JPH09158006A - 織布検反装置 - Google Patents

織布検反装置

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JPH09158006A
JPH09158006A JP7319357A JP31935795A JPH09158006A JP H09158006 A JPH09158006 A JP H09158006A JP 7319357 A JP7319357 A JP 7319357A JP 31935795 A JP31935795 A JP 31935795A JP H09158006 A JPH09158006 A JP H09158006A
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JP
Japan
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light
reflected
woven fabric
signal
circuit
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Application number
JP7319357A
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English (en)
Inventor
Masashi Toda
昌司 戸田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】織布の品質を低下させることなく精度の高い検
反を行なう。 【解決手段】投光器23から投射された光は反射鏡17
によって織布W上に向けて反射される。凸レンズ20,
21は織布W上の位置Pからの反射散乱光を平行光にす
る。反射鏡18から反射された平行光は集光レンズ32
に向かい、反射鏡19から反射された平行光は集光レン
ズ33に向かう。集光レンズ32は反射鏡18からの反
射光を受光素子30上に集光し、集光レンズ33は反射
鏡19からの反射光を受光素子31上に集光する。受光
素子30,31は変換電流信号を電流−電圧変換回路3
5,36に出力し、電流−電圧変換回路35,36は変
換電流信号を電圧信号に変換して和演算回路37に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布の織り状態を
反映する光の受光量に応じた電気信号を出力する光電セ
ンサを用いて織布の欠点を検出する織布検反装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の織布検反装置が特開昭60−2
31850号公報に開示されている。光源から織布上に
投射された光の反射光は感光セルによって受光される。
光の経路上には光学レンズ系が設置されており、投射光
あるいは反射光の集光、平行化等の必要な光学的処理が
光学レンズ系によって行われる。感光セルは受光量に応
じた電気信号を出力し、この電気信号が評価ユニットで
評価される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受光量に応じて変換さ
れた電気信号の評価は一般的に電気信号の大きさを予め
設定された基準値との比較によって行われる。電気信号
の値が基準値以内であれば正常の評価が行われ、電気信
号の値が基準値を越えれば異常の評価が行われる。この
ような電気信号の評価を精度よく行うには織布から反射
する光をできるだけ多く光電センサへ集光する必要があ
る。すなわち、光電センサにおける光ゲインを高める必
要がある。しかし、織布からの反射光は散乱するため、
受光側の光学レンズ系の単一の集光レンズによって集め
得る反射散乱光は限られる。そのため、投射光の強度を
高めなければならないが、投射光の強度増加は織布を加
熱して織布の変質をもたらす。これは織布の品質の低下
をもたらす。
【0004】本発明は、織布の品質を低下させることな
く精度の高い検反を行え得る織布検反装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、織布上の検知範囲から反射散乱する光を光電セ
ンサへ送る複数の光学系を備えた織布検反装置を構成し
た。
【0006】請求項2の発明では、請求項1における1
つの光学系が1つの光電センサへ光を送るようにした。
請求項3の発明では、複数の光電センサの電気信号の和
を演算する和演算手段を備えた織布検反装置を構成し
た。
【0007】請求項4の発明では、複数の光学系が単一
の光電センサへ光を送るようにした。請求項5の発明で
は、複数の光電センサの電気信号の差を演算する差演算
手段を備えた織布検反装置を構成した。
【0008】請求項1の発明によれば、織布から反射散
乱する光が複数の光学系によって集光されて光電センサ
へ送られる。複数の光学系によって反射散乱光を拾う構
成は単一の光学系によって反射散乱光を拾う場合に比べ
て光電センサにおける光ゲインの増加をもたらす。
【0009】請求項2の発明によれば、1つの光学系に
よって拾われた反射散乱光が1つの光電センサへ送ら
れ、各光電センサにおける電気信号が織布上の欠点を検
出するための演算処理に供される。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項2におけ
る光電センサの電気信号の和は和演算手段によって加算
処理される。このような和演算手段による加算処理は光
ゲインを高めたことを意味する。
【0011】請求項4の発明によれば、単一の光電セン
サが複数の光学系によって得られた反射散乱光を受光す
る。これは単一の光電センサにおける光ゲインを高めた
ことを意味する。
【0012】請求項5の発明によれば、請求項2におけ
る光電センサの電気信号の差が差演算手段によって減算
処理される。このような差演算手段による減算処理は、
検反装置と織布との平行度の確認、あるいは布面状態、
特に極端な凹凸についての検知を可能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、織機上の織布検反装置に本
発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に基づ
いて説明する。
【0014】図1に示すように織布Wの上方にはレール
11が織布Wの織り幅方向に配設されている。レール1
1にはセンサヘッド12がガイド体13を介して吊下支
持されている。ガイド体13はレール11に沿って移動
できる。図2及び図3に示すようにセンサヘッド12に
は無端状ベルト14が結合されており、無端状ベルト1
4はモータ15の駆動プーリ151とガイドプーリ16
とに掛け渡されている。無端状ベルト14はモータ15
の往復駆動によって往復周回し、センサヘッド12がレ
ール11に沿って往復動する。センサヘッド12は3つ
の反射鏡17,18,19、一対の棒状の凸レンズ2
0,21及びスリット板22を備えている。
【0015】図2に示すように、ガイドプーリ16の近
傍には投光器23が設置されている。投光器23は、容
器24と、容器24の底部に取り付けられた投光素子2
5と、容器23の開口側に取り付けられたスリット板2
6と、投光素子25とスリット板26との間に介在され
た棒状の凸レンズ27とからなる。スリット板26には
スリット261が形成されている。投光素子25は凸レ
ンズ27の焦点上に位置しており、投光素子25から凸
レンズ27に投射された光は凸レンズ27を通って平行
光となる。図1の鎖線矢印は光の行路を表す。凸レンズ
27の光軸はスリット261の中央を通っている。凸レ
ンズ27を通って平行になった光の一部はスリット26
1を通過する。スリット板26は光の平行度を高めるた
めに凸レンズ27の周縁部を通過した光の通過を阻止す
る。
【0016】スリット261を通過した平行光の行路は
反射鏡17と交差する。反射鏡17は織布Wの面に対し
て45°に傾いており、反射鏡17に当たった平行光は
織布W上に向けて反射される。凸レンズ20,21間に
配置されたスリット板22にはスリット221が形成さ
れている。反射鏡17によって織布W側へ反射された平
行光はスリット221によって織布Wの織り幅方向の幅
をさらに絞られる。スリット221を通過した平行光は
織布W上で反射して散乱する。凸レンズ20,21はス
リット板22の左右両側に対称に配置されている。凸レ
ンズ20,21の焦点は織布W上の同一位置P上に設定
されており、凸レンズ20,21は織布Wからの反射散
乱光を平行光にする。反射鏡18は凸レンズ20を出た
平行光の行路上に配置されており、反射鏡19は凸レン
ズ21を出た平行光の行路上に配置されている。
【0017】図3に示すようにモータ15の近傍には受
光器28が設置されている。受光器28は、容器29
と、容器29の底部に取り付けられた一対の受光素子3
0,31と、容器29の開口側に取り付けられた一対の
棒状の集光レンズ32,33と、受光素子30,31と
集光レンズ32,33との間に介在された抽出スリット
板34とからなる。抽出スリット板34には一対のスリ
ット341,342が形成されている。スリット341
は受光素子30に対置しており、スリット342は受光
素子31に対置している。集光レンズ32の焦点はスリ
ット341の中央にあり、集光レンズ33の焦点はスリ
ット342の中央にある。凸レンズの20の光軸と集光
レンズ32の光軸は反射鏡18の反射面上で交差し、凸
レンズ21の光軸と集光レンズ33の光軸とは反射鏡1
9の反射面上で交差する。
【0018】反射鏡18から反射された平行光は集光レ
ンズ32に向かい、反射鏡19から反射された平行光は
集光レンズ33に向かう。集光レンズ32は反射鏡18
からの反射光をスリット341上に集光し、集光レンズ
33は反射鏡19からの反射光をスリット342上に集
光する。スリット341,342を通過した光は受光素
子30,31によって受光される。スリット341,3
42は外乱光を排除する機能をもつ。
【0019】図4に示すSは凸レンズ20,21による
織布W上の検知範囲を表す。凸レンズ20,21は検知
範囲Sから反射した散乱光の一部を平行光に収束する。
織布Wの経糸Tは筬(図示略)の筬羽間に数本単位で通
されており、検知範囲Sの緯糸Yの糸方向の幅は筬羽の
ピッチ程度に設定されている。検知範囲Sの経糸Tの糸
方向の幅は緯糸Yの糸方向の幅よりも数倍の大きさにし
てある。図5の右向きの矢印Q1で囲まれた領域はセン
サヘッド12の右方向への移動による織布W上における
検知範囲Sの走査範囲を表す。左向きの矢印Q2で囲ま
れた領域はセンサヘッド12の左方向への移動による織
布W上における検知範囲Sの走査範囲を表す。織布Wは
矢印Rの方向に移動する。
【0020】受光素子30,31は受け取った光を電流
に変換する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信
号になる。光電センサである受光素子30は変換電流信
号を電流−電圧変換回路35に出力し、光電センサであ
る受光素子31は変換電流信号を電流−電圧変換回路3
6に出力する。電流−電圧変換回路35,36は変換電
流信号を電圧信号S1,S2に変換して和演算回路37
に出力する。和演算回路37は両電流−電圧変換回路3
5,36から入力する電圧信号S1,S2の値の和を演
算する。和演算回路37は演算して得られた和信号ΣS
を比較回路38に出力する。
【0021】比較回路38は入力した和信号ΣSと基準
値設定回路39によってあらかじめ設定された基準値V
とを比較する。和信号ΣSの値が基準値Vを越えた場合
には比較回路38は出力回路40に欠点検出信号を出力
する。和信号ΣSの値が基準値Vを越えない場合には比
較回路38は出力回路40に欠点検出信号を出力しな
い。
【0022】図6(a)の曲線Eは電流−電圧変換回路
35から出力される電圧信号S1を表し、図6(b)の
曲線Fは電流−電圧変換回路36から出力される電圧信
号S2を表す。図6(c)の曲線Gは曲線Eと曲線Fと
を加算して得られた和信号ΣSを表す。グラフの横軸は
いずれも時間を表し、縦軸はいずれも電圧を表す。
【0023】曲線Eの突出部E1は受光素子30によっ
て検出された経糸に関する異常を表す。曲線Fの突出部
F1は受光素子31によって検出された経糸に関する異
常を表す。曲線Gの突出部G1は突出部E1と突出部F
1との和である。
【0024】経糸Tはとなり合う筬羽間に一定本数単位
で通されているが、例えばある筬羽間では経糸の通し本
数が規定に足りず、となりの筬羽間で経糸の通し本数が
規定よりも多いといった状況が生じることもある。この
ような状況が続くと、いわゆる経筋が織布上に生じ、不
良織布ができてしまう。凸レンズ20,21の検知範囲
Sの緯糸Yの糸方向の範囲は筬羽のピッチ程度に設定し
てある。従って、受光素子30,31における受光量は
織布W上の経筋部分と正常部分とでは異なり、曲線E,
Fの突出部E1,F1で示すような電圧信号S1,S2
の変動が得られる。
【0025】反射鏡18及び集光レンズ32とともに第
1の光学系を構成する凸レンズ20の焦点は、反射鏡1
9及び集光レンズ33とともに第2の光学系を構成する
凸レンズ21の焦点と同じ位置Pにある。織布W上の一
点上に投射された光の反射光はあらゆる方向に散乱す
る。従って、凸レンズ20,21はほぼ同量の反射散乱
光を受光素子30,31へ送る。織布W上の位置P上に
焦点を持つ複数の凸レンズ20,21を配置した構成は
凸レンズの単一配置の構成に比べて光ゲインを増大す
る。光ゲインが低い場合には織布上の経糸欠点部分と経
糸正常部分との電気信号値の差が明確とならず、前記基
準値の設定が困難となる。本実施の形態における光ゲイ
ンの増大は前記基準値Vの設定を容易にし、精度の高い
検反が保障される。又、投光素子25からの投射光の強
度を特別に増大する必要がないため、織布W上に投射さ
れる光によって織布Wが加熱して変質することもない。
【0026】次に図7の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してあ
る。この実施の形態におけるセンサヘッド41には一対
の受光器42,43及び制御回路44が取り付けられて
いる。
【0027】制御回路44は第1の実施の形態における
電流−電圧変換回路35,36、和演算回路37、比較
回路38、基準値設定回路39及び出力回路40からな
る。受光器42の棒状の凸レンズ45の焦点は織布上の
位置P上にあり、凸レンズ45は位置Pからの反射散乱
光を平行化して集光レンズ46へ送る。集光レンズ46
の焦点は抽出スリット47のスリット471上にあり、
受光素子48はスリット471を通過した光の受光量に
応じた電気信号を制御回路44に出力する。
【0028】受光器43の棒状の凸レンズ49の焦点は
位置P上にあり、凸レンズ49は位置Pからの反射散乱
光を平行化して集光レンズ50へ送る。集光レンズ50
の焦点は抽出スリット板51のスリット511上にあ
り、受光素子52はスリット511を通過した光の受光
量に応じた電気信号を制御回路44に出力する。
【0029】この実施の形態においては、第1の実施の
形態と同じ効果が得られると共に、集光経路における風
綿等の悪影響を受けることが防止される。次に、図8の
第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ
構成部には同じ符号が付してある。
【0030】この実施の形態におけるセンサヘッド53
には一対の反射鏡54,55及び一対の集光レンズ5
6,57が左右対称に取り付けられている。反射鏡54
は凸レンズ20からの平行光を集光レンズ56に向けて
反射する。反射鏡55は凸レンズ21からの平行光を集
光レンズ57に向けて反射する。集光レンズ56,57
の焦点は受光素子58上にあり、集光レンズ56,57
は反射鏡54,55から反射した平行光を受光素子58
上に集光する。受光素子58で変換された電気信号は制
御回路59ヘ送られる。制御回路59は第1の実施の形
態における電流−電圧変換回路35、比較回路38、基
準値設定回路39及び出力回路40からなる。
【0031】この実施の形態においては一対の凸レンズ
20,21によって拾われる反射散乱光が全て単一の受
光素子58上へ送られる。この実施の形態においても光
ゲインが従来装置の場合よりも増大し、第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。
【0032】次に図9の第4の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してあ
る。この実施の形態では第1の実施の形態におけるスリ
ット板26を取り除いた投光器23から投射された光が
反射鏡17によって織布W側へ反射される。反射鏡17
から反射された平行光は棒状の集光レンズ60によって
織布W上に集光される。図9の位置Pは集光レンズ60
の焦点位置であり、一対の凸レンズ20,21が位置P
からの反射散乱光を平行化する。
【0033】この実施の形態においても第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。次に図10〜図12の第5の
実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部
には同じ符号が付してある。
【0034】この実施の形態におけるセンサヘッド61
には4つの凸レンズ20,21,62,63及び4つの
反射鏡18,19,64,65が取り付けられている。
図11に示すSは凸レンズ20,21による織布W上の
検知範囲を表し、Uは凸レンズ62,63による織布W
上の検知範囲を表す。凸レンズ20,21は検知範囲S
から反射した散乱光の一部を平行光に収束し、凸レンズ
62,63は検知範囲Uから反射した散乱光の一部を平
行光に収束する。織布Wの経糸Tは筬(図示略)の筬羽
間に数本単位で通されており、検知範囲S,Uの緯糸Y
の糸方向の幅は筬羽のピッチ精度に設定されている。検
知範囲S,Uの経糸Tの糸方向の幅は緯糸Yの糸方向の
幅よりも数倍の大きさにしてある。
【0035】反射鏡64は凸レンズ62によって平行化
された光を集光レンズ32を経由して受光器28内の受
光素子66へ送る。反射鏡65は凸レンズ63によって
平行化された光を集光レンズ33を経由して受光器28
内の受光素子67へ送る。受光素子66はスリット34
1の長手方向において受光素子30の隣にあり、受光素
子67はスリット342の長手方向において受光素子3
1の隣にある。
【0036】受光素子66は変換電流信号を電流−電圧
変換回路68に出力し、受光素子67は変換電流信号を
電流−電圧変換回路69へ出力する。電流−電圧変換回
路68,69は変換電流信号を電圧信号S3,S4に変
換して和演算回路70に出力する。和演算回路は両電流
−電圧変換回路68,69から入力する電圧信号S3,
S4の値の和ΣS34を演算する。和演算回路37,7
0は演算して得られた和信号ΣS12,ΣS34を差演
算回路71に出力する。差演算回路71は両和演算回路
37,70から入力する和信号ΣS12,ΣS34の値
の差を演算する。この演算では和信号ΣS12の値から
和信号ΣS34の値が減算される。差演算回路71は演
算して得られた差信号ΔSを比較回路72に出力する。
【0037】比較回路72は入力した差信号ΔSと基準
値設定回路73,74によってあらかじめ設定された基
準値V1,V2とを比較する。基準値設定回路73によ
って設定された基準値V1は正、基準値設定回路74に
よって設定された基準値2は負である。差信号ΔSの値
が基準範囲〔V1,V2〕から外れた場合には比較回路
72は出力回路40に欠点検出信号を出力する。差信号
ΔSの値が基準範囲〔V1,V2〕内にある場合には比
較回路72は出力回路40に欠点検出信号を出力しな
い。
【0038】図12(a)の曲線Eは電流−電圧変換回
路35から出力される電圧信号S1を表し、図12
(b)の曲線Fは電流−電圧変換回路36から出力され
る電圧信号S2を表す。図12(c)の曲線Hは電流−
電圧変換回路68から出力される電圧信号S3を表し、
図12(d)の曲線Jは電流−電圧変換回路69から出
力される電圧信号S4を表す。曲線Eの突出部E1は受
光素子30によって検出された経糸に関する異常を表
し、曲線Fの突出部F1は受光素子31によって検出さ
れた経糸に関する異常を表す。曲線Hの突出部H1は受
光素子66によって検出された経糸に関する異常を表
し、曲線Jの突出部J1は受光素子67によって検出さ
れた経糸に関する異常を表す。突出部E1,F1と突出
部H1,J1との時間差は緯糸Yの糸方向に移動する検
視範囲Sと検知範囲Uとを緯糸Yの糸方向に並べたこと
によって生じる。
【0039】図12(e)の曲線Gは和演算回路37か
ら出力される和信号ΣS12を表し、図12(f)の曲
線Kは和演算回路70から出力される和信号ΣS34を
表す。曲線Gの突出部G1は突出部E1,F1の和であ
り、曲線Kの突出部K1は突出部H1,J1の和を表
す。
【0040】図12の(g)の曲線Lは曲線Gの値から
曲線Kの値を引いて得られた差信号ΔSを表す。図12
(h)の方形波M1,M2は比較回路72から出力され
た欠点検出信号を表す。曲線Lの突出部L1は、突出部
G1とこの突出部G1の時間領域に対応する曲線Kの略
平坦な部分との差である。曲線Lの突出部L2は、突出
部K1とこの突出部K1の時間領域に対応する曲線Gの
略平坦な部分の差である。方形波M1の時間幅t1は基
準値V1を正の側へ越える突出部K1の時間幅に対応
し、方形波M2の時間幅t2は基準値V2の負の側へ越
える突出部L2の時間幅に対応する。
【0041】方形波M1,M2によって表される欠点検
出信号の出力は、差信号ΔSと基準値V1,V2との比
較結果に基づいて判定される。検反装置以外の照明光の
存在、あるいは風綿の存在といった外乱が電圧信号S1
〜S4を変化させる。すなわち、電圧信号S1〜S4に
は外乱による変化分が入り込んでいる。このような電圧
信号S1〜S4の変化は織布の織り状態を正しく反映せ
ず、これら電圧信号S1〜S4と基準値との比較結果に
もとづいて織布上の欠点有無を判定した場合においては
誤検反が起こる。しかし、差信号ΔSでは各電圧信号S
1〜S4に入りこんでいた前記外乱による変化分がほぼ
相殺される。従って、差信号ΔSは経糸Tに対応する異
常の有無を高精度で反映しており、差信号ΔSと基準値
V1,V2との比較は経糸に関する異常の有無の検出と
いう検反の精度を高める。
【0042】又、差信号ΔSを得るための和信号ΣS1
2,ΣS34は高い光ゲインを反映しており、第1の実
施の形態と同じ効果が得られる。尚、第5の実施の形態
では受光素子30,31から出力される電気信号を和演
算回路37に入力するとともに、受光素子66,67か
ら出力される電気信号を和演算回路72に出力したが、
前記両電気信号を差演算回路に直接入力するようにした
実施の形態も可能である。
【0043】次に、図13の第6の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、電流−電圧変換回路3
5,36から出力された電圧信号が差演算回路75が入
力し、差演算回路75は入力した電圧信号の差を演算す
る。この場合、差演算回路75は電流−電圧変換回路3
5が出力した電圧信号から電流−電圧変換回路36が出
力した電圧信号を減算する。差演算回路75は算出した
差信号を比較回路38に出力し、比較回路38は基準値
設定回路76,77によって設定された電圧値V3,V
4と前記差信号とを比較する。電圧値V3は正、電圧値
V4は負である。差信号の値が範囲〔V3,V4〕から
外れる場合には比較回路38は出力回路40に異常検出
信号を出力し、出力回路40は異常検出信号の入力に基
づいて警報を行なう。
【0044】反射鏡17から織布Wに向かう平行光が織
布Wに対して垂直である場合には、位置Pから反射散乱
する凸レンズ20側の反射光の分布及び凸レンズ21側
の反射光の分布は織布上に極端な凹凸がない限り殆ど同
じである。センサヘッド12の走行経路と織布Wとが平
行であれば、前記差信号はほぼ零となり、差信号の値は
範囲〔V3,V4〕内に収まる。しかし、センサヘッド
12の走行経路と織布Wとが平行でない場合、あるいは
センサヘッド12の走行経路に対しる反射鏡17の傾き
が45°になっていない場合には、凸レンズ20側の反
射光の分布及び凸レンズ21側の反射光の分布が異な
り、前記差信号の値が範囲〔V3,V4〕から外れる。
従って、この実施の形態では、検反装置と織布Wとの平
行度の確認、あるいは布面状態、特に極端な凹凸につい
ての検知が可能である。
【0045】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下に効果とともに記載する。 (1)第1の光電センサ(実施の形態では受光素子3
0,31)及び第2の光電センサ(実施の形態では受光
素子66,67)から得られる電気信号の差を演算する
差演算手段と、前記差演算手段の演算結果に基づいて欠
点検出信号を出力するか否かを判定する欠点判定手段
(実施の形態では比較回路72)とを備えた請求項2又
は請求項3に記載の織布検反装置。
【0046】外乱の影響を排除した高い精度の検反が保
障される。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、織布上
の検知範囲から反射散乱する光を集めて光電センサへ送
る複数の光学系を備えた織布検反装置を構成したので、
織布の変質をもたらすことなく高精度の検反を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す一部省略正面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】織布上の検知範囲と制御回路との組み合わせ
図。
【図5】検知範囲の走査領域を示す平面図。
【図6】(a)〜(c)は制御回路における信号処理を
説明するグラフ。
【図7】第2の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図8】第3の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図9】第4の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図10】第5の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図11】織布上の検知範囲と制御回路との組み合わせ
図。
【図12】(a)〜(h)は制御回路における信号処理
を説明するグラフ。
【図13】第6の実施の形態を示す一部省略正面図。
【符号の説明】
18…光学系を構成する反射鏡、19…光学系を構成す
る反射鏡、20…光学系を構成する凸レンズ、21…光
学系を構成する凸レンズ、30,31…光電センサであ
る受光素子、32…光学系を構成する集光レンズ、33
…光学系を構成する集光レンズ、37…和演算回路、7
5…差演算回路、S…検知範囲。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布の織り状態を反映する光の受光量に応
    じた電気信号を出力する光電センサを用いて織布の欠点
    を検出する織布検反装置において、 織布上の検知範囲から反射散乱する光を前記光電センサ
    へ送る複数の光学系を備えた織布検反装置。
  2. 【請求項2】前記複数の光学系はそれぞれ別々の光電セ
    ンサへ光を送る請求項1に記載の織布検反装置。
  3. 【請求項3】前記複数の光電センサの電気信号の和を演
    算する和演算手段を備えた請求項2に記載の織布検反装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数の光学系は単一の光電センサへ光
    を送る請求項1に記載の織布検反装置。
  5. 【請求項5】前記複数の光電センサの電気信号の差を演
    算する差演算手段を備えた請求項2に記載の織布検反装
    置。
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