JPH08268004A - 農用車輪 - Google Patents

農用車輪

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JPH08268004A
JPH08268004A JP7070221A JP7022195A JPH08268004A JP H08268004 A JPH08268004 A JP H08268004A JP 7070221 A JP7070221 A JP 7070221A JP 7022195 A JP7022195 A JP 7022195A JP H08268004 A JPH08268004 A JP H08268004A
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elastic ring
rim
ring body
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agricultural wheel
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Kageyuki Arimura
景行 有村
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 深浅圃場であってもスリップ率の変化が少な
い農用車輪を提供する。 【構成】 円環状のリム4に被覆されている弾性輪体5
には羽根ラグ6と台形ラグ7とを一体に有し、前記リム
4の左右両側部位に前記弾性輪体5の最大幅部分8を設
け、該最大幅部分8よりも径外側に段差部9を介して幅
狭な接地部分10を備え、該接地部分10に前記台形ラ
グ7が突出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂ゴム焼付車輪(農
用車輪)に係り、乗用田植機、湛水直播機等の水田作業
機の走行装置として利用される。
【0002】
【従来の技術】円環状のリムを芯として該リムの全体を
弾性材料で被覆した弾性輪体を備え、該弾性輪体上に、
径外方向と軸方向とにそれぞれ突出する板状の羽根ラグ
を円周方向の間隔を有して一体に備え、かつ、該羽根ラ
グ間の弾性輪体の外周部に台形ラグを一体に備えている
農用車輪は、例えば、実開昭57−29401号公報、
実公昭1−14481号公報等で公知であり、水田作業
機の走行装置として広く利用されている。
【0003】前記農用車輪においては、弾性輪体の径
(最大幅部分・タイヤ幅)は30〜40mmが主流であっ
たが近年の田植機のデラックス化に伴いタイヤ幅が50
〜60mmと広幅となってきており、これによって本機
(田植機)の外観が良くなり、接地面積が増え接地圧が
低くなることから、深田(足跡沈下30〜40cm)への
適応性も良好であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タイヤ幅を広くするこ
とで前述の有用性があるものの、圃場には深田だけでな
く浅田(足跡沈下20cm前後)もあり、幅広車輪を装着
して浅田を走行すると接地圧が低いことから圃場の耕盤
への喰込みが弱くスリップ率が大きくなり、このことは
苗の植付間隔が狂うこととなって、田植機を初め、水田
用作業機にとっては重要な課題であった。
【0005】一方、幅狭車輪と幅広車輪の双方を用意
し、深田では幅広車輪を、浅田では幅狭車輪をそれぞれ
選択して装着することは、現実問題として無駄であり、
作業者自体が装着選択することはないものであった。そ
こで本発明は、従来の農用車輪では弾性輪体の幅がすべ
てほぼ最大幅であった点を改善し、最大幅部分をできる
だけ内径側に設定し、これよりも径外側の接地部分を幅
狭にすることによって、深田、浅田を問わずスリップ率
を安定化し、併せて作業機のデラックス化にも即応でき
るようにした農用車輪を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、円環状のリム
4を芯として該リム4の全体を弾性材料で被覆した弾性
輪体5を備え、該弾性輪体5の外周部にラグ7を一体に
備えている農用車輪1であって、前述の目的を達成する
ために次の技術的手段を講じている。すなわち、請求項
1に係る本発明では、前記リム4の左右両側部位に前記
弾性輪体5の最大幅部分8を設け、該最大幅部分8より
も径外側に段差部9を介して幅狭な接地部分10を備
え、該接地部分10に前記ラグ7が突出されていること
を特徴とするものである。
【0007】更に、本発明にあっては、前記段差部9
は、径方向で複数段とされていて径方向内外の段差部9
間に円周方向に延伸するリブ11を形成していることが
望ましく、又、前記弾性輪体5の最大幅部分8は、前記
リム4の中心径よりやや径内側とされていることが望ま
しい。更に、本発明にあっては、前記段差部9は、リム
4の横断面形状において鉛直面9Aを径外側としこの径
内側に凹曲面9Bを連続して形成されていることが望ま
しく、また、前記弾性輪体5の最大幅部分8は50〜8
0mmとされていて、幅狭な接地部分10は前記最大幅部
分8に対して50〜90%とされていることが望まし
く、また、前記弾性輪体5の内周側でかつ羽根ラグ6間
に凹部105を形成していることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明に係る農用車輪1を、水田用作業機(例
えば乗用田植機)に装着して走行するとき、深田では最
大幅部分8まで沈下し、接地圧が低い下での走行とな
る。一方、浅田では耕盤が硬いが故に最大幅部分8まで
は沈下せず接地圧は高い下での走行となる。
【0009】従って、深田・浅田を問わずスリップ率が
変化せず良好な性能を発揮することになる。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。本発明の第1実施例を示している図1(A)(B)
において、本発明に係る農用車輪1は、回転中心に車軸
取付ボス2を備え、このボス2から放射状にスポーク3
が突出され、該スポーク3の先端には円環状のリム4が
固着されている。
【0011】更に、前記円環状のリム4を芯として該リ
ム4の全体をゴム等の弾性材料で被覆した弾性輪体5を
備え、該弾性輪体5上に、径外方向と軸方向とにそれぞ
れ突出する板状の羽根ラグ6を円周方向の間隔を有して
一体に備え、かつ、該羽根ラグ6間の弾性輪体5の外周
部に台形ラグ7を一体に備えている。更に、前記リム4
の左右両側部位に前記弾性輪体5の最大幅部分8を設
け、該最大幅部分8よりも径外側に段差部9を介して幅
狭な接地部分10を備え、該接地部分10に前記台形ラ
グ7が突出されている。
【0012】更に、前記段差部9は、径方向で複数段
(実施例では図2で示すように2段)とされていて径方
向内外の段差部9間に円周方向に延伸するリブ11を形
成している。前記最大幅部分8の横幅Aは従来では30
〜40mmであったものを、50〜60mmとされていて、
幅狭な接地部分10の横幅BはAに対して50〜90%
とされている。
【0013】ここでB/Aの比を50〜90%としたの
は、50%以下では台形ラグ7の剛性が弱く変形し易く
なって直進走行性が低下するし、90%以上では接地部
分10を幅狭にした意義が少なくなるからであり、望ま
しくは、60〜85%とされている。前記最大幅部分8
は、図2に示すようにリム4の中心径よりやや径内側と
されているとともに、弾性輪体5の内周形状は傾斜面1
2とされることによって、図1(A)で示す矢印方向に
回転して土中より抜けた後、泥土類が左右に分散されて
土付着を少なくしている。
【0014】更に、図2で示すように、前記段差部9
は、リム4の横断面形状において鉛直面9Aを径外側と
しこの径内側に凹曲面9Bを連続して形成されていて、
第1実施例では2段の段差部9とされている。ここで、
鉛直面9Aは台形ラグ7の根元幅であり、この根元幅か
ら径外方向にやや先細りに台形ラグ7を形成することに
よって、深田での沈下が確保され、凹曲面9Bで土を踏
み固める作用をし、左右振れが確実に防止されるのであ
る。
【0015】更に、第1実施例の農用車輪1にあって
は、羽根ラグ6は台形ラグ7よりもやや幅狭な台形突起
6Aを図2に示す如く有し、この台形突起6Aより軸方
向両側に平板状部6Bを有するものとされ、図1(A)
の矢印方向に回転するとき、径内側から径外側に向かっ
て土中に接地してフロート作用と牽引作用をすべく傾斜
されている。
【0016】更に、羽根ラグ6の回転方向後側は図1
(A)および図4で示す如く厚肉部6Cとされていて、
土中に侵入するとき、羽根ラグ6が過度に変形するのが
防止されており、一方、台形ラグ7の頂面7Aは、図4
で示す如く六角形状とされていて、直進安定性を確保し
ている。図1〜図4の第1実施例では段差部9を2段と
しているが、図5(A)(B)で示す第2実施例におい
ては、鉛直面9Aと凹曲面9Bとからなるひとつの段差
部9にしてもよく、このときは、深田走行時において、
最大幅部分8まで一挙に沈下することになる。
【0017】更に、図6〜図8で示している第3実施例
においては、段差部9が円周溝109と円周リブ209
とによって構成されており、また、台形ラグ7はその前
後左右の立面部にダイヤモンドカットされた傾斜面10
7を有し、接地部分10については分領リブ207が形
成されている農用車輪1が示されており、その他の構成
は既述の第1実施例と共通し、共通部分は共通符号で示
している。
【0018】図9は本発明の第4実施例を示しており、
弾性輪体5の内径部に、羽根ラグ6間に亘って円弧状の
凹部105を形成したものであり、この凹部105を形
成することによって、旋回時における抵抗を少なくして
回向性を向上できるものとなる。なお、図9において
は、スポーク3を4本とし、このスポーク3をディスク
103で補強しているが、このようなスポーク構成を、
第1〜3実施例にも適用できる。
【0019】また、図9の第4実施例において既述した
第1〜3実施例のいずれかを弾性輪体5に適用すること
はできる。図10(A)(B)(C)は既述した実施例
の農用車輪が例えば田植機の駆動輪(後輪)として装着
するのに適していたのに対し、田植機の操向輪(前輪)
として適した第5実施例であって、羽根ラグ6がなく、
T形、L形、への字形のラグ7としたものでその他は既
述と同じ構成である。
【0020】なお、第1〜5実施例において、リム4は
パイプ材を例示しているが、中実棒材、板材等によって
構成することができる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、深
田、浅田を問わずスリップ率が変化することはなく、良
好な性能を発揮できるし、弾性輪体を構成するゴム量も
少なくてすみ、より安価な農用車輪を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(A)は全体正面
図、(B)は要部の斜視図である。
【図2】図1(A)のX−X線拡大断面図である。
【図3】図1(A)のY−Y線拡大断面図である。
【図4】図1(A)の要部平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示し、(A)は要部の横
断面図、(B)は要部の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す使用状態図である。
【図7】図6の要部平面図である。
【図8】図6の要部横断面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す全体正面図である。
【図10】前輪としたときの第5実施例であり、(A)
は全体正面図、(B)は斜視図、(C)は平面図であ
る。
【符号の説明】 1 農用車輪 4 リム 5 弾性輪体 6 羽根ラグ 7 台形ラグ 8 最大幅部分 9 段差部 10 接地部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のリム(4)を芯として該リム
    (4)の全体を弾性材料で被覆した弾性輪体(5)を備
    え、該弾性輪体(5)の外周部にラグ(7)を一体に備
    えている農用車輪(1)であって、 前記リム(4)の左右両側部位に前記弾性輪体(5)の
    最大幅部分(8)を設け、該最大幅部分(8)よりも径
    外側に段差部(9)を介して幅狭な接地部分(10)を
    備え、該接地部分(10)に前記ラグ(7)が突出され
    ていることを特徴とする農用車輪。
  2. 【請求項2】 前記段差部(9)は、径方向で複数段と
    されていて径方向内外の段差部(9)間に円周方向に延
    伸するリブ(11)を形成していることを特徴とする請
    求項1記載の農用車輪。
  3. 【請求項3】 前記弾性輪体(5)の最大幅部分(8)
    は、前記リム(4)の中心径よりやや径内側とされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の農用車輪。
  4. 【請求項4】 前記段差部(9)は、リム(4)の横断
    面形状において鉛直面(9A)を径外側としこの径内側
    に凹曲面(9B)を連続して形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の農用車輪。
  5. 【請求項5】 前記弾性輪体(5)の最大幅部分(8)
    は50〜80mmとされていて、幅狭な接地部分(10)
    は前記最大幅部分(8)に対して50〜90%とされて
    いることを特徴とする請求項1又は3に記載の農用車
    輪。
  6. 【請求項6】 前記弾性輪体(5)の内周側でかつ羽根
    ラグ(6)間に凹部(105)を形成していることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の農用車輪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107719334A (zh) * 2017-09-29 2018-02-23 曾清民 一种汽车起陷器
CN110615036A (zh) * 2019-09-11 2019-12-27 哈尔滨工程大学 一种适合冰原和雪地以及沙漠地带的快速机动平台

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CN107719334A (zh) * 2017-09-29 2018-02-23 曾清民 一种汽车起陷器
CN107719334B (zh) * 2017-09-29 2019-08-30 浙江智尊保科技股份有限公司 一种汽车起陷器
CN110615036A (zh) * 2019-09-11 2019-12-27 哈尔滨工程大学 一种适合冰原和雪地以及沙漠地带的快速机动平台
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