JPH0978445A - 織布検反装置 - Google Patents

織布検反装置

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JPH0978445A
JPH0978445A JP23300695A JP23300695A JPH0978445A JP H0978445 A JPH0978445 A JP H0978445A JP 23300695 A JP23300695 A JP 23300695A JP 23300695 A JP23300695 A JP 23300695A JP H0978445 A JPH0978445 A JP H0978445A
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JP
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light
sensor head
woven fabric
woven cloth
reflected
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JP23300695A
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Inventor
Masashi Toda
昌司 戸田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/892Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the flaw, defect or object feature examined
    • G01N21/898Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood
    • G01N21/8983Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood for testing textile webs, i.e. woven material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号線の配線構成が容易かつ光ゲインの高い織
布検反装置を提供する。 【解決手段】織布Wの上方のレール11にはセンサヘッ
ド12がガイド体13を介して吊下支持されている。ガ
イド体13はレール11に沿って移動できる。センサヘ
ッド12は往復周回する無端状ベルト14に結合されて
おり、センサヘッド12がレール11に沿って往復動す
る。センサヘッド12上の反射鏡17は投光器20から
投射された光を織布Wに向けて反射し、凸レンズ19は
織布Wからの反射光を平行化する。平行化された光は反
射鏡18によって受光器25に向けて反射される。投光
器20及び受光器25はセンサヘッド12の走行領域外
に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布に投射した光
の反射光を受光して受光量に応じた電気信号を出力する
光電センサを用いて織布の欠点を検出する織布検反装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の織布検反装置が特開昭60−2
31850号公報に開示されている。光源から織布上に
投射された光の反射光は感光セルによって受光される。
光の経路上には光学レンズ系が設置されており、投射光
あるいは反射光の集光、平行化等の必要な光学的処理が
光学レンズ系によって行われる。感光セルは受光量に応
じた電気信号を出力し、この電気信号が評価ユニットで
評価される。
【0003】受光量に応じて変換された電気信号の評価
は一般的に電気信号の大きさと予め設定された基準値と
の比較によって行われる。電気信号の値が基準値以内で
あれば正常の評価が行われ、電気信号の値が基準値を越
えれば異常の評価が行われる。
【0004】特開昭60−231850号公報の装置で
は、光源及び感光セルが織布の幅方向へ走行するセンサ
ヘッド上に搭載されている。そのため、光源と電源とを
繋ぐ信号線、感光セルと前記評価ユニットとを繋ぐ信号
線の経路がセンサヘッドの移動に伴って変わる。このよ
うな経路変化を起こす信号線が製織、保守点検作業等の
妨げとならないように、あるいは信号線が断線しないよ
うに考慮した配線構成が必要となるが、このような配線
構成は難しい。
【0005】特開平6−93539号公報では、センサ
ヘッド上にハーフミラーのみを設置し、発光手段及び受
光部をセンサヘッド外に設置した織布検反装置が開示さ
れている。ハーフミラーは発光手段から投射された光を
織布上に向けて反射すると共に、織布からの反射光を受
光部に向けて反射する。受光部には空間フィルタが配置
されており、空間フィルタの手前に配置された結像用レ
ンズが空間フィルタ上に前記反射光による像を結ぶ。こ
の従来装置によれば、発光部と電源とを繋ぐ信号線、受
光部と受光判定手段とを繋ぐ信号線の経路変化がなく、
これら信号線の配線構成が容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】空間フィルタ上に像を
結ぶ場合には、織布に対して投射光を垂直に当てると共
に、この投射光に関する平行な正規反射成分(即ち、織
布から垂直に反射してくる光)のみを抽出する必要があ
る。そのため、反射鏡で織布上に垂直に投射した光の反
射光を同じ反射鏡で受光部に向けて反射せざるを得ず、
従ってこの反射鏡としてハーフミラーを用いざるを得な
い。しかし、ハーフミラーにおける1回の反射では1/
2の光が透過してしまい、ハーフミラー採用の場合には
受光部における光ゲインが完全反射鏡の採用の場合に比
して1/4になってしまう。特開平6−93539号公
報の結像方式による検反装置では光ゲインの低下を補う
ために織布の裏側にミラーを配置しているが、これは厚
手の織布ではあまり役に立たない。
【0007】本発明は信号線の配線構成が容易かつ光ゲ
インを高め得る織布検反装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、センサヘッドの走行領域外に設置した投光手段
と、前記センサヘッドの走行領域外に設置された前記光
電センサを含む受光手段と、前記投光手段から照射され
た光を織布上に投射する第1の案内手段と、織布からの
反射散乱光を集める集光手段と、前記集光手段によって
集められた光を前記光電センサへ案内する第2の案内手
段とを備えた織布検反装置を構成し、前記第1の案内手
段、第2の案内手段及び集光手段を前記センサヘッド上
に設置した。
【0009】請求項2の発明では、前記集光手段として
織布からの反射光を平行化する光学レンズ系を用いた。
請求項3の発明では、請求項2における前記第1の案内
手段及び第2の案内手段として光を反射する反射鏡を採
用した。
【0010】請求項4の発明では、前記投光手段と光電
センサとをセンサヘッドの走行方向に対向させ、前記反
射鏡をこの対向線上に配置した。請求項5の発明では、
一対の光電センサと、前記両光電センサから得られる電
気信号の差を演算する差演算手段と、前記差演算手段の
演算結果に基づいて欠点検出信号を出力するか否かを判
定する欠点判定手段とを備えた織布検反装置を構成し
た。
【0011】請求項1の発明によれば、センサヘッド上
の第1の案内手段がセンサヘッド外の投光手段から投射
された光を織布上に案内する。織布から反射する光は散
乱するが、集光手段はこの散乱光を集める。集光手段に
よって集められた光はセンサヘッド上の第2の案内手段
によってセンサヘッド外の光電センサ上へ案内される。
投光手段、光電センサはセンサヘッドの走行領域外にあ
るため、投光手段、光電センサに繋がる信号線の配線構
成は容易である。又、反射散乱光を集める場合の光ゲイ
ンは結像方式の場合に比して格段に高くなる。
【0012】請求項2の発明によれば、光学レンズ系が
織布からの散乱光を平行化する。平行化された光はセン
サヘッド上の第2の案内手段によってセンサヘッド外の
光電センサ上へ平行状態のまま案内される。
【0013】請求項3の発明によれば、投光手段からセ
ンサヘッドに向けて投射された光が反射鏡によって織布
に向けて反射される。光学レンズ系によって平行化され
た光はセンサヘッド上の別の反射鏡によって光電センサ
に向けて反射される。光の行路設定に反射鏡を用いる構
成はセンサヘッドの機構の簡素化に寄与する。
【0014】センサヘッドの走行方向に投光手段と光電
センサとを対向させると共に、この対向線上に前記反射
鏡を配置した請求項4の発明によれば、反射鏡の個数が
2つという最少数で済む。
【0015】請求項5の発明によれば、経糸と緯糸との
うちの一方の糸の方向に複数の光電センサが配設され
る。これらの光電センサのうちの少なくとも1つの電気
信号と他の光電センサの電気信号との差が演算され、こ
の演算された差が例えば予め設定された基準値と比較さ
れる。前記差の演算は照明光、風綿といった外乱の影響
による電気信号の変化を排除する。演算された差が基準
値を越える場合には欠点判定手段が欠点検出信号を出力
する。前記複数地点を緯糸の糸方向に配設した場合には
前記欠点検出信号の出力は経糸の欠点を検出したことに
よるものとなる。複数地点を経糸の糸方向に配設した場
合には前記欠点検出信号の出力は緯糸の欠点を検出した
ことによるものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、織機上の織布検反装置に本
発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に基づ
いて説明する。
【0017】図1に示すように織布Wの上方にはレール
11が織布Wの織幅方向に配設されている。レール11
にはセンサヘッド12がガイド体13を介して吊下支持
されている。ガイド体13はレール11に沿って移動で
きる。図2及び図3に示すようにセンサヘッド12には
無端状ベルト14が結合されており、無端状ベルト14
はモータ15の駆動プーリ151とガイドプーリ16と
に架けわたされている。無端状ベルト14はモータ15
の往復駆動によって往復周回し、センサヘッド12がレ
ール11に沿って往復動する。センサヘッド12は2つ
の反射鏡17,18及び1つの棒状の凸レンズ19を備
えている。
【0018】図2に示すようにガイドプーリ16の近傍
には投光器20が設置されている。投光器20は、容器
21と、容器21の底部に取り付けられた投光素子22
と、容器21の開口側に取り付けられたスリット板23
と、投光素子22とスリット板23との間に介在された
棒状の凸レンズ24とからなる。スリット板23にはス
リット231が形成されている。投光素子22は凸レン
ズ24の焦点上に位置しており、投光素子22から凸レ
ンズ24に投射された光は凸レンズ24を通って平行光
となる。図1の鎖線矢印は光の行路を表す。凸レンズ2
4の光軸はスリット231の中央を通っている。凸レン
ズ24を通って平行になった光の一部はスリット231
を通過する。スリット板23は光の平行度を高めるため
に凸レンズ24の周縁部を通過した光の通過を阻止す
る。
【0019】スリット231を通過した平行光の行路は
反射鏡17と交差する。第1の案内手段となる反射鏡1
7に当たった平行光は織布W上に向けて反射される。凸
レンズ19の焦点は織布W上に設定されており、凸レン
ズ19は織布Wからの反射光を平行光にする。又、凸レ
ンズ19の光軸は、反射鏡17から反射された平行光の
織布Wに対する入射角度θに等しい角度θで織布Wに対
して傾いている。即ち、凸レンズ19の光軸は、織布W
上に入射する平行光に対する織布W上の正規反射角度θ
上に設定されている。反射鏡18は凸レンズ19を出た
平行光の行路上に配置されており、凸レンズ19を出た
平行光は反射鏡18に向かう。
【0020】図3に示すようにモータ15の近傍には受
光手段となる受光器25が設置されている。受光器25
は、容器26と、容器26の底部に取り付けられた受光
素子27と、容器26の開口側に取り付けられた棒状の
集光レンズ28と、受光素子27と集光レンズ28との
間に介在された抽出スリット板29とからなる。抽出ス
リット板29にはスリット291が形成されている。ス
リット291は受光素子27に対置している。集光レン
ズ28の焦点はスリット291の中央にある。凸レンズ
19の光軸と集光レンズ28の光軸とは反射鏡18の反
射面上で交差する。
【0021】反射鏡18から反射された平行光は集光レ
ンズ28に向かう。集光レンズ28は反射鏡18からの
反射光をスリット291上に集光する。スリット291
を通過した光は受光素子27によって受光される。スリ
ット291は外乱光を排除する機能を持つ。光電センサ
となる受光素子27は受け取った光を電流に変換する。
この変換電流信号は受光量に応じた電気信号となる。受
光素子27は変換電流信号を検反制御回路を構成する電
流−電圧変換回路30に出力する。電流−電圧変換回路
30は変換電流信号を電圧信号Sに変換して比較回路3
1に出力する。
【0022】比較回路31は入力した電圧信号Sと基準
値設定回路32によって予め設定された基準値Vとを比
較する。電圧信号Sの値が基準値Vに達しない場合には
比較回路31は出力回路33に欠点検出信号ST を出力
する。電圧信号Sの値が基準値Vに達した場合には比較
回路31は出力回路33に欠点検出信号ST を出力しな
い。出力回路33は欠点検出信号ST の入力に応答して
警報、製織停止の指令を出力する。
【0023】反射鏡17から織布Wに向けて反射される
光は平行であるが、織布Wからの反射光は散乱する。凸
レンズ19はこの反射散乱光を集めて平行にし、平行化
された光は第2の案内手段を構成する反射鏡18によっ
て受光素子27上に送られる。散乱光の集光は信号/ノ
イズの割合(S/N比)を高める上で重要である。反射
鏡17から反射された平行光の織布Wからの正規反射角
度θ上の反射光のみを受光素子27に送る構成では、受
光素子27における光ゲインが少なく、S/N比が小さ
くなってしまう。正規反射角度θ以外の散乱光を凸レン
ズ19で集めることによって前記光ゲインを増大でき、
織布上の欠点有無の精度の高い検出の上で必要なS/N
比の増大が達成される。
【0024】センサヘッド12上には一対の反射鏡1
7,18及びS/N比を高めるための凸レンズ19のみ
が取り付けられており、投光手段である投光器20及び
光電センサとなる受光器25はセンサヘッド12の走行
領域外に設置されている。従って、投光手段と光源とを
繋ぐ信号線、及び受光センサと検反制御回路とを繋ぐ信
号線はセンサヘッド12の走行領域外にあり、これら信
号線の経路変化は生じない。信号線の経路変化は製織、
保守点検作業等の妨げの回避、断線の回避を考慮した面
倒な配線構成を必要とするが、信号線の経路変化の生じ
ない本発明では、信号線の配線構成は容易である。
【0025】又、光の行路設定に反射鏡17,18を用
いる構成はセンサヘッド12の機構の簡素化に寄与す
る。さらに、センサヘッド12の走行方向に投光器20
と受光器25とを対向させると共に、前記した入射角度
及び正規反射角度を同一にするように前記対向線上に反
射鏡17,18を配置した構成は、反射鏡の個数を最少
数にする。しかも、入射角度及び正規反射角度を同一に
した構成は受光素子27における光ゲインを最も高め
る。
【0026】なお、特開平6−93539号公報の空間
フィルタを用いた検反装置では、センサヘッドを高精度
で等速走行させる必要があるが、センサヘッドの高精度
の等速走行は難しい。反射散乱光を集光する本発明では
センサヘッド12の等速走行は不要である。
【0027】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では織布W上に焦点を持つ凸レ
ンズ19の光軸が織布Wに対して直交しており、この光
軸上の反射鏡18が織布Wに対して45°に傾けてあ
る。反射鏡17,18は投光器(図示略)と受光器(図
示略)との対向線上に配置されている。この実施の形態
では、光ゲインが第1の実施の形態よりも幾分少なくな
るが、その他は第1の実施の形態と同じ効果を奏する。
【0028】次に、図5の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では反射鏡17が織布Wに対し
て45°に傾いており、反射鏡17によって反射された
平行光が織布W上に垂直に入射する。反射鏡17,18
は投光器(図示略)と受光器(図示略)との対向線上に
配置されている。この実施の形態では第2の実施の形態
と同じ効果が得られる。
【0029】次に、図6の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では反射鏡18及び凸レンズ1
9が反射鏡17からの反射光の行路よりも投光器20側
に配置されており、投光器20と受光器25とは上下に
ずらしてある。この実施の形態では、第2の実施の形態
と同じ効果が得られ、さらに反射鏡18の幅が第3の実
施の形態における反射鏡18に比して小さくできる。こ
れは反射鏡18の小型化をもたらす。
【0030】次に、図7〜図10の第5の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態では、図7に示すように
センサヘッド12は3つの反射鏡34,35,36及び
一対の棒状の凸レンズ37,38を備えている。投光器
20のスリット231を通過した平行光の行路は反射鏡
34と交差する。反射鏡34は織布Wの面に対して45
°に傾いており、反射鏡34に当たった平行光は織布W
上に向けて反射される。凸レンズ37,38は反射鏡3
4からの反射光の行路の左右両側に対称に配置されてい
る。凸レンズ37,38の焦点は織布W上に設定されて
おり、凸レンズ37,38は織布Wからの反射光を平行
光にする。反射鏡35は凸レンズ37を出た平行光の行
路上に配置されており、反射鏡36は凸レンズ38を出
た平行光の行路上に配置されている。
【0031】受光器39は、容器40と、容器40の底
部に取り付けられた一対の受光素子41,42と、容器
40の開口側に取り付けられた一対の棒状の集光レンズ
43,44と、受光素子41,42と集光レンズ43,
44との間に介在された抽出スリット板45とからな
る。抽出スリット板45には一対のスリット451,4
52が形成されている。スリット451は受光素子41
に対置しており、スリット452は受光素子42に対置
している。集光レンズ43の焦点はスリット451の中
央にあり、集光レンズ44の焦点はスリット452の中
央にある。凸レンズ37の光軸と集光レンズ43の光軸
とは反射鏡35の反射面上で交差し、凸レンズ38の光
軸と集光レンズ44の光軸とは反射鏡36の反射面上で
交差する。
【0032】反射鏡35から反射された平行光は集光レ
ンズ43に向かい、反射鏡36から反射された平行光は
集光レンズ44に向かう。集光レンズ43は反射鏡35
からの反射光をスリット451上に集光し、集光レンズ
44は反射鏡36からの反射光をスリット452上に集
光する。スリット451,452を通過した光は受光素
子41,42によって受光される。スリット451,4
52は外乱光を排除する機能を持つ。
【0033】図8に示す371は凸レンズ37による織
布W上の検知範囲を表し、381は凸レンズ38による
織布W上の検知範囲を表す。凸レンズ37は検知範囲3
71から反射した散乱光の一部を平行光に集束し、凸レ
ンズ38は検知範囲381から反射した散乱光の一部を
平行光に集束する。織布Wの経糸Tは筬(図示略)の筬
羽間に数本単位で通されており、検知範囲371,38
1の緯糸Yの糸方向の幅は筬羽のピッチ程度に設定され
ている。検知範囲371,381の経糸Tの糸方向の幅
は緯糸Yの糸方向の幅よりも数倍の大きさにしてある。
図9の右向きの矢印QR で囲まれた領域はセンサヘッド
12の右方向への移動による織布W上における検知範囲
371,381の掃過範囲を表す。左向きの矢印QL
囲まれた領域はセンサヘッド12の左方向への移動によ
る織布W上における検知範囲371,381の掃過範囲
を表す。織布Wは矢印Rの方向に移動する。
【0034】受光素子41,42は受け取った光を電流
に変換する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信
号となる。受光素子41は変換電流信号を電流−電圧変
換回路46(以下、I/V変換回路46と表す)に出力
し、受光素子42は変換電流信号を電流−電圧変換回路
47(以下、I/V変換回路47と表す)に出力する。
I/V変換回路46,47は変換電流信号を電圧信号S
1,S2に変換して差演算回路48に出力する。差演算
回路48は両I/V変換回路46,47から入力する電
圧信号S1,S2の値の差を演算する。この演算では電
圧信号S1の値から電圧信号S2の値が減算される。差
演算回路48は演算して得られた差信号ΔSを比較回路
49に出力する。
【0035】比較回路49は入力した差信号ΔSと基準
値設定回路50,51によって予め設定された基準値V
1,V2とを比較する。基準値設定回路50によって設
定された基準値V1は正、基準値設定回路51によって
設定された基準値V2は負である。差信号ΔSの値が基
準範囲〔V1,V2〕から外れた場合には比較回路49
は出力回路33に欠点検出信号ST を出力する。差信号
ΔSの値が基準範囲〔V1,V2〕内にある場合には比
較回路49は出力回路33に欠点検出信号STを出力し
ない。
【0036】図10(a)の曲線EはI/V変換回路4
6から出力される電圧信号S1を表し、図10(b)の
曲線FはI/V変換回路47から出力される電圧信号S
2を表す。図10(c)の曲線Gは曲線Eの値から曲線
Fの値を引いて得られた差信号ΔSを表す。図10
(d)の方形波H1,H2は比較回路49から出力され
た欠点検出信号ST を表す。図10(a)〜図10
(d)の横軸はいずれも時間を表す。図10(a)〜図
10(c)の縦軸はいずれも電圧を表す。
【0037】曲線Eの突出部E1は受光素子41によっ
て検出された経糸に関する異常を表す。曲線Fの突出部
F1は受光素子42によって検出された経糸に関する異
常を表す。突出部E1,F1の時間差は緯糸Yの方向に
移動する凸レンズ37,38の検知範囲371,381
を緯糸Yの方向に並べたことによって生じる。曲線Gの
突出部G1は、突出部E1とこの突出部E1の時間領域
に対応する曲線Fの略平坦な部分との差である。曲線G
の突出部G2は、突出部F1とこの突出部F1の時間領
域に対応する曲線Eの略平坦な部分との差である。方形
波H1の時間幅t1は基準値V1を正の側へ越える突出
部G1の時間幅に対応し、方形波H2の時間幅t2は基
準値V2を負の側へ越える突出部G2の時間幅に対応す
る。
【0038】経糸Tは隣合う筬羽間に一定本数単位で通
されているが、例えばある筬羽間では経糸の通し本数が
規定に足りず、隣の筬羽間で経糸の通し本数が規定より
も多いといった状況が生じることがある。このような状
況が続くと所謂経筋が織布上に生じ、不良織布ができて
しまう。凸レンズ37,38の検知範囲371,381
の緯糸Yの糸方向の範囲は筬羽のピッチ程度に設定して
ある。従って、受光素子41,42における受光量は織
布W上の経筋部分と正常部分とでは異なり、曲線E,F
の突出部E1,F1で示すような電圧信号S1,S2の
変動が得られる。
【0039】方形波H1,H2によって表される欠点検
出信号ST の出力は、受光素子41,42から得られる
電圧信号S1,S2の差信号ΔSと基準値V1,V2と
の比較結果に基づいて判定される。検反装置以外の照明
光の存在、あるいは風綿の存在といった外乱が電圧信号
S1,S2を変化させる。即ち、電圧信号S1,S2に
は外乱による変化分が入り込んでいる。特に、センサヘ
ッド12の走行領域外にある投光器20と受光器39と
の間における光の行路上の浮遊風綿が大きな外乱の要因
となる。
【0040】前記した電圧信号S1,S2の変化は織布
の織り状態を正しく反映せず、これら電圧信号S1,S
2と基準値との比較結果に基づいて織布上の欠点有無を
判定した場合には誤検反が起きる。しかし、電圧信号S
1,S2の差をとった差信号ΔSでは各電圧信号に入り
込んでいた前記外乱による変化分がほぼ相殺される。従
って、差信号ΔSは経糸Tに関する異常の有無を高精度
で反映しており、差信号ΔSと基準値V1,V2との比
較は経糸に関する異常の有無の検出という検反の精度を
高める。
【0041】次に、図11の第6の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では第1の実施の形態の反射鏡
17の代わりに光ファイバー52が用いられる。光ファ
イバー52は投光器(図示略)からの平行光を織布W上
に案内する第1の案内手段となる。光ファイバー52の
採用は光の行路設定を容易にする。
【0042】次に、図12の第7の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では第1の実施の形態の反射鏡
18及び凸レンズ19の代わりに光ファイバー53が用
いられる。光ファイバー53は織布Wからの反射光を集
める集光手段及びこの集められた光を受光器(図示略)
側に案内する第2の案内手段となる。光ファイバー53
を通過した光はほぼ平行になる。光ファイバー53の採
用は光の行路設定を容易にする。
【0043】次に、図13の第8の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態ではモータ15及びガイドプー
リ16が横置き配置されており、センサヘッド54は無
端状ベルト14の上下の走行経路の間に配置される。セ
ンサヘッド54は無端状ベルト14における上側の走行
経路の部位に止着されている。センサヘッド54には反
射鏡17,18が取り付けブラケット55,56を介し
て取り付けられており、センサヘッド54には凸レンズ
19が取り付けブラケット57を介して取り付けられて
いる。
【0044】投光手段、光電センサをセンサヘッドから
除外し、かつ取り付けブラケット55〜57の採用によ
ってセンサヘッド54が小型かつ軽量になる。そのた
め、センサヘッド54を無端状ベルト14によって直接
支持することができる。このような構成は第1の実施の
形態におけるレール11を不要とし、織布検反装置の構
成が簡素になる。
【0045】次に、図14の第9の実施の形態を説明す
る。第8の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態ではセンサヘッド54に一対の
車輪541が取り付けられている。車輪541は無端状
ベルト14における下側の走行経路の部位を転動する。
センサヘッド54の上下変位は織布W上に設定された凸
レンズ19の焦点位置の上下変位をもたらす。このよう
な焦点の上下変位は織布Wからの反射光の平行化の精度
にばらつきを生じさせ、受光素子27における受光レベ
ルがばらつく。このようなばらつきは誤検反の原因とな
る。
【0046】車輪541の存在は無端状ベルト14にお
ける下側の走行経路の部位によるセンサヘッド54の支
持を可能とし、上下の走行経路の部位を介した無端状ベ
ルト14によるセンサヘッド54の支持が安定する。こ
のような安定性はセンサヘッド54の上下変位を抑制す
る。
【0047】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項5において、センサヘッドを
走行ベルト(実施の形態においては無端状ベルト)によ
って支持した織布検反装置。
【0048】センサヘッドが軽量になるため、走行する
センサヘッドを支持するための別の機構が不要となる。
以下に、実施の形態の効果を記載する。 (1)複数の地点の織り状態を反映する光を変換した電
気信号の2つの差を演算し、この演算によって得られた
差と検反基準値とを比較する実施の形態では、風綿、検
反装置以外の照明光等の外乱の影響を排除でき、誤検反
の回避に寄与する。 (2)光の行路設定に反射鏡を用いる実施の形態では、
センサヘッドの機構の簡素化がもたらされる。 (3)センサヘッドの走行方向に投光器と受光器とを対
向させると共に、この対向線上に反射鏡を配置した実施
の形態では、反射鏡の個数が最少数になる。 (4)織布上に投射される光の入射角度及び正規反射角
度を同一にするように前記対向線上に反射鏡を配置した
実施の形態では、受光素子における光ゲインが最も高ま
る。 (5)織布からの反射光を集めて平行化する凸レンズ及
び平行化された光を反射する反射鏡を織布上に投射され
る光の行路よりも投光器側に配置した実施の形態では、
平行化された光を反射する反射鏡の小型化がもたらされ
る。 (6)無端状ベルトにセンサヘッドを取り付けると共
に、センサヘッドに取り付けられた車輪を介して無端状
ベルトによってセンサヘッドを支持する実施の形態で
は、センサヘッドの上下変位が抑制され、受光レベルの
変動が抑制される。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、前記第
1の案内手段、第2の案内手段及び織布からの反射散乱
光を集める集光手段を前記センサヘッド上に設置し、投
光手段及び受光手段をセンサヘッドの走行領域外に配置
したので、信号線の配線構成が容易かつ光ゲインの高い
織布検反装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す一部省略正面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】第2の実施の形態を示す要部正面図。
【図5】第3の実施の形態を示す要部正面図。
【図6】第4の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図7】第5の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図8】織布上の検知範囲と制御回路との組合わせ図。
【図9】検知範囲の走査領域を示す平面図。
【図10】(a)〜(d)は制御回路における信号処理
を説明するグラフ。
【図11】第6の実施の形態を示す要部正面図。
【図12】第7の実施の形態を示す要部正面図。
【図13】第8の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図14】第9の実施の形態を示す一部省略正面図。
【符号の説明】
12…センサヘッド、17,34…第1の案内手段とな
る反射鏡、18,35,36…第2の案内手段となる反
射鏡、19,37,38…集光手段となる凸レンズ、2
0…投光手段となる投光器、25…受光手段となる受光
器、27,41,42…光電センサとなる受光素子、4
8…差演算手段となる差演算回路、49…欠点判定手段
となる比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/89 G01N 21/89 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布からの反射光を拾いながら織布の幅方
    向へ走行するセンサヘッドを備え、受光量に応じた電気
    信号を出力する光電センサを用いて織布の欠点を検出す
    る織布検反装置において、 前記センサヘッドの走行領域外に設置した投光手段と、 前記センサヘッドの走行領域外に設置された前記光電セ
    ンサを含む受光手段と、 前記投光手段から照射された光を織布上に投射する第1
    の案内手段と、 織布からの反射散乱光を集める集光手段と、 前記集光手段によって集められた光を前記光電センサへ
    案内する第2の案内手段とを備え、 前記第1の案内手段、第2の案内手段及び集光手段を前
    記センサヘッド上に設置した織布検反装置。
  2. 【請求項2】前記集光手段は織布からの反射光を平行化
    する光学レンズ系である請求項1に記載の織布検反装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1の案内手段及び第2の案内手段は
    光を反射する反射鏡である請求項2に記載の織布検反装
    置。
  4. 【請求項4】前記投光手段と受光手段とはセンサヘッド
    の走行方向に対向しており、前記反射鏡はこの対向線上
    に配置されている請求項3に記載の織布検反装置。
  5. 【請求項5】一対の光電センサと、 前記両光電センサから得られる電気信号の差を演算する
    差演算手段と、 前記差演算手段の演算結果に基づいて欠点検出信号を出
    力するか否かを判定する欠点判定手段とを備えた請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の織布検反装置。
JP23300695A 1995-09-11 1995-09-11 織布検反装置 Pending JPH0978445A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000310598A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2020159816A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社クリアテック ハイパースペクトル撮像装置及びその方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000310598A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
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