JPH08267462A - タイヤ加硫機 - Google Patents

タイヤ加硫機

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JPH08267462A
JPH08267462A JP8118499A JP11849996A JPH08267462A JP H08267462 A JPH08267462 A JP H08267462A JP 8118499 A JP8118499 A JP 8118499A JP 11849996 A JP11849996 A JP 11849996A JP H08267462 A JPH08267462 A JP H08267462A
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frame
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夏四郎 嬉野
Hiroyuki Takebayashi
弘行 竹林
Hisashi Mitamura
久 三田村
Kotaro Ozaki
浩太郎 尾崎
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造がシンプルな経済性の高いタイヤ加硫機
を提供する。 【解決手段】 移動モールド16を保持する移動フレー
ム5と固定モールド17を保持する固定フレーム1との
間に締付力を発生されるためのモールド締付手段8が、
前記移動フレーム5に対して支持されるとともに、前記
移動モールド16に対する加熱源を内蔵した上プラテン
15に対して固設される構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上モールドおよび下モ
ールドを型締してグリーンタイヤを加硫成形する加硫成
形部を複数有したタイヤ加硫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ加硫機は、固定された下
モールドに対して上モールドを昇降させ、下モールドと
上モールドとの型締により形成されるキャビティーにグ
リーンタイヤを装填し、グリーンタイヤの内面をブラダ
により押圧させながら加熱することによりグリーンタイ
ヤを加硫成形する加硫成形部を複数有することによっ
て、複数のグリーンタイヤの加硫成形を同時に行える構
成にされている。
【0003】従来、上記のタイヤ加硫機は、例えば特開
昭59−12827号公報や特開平4−358808号
公報に示される直圧方式の場合、加硫成形部を支持する
ため、フロア面に設置されたベースフレームと、ベース
フレームから立ち上げられた複数のサイドフレームと、
これらのサイドフレームの上端に固設されたトップフレ
ームとで枠形状に形成されており、サイドフレーム間の
ベースフレームにより下モールドを保持し、トップフレ
ームに固定された昇降機構を介して上モールドを保持す
ることによって、下モールドに対して上モールドを昇降
させるようになっている。
【0004】尚、上記の直圧方式のタイヤ加硫機の他、
加硫成形部の周囲にサイドフレームに相当する部材を備
えたドームロック(特公平1−24050号公報)およ
びコラムロック(特開平4−332607号公報)方式
等のタイヤ加硫機がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は構造がシンプ
ルな経済性の高いタイヤ加硫機を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、移動モールド16を保持す
る移動フレーム5と固定モールド17を保持する固定フ
レーム1との間に締付力を発生させるためのモールド締
付手段を備えたタイヤ加硫機であって、前記モールド締
付手段8は、前記移動フレーム5に対して支持されると
ともに、前記移動モールド16に対する加熱源を内蔵し
た上プラテン15に対して固設されているものである。
【0007】また請求項2記載の発明は、移動モールド
16を保持する移動フレーム5と固定モールド17を保
持する固定フレーム1とを連結手段3で接続し、前記移
動モールド16と前記固定モールド17に対するモール
ド締付手段8を設け、前記モールド締付手段8の締付反
力を前記連結手段3で受けるようにしたタイヤ加硫機で
あって、前記モールド締付手段8は、前記移動フレーム
5に対して支持されるとともに、前記移動モールド16
に対する加熱源を内蔵した上プラテン15に対して固設
されているものである。
【0008】前述した請求項1又は2記載の発明に関し
て、締付手段が各加硫成形部に設けられた場合には、加
硫成形部間でモールド高さが異なっていても、モールド
高さの差を締付手段のストロークにより吸収することが
できるため、各加硫成形部の移動モールドおよび固定モ
ールドの型締時の締付力を均等にすることが可能にな
る。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の発明において、前記モールド締付手段8はシ
リンダ部材9とロッド部材10とを有し、前記シリンダ
部材9が前記移動フレーム5に支持され、前記ロッド部
材10が前記上プラテン15に固設されているものであ
る。
【0010】また請求項4記載の発明は、請求項1また
は2記載の発明において、前記モールド締付手段8はシ
リンダ部材9とロッド部材10とを有し、前記シリンダ
部材9が前記移動フレーム5に支持され、前記ロッド部
材10が前記上プラテン15に固設されているものであ
る。
【0011】この請求項4記載の発明に関して、各加硫
成形部に設けられた締付手段がモールド高さを調整する
モールド高さ調整機構を備えた場合には、移動モールド
や固定モールドの変更によりモールド高さが変化したと
きに、モールド高さ調整機構により移動モールドと固定
モールドとの位置関係をモールド締付手段に対応させて
調整することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1ないし図
6を用いて説明する。
【0013】本実施例に係るタイヤ加硫機は、図2に示
すように、フロア面に固定されたベースフレーム1(固
定フレーム)を有している。ベースフレーム1の中心部
には、円柱形状のタイロッド3(連結手段)が立設され
ており、タイロッド3は、ベースフレーム1の上方に位
置するトップフレーム5(移動フレーム)の中心部に移
動自在に嵌挿されるようになっている。
【0014】上記のタイロッド3は、ベースフレーム1
に貫設されて固定された基底部3aと、ベースフレーム
1から立ち上げられた中間部3bと、最上部に位置する
頭部3cとを有しており、頭部3cと中間部3bとの間
には、頭部3cおよび中間部3bの径よりも小さな径に
設定された周溝部3dが形成されている。
【0015】上記の周溝部3dには、一対のハーフブロ
ック4・4(ロック手段)が取り付けられるようになっ
ている。ハーフブロック4・4は、図示しないブロック
移動手段によりトップフレーム5の上面に対して平行に
往復移動可能にされている。即ち、ブロック移動手段
は、型締する際に、ハーフブロック4・4同士を当接さ
せる方向に移動させるようになっている一方、型締を解
除する際に、ハーフブロック4・4を互いに反対方向に
移動させるようになっている。また、ハーフブロック4
・4の対向面には、図3(a)・(b)に示すように、
凹面部4a・4aがそれぞれ形成されており、これらの
凹面部4a・4aは、ハーフブロック4・4同士が当接
したときに、周溝部3dよりも僅かに大きな径の貫通穴
を形成するようになっている。これにより、ハーフブロ
ック4・4は、図2に示すように、型締時にタイロッド
3の頭部3cおよびトップフレーム5の上面に当接する
ことによって、トップフレーム5とベースフレーム1と
をタイロッド3を介して固定させるようになっている。
【0016】上記のトップフレーム5には、タイロッド
3が中心位置となるように左右対象に配置された一対の
加硫成形部39・39が設けられている。これらの加硫
成形部39・39は、モールド締付手段8・8(締付手
段)を有しており、モールド締付手段8・8の下端に
は、加熱源を内蔵した上プラテン15が固設されてい
る。
【0017】上記の各モールド締付手段8は、図4に示
すように、中空状のシリンダ部材9と、シリンダ部材9
の中空部に移動自在に密嵌されたロッド部材10とを有
しており、後述のモールド高さ調整機構を介してトップ
フレーム5に支持されている。上記のシリンダ部材9と
ロッド部材10とは、上プラテン15側から第1空間部
12と第2空間部11とをこの順に形成しており、第1
空間部12および第2空間部11には、オイル供給手段
から作動オイルが圧入されるようになっている。そし
て、モールド締付手段8は、第2空間部11に作動オイ
ルが圧入されることによって、ロッド部材10をシリン
ダ部材9から押し出して上プラテン15を図中下方向に
位置する図2のベースフレーム1方向に付勢し、上モー
ルド16(移動モールド)および下モールド17(固定
モールド)間に締付力を発生させるようになっている。
尚、その反力は、トップフレーム5、タイロッド3、お
よびベースフレーム1で受ける。一方、第1空間部12
に作動オイルが圧入されたときに、ロッド部材10をシ
リンダ部材9に引き込んで付勢を解除するようになって
いる。
【0018】上記のモールド締付手段8をトップフレー
ム5に支持させるモールド高さ調整機構は、モールド締
付手段8と一体化されている。具体的には、モールド高
さ調整機構は、シリンダ部材9の下部外周面に形成され
た雄ねじ部9aと、トップフレーム5の隔壁に回転自在
に密嵌されたナット部材13とを有している。ナット部
材13の内周面には、上記の雄ねじ部9aに螺合される
雌ねじ部13aが形成されている。一方、ナット部材1
3の外周面には、突設ギヤ部13bが形成されており、
突設ギヤ部13bは、トップフレーム5の隔壁に回転自
在に軸支されたピニオン14と歯合されている。また、
突設ギヤ部13bは、トップフレーム5の隔壁に形成さ
れた保持部5aにより支持されており、ナット部材13
を上下方向に固定させるようになっている。尚、ナット
部材13の回転によるシリンダ部材9の昇降のために、
シリンダ部材9には、図示していないが廻り止め機構が
別途設けられている。
【0019】これにより、ナット部材13は、シリンダ
部材9との螺合により、シリンダ部材9を有するモール
ド締付手段8をトップフレーム5に対して上下方向に固
定させるようになっていると共に、ピニオン14が図示
しない回転駆動手段により回転したときに、回転量に応
じた移動量でシリンダ部材9を上下方向に移動させるよ
うになっている。
【0020】上記のモールド締付手段8に設けられた上
プラテン15の下面には、図2に示すように、上モール
ド16が設けられており、上モールド16は、加硫成形
時に上プラテン15の加熱源により加熱されるようにな
っている。上モールド16の下方には、下モールド17
が配置されており、この下モールド17と上モールド1
6との型締時に形成されるキャビティーにグリーンタイ
ヤ7が装填されるようになっている。
【0021】上記の下モールド17は、上プラテン15
と同様に加熱源を内蔵した下プラテン18を介してベー
スフレーム1に固設されており、下モールド17の中心
部には、中心機構19の昇降ロッド20が貫設されてい
る。そして、昇降ロッド20は、ブラダ21を支持して
おり、ブラダ21は、キャビティーに装填されたグリー
ンタイヤ7の内面を外方向に付勢するようになってい
る。
【0022】上記の上モールド16を上プラテン15お
よびモールド締付手段8を介して支持するトップフレー
ム5は、図1に示すように、ベースフレーム1に固設さ
れたフレーム昇降シリンダ6(昇降手段)により支持さ
れている。フレーム昇降シリンダ6は、タイロッド3に
沿って配置されており、シリンダロッド6aの先端がト
ップフレーム5の下面に固設されている。
【0023】また、トップフレーム5の背面(図中右側
面)には、フレームガイド部材29・29が設けられて
いる。これらのフレームガイド部材29・29は、タイ
ロッド3の軸芯に平行に立設されたフレームガイドレー
ル30に移動自在に係合されている。そして、トップフ
レーム5は、フレーム昇降シリンダ6がシリンダロッド
6aを押し出すことによりフレームガイドレール30に
沿って上昇し、タイロッド3から抜脱されて図示2点鎖
線で示す最高位置に到達可能になっている一方、フレー
ム昇降シリンダ6がシリンダロッド6aを引き込むこと
によりフレームガイドレール30に沿って下降し、タイ
ロッド3を嵌挿して図示実線で示す最低位置に到達可能
になっている。
【0024】また、トップフレーム5の前面(図中左側
面)には、タイヤ載置台40に載置された加硫成形前の
グリーンタイヤ7を上モールド16および下モールド1
7間に搬送するローダ手段27が設けられている。ロー
ダ手段27は、フレーム昇降シリンダ6によりトップフ
レーム5と共に昇降するようになっており、トップフレ
ーム5の前面に設けられたローダガイドレール22と、
ローダガイドレール22に移動自在に係合されたローダ
ガイド部材23と、ローダガイド部材23に設けられた
旋回手段25と、旋回手段25に設けられたローダチャ
ック26とを有している。
【0025】上記のローダガイドレール22は、タイロ
ッド3の軸芯に平行となるように設けられており、ロー
ダガイドレール22およびローダガイド部材23は、加
硫成形前のグリーンタイヤ7の載置高さに対応するよう
にローダチャック26の高さ位置を調整する際に使用さ
れるようになっている。また、旋回手段25は、支持部
材24を介してローダガイド部材23に固設されてお
り、回動部材25aと、この回動部材25aの回動中心
に設けられた回動軸25bと、回動軸25bの下端部に
設けられ、先端部が回動軸25bの軸芯から離れるよう
に形成された旋回部材25cとからなっている。
【0026】上記の回動軸25bは、軸芯がタイロッド
3の軸芯に平行となるように設定されていると共に、下
端部が上モールド16の下面よりも下方に位置するよう
に垂下されており、この下端部に設けられた旋回部材2
5cの先端部には、グリーンタイヤ7を保持可能なロー
ダチャック26が設けられている。そして、このような
構成を有したローダ手段27は、図5に示すように、加
硫成形部39・39に対応して左右一対に配置されてお
り、回動部材25aを回動させることにより旋回部材2
5cを介してローダチャック26を旋回させ、タイヤ載
置台40に載置された加硫成形前のグリーンタイヤ7を
加硫成形部39に搬送させるようになっている。
【0027】一方、図1に示すように、トップフレーム
5の背面側(図中右側)には、アンローダ手段31が配
置されている。アンローダ手段31は、フレームガイド
レール30およびフロア面に両端が固定された垂直フレ
ーム32により支持されており、図5に示すように、上
モールド16等を備えた各加硫成形部39・39に対応
するように左右一対に設けられている。
【0028】上記のアンローダ手段31は、図1に示す
ように、タイロッド3の軸芯に平行な軸芯を有するよう
に垂直フレーム32に固設されたアンローダ昇降シリン
ダ33およびガイドシャフト34と、ガイドシャフト3
4が移動自在に嵌挿され、アンローダ昇降シリンダ33
のシリンダロッド33aの先端が固設されたアンローダ
ガイド部材35と、アンローダガイド部材35の側方に
設けられた旋回部材36と、旋回部材36の先端に設け
られたアンローダチャック37とを有している。
【0029】また、アンローダ手段31を支持する垂直
フレーム32は、ポストキュアインフレータ28も支持
している。ポストキュアインフレータ28は、上部タイ
ヤ保持部28aと下部タイヤ保持部28bとを上下に固
定した状態で備えており、これらのタイヤ保持部28a
・28bは、グリーンタイヤ7を保持したときにグリー
ンタイヤ7内に高圧エアを圧入してグリーンタイヤ7を
膨張冷却させるようになっている。
【0030】また、アンローダ昇降シリンダ33は、シ
リンダロッド33aを押し出すことによりアンローダガ
イド部材35をガイドシャフト34に沿わせて下降させ
るようになっていると共に、シリンダロッド33aを引
き込むことによりアンローダガイド部材35をガイドシ
ャフト34に沿わせて上昇させるようになっている。ア
ンローダガイド部材35の最高到達位置は、アンローダ
チャック37に保持されたグリーンタイヤ7が上部タイ
ヤ保持部28aよりも上方に位置するように設定されて
いる。一方、アンローダガイド部材35の最低到達位置
は、アンローダチャック37に保持されたグリーンタイ
ヤ7が膨張冷却後のグリーンタイヤ7を搬送する搬送台
38よりも上方に位置するように設定されている。
【0031】上記の搬送台38は、図5に示すように、
ポストキュアインフレータ28と加硫成形部39との間
に配設されている。これにより、アンローダ手段31
は、旋回角度を3段階に設定することによって、加硫成
形部39からのグリーンタイヤ7の取り出しと、ポスト
キュアインフレータ28へのグリーンタイヤ7の搬入お
よび搬出と、膨張冷却後のグリーンタイヤ7の搬送台3
8への搬送とを行うようになっている。
【0032】上記の構成において、タイヤ加硫機の動作
について説明する。タイヤ載置台40に載置された加硫
成形前のグリーンタイヤ7を加硫成形部39に搬入する
場合、図1に示すように、ローダチャック26がタイヤ
載置台40の上方に位置するように旋回手段25により
旋回されることになる。そして、ハーフブロック4・4
を離反させた状態でトップフレーム5がフレーム昇降シ
リンダ6により下降されることによって、ローダチャッ
ク26がトップフレーム5と共に下降してタイヤ載置台
40上のグリーンタイヤ7に内挿されることになる。
【0033】ローダチャック26がグリーンタイヤ7を
保持すると、フレーム昇降シリンダ6がトップフレーム
5と共にローダチャック26を上昇させることになる。
この際、フレーム昇降シリンダ6は、トップフレーム5
と共に上モールド16も上昇させており、上モールド1
6を下モールド17の上方に移動させることになる。そ
して、ローダチャック26により保持されたグリーンタ
イヤ7が下モールド17よりも上方の所定位置に到達し
た時に、フレーム昇降シリンダ6による上昇が停止され
ることになる。この後、旋回手段25によりローダチャ
ック26が旋回されることによって、グリーンタイヤ7
が加硫成形部39の上モールド16と下モールド17と
の間に搬送され、下モールド17に載置されることにな
る。
【0034】次に、ローダチャック26が旋回手段25
の旋回により加硫成形部39から退避された後、トップ
フレーム5がフレーム昇降シリンダ6により下限位置ま
で下降されることになる。そして、ハーフブロック4・
4同士が当接するように移動されることによって、ハー
フブロック4・4がタイロッド3の周溝部3dに嵌合さ
れることになる。これにより、トップフレーム5は、ハ
ーフブロック4・4、周溝部3d、および頭部3cとか
らなるロック機構によりタイロッド3に固定されること
によって、タイロッド3を介してベースフレーム1と固
定されることになる。
【0035】この後、図4に示すように、モールド締付
手段8の第2空間部11に作動オイルが圧入され、ロッ
ド部材10が押し出されることによって、図2に示すよ
うに、上モールド16が下モールド17方向に押し下げ
られることになる。そして、上モールド16の押し下げ
により上モールド16と下モールド17とが型締される
と、上モールド16および下モールド17が加熱される
と共に、キャビティーに装填されたグリーンタイヤ7の
内面がブラダ21により押圧されることによって、グリ
ーンタイヤ7が加硫成形されることになる。
【0036】次に、グリーンタイヤ7の加硫成形が完了
すると、ハーフブロック4・4が離反された後、図1に
示すように、トップフレーム5がフレーム昇降シリンダ
6により上昇されることによって、上モールド16が下
モールド17から離反されることになる。この後、アン
ローダガイド部材35がアンローダ昇降シリンダ33に
より上モールド16と下モールド17との中間位置に移
動され、アンローダチャック37が下モールド17の上
方に位置するように旋回して加硫済タイヤ7を保持する
ことになる。
【0037】加硫済タイヤ7を保持したアンローダチャ
ック37は、下モールド17から加硫済タイヤ7を取り
出し、加硫成形部39とポストキュアインフレータ28
との中間位置まで旋回することになる。そして、ポスト
キュアインフレータ28の上部タイヤ保持部28aまた
は下部タイヤ保持部28bに対応する高さ位置に到達す
るまで、アンローダチャック37がアンローダ昇降シリ
ンダ33により上昇されることになる。この後、アンロ
ーダチャック37がポストキュアインフレータ28方向
へ旋回されることによって、加硫済タイヤ7がポストキ
ュアインフレータ28の上部タイヤ保持部28aまたは
下部タイヤ保持部28bに装着されることになる。
【0038】ポストキュアインフレータ28による加硫
済タイヤ7の膨張冷却が完了すると、図5に示すよう
に、アンローダチャック37が加硫済タイヤ7を保持し
て加硫成形部39とポストキュアインフレータ28との
中間位置まで旋回することになる。そして、アンローダ
チャック37が下降されることによって、加硫済タイヤ
7が搬送台38に載置されることになる。
【0039】尚、本実施例においては、図1および図2
に示すように、ベースフレーム1を固定フレームとし、
トップフレーム5を移動フレームとして説明している
が、これに限定されることはなく、ベースフレーム1を
移動フレームとし、トップフレーム5を固定フレームと
しても良い。また、タイロッド3は、上記の固定フレー
ムおよび移動フレームのいずれに固定されていても良
く、移動フレームは、左右方向に移動するようになって
いても良い。即ち、タイヤ加硫機は、本実施例の昇降縦
型方式であっても良いし、左右横型方式であっても良
い。そして、タイロッド3を固定フレームに固定した場
合には、安定した締付状態を得ることができる。また、
タイロッド3を移動フレームに固定し、ロック手段を固
定フレームに設けた場合には、ロックを作動させる配管
等が移動フレームと共に昇降しないため、機構を簡単化
することができる。さらに、タイロッド3は、加硫成形
部39・39の中心位置に配置されているが、これに限
定されることなく、加硫成形部39・39間であれば、
中心位置から外れていても良い。また、加硫成形部39
は、2基に限定されることはなく3基以上であっても良
い。また、ハーフブロック4・4による固定の代わり
に、ピン装入やバイヨネット等によりタイロッド3が固
定されるようになっていても良い。さらに、移動フレー
ムおよび固定フレームを連結するタイロッド3が分割し
て両フレームに固設され、分割したタイロッド3同士を
固定することによって、移動フレームと固定フレームと
が固定されるようになっていても良い。
【0040】以上のように、本実施例のタイヤ加硫機
は、上モールド16(移動モールド)および下モールド
17(固定モールド)を型締してグリーンタイヤを加硫
成形する加硫成形部39を複数有しており、加硫成形部
39の下モールド17を保持したベースフレーム1と、
加硫成形部39の上モールド16を保持したトップフレ
ーム5(移動フレーム)と、ベースフレーム1に対して
トップフレーム5を昇降させるフレーム昇降シリンダ6
(昇降手段)と、加硫成形部39間に配置され、ベース
フレーム1とトップフレーム5を接続するタイロッド3
(連結手段)と、ベースフレーム1とトップフレーム5
とをタイロッド3を介して固定させるハーフブロック4
(ロック手段)と、上モールド16および下モールド1
7間に設けられたモールド締付手段8(締付手段)とを
有し、締付反力をタイロッド3で受けるようにしたこと
を特徴としている。
【0041】これにより、加硫成形部39の支持は、ベ
ースフレーム1とトップフレーム5と加硫成形部39・
39間に配置されたタイロッド3とにより行なわれるこ
とになる。従って、加硫成形部39の両側にサイドフレ
ームが配置される直圧方式やドームロック方式、コラム
ロック方式等のタイヤ加硫機よりも、小型化することが
可能になっている。また、タイロッド3が加硫成形部3
9・39間に配置されることによって、モールド16・
17を交換する際の作業性を向上させることが可能にな
っていると共に、上述のように、旋回によるグリーンタ
イヤおよび加硫済タイヤ7の搬送が可能になり、ローダ
手段27およびアンローダ手段31の設計の自由度を拡
大させることが可能になっている。
【0042】また、本実施例のタイヤ加硫機は、モール
ド締付手段8が各加硫成形部39に設けられていること
を特徴とすることによって、モールド高さの差をモール
ド締付手段8のストロークにより吸収させて各加硫成形
部39の上モールド16および下モールド17の型締時
の締付力を均等にすることが可能になっている。さら
に、左右のモールド高さ調整誤差を締付手段のストロー
クで吸収できると共に、上下モールドにタイヤゴムが噛
み込んだときにも締付手段のストロークで吸収させるこ
とができる。
【0043】また、本実施例のタイヤ加硫機は、各加硫
成形部39に設けられたモールド締付手段8がモールド
高さを調整するモールド高さ調整機構を備えていること
を特徴としている。これにより、上モールド16や下モ
ールド17の変更によりモールド高さが変化した場合、
モールド高さ調整機構により上モールド16と下モール
ド17との位置関係をモールド締付手段8に対応させて
調整することが可能になり、モールド締付手段8を調整
する手間を省くことが可能になっている。
【0044】また、本実施例のタイヤ加硫機は、タイロ
ッド3が加硫成形部39・39間の中心位置に配置され
ていることを特徴とすることによって、各加硫成形部3
9の型締時における装置の安定性を向上させることが可
能になっている。
【0045】また、本実施例のタイヤ加硫機には、フレ
ーム昇降シリンダ6により昇降されるトップフレーム5
にローダ手段27が設けられていることを特徴としてい
る。これにより、フレーム昇降シリンダ6をトップフレ
ーム5の昇降とローダ手段27の昇降とに共用している
ため、ローダ手段27に要する部品点数を削減すること
が可能になり、ひいては保守作業の容易化およびコスト
の低減化が可能になっている。
【0046】また、本実施例のタイヤ加硫機には、加硫
成形部39からの加硫済タイヤ7の取り出し工程と、固
定されたタイヤ保持部28a・28bを有したポストキ
ュアインフレータ28への加硫済タイヤ7の搬送工程
と、ポストキュアインフレータ28から搬送台38への
加硫済タイヤ7の搬送工程とを行うアンローダ手段31
が設けられていることを特徴としている。これにより、
アンローダ手段31により上記の工程を行うことができ
るため、加硫成形後の加硫済タイヤ7を搬送する機構が
簡単になり、加硫成形後の後工程に要する部品点数の削
減による保守作業の容易化およびコストの低減化が可能
になっている。
【0047】尚、本実施例においては、モールド締付手
段8が各加硫成形部39に設けられているが、これに限
定されることはない。即ち、図6に示すように、トップ
フレーム5とハーフブロック4との間にモールド締付手
段8を設け、ハーフブロック4による固定後にモールド
締付手段8がトップフレーム5をベースフレーム1方向
に押圧することによって、上モールド16および下モー
ルド17間に締付力を発生させる構成になっていても良
い。そして、この構成の場合には、最小限のモールド締
付手段8により全加硫成形部39の型締を行うことがで
きるため、型締に要する部品点数を削減することが可能
にあり、ひいては保守作業の容易化およびコストの低減
化が可能になっている。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3記
載の発明は、モールド締付手段が移動フレームに設けら
れたものであり、最小限の締付手段により全加硫成形部
の型締に要する部品点数を削減する事が可能になり、ひ
いては保守作業の容易化およびコストの低減化が可能に
なるという効果を奏する。
【0049】請求項4記載の発明は、以上説明した効果
に加えて、モールド締付手段とモールド高さ調整機構を
1ユニットにすることによって、経済的構造となり、ま
た、締付手段は万一の油圧配管等の異常破損時のため短
ストロークとされるが、モールド高さ調整機構と組み合
わすことにより所要高さ範囲のモールドに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ加硫機が型締した状態を側面視した説明
図である。
【図2】タイヤ加硫機が型締した状態を正面視した説明
図である。
【図3】ハーフブロックを示すものであり、(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図4】モールド締付手段の縦断面図である。
【図5】タイヤ加硫機に設けられたローダ手段およびア
ンローダ手段の動作を示す説明図である。
【図6】タイヤ加硫機の変形例を示すものであり、タイ
ロッドにモールド締付手段が設けられた構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 3 タイロッド 4 ハーフブロック 5 トップフレーム 6 フレーム昇降シリンダ 7 グリーンタイヤ 8 モールド締付手段 9 シリンダ部材 10 ロッド部材 13 ナット部材 14 ピニオン 16 上モールド 17 下モールド 25 旋回手段 26 ローダチャック 27 ローダ手段 28 ポストキュアインフレータ 31 アンローダ手段 32 垂直フレーム 33 アンローダ昇降シリンダ 36 旋回部材 37 アンローダチャック 38 搬送台 39 加硫成形部 40 タイヤ載置台
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 (72)発明者 尾崎 浩太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動モールド16を保持する移動フレー
    ム5と固定モールド17を保持する固定フレーム1との
    間に締付力を発生させるためのモールド締付手段を備え
    たタイヤ加硫機であって、 前記モールド締付手段8は、前記移動フレーム5に対し
    て支持されるとともに、前記移動モールド16に対する
    加熱源を内蔵した上プラテン15に対して固設されてい
    ることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 移動モールド16を保持する移動フレー
    ム5と固定モールド17を保持する固定フレーム1とを
    連結手段3で接続し、前記移動モールド16と前記固定
    モールド17に対するモールド締付手段8を設け、前記
    モールド締付手段8の締付反力を前記連結手段3で受け
    るようにしたタイヤ加硫機であって、 前記モールド締付手段8は、前記移動フレーム5に対し
    て支持されるとともに、前記移動モールド16に対する
    加熱源を内蔵した上プラテン15に対して固設されてい
    ることを特徴とするタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、
    前記モールド締付手段8はシリンダ部材9とロッド部材
    10とを有し、前記シリンダ部材9が前記移動フレーム
    5に支持され、前記ロッド部材10が前記上プラテン1
    5に固設されているタイヤ加硫機。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の発明において、
    前記モールド締付手段8はモールド高さ調整機構13と
    一体化され、前記モールド高さ調整機構13を介して前
    記モールド締付手段8が前記移動フレーム5に支持され
    ているタイヤ加硫機。
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