JPH08265465A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH08265465A
JPH08265465A JP7090132A JP9013295A JPH08265465A JP H08265465 A JPH08265465 A JP H08265465A JP 7090132 A JP7090132 A JP 7090132A JP 9013295 A JP9013295 A JP 9013295A JP H08265465 A JPH08265465 A JP H08265465A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロッタ系におけるヒーターの消費電力を節
減することによって、省エネルギー化を図ると共に、相
手方からの着呼等に対して十分な対応を可能にする。 【構成】 CPU等の電源5Vをオフにする省エネモー
ドにおいて、着呼を検知したとき、電源5Vをオンにし
てシステムを立ち上げる際に、スキャナ系のイニシャル
を遅らせ、その前に着呼での起動を確認する。 【効果】 プロッタ系の消費電力が節減されると同時
に、省エネモードでない従来の通常のフローと同一の処
理によって、ダイヤルインでの6秒以内の着呼対応が可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画情報蓄積メモリを
有するファクシミリ装置に係り、特に、プロッタ系にお
けるヒーターの消費電力を節減することによって、省エ
ネルギー化を図ると共に、相手方からの着呼等に対して
十分な対応を可能にしたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ファクシミリ装置等の電子装
置では、できるだけ少ない消費電力で動作が行える機能
が求められている。例えば、複写機においては、熱定着
装置内の加熱ローラを所定の温度に保つ調温モードと、
待機状態にあって加熱ローラ内の加熱ヒーターへの通電
を停止する省エネモードとを設け、ユーザが原稿台カバ
ーを開いた使用時に、省エネモードから調温モードに移
行させることによって、加熱ヒーターでの消費電力を節
減させている(特開平1−284886号公報)。
【0003】ところで、ファクシミリ装置においては、
プロッタの加熱(定着用)に使用されるヒーターは、消
費電力は大きいが、実際にプロッタが動作する時間は、
受信時のみであり、極めて短い時間である。しかしなが
ら、ファクシミリ装置では、規定により着呼に対しては
6秒以内に着呼応答を行う必要がある。そのため、複写
機のように、待機状態で加熱ヒーターへの通電を停止す
る方法では対応することができない、という問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、ファク
シミリ装置において要求される6秒以内の着呼対応を可
能にすると共に、プロッタ系におけるヒーターの消費電
力を節減して省エネルギー化を実現したファクシミリ装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
画情報蓄積メモリを有し、CPU等の中央処理装置によ
ってシステム制御を行うファクシミリ装置において、C
PU等の中央処理装置の電源である5Vをオフする省エ
ネモードを設定する5Vオフの省エネモード設定手段
と、5Vオフの省エネモードの設定時に着呼の有無を監
視し、着呼の検知により前記CPU等の中央処理装置の
電源5Vをオンにする省エネモード制御手段とを備え、
5Vオフの省エネモードの設定時に前記省エネモード制
御手段によって着呼を検知し、電源5Vをオンにしてシ
ステムを立ち上げる際に、スキャナ系のイニシャルを実
行する前に着呼での起動を確認し、着呼での起動時には
直ちに応答するように構成している。
【0006】第2に、上記第1のファクシミリ装置にお
いて、低コストで、CPU等の中央処理装置のスピード
も早くないマシンのときは、5Vオフの省エネモードに
おけるダイヤルインでの着呼について、代行受信するよ
うに構成している。
【0007】第3に、画情報蓄積メモリを有し、CPU
等の中央処理装置によってシステム制御を行うファクシ
ミリ装置において、ヒーターオンの通常モードと、ヒー
ター予熱の省エネモードと、ヒーターオフの省エネモー
ドとを設定するモード設定手段を備え、前記CPU等の
中央処理装置の電源5Vがオン状態で、かつ、プリンタ
インターフェース装着時において、ヒーター予熱の省エ
ネモードあるいはヒーターオンの通常モードの設定時
に、オペレーション操作からのリモートプリントフロー
の操作が行われたときは、ヒーターオフの省エネモード
に切り換えて、ホスト装置からの画データ出力を一定時
間待ち、リモートプリントの終了後、元のヒーター予熱
の省エネモードあるいはヒーターオンの通常モードに戻
すように構成している。
【0008】第4に、画情報蓄積メモリあるいはハード
ディスク等の画データ蓄積手段を有し、CPU等の中央
処理装置によってシステム制御を行うファクシミリ装置
において、夜間タイマーの省エネモードを設定するモー
ド設定手段を備え、夜間タイマーの省エネモードの設定
中で、かつ、プリンタインターフェース装着時におい
て、ホスト装置から画データ出力があったときには、前
記画情報蓄積メモリあるいはハードディスク等の画デー
タ蓄積手段へ蓄積するように構成している。
【0009】第5に、上記第4のファクシミリ装置にお
いて、夜間タイマーの省エネモードの解除後に、代行受
信およびプリンタモード受信を出力するときは、同一種
類の受信出力を先に出力し終った後に、他の種類の受信
出力を出力するように構成している。
【0010】第6に、画情報蓄積メモリあるいはハード
ディスク等の画データ蓄積手段を有し、CPU等の中央
処理装置によってシステム制御を行うファクシミリ装置
において、通信管理レポートや送信結果レポート等の確
認レポート上に、リモートプリントによる直接/メモリ
送信については、リモートプリントによる送信であるこ
とを示す記号等を記載するように構成している。
【0011】
【発明の原理と作用】この発明では、ファクシミリ装置
の省エネルギー化を実現するために、プロッタのヒータ
ーのオン/オフと共に、システムを制御するCPUのオ
ン/オフとを組合せた省エネモードを設定している。説
明の順序として、まず、この発明のファクシミリ装置が
前提とする動作モードについて述べる。
【0012】まず、省エネルギー化とは直接関係のない
通常の動作モードである。すなわち、プロッタが、直ち
に書き込むことが可能な状態(ヒーターオンの通常モー
ド)にされている動作モードである。これに対して、次
の2つのモードは、プロッタを加熱するための電力を節
約する省エネモードである。
【0013】1番目は、ヒーターが予熱状態にあって短
時間で書き込み可能になる状態(以下、ヒーター余熱の
省エネモードという)に保持されているモードである。
2番目は、ヒーターがオフの状態にあって、プロッタ
は、すぐには書き込むことができない状態(以下、ヒー
ターオフの省エネモードという)に保持されているモー
ドである。これら3つのモードでは、いずれも、CPU
を作動状態にしておくために、その電源(5V)がオン
に保持されている。
【0014】したがって、省エネモードとしては、ヒー
ター余熱の省エネモードと、ヒーターオフの省エネモー
ドの2つのモードを設定するようにしている。次に、3
番目の省エネモードとして、CPUについても不作動状
態にすることが可能であり、この場合には、その電源5
Vをオフにする(以下、5Vオフの省エネモードとい
う)。
【0015】この3番目の省エネモードは、モード設定
状態ではシステムの監視ができなくなるので、他に小規
模のCPU(例えば4ビット・マイクロコンピュータ)
を設けておき、小電力での監視を行う。なお、ヒーター
もオフ状態にされるので、省エネルギーの効果は大きい
モードである。最後に、従来の夜間タイマーモードも、
1つの省エネモード(4番目の省エネモード)とし、設
定された時刻になった時点でタイマーが作動したとき、
ヒーターをオフにすると共に、ファイルの自動出力を禁
止する(以下、夜間タイマーの省エネモードという)。
【0016】ファクシミリ装置のプロッタによる記録
は、ユーザが受信記録紙(ハードコピー)を見るために
必要であり、夜間のように、ユーザが装置から離れてい
る状態では、直ちにプロッタを動作させなくてもよい。
したがって、4番目の省エネモードは、夜間において効
果が大きい。以上の4種類の省エネモードと、通常の動
作モードとが、この発明のファクシミリ装置が前提とす
る動作モードである。
【0017】この発明では、以上の4種類の省エネモー
ドが設定できるようにし、それぞれの省エネモードにお
いて、相手方からの着呼やプリント要求等があっても、
十分に対応できるようにしている(請求項1から請求項
6の発明)。そして、第1の発明は、4種類の省エネモ
ードの内、3番目の5Vオフの省エネモードに関連して
おり、特に、ダイヤルインでの6秒以内の着呼対応を可
能にしている。
【0018】第2の発明は、第1の発明の改良であり、
同様に、3番目の5Vオフの省エネモードに関連してい
る。第3の発明は、2番目のヒーターオフの省エネモー
ドに関連しているが、ヒーターオンの通常モードと、1
番目のヒーター予熱の省エネモードとを前提としてい
る。
【0019】第4の発明は、4番目の夜間タイマーの省
エネモードに関連している。第5の発明は、第4の発明
の改良であり、同様に、4番目の夜間タイマーの省エネ
モードに関連している。第6の発明は、第3の発明の改
良であり、同様の動作モードに関連するが、リモートプ
リントに関する発明であって、ヒーターのオン/オフと
は直接関連を有していないが、省エネモードの設定と装
置の多機能化によって生じる問題を解決している。
【0020】以上が、この発明のファクシミリ装置にお
ける動作モードと省エネモードとの対応関係である。そ
して、第1の発明のファクシミリ装置では、5Vオフの
省エネモードを設定した状態において、ダイヤルイン時
のリンギングでのシステム立ち上げで、6秒以内に着呼
することを可能にするために、スキャナ系のイニシャル
を遅らせ、その前に、着呼での起動を確認することによ
って、5Vオフの省エネモードでのダイヤルイン機能を
可能にする(請求項1の発明)。
【0021】第2の発明のファクシミリ装置では、第1
のファクシミリ装置において、低コストマシンで、CP
Uのスピードが早くない場合は、5Vオフの省エネモー
ドにおけるダイヤルインでのシステム立ち上げ時は、代
行受信とすることにより、5Vオフの省エネモードで、
メカ系の初期立ち上げが遅い低コストマシンにおいて
も、ダイヤルイン機能を可能にする(請求項2の発
明)。第3の発明のファクシミリ装置では、プリンタI
/F装着時における省エネモードにおいて、リモートプ
リントの設定を実行した時点で、リモートプリントは送
信での機能であり、プロッタを使用する必要がないた
め、ヒーターは立ち上げないで、ヒーターをオフ(ヒー
ターオフの省エネモード)状態に保つことによって、リ
モートプリント中でも、省エネモードを実現する(請求
項3の発明)。
【0022】第4の発明のファクシミリ装置では、夜間
タイマーの省エネモードの設定状態では、ファクシミリ
本体は、ヒーターオフに固定されているため、ホスト装
置からプリンタモードで画データを出力することができ
ない、という不都合を解消するために、SAF/HDへ
の蓄積を可能にすることによって、夜間タイマーの省エ
ネモードの設定状態においても、ホスト装置からのプリ
ンタ出力モードを可能にする(請求項4の発明)。第5
の発明のファクシミリ装置では、第4のファクシミリ装
置によって、夜間タイマーの省エネモードの設定状態で
プリンタモード受信も可能になると、省エネモードの解
除時、または夜間タイマーの動作終了時に、ファクシミ
リ本体が受信した順番で出力すると、ファクシミリ受信
とプリンタモード受信のファイルが混在して出力される
ことにより、区別がつかなくなる、という不都合を解消
するために、プリンタモード受信のファイルは、ファク
シミリ受信のファイルを出力し終わった後に出力するよ
うに制御することによって、ユーザが2種類のファイル
が容易に区別可能とする(請求項5の発明)。
【0023】第6の発明のファクシミリ装置では、第3
のファクシミリ装置においては、ユーザがファクシミリ
本体から離れていた状態で、リモートプリントで画デー
タを送信したときは、送信結果をすぐに見ることができ
ないために、確認レポートにリモートプリントで送信し
たファイルであることを記載する。このように、確認レ
ポートに記載することによって、ファクシミリで送信し
た画像記録や、リモートプリントで送信した画像記録が
混在している場合でも、リモートプリントでの送信結果
のみを知ることができることを可能にする(請求項6の
発明)。
【0024】
【実施例1】次に、この発明のファクシミリ装置につい
て、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明す
る。この実施例は、主として請求項1の発明に対応して
いるが、請求項2から請求項6の発明にも関連してい
る。この第1の実施例では、5Vオフの省エネモードの
設定中におけるダイヤルイン時には、直ちにCPUを作
動状態にしてプロトコルを起動させると共に、プロッタ
系をイニシャルする点に特徴を有している。
【0025】一般的に、電源をオンにした瞬間にリンギ
ングが発生するタイミングは極めてまれな場合であり、
システム立ち上げに際して、プロッタやスキャナを構成
する機械的動作系(メカニック系)のイニシャル時間に
格別の制約はなかった。ところが、ファクシミリ装置に
おいては、ダイヤルインモードでは、6秒以内に着呼
(1次応答)を返答しければならない。
【0026】しかしながら、5Vオフの省エネモードが
設定されると、ユーザが使用していない期間、あるいは
着呼(リンギング)があるまで、常に5Vオフの状態に
なっており、CPUも不作動状態である。そこで、この
5Vオフの省エネモードの設定状態で、リンギングによ
ってCPUが立ち上ったときは、ダイヤルインモードで
の6秒以内に着呼の返答を可能にするために、直ちにプ
ロトコルを起動させ、ダイヤルインの前制御をプロトコ
ルで完了させる。
【0027】図1は、この発明のファクシミリ装置につ
いて、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック図で
ある。図において、1はCPU、2はROM、3はRA
M、4はDCR、5はオペポート、6はSAF(画情報
蓄積メモリ)、7は省エネモード制御部で、7aは省エ
ネキー、7bは4ビット・マイクロコンピュータ、8は
NCU、9はモデム、10はスキャナ、11はプロッ
タ、12はプリンタコントローラ、13はホスト装置
(パーソナルコンピュータや電子ファイリング装置
等)、14はシステムバスを示し、S1は省エネモード
の設定/解除を指示するモード設定/解除信号、S2は
呼出し信号、S3はCPU起動信号を示す。
【0028】この図1に示したファクシミリ装置には、
先に述べた省エネモードによる動作を可能にするため
に、省エネモード制御部7が設けられている。この省エ
ネモード制御部7は、省エネモードを設定するための省
エネキー7aと、省エネキー7aが押されたかどうか、
あるいは着呼があったかどうかの判断等を行うために、
制御用の4ビット・マイクロコンピュータ(以下、4ビ
ットマイコンという)7bとから構成されている。
【0029】また、プロッタ11によるプリンタ機能を
使用して、パーソナルコンピュータや電子ファイリング
装置等(以下、ホスト装置と総称する)からの出力を可
能にするために、プリンタコントローラ12が付加され
ている。その他の構成と動作は、従来のファクシミリ装
置と基本的に同様である。理解を容易にするために、最
初に、従来と同様の構成と動作について、簡単に説明す
る。
【0030】CPU1は、図1のファクシミリ装置のシ
ステム全体の制御を司る機能を有する制御手段である。
ROM2は、システムを制御するプログラム等が格納さ
れるメモリである。RAM3は、CPU1のワーキング
エリアとして使用されるメモリである。DCR4は、読
み込んだ画像情報を符号化して圧縮したり、受信した画
像情報を記録するために復号化する機能を有している。
【0031】オペポート(操作表示部)5は、テンキー
やLCD(液晶)等を備え、各操作を行うための操作・
表示手段である。SAF(画情報蓄積メモリ)6は、送
信する画像情報や受信した画像情報等が記憶される大容
量のメモリである。NCU8は、公衆回線と図1のファ
クシミリ装置とのインターフェース回路となる網制御装
置である。
【0032】モデム9は、画情報信号を変調・復調した
り、各種通信信号を発生する機能を有している。スキャ
ナ10は、画情報を読み込むための入力手段である。プ
ロッタ11は、受信した画像情報を記録する出力手段で
ある。また、プリンタコントローラ12と、ホスト装置
13は、プロッタ11によるプリンタ機能を使用するた
めに付加されたブロックである。以上が、従来と共通す
るファクシミリ装置の構成と動作の概要である。
【0033】次に、新たに付加された省エネモード制御
部7について説明する。すでに述べたように、この第1
の実施例では、省エネ化のために、ユーザが使用してい
ないときには、常に、5Vオフの状態になっている。そ
のため、ユーザが使用しない(送信を行わない)ときに
は、図1のシステムを制御するCPU1は不動作状態で
あり、省エネモード制御部7が相手方からの着呼の有無
を監視している。
【0034】詳しくいえば、省エネモード制御部7に
は、4ビットマイコン7bが設けられている。この4ビ
ットマイコン7bは、省エネキー7aからの省エネモー
ドの設定/解除を指示するモード設定/解除信号S1に
よって、5Vオフの省エネモードが設定された状態で
は、NCU8からの呼出し信号S2の有無をチェックす
る。そして、呼出し信号S2を検出すると、CPU1に
対してCPU起動信号S3を送出する。
【0035】すでに述べたように、ダイヤルインモード
では、6秒以内に着呼を返答する必要がある。この場合
に、このようにリンギングによってCPU1が立ち上が
ったときも、電源オン時(主電源投入時)と同様の動作
を行うと、プロッタ系やスキャナ系等のメカニック系の
初期立ち上げに所定の時間を要する。もし、これらの立
ち上げ処理が遅くなると、着呼までに時間がかかり、相
手方からの呼出しに応答できない、という不都合を生じ
る。そこで、この第1の実施例では、6秒以内の着呼
(一次応答)を可能にするために、CPU起動信号S3
によって、電源(5V)をオンにしてCPU1を立ち上
げると共に、呼出された場合には動作が不要なスキャナ
系のイニシャル処理を遅らせ、その前に、着呼に対応し
たプロトコルを実行するようにしている。すなわち、C
PU1の電源5Vがオンになると、直ちに受信に必要な
プロッタ系をイニシャルすると共に、プロトコルを起動
させて、ダイヤルインの前制御をプロトコルで完了さ
せ、受信可能状態になった後に、スキャナ系をイニシャ
ルする。以上の処理をフローで説明する。
【0036】図2は、この発明の第1の実施例につい
て、システム起動時の主要な処理の流れを示すフローチ
ャートである。図において、#1〜#7はステップを示
す。
【0037】図1の省エネモード制御部7からCPU起
動信号S3が出力されて、CPU1の電源5Vがオンに
なり、システムが立ち上がると、ステップ#1で、プロ
ッタ系のイニシャル処理を行う(ヒーターもオン状態に
なる)。次のステップ#2で、省エネモードが設定され
ているかどうか判定する。
【0038】省エネモードが設定されていれば、次のス
テップ#3で、リンギングによって省エネモードが解除
されたかどうか判定する。リンギングによって解除され
たときは、ステップ#4で、ダイヤルイン(呼出しがあ
る)かどうか判定する。
【0039】ダイヤルインであれば、ステップ#5で、
プロトコルを起動させ、次のステップ#6で、受信が可
能であるかどうか判定する。もし、受信が可能であれ
ば、ステップ#7で、スキャナ系のイニシャル処理を行
う。
【0040】以上のように、この第1の実施例では、シ
ステムを起動させる電源5Vのオン時に、まず、プロッ
タ系のイニシャル化を行って、ヒーターをオンにする。
その後、省エネモードが設定されている場合と、省エネ
モードが設定されていない通常の動作モードの場合とに
よって、異なる処理を行う。
【0041】すなわち、省エネモードであるか(ステッ
プ#2)、リンギングによって省エネモードが解除され
たか(ユーザが送信を開始するために5Vオンモードが
設定された場合でないことの確認:ステップ#3)、ダ
イヤルインであるか(呼出しがあるか:ステップ#4)
について、順次判定する。ステップ#2〜#4で全て否
定された場合(ノーのとき)には、ステップ#7へ進
む。
【0042】したがって、この図2のフローでは、ステ
ップ#1のプロッタ系のイニシャルと、ステップ#7の
スキャナ系のイニシャルだけが実行されることになり、
これらの処理は、通常モードにおけるシステムの起動時
(電源5Vオン)と同様の処理である。以上に詳しく述
べたように、この第1の実施例では、6秒以内に着呼す
ることを可能にするために、スキャナ系のイニシャルを
遅らせ、その前に、着呼での起動を確認することによっ
て、5Vオフの省エネモードでのダイヤルイン機能を可
能にしている。
【0043】
【実施例2】次に、第2の実施例を説明する。この実施
例は、請求項2の発明に対応しているが、先の請求項1
の発明にも関連している。この第2の実施例は、先の第
1の実施例において、低コストマシンで、CPUのスピ
ードが早くない場合の改良であり、5Vオフの省エネモ
ードにおいて、ダイヤルインでのシステム立ち上げ時
に、代行受信とすることによって、5Vオフの省エネモ
ードで、メカニック系の初期立ち上げが遅い低コストマ
シンにおいても、ダイヤルイン機能を可能した点に特徴
を有している。
【0044】すなわち、省エネモードの場合に、ダイヤ
ルインでのシステム立ち上げからプロトコルを起動する
までは先の第1の実施例と同様で、その後、代行受信で
強制的に受信することによって、プロッタ系およびスキ
ャナ系のイニシャルを後回しにすることを可能にしてい
る。ハード構成は、先の図1と同様である。
【0045】図3は、この発明の第2の実施例につい
て、システム起動時の主要な処理の流れを示すフローチ
ャートである。図において、#1〜#7のステップは先
の図2と同様であり、#11が新たに設けられたステッ
プを示す。
【0046】ダイヤルインでのシステムが立ち上げられ
たときは、ステップ#2で、省エネモードの設定中であ
るかどうかチェックする。省エネモードであれば、ステ
ップ#5で、プロトコルを起動させる。
【0047】次のステップ#11で、代行受信を行う。
受信した画データを、図1のSAF6に記憶させる。そ
の後、ステップ#1で、プロッタ系のイニシャル、ステ
ップ#7で、スキャナ系のイニシャルを行う。
【0048】図4は、この発明の第2の実施例につい
て、5Vオフの省エネモードにおけるヒーター状態と省
エネ状態と着呼の制御タイミングの一例を示すタイムチ
ャートである。図において、T1〜T4は時刻を示す。
【0049】ここでは、ヒーター予熱の省エネモードが
設定されていた場合を示す。そして、例えば時刻T1
で、5Vオフの省エネモードが設定されたとすると、電
源5Vがオフになる。したがって、ヒーターもオフ状態
にされる。
【0050】時刻T2で、着呼(リンギング)があった
とすると、電源5Vがオンになってシステムが立ち上が
り、先に述べたように、代行受信が開始されると共に、
ヒーターもオンにされて、プロッタ系のイニシャルが行
われる。時刻T3で、受信ファイルの出力が終了する
と、一定時間後の時刻T4で、再び5Vオフの省エネモ
ードに移行する。なお、この第2の実施例では、夜間タ
イマーは不動作の場合を示している。
【0051】
【実施例3】次に、第3の実施例を説明する。この実施
例は、請求項3の発明に対応しているが、先の請求項1
や請求項4から請求項6の発明にも関連している。先の
図1に示したファクシミリ装置の構成によってシステム
が構築されている場合、プリンタコントローラ12に
は、システムの5Vが供給されている。
【0052】そのため、プリンタコントローラ12が装
着されている状態で5Vオフの省エネモードを設定する
と、ホスト装置13からプリンタコントローラ12に対
して画データを出力することができない、という不都合
がある。例えば、図1のファクシミリ装置とホスト装置
13とが離れた場所に設置されている場合、リモートプ
リントを行いたいときに対応できなくなる。この第3の
実施例では、ファクシミリ装置にプリンタコントローラ
12が装着されているときは、5Vオフの省エネモード
が設定できないようにした点に特徴を有している。
【0053】そのために、プロッタ11の動作が不要な
プリンタI/F(プリンタコントローラ12)の装着時
において、CPU1が作動状態(5Vオン)で、ヒータ
ー予熱の省エネモード(短時間でプロッタの書き込みが
可能になる省エネモードの状態)、あるいはヒーターオ
ンの通常モード(ヒーターがオンで、直ちにプロッタの
書き込みが可能になるモード)の設定状態において、リ
モートプリントモードが設定されたときは、直ちにヒー
ターオフの省エネモードに切換えるようにしている。こ
のように、プリンタI/Fの装着時には、5Vオフの省
エネモードが設定できないようにして、CPU1を常に
オン状態にしておき、リモートプリントモード(送信機
能)が設定されたときは、プロッタ系の動作は不要であ
るから、ヒーターオフの省エネモードに切換えて、消費
電力を節減する。
【0054】例えば、ホスト装置13がファクシミリ装
置から離れた場所に設置されている場合などに、リモー
トプリントしようとするときは、ファクシミリ装置のオ
ペレーションをさせた後に、ホスト装置13からプリン
ト画データを送出する、という手順を必要とする。この
第3の実施例では、その操作を軽減するために、ファク
シミリ装置内において、プリンタコントローラ12から
のプリント画データを、プリンタ(図1のプロッタ1
1)に直接書き込むのか(プリンタ出力モード)、リモ
ートプリントするのか(リモートプリントモード)、の
選択を可能にする。
【0055】そして、リモートプリントモードを選択し
たときは、送信相手先の情報を入力させて、そのモード
を設定した後、ヒーターをオフに切り換えて、画データ
の入力を一定時間待つ。したがって、リモートプリント
中でも、省エネモードが実現される。以上の処理を、フ
ローで説明する。
【0056】図5は、この発明の第3の実施例につい
て、出力モード設定時の主要な処理の流れを示すフロー
チャートである。図において、#21〜#26はステッ
プを示す。
【0057】ステップ#21で、出力モードが設定され
たかどうか監視する。出力モードが設定されたときは、
次のステップ#22で、リモートプリントであるかどう
か判定する。リモートプリントであれば、ステップ#2
3へ進み、リモートプリントモードを設定する。次のス
テップ#24で、送信相手先の情報を設定する。
【0058】ステップ#25で、ヒーターをオフにする
(ヒーターオフの省エネモードを設定する)。また、先
のステップ#22で判定した結果、リモートプリントで
ないときは、ステップ#26で、プリンタ出力モードを
設定する。次に、この第3の実施例について、タイミン
グチャートを説明する。
【0059】図6は、この発明の第3の実施例につい
て、リモートプリントモードにおけるヒーター状態と省
エネ状態とプリンタ出力の制御タイミングの一例を示す
タイムチャートである。図において、T11〜T13は
時刻を示す。
【0060】この第3の実施例は、プリンタコントロー
ラ(プリンタI/F)が装着されている場合で、ヒータ
ーは、直ちに書き込みが可能な通常モードと、予熱の省
エネモードのみが可能である。最初は、ヒーターがオン
の通常モードであり、時刻T11で、ヒーター予熱の省
エネモードが設定される場合である。
【0061】この場合には、ヒーターは、オンの通常モ
ードから、直ちに、予熱の省エネモードに移行する。こ
のヒーター予熱の省エネモード中に、時刻T12で、リ
モートプリントモードが設定されたとすると、ヒーター
は、現在の予熱の省エネモードから、オフの省エネモー
ドに移行する。
【0062】そして、時刻T13で、リモートプリント
モードが終了すると、ヒーターは、オフの省エネモード
から、再び元の予熱の省エネモードに戻る。このよう
に、第3の実施例では、リモートプリントの指定を行う
ことにより、ヒーターオフの省エネモードに移行させる
ので、消費電力を抑えることが可能になる。なお、この
第3の実施例は、夜間タイマーは不動作の場合である。
【0063】
【実施例4】次に、第4の実施例を説明する。この実施
例は、請求項4の発明に対応しているが、先の請求項3
の発明にも関連している。先の第3の実施例では、出力
モードとして、リモートプリントとプリンタとの選択を
可能にすると共に、省エネを実現する場合を説明した
が、夜間タイマーは不動作の場合である。この第4の実
施例では、夜間タイマーの省エネモード設定中でも、ホ
スト装置からのプリンタ出力モードを可能にする点に特
徴を有している。
【0064】夜間タイマーの省エネモードの設定状態で
は、ファクシミリ本体が、ヒーターオフの省エネモード
に固定されているので、従来は、ホスト装置からプリン
タモードで画データを出力することはできなかった。こ
の第4の実施例では、画情報蓄積メモリやハードディス
クへ蓄積できるようにして(代行受信を行うことによっ
て)、夜間タイマーの省エネモードでも、ホスト装置か
らのプリンタ出力モードを可能にしている。
【0065】図7は、この発明の第4の実施例におい
て、プロッタへの出力制御部の一実施例を示す機能ブロ
ック図である。図において、21はCCD(ラインセン
サ)、22はA/D変換器、23は画像処理部、24は
ページメモリ、25はSAF/HD(画情報蓄積メモリ
/ハードディスク)、26はレーザダイオード(L
D)、27は第1のスイッチで、aとbは第1のスイッ
チ27の各端子、28は第2のスイッチで、cとdは第
2のスイッチ28の各端子を示す。
【0066】この図7において、レーザダイオード26
は、直接画データを書き込む部分であり、ページメモリ
25は、レーザダイオード26に書き込むための画デー
タが格納されるメモリ手段である。このプロッタへの出
力制御部は、ファクシミリ装置での受信出力か、プリン
タコントローラからのプリント画データの出力であるか
によって、第1のスイッチ27と第2のスイッチ28と
が切換えられる。
【0067】まず、ファクシミリ装置における受信出力
のときは、第1のスイッチ27を端子a側に切り換え
る。第2のスイッチ28は、オフ(中点位置)に保持す
る。図7では、受信出力の画データは、ページメモリ2
4を介して、レーザダイオード26へ与えられる。ま
た、SAF/HD(画情報蓄積メモリ/ハードディス
ク)25に保持させる(代行受信する)ことも可能であ
り、この場合には、夜間タイマーの省エネモードが解除
された後に、SAF/HD25からページメモリ24を
介して、レーザダイオード26へ与えられる。
【0068】次に、プリント画データの出力で、リモー
トプリントモードでないときは、第1のスイッチ27を
端子b側に切り換え、第2のスイッチ28を端子c側に
切り換える。このように接続することによって、プリン
タコントローラからの画データを、図7のレーザダイオ
ード26へ送ることができる。また、リモートプリント
の場合には、第2のスイッチ28を端子d側に切り換え
る。第1のスイッチ27は、オフ(中点位置)に保持す
る。
【0069】この切り換え制御によって、プリンタコン
トローラからの画データが、本来のファクシミリの送信
モードでの原稿の画データが入力されるA/D変換器2
2からの出力と同様の流れに切り換えられるので、その
画データをSAF/HD25に蓄積することも可能にな
る。したがって、ファクシミリ装置におけるメモリ送信
と同一の制御によって、リモートプリントを実行するこ
とができる。以上の処理をフローに示す。
【0070】図8は、この発明の第4の実施例につい
て、ファクシミリ装置の受信出力モードとリモートプリ
ントモードとの切り換え時の主要な処理の流れを示すフ
ローチャートである。図において、#31〜#36はス
テップを示す。
【0071】ステップ#31で、ファクシミリ装置の受
信出力であるか、プリンタコントローラからのプリント
画データの出力であるか判断する。もし、ファクシミリ
装置の受信出力のときは、ステップ#32で、第1のス
イッチ27を端子a側に切り換える。
【0072】ステップ#31で判断した結果、プリント
画データの出力のときは、ステップ#33へ進み、リモ
ートプリントモードであるかどうか判断する。もし、リ
モートプリントモードであれば、ステップ#34で、第
2のスイッチ28を端子d側に切り換える。したがっ
て、このプリント画データの出力で、かつ、リモートプ
リントモードのときは、その画データを図7のSAF/
HD25、すなわち、画情報蓄積メモリあるいはハード
ディスクに蓄積することが可能になる。
【0073】すなわち、夜間タイマーの省エネモード
で、ヒーターがオフの状態でも、ホスト装置からのプリ
ンタ出力モードが可能になる。また、先のステップ#3
3で判断した結果、リモートプリントモードでないとき
は、ステップ#35で、第1のスイッチ27を端子bに
切り換え、次のステップ#36で、第2のスイッチ28
を端子c側に切り換える。したがって、プリント画デー
タの出力が、図7のレーザダイオード26へ送られてプ
リントされる。
【0074】図9は、この発明の第4の実施例につい
て、夜間タイマーの省エネモードにおけるヒーター状態
とプロッタ状態とプリンタ出力の一実施例を示すタイム
チャートで、(1) は従来の装置、(2) はこの発明の装置
を示す図である。図において、T21〜T26は時刻を
示す。
【0075】この図9では、この発明のファクシミリ装
置による効果を説明するために、従来の装置と対比して
示している。まず、従来の装置の場合には、図9(1) に
示すように、時刻T21で、夜間タイマーの省エネモー
ドが設定されると、ヒーターは予熱の省エネモードか
ら、オフの省エネモードに移行する。
【0076】そのため、ホスト装置からプリンタモード
で画データを出力しようとしても、プロッタはビジー状
態となり、画データを出力することができない。この状
態は、夜間タイマーの省エネモードが終了する時刻T2
2まで続く。これに対して、この発明のファクシミリ装
置では、図9(2) に示すように、時刻T23で、夜間タ
イマーの省エネモードが設定されると、ヒーターは予熱
の省エネモードから、オフの省エネモードに移行する。
しかし、プロッタは、常にレディ状態になっている。
【0077】したがって、時刻T24で、ホスト装置か
らプリンタモードで画データを出力すると、先の図7の
装置や、図8のフローで説明したように、出力された画
データが、画情報蓄積メモリあるいはハードディスクに
蓄積される(例えば時刻T25まで)。この画情報蓄積
メモリあるいはハードディスクに蓄積された画データ
(代行受信された画データ)は、時刻T26で夜間タイ
マーの省エネモードが終了し、ヒーターオンの通常モー
ドに移行した時点で、プロッタ(レーザダイオード2
6)によってプリントされる。
【0078】図10は、この発明の第4の実施例につい
て、夜間タイマーの省エネモードにおけるヒーター状態
と省エネ状態とプリンタ出力の制御タイミングの一例を
示すタイムチャートである。図において、T31〜T3
6は時刻を示す。
【0079】この図10では、最初の状態は、ヒーター
予熱の省エネモードであり、時刻T31で、ヒーターオ
フの省エネモードに移行する場合を示している。その
後、時刻T32で、タイマーが作動して、夜間タイマー
の省エネモードに移行する。この状態で、時刻T33
で、プリンタモードによってホスト装置から画データを
出力され、時刻T34で、出力が終了したとする(代行
受信の終了)。
【0080】この場合に、もし、時刻T35で、ユーザ
がオペレーションキー操作を実行すると、省エネモード
が解除される。したがって、ヒーターオンの通常モード
となり、プリンタモードによる受信画データが出力され
る(時刻T36まで)。時刻T36で、プリンタモード
による受信画データの出力が終了すると、自動的に、再
びヒーターオフの省エネモードに移行する。
【0081】
【実施例5】次に、第5の実施例を説明する。この実施
例は、請求項5の発明に対応しているが、先の請求項4
の発明にも関連している。先の第4の実施例は、夜間タ
イマーの省エネモード設定中でも、ホスト装置からのプ
リンタ出力モードを可能にする(代行受信する)場合で
ある。この場合には、夜間タイマーの省エネモードが終
了し、受信された画データが出力されると、ファクシミ
リ装置での代行受信出力と、プリンタモードでの受信出
力とが混在することになり、ユーザが両者を区別するの
に手間がかかる。
【0082】この第5の実施例では、省エネモードの解
除時、あるいは夜間タイマーの省エネモード終了時に、
受信したファイルの出力に際して、プリンタモード受信
によるファイルと、ファクシミリ装置の受信によるファ
イルとを区別して出力する点に特徴を有している。例え
ば、最初に、ファクシミリ装置の受信によるファイルを
出力し、全てのファイルの出力が終了した後に、プリン
タモード受信によるファイルを出力するように制御す
る。なお、逆に、プリンタモード受信によるファイルを
先に出力し、全てのファイルの出力が終了した後に、フ
ァクシミリ装置の受信によるファイルを出力するように
制御することも可能である。
【0083】図11は、この発明の第5の実施例につい
て、ファクシミリ装置の受信ファイルとプリンタモード
の受信ファイルの格納状態の一例を示す図で、(1)〜(3)
は時間的な変化を示す。
【0084】まず、図11(1) に示すように、ファクシ
ミリ装置の受信によって、ファイル1、ファイル2の順
番に作成され、その後、プリンタモードの受信によって
ファイル3が作成されたとする。各ファイルは、ファク
シミリ装置の受信/プリンタモードの受信の区別や、受
信時間、ファイルの内容等の他に、リンク番号によって
構成されている。
【0085】リンク番号は、そのファイルにリンクされ
るファイルの番号を示しており、ファイル1には、リン
ク番号2が付けられている。同様に、ファイル2には、
リンク番号3が付けられている。この図11(1) では、
ファイル3が最後のファイルであるから、リンク番号0
が付けられている。
【0086】この図11(1) の状態のとき、ファクシミ
リ装置の受信によって、ファイル4が作成されたとす
る。この第5の実施例では、ファクシミリ装置の受信フ
ァイルを先に出力し、プリンタモードの受信ファイルを
後から出力する場合である。そのため、4番目に作成さ
れたファイル4は、ファイル2にリンクさせる必要があ
る。
【0087】そこで、図11(2) に示すように、ファイ
ル2のリンク番号を3から4に変更し、ファイル4を、
プリンタモードの受信によるファイル3にリンクさせる
ために、リンク番号3を付ける。なお、ファイル3は最
後のファイルであるから、リンク番号0のままである。
ファイル2のリンク番号を4に変更し、ファイル4のリ
ンク番号を3に変更することによって、4番目に作成さ
れたファイル4を、2番目に作成されたファイル2の次
に出力させ、先に作成されたプリンタモードの受信によ
るファイル3を一番最後に出力させることができる。
【0088】その後、さらに、プリンタモードの受信に
よってファイル5が作成されたとする。このファイル5
は、同じくプリンタモードの受信によるファイル3にリ
ンクされる。そのために、図11(3) に示すように、そ
れまでは最後に出力されるファイルであったファイル3
のリンク番号を0から5に変更し、ファイル5に、リン
ク番号を0を付ける。
【0089】このようにリンク番号を変更することによ
り、出力される順序は、ファイル1(ファクス受信)→
ファイル2(ファクス受信)→ファイル4(ファクス受
信)→ファイル3(プリンタ受信)→ファイル5(プリ
ンタ受信)となる。したがって、ユーザは、ファクシミ
リ装置の受信ファイルと、プリンタモードの受信による
ファイルとの区別が容易となり、正確な文書管理が行え
る。
【0090】
【実施例6】次に、第6の実施例を説明する。この実施
例は、請求項6の発明に対応しているが、先の請求項3
から請求項5の発明にも関連している。先の第3や第
4、第5の実施例では、リモートプリントモードについ
ても説明した。
【0091】このリモートプリントモードは、ユーザが
ファクシミリ装置から離れている状態でも、画データを
送信することが可能なモードである。そして、多くの場
合に、ユーザは、ファクシミリ装置の状態については余
り関心をもたずに、リモートプリント操作を行ってい
る。一般に、ユーザがファクシミリ装置の近くにいるケ
ースは少ないので、ユーザは、リモートプリントに対す
る送信結果をすぐに見ることができない。
【0092】このように、ユーザがファクシミリ装置か
ら離れていて、リモートプリントモードで画データを送
信した場合、送信結果をすぐに知ることができず、後で
見ようとすると、ファクシミリ装置で送信されたファイ
ルと、リモートプリントモードで送信されたファイルと
が混在するために、リモートプリントモードでの送信結
果のみを容易に知ることができない。この第6の実施例
では、このように、ファクシミリ装置で送信されたファ
イルと、リモートプリントモードで送信されたファイル
とが混在しても、確認レポートを見ることによって、リ
モートプリントモードでの送信結果のみを容易かつ正確
に知ることを可能にした点に特徴を有している。
【0093】図12は、この発明の第6の実施例におい
て、出力される確認レポートの一例を示す図である。図
において、とは、リモートプリントモードでの送信
であることを示すモードの記載位置を示す。
【0094】この図12にで示すように、Rをリモー
トプリント用の記号とする。そして、リモートプリント
モードで送信したファイルには、図12ののように、
記号「R」を記載する。したがって、ユーザは、ファク
シミリ装置で送信されたファイルと、リモートプリント
モードで送信されたファイルとが混在していても、この
確認レポートによって、各ファイルを区別することが容
易になり、また、リモートプリントモードでの送信結果
のみを容易かつ正確に知ることができる。
【0095】
【発明の効果】請求項1のファクシミリ装置では、5V
オフの省エネモードにおいては、着呼を検知したとき、
電源5Vをオンにしてシステムを立ち上げる際に、スキ
ャナ系のイニシャルを遅らせ、その前に着呼での起動を
確認するようにしている。したがって、省エネモードで
ない処理、すなわち、従来の通常のフローと同一の処理
によって、ダイヤルインでの6秒以内の着呼対応が可能
になる。
【0096】請求項2のファクシミリ装置では、請求項
1のファクシミリ装置において、処理スピードも早くな
い低コストマシンのときは、5Vオフの省エネモードに
おけるダイヤルインでの着呼について、代行受信するよ
うにしている。したがって、請求項1のファクシミリ装
置と同様に、ダイヤルインでの6秒の着呼対応が可能に
なる。
【0097】請求項3のファクシミリ装置では、電源5
Vがオン状態で、かつ、プリンタインターフェースを装
着しているとき、ヒーター予熱の省エネモードあるいは
ヒーターオンの通常モードの状態で、リモートプリント
の指定を行うことによって、ヒーターオフの状態にする
ようにしている。したがって、省エネモードをヒーター
オフとすることができ、消費電力を抑えることが可能に
なる。
【0098】請求項4のファクシミリ装置では、夜間タ
イマーの省エネモードの設定時にあっても、画情報蓄積
メモリあるいはハードディスク等の画データ蓄積手段へ
の蓄積を可能にしている。そのため、夜間タイマーの省
エネモード作動中において、リモートプリントが可能な
ファクシミリ装置で得られる。
【0099】請求項5のファクシミリ装置では、先の請
求項4のファクシミリ装置における省エネモード解除
時、あるいは省エネ夜間タイマー終了時に、受信したフ
ァイルの出力において、プリンタモード受信でのファイ
ル出力と、ファクシミリでの受信出力とが混在している
とき、同一種類の受信出力を先に出力し終った後に、他
の種類の受信出力を出力するように制御している。した
がって、ユーザは、ファイルの区別が容易になる。
【0100】請求項6のファクシミリ装置では、通信管
理レポートや送信結果レポート等の確認レポート上に、
リモートプリントでの送信を指示する記載を行うように
している。したがって、ファクシミリ装置から離れてい
る状態で実行することが多いリモートプリントにおいて
も、送信の結果をユーザに知らせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のファクシミリ装置について、その要
部構成の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施例について、システム起
動時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施例について、システム起
動時の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】この発明の第2の実施例について、5Vオフの
省エネモードにおけるヒーター状態と省エネ状態と着呼
の制御タイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図5】この発明の第3の実施例について、出力モード
設定時の主要な処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図6】この発明の第3の実施例について、リモートプ
リントモードにおけるヒーター状態と省エネ状態とプリ
ンタ出力の制御タイミングの一例を示すタイムチャート
である。
【図7】この発明の第4の実施例において、プロッタへ
の出力制御部の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図8】この発明の第4の実施例について、ファクシミ
リ装置の受信出力モードとリモートプリントモードとの
切り換え時の主要な処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図9】この発明の第4の実施例について、夜間タイマ
ーの省エネモードにおけるヒーター状態とプロッタ状態
とプリンタ出力の一実施例を示すタイムチャートを示す
図である。
【図10】この発明の第4の実施例について、夜間タイ
マーの省エネモードにおけるヒーター状態と省エネ状態
とプリンタ出力の制御タイミングの一例を示すタイムチ
ャートである。
【図11】この発明の第5の実施例について、ファクシ
ミリ装置の受信ファイルとプリンタモードの受信ファイ
ルの格納状態の一例を示す図である。
【図12】この発明の第6の実施例において、出力され
る確認レポートの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 DCR 5 オペポート 6 SAF 7 省エネモード制御部 7a 省エネキー 7b 4ビット・マイクロコンピュータ 8 NCU 9 モデム 10 スキャナ 11 プロッタ 12 プリンタコントローラ 13 ホスト装置 14 システムバス 21 CCD 22 A/D変換器 23 画像処理部 24 ページメモリ 25 SAF/HD 26 レーザダイオード 27 第1のスイッチ 28 第2のスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画情報蓄積メモリを有し、CPU等の中
    央処理装置によってシステム制御を行うファクシミリ装
    置において、 CPU等の中央処理装置の電源である5Vをオフする省
    エネモードを設定する5Vオフの省エネモード設定手段
    と、 5Vオフの省エネモードの設定時に着呼の有無を監視
    し、着呼の検知により前記CPU等の中央処理装置の電
    源5Vをオンにする省エネモード制御手段とを備え、 5Vオフの省エネモードの設定時に前記省エネモード制
    御手段によって着呼を検知し、電源5Vをオンにしてシ
    ステムを立ち上げる際に、スキャナ系のイニシャルを実
    行する前に着呼での起動を確認し、着呼での起動時には
    直ちに応答することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のファクシミリ装置において、 低コストで、CPU等の中央処理装置のスピードも早く
    ないマシンのときは、5Vオフの省エネモードにおける
    ダイヤルインでの着呼について、代行受信することを特
    徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 画情報蓄積メモリを有し、CPU等の中
    央処理装置によってシステム制御を行うファクシミリ装
    置において、 ヒーターオンの通常モードと、ヒーター予熱の省エネモ
    ードと、ヒーターオフの省エネモードとを設定するモー
    ド設定手段を備え、 前記CPU等の中央処理装置の電源5Vがオン状態で、
    かつ、プリンタインターフェース装着時において、ヒー
    ター予熱の省エネモードあるいはヒーターオンの通常モ
    ードの設定時に、オペレーション操作からのリモートプ
    リントフローの操作が行われたときは、ヒーターオフの
    省エネモードに切り換えて、ホスト装置からの画データ
    出力を一定時間待ち、リモートプリントの終了後、元の
    ヒーター予熱の省エネモードあるいはヒーターオンの通
    常モードに戻すことを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 画情報蓄積メモリあるいはハードディス
    ク等の画データ蓄積手段を有し、CPU等の中央処理装
    置によってシステム制御を行うファクシミリ装置におい
    て、 夜間タイマーの省エネモードを設定するモード設定手段
    を備え、 夜間タイマーの省エネモードの設定中で、かつ、プリン
    タインターフェース装着時において、ホスト装置から画
    データ出力があったときには、前記画情報蓄積メモリあ
    るいはハードディスク等の画データ蓄積手段へ蓄積する
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のファクシミリ装置において、 夜間タイマーの省エネモードの解除後に、代行受信およ
    びプリンタモード受信を出力するときは、同一種類の受
    信出力を先に出力し終った後に、他の種類の受信出力を
    出力することを特徴とするファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 画情報蓄積メモリあるいはハードディス
    ク等の画データ蓄積手段を有し、CPU等の中央処理装
    置によってシステム制御を行うファクシミリ装置におい
    て、 通信管理レポートや送信結果レポート等の確認レポート
    上に、リモートプリントによる直接/メモリ送信につい
    ては、リモートプリントによる送信であることを示す記
    号等を記載することを特徴とするファクシミリ装置。
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