JPH08261548A - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JPH08261548A
JPH08261548A JP7061142A JP6114295A JPH08261548A JP H08261548 A JPH08261548 A JP H08261548A JP 7061142 A JP7061142 A JP 7061142A JP 6114295 A JP6114295 A JP 6114295A JP H08261548 A JPH08261548 A JP H08261548A
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JP
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fan
tap
air
heat exchange
air volume
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JP7061142A
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English (en)
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Seisuke Yamazaki
誠亮 山崎
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【目的】ファンの能力の大きい熱交換換気装置が使用さ
れる場合でも、ファンタップリレーの寿命を延ばすこと
ができる空気調和システムを提供すること。 【構成】空気調和装置の室内ファンがONしたときに、
熱交換換気装置は、ファンタップリレーの段階的切替処
理を行う。ファンタップリレーの段階的切替処理に移行
すると、ファンタップが「H」「M」「L」のいずれに
設定されているかを判別する(N31)。ファンタップ
が「M」に設定されていると判別すると、まずファンタ
ップリレーのLタップリレー接点を10秒間閉成してフ
ァンモータを低速回転させた後、Mタップリレー接点を
閉成してファンモータを中速回転させる(N33〜N3
5)。ファンタップが「H」に設定されていると判別す
ると、まずファンタップリレーのLタップリレー接点を
10秒間閉成してファンモータを低速回転させ、次にM
タップリレー接点を10秒間閉成してファンモータを中
速回転させた後、Hタップリレー接点を閉成してファン
モータを高速回転させる(N36〜N40)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置と熱交換
換気装置とがダクトを介して接続されており、空気調和
装置の室内ファンのON/OFFに連動して熱交換換気
装置がON/OFFする空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5に示すように、天井空間
RAに空気調和装置Aと熱交換換気装置Vとが設置さ
れ、両者が給気ダクト1を介して接続された空気調和シ
ステムが提案されている。上記空気調和システムにあっ
ては、空気調和装置Aの室内機2の室内ファン3のON
/OFFに連動して、熱交換換気装置VがON/OFF
するようになっている。具体的には、外気は、図中実線
で示すように、熱交換換気装置Vの熱交換器4を通過し
た後、給気ダクト1を通して室内機2に導入され、室内
ファン3により室内Rへ吹き出される。一方、室内Rの
空気は、図中点線で示すように、熱交換換気装置Vの熱
交換器4を通過した後、屋外に排気される。
【0003】また、室内機2の吸い込み口2aから室内
機2内に取り入れられた空気の一部は、図中2点鎖線で
示すように、熱交換器5を通過した後、給気ダクト1を
介して室内機2に流入してきた空気と共に室内Rへ吹き
出される。因に、室内ファン3と、熱交換換気装置Vと
を同時に停止させるようにしているのは、以下の理由に
よる。すなわち、室内ファン3が停止しているのにかか
わらず、熱交換換気装置Vが運転されていると、図6に
示すように、運転を停止している室内機2内に、熱交換
換気装置Vから給気が入ってくる結果、室内機2側の熱
交換器5における空気抵抗のため、室内機2の吸い込み
口2aを通って空気が室内Rに吹き出し、フィルタF等
に付着していた埃が室内Rに落下し、使用者に不快感を
与えてしまう事態に陥るからである。
【0004】また、上記熱交換換気装置は、ファンタッ
プリレーによりタップが「H」「M」「L」の3段階に
切り替えられることによって、換気風量が「強」「中」
「弱」の3段階に変化するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ファンタップリレ
ーとしては、製造コスト等を考慮して、ファンの能力の
大きい機種から小さい機種に至るまで、5Aクラスの汎
用リレーが共通して使用されている。ところで、図7を
参照して、1000m3 /hrとファンの能力の大きい
熱交換換気装置が使用されている場合、換気風量が
「弱」(ファンタップが「L」)に設定されていると、
図中点線で示すように、ファンモータには、最大値3A
の起動電流C1L が流入した後、2.5Aの定常電流C
L が流れる。また、換気風量が「中」(ファンタップ
が「M」)に設定されていると、図中1点鎖線で示すよ
うに、ファンモータには、最大値5Aの起動電流C1M
が流入した後、4Aの定常電流C2M が流れる。つま
り、換気風量が「弱」または「中」に設定されている場
合、ファンモータには差ほど大きな起動電流が流れな
い。
【0006】これに対し、換気風量が「強」(ファンタ
ップが「H」)に設定されていると、ファンモータを一
気に高速回転させなければならないので、図中実線で示
すように、ファンモータには、最大値12Aの起動電流
C1H が流入した後、5Aの定常電流C2H が流れる。
つまり、換気風量が「強」に設定されている場合、ファ
ンモータには過大な起動電流が流入し、起動電流C1H
の最大値C1HPと定常電流値C2H との差が大きくな
る。
【0007】上記空気調和システムにおいて、空気調和
装置により冷房除湿運転が行われている際には、室内温
度と室外温度との差が一定状態になると室内ファンを停
止させる、いわゆるサーモOFF機能が働き、室内ファ
ンのON/OFFが頻繁に繰り返される(例えば、1回
/30分)ので、これに同期して、熱交換換気装置のO
N/OFFも頻繁に繰り返される。この際、ファンの能
力の大きい熱交換換気装置が使用されており、換気風量
が「強」に設定されていると、上記したように、ファン
モータには過大な起動電流(12A)が流入する結果、
ファンタップリレーの耐久回数がメーカーで保証されて
いる規定耐久回数(例えば、2万回/13年)に達する
までもたなくなるといった事態に陥る恐れがあった。
【0008】上記の事態に対処するためには、8Aクラ
スのファンタップリレーを採用する必要があるが、ファ
ンの能力の大きい熱交換換気装置に対してのみ、別途8
Aクラスのファンタップリレーを採用することは、却っ
て製造コストの上昇を招くことになり、適案とは言えな
い。本発明は、上記技術的背景に鑑みなされたもので、
ファンの能力の大きい熱交換換気装置が使用される場合
でも、ファンタップリレーとして汎用リレーを使用しつ
つ、ファンタップリレーの寿命を延ばすことができる空
気調和システムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係る課題解決手段は、室内ファンを備えた
空気調和装置と、タップを切り替えて換気風量を複数段
階に変化させるためのファンタップリレーを備えた熱交
換換気装置とが、ダクトを介して連結されており、空気
調和装置の室内ファンのON/OFFに連動して熱交換
換気装置がON/OFFする空気調和システムにおい
て、上記室内ファンがONしたときに、上記熱交換換気
装置の換気風量が最低風量以上に設定されていることを
条件として、上記ファンタップリレーの作動を制御し
て、最低風量から所定時間間隔で順次に高い風量へタッ
プを切り替えて設定換気風量に到達させる制御手段を含
むことを特徴とするものである。
【0010】なお、上記制御手段は、上記室内ファンが
頻繁にON/OFFする空気調和装置の除湿運転時にの
み能動化するようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記課題解決手段において、室内ファンがON
したときに、制御手段は、熱交換換気装置の換気風量が
最低風量以上に設定されていることを条件として、ファ
ンタップリレーの作動を制御して、最低風量から所定時
間間隔で順次に高い風量へタップを切り替えて設定換気
風量に到達させる。
【0012】そのため、設定換気風量に到達するときの
起動電流を低く抑えて、起動電流の最大値と定常電流と
の差を小さくすることができるので、ファンタップリレ
ーとして5Aクラスの汎用リレーを使用しても、ファン
タップリレーに損傷を与えずに済む。その結果、ファン
の能力の大きい熱交換換気装置が使用される場合でも、
ファンタップリレーとして汎用リレーを使用しつつ、フ
ァンタップリレーの寿命を延ばすことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る空気調
和システムの構成を示す概略図である。同図を参照し
て、本実施例の空気調和システムは、天井空間RA1に
空気調和装置A1と熱交換換気装置V1とが設置され、
両者が給気ダクト10を介して接続されており、空気調
和装置A1により、室内R1の温度等の調整を行うと共
に、熱交換換気装置V1により、室内R1の換気を行う
ようにしたものである。
【0014】空気調和装置A1は、室内機20および室
外機30を備えている。室内機20には、室内機20と
室外機30との間で冷媒が循環される熱交換器21、室
内ファン22、集塵フィルタF1、およびドレンパン2
3が内装されている。室外機30には、図示していない
が、室内機20と室外機30との間で冷媒が循環される
熱交換器、および室外ファンが内装されている。
【0015】室内機20側の熱交換器21は、天井R2
に設けられた化粧パネル24に形成された、空気を室内
R1から換気するための吸い込み口24aと、空気を室
内R1へ吹き出すための吹き出し口24bとの間に配置
されている。また、室内ファン22は、熱交換器21と
吹き出し口24bとの間の空間において、その吹き出し
側を熱交換器21に臨ませた状態で配置されている。そ
して、熱交換器21と吹き出し口24bとの間の空間
は、ダクト20を介して後述する熱交換換気装置V1の
給気口40aに連通されている。
【0016】熱交換換気装置V1は、熱交換換気装置本
体40内に、給気ファン41、排気ファン42および熱
交換器43を備えている。熱交換換気装置本体40に
は、ダクト10と連通した給気口40a、および天井R
2に設けられた排気グリル50の排気口50aに接続さ
れたダクト60と連通した導入口40bが形成されてい
る。給気口40aは、屋外の空気をダクトに強制的に給
気するための給気ファン41の吹き出し側に臨ませてあ
り、導入口40bは、熱交換器43を含む排気経路を介
して排気ファン42の吸い込み側に連通している。給気
ファン41の吸い込み側は、熱交換器43を含む給気経
路を介して屋外に通じるダクト70と連通しており、排
気ファン42の吹き出し側は、熱交換器43を含む排気
経路を介して屋外に通じるダクト80に連通している。
【0017】上記空気調和システムにおいて、ダクト7
0からの外気は、図中実線で示すように、熱交換換気装
置V1内において、給気経路から熱交換器43を通って
給気ファン41に至る経路に従って流通する。そして、
給気ファン41から給気口40aおよび給気ダクト10
を通して、室内機20に導入され、室内ファン22によ
り、吹き出し口24bから室内R1へ吹き出される。一
方、室内R1の空気は、図中点線で示すように、排気口
50aからダクト60を介して導入口40bより熱交換
換気装置V1内に導入される。そして、熱交換換気装置
V1の熱交換器43を経て排気ファン42に至る経路に
従って流通して、排気経路から排気ファン42に至り、
ダクト80を経て屋外に排気される。このように、上記
空気調和システムにおいては、空気調和装置A1に連動
して、熱交換換気装置V1が運転されるようになってい
る。
【0018】また、室内機20の吸い込み口24aから
室内機20内に取り入れられた空気の一部は、図中2点
鎖線で示すように、熱交換器21を通過した後、給気ダ
クト10を介して室内機20に流入してきた空気と共
に、吹き出し口24bから室内R1へ吹き出される。図
2は空気調和システムの電気的構成を示すブロック図で
ある。同図を参照して、空気調和装置A1の室内機20
には、制御中枢を司るマイクロコンピュータ等を含む制
御回路100が備えられている。そして、制御回路10
0には、室内ファン22の駆動源である室内ファンモー
タFM1を駆動させるための駆動回路110、および通
信回路120が接続されている。さらに、制御回路10
0には、通信回路120を介してリモートコントロール
ユニット(以下、「リモコン」という。)200が接続
されている。
【0019】リモコン200には、空気調和装置A1お
よび熱交換換気装置V1を運転/停止させるための運転
/停止スイッチ、冷房運転モード、暖房運転モードおよ
び冷房除湿運転モード等を選択するためのモード選択ス
イッチ、ならびに給気ファン41および排気ファン42
の風量(以下、「換気風量」という。)を「強」「中」
「弱」の3段階に設定するための風量設定スイッチ等各
種のスイッチが備えられている。リモコン200の各種
スイッチの操作信号は、室内機20の通信回路120を
介して制御回路100に与えられる。
【0020】空気調和装置A1の室外機30には、制御
中枢を司るマイクロコンピュータ等を含む制御回路30
0が備えられている。制御回路300には、室外ファン
の駆動源である室外ファンモータFM2を駆動させるた
めの駆動回路310、および通信回路320が接続され
ている。室内機20の通信回路120と、室外機30の
通信回路320とは、モニタ回線L1を介して接続され
ており、相互に信号の授受が行えるようになっている。
【0021】熱交換換気装置V1には、制御中枢を司る
マイクロコンピュータ等を含む制御回路400が備えら
れている。制御回路400には、給気ファン41の駆動
源である給気ファンモータFM3を駆動させるための給
気ファンタップリレー410、排気ファン42の駆動源
である排気ファンモータFM4を駆動させるための排気
ファンタップリレー420、ダクト直結有無スイッチ4
30、および通信回路440が接続されている。
【0022】ファンモータFM3,FM4は、換気風量
を「強」「中」「弱」と3段階に変化させ得るように、
タップ切替式とされている。ファンモータFM3,FM
4は、ファンタップリレー410,420によりタップ
が切り替えられることにより、回転数が3段階に変化さ
れる。具体的には、ファンタップリレー410,420
のHタップリレー接点410a,420aが閉成される
と、ファンモータFM3,FM4が高速回転する結果、
換気風量は「強」となる。ファンタップリレー410,
420のMタップリレー接点410b,420bが閉成
されると、ファンモータFM3,FM4が中速回転する
結果、換気風量は「中」となる。ファンタップリレー4
10,420のLタップリレー接点410c,420c
が閉成されると、ファンモータFM3,FM4が低速回
転する結果、換気風量は「弱」となる。つまり、ファン
タップリレー410,420によりファンタップが
「H」「M」「L」に切り替えられることにより、
「強」「中」「弱」に換気風量が切り替えられる。
【0023】ファンタップリレー410,420による
換気風量の切り替えは、制御回路400により制御され
る。ダクト直結有無スイッチ430は、システム構築時
に現場にてONされ、ダクト直結有無スイッチ430の
ON信号は、制御回路400に与えられる。これによ
り、制御回路400は、空気調和装置A1と熱交換換気
装置V1とがダクト10を介して接続されている、いわ
ゆるダクト直結システムであると判別する。
【0024】室内機20の通信回路120と、熱交換換
気装置V1の通信回路440とは、モニタ回線L2を介
して接続されており、室内機20の通信回路120から
熱交換換気装置V1の通信回路440に制御信号が与え
られるようになっている。上記空気調和システムにあっ
ては、室内ファン22のON/OFFに連動して、給気
ファン41および排気ファン42がON/OFFするよ
うになっている。具体的には、リモコン200の運転/
停止スイッチが運転操作されると、これに基づき、室内
機20の制御回路100は、室内ファン22をONする
と共に、熱交換換気装置V1側にファンON信号を伝送
する。これに基づき、熱交換換気装置V1の制御回路4
00は、給気ファン41および排気ファン42をONす
る。また、室内温度と室外温度の差が一定状態になると
室内ファン22を停止させる、いわゆるサーモOFF機
能が解除され、室内ファン22がONすると、これに応
じて給気ファン41および排気ファン42もONする。
一方、リモコン200の運転/停止スイッチが停止操作
されると、これに基づき、室内機20の制御回路100
は、室内ファン22をOFFすると共に、熱交換換気装
置V1側にファンOFF信号を伝送する。これに基づ
き、熱交換換気装置V1の制御回路400は、給気ファ
ン41および排気ファン42をOFFする。また、サー
モOFF機能が働き、室内ファン22がOFFすると、
これに応じて給気ファン41および排気ファン42もO
FFする。
【0025】また、上記空気調和システムにおいては、
室内ファン22がONしたときに、熱交換換気装置V1
の制御回路400は、換気風量の設定状態を判別し、こ
の判別結果に応じて、ファンタップリレー410,42
0の作動を制御し、タップを所定時間間隔で順次段階的
に上げて設定換気風量に到達させるようになっている。
【0026】図3はファンタップリレーの段階的切替処
理の動作の流れを示すフローチャートである。なお、こ
のフローチャートは、本実施例では、空気調和装置A1
が冷房除湿運転をするときのみに適用されるようになっ
ている。同図を参照して、室内ファン22がONしたこ
とに対応して、ファンタップリレー410,420の段
階的切替処理に移行すると、まず熱交換換気装置V1の
制御回路400は、換気風量が「強」「中」「弱」(フ
ァンタップが「H」「M」「L」)のいずれに設定され
ているかを判別する(ステップN31)。
【0027】換気風量が「弱」(ファンタップが
「L」)に設定されていると判別すると、熱交換換気装
置V1の制御回路400は、ファンタップリレー41
0,420のLタップリレー接点410c,420cを
閉成してファンモータFM3,FM4を低速回転させる
(ステップN32)。その結果、換気風量は「弱」とな
る。換気風量が「中」(ファンタップが「M」)に設定
されていると判別すると、熱交換換気装置V1の制御回
路400は、まずファンタップリレー410,420の
Lタップリレー接点410c,420cを10秒間閉成
してファンモータFM3,FM4を低速回転させた後、
Lタップリレー接点410c,420cを開成すると共
に、Mタップリレー接点410b,420bを閉成して
ファンモータFM3,FM4を中速回転させる(ステッ
プN33〜N35)。その結果、10秒経過後に換気風
量は「中」となる。
【0028】換気風量が「強」(ファンタップが
「H」)に設定されていると判別すると、熱交換換気装
置V1の制御回路400は、まずファンタップリレー4
10,420のLタップリレー接点410c,420c
を10秒間閉成してファンモータFM3,FM4を低速
回転させ、次にLタップリレー接点410c,420c
を開成すると共に、Mタップリレー接点410b,42
0bを10秒間閉成してファンモータFM3,FM4を
中速回転させた後、Mタップリレー接点410b,42
0bを開成すると共に、Hタップリレー接点410a,
420aを閉成してファンモータFM3,FM4を高速
回転させる(ステップN36〜N40)。その結果、2
0秒経過後に換気風量は「強」となる。
【0029】このように、上記空気調和システムにおい
ては、室内ファン22がONするとに、熱交換換気装置
V1の制御回路400は、換気風量が「中」以上に設定
されていることを条件として、ファンタップリレー41
0,420の各リレー接点の開閉動作を制御して、タッ
プを10秒間隔で順次段階的に上げて設定換気風量に到
達させるようにしているので、ファンモータFM3,F
M4の回転数は、設定換気風量に相当する回転数に一気
に上昇することなく、設定換気風量に相当する回転数に
到達するまで、10秒間隔毎に段階的に上昇することに
なる。その結果、設定換気風量に相当する回転数に到達
するときに、ファンモータFM3,FM4に流入する起
動電流を低く抑えることができる。なお、タップの切り
替え間隔は、10秒に限られず、適当な時間であればよ
い。
【0030】因に、図4に、1000m3 /hrとファ
ンの能力の大きい熱交換換気装置を使用し、換気風量が
「強」に設定されている場合のファンモータに流入する
電流値の変化を測定した結果を示す。図4を参照して、
まずファンタップリレー410,420のLタップリレ
ー接点410c,420cが10秒間閉成しているとき
には、ファンモータFM3,FM4には、最大値3Aの
起動電流C11L が流入した後、2.5Aの定常電流C
21L が流れる(参照)。次に、ファンタップリレー
410,420のLタップリレー接点410c,420
cを開成し、Mタップリレー接点410b,420bを
10秒間閉成しているときには、ファンモータFM3,
FM4には、最大値4.5Aの起動電流C11M が流入
した後、4Aの定常電流C21M が流れる(参照)。
つづいて、ファンタップリレー410,420のMタッ
プリレー接点410b,420bを開成し、Hタップリ
レー接点410a,420aを閉成しているときには、
最大値6Aの起動電流C11H が流入した後、5Aの定
常電流C21H が流れる(参照)。つまり、ファンモ
ータFM3,FM4の回転数が設定換気風量(「強」)
に相当する回転数に到達するときには、ファンモータF
M3,FM4に流入する起動電流C11H の最大値C1
HPが6Aと低くなり、起動電流C11H の最大値C1
HPと定常電流値C21H との差が小さくなることが判
明した。
【0031】したがって、ファンタップリレー410,
420として5Aクラスの汎用リレーを使用しても、フ
ァンタップリレー410,420に損傷を与えずに済
む。その結果、ファンの能力の大きい熱交換換気装置V
1が使用される場合でも、ファンタップリレー410,
420として5Aクラスの汎用リレーを使用しつつ、フ
ァンタップリレー410,420の寿命を延ばすことが
可能となる。
【0032】また、換気風量が「強」に設定されている
場合においても、室内機20内に突風が吹き込むことが
なく、室内機20から空気が溢れて、室内R1に埃が落
下するのを防止できるといった副次的な効果も奏する。
なお、本発明は、サーモOFF機能が働くことによって
室内ファン22が頻繁にON/OFFする空気調和装置
A1の冷房除湿運転時にのみ、図3の制御が行われるの
ではなく、常時、図3に示すファンタップリレー41
0,420の段階的切替処理が行われてもよい。
【0033】また、室内ファン22がONしたときに、
熱交換換気装置V1の換気風量が「強」に設定されてい
ることを条件として、上記ファンタップリレー410,
420の段階的切替処理を行うようにしても、本発明の
目的は十分に達成し得る。その他、本発明の請求の範囲
内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論
である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、設定換気風量に到達するときの起動電流を低く
抑えて、起動電流の最大値と定常電流との差を小さくす
ることができるので、ファンタップリレーとして5Aク
ラスの汎用リレーを使用しても、ファンタップリレーに
損傷を与えずに済み、その結果ファンの能力の大きい熱
交換換気装置が使用される場合でも、ファンタップリレ
ーとして汎用リレーを使用しつつ、ファンタップリレー
の寿命を延ばすことが可能となるといった優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和システムの構
成を示す概略図である。
【図2】空気調和システムの電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】ファンタップリレーの段階的切替処理の動作の
流れを示すフローチャートである。
【図4】1000m3 /hrとファンの能力の大きい熱
交換換気装置を使用し、換気風量が「強」に設定されて
いる場合のファンモータに流入する電流値の変化を測定
した結果を示すグラフである。
【図5】従来の空気調和システムの構成を示す概略図で
ある。
【図6】空気調和装置が停止しているのにかかわらず、
熱交換換気装置が運転している状態を示す図である。
【図7】1000m3 /hrとファンの能力の大きい熱
交換換気装置を使用し、ファンモータに流入する電流値
の変化を測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 給気ダクト A1 空気調和装置 22 室内ファン V1 熱交換換気装置 41 給気ファン 42 排気ファン FM3 給気ファンモータ FM4 排気ファンモータ 400 制御回路 410 給気ファンタップリレー 420 排気ファンタップリレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内ファン(22)を備えた空気調和装置(A1)
    と、タップを切り替えて換気風量を複数段階に変化させ
    るためのファンタップリレー(410,420) を備えた熱交換
    換気装置(V1)とが、ダクト(10)を介して連結されてお
    り、 空気調和装置(A1)の室内ファン(22)のON/OFFに連
    動して熱交換換気装置(V1)がON/OFFする空気調和
    システムにおいて、 上記室内ファン(22)がONしたときに、上記熱交換換気
    装置(V1)の換気風量が最低風量以上に設定されているこ
    とを条件として、上記ファンタップリレー(410,420) の
    作動を制御して、最低風量から所定時間間隔で順次に高
    い風量へタップを切り替えて設定換気風量に到達させる
    制御手段を含むことを特徴とする空気調和システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気調和システムにおい
    て、 上記制御手段は、上記室内ファン(22)が頻繁にON/O
    FFする空気調和装置(A1)の除湿運転時にのみ能動化す
    ることを特徴とする空気調和システム。
JP7061142A 1995-03-20 1995-03-20 空気調和システム Pending JPH08261548A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190477A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fuji Industrial Co Ltd レンジフードの運転制御装置
WO2023007696A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 三菱電機株式会社 換気空気調和システム

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