JPH0673645A - 検反装置 - Google Patents

検反装置

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Publication number
JPH0673645A
JPH0673645A JP22436192A JP22436192A JPH0673645A JP H0673645 A JPH0673645 A JP H0673645A JP 22436192 A JP22436192 A JP 22436192A JP 22436192 A JP22436192 A JP 22436192A JP H0673645 A JPH0673645 A JP H0673645A
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JP
Japan
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light
convex lens
woven fabric
lens
image
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Pending
Application number
JP22436192A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhisa Andou
敦久 安藤
Akiyoshi Itou
日藝 伊藤
Hiroshi Miyake
洋 三宅
Shigeto Ozaki
繁人 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication of JPH0673645A publication Critical patent/JPH0673645A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】受光体に鮮鋭かつ明るい織布の像を結像させる
ことにより検反精度を一層向上させる。 【構成】センサヘッド11は織布Wの裏面に対峙して織
布Wの幅方向に往復移動する。センサヘッド11の検出
窓11aには織布Wと間隔Dを隔して凸レンズ23が嵌
め込まれている。センサヘッド11内には投光器20が
固定され、その光はハーフミラー21、ミラー22を介
して凸レンズ23から織布Wに照射され、反射板9にて
反射された反射光として凸レンズ23から入射する。凸
レンズ23と空間フィルタ25との間の光路上には凸レ
ンズ23の焦点距離F1よりもやや後方に凸レンズ24
が配置され、間隔Dは焦点距離F1より小さいが、空間
フィルタ25への結像条件を満たしている。従って、反
射板9からの反射光は空間フィルタ25の受光面25a
に鮮鋭かつ明るい織布Wの像として結像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布の欠点を光学的に検
出する検反装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織布の検反工程を製織工程から切り離し
て織布の良否判定を行う場合には、織布を織り上げた後
でなければ織布の良否を判定することができない。その
ため、綜絖あるいは筬羽間への経糸通しの際の通し違
い、あるいは開口運動の際の上下経糸同士の絡みによる
経糸の連れ込みが生じても織り上げ完了時まで織機の稼
働が継続され、このような経方向の欠点が織り上げ完了
時まで続いてしまう。このような織布の欠点は製織中に
早期に発見して修復されることが望ましい。
【0003】この問題を解決する方法として本願出願人
は特願平3−139145号において、織機に設置され
ることにより製織工程において織布の欠点を検反するこ
とができる検反装置を提案している。
【0004】図11に示すように、この検反装置41は
織前W1とエキスパンションバー42との間に設置さ
れ、上部に透明な材質からなる窓43が嵌め込まれた収
容ボックス44と、収容ボックス44の上面に窓43を
覆うように配置された反射板45とを備えている。この
反射板45の織布Wと対向する下面は鏡面に加工されて
いる。そして、織前W1にて織成された織布Wは巻取り
ローラに巻き取られながら収容ボックス44の上面と反
射板45の下面にて挟まれた状態で移動する。
【0005】そして、移動する織布Wに対して、収容ボ
ックス44内ではセンサヘッド46が走行レール47に
沿って織布Wの幅方向に所定速度で往復移動する。その
際、センサヘッド46は検出窓46aから織布Wに対し
て垂直に光を照射し、織布Wに照射された光は織布Wの
裏面で直接あるいは織布Wの経糸Tの間隙を通って反射
板45の下面にて反射される。センサヘッド46はその
反射光を検出窓46aから受光し、特に織布Wの経糸方
向の欠点を検反するようになっている。
【0006】すなわち、図10に示すように、センサヘ
ッド46のケース48内部には下部に投光器49が上向
きに設置され、投光器49の上方にはハーフミラー50
が垂直方向に対して45度傾斜した状態で配置され、ハ
ーフミラー50の上方に集光用の凸レンズ51が配設さ
れている。投光器49は凸レンズ51から織布Wへの照
射光が平行光となるように、凸レンズ51の焦点位置に
配置され、投光制御回路52により駆動される。ハーフ
ミラー50の側方には差動構成の空間フィルタ53が配
設され、空間フィルタ53には受光量に応じて電気信号
を出力する受光素子よりなる一対の櫛型フィルタ部が形
成されている。
【0007】空間フィルタ53は受光した織布Wの像を
電気信号に変換して差動演算回路54に出力し、差動演
算回路54は空間フィルタ53の各出力信号からその出
力差分を求める。この差分に基づく出力信号の出力周波
数fのゲインが予め設定した値を越えた時に、判定回路
55が織布Wに経糸切れ等の欠点があることを判定し、
ランプ点灯や警告音発生等の適宜な方法により警告を行
うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この検反装
置41では図10に示すように織布Wと凸レンズ51と
の間隔Dを小さく設定することにより収容ボックス44
の高さHを低くして検反装置41の小型化が図られてい
た。
【0009】すなわち、間隔Dを凸レンズ51の焦点距
離Fより小さくすると、結像条件が満たされないため空
間フィルタ53に織布Wの像を結像させることができな
い。そこで、ハーフミラー50と空間フィルタ53との
間の光軸上に遮光板56を設け、その遮光板56のピン
ホール56aが凸レンズ51の焦点位置となるように配
置して凸レンズ51に入射した光のうち平行光線に近い
成分だけを抽出して像を形成させている。その結果、こ
の検反装置41は織布Wと凸レンズ51との間隔Dを凸
レンズ51の焦点距離Fよりも狭くして収容ボックス4
4の高さHを低くすることにより小型化が図られてい
た。また、遮光板56は投光器49からの光が空間フィ
ルタ53に直接入射することを防止する機能も有してい
た。
【0010】しかしながら、遮光板56のピンホール5
6aによる結像方法によると、図12に示すように空間
フィルタ53に結像する織布Wの像にピンホール56a
の径dに応じて次式で与えられるぼけaが発生する。
【0011】a≒((b+c)/b)・d ここで、bは凸レンズ51から遮光板56までの距離、
cは遮光板56から空間フィルタ53までの距離であ
る。b及びcは一定であるため、ぼけaはピンホール5
6aの径dに比例する。そのため、空間フィルタ53に
結像する織布Wの像をぼけaのない鮮鋭な像とするため
には、ピンホール56aの径dを十分に小さくする必要
があった。
【0012】ところが、ピンホール56aの径dを小さ
くすると、ピンホール56aを通過する光束が減少して
空間フィルタ53に結像する織布Wの像は暗くなってし
まう。よって、この方法では鮮鋭かつ明るい像を得るに
は限界があった。その結果、空間フィルタ53に鮮鋭か
つ明るい像が結像されないため高い検反精度が得られな
いという問題があった。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は受光体に鮮鋭かつ明るい
織布の像を結像させることにより検反精度を一層向上さ
せることができる検反装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、織布に対してその検反領域に光を照射する
発光体と、該検反領域からの光を織布と対峙する集光用
レンズを介して受光して電気信号に変換する受光体と、
前記受光体からの検出信号に基づいて検反情報を得る検
反装置において、前記集光用レンズと前記受光体との間
の光路上に、前記集光用レンズを介した光を前記受光体
に織布の像として結像させる結像用レンズを少なくとも
1つ以上配設した。
【0015】
【作用】従って、本発明によれば、織布の検反領域に発
光体から光が照射され、検反領域からの光は織布と対峙
する集光用レンズから入射する。集光用レンズと受光体
との間の光路上には、少なくとも1つ以上の結像用レン
ズが結像条件を満たす位置に配設されている。その結
果、集光用レンズを介した光は少なくとも1つ以上の結
像用レンズを介して受光体に織布の像を結像し、その像
はぼけのない鮮鋭な像となる。しかも、受光体に結像し
た織布の像はレンズの集光作用により光量が充分に確保
されるので鮮鋭かつ明るい像となる。
【0016】そして、受光体は鮮鋭かつ明るい織布の像
をくっきりとした明暗として受光し、電気信号に変換し
て検出信号として出力する。検反装置はその検出信号に
基づいて検反情報を得る。従って、受光体に結像する織
布の像は鮮鋭かつ明るい像となるため、その検出信号は
欠点の判定に適した信号となりノイズと混同されにく
い。そのため、検反精度は大幅に向上する。さらに、結
像用レンズの配設により織布と集光用レンズとの間隔の
選択幅が広がり、織布と集光用レンズとの間隔を狭くす
れば、この検反装置は小型となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図8に従って説明する。図8に示すように、開口装置を
構成する綜絖枠1の開口運動により形成される経糸Tの
開口に緯入れされた緯糸が筬2によって織布Wの織前W
1に打ち付けられ、織布Wが形成される。織布Wはエキ
スパンションバー3を経由して織布引取部を構成するプ
レスローラ4及びサーフェスローラ5の協働による引き
取り作用によって所定速度で引き取られ、巻取りローラ
6に巻き取られる。織前W1とエキスパンションバー3
との間には検反装置7が配設され、検反装置7は収容ボ
ックス8と反射板9とを備えている。収容ボックス8は
織布Wの幅以上の長さを有し、その長手方向が織布Wの
幅方向となるように織布通過位置よりも下方に配設され
ている。
【0018】図6,7に示すように、収容ボックス8の
上部にはガラスあるいは合成樹脂の透明部材よりなる窓
8aが形成され、収容ボックス8内に埃、風綿などの異
物が侵入しないようになっている。また、収容ボックス
8の上には窓8aを覆う反射板9がボルト9aにより着
脱可能に取付けられ、織布Wは収容ボックス8の上面と
反射板9の下面との間に挟まれた状態で移動するように
なっている。反射板9の織布Wと対向する下面は鏡面に
加工されている。
【0019】収容ボックス8内には、その底部に織布W
の幅以上の長さを有する走行レール10が敷設されてい
る。2つのセンサヘッド11は一定間隔を隔して各検出
窓11aがそれぞれ外側を向くように連結部材12を介
して一体連結されるとともに、ベース13を介してこの
走行レール10上を移動可能に設置されている。
【0020】同図における収容ボックス8の右端にはA
Cサーボモータよりなるモータ14が配設され、モータ
14の回転軸にはプーリ15が取着されている。プーリ
15と走行レール10を挟んだ対向位置にはプーリ16
が設けられ、両プーリ15,16には走査用ベルト17
が巻掛けられている。この走査用ベルト17は両ベース
13の一側部にてベース13と固定されている。
【0021】これにより、2つのセンサヘッド11は図
示しないコントローラに基づくモータ14の正逆回転に
伴って一定間隔を隔した状態で走行レール10に沿って
織布Wの幅方向に一定速度Vで往復移動するようになっ
ている。この往復移動により各センサヘッド11は織布
Wを幅方向に二分するそれぞれ半分ずつの領域を走査す
るようになっている。
【0022】また、各センサヘッド11にはその往復移
動に対して追従可能なFPC(フレキシブル配線板)よ
りなる配線ケーブル18が接続されている。この配線ケ
ーブル18はセンサヘッド11への給電及びセンサヘッ
ド11とコントローラ間における入出力信号の送受信に
使用される。
【0023】次に、センサヘッド11の構成及びセンサ
ヘッド11からの検出信号の判定処理回路について図1
〜3に従って説明する。なお、センサヘッド11は2つ
配設されているが、どちらも同じ構成であるので図6の
左側のセンサヘッド11について説明する。
【0024】図1に示すように、センサヘッド11のケ
ース19内部には前方(同図における左方)に図示しな
い投光制御回路により制御される発光体としての投光器
20が下向きに固定され、この投光器20の下方にはハ
ーフミラー21が垂直方向に対して45度傾斜した状態
で配置されている。さらに、ハーフミラー21の前方に
はミラー22が垂直方向に対してハーフミラー21とは
反対側に45度傾斜した状態で配置されている。ミラー
22の上方には検出窓11aに嵌め込まれた状態で焦点
距離F1を有する集光用レンズとしての凸レンズ23が
配置されている。この凸レンズ23は織布Wに対して間
隔Dを隔てて配設され、間隔Dは凸レンズ23の焦点距
離F1よりも小さな値となっている。ハーフミラー21
の後方には焦点距離F2を有する結像用レンズとしての
凸レンズ24が配置され、凸レンズ24の後方には四角
板状の差動構成の空間フィルタ25が設置されている。
投光器20からの光は直接空間フィルタ25に入射しな
いような構成となっている。
【0025】図2に示すように、織布Wと凸レンズ23
の下面との間の距離L1、凸レンズ23と凸レンズ24
との間の光軸上の距離L2、凸レンズ24の平端面と空
間フィルタ25との間の距離L3となるように配置さ
れ、これらの距離L1,L2,L3の間には次式が成立
している。
【0026】 (L1−F1)/(L1・L2−L1・F1−L2・F1) +1/L3=1/F2 …(1) ここで、F1,F2はそれぞれ凸レンズ23,24の焦
点距離である。上式は結像条件式であり、この結像条件
式を満たすことにより空間フィルタ25の受光面25a
には鮮鋭な織布Wの像が結像される。
【0027】図3に示すように、空間フィルタ25の受
光面25aには櫛形状をした2個の櫛型フィルタ部26
a,26bが対向配置されて形成されている。各櫛型フ
ィルタ部26a,26bは受光量に応じて電気信号を出
力する4つの受光素子27a,27bが一定ピッチPで
互いに平行に形成され、各受光素子27a,27bはそ
の長手方向が全て平行に形成されている。
【0028】そして、空間フィルタ25からの検出信号
は差動演算回路28、全波整流回路29、尖頭値検波回
路30、ローパスフィルタ31、比較回路32及びセン
サヘッド11の外に設けられた判定回路33に配線ケー
ブル18を介して出力される。
【0029】差動演算回路28は各櫛型フィルタ部26
a,26bからの各出力信号に基づいてその出力差分を
求めて出力信号SG1として出力する。全波整流回路2
9はその出力信号SG1を全波整流して出力信号SG2
として出力し、尖頭値検波回路30はその出力信号SG
2のピーク値をホールドした状態で整形して出力信号S
G3として出力する。さらに、ローパスフィルタ31は
その出力信号SG3を平滑化処理して出力信号SG4と
して出力する。そして、比較回路32はローパスフィル
タ31からの出力信号SG4が予め設定された基準値Et
(=EN/2)より大きいか否かを判断し、大きい場合に
はその大きな状態の継続時間をクロックパルスCLKで
計数し、その計数値yを継続時間Bとして判定回路33
に出力するようになっている。
【0030】判定回路33は継続時間Bと予め設定した
基準時間tsとを比較し、継続時間Bが基準時間tsを越え
た時、織布Wに経糸切れ等の異常があると判断する。な
お、基準時間tsは予め試験運転で求める。また、判定回
路33の判定信号は織機の制御装置や作業者に異常を知
らせる報知装置に出力され、織布Wに異常が検出された
ときには、織機の運転を停止させたり、ランプ点灯や警
告音発生等により作業者に異常の発生を知らせるように
なっている。
【0031】次に、上記のように構成された検反装置の
作用について説明する。図6に示すように、織前W1に
て織成された織布Wは巻取りローラ6に巻き取られなが
ら検反装置7の収容ボックス8の上面と反射板9の下面
とに挟まれた状態で移動する。収容ボックス8内では図
示しないコンローラの駆動制御によるモータ14の正逆
回転に伴って、各プーリ15,16を介して走査用ベル
ト17が正逆回転する。この走査用ベルト17の正逆回
転に伴って2つのセンサヘッド11は一定間隔を隔した
状態で走行レール10に沿って織布の幅方向に一定速度
Vで往復移動する。その結果、各センサヘッド11は織
布Wを幅方向に二分するそれぞれ半分ずつの領域を走査
する。
【0032】その際、図示しない電源から配線ケーブル
18を介して両センサヘッド11に給電されると、図1
に示すようにセンサヘッド11の内部では図示しない投
光制御回路を介して投光器20が発光する。投光器20
の光は下方へ照射され、ハーフミラー21にて水平方向
に反射された後、ミラー22にて上方へ反射される。ミ
ラー22からの光は凸レンズ23にて平行光となり、検
出窓11aを通って検反領域内の織布Wに対して垂直に
照射される。
【0033】織布Wに照射された光は織布Wの裏面で直
接あるいは織布Wの経糸Tの間隙を通って反射板9の下
面にて反射され、反射光として再び検出窓11aから入
射する。この反射光は凸レンズ23を通過するとともに
ミラー22で水平方向に反射され、ハーフミラー21を
透過して凸レンズ24にて集束される。
【0034】ここで、図2に示すように織布Wと凸レン
ズ23の下面との間の距離L1、凸レンズ23と凸レン
ズ24との間の光軸上の距離L2、凸レンズ24の平端
面と空間フィルタ25との間の距離L3の間には前記し
た(1)式が成立している。織布Wと凸レンズ23との
間隔Dは凸レンズ23の焦点距離F1よりも小さい値で
あるが、(1)式を満たすことにより結像条件が満足さ
れ、凸レンズ24にて集束された光は空間フィルタ25
の受光面25aに鮮鋭な織布Wの像として結像される。
さらに、凸レンズ23から入射してミラー22及びハー
フミラー21を経た光は凸レンズ24にて確実に集光さ
れるので、空間フィルタ25の受光面25aには光量が
充分に確保された鮮鋭かつ明るい像が結像される。
【0035】また、図3に示すように空間フィルタ25
に結像した織布Wの像は、その経糸方向が受光素子27
a,27bの長手方向に対して常に平行な状態で各受光
素子27a,27bを順次横切るように受光面25a上
を移動する。そのため、特に経糸Tの欠点に対する検出
感度が良好となる。
【0036】受光素子27a,27bは鮮鋭かつ明るい
織布Wの像をくっきりした明暗として受光し、受光した
光は電気信号に変換されて各櫛型フィルタ部26a,2
6bから検出信号として差動演算回路28に出力され
る。そのため、差動演算回路28に出力される検出信号
は受光素子27a,27bが受光する鮮鋭かつ明るい像
に応じたシャープで出力強度差のはっきりした信号とな
る。差動演算回路28は各櫛型フィルタ部26a,26
bの各検出信号に基づいてその出力差分を算出し、出力
信号SG1として出力する。
【0037】ここで、図4に示すように、凸レンズ23
に入射する像の長さをR、空間フィルタ25の受光面2
5aに結像する像の長さをrとすると、結像倍率mは次
式で表される。
【0038】m=r/R また、差動演算回路28から出力される出力信号SG1
の出力周波数fは空間フィルタ25を構成する両櫛型フ
ィルタ部26a,26bの受光素子27a,27bのピ
ッチP、センサヘッド11の走査速度Vより次式で表さ
れる。
【0039】f=(m/P)V 結像倍率m、ピッチPは一定であるため、センサヘッド
11の走査速度Vに比例する出力信号が得られる。
【0040】すなわち、図5に示すように検反領域にお
いて経糸Tに異常がない場合には、差動演算回路28か
ら出力される出力信号SG1の振幅値が所定のレベルEN
より小さな変動レベルになる。逆に、経糸Tに経糸切れ
等の異常がある場合には、出力信号SG1の振幅値が所
定のレベルENより大きな変動レベルになる。差動演算回
路28からの出力信号SG1は全波整流回路29で全波
整流されて出力信号SG2として出力され、出力信号S
G2は尖頭値検波回路30でピーク値ホールドされて出
力信号SG3として出力される。さらに、出力信号SG
3はローパスフィルタ31で平滑化処理を受けて出力信
号SG4として比較回路32に出力される。
【0041】比較回路32では出力信号SG4が予め設
定された基準値Etよりも大きいか否かが判断され、大き
な場合にはその大きな状態の継続時間Bがクロックパル
スCLKで計数され、その計数値yが継続時間Bとして
判定回路33に出力される。そして、継続時間Bが基準
時間tsより長ければ判定回路33で異常有りと判断され
る。差動演算回路28の出力信号SG1の変動レベルが
所定のレベルENより小さな場合は、比較回路32におい
て継続時間Bが計数されず、比較回路32から判定回路
33へのクロックパルスCLKの出力がないため、判定
回路33は異常なしと判断する。この判定信号は織機の
制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置に出力さ
れ、織布Wに異常が検出されたときには、織機の運転を
停止させたり、ランプ点灯や警告音発生等により作業者
に経糸切れ等の異常の発生を知らせる。
【0042】その際、差動演算回路28に出力される検
出信号が鮮鋭かつ明るい織布Wの像に基づいたシャープ
で出力強度差のはっきりした信号であるので、判定回路
33においてノイズを欠点として誤判定してしまうおそ
れはない。その結果、検反精度は極めて良好なものとな
る。
【0043】従って、本実施例の検反装置7によれば、
凸レンズ23と空間フィルタ25との間の光路上に凸レ
ンズ24を配設して結像条件を満たした。その結果、織
布Wからの反射光が完全な平行光でなかったり、織布W
と凸レンズ23との間隔Dが凸レンズ23の焦点距離F
1より小さくても、空間フィルタ25の受光面25aに
織布Wの像が結像する。さらに、凸レンズ23から入射
して凸レンズ24に到達した光は凸レンズ24にて確実
に集光されるので、織布Wの像は光量が充分に確保され
た明るい像となる。よって、空間フィルタ25の受光面
25aに鮮鋭かつ明るい織布Wの像を結像させることが
できる。
【0044】そして、空間フィルタ25からの検出信号
は、受光する鮮鋭かつ明るい織布Wの像に応じたシャー
プで出力強度差の大きな信号となる。その結果、ノイズ
が欠点として誤判定されるおそれがないので、検反精度
を大幅に向上させることができる。
【0045】また、凸レンズ24を配設することにより
織布Wと凸レンズ23との間隔Dの選択幅を広げること
ができる。そして、織布Wと凸レンズ23との間隔Dを
凸レンズ23の焦点距離F1よりも小さくして収容ボッ
クス8の高さHを低くすることにより検反装置7の小型
化を図ることができる。
【0046】さらに、投光器20をハーフミラー21の
上方に配置させ、投光器20からの光をハーフミラー2
1及びミラー22により2回反射させる構成としたの
で、センサヘッド11を薄型化することができる。その
結果、収容ボックス8の高さHをさらに低くして検反装
置7を一層小型とすることができる。
【0047】また、2つのセンサヘッド11が織布Wを
幅方向に二分する半分ずつの領域を走査するので、幅広
な織布Wや織り速度の速い織布Wに対してもセンサヘッ
ド11の走査密度を充分に高く確保できる。その結果、
幅広な織布Wや織り速度の速い織布Wに対しても精度の
高い検反を実現することができる。
【0048】さらに、センサヘッド11は窓8aに透明
な部材が嵌め込まれた収容ボックス8内に収容されて外
部と遮断されているため、埃や風綿が収容ボックス8内
に侵入できないので埃や風綿によるセンサヘッド11の
誤検出を防止することができる。また、織布Wは収容ボ
ックス8の窓8aに摺接しながら移動するため窓8aの
清掃効果を有している。そのため、窓8aに埃や風綿が
付着することがなく、窓8aの上面は常に清浄な状態に
維持されるので埃や風綿によるセンサヘッド11の誤検
出を防止することもできる。
【0049】そして、収容ボックス8は織布Wの下側に
配置されているため、緯糸挿入ミス及び経糸切れ時にお
ける織前W1付近での修復作業、あるいは筬等の保守作
業の邪魔にならない。また、センサヘッド11が配置さ
れた織布Wの下方には、工場の照明等による外乱光がほ
とんどないため、外乱光の入射を防止する特別な対策を
取る必要がない。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では投光器20をハーフミラー21の
上方に配設してセンサヘッド11の薄型化を図ったが、
図9に示すように、凸レンズ23に対してハーフミラー
34を挟んで対峙する凸レンズ23の焦点位置に投光器
20を配置する構成としてもよい。その他、投光器20
の光が集光用レンズを介して織布Wに照射され、織布W
からの光が集光用レンズ及び結像用レンズを介して受光
体に結像される構成ならばその配設位置は適宜設定でき
る。
【0051】(2)上記実施例では結像用の凸レンズ2
4を1つだけ配設したが、結像用凸レンズの配設数は織
布Wの像の倍率mや空間フィルタ25の位置(結像位
置)等に応じて2つ以上としてもよい。また、集光用の
凸レンズ23と結像用の凸レンズ24のレンズ形状は平
凸レンズに限定されず、両凸レンズや凹凸レンズ等とし
てもよい。
【0052】(3)上記実施例では、受光体を空間フィ
ルタ25としたが、受光体は例えばフォトトランジス
タ、イメージセンサなど空間フィルタ25以外の光電変
換素子としてもよい。
【0053】(4)上記実施例では、発光体を投光器2
0としたが、発光体をレーザー光を放出するレーザー発
振器としてもよい。この場合、レーザー光を平行光のま
ま織布Wに照射すれば、織布Wからの光は精度の高い平
行光となり、白色光や厳密には平行光ではない光に起因
する種々の収差を防止してより一層鮮鋭な織布Wの像を
得ることもできる。
【0054】(5)上記実施例では、2つのセンサヘッ
ド11を配設したが、センサヘッド11の配設数は1つ
でも3つ以上の複数台としてもよい。 (6)上記実施例では、検反装置7を織前W1とエキス
パンションバー3との間に設置したが、検反装置7をプ
レスローラ4と巻取りローラ6との間に配設してもよ
い。また、収容ボックス8を織布Wの下側に配設した
が、収容ボックス8は織布Wの上側としてもよい。さら
に、反射板9は配置しなくてもよい。この場合、織布W
を構成する織糸にて反射した光を検出することにより織
布Wの欠点を判別することができる。
【0055】(7)上記実施例では検反装置7を織機に
設置することにより製織工程で織布Wの欠点を検知させ
たが、製織工程後の検反工程において検反装置7を単独
に使用してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、受
光体に鮮鋭かつ明るい織布の像を結像させることにより
検反精度を一層向上させることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における一部破断
したセンサヘッドの斜視図である。
【図2】一実施例において各レンズと空間フィルタとの
結像関係を示す模式図である。
【図3】一実施例において空間フィルタの正面図及び空
間フィルタからの出力信号が判定処理される順序を示す
ブロック図である。
【図4】一実施例においてレンズと受光部の関係を示す
概略図である。
【図5】一実施例において差動演算回路からの出力信号
が整形される順序を示す波形図である。
【図6】一実施例の検反装置の斜視図である。
【図7】一実施例の検反装置における図6のX−X線断
面図である。
【図8】一実施例における織機に設置された検反装置を
示す斜視図である。
【図9】別例において各レンズと空間フィルタとの結像
関係を示す模式図である。
【図10】従来技術の検反装置の断面図である。
【図11】従来技術の検反装置の斜視図である。
【図12】従来技術においてレンズと空間フィルタとの
結像関係を示す模式図である。
【符号の説明】
20…発光体としての投光器、23…集光用レンズとし
ての凸レンズ、24…結像用レンズとしての凸レンズ、
25…受光体としての空間フィルタ、W…織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 繁人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布に対してその検反領域に光を照射す
    る発光体と、該検反領域からの光を織布と対峙する集光
    用レンズを介して受光して電気信号に変換する受光体
    と、前記受光体からの検出信号に基づいて検反情報を得
    る検反装置において、 前記集光用レンズと前記受光体との間の光路上に、前記
    集光用レンズを介した光を前記受光体に織布の像として
    結像させる結像用レンズを少なくとも1つ以上配設した
    検反装置。
JP22436192A 1992-08-24 1992-08-24 検反装置 Pending JPH0673645A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1643246A1 (en) * 2004-10-01 2006-04-05 Barco NV Compact filamentous material detector

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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