JPH08261952A - 織布検反方法及び装置 - Google Patents

織布検反方法及び装置

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JPH08261952A
JPH08261952A JP7282208A JP28220895A JPH08261952A JP H08261952 A JPH08261952 A JP H08261952A JP 7282208 A JP7282208 A JP 7282208A JP 28220895 A JP28220895 A JP 28220895A JP H08261952 A JPH08261952 A JP H08261952A
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JP
Japan
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signal
difference
woven fabric
warp
defect
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Application number
JP7282208A
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English (en)
Inventor
Masashi Toda
昌司 戸田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/892Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the flaw, defect or object feature examined
    • G01N21/898Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood
    • G01N21/8983Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood for testing textile webs, i.e. woven material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】照明光、風綿等の外乱の影響を排除し得る織布
検反装置を提供する。 【解決手段】受光素子21,22は織布Wの緯糸Yの方
向に並んで配設されている。211は受光素子21によ
る織布W上の検知範囲を表し、221は受光素子22に
よる織布W上の検知範囲を表す。受光素子21,22は
変換電流信号を電流−電圧変換回路23,24に出力す
る。電流−電圧変換回路23,24は変換電流信号を電
圧信号に変換して差演算回路25に出力する。差演算回
路25は両電流−電圧変換回路23,24から入力する
電圧信号の値の差を演算し、この差信号を比較回路26
に出力する。比較回路26は入力した差信号と予め基準
値設定回路27,28によって設定された基準値とを比
較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光量に応じた電
気信号を出力する光電センサを用いて経糸と緯糸とによ
って製織された織布の欠点を検出する織布検反方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の織布検反装置が特開昭60−2
31850号公報に開示されている。光源から織布上に
投射された光の反射光は感光セルによって受光される。
感光セルは受光量に応じた電気信号を出力し、この電気
信号が評価ユニットで評価される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受光量に応じて変換さ
れた電気信号の評価は一般的に電気信号の大きさと予め
設定された基準値との比較によって行われる。電気信号
の値が基準値以内であれば正常の評価が行われ、電気信
号の値が基準値を越えれば異常の評価が行われる。しか
しながら、検反装置以外の照明光の存在、あるいは風綿
の存在が前記電気信号を変化させる。このような電気信
号の変化は織布の織り状態を正しく反映せず、誤検反が
起きる。
【0004】本発明は、照明光、風綿といった外乱の影
響を排除し得る織布検反方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1乃至
請求項3の発明では、経糸と緯糸とのうちの一方の糸の
方向に複数の光電センサの検知範囲を配列設定してお
き、前記複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電
気信号と他の光電センサの電気信号との差を演算し、こ
の演算結果に基づいて前記一方の糸とは別の糸に対する
欠点検出信号を出力するか否かを判定手段で判定するよ
うにした。
【0006】請求項4の発明では、経糸と緯糸とのうち
の一方の糸の方向に配列設定された検知範囲を有する複
数の光電センサと、前記複数の光電センサのうちの少な
くとも1つの電気信号と他の光電センサの電気信号との
差を演算する差演算手段と、差演算手段の演算結果に基
づいて前記一方の糸とは別の糸に対する欠点検出信号を
出力するか否かを判定する判定手段とを備えた織布検反
装置を構成した。
【0007】請求項5の発明では、経糸の糸方向に配列
設定された検知範囲を有する複数の光電センサと、前記
複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信号と
他の光電センサの電気信号との差を演算する差演算手段
と、前記複数の光電センサの電気信号の和を演算する和
演算手段と、差演算手段の演算結果に基づいて緯糸に対
する欠点検出信号を出力するか否かを判定する緯糸欠点
判定手段と、和演算手段の演算結果に基づいて経糸に対
する欠点検出信号を出力するか否かを判定する経糸欠点
判定手段とを備えた織布検反装置を構成した。
【0008】請求項6の発明では、経糸の糸方向に配列
設定されて織布の幅方向へ移動される検知範囲を有する
複数の光電センサと、前記複数の光電センサのうちの少
なくとも1つの電気信号と他の光電センサの電気信号と
の差を演算する差演算手段と、前記複数の光電センサの
電気信号の和を演算する和演算手段と、和演算手段の演
算結果に基づいて経糸に対する欠点検出信号を出力する
か否かを判定する経糸欠点判定手段と、差演算手段の演
算によって得られる差信号の値と基準値とを比較すると
共に、基準値を越える差信号に対応した時間幅確定信号
を出力する比較手段と、前記時間幅確定信号の時間幅に
基づいて緯糸に対する欠点検出信号を出力するか否かを
判定する偽欠点判定手段とを備えた織布検反装置を構成
した。
【0009】請求項7の発明では、織布上の経糸の糸方
向及び緯糸の糸方向へそれぞれ配列設定されて織布の幅
方向へ移動される検知範囲を有する複数の光電センサ
と、前記複数の光電センサのうち緯糸方向へ配設された
複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信号と
緯糸方向へ配設された他の光電センサの電気信号との差
を演算する第1の差演算手段と、前記複数の光電センサ
のうち経糸方向へ配設された複数の光電センサのうちの
少なくとも1つの電気信号と経糸方向へ配設された他の
光電センサの電気信号との差を演算する第2の差演算手
段と、第1の差演算手段の演算結果に基づいて経糸に対
する欠点検出信号を出力するか否かを判定する経糸欠点
判定手段と、第2の差演算手段の演算によって得られる
差信号の値と基準値とを比較すると共に、基準値を越え
る差信号に対応した時間幅確定信号を出力する比較手段
と、前記時間幅確定信号の時間幅に基づいて緯糸に対す
る欠点検出信号を出力するか否かを判定する偽欠点判定
手段とを備えた織布検反装置を構成した。
【0010】請求項8の発明では、請求項3における隣
合う2か所の検知範囲を離し、隣合う2か所の検知範囲
からの反射散乱光を別々に集めて別々の光電センサへ送
るようにした。
【0011】請求項9の発明では、請求項4における一
方の糸を緯糸とし、隣合う2か所の検知範囲の一方から
の反射散乱光を集めて光電センサへ送る第1の集光手段
と、隣合う2か所の検知範囲の他方からの反射散乱光を
集めて光電センサへ送る第2の集光手段とを備えた織布
検反装置を構成し、隣合う2か所の検知範囲を離した。
【0012】請求項10の発明では、請求項1における
複数の光電センサを緯糸又は経糸の糸方向に配設し、請
求項11の発明では、請求項4における複数の光電セン
サを緯糸又は経糸の糸方向に配設した。
【0013】請求項1乃至請求項4の発明では、経糸と
緯糸とのうちの一方の糸の方向に複数の光電センサの検
知範囲が配設される。これらの光電センサのうちの少な
くとも1つの電気信号と他の光電センサの電気信号との
差が演算され、この演算された差が例えば予め設定され
た基準値と比較される。前記差の演算は照明光、風綿と
いった外乱の影響による電気信号の変化を排除する。演
算された差が基準値を越える場合には判定手段が欠点検
出信号を出力する。複数の光電センサを緯糸方向に配設
した場合には前記欠点検出信号の出力は経糸の欠点を検
出したことによるものとなる。複数の光電センサを経糸
方向に配設した場合には前記欠点検出信号の出力は緯糸
の欠点を検出したことによるものとなる。
【0014】請求項5の発明では、経糸の糸方向に配列
設定された検知範囲を有する複数の光電センサのうちの
少なくとも1つの電気信号と他の光電センサの電気信号
との差が差演算手段によって演算される。又、各光電セ
ンサの電気信号の和が和演算手段によって演算される。
前記差の演算は照明光、風綿といった外乱の影響による
電気信号の変化を排除する。経糸欠点判定手段は、和演
算手段の演算結果に基づいて経糸に対する欠点検出信号
を出力するか否かを判定する。緯糸欠点判定手段は、差
演算手段の演算結果に基づいて緯糸に対する欠点検出信
号を出力するか否かを判定する。
【0015】請求項6の発明では、複数の光電センサに
よる検出及び各電気信号に基づく差の演算は請求項5の
発明の場合と同様に行われる。差演算手段によって演算
された差信号の値は比較手段において基準値と比較され
る。比較手段は基準値を越える差信号に対応した時間幅
確定信号を出力する。この時間幅確定信号の時間幅が所
定以上であれば偽欠点判定手段が緯糸に対する欠点検出
信号を出力する。時間幅確定信号の時間幅の検出は光電
センサによる欠点とはならない経糸の検出の影響を排除
するためである。
【0016】請求項7の発明では、経糸の糸方向に配列
設定された検知範囲を有する複数の光電センサによる検
出、各電気信号に基づく差の演算、この演算結果に基づ
く比較手段による比較、及びこの比較結果に基づく偽欠
点判定手段の判定は請求項6の発明の場合と同様に行わ
れる。緯糸の糸方向に配列設定された検知範囲を有する
複数の光電センサによる検出、各電気信号に基づく差の
演算、及びこの演算結果に基づく経糸欠点判定手段の判
定は経糸の欠点の有無の検出のためのものである。
【0017】請求項8及び請求項9の発明では、検知範
囲が経糸欠点を検出するために緯糸の糸方向に配列され
ており、隣合う2か所の検知範囲からの反射散乱光が別
々の光電センサへ送られる。隣合う検知範囲を重合しな
い構成は隣の検知範囲からの反射散乱光の影響を回避す
る上で有効である。
【0018】経糸と緯糸との一方の糸方向への検知範囲
の配列設定は光電センサを直接前記糸方向へ配列するこ
とによっても行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、織機上の織布検反装置に本
発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づ
いて説明する。
【0020】図1に示すように織布Wの上方にはレール
11が織布Wの織幅方向に配設されている。レール11
にはセンサヘッド12がガイド体13を介して吊下支持
されている。ガイド体13はレール11に沿って移動で
きる。センサヘッド12には無端状ベルト14が結合さ
れており、無端状ベルト14はモータ15の駆動プーリ
151とガイドプーリ16とに架けわたされている。無
端状ベルト14はモータ15の往復駆動によって往復周
回し、センサヘッド12がレール11に沿って往復動す
る。
【0021】センサヘッド12内には投光器17、受光
器18、光学システム19,20が収容されている。投
光器17から投射された光は光学システム19を介して
織布W上を照らし、織布Wから反射した光は光学システ
ム20を介して受光器18で受光される。センサヘッド
12の往復動範囲は投光器17の投射光が織布Wの織幅
全域を走査する範囲である。
【0022】図1に示すように受光器18は一対の受光
素子21,22を備えており、受光素子21,22は織
布Wの緯糸Yの方向に並んで配設されている。図2及び
図3に示す211は受光素子21による織布W上の検知
範囲を表し、221は受光素子22による織布W上の検
知範囲を表す。織布Wの経糸Tは筬(図示略)の筬羽間
に数本単位で通されており、検知範囲211,221の
緯糸Yの方向の幅は筬羽のピッチ程度に設定されてい
る。検知範囲211,221の経糸Tの方向の幅は緯糸
Yの方向の幅よりも数倍の大きさにしてある。図3の右
向きの矢印QR で囲まれた領域はセンサヘッド12の右
方向への移動による織布W上における検知範囲211,
221の掃過範囲を表す。左向きの矢印QL で囲まれた
領域はセンサヘッド12の左方向への移動による織布W
上における検知範囲211,221の掃過範囲を表す。
織布Wは矢印Rの方向に移動する。
【0023】受光素子21,22は受け取った光を電流
に変換する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信
号となる。受光素子21は変換電流信号を電流−電圧変
換回路23に出力し、受光素子22は変換電流信号を電
流−電圧変換回路24に出力する。電流−電圧変換回路
23,24は変換電流信号を電圧信号S1 ,S2 に変換
して差演算回路25に出力する。差演算回路25は両電
流−電圧変換回路23,24から入力する電圧信号
1 ,S2 の値の差を演算する。この演算では電圧信号
1 の値から電圧信号S2 の値が減算される。差演算回
路25は演算して得られた差信号ΔS12を比較回路26
に出力する。比較回路26は入力した差信号ΔS12と予
め基準値設定回路27,28によって設定された基準値
1 ,V2 とを比較する。基準値V1 は正、基準値V2
は負である。差信号ΔS12の値が範囲〔V1 ,V2 〕か
ら外れた場合には比較回路26は出力回路29に欠点検
出信号ST を出力する。差信号ΔS12の値が範囲
〔V1 ,V2 〕内にある場合には比較回路26は出力回
路29に欠点検出信号ST を出力しない。比較回路26
は基準値設定回路27,28と共に経糸欠点判定手段を
構成する。出力回路29は欠点検出信号ST の入力に基
づいて製織停止信号、異常表示信号等の出力を行なう。
【0024】図4(a)の曲線Eは電流−電圧変換回路
23から出力される電圧信号S1 を表し、図4(b)の
曲線Fは電流−電圧変換回路24から出力される電圧信
号S 2 を表す。図4(c)の曲線Gは曲線Eの値から曲
線Fの値を引いて得られた差信号ΔS12を表す。図4
(d)の方形波H1,H2は比較回路26から出力され
た欠点検出信号ST を表す。図4(a)〜図4(d)の
横軸はいずれも時間を表す。図4(a)〜図4(c)の
縦軸はいずれも電圧を表す。
【0025】曲線Eの突出部E1は受光素子21によっ
て検出された経糸に関する異常を表す。曲線Fの突出部
E1は受光素子22によって検出された経糸に関する異
常を表す。突出部E1,F1の時間差は緯糸Yの方向に
移動する受光素子21,22を緯糸Yの方向に並べたこ
とによって生じる。曲線Gの突出部G1は、突出部E1
とこの突出部E1の時間領域に対応する曲線Fの略平坦
な部分との差である。曲線Gの突出部E2は、突出部F
1とこの突出部F1の時間領域に対応する曲線Eの略平
坦な部分との差である。方形波H1の時間幅t1は基準
値V1を正の側へ越える突出部G1の時間幅に対応し、
方形波H2の時間幅t2は基準値V2を負の側へ越える
突出部G2の時間幅に対応する。
【0026】経糸Tは隣合う筬羽間に一定本数単位で通
されているが、例えばある筬羽間では経糸の通し本数が
規定に足りず、隣の筬羽間で経糸の通し本数が規定より
も多いといった状況が生じることがある。このような状
況が続くと所謂経筋が織布上に生じ、不良織布ができて
しまう。受光素子21,22の検知範囲211,221
の緯糸Yの方向の範囲は筬羽のピッチ程度に設定してあ
る。従って、受光素子21,22における受光量は織布
W上の経筋部分と正常部分とでは異なり、曲線E,Fの
突出部E1,F1で示すような電圧信号S1 ,S2 の変
動が得られる。
【0027】方形波H1,H2によって表される欠点検
出信号ST の出力は、受光素子21,22から得られる
電圧信号S1 ,S2 の差信号ΔS12と基準値V1,V2
との比較結果に基づいて判定される。検反装置以外の照
明光の存在、あるいは風綿の存在といった外乱が電圧信
号S1 ,S2 を変化させる。即ち、電圧信号S1 ,S 2
には外乱による変化分が入り込んでいる。このような電
圧信号S1 ,S2 の変化は織布の織り状態を正しく反映
せず、これら電圧信号S1 ,S2 と基準値との比較結果
に基づいて織布上の欠点有無を判定した場合には誤検反
が起きる。しかし、電圧信号S1 ,S2 の差をとった差
信号ΔS12では各電圧信号に入り込んでいた前記外乱に
よる変化分がほぼ相殺される。従って、差信号ΔS12
経糸Tに関する異常の有無を高精度で反映しており、差
信号ΔS12と基準値V1,V2との比較は経糸に関する
異常の有無の検出という検反の精度を高める。
【0028】次に、図5〜図8の第2の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部材には同一符号
を付し、その詳細説明は省略する。この実施の形態では
図5に示すように受光器30は一対の受光素子31,3
2を備えており、受光素子31,32は織布Wの経糸T
の方向に直列に配設されている。図6及び図7に示す3
11は受光素子31による織布W上の検知範囲を表し、
321は受光素子32による織布W上の検知範囲を表
す。検知範囲311,321の緯糸Yの方向の幅は筬羽
のピッチ程度に設定されている。検知範囲311,32
1の経糸Tの方向の幅は緯糸Yの方向の幅の数倍の大き
さにしてある。図8の右向きの矢印QR で囲まれた領域
はセンサヘッド12の右方向への移動による織布W上に
おける検知範囲311,321の掃過範囲を表す。左向
きの矢印QL で囲まれた領域はセンサヘッド12の左方
向への移動による織布W上における検知範囲311,3
21の掃過範囲を表す。
【0029】受光素子31,32は受け取った光を電流
に変換する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信
号となる。受光素子31は変換電流信号を電流−電圧変
換回路33に出力し、受光素子32は変換電流信号を電
流−電圧変換回路34に出力する。電流−電圧変換回路
33,34は変換電流信号を電圧信号S3 ,S4 に変換
して差演算回路35に出力する。差演算回路35は電圧
信号S3 の値から電圧信号S4 の値を減算する。差演算
回路35は演算して得られた差信号ΔS34を比較回路3
6に出力する。比較回路36は入力した差信号ΔS34
予め基準値設定回路37,38によって設定された基準
値V3,V4とを比較する。基準値V3は正、基準値V
4は負である。差信号ΔS34の値が範囲〔V3,V4〕
から外れた場合には比較回路36は出力回路29に欠点
検出信号SY を出力する。差信号ΔS34の値が範囲〔V
3,V4〕内にある場合には比較回路36は出力回路2
9に欠点検出信号SY を出力しない。比較回路36は基
準値設定回路37,38と共に緯糸欠点判定手段を構成
する。
【0030】図8(a)の曲線Iは電流−電圧変換回路
33から出力される電圧信号S3 を表し、図8(b)の
曲線Jは電流−電圧変換回路34から出力される電圧信
号S 4 を表す。図8(c)の曲線Kは曲線Iの値から曲
線Jの値を引いて得られた差信号ΔS34を表す。図8
(d)の方形波L1,L2は比較回路36から出力され
た欠点検出信号SY を表す。図8(a)〜図8(d)の
横軸はいずれも時間を表す。図8(a)〜図8(c)の
縦軸はいずれも電圧を表す。
【0031】曲線Iの突出部I1は受光素子31によっ
て検出された緯糸に関する異常を表す。曲線Jの突出部
J1は受光素子32によって検出された緯糸に関する異
常を表す。突出部I1,J1の時間差は緯糸Yの方向に
移動する受光素子31,32を経糸Tの方向に並べたこ
とによって生じる。曲線Kの突出部K1は、突出部I1
とこの突出部I1の時間領域に対応する曲線Jの略平坦
な部分との差である。曲線Kの突出部K2は、突出部J
1とこの突出部J1の時間領域に対応する曲線Iの略平
坦な部分との差である。方形波L1の時間幅t3は基準
値V3を越える突出部K1の時間幅に対応し、方形波L
2の時間幅t4は基準値V4を下回る突出部K2の時間
幅に対応する。
【0032】緯糸Yがループ状態、途中切れ等の異常を
起こしている場合、受光素子31,32における受光量
は織布W上の緯糸による異常部分と正常部分とでは異な
り、曲線I,Jの突出部I1,J1で示すような電圧信
号S3 ,S4 の変動が得られる。方形波L1,L2によ
って表される欠点検出信号SY の出力は、受光素子3
1,32から得られる電圧信号S3 ,S4 の差信号ΔS
34と基準値V3,V4との比較結果に基づいて判定され
る。電圧信号S3 ,S4 には外乱による変化分が入り込
んでいる。しかし、電圧信号S3 ,S4 の差をとった差
信号ΔS34では各電圧信号に入り込んでいた外乱による
変化分がほぼ相殺される。又、受光素子31,32が経
糸方向に直列に配設されているため、経糸からの反射光
による電気信号の変化分も相殺される。従って、差信号
ΔS34は緯糸Yに関する異常の有無を高精度で反映して
おり、差信号ΔS34と基準値V3,V4との比較は緯糸
に関する異常の有無という検反の精度を高める。
【0033】次に、図9及び図10の第3の実施の形態
を説明する。第2の実施の形態と同じ構成部材には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。図9に示すよう
に受光素子31,32は第2の実施の形態と同様に織布
Wの経糸Tの方向に直列に配設されている。受光素子3
1は変換電流信号を電流−電圧変換回路33に出力し、
受光素子32は変換電流信号を電流−電圧変換回路34
に出力する。電流−電圧変換回路33は変換電流信号を
電圧信号S5 に変換して和演算回路39及び差演算回路
35に出力する。電流−電圧変換回路34は変換電流信
号を電圧信号S 6 に変換して和演算回路39及び差演算
回路35に出力する。和演算回路39は電圧信号S5
6 を加算し、差演算回路35は電圧信号S5 の値から
電圧信号S6 の値を減算する。
【0034】和演算回路39は演算して得られた和信号
56を比較回路40に出力する。比較回路40は入力し
た和信号S56と予め基準値設定回路41によって設定さ
れた基準値V5と比較する。和信号S56の値が基準値V
5を越えた場合には比較回路40は出力回路29に欠点
検出信号ST を出力する。和信号S56の値が基準値V5
以下の場合には比較回路40は出力回路29に欠点検出
信号ST を出力しない。差演算回路35は演算して得ら
れた差信号ΔS56を比較回路36に出力する。
【0035】和演算回路39は受光素子31,32を一
体化して経糸Tの糸方向の検知範囲を拡げる。このよう
な検知範囲の拡張により経糸に関する欠点の検出力が向
上する。
【0036】図10(a)〜図10(d)のグラフは図
8(a)〜図8(d)のグラフと同じである。図10
(e)の曲線Mは電流−電圧変換回路33から出力され
る電圧信号S5 の一例を表す。図10(f)の曲線Nは
電流−電圧変換回路34から出力される電圧信号S6
一例を表す。図10(g)の曲線Oは曲線Mと曲線Nと
を加算して得られた和信号S56を表す。
【0037】比較回路36は入力した差信号ΔS56と基
準値V3,V4とを比較する。差信号ΔS34の値が範囲
〔V3,V4〕から外れた場合には比較回路36はカウ
ンタ42に確認要求信号CY を出力する。差信号ΔS56
の値が範囲〔V3,V4〕内にある場合には比較回路3
6はカウンタ42に確認要求信号CY を出力しない。カ
ウンタ42にはラッチ回路43及びクロック44が信号
接続されている。ラッチ回路43には時間t0 が格納さ
れている。カウンタ42はクロック44の計測時間と設
定時間t0 との比較に基づいて欠点検出信号SY を出力
するか否かを判定する。
【0038】設定時間t0 は以下のようにして決められ
る。緯糸に関する欠点の検出の時間幅tY 及び経糸に関
する欠点の検出幅tT は次式(1),(2)で表され
る。 tY =(LT +DY )/VT ・・・(1) tT =(LY +DT )/VY ・・・(2) 但し、LT は検知範囲311,321の経糸Tの糸方向
の幅を表し、LY は検知範囲311,322の緯糸Yの
糸方向の幅を表す。DY は緯糸に関する欠点の幅を表
し、DT は経糸に関する欠点の幅を表す。VT は織布W
に対する検知範囲311,321の経糸Tの糸方向の相
対移動速度を表し、VY は織布Wに対する検知範囲31
1,321の緯糸Yの糸方向の相対移動速度を表す。相
対移動速度VT は織布Wの移動速度である。
【0039】経糸に関する欠点としては所謂経筋がある
が、欠点とは言えない微小な隙間が織布上に断続的に生
じることがある。このような隙間(以下、偽欠点とい
う)は経糸密度が高い場合に生じ易い。偽欠点に関する
緯糸Yの糸方向の幅は大きくても経糸Tの1ピッチ程度
であり、筬羽の間隔程度に設定された幅LY よりも小さ
い。従って、式(2)における幅DT が偽欠点のもので
あるならば、式(2)における幅DT をLY に置き換え
ることによって次式(3)が得られる。 tT <2LY /VY ・・・(3) 又、式(1)における幅DY を零とすることによって次
式(4)が得られる。
【0040】tY >LT /VT ・・・(4) 式(3),(4)から次式(5)が得られる。 2LY /VX ≦LT /VT ・・・(5) 式(5)を変形して次式(6)が得られる。 VY ≧(2LY /LT )・VT ・・・(6) 従って、式(6)の条件を満足する移動速度VY でセン
サヘッド12を移動すれば次式(7)が成立する。 tY <tT ・・・(7) 式(7)における時間幅tT は偽欠点に関するものであ
り、時間幅tY は緯糸に関する欠点のものである。従っ
て、式(6)の条件を満足する移動速度VY でセンサヘ
ッド12を移動すれば、緯糸欠点と偽欠点とを識別する
ことができる。このような識別のために式(4),
(5)におけるLT /VT を設定時間t0 として決定
し、時間幅tY が設定時間t0 以上であれば時間幅tY
をもたらす方形波L1又はL2が実際の緯糸欠点を表
す。時間幅t3,t4を表す方形波L1,L2は時間幅
確定信号となる。ラッチ回路43及びクロック44と共
に偽欠点判定手段を構成するカウンタ42は、方形波L
1の時間幅t3又は方形波L2の時間幅t4が設定時間
0 以上の場合に欠点検出信号SY を出力する。このよ
うな識別判定により偽欠点と緯糸欠点とを識別して緯糸
に関する異常の有無という検反の精度を高めることがで
きる。
【0041】次に図11及び図12の第4の実施の形態
を説明する。第3の実施の形態と同じ構成部材には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。図11に示すよ
うに受光素子45,46は第2の実施の形態と同様に織
布Wの緯糸Yの方向に直列に配設されている。受光素子
46,47は第1の実施の形態と同様に織布Wの経糸T
の方向に直列に配設されている。451,461,47
1は各受光素子45,46,47の検知範囲を表す。受
光素子45は変換電流信号を電流−電圧変換回路23に
出力する。電流−電圧変換回路23は変換電流信号を電
圧信号S7 に変換して差演算回路25に出力する。電流
−電圧変換回路24は受光素子46からの変換電流信号
を電圧信号S8 に変換して差演算回路25,25に出力
する。差演算回路25は電圧信号S7 の値から電圧信号
8 の値を減算する。差演算回路25は演算して得られ
た差信号ΔS78を比較回路26に出力する。電流−電圧
変換回路34は受光素子47からの変換電流信号を電圧
信号S9 に変換して差演算回路35に出力する。差演算
回路35は電圧信号S8 の値から電圧信号S9 の値を減
算する。差演算回路35は演算して得られた差信号ΔS
89を比較回路36に出力する。
【0042】図12(a)〜図12(d)のグラフは図
4(a)〜図4(d)のグラフと同じである。図12
(e)〜図12(h)のグラフは図8(a)〜図8
(d)のグラフと同じである。図12(a)の曲線Eは
電流−電圧変換回路23から出力された信号を表し、図
12(b)の曲線Fは電流−電圧変換回路24から出力
された信号を表す。図12(e)の曲線Iは電流−電圧
変換回路24から出力された信号を表し、図12(f)
の曲線Jは電流−電圧変換回路34から出力された信号
を表す。
【0043】比較回路26は入力した差信号ΔS78と基
準値V1,V2とを比較する。差信号ΔS78の値が範囲
〔V1,V2〕から外れた場合には比較回路26は出力
回路29に欠点検出信号ST を出力する。差信号ΔS78
の値が範囲〔V1,V2〕内にある場合には比較回路2
6は出力回路29に欠点検出信号ST を出力しない。
【0044】比較回路36は入力した差信号ΔS89と基
準値V3,V4とを比較する。差信号ΔS89の値が範囲
〔V3,V4〕から外れた場合には比較回路36はカウ
ンタ42に確認要求信号CY を出力する。カウンタ42
は第3の実施の形態と同様にクロック44の計測時間と
設定時間t0 との比較に基づいて欠点検出信号SY を出
力するか否かを判定する。
【0045】第4の実施の形態では、電圧信号S7 ,S
8 の差をとった差信号ΔS78及び電圧信号S8 ,S9
差をとった差信号ΔS89では各電圧信号に入り込んでい
た前記外乱による変化分がほぼ相殺される。従って、差
信号ΔS78は経糸Tに関する異常の有無を高精度で反映
しており、差信号ΔS78と基準値V1,V2との比較は
経糸に関する異常の有無の検出という検反の精度を高め
る。
【0046】又、電圧信号S8 ,S9 の差をとった差信
号ΔS89では各電圧信号に入り込んでいた外乱による変
化分がほぼ相殺される。又、受光素子46,47が経糸
方向に直列に配設されているため、経糸からの反射光に
よる電気信号の変化分も相殺される。従って、差信号Δ
89は緯糸Yに関する異常の有無を高精度で反映してお
り、差信号ΔS89と基準値V3,V4との比較は緯糸に
関する異常の有無という検反の精度を高める。
【0047】しかも、偽欠点と緯糸欠点とを識別して緯
糸に関する異常の有無という検反の精度を高めることが
できる。次に、図13の第5の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態と同じ構成部材には同一符号を付し、
その詳細説明は省略する。この実施の形態では4つの受
光素子48,49,50,51のうちの2つずつが織布
Wの経糸Tの方向及び緯糸Yの方向に直列に配設されて
いる。481,491,501,511は各受光素子4
8〜51の検知範囲を表す。受光素子48は変換電流信
号を電流−電圧変換回路23に出力し、受光素子49は
変換電流信号を電流−電圧変換回路24に出力する。受
光素子50は変換電流信号を電流−電圧変換回路33に
出力し、受光素子51は変換電流信号を電流−電圧変換
回路34に出力する。電流−電圧変換回路23は変換電
流信号を電圧信号に変換して和演算回路52,55に出
力し、電流−電圧変換回路24は変換電流信号を電圧信
号に変換して和演算回路54,55に出力する。電流−
電圧変換回路33は変換電流信号を電圧信号に変換して
和演算回路52,53に出力し、電流−電圧変換回路3
4は変換電流信号を電圧信号に変換して和演算回路5
3,54に出力する。
【0048】各和演算回路52〜55は入力する電圧信
号を加算した和信号を出力する。和演算回路52,54
は和信号を差演算回路25に出力し、和演算回路53,
55は和信号を差演算回路35に出力する。各電流−電
圧変換回路23,24,33,34の電圧信号値を
38,V39,V40,V41とすると、各和演算回路52〜
55の和信号値は(V38+V40),(V40+V41),
(V39+V41),(V38+V 39)となる。V38,V39
40,V41は各受光素子48〜51の変換電流信号に対
応する。差演算回路25は和信号値(V38+V40)から
和信号値(V39+V41)を減算し、差演算回路35は和
信号値(V38+V39)から和信号値(V40+V 41)を減
算する。
【0049】差演算回路25は演算して得られた差信号
を比較回路26に出力し、差演算回路35は演算して得
られた差信号を比較回路36に出力する。比較回路26
は基準値V1,V2と差信号値〔(V38+V40)−(V
39+V41)〕との比較に基づいて欠点検出信号ST を出
力回路29に出力するか否かを判定する。比較回路36
は基準値V3,V4と差信号値〔(V38+V39)−(V
40+V41)〕との比較に基づいて確認要求信号CY をカ
ウンタ42に出力するか否かを判定する。
【0050】和演算回路52は受光素子48,50を一
体化し、和演算回路53は受光素子50,51を一体化
する。又、和演算回路54は受光素子49,51を一体
化し、和演算回路55は受光素子48,49を一体化す
る。この実施の形態では一体化された受光素子対から得
られる電圧信号と受光素子対から得られる電圧信号との
間で差がとられる。従って、この実施の形態では第4の
実施の形態と同様に高精度の検反を行なうことができ
る。しかも経糸方向に並んだ一対の受光素子の一体化及
び緯糸方向に並んだ一対の受光素子の一体化によって経
糸方向及び緯糸方向の検知範囲が拡がり、このような検
知範囲の拡張により経糸及び緯糸に関する欠点の検出力
が向上する。
【0051】第4の実施の形態及び第5の実施の形態で
はカウンタ42、ラッチ回路43及びクロック44を用
いた偽欠点判定手段を採用したが、図14に示す第6の
実施の形態及び図15に示す第7の実施の形態のように
偽欠点判定手段を省略した実施の形態も可能である。図
14の実施の形態及び図15の実施の形態でも外乱の影
響が排除され、高精度の検反が行える。
【0052】本発明では、経糸の欠点に関する検反を行
なう場合には図16に示す第8の実施の形態のように受
光素子21,22を緯糸Yの糸方向に離してもよい。
又、緯糸の欠点に関する検反を行なう場合には図17に
示す第9の実施の形態のように受光素子31,32を経
糸Tの糸方向に離してもよい。光電センサとしては図1
8に示す第10の実施の形態のようにイメージセンサ5
6を用いることもできる。イメージセンサ56の全画素
のうちの適当な個数の画素を用いて検知範囲の大きさを
選択できるため、偽欠点と緯糸欠点との識別を考慮した
検反の場合にもイメージセンサの相対移動速度VY の単
一設定が可能である。即ち、相対移動速度VY を先に設
定しておき、前記した式(1)〜(6)に基づいて検知
範囲の緯糸方向の幅LY 及び経糸方向の幅LT を設定す
ればよい。このような相対移動速度VY の設定は検反準
備の作業性を向上する。
【0053】図示の場合には(n,m1)で表す検知範
囲が第3の実施の形態の検知範囲311に対応し、
(n,m2)で表す検知範囲が第3の実施の形態の検知
範囲321に対応する。検知範囲(n,m1)の変換電
流は検知範囲制御回路57によって電流−電圧変換回路
33へ送られ、検知範囲(n,m2)の変換電流は検知
範囲制御回路57によって電流−電圧変換回路34へ送
られる。以後の信号処理は第3の実施の形態と同じであ
る。
【0054】なお、イメージセンサの画素の代わりに小
型のフォトダイオードあるいはフォトトランジスタを用
いることもできる。又、受光素子を経糸方向あるいは緯
糸方向へ3つ以上並べ、糸方向へ並べた受光素子から得
られる電気信号を加算して糸方向へ並べた受光素子を一
体化した構成も可能である。
【0055】次に、図19〜図22の第11の実施の形
態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ
符号が付してある。この実施の形態におけるセンサヘッ
ド58は3つの反射鏡59,60,61、一対の棒状の
凸レンズ69,70及びスリット板78を備えている。
スリット板78は織布Wに対して平行に配置されてお
り、スリット板78には一対のスリット781,782
が形成されている。スリット781,782は緯糸Yの
糸方向に延びている。
【0056】図20に示すようにガイドプーリ16の近
傍には投光器64が設置されている。投光器64は、容
器65と、容器65の底部に取り付けられた投光素子6
6と、容器65の開口側に取り付けられたスリット板6
7と、投光素子66とスリット板67との間に介在され
た棒状の凸レンズ68とからなる。スリット板67には
スリット671が形成されている。投光素子66は凸レ
ンズ68の焦点上に位置しており、投光素子66から凸
レンズ68に投射された光は凸レンズ68を通って平行
光となる。図19の鎖線矢印は光の行路を表す。凸レン
ズ68の光軸はスリット671の中央を通っている。凸
レンズ68を通って平行になった光の一部はスリット6
71を通過する。スリット板67は光の平行度を高める
ために凸レンズ68の周縁部を通過した光の通過を阻止
する。
【0057】スリット671を通過した平行光の行路は
反射鏡59と交差する。反射鏡59は織布Wの面に対し
て45°に傾いており、反射鏡59に当たった平行光は
スリット板78に向けて反射される。スリット板78に
向かった平行光は一対のスリット781,782を通過
する。スリット781,782を通過した2本の光は織
布Wに垂直に当たって反射散乱する。
【0058】凸レンズ69,60は反射鏡59からの反
射光の行路の左右両側に対称に配置されている。凸レン
ズ69,60の焦点は織布W上に設定されており、凸レ
ンズ69,60は織布Wからの反射光を平行光にする。
反射鏡60は凸レンズ69を出た平行光の行路上に配置
されており、反射鏡61は凸レンズ70を出た平行光の
行路上に配置されている。
【0059】図21に示すようにモータ15の近傍には
受光器71が設置されている。受光器71は、容器72
と、容器72の底部に取り付けられた一対の受光素子7
3,74と、容器72の開口側に取り付けられた一対の
棒状の集光レンズ75,76と、受光素子73,74と
集光レンズ75,76との間に介在された抽出スリット
板77とからなる。抽出スリット板77には一対のスリ
ット771,772が形成されている。スリット771
は受光素子73に対置しており、スリット772は受光
素子74に対置している。集光レンズ75の焦点はスリ
ット771の中央にあり、集光レンズ76の焦点はスリ
ット772の中央にある。凸レンズ69の光軸と集光レ
ンズ75の光軸とは反射鏡60の反射面上で交差し、凸
レンズ70の光軸と集光レンズ76の光軸とは反射鏡6
1の反射面上で交差する。
【0060】反射鏡60から反射された平行光は集光レ
ンズ75に向かい、反射鏡61から反射された平行光は
集光レンズ76に向かう。集光レンズ75は反射鏡60
からの反射光をスリット771上に集光し、集光レンズ
76は反射鏡61からの反射光をスリット772上に集
光する。スリット771,772を通過した光は受光素
子73,74によって受光される。スリット771,7
72は外乱光を排除する機能を持つ。
【0061】図22に示す691は凸レンズ20による
織布W上の検知範囲を表し、701は凸レンズ211に
よる織布W上の検知範囲を表す。凸レンズ69は検知範
囲691から反射した散乱光の一部を平行光に集束し、
凸レンズ70は検知範囲701から反射した散乱光の一
部を平行光に集束する。検知範囲691,701の緯糸
Yの糸方向の幅は経糸Tのピッチの2倍程度に設定され
ており、各検知範囲691,701内には常には2本の
経糸Tが入り込む。鎖線で示す位置P1,P2は、スリ
ット781,782を通過した光の経路と織布Wとの交
差中心、かつ凸レンズ69,60の焦点中心である。検
知範囲691からの反射散乱光は、凸レンズ69、反射
鏡60及び集光レンズ75からなる第1の集光手段によ
って受光素子73へ送られる。検知範囲701からの反
射散乱光は、凸レンズ70、反射鏡61及び集光レンズ
76からなる第1の集光手段によって受光素子74へ送
られる。受光素子73,74は受光量に応じた電気信号
を電流−電圧変換回路23,24へ送る。
【0062】この実施の形態では、センサヘッド58が
正常な織布W上のどの位置にある場合にも、各検知範囲
691,701内には2本の経糸Tが入り込むようにな
っている。従って、図22に示すように経筋T1が発生
している場合には検知範囲691内又は検知範囲701
内には3本の経糸が入り込むことになり、第1の実施の
形態の場合と同様の経糸欠点の把握が精度良く行われ
る。
【0063】織布Wの表面は細かい凹凸になっており、
織布Wからの反射光は散乱する。検知範囲691からの
反射散乱光が第2の集光手段を構成する凸レンズ70側
へ入り込めば、受光素子74から出力される信号レベル
が本来の信号レベルからずれる。同様に、検知範囲70
1からの反射散乱光が第1の集光手段を構成する凸レン
ズ69側へ入り込めば、受光素子73から出力される信
号レベルが本来の信号レベルからずれる。この実施の形
態では、スリット781,782を通過した光の経路の
中心軸線と織布Wとの交差位置、かつ凸レンズ69,6
0の焦点位置である位置P1,P2は、経糸ピッチの4
倍にしてある。このような位置設定は、隣の検知範囲7
01から凸レンズ69への反射散乱光の入光及び隣の検
知範囲691から凸レンズ70への反射散乱光の入光を
抑制し、受光素子73,74から出力される信号レベル
の乱れが回避される。従って、経糸欠点の把握の精度が
さらに向上する。位置P1,P2をさらに離せば、隣の
検知範囲701から凸レンズ69への反射散乱光の入光
阻止及び隣の検知範囲691から凸レンズ70への反射
散乱光の入光阻止がさらに確実となる。
【0064】次に、図23の第12の実施の形態を説明
する。第11の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態におけるセンサヘッド79
には反射鏡59、スリット板78、一対の受光器80,
81及び制御回路86が取り付けられている。制御回路
86は第11の実施の形態における電流−電圧変換回路
23,24、差演算回路25、比較回路26、基準値設
定回路27,28及び出力回路29からなる。
【0065】受光器80の棒状の凸レンズ82の焦点は
織布W上にあり、凸レンズ82はスリット781を通過
した光の織布Wからの反射光を平行化して集光レンズ8
3へ送る。集光レンズ83の焦点は抽出スリット板84
のスリット841上にあり、受光素子85はスリット8
41を通過した光の受光量に応じた電気信号を制御回路
86に出力する。受光器81の棒状の凸レンズ87の焦
点は織布W上にあり、凸レンズ87はスリット782を
通過した光の織布Wからの反射光を平行化して集光レン
ズ88へ送る。集光レンズ88の焦点は抽出スリット板
89のスリット891上にあり、受光素子90はスリッ
ト891を通過した光の受光量に応じた電気信号を制御
回路86に出力する。
【0066】この実施の形態においても、スリット78
1,782を通過した光の経路の中心軸線と織布Wとの
交差位置、かつ凸レンズ82,77の焦点位置である位
置P1,P2は、経糸ピッチの4倍にしてある。従っ
て、この実施の形態においても第11の実施の形態と同
じ効果が得られる。
【0067】次に、図24の第13の実施の形態を説明
する。第11の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態におけるスリット板78に
は遮蔽板783が一体形成されており、遮蔽板783の
下端は織布Wの間近まで延びている。遮蔽板783の存
在は、隣の位置P2側の検知範囲から凸レンズ69への
反射散乱光の入光阻止及び隣の位置P2側の検知範囲か
ら凸レンズ70への反射散乱光の入光阻止をさらに確実
に阻止する。従って、この実施の形態では第11の実施
の形態よりも良い効果が得られる。
【0068】前記各実施の形態ではセンサヘッドが織布
の幅方向に移動する方式であるが、緯糸欠点に関する検
反の場合には織布の幅方向に複数の受光センサを適当間
隔をおいて不動配列した検反装置の構成が可能である。
経糸欠点に関する検反の場合にも例えばイメージンセン
サを織幅全域に連続的に不動配設する検反装置の構成が
可能である。
【0069】前記各実施の形態では織布検反装置は織機
上に装着したが、織機から切り卸した織布の検反を行な
う場合にも本発明の織布検反方法及び装置を適用するこ
とができる。
【0070】さらに本発明では、欠点検出信号ST ,S
Y の出力の有無、あるいは確認要求信号CY の有無を記
憶装置に記憶し、この記憶データに基づいて織布の品質
評価を行なったり、織機の管理データとして利用するこ
ともできる。
【0071】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項6又は請求項7の光電センサはイメージセ
ンサである織布検反装置。
【0072】偽欠点と緯糸欠点との識別を考慮した検反
の場合にもイメージセンサの織幅方向の移動速度の単一
設定が可能である。 (2)第1の集光手段を構成する凸レンズ82の焦点位
置である位置P1と、第2の集光手段を構成する凸レン
ズ87の焦点位置である位置P2との間隔を経糸ピッチ
の少なくとも4倍にした織布検反装置。
【0073】経糸欠点の把握の精度が向上する。以下
に、実施の形態の効果を記載する。 (1)経糸の糸方向及び緯糸の糸方向にそれぞれ2つの
検知範囲を配列設定した実施の形態では、経糸に関する
異常の有無及び緯糸に関する異常の有無のいずれについ
ても高い精度で検出することができる。 (2)経糸の糸方向に2つの検知範囲を配列設定すると
共に、これら2つの検知範囲を1群として緯糸の糸方向
に前記1群を2つ配列した実施の形態では、経糸の糸方
向に複数の検知範囲を配列設定した実施の形態では、経
糸の糸方向及び緯糸の糸方向の検知範囲が拡がり、経糸
及び緯糸に関するけ欠点の検出力が向上する。 (3)光電センサとしてイメージセンサを用いた実施の
形態では、検知範囲の設定が容易である。 (4)隣合う検知範囲の間に遮蔽板を介在した実施の形
態では、隣の検知範囲から集光手段への反射散乱光の入
光が確実に阻止される。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4の発明では、経糸と緯糸とのうちの一方の糸の方向
に複数の光電センサの検知範囲を配設し、これらの光電
センサのうちの少なくとも1つの電気信号と他の光電セ
ンサの電気信号との差をとって外乱の影響による電気信
号の変化を排除するようにしたので、精度の高い検反を
行ない得る。
【0075】請求項5の発明では、経糸の方向に配列設
定された検知範囲を有する複数の光電センサのうちの少
なくとも1つの電気信号と他の光電センサの電気信号と
の差をとると共に、各光電センサの電気信号の和をとる
ようにしたので、外乱の影響による緯糸関係の電気信号
の変化を排除し得ると共に、検知範囲の拡張により経糸
に関する欠点の検出力を向上し得る。
【0076】請求項6及び請求項7の発明では、偽欠点
判定手段によって緯糸欠点と偽欠点とを識別するように
したので、偽欠点による誤検反を回避し得る。請求項8
及び請求項9の発明では、隣合う2か所の検知範囲を重
合しないように配列し、隣合う2か所の検知範囲からの
反射散乱光を別々に集めて別々の光電センサへ送るよう
にしたので、経糸欠点の把握の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す一部破断要部
正面図と制御回路との組み合わせ図。
【図2】織布上の検知範囲と制御回路との組合わせ図。
【図3】検知範囲の走査領域を示す平面図。
【図4】(a)〜(d)は制御回路における信号処理を
説明するグラフ。
【図5】第2の実施の形態を示す要部と制御回路との組
み合わせ図。
【図6】織布上の検知範囲と制御回路との組合わせ図。
【図7】検知範囲の走査領域を示す平面図。
【図8】(a)〜(d)は制御回路における信号処理を
説明するグラフ。
【図9】第3の実施の形態を示す織布上の検知範囲と制
御回路との組合わせ図。
【図10】(a)〜(g)は制御回路における信号処理
を説明するグラフ。
【図11】第4の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図12】(a)〜(h)は制御回路における信号処理
を説明するグラフ。
【図13】第5の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図14】第6の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図15】第7の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図16】第8の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図17】第9の実施の形態を示す織布上の検知範囲と
制御回路との組合わせ図。
【図18】第10の実施の形態を示す織布上の検知範囲
と制御回路との組合わせ図。
【図19】第11の実施の形態を示す一部破断要部正面
図と制御回路との組み合わせ図。
【図20】図19のA−A線断面図。
【図21】図19のB−B線断面図。
【図22】織布上の検知範囲と制御回路との組合わせ
図。
【図23】第12の実施の形態を示す一部破断要部正面
図と制御回路との組み合わせ図。
【図24】第13の実施の形態を示す一部破断要部正面
図。
【符号の説明】
211,221,311,321,451,461,4
71,481,491,501,511,691,70
1…検知範囲、21,22,31,32,45〜51,
73,74,85,90…光電センサとなる受光素子、
25,35…差演算回路、26…経糸欠点判定手段を構
成する比較回路、27,28…経糸欠点判定手段を構成
する基準値設定回路、36…緯糸欠点判定手段を構成す
る比較回路、37,38…緯糸欠点判定手段を構成する
基準値設定回路、39…和演算回路、40…経糸欠点判
定手段を構成する比較回路、41…経糸欠点判定手段を
構成する基準値設定回路、42…偽欠点判定手段を構成
するカウンタ、43…偽欠点判定手段を構成するラッチ
回路、44…偽欠点判定手段を構成するクロック、60
…第1の集光手段を構成する反射鏡、69…第1の集光
手段を構成する凸レンズ、75…第1の集光手段を構成
する集光レンズ、61…第2の集光手段を構成する反射
鏡、70…第2の集光手段を構成する凸レンズ、76…
第2の集光手段を構成する集光レンズ、T…経糸、Y…
緯糸、W…織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/88 G01N 21/88 J

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
    ンサを用いて経糸と緯糸とによって製織された織布の欠
    点を検出する織布検反方法において、 織布上の経糸と緯糸とのうちの一方の糸の方向に複数の
    前記光電センサの検知範囲を配列設定しておき、前記複
    数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信号と他
    の光電センサの電気信号との差を演算し、この演算結果
    に基づいて前記一方の糸とは別の糸に対する欠点検出信
    号を出力するか否かを判定手段で判定する織布検反方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、一方の糸は経糸であ
    り、別の糸は緯糸である織布検反方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、一方の糸は緯糸であ
    り、別の糸は経糸である織布検反方法。
  4. 【請求項4】受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
    ンサを用いて経糸と緯糸とによって製織された織布の欠
    点を検出する織布検反装置において、 織布上の経糸と緯糸とのうちの一方の糸の方向に配列設
    定された検知範囲を有する複数の光電センサと、 前記複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信
    号と他の光電センサの電気信号との差を演算する差演算
    手段と、 差演算手段の演算結果に基づいて前記一方の糸とは別の
    糸に対する欠点検出信号を出力するか否かを判定する判
    定手段とを備えた織布検反装置。
  5. 【請求項5】受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
    ンサを用いて経糸と緯糸とによって製織された織布の欠
    点を検出する織布検反装置において、 経糸の糸方向に配列設定された検知範囲を有する複数の
    光電センサと、 前記複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信
    号と他の光電センサの電気信号との差を演算する差演算
    手段と、 前記複数の光電センサの電気信号の和を演算する和演算
    手段と、 和演算手段の演算結果に基づいて経糸に対する欠点検出
    信号を出力するか否かを判定する経糸欠点判定手段と、 差演算手段の演算結果に基づいて緯糸に対する欠点検出
    信号を出力するか否かを判定する緯糸欠点判定手段とを
    備えた織布検反装置。
  6. 【請求項6】受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
    ンサを用いて経糸と緯糸とによって製織された織布の欠
    点を検出する織布検反装置において、 経糸の糸方向に配列設定され、織布の幅方向へ移動され
    る検知範囲を有する複数の光電センサと、 前記複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信
    号と他の光電センサの電気信号との差を演算する差演算
    手段と、 前記複数の光電センサの電気信号の和を演算する和演算
    手段と、 和演算手段の演算結果に基づいて経糸に対する欠点検出
    信号を出力するか否かを判定する経糸欠点判定手段と、 差演算手段の演算によって得られる差信号の値と基準値
    とを比較すると共に、基準値を越える差信号に対応した
    時間幅確定信号を出力する比較手段と、 前記時間幅確定信号の時間幅に基づいて緯糸に対する欠
    点検出信号を出力するか否かを判定する偽欠点判定手段
    とを備えた織布検反装置。
  7. 【請求項7】受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
    ンサを用いて経糸と緯糸とによって製織された織布の欠
    点を検出する織布検反装置において、 織布上の経糸の方向及び緯糸の方向へそれぞれ少なくと
    も2つ配列設定されて織布の幅方向へ移動される検知範
    囲を有する複数の光電センサと、 前記複数の光電センサのうち緯糸の糸方向へ配列設定さ
    れた検知範囲を有する複数の光電センサのうちの少なく
    とも1つの光電センサの電気信号と他の光電センサの電
    気信号との差を演算する第1の差演算手段と、 前記複数の光電センサのうち経糸の糸方向へ配列設定さ
    れた検知範囲を有する複数の光電センサのうちの少なく
    とも1つの光電センサの電気信号と他の光電センサの電
    気信号との差を演算する第2の差演算手段と、 第1の差演算手段の演算結果に基づいて経糸に対する欠
    点検出信号を出力するか否かを判定する経糸欠点判定手
    段と、 第2の差演算手段の演算によって得られる差信号の値と
    基準値とを比較すると共に、基準値を越える差信号に対
    応した時間幅確定信号を出力する比較手段と、 前記時間幅確定信号の時間幅に基づいて緯糸に対する欠
    点検出信号を出力するか否かを判定する偽欠点判定手段
    とを備えた織布検反装置。
  8. 【請求項8】請求項3において、隣合う2か所の検知範
    囲を重合しないように配列し、隣合う2か所の検知範囲
    からの反射散乱光を別々に集めて別々の光電センサへ送
    る織布検反方法。
  9. 【請求項9】請求項4において、一方の糸は緯糸であ
    り、隣合う2か所の検知範囲の一方からの反射散乱光を
    集めて光電センサへ送る第1の集光手段と、隣合う2か
    所の検知範囲の他方からの反射散乱光を集めて光電セン
    サへ送る第2の集光手段とを備え、隣合う2か所の検知
    範囲を重合しないように配列した織布検反装置。
  10. 【請求項10】請求項1における複数の光電センサは緯
    糸又は経糸の糸方向に配設されている織布検反方法。
  11. 【請求項11】請求項4における複数の光電センサは緯
    糸又は経糸の糸方向に配設されている織布検反装置。
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