JPH08261537A - 環状熱交換器 - Google Patents

環状熱交換器

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Publication number
JPH08261537A
JPH08261537A JP6292895A JP6292895A JPH08261537A JP H08261537 A JPH08261537 A JP H08261537A JP 6292895 A JP6292895 A JP 6292895A JP 6292895 A JP6292895 A JP 6292895A JP H08261537 A JPH08261537 A JP H08261537A
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JP
Japan
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heat exchange
heat exchanger
partition plate
fluid passage
primary fluid
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Application number
JP6292895A
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English (en)
Inventor
Susumu Nagasawa
進 長澤
Shinji Nakamoto
眞司 中本
Hironobu Nakamura
裕信 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易な積層構造の環状熱交換器を得
る。 【構成】 多数の互いに平行な一次流体通路10と、多
数の互いに平行な二次流体通路11とが交差する6面体
に構成された積層構造の熱交換部材12を、6個から1
2個をそれらの一次流体通路10と二次流体通路11の
各入口端の開口する面がそれぞれ内側になるように同一
円周上に等間隔に配置し、これらの熱交換部材12同士
の間には熱交換部材12の輪郭に連続する形状に形成し
た軽くて気密性を有する連結部材13を充填して多角形
で環状をなす熱交換部7を構成し、この熱交換部7の内
周側には一次流体通路10と二次流体通路11の各入口
端の開口する面同士を隔て、回転軸に装着するための軸
取付孔8を中心部に備えた仕切板9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一次流体と二次流体とを
環状に構成した積層構造の熱交換部に流通させる過程で
両流体間での熱交換を行なわせる環状熱交換器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】換気装置の中には例えば実公平1ー41
074号公報に示されているように、箱体内に室内の空
気を室外へ排気するための第1の通風路と、室外の空気
を室内へ供給するための第2の通風路を設け、これら第
1と第2の通風路の一部をそれぞれ箱体内に組込まれた
熱交換器の二系統の流体通路により構成したものがあ
る。第1と第2の通風路は全経路にわたり離隔され相互
に独立していて、送風機により形成される排気流と給気
流とが混合することなく熱交換器において連続的に熱交
換されるものである。
【0003】この種の換気装置の熱交換器は静止型で例
えば、特公昭47ー19990号公報や特公昭54ー1
054号公報等に開示されているようなものが多く採用
されている。即ち、図8によって示すように、伝熱性を
持つ(通湿性も兼備するものもある)仕切板101とコ
ルゲート状をした間隔板102とを、間隔板102の方
向が一段おきに直交するように複数層に積み重ねられた
積層構造の6面体に構成され、一次流体通路103と二
次流体通路104が一段おきに配列している。この熱交
換器は、一次流体通路103に流れる一次流体と二次流
体通路104に流れる二次流体との間で顕熱(潜熱も含
むこともある)の交換を仕切板101を介して効率良く
行なわせることができる。
【0004】この種の装置のコンパクト化には熱交換器
の小型化が不可欠で、そのための工夫が種々払われてい
る。例えば前述した熱交換性能の優れた積層構造の熱交
換器を環状に構成した環状熱交換器がある。これは、特
開昭59ー15738号公報や特開昭59ー15740
号公報に示され、図9によっても示すように、積層構造
の熱交換器201を環状体に構成したものである。この
ように熱交換器を環状体にすれば、6面体の熱交換器よ
りも薄くなり、しかも広い伝熱面積が得られる。こうし
た環状熱交換器の中には、図9に示したもののように回
転軸202により回転する回転型や、特開昭59ー15
739号公報に示されているような静止型がある。前者
は図9に示すように熱交換器201の表面の内側と外側
とに互いに逆ピッチのフィン203が取付けられ、回転
により送風機能が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような環状熱交
換器は、薄く構成できるものの、実際にはその製造は回
転型であっても静止型であっても至難である。即ち、一
次流体通路と二次流体通路を放射状に全周にわたり構成
するためには、一次流体通路も二次流体通路も放射状に
配列させなければならず、コルゲート状の間隔板の波間
隔を内周側と外周側とでは変えなければならない。こう
したことを合理的に実施できる技術は実際には確立され
てはいない。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、製造
が容易な積層構造の環状熱交換器を得ることであり、積
層構造の環状熱交換器のコストの低減を実現することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、多数の互いに平行な一次流体通路
と、多数の互いに平行な二次流体通路とが交差する6面
体に構成された積層構造の熱交換部材を、6個から12
個をそれらの一次流体通路と二次流体通路の各入口端の
開口する面がそれぞれ内側になるように同一円周上に等
間隔に配置し、これらの熱交換部材同士の間には熱交換
部材の輪郭に連続する形状に形成した軽くて気密性を有
する連結部材を充填して多角形で環状をなす熱交換部を
構成し、この熱交換部の内周側には一次流体通路と二次
流体通路の各入口端の開口する面同士を隔て、回転軸に
装着するための軸取付部を中心部に備えた仕切板を設け
る手段を採用する。
【0008】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段における、仕切板をその外周
を熱交換部まで延出させた円盤に構成し、この仕切板の
外周側の円周上に等間隔に6個から12個の角形の開口
部を設け、この各開口部に対してそれぞれ熱交換部材を
嵌合装着する手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、多数の互いに平行な一次流体通路と、多数の互いに
平行な二次流体通路とが交差する6面体に構成された積
層構造の熱交換部材を、複数個それらの一次流体通路と
二次流体通路の各入口端の開口する面がそれぞれ内側に
なるように同一円周上に等間隔に配置し、これらの熱交
換部材同士の間には熱交換部材の輪郭に連続する形状に
形成した気密性を有する連結部材を充填して多角形で環
状をなす熱交換部を構成し、この熱交換部の内周側には
一次流体通路と二次流体通路の各入口端の開口する面同
士を隔てる仕切板を設ける手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項3にかかる手段における、仕切板をその外周
を熱交換部まで延出させた円盤に構成し、この仕切板の
外周側の円周上に等間隔に複数個の角形の開口部を設
け、この各開口部に対してそれぞれ熱交換部材を嵌合装
着する手段を採用する。
【0011】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、6面体
に構成された6個から12個の熱交換部材を、それらの
一次流体通路と二次流体通路の各入口端の開口する面が
それぞれ内側になるように同一円周上に等間隔に配置
し、これらの熱交換部材同士の間に熱交換部材の輪郭に
連続する形状に形成した軽くて気密性を有する連結部材
を充填し、熱交換部材相互を連結することにより、多角
形で環状をなす熱交換部が構成される。この熱交換部の
内周側に設けた仕切板の軸取付部に回転軸を装着すれ
ば、慣性モーメントの少ない回転型の環状熱交換器とな
る。
【0012】請求項2にかかる前記手段においては、請
求項1にかかる作用とともに仕切板に設けた6個から1
2個の角形の開口部にそれぞれ6面体の熱交換部材を嵌
合装着することにより、多角形で環状をなす熱交換部が
構成できる。
【0013】請求項3にかかる前記手段においては、6
面体に構成された複数個の熱交換部材を、それらの一次
流体通路と二次流体通路の各入口端の開口する面がそれ
ぞれ内側になるように同一円周上に等間隔に配置し、こ
れらの熱交換部材同士の間に熱交換部材の輪郭に連続す
る形状に形成した気密性を有する連結部材を充填し、熱
交換部材相互を連結することにより、多角形で環状をな
す熱交換部が構成される。この熱交換部の一次流体通路
の入口側と二次流体通路側の入口側とは仕切板により離
隔される、静止型の環状熱交換器となる。
【0014】請求項4にかかる前記手段においては、請
求項3にかかる作用とともに仕切板に設けた複数個の角
形の開口部にそれぞれ6面体の熱交換部材を嵌合装着す
ることにより、多角形で環状をなす熱交換部が構成でき
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1.図1と図2はこの実施例の環状熱交換器を適
用した送風装置を示したものである。図1の斜視図並び
に図2の縦断側面図により全体を示すようにこの送風装
置は、中空で奥行きの小さい扁平な角筒形の箱体1内に
モータ2により回転する環状熱交換器3が組込まれてい
る。箱体1にはその正面と背面の中央にそれぞれ吸込口
4が対向状に開設され、周側の一面には二つの吹出口5
が横並びに開設されている。各吸込口4と各吹出口5に
はダクトを接続するための接続口部材が取付けられてい
る。モータ2は一方の吸込口4の内側口縁に取付足によ
り吸込口4を開放維持できる中心部に取付けられ、その
回転軸6は吸込口4同士の中心を結ぶ線上において箱体
1内の中央付近にまで延出されている。
【0016】環状熱交換器3は図3及び図4に示すよう
に、外周部に多角形の環状の熱交換部7を有し、中心部
には軸取付孔8を有する仕切板9を備えている。熱交換
部7は、一面に入口端が、これに対向する面に出口端が
開口する多数の互いに平行な一次流体通路10と、この
一次流体通路10の入口端が開口する面に隣接する一面
に入口端が、この面に対向する面に出口端が開口する多
数の互いに平行な二次流体通路11とが交差する方形の
6面で構成された積層構造で6面体の熱交換部材12と
連結部材13とにより構成されている。
【0017】熱交換部材12自体は、従来の技術の項で
説明したような構造である。即ち、図8によって示すよ
うな伝熱性を持つ(通湿性も兼備するものもある)仕切
板とコルゲート状をした間隔板とを間隔板の方向が一段
おきに直交するように複数層に積み重ねた構造で、仕切
板間に互いに平行な多数の一次流体通路10と互いに平
行な多数の二次流体通路11とが一段おきに配列してい
る。
【0018】熱交換部7は、この熱交換部材12を6個
から12個(この実施例1では8個である)、それらの
各一次流体通路10と二次流体通路11の各入口端の開
口する面がそれぞれ内側になるように同一円周上に等間
隔に配置し、これらの熱交換部材12同士の間に熱交換
部材12の輪郭に連続する形状に形成した軽くて気密性
を有するスチロール等よりなる連結部材13を充填し、
接着して各熱交換部材12を相互に連結することにより
構成されている。従って、熱交換部7の平面形状は図4
に示すように16角形となっている。熱交換部7の両側
には各熱交換部材12の稜角部と各連結部材13の稜角
部による多角形状の稜線が形成され、この稜線より外側
に一次流体通路10と二次流体通路11の各出口端が開
口し、稜線より内側に一次流体通路10と二次流体通路
11の各入口端が開口している。
【0019】上記構成の熱交換部7は、熱交換部材12
を連結部材13で連結し、各稜角部にリング状の支持部
材をたが状に掛けて構成しても良いが、図5,図6に示
すように仕切板9を利用することにより簡単に構造的に
安定度の高いものを構成することができる。即ち、環状
熱交換器3の中心部を構成する仕切板9を、その外周を
熱交換部7まで延出させた円盤に構成し、この仕切板9
の外周側の円周上に等間隔に6個から12個(この実施
例では8個)の角形の開口部14を設け、この各開口部
14に対してそれぞれ熱交換部材12を嵌合装着するも
のである。各仕切板9の開口部14の外周側と内周側の
口縁には保持片15がそれぞれ45度程度の角度で切り
起こされていて、嵌合された各熱交換部材12の面の一
部が保持され位置決めされる。これにより各熱交換部材
12の半径方向の拘束性が高くなり、回転型の環状熱交
換器3としての構造的安定度は高くなる。
【0020】環状熱交換器3の熱交換部7の一次流体通
路10は、熱交換部7の内径側の一方の周面から外径側
の一方の周面に向って斜状に並び、二次流体通路11
は、熱交換部7の内径側の他方の周面から外径側の他方
の周面に向って斜状に並ぶことになる。熱交換部7の外
周側の二面の周面は、それらの境界部から半径方向に延
出する仕切板9の外周部により隔てられ、内周側の二面
の周面はそれらの境界部から内方へ延び出した仕切板9
の内周部により離隔される。また、熱交換部7の内周側
の周面と外周側の周面との境界部には、それぞれ保持リ
ング16が装着される。
【0021】環状熱交換器3の熱交換部7には各保持リ
ング16から回転中心側へそれぞれ仕切板9にほぼ平行
に突き出すリング状の案内板17が各保持リング16に
それぞれかしめ付けあるいはネジ等の固着手段により取
付けられている。各保持リング16の中心には吸込口4
に対応する開口部が形成され、案内板17の装着により
熱交換部7の内周側の周面によってできている両側の凹
状部分がその中央部を除きそれぞれ閉蓋された状態にな
っている。
【0022】この各案内板17の内面には、放射状に配
列する複数の案内翼18が取付けられている。この各案
内翼18は、直線状または回転方向に湾曲した形状に形
成され、その案内板17の開口部側端面は直面でこれに
対向する端面は熱交換部7の周面に当接する斜面に構成
されている。また、各案内翼18の案内板17の反対側
の端面は仕切板9にそれぞれ当接している。
【0023】上記構成の環状熱交換器3の箱体1内への
組込みにより、箱体1内にはこの環状熱交換器3により
隔てられ、それぞれ箱体1に開けられた吸込口4に連通
する第1と第2の吸込み側の気室が環状熱交換器3の中
心側に隣接して形成される。また、環状熱交換器3の熱
交換部7の外周側には箱体1の内面と、熱交換部7の外
周側の二面の周面と、仕切板9の外周部とにより区画さ
れ、それぞれ別の吹出口5に連通する第1と第2の吹出
し側の気室が形成される。第1の吸込み側の気室は第1
の吹出し側の気室の内方に位置し、第2の吸込み側の気
室は第2の吹出し側の気室の内方に位置していて、それ
ぞれ熱交換部7の保持リング16により隔てられてい
る。保持リング16での離隔は、箱体1の内面への保持
リング16の近接により行なわれ、仕切板9の外周部で
の離隔はその外周縁を両側から回転を許容して抱き込む
リング溝を箱体1の内部に形成することにより行なわれ
ている。
【0024】即ち、箱体1内には箱体1と環状熱交換器
3とにより、一方の吸込口4から第1の吸込み側の気
室、熱交換部7の一次流体通路10、第2の吹出し側の
気室を経てこれに通じる一方の吹出口5に至る一連の通
風路と、他方の吸込口4から第2の吸込み側の気室、熱
交換部7の二次流体通路11、第1の吹出し側の気室を
経てこれに通じる他方の吹出口5に至る一連の通風路の
二系統の通風路が、相互に独立した状態に形成されてい
る。
【0025】上記構成の送風装置において、モータ2を
運転させるとその回転軸6に軸取付孔8において固定さ
れた環状熱交換器3が箱体1内で回転する。環状熱交換
器3の回転により案内板17と案内翼18及び熱交換部
7とにより箱体1の一方の吸込口4から第1の吸込み側
の気室に空気が吸込まれ、他方の吸込口4から第2の吸
込み側の気室に空気が吸込まれ、二系統の通風路にそれ
ぞれその吸込口4から吹出口5へ向う二種類の空気の流
れが形成される。この気流の形成と同時に熱交換部7の
一次流体通路10と二次流体通路11を通過する間にお
いて二種類の空気の流れ同士間で効率の良い熱交換が行
なわれる。
【0026】二種類の空気の流れは、二系統の通風路が
全経路にわたり離隔され、しかも第1の吸込み側の気室
と第1の吹出し側の気室と、第2の吸込み側の気室と第
2の吹出し側の気室とのそれぞれの間には案内板17が
あり、これらを結ぶ延面距離は随分長くなっているので
混合することはない。各吸込口4から第1と第2の各吸
込み側の気室に吸込まれた空気は、それぞれ案内板17
の開口部に至り、案内板17と環状熱交換器3の仕切板
9との間へ向う。
【0027】ここでは放射状にならぶ案内翼18が回転
していて、開口部の回りにその直面に形成されている端
面が並んでいるので、案内板17の開口部から案内板1
7と環状熱交換器3の仕切板9との間へ円滑に流れ込
む。仕切板9と各案内板17の間には放射状に並ぶ複数
の案内翼18が有って、環状熱交換器3とともに回転し
ているので、ここに流れ込んだ空気はそれぞれ半径方向
外方へ向う。この案内翼18と案内板17と仕切板9と
で囲まれた部分を通過する過程で各気流の圧力がターボ
ファンと同様の機能により十分に高められる。
【0028】熱交換部7の一次流体通路10と二次流体
通路11に押し込まれたそれぞれの気流は、熱交換部7
の回転に伴う遠心力を受けて、熱交換しながら一次流体
通路10内と二次流体通路11内でさらに圧力が高めら
れて各出口端から、第2の吹出し側の気室と第1の吹出
し側の気室にそれぞれ吹出され、それぞれ個別の吹出口
5から外部へ吹出される。即ち、この送風装置ではター
ボファンを備え付けたものに匹敵するくらいの送風性能
が得られ、熱交換性能も高く、環状熱交換器3により全
体が薄形でコンパクトなものとなる。
【0029】特に、この実施例の環状熱交換器3では、
既成の製造技術で大量生産ができる積層構造で高密度の
6面体の熱交換部材12をそのまま利用して環状の熱交
換部7を構成しているので、コストが著しく低減するう
え、回転部分の重量も少なく起動も容易であり、強度設
計も容易である。連結部材13と各熱交換部材12とは
輪郭が連続していて回転に伴う空気との衝突が起きない
ので騒音の発生も少なくなる。
【0030】実施例2.この実施例2は、静止型の環状
熱交換器3に関するものである。即ち、上述した実施例
1の環状熱交換器3を固定させ、図7に示すようにファ
ン19により形成される空気流を一次流体通路10と二
次流体通路11とにそれぞれ流通させるものである。環
状熱交換器3自体の基本的構成は実施例1のものと殆ど
変らないので、実施例1と同一部分については同一の符
号を用い、それらの説明は省略する。
【0031】この実施例2の環状熱交換器3は、図7に
示すように基本的構成は実施例1のものと同じである。
ただし、回転するものではないので連結部材13は必ず
しも軽量なものにする必要はなく、成形や扱い易い材料
を広く利用することができる。また、回転するもので
は、例えば3個とか4個の熱交換部材12で多角形を構
成しても回転バランスが悪く、実用には適さないことに
なるが、静止型ではこうしたことは考慮しなくてもよ
く、伝熱面積がなるべく広くなるような多角形にすれば
良く、3個や4個又はそれ以上の熱交換部材12で多角
形の熱交換部7を構成することもできる。熱交換機能に
かかる作用は基本的に実施例1の環状熱交換器3と同じ
であるのでその説明は省略する。
【0032】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば、6面体に構成された6
個から12個の熱交換部材を、それらの一次流体通路と
二次流体通路の各入口端の開口する面がそれぞれ内側に
なるように同一円周上に等間隔に配置し、これらの熱交
換部材同士の間に熱交換部材の輪郭に連続する形状に形
成した軽くて気密性を有する連結部材を充填し、熱交換
部材相互を連結することにより、多角形で環状をなす熱
交換部が構成でき、慣性モーメントの少ない製造の容易
な回転型の環状熱交換器が得られる。そして、その熱交
換部材は特別なものでなく、空調装置に広く採用されて
いる既成のものを特別な加工なしに利用できるので、コ
ストもそれほどかからない。
【0033】請求項2の発明によれば、請求項1にかか
る効果とともに仕切板に設けた6個から12個の角形の
開口部にそれぞれ6面体の熱交換部材を嵌合装着するこ
とにより、多角形で環状をなす熱交換部が簡単に構成で
き、熱交換部材の安定度も向上する。
【0034】請求項3の発明によれば、6面体に構成さ
れた複数個の熱交換部材を、それらの一次流体通路と二
次流体通路の各入口端の開口する面がそれぞれ内側にな
るように同一円周上に等間隔に配置し、これらの熱交換
部材同士の間に熱交換部材の輪郭に連続する形状に形成
した気密性を有する連結部材を充填し、熱交換部材相互
を連結することにより、多角形で環状をなす熱交換部が
構成でき、製造の容易な静止型の環状熱交換器が得られ
る。そして、その熱交換部材は特別なものでなく、空調
装置に広く採用されている既成のものを特別な加工なし
に利用できるので、コストもそれほどかからない。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項3にかか
る効果とともに仕切板に設けた複数個の角形の開口部に
それぞれ6面体の熱交換部材を嵌合装着することによ
り、多角形で環状をなす熱交換部が簡単に構成でき、熱
交換部材の安定度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の送風装置を一部を破断し
て示す斜視図である。
【図2】実施例1の送風装置の縦断側面図である。
【図3】実施例1の環状熱交換器を単独で示す斜視図で
ある。
【図4】実施例1の環状熱交換器を単独で示す平面図で
ある。
【図5】実施例1の仕切板の構造を示す平面図である。
【図6】図5のAーA線の拡大断面図である。
【図7】実施例2の環状熱交換器を示す縦断側面図であ
る。
【図8】従来の送風装置に使われている熱交換器の斜視
図である。
【図9】従来の熱交換換気装置を示す断面図である。
【符号の説明】 1 箱体 3 環状熱交換器 6 回転軸 7 熱交換部 8 軸取付孔 9 仕切板 10 一次流体通路 11 二次流体通路 12 熱交換部材 13 連結部材 14 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に入口端が、これに対向する面に出
    口端が開口する多数の互いに平行な一次流体通路と、こ
    の一次流体通路の入口端が開口する上記面に隣接する一
    面に入口端が、この面に対向する面に出口端が開口する
    多数の互いに平行な二次流体通路とが交差する6面体に
    構成された積層構造の熱交換部材を、6個から12個を
    それらの上記一次流体通路と上記二次流体通路の各入口
    端の開口する面がそれぞれ内側になるように同一円周上
    に等間隔に配置し、これらの熱交換部材同士の間には熱
    交換部材の輪郭に連続する形状に形成した軽くて気密性
    を有する連結部材を充填して多角形で環状をなす熱交換
    部を構成し、この熱交換部の内周側には上記一次流体通
    路と上記二次流体通路の各入口端の開口する面同士を隔
    て、回転軸に装着するための軸取付部を中心部に備えた
    仕切板を設けたことを特徴とする回転型の環状熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の環状熱交換器であっ
    て、仕切板をその外周を熱交換部まで延出させた円盤に
    構成し、この仕切板の外周側の円周上に等間隔に6個か
    ら12個の角形の開口部を設け、この各開口部に対して
    それぞれ熱交換部材を嵌合装着したことを特徴とする回
    転型の環状熱交換器。
  3. 【請求項3】 一面に入口端が、これに対向する面に出
    口端が開口する多数の互いに平行な一次流体通路と、こ
    の一次流体通路の入口端が開口する上記面に隣接する一
    面に入口端が、この面に対向する面に出口端が開口する
    多数の互いに平行な二次流体通路とが交差する6面体に
    構成された積層構造の熱交換部材を、複数個それらの上
    記一次流体通路と上記二次流体通路の各入口端の開口す
    る面がそれぞれ内側になるように同一円周上に等間隔に
    配置し、これらの熱交換部材同士の間には熱交換部材の
    輪郭に連続する形状に形成した気密性を有する連結部材
    を充填して多角形で環状をなす熱交換部を構成し、この
    熱交換部の内周側には上記一次流体通路と上記二次流体
    通路の各入口端の開口する面同士を隔てる仕切板を設け
    たことを特徴とする静止型の環状熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の環状熱交換器であっ
    て、仕切板をその外周を熱交換部まで延出させた円盤に
    構成し、この仕切板の外周側の円周上に等間隔に複数個
    の角形の開口部を設け、この各開口部に対してそれぞれ
    熱交換部材を嵌合装着したことを特徴とする静止型の環
    状熱交換器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526672A (ja) * 2008-07-04 2011-10-13 ヘレオス テクノロジー ゲーエムベーハー 熱を第一媒体から第二媒体に移動させるための方法及び装置

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JP2011526672A (ja) * 2008-07-04 2011-10-13 ヘレオス テクノロジー ゲーエムベーハー 熱を第一媒体から第二媒体に移動させるための方法及び装置

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