターの変化で、作業機の下端部が地面から上が
ったと検知されると、次に内輪側の駆動車輪1を制動し
符号Uで示すようにUターンを行なう。Uターンが完了
してハンドル10が戻し開始点Sから徐々に戻される
と、移動農機9の進行方向は直進方向に修正操舵されて
いき、点Pを過ぎると移動農機9もハンドル10も結果
として直進方向に成っている。そして作業機が圃場端か
ら距離Lだけ離れると、作業機を自動下降して再度耕耘
作業を続けるものである。これを、「自動作業機上昇旋
回下降制御」と呼び、車速によって異なるが、圃場内耕
耘作業では時速2〜3Km程度と人の歩く速度よりも遅
い速度で作業しているから、3〜4秒程度の略一定時間
の安定した所要時間で、符号Uで示すUターンが圃場端
で連続して行なえる。そこで、作業機の吊り上げ自動操
作開始から5〜6秒後に自動的に降下させて、「自動作
業機上昇旋回下降制御」を行なっている。この所要時間
は運転者近傍に設けた、手動操作式の時間設定ダイヤル
65で変更可能としている。
【0022】しかし、圃場の最終端の部分や枕地の耕耘
では圃場の側方の余裕が無いため、移動農機9はターン
の途中で機体を後進(符号R)する切り返し操作が必要
と成り、符号Gで示す切り返しターンでの旋回となって
しまう。移動農機9の圃場内でのこの切り返しターンG
では、走行装置を旋回途中で前進から後進に変速するた
め、主クラッチの切り入りや主変速レバー56の操作を
行なうが操作をゆっくり行なったりすると、旋回途中に
5〜6秒経過し作業機が自動降下してしまうので、時間
設定ダイヤル65で時間を変更したり、自動降下した作
業機を手動で吊り上げる等の操作が別に必要と成り、便
利な自動制御が逆に使いにくくなる。
【0023】ここで、切換しターンG中の移動農機9の
進行方向を駆動車輪1の駆動回転有無を図示しないセン
サーで検出し、前進中は旋回時の「自動作業機上昇旋回
下降制御」の時間設定ダイヤル65で設定の所要時間例
えば5〜6秒の時間を減算し、停止時やバック位置検出
スイッチ59で検出の後進時等は、所要時間の減算を牽
制して作業機の降下位置の変動を少なくする。この制御
プログラムを使用すると、さらに操作性が向上し、素人
向けの使い易いものとなる。
【0024】
【発明の作用効果】この発明は、説明したように油圧ア
クチュエータ3またはタンク5側へ油圧回路4内の高圧
油を切り換える切替弁6を、夫れ夫れ独立した左右の油
圧アクチュエータ3に直接組み合わせているから、短い
油路により瞬時に内輪側の油圧アクチュエータ3を作動
することができ、左旋回時と右旋回時で作動開始時間に
微妙な差が生じないから、旋回半径が左右で異なること
無く安定して旋回できる。さらに、切替弁6,6を複数
個独立して設けているから、この旋回用の片ブレーキ具
2を同時に作動させることが可能となり、プログラムを
変更して別の制御動作に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】左駆動車輪側の、要部拡大側面図である。
【図2】図1の一部断面した、背面図である。
【図3】制御回路の、説明線図である。
【図4】全体側面図である。
【図5】別図例の、ポジションレバー斜視図である。
【図6】さらに別の、ポジションレバー廻りの、説明線
図である。
【図7】制御説明用のチャート図である。
【図8】圃場作業中の移動農機の走行を示す、説明平面
図である。
【符号の説明】
1 駆動車輪 2 ブレーキ具 3 油圧アクチュエータ 4 油圧回路 5 タンク 6 切替弁 7 操舵車輪 8 検出具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 秀明 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大竹 伸二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 佐川 昇 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の駆動車輪1,1部に夫れ夫れ独立し
    たブレーキ具2,2とブレーキ具2,2を制動作動する
    油圧アクチュエータ3,3を取り付け、高圧油を送油す
    る油圧回路4に高圧油を油圧アクチュエータ3またはタ
    ンク5側へ切り換える切替弁6,6を設けると共に、操
    舵車輪7の一定以上の操舵を検出する検出具8を設け、
    検出具8の操舵検出により内輪側の駆動車輪1を制動し
    旋回する移動農機において、油圧アクチュエータ3と切
    替弁6を直接組み合わせたことを特徴とする移動農機の
    旋回時制動装置。
JP07573695A 1995-03-31 1995-03-31 移動農機におけるブレーキ用アクチュエータの取付構造 Expired - Fee Related JP3591038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07573695A JP3591038B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 移動農機におけるブレーキ用アクチュエータの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07573695A JP3591038B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 移動農機におけるブレーキ用アクチュエータの取付構造

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001206417A Division JP3543791B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 移動農機のブレーキ装置
JP2003291469A Division JP3726829B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 移動農機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08268321A true JPH08268321A (ja) 1996-10-15
JP3591038B2 JP3591038B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=13584870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07573695A Expired - Fee Related JP3591038B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 移動農機におけるブレーキ用アクチュエータの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3591038B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108725194A (zh) * 2017-04-17 2018-11-02 张智明 一种植保机械设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108725194A (zh) * 2017-04-17 2018-11-02 张智明 一种植保机械设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3591038B2 (ja) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008067656A (ja) 苗移植機
JP2009261285A (ja) 乗用型作業機
JPH08268321A (ja) 移動農機の旋回時制動装置
JP6713633B2 (ja) トラクタ
JP3543791B2 (ja) 移動農機のブレーキ装置
JP3726829B2 (ja) 移動農機
JP2004222604A (ja) 作業車
JP3734489B2 (ja) 四輪駆動型の農用トラクタ
JP2020043837A (ja) 作業車輌
JP7022781B2 (ja) トラクタ
JP3011023B2 (ja) ステアリング装置
JP7453006B2 (ja) 作業車両
JPH0236339Y2 (ja)
JP2018144684A (ja) 作業車両
JPH1070912A (ja) 動力車両の制御装置
JP2011110984A (ja) 作業車両
JP3828658B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JPH0522023Y2 (ja)
JPH08116719A (ja) ステアリング装置
JPH08331943A (ja) 田植機
JP4089115B2 (ja) 作業車両の操向制御装置
KR100205620B1 (ko) 농작업기의 선회 시에 있어서의 제어장치
JPH0739373Y2 (ja) トラクタにおける作業機制御装置
JPH11105683A (ja) トラクタのブレーキ制御装置
JP3894349B2 (ja) 田植機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040816

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070903

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees