JP2001254985A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001254985A
JP2001254985A JP2000069147A JP2000069147A JP2001254985A JP 2001254985 A JP2001254985 A JP 2001254985A JP 2000069147 A JP2000069147 A JP 2000069147A JP 2000069147 A JP2000069147 A JP 2000069147A JP 2001254985 A JP2001254985 A JP 2001254985A
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Japan
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air
temperature
air conditioning
room
conditioned
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JP2000069147A
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English (en)
Inventor
Yuichi Takeda
勇一 武田
Shintaro Sugimoto
信太郎 杉本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の換気を行いながら快適な空調状態に保
つ。 【解決手段】 室内温度Trと設定温度Tsに基づいて
設定した空調能力での空調運転を開始すると、所定のタ
イミングで室内温度と混合温度Tmを読み込み、空調能
力の補正が必要か否かを判断する(ステップ200〜2
08)。ここで、空調能力の補正が必要なときには、室
内温度と混合温度に基づいて空調能力を干補正し、さら
に、必要に応じて室内温度と外気温度Toに基づいて空
調能力を補正し、補正した空調能力での空調運転を行う
(ステップ210〜ステップ220)。この後、室内温
度に基づいて、空調能力が適正か否かを判断し(ステッ
プ222、224)、補正が必要なときには、室内温
度、混合温度ないし外気温度に基づいた補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクル等に
よって温調した空気を天井面に設けた複数の吹出し口か
ら吹出して空調する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機(以下「エアコン」と言う)
は、被空調室内に設けられている室内機(室内ユニッ
ト)の熱交換器を通過させることにより温調した空気を
吹き出すことにより、被空調室内の空気調和を図るよう
になっている。
【0003】また、エアコンには、室内機(屋内ユニッ
ト)を天井裏に配置すると共に、それぞれが被空調室の
天井面に配置した吹出しグリルを備えた吹出しチャンバ
ーをダクトによって連結したものがある。このようなエ
アコンでは、屋内ユニットで温調した空気を、ダクトを
介して複数の吹出しチャンバーに供給し、それぞれの吹
出しチャンバーの吹出しグリルから吹出すことにより、
広い被空調室や複数の被空調室の空調が可能となってい
る。
【0004】ところで、近年の建築物は、室内の機密性
が向上しており、これに伴って空調効率が向上してい
る。機密性の高い室内は、換気が必要であり、室内を屋
外と連通する換気口が設けられ常に換気可能な状態とな
っている。また、エアコンには、屋内ユニットに外気を
導入するようにし、屋内の空気と外気を混合させて温調
して被空調室内に吹出すことにより、空調と換気を同時
に行うようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアコ
ンは、室温が設定温度となるように空調運転を行うた
め、外気と温調した空気を混合して被空調室へ吹出した
ときは勿論、屋内の空気と外気を混合してから温調した
ときにも、所望の空調感が得られないことがある。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、外気を導入しながら室内の空調を行うときに、所
望の空調感が得られる空気調和機を提案することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、空調条件設定手段によって設定される空調
条件及び室温検出手段によって検出される被空調室内の
室温に基づいて空調能力を設定し、設定した空調能力で
運転することにより熱交換器を通過する空気を温調して
空調風を生成し、該空調風を被空調室内へ供給すること
により空調する空気調和機であって、被空調室内の空気
を導入する内気導入手段と、屋外の空気を導入する外気
導入手段と、前記内気導入手段によって導入した内気と
前記外気導入手段によって導入した外気を混合して前記
熱交換器を通過させる混合手段と、前記混合手段によっ
て混合された空気の温度を検出する温度検出手段と、前
記温度検出手段の検出温度と前記室温検出手段の検出す
る室温に基づいて前記空調能力を補正する補正手段と、
を含むことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、外気導入手段によって
導入した外気と、内気導入手段によって導入した外気を
混合した混合気を、熱交換器によって温調することによ
り、被空調室内を空調しながら換気を行う。
【0009】このときに、内気の温度である室内温度
と、混合気の温度に基づいて空調能力を補正することに
より、暖房時に冷風が吹出されたり、冷房時に温風が吹
出されるのを防止する。
【0010】これにより、換気を行いながら空調する時
に空調感が喪失するのを防止し、快適な空調感が得られ
るようにすることができる。
【0011】請求項2に係る発明は、前記外気導入手段
によって導入される外気の温度を検出する外気温度検出
手段を含み、前記補正手段が前記室温検出手段の検出温
度と前記外気温度検出手段の検出温度に基づいて前記空
調能力を補正することを特徴とする。
【0012】この発明よれば、空調される室内温度と外
気温度の温度差に応じて空調能力を補正する。外気温度
と室内温度の温度差が大きいと、換気を行いながら被空
調室を所定の空調能力に保つには、大きな空調能力が必
要となる。
【0013】このときに、外気温度と室内温度に基づい
て空調能力を補正することにより、被空調室内を所望の
空調状態に維持することができる。
【0014】このような本発明では、前記補正手段が、
前記室温検出手段の検出温度と前記外気温度検出手段の
検出温度の温度差が所定値を越えたときに、前記空調能
力を上げるようにすることができる。
【0015】請求項4に係るの発明は、前記補正手段が
前記室温検出手段の検出する室温に基づいて、前記補正
した空調能力をさらに補正することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、空調能力を補正して空
調運転を行ったときに、室内温度に基づいて適切な空調
能力か否かを判断し、例えば、室内温度が設定温度から
離れる方向に変化した時などには、空調能力が不足して
いるので、さらに、空調能力を補正する。
【0017】これにより、換気しながら被空調室内を適
切な空調状態に維持することができる。
【0018】このような本発明は、被空調室内の暖房又
は冷房を行うときに適用することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。図1及び図2には、本実施の形態に適用した空
気調和機(以下「エアコン10」と言う)の概略構成を
示している。また、図3には、エアコン10の冷凍サイ
クルを示している。
【0020】図3に示すように、エアコン10は、室内
機(以下「屋内ユニット12」とする)と室外機(以下
「屋外ユニット14」とする)とによって構成されてお
り、図示しないリモコンスイッチの操作によって運転/
停止される。また、エアコン10は、リモコンスイッチ
で運転モード、設定温度等の運転条件が設定されて操作
信号が送出されると、この操作信号を室内ユニット12
で受信して操作信号に基づいた運転が行われる。
【0021】屋内ユニット12と屋外ユニット14と
は、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16Aと、細管の
冷媒配管16Bとで接続されている。屋内ユニット12
には、ケーシング42内に熱交換器18が設けられてお
り、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一端がこの熱
交換器18に接続されている。また、冷媒配管16Aの
他端は、屋外ユニット14のバルブ20Aに接続されて
いる。このバルブ20Aは、マフラー22Aを介して四
方弁24に接続されている。この四方弁24は、それぞ
れがコンプレッサ26に接続されているアキュムレータ
28とマフラー22Bとが接続されている。
【0022】さらに、屋外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、
ストレーナ34、モジュレータ38を介してバルブ20
Bに接続されている。また、ストレーナ34とモジュレ
ータ38の間には、電動膨張弁36が設けられ、バルブ
20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されている。
これによって、屋内ユニット12と屋外ユニット14の
間に冷凍サイクルが構成されている。
【0023】屋内ユニット12には、クロスフローファ
ン44が設けられており、このクロスフローファン44
が回転駆動されることにより、ケーシング42内に空気
が吸引され、この空気が熱交換器18を通過するときに
温調されて、空調風が生成される。
【0024】エアコン10は、コンプレッサ26の運転
によってこの冷凍サイクル中を冷媒が循環されることに
より冷房または暖房運転が可能となっている。すなわ
ち、冷房モードでは、コンプレッサ26によって圧縮さ
れた冷媒が熱交換器30へ供給されることにより液化さ
れ、この液化された冷媒が屋内ユニット12の熱交換器
18で気化することにより、熱交換器18を通過する空
気を冷却する。また、暖房モードでは、逆に、コンプレ
ッサ26によって圧縮された冷媒が、屋内ユニット12
の熱交換器18で凝縮されることにより放熱し、この冷
媒が放熱した熱で熱交換器18を通過する空気が加熱さ
れる。
【0025】図3では矢印によって暖房運転時(暖房モ
ード)と冷房運転時(冷房モードまたはドライモード)
の冷媒の流れを示しており、四方弁24の切り換えによ
って、運転モードが冷房モード(含むドライモード)と
暖房モードが切り換えられ、電動膨張弁36の弁開度を
制御することにより、冷媒の蒸発温度が調整される。な
お、本発明は、任意の構成の空気調和機に適用すること
ができ、エアコン10はその一例を示している。
【0026】図4に示すように、屋内ユニット12に
は、電源基板56、コントロール基板58及びパワーリ
レー基板60が設けられている。エアコン10を運転す
るための電力が供給される電源基板56には、モータ電
源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆動
回路68が設けられている。また、コントロール基板5
8には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコン
74が設けられている。
【0027】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。こ
のとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧
を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させる
ように制御する。これにより空調風の風量が調整され
る。
【0028】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60が接続されている。パワーリ
レー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ等
が設けられており、マイコン74からの信号によって、
パワーリレー80を操作し、屋外ユニット14へ電力を
供給するための接点80Aを開閉する。エアコン10
は、接点80Aが閉じられることにより、屋外ユニット
14への電力の供給が可能となる。
【0029】マイコン74及び電源回路56のシリアル
電源66に接続されているシリアル回路70は、屋外ユ
ニット14へ接続されており、マイコン74は、このシ
リアル回路70を介して屋外ユニット14との間でシリ
アル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御する。
【0030】屋内ユニット12のコントロール基板58
には、リモコンスイッチ120が接続されている。図1
に示すように、このリモコンスイッチ120は、エアコ
ン10によって空調される室内の壁面等に設けられてい
る。
【0031】図4に示すように、リモコンスイッチ12
0には、運転モード、設定温度、風量等の運転条件の設
定、運転/停止操作及び設定された運転条件を表示する
操作表示部122が設けられている。また、リモコンス
イッチ120には、室内温度を検出する室温センサ12
4が設けられおり、操作表示部122でのスイッチ操作
及び室温センサ124によって検出した室内温度がマイ
コン74に入力される。
【0032】また、マイコン74には、ケーシング42
内に吸い込む空気の温度を検出する吸気温度センサ84
及び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度セン
サ86が接続され、さらに、コントロール基板58に設
けられているサービスLED及び運転切換スイッチ88
が接続されている。運転切換スイッチ88は、「通常運
転」とメンテナンス時等に行う「試験運転」との切換及
び、電源スイッチ88Aの接点を開放してエアコン10
への運転電力の供給を遮断する「停止」に切換えられ
る。通常、この運転切換スイッチ88は、「通常運転」
に設定され電源スイッチ88Aの接点が閉じられてい
る。なお、サービスLEDは、メンテナンス時に点灯操
作することにより、サービスマンに自己診断結果を知ら
せるようになっている。
【0033】屋内ユニット12には、屋外ユニット14
との間の配線が接続される端子台90が設けられてい
る。端子台90のターミナル90A、90B、90Cに
は、屋内ユニット12から屋外ユニット14へ供給する
電源用の配線と、屋内ユニット12と屋外ユニット14
の間でシリアル通信を行うための配線が接続される。
【0034】図5に示すように、屋外ユニット14に
は、端子台92が設けられており、この端子台92のタ
ーミナル92A、92B、92Cがそれぞれ室内ユニッ
ト12の端子台90のターミナル90A、90B、90
Cに接続される。
【0035】この屋外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98、ノイズフィルタ10
0A、100B、100C、シリアル回路102及びス
イッチング電源104等が設けられている。
【0036】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を倍電圧整流し、ノイズフィ
ルタ100B、100Cを介して平滑化した直流電力を
スイッチング電源104へ出力する。スイッチング電源
104は、マイコン98と共にインバータ回路106に
接続されており、このインバータ回路106がコンプレ
ッサモータ108に接続されている。インバータ回路1
06は、マイコン98から出力される制御信号に応じた
周波数の電力をコンプレッサモータ108へ出力し、コ
ンプレッサ26を回転駆動する。
【0037】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の運転能力(エアコン10の冷暖房能
力)が制御される。
【0038】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための送風ファン(図示
省略)を駆動するファンモータ110、ファンモータコ
ンデンサ110Aが接続されている。また、室外ユニッ
ト14には、外気温度を検出する外気温度センサ11
2、熱交換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル
温度センサ114及びコンプレッサ26の温度を検出す
るコンプレッサ温度センサ116が設けられており、こ
れらがマイコン98に接続されている。
【0039】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能
力)等を制御する。
【0040】また、コントロール基板96には、電動膨
張弁36を開閉駆動するモータ118が図示しないドラ
イバを介して接続されており、マイコン98は、モータ
118によって電動膨張弁36の開度を制御する。
【0041】エアコン10では、リモコンスイッチ12
0によって設定された運転条件が入力されることによ
り、該運転条件に基づいた運転モード、風向、風量で運
転し、被空調室内の室温が設定温度となるようにしてい
る。このときに、マイコン74は、熱交換器18に吸引
される空気の温度を温度センサ84によって検出し、熱
交換器18を通過することにより温調される空気の温度
が設定温度に応じた温度となるように空調能力を制御す
る。
【0042】ところで、図1に示すように、エアコン1
0の屋内ユニット12は、被空調室内ではなく、天井1
30の屋根側(天井裏132)に据え付けられる。な
お、以下では、屋内ユニット12を天井裏132に据え
付ける例を説明するが、屋内ユニット12は、これに限
らず、床下等の被空調室外の任意の位置に据え付けられ
るものであってよい。
【0043】図1及び図2に示すように、天井裏132
に据え付けられている屋内ユニット12のケーシング4
2には、複数本(本実施の形態では一例として2本)の
吹出しダクト134の一端が接続している。それぞれの
吹出しダクト134の他端には、分岐チャンバー136
が接続し、この分岐チャンバー136には、複数本(本
実施の形態では一例として2本)のダクト138の一端
が接続している。それぞれのダクト138の他端には、
吹出しチャンバー140が接続している。
【0044】吹出しチャンバー140は、被空調室の天
井130に取付けられており、天井面側(被空調室側)
に、図示しない吹出し口が開口している吹出しグリル1
42が取付けられている。
【0045】これにより、室内ユニット12で生成され
た温調された空気は、クロスフローファン44によって
吹出しダクト134内に送られて、吹出しチャンバー1
40の吹出しグリル142から被空調室内に吹出され
る。
【0046】エアコン10には、複数の吹出しチャンバ
ー140が取付け可能となっており、吹出しチャンバー
140を複数の被空調室に設けることにより、複数の空
調室を同時に空調することができる。また、複数の吹出
しチャンバー140をひとつの被空調室に設けたときに
は、被空調室が広くても均一に空調することができる。
【0047】一方、屋内ユニット12には、吸気ダクト
144の一端が接続されている。この吸気ダクト144
の他端側は、混合チャンバー146に接続しており、こ
の混合チャンバー146に2本のダクト148の一端が
接続している。一方のダクト148の他端には、吸込チ
ャンバー150が接続している。この吸込みチャンバー
150には、天井面側に図示しない吸込み口が形成され
ている吸込みグリル152が設けられている。
【0048】他方のダクト148は、他端が屋外に開口
しており、先端に吸込みベントキャップ154が取付け
られている。また、屋内ユニット12のケーシング42
には、被空調室内側に開口している図示しない吸込み口
が形成された吸込みグリル156が設けられている。
【0049】これにより、屋内ユニット12内のクロス
フローファン44が回転すると、屋内ユニット12の吸
込みグリル156、吸込みチャンバー150の吸込みグ
リル152から被空調室内の空気が吸引される。これと
共に、吸込みベントキャップ154から外気が屋内ユニ
ット42のケーシング42内に吸引される。
【0050】このとき、吸込みベントキャップ154か
ら吸い込まれる外気は、混合チャンバー146内で、吸
込みチャンバー150から吸い込まれる屋内の空気と混
合される。
【0051】図2に示すように、この混合チャンバー1
46内には、吸込み温度センサ84が設けられており、
屋内ユニット12のマイコン74は、この吸込み温度セ
ンサ84によって、外気と屋内の空気を混合した空気の
温度である混合チャンバー146内の温度を検出するよ
うになっている。
【0052】また、マイコン74は、屋外ユニット14
に設けている外気温度センサ112によって検出する外
気温度を、屋外ユニット14のマイコン98との間でシ
リアル通信を行うことにより読み込み可能となってい
る。
【0053】屋内ユニット12に設けているマイコン7
4は、リモコンスイッチ120に設けている室温センサ
124によって検出する室内温度が、設定温度となるよ
うに空調能力を設定し、設定した空調能力に基づいてコ
ンプレッサ26の回転数及びクロスフローファン44の
回転数(空調風の風量)を制御する。このとき、混合チ
ャンバー146に設けている温度センサ84によって検
出する外気と内気を混合した混合気の温度及び屋外ユニ
ット14に設けている外気温度センサ112によって検
出する外気温度に基づいて、空調能力の制御(補正)を
行うようにしている。
【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】エアコン10は、リモコンスイッチ120
のスイッチ操作によって運転モード、設定温度、風量等
の運転条件が設定され運転開始(例えば運転/停止ボタ
ンの操作)が指示されることにより空調運転を開始す
る。エアコン10は、空調運転を開始すると、設定温度
と室内温度を測定し、この測定結果に基づいて、コンプ
レッサ26の運転周波数、風量(クロスフローファン4
4の回転数)等を設定し、この設定結果に基づいて空調
運転を行う。
【0056】屋外ユニット14では、設定された運転モ
ードに応じて四方弁24を切換える。これにより、例え
ば、冷房モードに設定されると、コンプレッサ26によ
って圧縮された冷媒は、屋外ユニット14の熱交換器3
0へ供給されて熱交換器30を通過するときに液化さ
れ、この液化された冷媒が屋内ユニット12の熱交換器
18へ供給される。熱交換器18では、この冷媒が通過
するときに気化することにより、熱交換器18を通過す
る空気を冷却する。
【0057】また、暖房モードに設定されると、四方弁
34を切り換えてコンプレッサ26によって圧縮した高
圧の冷媒が屋内ユニット12の熱交換器18へ供給す
る。この冷媒が熱交換器18で液化することにより、熱
交換器18を通過する空気を加熱する。
【0058】このようにして熱交換器18を通過する空
気を温調することにより、温調された空気が屋内ユニッ
ト12から分岐チャンバー136を介して複数の吹出し
チャンバー140のそれぞれに供給され、吹出しチャン
バー140から被空調室へ吹出される。
【0059】ところで、エアコン10では、クロスフロ
ーファン44が作動することにより、屋内ユニット12
の吸込みグリル156や吸込みチャンバー150の吸込
みグリル152から空調される屋内の空気を吸引すると
共に、吸込みベントキャップ154を介して屋外の空気
を吸込み、熱交換器18へ吸い込んだ空気を混合しなが
ら供給する。
【0060】これにより、エアコン10によって空調さ
れる被空調室内は、吸込みベントキャップ154から吸
い込まれる外気によって換気される。なお、被空調室内
には、所定の位置に図示しない排気口等の排気手段が設
けられ、エアコン10が外気を吸い込むのに応じて、室
内の空気が排出されるようにしている。
【0061】一方、エアコン10では、外気を吸い込む
ことにより、実質的な空調能力が低下することがある。
通常は、室内の空気を熱交換器18へ供給することによ
り、所定の温度の空調風を生成する。このときに、外気
が混合されることにより、内気と外気の温度差から空調
風の温度が所定の温度とならず、快適な空調感が得られ
ないことがある。
【0062】このために、エアコン10では、外気と内
気が混合されて熱交換器18へ供給される混合気の温度
および外気温度に基づいて、空調能力を制御している。
【0063】図6には、この空調能力の制御の概略を示
している。このフローチャートは、空調運転(暖房運転
又は冷房運転が開始されてから、空調運転が終了するま
で実行される。
【0064】このフローチャートの最初のステップ20
0では、リモコンスイッチ120に設けている室温セン
サ124によって検出する室内温度Trを読み込み、次
のステップ202では、この室内温度Trとリモコンス
イッチ120によって設定された設定温度Tsに基づい
て空調能力を設定する。この後、ステップ204では、
設定された空調能力となるようにクロスフローファン4
4の回転数及びコンプレッサ26の回転数を制御する。
これにより、エアコン10は、被空調室内を設定温度T
sとするように空調運転を行う。
【0065】なお、空調能力の設定は、従来公知の任意
の方法を用いることができ、本実施の形態では詳細な説
明を省略する。また、室内温度Tr及び設定温度Ts等
に基づいた空調能力の設定は、従来と同じように所定の
時間間隔で行われる。
【0066】このようにして空調運転を開始すると、所
定の時間間隔で空調能力の補正を実行する。この空調能
力の補正は、まず、ステップ206で室内温度Trを読
み込むと共に、温度センサ84で混合チャンバー146
内の混合気の温度である混合温度Tmを読み込む。この
後、ステップ208では、室内温度Trと混合温度Tm
から空調能力の補正が否かを判断する。
【0067】ここで、室内温度Trと混合温度Tmの差
が比較的小さい時(例えば温度差が3°C未満:−3<
Tr−Tm<3)であったときには、ステップ208で
否定判定され、空調能力の補正を行わない。
【0068】一方、室内温度Trと混合温度Tmの温度
差が比較敵大きいとき(例えば温度差が3°C以上)で
あるときには、ステップ208で肯定判定して、ステッ
プ210へ移行する。このステップ210は、空調能力
を上げるように補正する(例えば空調能力を約10%ア
ップ)。
【0069】一般に、室内温度Trと設定温度Tsに基
づいて設定した空調能力で空調運転を行っているときに
は、室内温度Trの空気を吸い込んで熱交換器18を通
過させることにより、吹出しチャンバー140から被空
調室内に吹出される空調風は、所定の空調感が得られる
温度となっている。
【0070】これに対して、外気と内気を混合させるこ
とにより、この混合気の混合温度Tmは外気の温度を受
けるために、混合温度Tmが室内温度Trと大きく異な
ると、例えば暖房運転時に冷風が吹出されたり、冷房運
転時に暖かい空気が吹出されることがある。このとき
に、空調能力を大きくすることにより、内気をと外気を
混合した空気が熱交換器18を通過することにより生成
される空調風の温度を、室内温度Trと設定温度Tsに
基づいて設定した空調能力で、内気を温調して得られる
空調風の温度と略同等することができる。
【0071】したがって、内気と外気を混合しながら空
調を行っても、空調感を損ねてしまうことがない。な
お、室内温度Trと混合温度Tmに基づいた空調能力の
増加量は、温度差に基づいて予め設定したものであって
も良く、また、温度差が所定値を越えたときに、段階的
に上昇させるものであっても良い。
【0072】一方、ステップ212では、屋内ユニット
14に設けた外気温度センサ112によって検出する外
気温度Toを読み込み、ステップ214で外気温度To
と室内温度Toの温度差Tdを演算する。この後、ステ
ップ216では、この温度差Tdが予め設定している所
定値D以内であるか否かを判断する。
【0073】換気等によって外気が室内に入り込むよう
にしているときには、外気温度Toと室内温度Trの温
度差Tdが大きいと、実質的な空調能力の低下を生じさ
せ、所望の空調状態が得られなくなってしまうため、大
きな空調能力を必要とする。すなわち、室内温度Trと
設定温度Tsに基づいて設定した空調能力よりも大きな
空調能力が必要となる。
【0074】このために、外気温度Toと室内温度Tr
の温度差Tdが大きいか否かを判断し、温度差Tdが設
定している所定値Dよりも大きいときには(ステップ2
16で否定判定)、ステップ218へ移行して、さらに
空調能力を補正する。
【0075】ステップ220では、このようにして補正
した空調能力に基づいた空調運転を行うように設定す
る。これにより、補正した空調能力に基づいた空調が行
われる。
【0076】この後、ステップ222では、室内温度T
rを読み込み、次のステップ224で、この室内温度T
rから所定の空調状態が得られているか否かを確認す
る。すなわち、所定の空調感が得られるように空調能力
の補正を行ったが、所定の空調感が得られずに室内温度
Trが変化してしまうことがある。このときには、ステ
ップ224で否定判定して、再度空調能力の補正を行う
(ステップ210へ移行)。
【0077】このように、被空調室の換気を行うための
外気を温調して空調風として被空調室に供給するとき
に、混合気の温度(混合温度Tm)及び外気温度Trに
基づいて空調能力を補正することにより、空調感が損な
われてしまうのを確実に防止することができると共に、
被空調室内を所望の空調状態に維持することができる。
【0078】なお、以上説明した本実施の形態は本発明
の構成を限定するものではない。本実施の形態では、混
合チャンバー140内に温度検出手段として温度センサ
84を設けたが、外気と内気を混合した混合気を温調す
るときに、この混合気の温度を的確に検出できる位置で
あれば、例えば熱交換器18の近傍や吸気ダクト144
内などの任意の位置に温度センサ84を設けることがで
きる。
【0079】また、本実施の形態では、屋外ユニット1
4に設けている外気温度センサ112によって外気温度
を検出するようにしたが、外気温度の検出位置はこれに
限るものではなく、例えば、吸込みベントキャップ15
4内で外気温度を検出するようにしても良い。
【0080】さらに、本実施の形態では、冷凍サイクル
によって冷暖房を行うエアコン10を用いて説明した
が、本発明が適用される空気調和機の構成はこれに限る
ものではなく、例えば、温水を用いた暖房又は温水と冷
凍サイクルを用いた暖房を行う温水式空気調和機等の任
意の構成の空気調和機に適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
気を導入しながら空調を行うときに、外気と内気を混合
した混合気の温度に応じて空調能力を補正することによ
り、被空調室内の空調感が損なわれるのを防止して、快
適な空調状態に維持することができると言う優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの据え付け状
態の一例を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの空気配管系
統の一例を示す概略構成図である。
【図3】エアコンの冷凍サイクルを示す概略構成図であ
る。
【図4】屋内ユニットの電気回路を示す概略図である。
【図5】屋内ユニットの電気回路を示す概略構成図であ
る。
【図6】空調能力の補正の流れの一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機) 12 屋内ユニット 14 屋外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 44 クロスフローファン 74 マイコン(補正手段) 84 温度センサ(温度検出手段) 112 外気温度センサ(外気温度検出手段) 120 リモコンスイッチ(空調条件設定手段) 124 室温センサ(室温検出手段) 140 吹出しチャンバー 146 混合チャンバー(混合手段) 150 吸込みチャンバー(内気導入手段) 154 吸込みベントキャップ(外気導入手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調条件設定手段によって設定される空
    調条件及び室温検出手段によって検出される被空調室内
    の室温に基づいて空調能力を設定し、設定した空調能力
    で運転することにより熱交換器を通過する空気を温調し
    て空調風を生成し、該空調風を被空調室内へ供給するこ
    とにより空調する空気調和機であって、 被空調室内の空気を導入する内気導入手段と、 屋外の空気を導入する外気導入手段と、 前記内気導入手段によって導入した内気と前記外気導入
    手段によって導入した外気を混合して前記熱交換器を通
    過させる混合手段と、 前記混合手段によって混合された空気の温度を検出する
    温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出温度と前記室温検出手段の検出
    する室温に基づいて前記空調能力を補正する補正手段
    と、 を含むことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記外気導入手段によって導入される外
    気の温度を検出する外気温度検出手段を含み、前記補正
    手段が前記室温検出手段の検出温度と前記外気温度検出
    手段の検出温度に基づいて前記空調能力を補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記補正手段が、前記室温検出手段の検
    出温度と前記外気温度検出手段の検出温度の温度差が所
    定値を越えたときに、前記空調能力を上げることを特徴
    とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記補正手段が前記室温検出手段の検出
    する室温に基づいて、前記補正した空調能力をさらに補
    正することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか
    に記載の空気調和機。
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