JPH10212659A - 織布検反方法及び装置 - Google Patents

織布検反方法及び装置

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JPH10212659A
JPH10212659A JP1566497A JP1566497A JPH10212659A JP H10212659 A JPH10212659 A JP H10212659A JP 1566497 A JP1566497 A JP 1566497A JP 1566497 A JP1566497 A JP 1566497A JP H10212659 A JPH10212659 A JP H10212659A
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JP
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defect
light
weft
woven fabric
warp
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JP1566497A
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English (en)
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Masashi Toda
昌司 戸田
Yoshikatsu Kisanuki
義勝 木佐貫
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Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】緯糸欠点の検出精度を高める。 【解決手段】センサヘッド14上の投光器20から投射
される光の投射方向は、検知範囲191を指向して織布
W上の緯糸Yの糸方向を向くように織布Wに対して傾け
られた方向である。投光器21から投射される光の投射
方向は、検知範囲191を指向して織布W上の経糸Tの
長手方向を向くように織布面Wに対して傾けられた方向
である。信号処理−判別回路基板22は、投光器20,
21の光投射を交互に切り換えると共に、投光器20か
らの投光に基づいて経糸欠点有無の判別及び投光器21
からの投光に基づいて緯糸欠点有無の判別を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布の織り状態を
反映する光を光電センサを用いて計測し、前記光電セン
サの出力を用いて織布の欠点を検出する織布検反方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の織布検反装置が特開昭60−2
31850号公報に開示されている。走査ヘッド(本願
でいうセンサヘッド)に組み込まれた光源から織布上に
投射された光の反射光は感光セルによって受光される。
光の経路上には光学レンズ系が設置されており、投射光
あるいは反射光の集光、平行化等の必要な光学的処理が
光学レンズ系によって行われる。感光セルは受光量に応
じた電気信号を出力し、この電気信号が評価ユニットで
評価される。織布の欠点の検出は、経糸関係の欠点及び
緯糸関係の欠点の両方について行われる。このうち、緯
糸関係の欠点の検出は、走査ヘッドによる織布の織幅分
の走査毎の全受光量をメモリに記憶し、この全受光量か
ら欠点の有無の判別が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】経糸の欠点は発生した
ときの影響が大きいことから経糸の欠点の検出感度を高
めるため、受光量を平均化して経糸の欠点検出に対する
緯糸の影響を軽減することが望ましい。そのため、走査
ヘッドの走査領域が経糸の長手方向に長くしてあり、光
は前記走査領域を指向して織布上の緯糸の長手方向を向
くように織布面に対して傾けられた方向から投射され
る。このような走査領域の設定によって緯糸からの受光
量の平均化が行われる。
【0004】しかし、このような緯糸からの受光量の平
均化は、前記全受光量に混入される外乱あるいは偽欠点
と本来の緯糸欠点との区別を難しくし、誤検出が生じ易
い。本発明は、緯糸欠点の検出精度を高めることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1乃至
請求項3の発明では、織布の織り状態を反映する光を光
電センサを用いて計測し、前記光電センサの出力を用い
て織布の欠点を検出する織布検反方法を対象とし、請求
項1の発明では、前記光電センサの織布上の検知範囲に
対して織布上の経糸の長手方向を向くように織布面に対
して傾けられた方向から緯糸欠点検出用の光を投射して
緯糸欠点の有無の判別を行なうようにした。
【0006】緯糸欠点検出用の光の前記投射方向は、緯
糸の長手方向への光投射に比して織布上に投影される緯
糸の陰影の面積を増大させ、緯糸欠点が前記陰影の面積
の増大によって強調される。
【0007】請求項2の発明では、前記光電センサの織
布上の検知範囲に経糸欠点検出用の光と緯糸欠点検出用
の光とを別々の方向から投射し、経糸欠点検出用の投射
光に基づいて経糸欠点の有無の判別を行ない、緯糸欠点
検出用の投射光に基づいて緯糸欠点の有無の判別を行な
うようにした。
【0008】経糸及び緯糸の各欠点の判別がそれぞれに
適した光の投射に対応して行われる。請求項3の発明で
は、前記経糸欠点検出用の光の投射方向は、前記検知範
囲を指向して織布上の緯糸の長手方向を向くように織布
面に対して傾けられた方向とした。
【0009】経糸欠点検出用の光の前記投射方向は、経
糸欠点検出の有無の判別に最適である。請求項4乃至請
求項6の発明では、織布の織り状態を反映する光を光電
センサを用いて計測し、前記光電センサの出力を用いて
織布の欠点を検出する織布検反装置を対象とし、請求項
4の発明では、織布上に検知範囲を持つ光電センサと、
織布上の緯糸の欠点を検出するために織布に光を投射す
る緯糸欠点検出用の投光手段と、織布上の緯糸の欠点の
有無を判別するための緯糸欠点判別手段とを備えた織布
検反装置を構成し、前記緯糸欠点検出用の投光手段の光
投射方向は、前記検知範囲を指向して織布上の経糸の長
手方向を向くように織布面に対して傾けられた方向とし
た。
【0010】緯糸欠点検出用の投光手段によって投射さ
れた光の前記投射方向は、緯糸の長手方向への光投射に
比して織布上に投影される緯糸の陰影の面積を増大さ
せ、緯糸欠点が前記陰影の面積の増大によって強調され
る。緯糸欠点判別手段は、緯糸欠点検出用の投光手段に
よって投射された光の織布からの反射光の受光量に基づ
いて緯糸の欠点の有無を判別する。
【0011】請求項5の発明では、請求項4において、
織布上の経糸の欠点を検出するために織布に光を投射す
る経糸欠点検出用の投光手段と、織布上の経糸の欠点の
有無を判別するための経糸欠点判別手段と、前記経糸欠
点検出用の投光手段と緯糸欠点検出用の投光手段とのど
ちらか一方の光を投射させ、前記経糸欠点検出用の投光
手段から光を投射したときに前記経糸欠点判別手段の判
別機能を働かせ、前記緯糸欠点検出用の投光手段から光
を投射したときに前記緯糸欠点判別手段の判別機能を働
かせる判別機能選択手段とを備えた織布検反装置を構成
した。
【0012】判別機能選択手段は経糸欠点検出用の投光
手段から光を投射したときに前記経糸欠点判別手段の判
別機能を働かせ、経糸欠点判別手段は経糸欠点検出用の
投光手段によって投射された光の織布からの反射光の受
光量に基づいて経糸の欠点の有無を判別する。判別機能
選択手段は緯糸欠点検出用の投光手段から光を投射した
ときに前記緯糸欠点判別手段の判別機能を働かせ、緯糸
欠点判別手段は緯糸欠点検出用の投光手段によって投射
された光の織布からの反射光の受光量に基づいて緯糸の
欠点の有無を判別する。
【0013】請求項6の発明では、前記経糸欠点検出用
の投光手段の光投射方向は、前記検知範囲を指向して織
布上の緯糸の長手方向を向くように織布面に対して傾け
られた方向とした。
【0014】経糸欠点検出用の投光手段から投射される
光の前記投射方向は、経糸欠点検出の有無の判別に最適
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、織機上の織布検反装置に本
発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に基づ
いて説明する。
【0016】図1に示すように織布Wの上方にはレール
11及び無端状ベルト12が織布Wの織り幅方向、即ち
緯糸Y(図4に図示)の長手方向に配設されている。無
端状ベルト12は図3に示すステッピングモータ13の
駆動プーリ15と図2に示すガイドプーリ16とに掛け
渡されている。無端状ベルト12はステッピングモータ
13の往復駆動によって往復周回する。無端状ベルト1
2にはセンサヘッド14が止着されている。センサヘッ
ド14はスライダ141を介してレール11に装着され
ている。センサヘッド14は無端状ベルト12の往復周
回によってレール11に沿って往復動する。
【0017】センサヘッド14は、支持筒17、支持筒
17内に収容された結像レンズ18、光電センサとなる
受光素子19、支持筒17の周面に取り付けられた一対
の投光器20,21、信号処理−判別回路基板22及び
光送信器35を備えている。
【0018】図5の検知範囲191は結像レンズ18に
よって受光素子19上に結像される織布W上の範囲を表
す。緯糸Yの長手方向の検知範囲191の幅Hは経糸T
の糸配列ピッチPよりも小さくしてある。又、検知範囲
191の経糸Tの長手方向の長さLは緯糸Yを例えば1
0本程度含むぐらいの長さにしてある。投光器20から
投射される光の投射方向は、検知範囲191を指向して
織布W上の緯糸Yの長手方向を向くように織布Wに対し
て傾けられた方向である。投光器21から投射される光
の投射方向は、検知範囲191を指向して織布W上の経
糸Tの長手方向を向くように織布Wに対して傾けられた
方向である。
【0019】図4(a),(b)の右向きの矢印Q1で
囲まれた領域はセンサヘッド14の右方向への移動によ
る織布W上における検知範囲191の走査範囲を表す。
左向きの矢印Q2で囲まれた領域はセンサヘッド14の
左方向への移動による織布W上における検知範囲191
の走査範囲を表す。織布Wは矢印Rの方向に移動する。
【0020】受光素子19は受け取った光を電流に変換
する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信号にな
る。図5は信号処理−判別回路基板22上の回路構成を
表す。受光素子19は変換電流信号を電流−電圧変換回
路23,24に出力し、電流−電圧変換回路23,24
は変換電流信号を電圧信号に変換すると共に、アナログ
−デジタル変換回路25,26(以下、A/D変換回路
25,26と表す)に変換電圧信号を出力する。A/D
変換回路25,26は変換電圧信号をデジタル信号に変
換する。A/D変換回路25,26にはタイミング制御
回路27が信号接続されている。タイミング制御回路2
7は、A/D変換回路25,26の機能を有効化する状
態と機能を無効化する状態とにA/D変換回路25,2
6を交互に切り換える。A/D変換回路25が機能有効
化状態にあるときには、A/D変換回路25は変換電圧
信号をデジタル信号に変換すると共に、記憶回路28に
デジタル信号を出力する。A/D変換回路26が機能有
効化状態にあるときには、A/D変換回路26は変換電
圧信号をデジタル信号に変換すると共に、記憶回路29
にデジタル信号を出力する。記憶回路28,29は入力
するデジタル信号情報を記憶する。
【0021】図5に示すように、投光器20,21の駆
動回路201,211にはタイミング制御回路27が信
号接続されている。タイミング制御回路27は、A/D
変換回路25,26の機能の有効化と無効化との2状態
を切り換えるタイミングで駆動回路201,211の作
動を切り換える。A/D変換回路25が機能有効化状態
に切り換えられたときには駆動回路201が作動され、
投光器20が光を投射する。図4(a)の白抜き矢印は
投光器20からの光投射を表す。A/D変換回路26が
機能有効化状態に切り換えられたときには駆動回路21
1が作動され、投光器21が光を投射する。図4(b)
の白抜き矢印は投光器21からの光投射を表す。投光器
20,21からの光投射の切り換えは経糸の配列状態を
十分に計測する程度に短時間で行ない、例えばセンサヘ
ッド14が経糸Tの配列ピッチPの1/10程度を移動
する毎に行なう。
【0022】記憶回路28,29には信号処理回路3
0,31が信号接続されている。信号処理回路30,3
1は記憶回路28,29に記憶されたデジタル信号情報
を欠点有無の判別に適するように信号処理する。信号処
理回路30,31には判別回路32,33が信号接続さ
れている。判別回路32は信号処理回路30によって処
理された信号情報に基づいて経糸Tの欠点の有無を判別
する。判別回路33は信号処理回路31によって処理さ
れた信号情報に基づいて緯糸Yの欠点の有無を判別す
る。
【0023】判別回路32は、電流−電圧変換回路2
3、A/D変換回路25、記憶回路28、信号処理回路
30と共に経糸欠点判別手段を構成する。判別回路33
は、電流−電圧変換回路24、A/D変換回路26、記
憶回路29、信号処理回路31と共に緯糸欠点判別手段
を構成する。
【0024】経糸欠点がある場合には判別回路32は出
力回路34に対して欠点検出信号を出力し、緯糸欠点が
ある場合には判別回路33は出力回路34に対して欠点
検出信号を出力する。出力回路34は、判別回路32あ
るいは判別回路33から出力される欠点検出信号の入力
に応じて製織停止信号を光送信器35に出力する。光送
信器35はこの製織停止信号を通信光に変換して発信す
る。
【0025】織布Wの織幅外には光受信器36が設置さ
れている。光受信器36は光送信器35から発信された
通信光を受信する。光受信器36は受信した通信光を電
気的製織停止信号に変換して出力する。この出力により
製織が停止する。
【0026】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)投光器21から投射される光は、緯糸Yの長手
方向への光投射に比して織布W上に投影される緯糸Yの
陰影の面積を増大させ、緯糸欠点が陰影Kの面積の増大
によって強調される。投光器21から投射される光は緯
糸欠点検出用の光であり、緯糸欠点の有無の判別は、検
知範囲191に対して織布W上の経糸Tの長手方向を向
くように織布Wに対して傾けられた方向から緯糸欠点検
出用の光を投射して行われる。このような投射光に基づ
く緯糸欠点の有無の判別は、緯糸欠点検出の精度を高め
る。 (1-2)通常、緯糸欠点検出は経糸欠点検出に比して難
しいが、本実施の形態では緯糸欠点検出のための信号処
理は経糸欠点検出のための信号処理の場合と同じに行わ
れる。これは、検知範囲191に対して織布W上の経糸
Tの長手方向を向くように織布Wに対して傾けられた方
向から緯糸欠点検出用の光を投射して緯糸欠点を強調す
ることによって可能となる。経糸欠点検出のための信号
処理の場合と同じように緯糸欠点検出のための信号処理
を行なう構成は、欠点有無の判別のための回路構成の簡
素化をもたらす。
【0027】無論、経糸欠点と緯糸欠点との信号処理回
路を個別に設け、欠点の検出感度を変更するなど、処理
方法を変更することもできる。 (1-3)経糸欠点の有無の判別は、検知範囲191に対
して織布W上の緯糸Yの長手方向を向くように織布Wに
対して傾けられた方向から経糸欠点検出用の光を投射し
て行われる。投光器20から投射される経糸欠点検出用
の光の前記投射方向は、経糸欠点検出の有無の判別に最
適である。 (1-4)判別機能選択手段となるタイミング制御回路2
7は、経糸欠点検出用の投光手段となる投光器20から
光を投射したときにA/D変換回路25の機能を有効に
する。又、タイミング制御回路27は、緯糸欠点検出用
の投光手段となる投光器21から光を投射したときにA
/D変換回路26の機能を有効にする。従って、タイミ
ング制御回路27は、投光器20から光を投射したとき
にA/D変換回路25を含む経糸欠点判別手段の判別機
能を働かせ、投光器21から光を投射したときにA/D
変換回路26を含む緯糸欠点判別手段の判別機能を働か
せる。このような判別機能の切り換え構成では光電セン
サは受光素子19の1つで済み、装置構成が簡素にな
る。 (1-5)センサヘッド14はステッピングモータ13の
作動によってレール11上を往復走行する。ステッピン
グモータ13の採用は、センサヘッド14の走行位置の
情報の確保、速度の安定化等の観点から好適である。ス
テッピングモータ13は入力パルスに応じて移動する。
レール11とスライダ141との間にガタがある場合に
はステッピングモータ13の移動によりセンサヘッド1
4が振動する。この振動によって投光器20からの投射
光の織布Wに対する投射角度(図1にαで示す)が変化
するが、投光器21からの投射光の織布Wに対する投射
角度(図2にβで示す)は変化しない。経糸欠点の検出
に比して難しい緯糸欠点の検出では、緯糸欠点検出用の
投射光の投射角度の変動も緯糸欠点検出精度を低下させ
る。しかし、検知範囲191に対して織布W上の経糸T
の長手方向を向くように織布Wに対して傾けられた方向
から緯糸欠点検出用の光を投射する構成では、緯糸欠点
検出用の投射光の投射角度が変動することはない。従っ
て、緯糸欠点の有無の判別のために検知範囲191に対
して織布W上の経糸Tの長手方向を向くように織布Wに
対して傾けられた方向から緯糸欠点検出用の光を投射す
る構成は、センサヘッド14の組み付け構成における高
い組み付け精度の要求を回避するうえで好ましい。
【0028】次に、図6〜図9の第2の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。図6に示すように受光素子37,38は織
布Wの経糸Tの長手方向に対して直列に配設されてい
る。図7において領域371は受光素子37の検知範囲
を表し、同様に領域381は受光素子38の検知範囲を
表す。図8に示すように受光素子37は変換電流信号を
電流−電圧変換回路39に出力し、受光素子38は変換
電流信号を電流−電圧変換回路40に出力する。電流−
電圧変換回路39は変換電流信号を電圧信号に変換して
和演算回路41及び差演算回路42に出力する。電流−
電圧変換回路40は変換電流信号を電圧信号に変換して
和演算回路41及び差演算回路42に出力する。和演算
回路41は電圧信号を加算し、差演算回路42は電流−
電圧変換回路39から出力された電圧信号の値から電流
−電圧変換回路40から出力された電圧信号の値を減算
する。
【0029】和演算回路41及び差演算回路42にはタ
イミング制御回路27が信号接続されている。タイミン
グ制御回路27は、和演算回路41及び差演算回路42
の機能を有効化する状態と機能を無効化する状態とに和
演算回路41及び差演算回路42を交互に切り換える。
タイミング制御回路27は、和演算回路41及び差演算
回路42の機能の有効化と無効化との2状態を切り換え
るタイミングで駆動回路201,211の作動を切り換
える。和演算回路41が機能有効化状態に切り換えられ
たときには駆動回路201が作動され、投光器20が光
を投射する。図7(a)の白抜き矢印は投光器20から
の光投射を表す。差演算回路42が機能有効化状態に切
り換えられたときには駆動回路211が作動され、投光
器21が光を投射する。図7(b)の白抜き矢印は投光
器21からの光投射を表す。
【0030】和演算回路41は演算して得られた和信号
S34を比較回路43に出力する。比較回路43は入力し
た和信号S34と予め基準値設定回路44によって設定さ
れた基準値V3と比較する。和信号S34の値が基準値V
3を越えた場合には比較回路43は出力回路34に欠点
検出信号ST を出力する。和信号S34の値が基準値V3
以下の場合には比較回路43は出力回路34に欠点検出
信号ST を出力しない。差演算回路42は演算して得ら
れた差信号ΔS12を比較回路45に出力する。
【0031】図9(e)の曲線Mは、投光器20からの
光投射によって電流−電圧変換回路39から出力される
電圧信号S3の一例を表す。図9(f)の曲線Nは、投
光器20からの光投射によって電流−電圧変換回路40
から出力される電圧信号S4の一例を表す。図9(g)
の曲線Oは曲線Mと曲線Nとを加算して得られた和信号
S34を表す。図9(e)〜図9(g)の横軸はいずれも
時間を表し、図9(e)〜図9(g)の縦軸はいずれも
電圧を表す。
【0032】図9(a)の曲線Iは、投光器21からの
光投射によって電流−電圧変換回路39から出力される
電圧信号S1を表し、図9(b)の曲線Jは、投光器2
1からの光投射によって電流−電圧変換回路40から出
力される電圧信号S2を表す。図9(c)の曲線Kは曲
線Iの値から曲線Jの値を引いて得られた差信号ΔS12
を表す。図9(d)の方形波L1,L2は比較回路45
から出力された欠点検出信号SY を表す。図9(a)〜
図9(d)の横軸はいずれも時間を表し、図9(a)〜
図9(c)の縦軸はいずれも電圧を表す。
【0033】曲線Iの突出部I1は受光素子37によっ
て検出された緯糸Yに関する欠点を表す。曲線Jの突出
部J1は受光素子38によって検出された緯糸Yに関す
る欠点を表す。突出部I1,J1の時間差は緯糸Yの長
手方向に移動する受光素子37,38を経糸Tの長手方
向に並べたことによって生じる。曲線Kの突出部K1
は、突出部I1とこの突出部I1の時間領域に対応する
曲線Jの略平坦な部分との差である。曲線Kの突出部K
2は、突出部J1とこの突出部J1の時間領域に対応す
る曲線Iの略平坦な部分との差である。方形波L1の時
間幅t1は基準値V1を越える突出部K1の時間幅に対
応し、方形波L2の時間幅t2は基準値V2を下回る突
出部K2の時間幅に対応する。
【0034】緯糸Yがループ状態、途中切れ等の欠点を
起こしている場合、受光素子37,38における受光量
は織布W上の緯糸による欠点部分と正常部分とでは異な
り、曲線I,Jの突出部I1,J1で示すような電圧信
号S1,S2の変動が得られる。方形波L1,L2によ
って表される欠点検出信号SY の出力は、受光素子3
7,38から得られる電圧信号S1,S2の差信号ΔS
12と、基準値設定回路49によって設定された基準値V
1,V2との比較結果に基づいて判定される。
【0035】比較回路45は入力した差信号ΔS12と基
準値V1,V2とを比較する。差信号ΔS12の値が範囲
〔V1,V2〕から外れた場合には比較回路45はカウ
ンタ46に確認要求信号CY を出力する。差信号ΔS12
の値が範囲〔V1,V2〕内にある場合には比較回路4
5はカウンタ46に確認要求信号CY を出力しない。カ
ウンタ46にはラッチ回路47及びクロック48が信号
接続されている。ラッチ回路47には時間toが格納さ
れている。カウンタ46はクロック48の計測時間と設
定時間toとの比較に基づいて欠点検出信号SY を出力
するか否かを判定する。
【0036】設定時間toは以下のようにして決められ
る。緯糸に関する欠点の検出の時間幅tY 及び経糸に関
する欠点の検出の時間幅tT は次式(1),(2)で表
される。
【0037】tY =(LT +DY )/VT ・・・(1) tT =(LY +DT )/VY ・・・(2) 但し、LT は検知範囲371,381の経糸Tの長手方
向の幅を表し、LY は検知範囲371,381の緯糸Y
の長手方向の幅を表す。DY は緯糸に関する欠点の幅を
表し、DT は経糸に関する欠点の幅を表す。VT は織布
Wに対する検知範囲371,381の経糸Tの長手方向
の相対移動速度を表し、VY は織布Wに対する検知範囲
371,381の緯糸Yの長手方向の相対移動速度を表
す。相対移動速度VT は織布Wの移動速度である。
【0038】経糸に関する欠点としては所謂経筋がある
が、欠点とは言えない微小な隙間が織布上に断続的に生
じることがある。このような隙間(以下、偽欠点とい
う)は経糸密度が高い場合に生じ易い。偽欠点に関する
緯糸Yの長手方向の幅は大きくても経糸Tの配列の1ピ
ッチ程度であり、筬羽の間隔程度に設定された幅LY
りも小さい。従って、式(2)における幅DT が偽欠点
のものであるならば、式(2)における幅DT をLY
置き換えることによって次式(3)が得られる。
【0039】tT <2LY /VY ・・・(3) 又、式(1)における幅DY を零とすることによって次
式(4)が得られる。 tY >LT /VT ・・・(4) 式(3),(4)から次式(5)が得られる。
【0040】2LY /VX ≦LT /VT ・・・(5) 式(5)を変形して次式(6)が得られる。 VY ≧(2LY /LT )・VT ・・・(6) 従って、式(6)の条件を満足する移動速度VY でセン
サヘッド14を移動すれば次式(7)が成立する。
【0041】tY <tT ・・・(7) 式(7)における時間幅tT は偽欠点に関するものであ
り、時間幅tY は緯糸に関する欠点のものである。従っ
て、式(6)の条件を満足する移動速度VY でセンサヘ
ッド14を移動すれば、緯糸欠点と偽欠点とを識別する
ことができる。
【0042】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)緯糸欠点と偽欠点との識別のために式(4),
(5)におけるLT /V T を設定時間toとして決定
し、時間幅tY が設定時間to以上であれば時間幅tY
をもたらす方形波L1又はL2が実際の緯糸欠点を表
す。ラッチ回路47及びクロック48と共に偽欠点判定
手段を構成するカウンタ46は、方形波L1の時間幅t
1又は方形波L2の時間幅t2が設定時間to以上の場
合に欠点検出信号SY を出力する。このような識別判定
により偽欠点と緯糸欠点とを識別して緯糸に関する欠点
の有無という検反の精度を高めることができる。 (2-2)投光器21から投射される光は、緯糸Yの長手
方向への光投射に比して織布W上に投影される緯糸Yの
陰影の面積を増大させ、緯糸欠点が陰影の面積の増大に
よって強調される。このような緯糸欠点の強調は、緯糸
欠点と偽欠点との識別の精度を高める。 (2-3)和演算回路41は受光素子37,38を一体化
して経糸Tの長手方向の検知範囲を拡げる。このような
検知範囲の拡張により経糸に関する欠点の検出力が向上
する。 (2-4)電圧信号S1,S2には外乱による変化分が入
り込んでいる。しかし、電圧信号S1,S2の差をとっ
た差信号ΔS12では各電圧信号S1,S2に入り込んで
いた外乱による変化分がほぼ相殺される。又、受光素子
37,38が経糸Tの長手方向に直列に配設されている
ため、経糸Tからの反射光による電気信号の変化分も相
殺される。従って、差信号ΔS12は緯糸Yに関する欠点
の有無を高精度で反映しており、差信号ΔS12と基準値
V1,V2との比較は緯糸Yに関する欠点の有無という
検反の精度を高める。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、光電セ
ンサの織布上の検知範囲に対して織布上の経糸の長手方
向を向くように織布面に対して傾けられた方向から緯糸
欠点検出用の光を投射して緯糸欠点の有無の判別を行な
うようにしたので、緯糸欠点の検出精度を高め得るとい
う優れた効果を奏する。
【0044】単一の光電センサの織布上の検知範囲に経
糸欠点検出用の光と緯糸欠点検出用の光とを別々の方向
から投射し、経糸欠点検出用の投射光に基づいて経糸欠
点の有無の判別を行ない、緯糸欠点検出用の投射光に基
づいて緯糸欠点の有無の判別を行なうようにした発明で
は、装置構成が簡素になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】検知範囲の走査領域を示し、(a)は経糸欠点
検出用の光の投射を示す平面図。(b)は緯糸欠点検出
用の光の投射を示す平面図。
【図5】織布上の検知範囲と信号処理−判別回路との組
み合わせ図。
【図6】第2の実施の形態を示す断面図。
【図7】検知範囲の走査領域を示し、(a)は経糸欠点
検出用の光の投射を示す平面図。(b)は緯糸欠点検出
用の光の投射を示す平面図。
【図8】織布上の検知範囲と信号処理−判別回路との組
み合わせ図。
【図9】信号処理を示すグラフ。
【符号の説明】 14…センサヘッド、19…光電センサとなる受光素
子、20…経糸欠点検出用の投光手段となる投光器、2
1…緯糸欠点検出用の投光手段となる投光器、23…経
糸欠点判別手段を構成する電流−電圧変換回路、25…
経糸欠点判別手段を構成するA/D変換回路、28…経
糸欠点判別手段を構成する記憶回路、30…経糸欠点判
別手段を構成する信号処理回路、32…経糸欠点判別手
段を構成する判別回路、24…緯糸欠点判別手段を構成
する電流−電圧変換回路、26…緯糸欠点判別手段を構
成するA/D変換回路、29…緯糸欠点判別手段を構成
する記憶回路、31…緯糸欠点判別手段を構成する信号
処理回路、33…緯糸欠点判別手段を構成する判別回
路、27…判別機能選択手段となるタイミング制御回
路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布の織り状態を反映する光を光電センサ
    を用いて計測し、前記光電センサの出力を用いて織布の
    欠点を検出する織布検反方法において、 前記光電センサの織布上の検知範囲に対して織布上の経
    糸の長手方向を向くように織布面に対して傾けられた方
    向から緯糸欠点検出用の光を投射して緯糸欠点の有無の
    判別を行なう織布検反方法。
  2. 【請求項2】前記光電センサの織布上の検知範囲に経糸
    欠点検出用の光と緯糸欠点検出用の光とを別々の方向か
    ら投射し、経糸欠点検出用の投射光に基づいて経糸欠点
    の有無の判別を行ない、緯糸欠点検出用の投射光に基づ
    いて緯糸欠点の有無の判別を行なう請求項1に記載の織
    布検反方法。
  3. 【請求項3】前記経糸欠点検出用の光の投射方向は、前
    記検知範囲を指向して織布上の緯糸の長手方向を向くよ
    うに織布面に対して傾けられた方向である請求項2に記
    載の織布検反方法。
  4. 【請求項4】織布の織り状態を反映する光を光電センサ
    を用いて計測し、前記光電センサの出力を用いて織布の
    欠点を検出する織布検反装置において、 織布上に検知範囲を持つ光電センサと、 織布上の緯糸の欠点を検出するために織布に光を投射す
    る緯糸欠点検出用の投光手段と、 織布上の緯糸の欠点の有無を判別するための緯糸欠点判
    別手段とを備え、 前記緯糸欠点検出用の投光手段の光投射方向は、前記検
    知範囲を指向して織布上の経糸の長手方向を向くように
    織布面に対して傾けられた方向とした織布検反装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 織布上の経糸の欠点を検出するために織布に光を投射す
    る経糸欠点検出用の投光手段と、 織布上の経糸の欠点の有無を判別するための経糸欠点判
    別手段と、 前記経糸欠点検出用の投光手段と緯糸欠点検出用の投光
    手段とのどちらか一方の光を投射させ、前記経糸欠点検
    出用の投光手段から光を投射したときに前記経糸欠点判
    別手段の判別機能を働かせ、前記緯糸欠点検出用の投光
    手段から光を投射したときに前記緯糸欠点判別手段の判
    別機能を働かせる判別機能選択手段とを備えた織布検反
    装置。
  6. 【請求項6】前記経糸欠点検出用の投光手段の光投射方
    向は、前記検知範囲を指向して織布上の緯糸の長手方向
    を向くように織布面に対して傾けられた方向である請求
    項5に記載の織布検反装置。
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