JPH08219519A - 送風装置 - Google Patents
送風装置Info
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- JPH08219519A JPH08219519A JP2809695A JP2809695A JPH08219519A JP H08219519 A JPH08219519 A JP H08219519A JP 2809695 A JP2809695 A JP 2809695A JP 2809695 A JP2809695 A JP 2809695A JP H08219519 A JPH08219519 A JP H08219519A
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- JP
- Japan
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- fluid passage
- air
- heat exchange
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- Pending
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱交換機能と送風性能の良い機能的完成度の
高い送風装置を得る。 【構成】 中空の箱体1内にモータにより回転する熱交
換部9を持つ回転体3を組込んで、その箱体1内に回転
体3により隔てられ、それぞれ箱体1に開けられた吸込
口4に連通する第1と第2の気室20,21を形成す
る。その回転体3には熱交換部9の一次流体通路12と
二次流体通路13のそれぞれの入口端側へ吸込口4から
流入する空気を案内する案内板16を熱交換部9から中
心方向へそれぞれ延出させ、この各案内板16の内側に
は熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路13の
それぞれの入口端に向って放射状に配列する複数の案内
翼19を設ける。
高い送風装置を得る。 【構成】 中空の箱体1内にモータにより回転する熱交
換部9を持つ回転体3を組込んで、その箱体1内に回転
体3により隔てられ、それぞれ箱体1に開けられた吸込
口4に連通する第1と第2の気室20,21を形成す
る。その回転体3には熱交換部9の一次流体通路12と
二次流体通路13のそれぞれの入口端側へ吸込口4から
流入する空気を案内する案内板16を熱交換部9から中
心方向へそれぞれ延出させ、この各案内板16の内側に
は熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路13の
それぞれの入口端に向って放射状に配列する複数の案内
翼19を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二系統の気体に速度と圧
力を加える過程で両気体間での熱交換を行なう送風装置
に関するものである。
力を加える過程で両気体間での熱交換を行なう送風装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】換気装置の中には例えば実公平1ー41
074号公報に示されているようなものがある。この種
の換気装置は熱交換換気装置とも称され、箱体内に室内
の空気を室外へ排気するための第1の通風路と、室外の
空気を室内へ供給するための第2の通風路が構成されて
いる。これら第1と第2の通風路の一部はそれぞれ箱体
内に設けられた熱交換器の二系統の流体通路により構成
されている。第1の通風路には、この通風路に排気流を
形成する送風機が組込まれ、第2の通風路には、この通
風路に給気流を形成する送風機が組込まれている。第1
と第2の通風路は全経路にわたり離隔され相互に独立し
ていて、各送風機により形成される排気流と給気流とが
混合することなく連続的に熱交換されるものである。
074号公報に示されているようなものがある。この種
の換気装置は熱交換換気装置とも称され、箱体内に室内
の空気を室外へ排気するための第1の通風路と、室外の
空気を室内へ供給するための第2の通風路が構成されて
いる。これら第1と第2の通風路の一部はそれぞれ箱体
内に設けられた熱交換器の二系統の流体通路により構成
されている。第1の通風路には、この通風路に排気流を
形成する送風機が組込まれ、第2の通風路には、この通
風路に給気流を形成する送風機が組込まれている。第1
と第2の通風路は全経路にわたり離隔され相互に独立し
ていて、各送風機により形成される排気流と給気流とが
混合することなく連続的に熱交換されるものである。
【0003】この種の換気装置の熱交換器は静止式で例
えば、特公昭47ー19990号公報や特公昭54ー1
054号公報等に開示されているようなものが採用され
ている。即ち、図11によって示すように伝熱性を持つ
(通湿性も兼備するものもある)仕切板101とコルゲ
ート状をした間隔板102とを間隔板102の方向が一
段おきに直交するように複数層に積み重ねられた構造
で、一次流体通路103と二次流体通路104が一段お
きに配列している。この熱交換器は、一次流体通路10
3に流れる一次流体と二次流体通路104に流れる二次
流体との間で顕熱(潜熱も含むこともある)の交換を仕
切板101を介して行なわせることができる。
えば、特公昭47ー19990号公報や特公昭54ー1
054号公報等に開示されているようなものが採用され
ている。即ち、図11によって示すように伝熱性を持つ
(通湿性も兼備するものもある)仕切板101とコルゲ
ート状をした間隔板102とを間隔板102の方向が一
段おきに直交するように複数層に積み重ねられた構造
で、一次流体通路103と二次流体通路104が一段お
きに配列している。この熱交換器は、一次流体通路10
3に流れる一次流体と二次流体通路104に流れる二次
流体との間で顕熱(潜熱も含むこともある)の交換を仕
切板101を介して行なわせることができる。
【0004】上記した換気装置は、高性能の熱交換換気
機能を果たすが構成が複雑で大型になり勝ちである。こ
れに対して例えば、特公平6ー52155号公報にはか
なり構成の簡素な熱交換型の送風装置が示されている。
この送風装置は、中空円盤状のケーシング内が、ケーシ
ングに固定された熱交換仕切壁により左右に区分され、
熱交換仕切壁の中心には回転可能に回転軸が挿通されて
いる。熱交換仕切壁により隔てられたケーシング内の左
右の空間には、それぞれその中央部に回転軸に取り付け
られ回転するファンが設けられている。この換気装置で
はファンの回転によりケーシングの両側中央から異る空
気がそれぞれ吸い込まれ、各ファンにより半径方向に送
風され、両者が混じることなくケーシングの外周に形成
された個別の吹出口からそれぞれ吹き出される。しか
し、この送風装置においては、異る空気同士は熱交換仕
切壁において熱交換するだけで、熱交換仕切壁を波形に
してもそれ程広い接触面積は得られず、熱交換機能はか
なり低いものにならざるを得ない。
機能を果たすが構成が複雑で大型になり勝ちである。こ
れに対して例えば、特公平6ー52155号公報にはか
なり構成の簡素な熱交換型の送風装置が示されている。
この送風装置は、中空円盤状のケーシング内が、ケーシ
ングに固定された熱交換仕切壁により左右に区分され、
熱交換仕切壁の中心には回転可能に回転軸が挿通されて
いる。熱交換仕切壁により隔てられたケーシング内の左
右の空間には、それぞれその中央部に回転軸に取り付け
られ回転するファンが設けられている。この換気装置で
はファンの回転によりケーシングの両側中央から異る空
気がそれぞれ吸い込まれ、各ファンにより半径方向に送
風され、両者が混じることなくケーシングの外周に形成
された個別の吹出口からそれぞれ吹き出される。しか
し、この送風装置においては、異る空気同士は熱交換仕
切壁において熱交換するだけで、熱交換仕切壁を波形に
してもそれ程広い接触面積は得られず、熱交換機能はか
なり低いものにならざるを得ない。
【0005】この種の分野でも装置全体のコンパクト化
と高性能化への要請は強く、こうした要請を受けるかた
ちで、前述した熱交換性能の優れた積層構造の熱交換器
を環状に構成した熱交換装置が種々開発されている。例
えば、特開昭59ー15738号公報や特開昭59ー1
5740号公報には、図12に示すように、積層構造の
熱交換器201を環状に回転体として構成し、回転軸2
02により回転させるものが示されている。前者は図1
1のように熱交換器201の表面の内側と外側とに互い
に逆ピッチのフィン203が取付けられている。また、
特開昭59ー15739号公報には環状に構成した熱交
換器の両側の凹部にそれぞれ同一の回転軸により回転す
るファンを取付けたものが示されている。
と高性能化への要請は強く、こうした要請を受けるかた
ちで、前述した熱交換性能の優れた積層構造の熱交換器
を環状に構成した熱交換装置が種々開発されている。例
えば、特開昭59ー15738号公報や特開昭59ー1
5740号公報には、図12に示すように、積層構造の
熱交換器201を環状に回転体として構成し、回転軸2
02により回転させるものが示されている。前者は図1
1のように熱交換器201の表面の内側と外側とに互い
に逆ピッチのフィン203が取付けられている。また、
特開昭59ー15739号公報には環状に構成した熱交
換器の両側の凹部にそれぞれ同一の回転軸により回転す
るファンを取付けたものが示されている。
【0006】これらは、熱交換器201と一緒か又は別
にフィン203が回転し、フィン203の回転により回
転又は停止している熱交換器201の回転中心側から外
周側に一次流体通路を通過する気流と、二次流体通路を
通過する気流とが形成され、この間において気流同士で
熱交換が行なわれる。
にフィン203が回転し、フィン203の回転により回
転又は停止している熱交換器201の回転中心側から外
周側に一次流体通路を通過する気流と、二次流体通路を
通過する気流とが形成され、この間において気流同士で
熱交換が行なわれる。
【0007】また、特開昭62ー186192号公報に
は、回転中心側から外周側に一次流体通路と二次流体通
路が交差して向う積層構造の熱交換器を環状に構成し、
これをケーシング内においてモータにより回転させる構
成のものが示されている。このものでは、モータにより
回転する熱交換器の回転に伴う遠心力で一次流体通路と
二次流体通路にそれぞれ回転中心側から外周側へ向う空
気の流れが形成される。従って、送風作用を果たすファ
ンなどの構成を持っていない。
は、回転中心側から外周側に一次流体通路と二次流体通
路が交差して向う積層構造の熱交換器を環状に構成し、
これをケーシング内においてモータにより回転させる構
成のものが示されている。このものでは、モータにより
回転する熱交換器の回転に伴う遠心力で一次流体通路と
二次流体通路にそれぞれ回転中心側から外周側へ向う空
気の流れが形成される。従って、送風作用を果たすファ
ンなどの構成を持っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置において、特開昭59ー15738号公報や特開昭5
9ー15740号公報に示されている熱交換換気装置
は、一方の気流の吹出し成分が他方の気流の吸込み成分
に混ざり込むなど気流相互の混合を回避する具体的構成
を伴わず、熱交換換気装置としての完成度は高くなく、
実用化には風量の多さ、熱交換器の抵抗風圧に対する耐
力の点など多くの問題点が含まれている。
置において、特開昭59ー15738号公報や特開昭5
9ー15740号公報に示されている熱交換換気装置
は、一方の気流の吹出し成分が他方の気流の吸込み成分
に混ざり込むなど気流相互の混合を回避する具体的構成
を伴わず、熱交換換気装置としての完成度は高くなく、
実用化には風量の多さ、熱交換器の抵抗風圧に対する耐
力の点など多くの問題点が含まれている。
【0009】また、特開昭62ー186192号公報に
示されている空調用換気扇も、熱交換器そのものの回転
による遠心送風作用だけでは、送風機に匹敵する空気流
は形成できず、コンパクト化と高性能化への要請に応え
得るものではない。即ち、これらの従来の熱交換装置或
いは換気装置は、積層構造の熱交換器を回転体として熱
交換と送風とを密接に関連付けようとする技術思想の実
現における黎明期にあたるものである。
示されている空調用換気扇も、熱交換器そのものの回転
による遠心送風作用だけでは、送風機に匹敵する空気流
は形成できず、コンパクト化と高性能化への要請に応え
得るものではない。即ち、これらの従来の熱交換装置或
いは換気装置は、積層構造の熱交換器を回転体として熱
交換と送風とを密接に関連付けようとする技術思想の実
現における黎明期にあたるものである。
【0010】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、積層
構造の熱交換器を回転体として熱交換と送風とを関連付
けた技術に基づく送風装置の機能的完成度を高めること
であり、その装置の気流相互の混合を防止することであ
り、その装置のコンパクト化と高性能化を実現すること
である。
ためになされたもので、その課題とするところは、積層
構造の熱交換器を回転体として熱交換と送風とを関連付
けた技術に基づく送風装置の機能的完成度を高めること
であり、その装置の気流相互の混合を防止することであ
り、その装置のコンパクト化と高性能化を実現すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、中空の箱体内にモータにより回転
する回転体を組込んで、その箱体内に回転体により隔て
られ、それぞれ箱体に開けられた吸込口に連通する第1
と第2の気室を形成し、その回転体を、第1の気室に入
口端が開口し、出口端が第2の気室の外周側に開口する
一次流体通路と、第2の気室に入口端が開口し、出口端
が第1の気室の外周側に開口する二次流体通路とが全周
にわたり相互に離隔状態で熱交換可能に交差する環状で
積層構造の熱交換部を外周側に備えた構成とし、その熱
交換部の一次流体通路の出口端側を箱体に形成した吹出
口に連絡させ、二次流体通路の出口端側を箱体に形成し
た別の吹出口に連絡させて独立した二系統の通風路を箱
体内に形成し、回転体にはその熱交換部の一次流体通路
と二次流体通路のそれぞれの入口端側へ各吸込口から流
入する空気を案内する案内部材を熱交換部から中心方向
へそれぞれ延出させ、この各案内部材の内側には熱交換
部の一次流体通路と二次流体通路のそれぞれの入口端に
向って放射状に配列する複数の案内翼を設ける手段を採
用する。
に請求項1の発明は、中空の箱体内にモータにより回転
する回転体を組込んで、その箱体内に回転体により隔て
られ、それぞれ箱体に開けられた吸込口に連通する第1
と第2の気室を形成し、その回転体を、第1の気室に入
口端が開口し、出口端が第2の気室の外周側に開口する
一次流体通路と、第2の気室に入口端が開口し、出口端
が第1の気室の外周側に開口する二次流体通路とが全周
にわたり相互に離隔状態で熱交換可能に交差する環状で
積層構造の熱交換部を外周側に備えた構成とし、その熱
交換部の一次流体通路の出口端側を箱体に形成した吹出
口に連絡させ、二次流体通路の出口端側を箱体に形成し
た別の吹出口に連絡させて独立した二系統の通風路を箱
体内に形成し、回転体にはその熱交換部の一次流体通路
と二次流体通路のそれぞれの入口端側へ各吸込口から流
入する空気を案内する案内部材を熱交換部から中心方向
へそれぞれ延出させ、この各案内部材の内側には熱交換
部の一次流体通路と二次流体通路のそれぞれの入口端に
向って放射状に配列する複数の案内翼を設ける手段を採
用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段における箱体に対し、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出口端の
臨む面に沿って内側辺縁が対向する固定翼を、一次流体
通路と二次流体通路の各出口端の外回りを囲むように放
射状に配列させる手段を採用する。
は、請求項1にかかる手段における箱体に対し、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出口端の
臨む面に沿って内側辺縁が対向する固定翼を、一次流体
通路と二次流体通路の各出口端の外回りを囲むように放
射状に配列させる手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、中空の箱体内にモータにより回転する回転体を組込
んで、箱体内にこの回転体により隔てられ、それぞれ箱
体に開けられた吸込口に連通する第1と第2の気室を形
成し、その回転体を、第1の気室に入口端が開口し、出
口端が第2の気室の外周側に開口する一次流体通路と、
第2の気室に入口端が開口し、出口端が第1の気室の外
周側に開口する二次流体通路とが全周にわたり相互に離
隔状態で熱交換可能に交差する環状で積層構造の熱交換
部を外周側に備えた構成とし、この熱交換部の一次流体
通路の出口端側を箱体に形成した吹出口に連絡させ、二
次流体通路の出口端側を箱体に形成した別の吹出口に連
絡させて独立した二系統の通風路を箱体内に形成すると
ともに、回転体にはその熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路のそれぞれの出口端から流出する空気を半径方
向に案内する案内部材を熱交換部から外方へそれぞれ延
出させ、この各案内部材の内側には熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路のそれぞれの出口端に向って放射状
に配列する複数の案内翼を設ける手段を採用する。
は、中空の箱体内にモータにより回転する回転体を組込
んで、箱体内にこの回転体により隔てられ、それぞれ箱
体に開けられた吸込口に連通する第1と第2の気室を形
成し、その回転体を、第1の気室に入口端が開口し、出
口端が第2の気室の外周側に開口する一次流体通路と、
第2の気室に入口端が開口し、出口端が第1の気室の外
周側に開口する二次流体通路とが全周にわたり相互に離
隔状態で熱交換可能に交差する環状で積層構造の熱交換
部を外周側に備えた構成とし、この熱交換部の一次流体
通路の出口端側を箱体に形成した吹出口に連絡させ、二
次流体通路の出口端側を箱体に形成した別の吹出口に連
絡させて独立した二系統の通風路を箱体内に形成すると
ともに、回転体にはその熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路のそれぞれの出口端から流出する空気を半径方
向に案内する案内部材を熱交換部から外方へそれぞれ延
出させ、この各案内部材の内側には熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路のそれぞれの出口端に向って放射状
に配列する複数の案内翼を設ける手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項3にかかる手段における箱体に対し、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各入口端の
臨む面に沿って内側辺縁が対向する固定翼を、一次流体
通路と二次流体通路の各入口端の外回りを囲むように放
射状に配列させる手段を採用する。
は、請求項3にかかる手段における箱体に対し、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各入口端の
臨む面に沿って内側辺縁が対向する固定翼を、一次流体
通路と二次流体通路の各入口端の外回りを囲むように放
射状に配列させる手段を採用する。
【0015】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1から請求項4までのいずれかにかかる手段
における回転体の熱交換部と案内部材及び案内翼を、箱
体内に並列に合せ込んだスクロールの渦形室内で回転す
るように構成する手段を採用する。
は、請求項1から請求項4までのいずれかにかかる手段
における回転体の熱交換部と案内部材及び案内翼を、箱
体内に並列に合せ込んだスクロールの渦形室内で回転す
るように構成する手段を採用する。
【0016】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、請求項1にかかる手段における回転体の熱交換部と
案内部材及び案内翼を、箱体内に並列に合せ込んだスク
ロールの渦形室内で回転するように構成するとともに、
そのスクロールの渦形室の周壁面を熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路の各出口端の臨む面に平行状態で近
接する構成とする手段を採用する。
は、請求項1にかかる手段における回転体の熱交換部と
案内部材及び案内翼を、箱体内に並列に合せ込んだスク
ロールの渦形室内で回転するように構成するとともに、
そのスクロールの渦形室の周壁面を熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路の各出口端の臨む面に平行状態で近
接する構成とする手段を採用する。
【0017】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、請求項6にかかる手段におけるスクロールの渦形室
から箱体の吹出口に連絡する吐出部の渦形室側端縁に形
成する舌部を、回転体の熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路の出口が臨む外周面に平行でかつ回転方向に対
しても傾斜を持つエッジとして形成する手段を採用す
る。
は、請求項6にかかる手段におけるスクロールの渦形室
から箱体の吹出口に連絡する吐出部の渦形室側端縁に形
成する舌部を、回転体の熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路の出口が臨む外周面に平行でかつ回転方向に対
しても傾斜を持つエッジとして形成する手段を採用す
る。
【0018】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、モータ
の運転により回転体が箱体内で回転し、回転体とともに
回転する案内部材と案内翼及び熱交換部とにより箱体の
吸込口から第1の気室に空気が吸込まれ、二系統の通風
路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気の流れが形成
され、これと同時に熱交換部において空気流同士間で効
率の良い熱交換が行なわれる。二種類の空気の流れは、
回転体と箱体により二系統の通風路が全経路にわたり離
隔され、吸込口側と吹出口側との間には案内部材があり
沿面距離が長いので混合することはない。各吸込口から
第1と第2の各気室に吸込まれた空気は、案内部材によ
り案内部材と回転体の中央部との間へ向う。ここでは放
射状にならぶ案内翼が回転しているので、それぞれの空
気は案内翼で半径方向へ吸込まれ外方へ向う過程で圧力
が高められ、案内翼と同期回転している熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各入口にそのまま圧入される
ように押し込まれる。一次流体通路と二次流体通路に押
し込まれたそれぞれの空気は、熱交換部の回転に伴う遠
心力を受けて、一次流体通路内と二次流体通路内でさら
に圧力が高められて各出口端から吹出され、それぞれ個
別の吹出口から外部へ吹出されることになる。
の運転により回転体が箱体内で回転し、回転体とともに
回転する案内部材と案内翼及び熱交換部とにより箱体の
吸込口から第1の気室に空気が吸込まれ、二系統の通風
路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気の流れが形成
され、これと同時に熱交換部において空気流同士間で効
率の良い熱交換が行なわれる。二種類の空気の流れは、
回転体と箱体により二系統の通風路が全経路にわたり離
隔され、吸込口側と吹出口側との間には案内部材があり
沿面距離が長いので混合することはない。各吸込口から
第1と第2の各気室に吸込まれた空気は、案内部材によ
り案内部材と回転体の中央部との間へ向う。ここでは放
射状にならぶ案内翼が回転しているので、それぞれの空
気は案内翼で半径方向へ吸込まれ外方へ向う過程で圧力
が高められ、案内翼と同期回転している熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各入口にそのまま圧入される
ように押し込まれる。一次流体通路と二次流体通路に押
し込まれたそれぞれの空気は、熱交換部の回転に伴う遠
心力を受けて、一次流体通路内と二次流体通路内でさら
に圧力が高められて各出口端から吹出され、それぞれ個
別の吹出口から外部へ吹出されることになる。
【0019】請求項2にかかる前記手段においては、請
求項1にかかる作用とともに、回転体の熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気
が、固定翼に当り、熱交換部の回転とともに各出口端の
臨む面に沿ってまとわり付くように流れようとする気流
を引き剥し、その動圧成分を静圧成分に変換するととも
に、固定翼により吹き出し空気の流れ方向も変えること
ができる。
求項1にかかる作用とともに、回転体の熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気
が、固定翼に当り、熱交換部の回転とともに各出口端の
臨む面に沿ってまとわり付くように流れようとする気流
を引き剥し、その動圧成分を静圧成分に変換するととも
に、固定翼により吹き出し空気の流れ方向も変えること
ができる。
【0020】請求項3にかかる前記手段においては、モ
ータの運転により回転体が箱体内で回転し、回転体とと
もに回転する熱交換部と案内部材及び案内翼により箱体
の吸込口から第1の気室に空気が吸込まれ、二系統の通
風路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気の流れが形
成され、これと同時に熱交換部において空気流同士間で
効率の良い熱交換が行なわれる。二種類の空気の流れ
は、回転体と箱体により二系統の通風路が全経路にわた
り離隔され、吸込口側と吹出口側との間には案内部材が
あり延面距離が長いので混合することはない。各吸込口
から第1と第2の各気室に吸込まれた空気は、回転して
いる熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各入口に
吸込まれ、回転に伴う遠心力を受けて一次流体通路内と
二次流体通路内を外方へ向う過程で圧力が高められてい
き、そのまま案内部材により案内され熱交換部の外へ向
う。ここでは放射状にならぶ案内翼が熱交換部と同期回
転しているので、それぞれの空気は案内翼で半径方向へ
吸込まれ外方へ向う過程で圧力がさらに高められ、それ
ぞれ個別の吹出口から外部へ吹出されることになる。
ータの運転により回転体が箱体内で回転し、回転体とと
もに回転する熱交換部と案内部材及び案内翼により箱体
の吸込口から第1の気室に空気が吸込まれ、二系統の通
風路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気の流れが形
成され、これと同時に熱交換部において空気流同士間で
効率の良い熱交換が行なわれる。二種類の空気の流れ
は、回転体と箱体により二系統の通風路が全経路にわた
り離隔され、吸込口側と吹出口側との間には案内部材が
あり延面距離が長いので混合することはない。各吸込口
から第1と第2の各気室に吸込まれた空気は、回転して
いる熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各入口に
吸込まれ、回転に伴う遠心力を受けて一次流体通路内と
二次流体通路内を外方へ向う過程で圧力が高められてい
き、そのまま案内部材により案内され熱交換部の外へ向
う。ここでは放射状にならぶ案内翼が熱交換部と同期回
転しているので、それぞれの空気は案内翼で半径方向へ
吸込まれ外方へ向う過程で圧力がさらに高められ、それ
ぞれ個別の吹出口から外部へ吹出されることになる。
【0021】請求項4にかかる前記手段においては、請
求項3にかかる作用とともに、回転体の熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各入口端から吸込まれる空気
が、固定翼により整流され、熱交換部の一次流体通路と
二次流体通路への空気の吸込みが円滑になる。
求項3にかかる作用とともに、回転体の熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路の各入口端から吸込まれる空気
が、固定翼により整流され、熱交換部の一次流体通路と
二次流体通路への空気の吸込みが円滑になる。
【0022】請求項5にかかる前記手段においては、請
求項1から請求項4までのいずれかにかかる作用ととも
に回転体の熱交換部と案内部材及び案内翼が箱体内に並
列に合せ込んだスクロールの渦形室内で回転するため、
吹出口へ向う空気の流れの圧力が高まり送風性能が向上
する。
求項1から請求項4までのいずれかにかかる作用ととも
に回転体の熱交換部と案内部材及び案内翼が箱体内に並
列に合せ込んだスクロールの渦形室内で回転するため、
吹出口へ向う空気の流れの圧力が高まり送風性能が向上
する。
【0023】請求項6にかかる前記手段においては、請
求項1にかかる作用とともに回転体の熱交換部と案内部
材及び案内翼が箱体内に並列に合せ込んだスクロールの
渦形室内で回転し、しかも回転体の熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気が、対
面状態で渦形室の周壁面に沿って流れ、渦形室の流路の
流路断面積の拡大とともに各出口端に臨む過程でその動
圧成分を静圧成分に変換することができる。
求項1にかかる作用とともに回転体の熱交換部と案内部
材及び案内翼が箱体内に並列に合せ込んだスクロールの
渦形室内で回転し、しかも回転体の熱交換部の一次流体
通路と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気が、対
面状態で渦形室の周壁面に沿って流れ、渦形室の流路の
流路断面積の拡大とともに各出口端に臨む過程でその動
圧成分を静圧成分に変換することができる。
【0024】請求項7にかかる前記手段においては、請
求項6にかかる作用とともにスクロールの舌部により、
回転体の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出
口端から吹き出す空気が、熱交換部の回転とともに各出
口端の臨む面に沿ってまとわり付くのを円滑に引き離
し、渦形室の空気を吐出口へ滑らかに向わせ箱体の吹出
口から吹出させることができる。
求項6にかかる作用とともにスクロールの舌部により、
回転体の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出
口端から吹き出す空気が、熱交換部の回転とともに各出
口端の臨む面に沿ってまとわり付くのを円滑に引き離
し、渦形室の空気を吐出口へ滑らかに向わせ箱体の吹出
口から吹出させることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。実施例1.図1から図5は実施例1の送風装置
を示したものである。図1の斜視図並びに図2の縦断側
面図により全体を示すようにこの送風装置は、中空で奥
行きの小さい扁平な角筒形の箱体1内にモータ2により
回転する回転体3が組込まれている。箱体1にはその正
面と背面の中央にそれぞれ吸込口4が対向状に開設さ
れ、周側の一面には二つの吹出口5が横並びに開設され
ている。各吸込口4と各吹出口5にはダクトを接続する
ための接続口部材6が取付けられている。モータ2は一
方の吸込口4の内側口縁に取付足により吸込口4を開放
維持できる中心部に取付けられ、その回転軸7は吸込口
4同士の中心を結ぶ線上において箱体1内の中央付近に
まで延出されている。
明する。実施例1.図1から図5は実施例1の送風装置
を示したものである。図1の斜視図並びに図2の縦断側
面図により全体を示すようにこの送風装置は、中空で奥
行きの小さい扁平な角筒形の箱体1内にモータ2により
回転する回転体3が組込まれている。箱体1にはその正
面と背面の中央にそれぞれ吸込口4が対向状に開設さ
れ、周側の一面には二つの吹出口5が横並びに開設され
ている。各吸込口4と各吹出口5にはダクトを接続する
ための接続口部材6が取付けられている。モータ2は一
方の吸込口4の内側口縁に取付足により吸込口4を開放
維持できる中心部に取付けられ、その回転軸7は吸込口
4同士の中心を結ぶ線上において箱体1内の中央付近に
まで延出されている。
【0026】回転体3は図3に示すように、その中心部
を構成する円板形の取付板8の外周に環状に形成された
積層構造の熱交換部9が固定されたフライホィール状に
構成され、取付板8の中心においてモータ2の回転軸7
に取付けられ、箱体1内の中央において回転するように
組込まれている。回転体3の熱交換部9は、伝熱性を持
つ(通湿性も兼備するものもある)仕切板10とコルゲ
ート状をした間隔板11とが、間隔板11の波方向が一
段おきにほぼ直交するように複数層に積み重ねられた積
層構造の熱交換材料により、算盤珠様の環状体に構成さ
れている。
を構成する円板形の取付板8の外周に環状に形成された
積層構造の熱交換部9が固定されたフライホィール状に
構成され、取付板8の中心においてモータ2の回転軸7
に取付けられ、箱体1内の中央において回転するように
組込まれている。回転体3の熱交換部9は、伝熱性を持
つ(通湿性も兼備するものもある)仕切板10とコルゲ
ート状をした間隔板11とが、間隔板11の波方向が一
段おきにほぼ直交するように複数層に積み重ねられた積
層構造の熱交換材料により、算盤珠様の環状体に構成さ
れている。
【0027】熱交換部9を構成している熱交換材料には
互いに熱交換可能に交差する多数の一次流体通路12と
二次流体通路13とがある。これらの各一次流体通路1
2と二次流体通路13とは仕切板10同士の間に挟まれ
た間隔板11によって形成され、図上は省略してあるが
熱交換部9の全周にわたり相互に離隔状態のまま交差し
ている。即ち、一次流体通路12は、熱交換部9の内径
側の一方の周面から外径側の一方の周面に向って斜状に
並び、二次流体通路13は、熱交換部9の内径側の他方
の周面から外形側の他方の周面に向って斜状に並んでい
る。
互いに熱交換可能に交差する多数の一次流体通路12と
二次流体通路13とがある。これらの各一次流体通路1
2と二次流体通路13とは仕切板10同士の間に挟まれ
た間隔板11によって形成され、図上は省略してあるが
熱交換部9の全周にわたり相互に離隔状態のまま交差し
ている。即ち、一次流体通路12は、熱交換部9の内径
側の一方の周面から外径側の一方の周面に向って斜状に
並び、二次流体通路13は、熱交換部9の内径側の他方
の周面から外形側の他方の周面に向って斜状に並んでい
る。
【0028】熱交換部9の外周側の二面の周面は図3に
示すように、それらの境界部に一端が固着され、他端が
半径方向にリング状に張り出したフランジ14により隔
てられ、内周側の二面の周面はそれらの境界部に外周部
が固着された取付板8により離隔されている。また、熱
交換部9の内周側の周面と外周側の周面との境界部に
は、それぞれ保持リング15が装着されている。
示すように、それらの境界部に一端が固着され、他端が
半径方向にリング状に張り出したフランジ14により隔
てられ、内周側の二面の周面はそれらの境界部に外周部
が固着された取付板8により離隔されている。また、熱
交換部9の内周側の周面と外周側の周面との境界部に
は、それぞれ保持リング15が装着されている。
【0029】回転体3の熱交換部9には各保持リング1
5から回転中心側へそれぞれ取付板8にほぼ平行に突き
出すリング状の案内板16が各保持リング15にそれぞ
れかしめ付けあるいはネジ等の固着手段により取付けら
れている(図4参照)。各保持リング15の中心には吸
込口4に対応する開口部18が形成され、案内板16の
装着により熱交換部9の内周側の周面によってできてい
る両側の凹状部分がその中央部を除きそれぞれ閉蓋され
た状態になっている。この各案内板16の内面には、図
4に示すように放射状に配列する複数の案内翼19が取
付けられている。この各案内翼19は、直線状または回
転方向に湾曲した形状に形成され、その案内板16の開
口部18側端面は直面でこれに対向する端面は熱交換部
9の周面に当接する斜面に構成されている。また、各案
内翼19の案内板16の反対側の端面は回転体3の取付
板8にそれぞれ当接している。
5から回転中心側へそれぞれ取付板8にほぼ平行に突き
出すリング状の案内板16が各保持リング15にそれぞ
れかしめ付けあるいはネジ等の固着手段により取付けら
れている(図4参照)。各保持リング15の中心には吸
込口4に対応する開口部18が形成され、案内板16の
装着により熱交換部9の内周側の周面によってできてい
る両側の凹状部分がその中央部を除きそれぞれ閉蓋され
た状態になっている。この各案内板16の内面には、図
4に示すように放射状に配列する複数の案内翼19が取
付けられている。この各案内翼19は、直線状または回
転方向に湾曲した形状に形成され、その案内板16の開
口部18側端面は直面でこれに対向する端面は熱交換部
9の周面に当接する斜面に構成されている。また、各案
内翼19の案内板16の反対側の端面は回転体3の取付
板8にそれぞれ当接している。
【0030】上記構成の回転体3の箱体1内への組込み
により、箱体1内にはこの回転体3により隔てられ、そ
れぞれ箱体1に開けられた吸込口4に連通する第1と第
2の吸込み側の気室20,21が回転体3の中心側に隣
接して形成される。また、回転体3の熱交換部9の外周
側には箱体1の内面と、熱交換部9の外周側の二面の周
面と、熱交換部9のフランジ14とにより区画され、そ
れぞれ別の吹出口5に連通する第1と第2の吹出し側の
気室22,23が形成される。第1の吸込み側の気室2
0は第1の吹出し側の気室22の内方に位置し、第2の
吸込み側の気室21は第2の吹出し側の気室23の内方
に位置していて、それぞれ熱交換部9の保持リング15
により隔てられている。保持リング15での離隔は、箱
体1の内面への保持リング15の近接により行なわれ、
フランジ14での離隔はフランジ14の外周縁を両側か
ら回転を許容して抱き込むリング溝24を箱体1の内部
に形成することにより行なわれている。
により、箱体1内にはこの回転体3により隔てられ、そ
れぞれ箱体1に開けられた吸込口4に連通する第1と第
2の吸込み側の気室20,21が回転体3の中心側に隣
接して形成される。また、回転体3の熱交換部9の外周
側には箱体1の内面と、熱交換部9の外周側の二面の周
面と、熱交換部9のフランジ14とにより区画され、そ
れぞれ別の吹出口5に連通する第1と第2の吹出し側の
気室22,23が形成される。第1の吸込み側の気室2
0は第1の吹出し側の気室22の内方に位置し、第2の
吸込み側の気室21は第2の吹出し側の気室23の内方
に位置していて、それぞれ熱交換部9の保持リング15
により隔てられている。保持リング15での離隔は、箱
体1の内面への保持リング15の近接により行なわれ、
フランジ14での離隔はフランジ14の外周縁を両側か
ら回転を許容して抱き込むリング溝24を箱体1の内部
に形成することにより行なわれている。
【0031】即ち、箱体1内には箱体1と回転体3とに
より、一方の吸込口4から第1の吸込み側の気室20、
熱交換部9の一次流体通路12、第2の吹出し側の気室
23を経てこれに通じる一方の吹出口5に至る一連の通
風路25と、他方の吸込口4から第2の吸込み側の気室
21、熱交換部9の二次流体通路13、第1の吹出し側
の気室22を経てこれに通じる他方の吹出口5に至る一
連の通風路26の二系統の通風路25,26が、相互に
独立した状態に形成されている。
より、一方の吸込口4から第1の吸込み側の気室20、
熱交換部9の一次流体通路12、第2の吹出し側の気室
23を経てこれに通じる一方の吹出口5に至る一連の通
風路25と、他方の吸込口4から第2の吸込み側の気室
21、熱交換部9の二次流体通路13、第1の吹出し側
の気室22を経てこれに通じる他方の吹出口5に至る一
連の通風路26の二系統の通風路25,26が、相互に
独立した状態に形成されている。
【0032】第1と第2の吹出し側の気室22,23の
それぞれには、吹出しガイド27と、複数の固定翼28
とが設けられている。吹出しガイド27は第1と第2の
吹出し側の気室22,23の外周部を吹出口5に向う曲
面とするもので、箱体1自体を円筒形にすれば簡単な構
成になる。固定翼28は熱交換部9の外周側の各周面に
対向して放射状態に並んで箱体1の内面に取付けられて
いる。この各固定翼28の熱交換部9の外周側の各周面
に対向する端面は、熱交換部9の外周側の各周面に平行
で当該周面に近接している。
それぞれには、吹出しガイド27と、複数の固定翼28
とが設けられている。吹出しガイド27は第1と第2の
吹出し側の気室22,23の外周部を吹出口5に向う曲
面とするもので、箱体1自体を円筒形にすれば簡単な構
成になる。固定翼28は熱交換部9の外周側の各周面に
対向して放射状態に並んで箱体1の内面に取付けられて
いる。この各固定翼28の熱交換部9の外周側の各周面
に対向する端面は、熱交換部9の外周側の各周面に平行
で当該周面に近接している。
【0033】上記構成の送風装置において、モータ2を
運転させるとその回転軸7に固定された回転体3が箱体
1内で回転する。回転体3の回転により案内板16と案
内翼19及び熱交換部9とにより箱体1の一方の吸込口
4から第1の吸込み側の気室20に空気が吸込まれ、他
方の吸込口4から第2の吸込み側の気室21に空気が吸
込まれ、二系統の通風路25,26にそれぞれその吸込
口4から吹出口5へ向う二種類の空気の流れが形成され
る。この気流の形成と同時に熱交換部9の一次流体通路
12と二次流体通路13を通過する間において二種類の
空気の流れ同士間で効率の良い熱交換が行なわれる。
運転させるとその回転軸7に固定された回転体3が箱体
1内で回転する。回転体3の回転により案内板16と案
内翼19及び熱交換部9とにより箱体1の一方の吸込口
4から第1の吸込み側の気室20に空気が吸込まれ、他
方の吸込口4から第2の吸込み側の気室21に空気が吸
込まれ、二系統の通風路25,26にそれぞれその吸込
口4から吹出口5へ向う二種類の空気の流れが形成され
る。この気流の形成と同時に熱交換部9の一次流体通路
12と二次流体通路13を通過する間において二種類の
空気の流れ同士間で効率の良い熱交換が行なわれる。
【0034】二種類の空気の流れは、回転体3側のフラ
ンジ14と保持リング15及び案内板16と、箱体1側
のリング溝24とにより二系統の通風路25,26が全
経路にわたり離隔され、しかも第1の吸込み側の気室2
0と第1の吹出し側の気室22と、第2の吸込み側の気
室21と第2の吹出し側の気室23とのそれぞれの間に
は案内板16があり、これらを結ぶ沿面距離は随分長く
なっているので混合することはない。各吸込口4から第
1と第2の各吸込み側の気室20,21に吸込まれた空
気は、それぞれ案内板16の開口部18に至り、案内板
16と回転体3の取付板8との間へ向う。
ンジ14と保持リング15及び案内板16と、箱体1側
のリング溝24とにより二系統の通風路25,26が全
経路にわたり離隔され、しかも第1の吸込み側の気室2
0と第1の吹出し側の気室22と、第2の吸込み側の気
室21と第2の吹出し側の気室23とのそれぞれの間に
は案内板16があり、これらを結ぶ沿面距離は随分長く
なっているので混合することはない。各吸込口4から第
1と第2の各吸込み側の気室20,21に吸込まれた空
気は、それぞれ案内板16の開口部18に至り、案内板
16と回転体3の取付板8との間へ向う。
【0035】ここでは放射状にならぶ案内翼19が回転
していて、開口部18の回りにその直面に形成されてい
る端面が並んでいるので、案内板16の開口部18から
案内板16と回転体3の取付板8との間へ円滑に流れ込
む。取付板8と各案内板16の間には放射状に並ぶ複数
の案内翼19が有って、回転体3とともに回転している
ので、ここに流れ込んだ空気はそれぞれ半径方向外方へ
向う。この案内翼19と案内板16と取付板8とで囲ま
れた部分を通過する過程で各気流の圧力がターボファン
と同様の機能により十分に高められる。
していて、開口部18の回りにその直面に形成されてい
る端面が並んでいるので、案内板16の開口部18から
案内板16と回転体3の取付板8との間へ円滑に流れ込
む。取付板8と各案内板16の間には放射状に並ぶ複数
の案内翼19が有って、回転体3とともに回転している
ので、ここに流れ込んだ空気はそれぞれ半径方向外方へ
向う。この案内翼19と案内板16と取付板8とで囲ま
れた部分を通過する過程で各気流の圧力がターボファン
と同様の機能により十分に高められる。
【0036】案内翼19の部分で圧力を高められたそれ
ぞれの空気の流れは、案内翼19と同期して回転してい
る熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路13の
各入口端が開口している周面に押しやられ、そのままそ
れぞれ一次流体通路12と二次流体通路13の入口へ圧
入されるように円滑に押し込まれる。即ち、回転面に接
する空気は、その粘性などにより回転面にまとわり付く
ように流れやすいが、この実施例の送風装置では回転面
である熱交換部9の内周側の各周面には各案内翼19の
端面が当接していて空気の流れの回転方向の成分が減じ
られるため、空気は熱交換部9の周面にそれぞれ開口し
ている一次流体通路12と二次流体通路13の入口へ円
滑に押し込まれることになる。
ぞれの空気の流れは、案内翼19と同期して回転してい
る熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路13の
各入口端が開口している周面に押しやられ、そのままそ
れぞれ一次流体通路12と二次流体通路13の入口へ圧
入されるように円滑に押し込まれる。即ち、回転面に接
する空気は、その粘性などにより回転面にまとわり付く
ように流れやすいが、この実施例の送風装置では回転面
である熱交換部9の内周側の各周面には各案内翼19の
端面が当接していて空気の流れの回転方向の成分が減じ
られるため、空気は熱交換部9の周面にそれぞれ開口し
ている一次流体通路12と二次流体通路13の入口へ円
滑に押し込まれることになる。
【0037】熱交換部9の一次流体通路12と二次流体
通路13に押し込まれたそれぞれの気流は、熱交換部9
の回転に伴う遠心力を受けて、熱交換しながら一次流体
通路12内と二次流体通路13内でさらに圧力が高めら
れて各出口端から、第2の吹出し側の気室23と第1の
吹出し側の気室22にそれぞれ吹出される。熱交換部9
から吹出される気流は、固定翼28によりその動圧が静
圧に変換され、それぞれ個別の吹出口5から外部へ吹出
される。即ち、この送風装置ではターボファンを備え付
けたものに匹敵する以上の送風性能が得られ、熱交換性
能も高く、全体が薄形でコンパクトなものとなる。特
に、この実施例ではモータ2を一方の吸込口4に取付け
てあるため、モータ2によって奥行き方向の寸法が大き
くならずに済んでいる。熱交換部が固定の静止型に比べ
れば、約半分程の大きさで済み、かなり大幅なコンパク
ト化が実現する。また、空気出力(風量、風圧)は、従
来例としてあげた装置の2〜4倍もが得られるものとな
る。
通路13に押し込まれたそれぞれの気流は、熱交換部9
の回転に伴う遠心力を受けて、熱交換しながら一次流体
通路12内と二次流体通路13内でさらに圧力が高めら
れて各出口端から、第2の吹出し側の気室23と第1の
吹出し側の気室22にそれぞれ吹出される。熱交換部9
から吹出される気流は、固定翼28によりその動圧が静
圧に変換され、それぞれ個別の吹出口5から外部へ吹出
される。即ち、この送風装置ではターボファンを備え付
けたものに匹敵する以上の送風性能が得られ、熱交換性
能も高く、全体が薄形でコンパクトなものとなる。特
に、この実施例ではモータ2を一方の吸込口4に取付け
てあるため、モータ2によって奥行き方向の寸法が大き
くならずに済んでいる。熱交換部が固定の静止型に比べ
れば、約半分程の大きさで済み、かなり大幅なコンパク
ト化が実現する。また、空気出力(風量、風圧)は、従
来例としてあげた装置の2〜4倍もが得られるものとな
る。
【0038】なお、二つの吹出口5の配置は図5に示す
ように対向側に互いに反対向きにしてもよく、90度ず
れた位置関係等にすることができる。こうしたことは、
例えばこの送風装置を同時給排気式の熱交換換気装置と
して適用する場合に、二種類の気流を吹出す方向の都合
の良さに合わせて変更すればよいことである。また、固
定翼28は、動圧を静圧に変換する重要な機能を果たす
が、固定翼28を欠いても案内翼19と案内板16があ
れば、実用上十分な送風性能が得られる。
ように対向側に互いに反対向きにしてもよく、90度ず
れた位置関係等にすることができる。こうしたことは、
例えばこの送風装置を同時給排気式の熱交換換気装置と
して適用する場合に、二種類の気流を吹出す方向の都合
の良さに合わせて変更すればよいことである。また、固
定翼28は、動圧を静圧に変換する重要な機能を果たす
が、固定翼28を欠いても案内翼19と案内板16があ
れば、実用上十分な送風性能が得られる。
【0039】実施例2.この実施例2は図6に示すよう
に、上述した実施例1の案内板16と案内翼19並びに
固定翼28の位置を変更したもので、これらにかかる構
成以外は実施例1のものと同じである。従って、実施例
1と同一部分は同一の符号を用いそれらについての説明
は省略する。
に、上述した実施例1の案内板16と案内翼19並びに
固定翼28の位置を変更したもので、これらにかかる構
成以外は実施例1のものと同じである。従って、実施例
1と同一部分は同一の符号を用いそれらについての説明
は省略する。
【0040】この実施例2の送風装置は、案内板16を
熱交換部9の保持リング15から外方へ突出させ、案内
翼19を熱交換部9の外周側の各周面に対して放射状に
配列して設けたものである。即ち、実施例1とは案内板
16及び案内翼19が熱交換部9に対して反対側に設け
られている。固定翼28についても、実施例1とは反対
に、第1と第2の各吸込み側の気室20,21に対し
て、熱交換部9の内周側の各周面に向って放射状に取付
けられている。案内翼19の内側端は、熱交換部9のフ
ランジ14に当接している。これ以外の構成は実施例1
のものと同じである。
熱交換部9の保持リング15から外方へ突出させ、案内
翼19を熱交換部9の外周側の各周面に対して放射状に
配列して設けたものである。即ち、実施例1とは案内板
16及び案内翼19が熱交換部9に対して反対側に設け
られている。固定翼28についても、実施例1とは反対
に、第1と第2の各吸込み側の気室20,21に対し
て、熱交換部9の内周側の各周面に向って放射状に取付
けられている。案内翼19の内側端は、熱交換部9のフ
ランジ14に当接している。これ以外の構成は実施例1
のものと同じである。
【0041】この実施例2の送風装置においても、上記
した実施例1の送風装置と同様な機能を果たすことがで
きる。即ち、モータ2を運転させるとその回転軸7に固
定された回転体3が箱体1内で回転する。回転体3の回
転により案内板16と案内翼19及び熱交換部9とによ
り箱体1の一方の吸込口4から第1の吸込側の気室20
に空気が吸込まれ、他方の吸込口4から第2の吸込み側
の気室21に空気が吸込まれ、二系統の通風路25,2
6にそれぞれその吸込口4から吹出口5へ向う二種類の
空気の流れが形成される。この気流の形成と同時に熱交
換部9の一次流体通路12と二次流体通路13を通過す
る間において二種類の気流同士間で効率の良い熱交換が
行なわれる。
した実施例1の送風装置と同様な機能を果たすことがで
きる。即ち、モータ2を運転させるとその回転軸7に固
定された回転体3が箱体1内で回転する。回転体3の回
転により案内板16と案内翼19及び熱交換部9とによ
り箱体1の一方の吸込口4から第1の吸込側の気室20
に空気が吸込まれ、他方の吸込口4から第2の吸込み側
の気室21に空気が吸込まれ、二系統の通風路25,2
6にそれぞれその吸込口4から吹出口5へ向う二種類の
空気の流れが形成される。この気流の形成と同時に熱交
換部9の一次流体通路12と二次流体通路13を通過す
る間において二種類の気流同士間で効率の良い熱交換が
行なわれる。
【0042】各吸込口4から第1と第2の各吸込み側の
気室20,21に吸込まれた空気は、それぞれ固定翼2
8と回転体3の取付板8との間へ向う。ここでは各空気
は放射状にならぶ固定翼28に案内され、固定翼28と
回転体3の取付板8との間を外側へ向って吸い込まれて
いく。そして、回転している熱交換部9の一次流体通路
12と二次流体通路13の各入口端が開口している熱交
換部9の内周側の各周面から、一次流体通路12と二次
流体通路13へ吸込まれていく。この場合も、熱交換部
9の内周側の各周面には各固定翼28の端面が近接して
いて気流の回転方向の成分が減じられるため、空気は熱
交換部9の周面にそれぞれ開口している一次流体通路1
2と二次流体通路13の入口へ円滑に吸込まれることに
なる。
気室20,21に吸込まれた空気は、それぞれ固定翼2
8と回転体3の取付板8との間へ向う。ここでは各空気
は放射状にならぶ固定翼28に案内され、固定翼28と
回転体3の取付板8との間を外側へ向って吸い込まれて
いく。そして、回転している熱交換部9の一次流体通路
12と二次流体通路13の各入口端が開口している熱交
換部9の内周側の各周面から、一次流体通路12と二次
流体通路13へ吸込まれていく。この場合も、熱交換部
9の内周側の各周面には各固定翼28の端面が近接して
いて気流の回転方向の成分が減じられるため、空気は熱
交換部9の周面にそれぞれ開口している一次流体通路1
2と二次流体通路13の入口へ円滑に吸込まれることに
なる。
【0043】熱交換部9の一次流体通路12と二次流体
通路13に吸込まれたそれぞれの気流は、熱交換部9の
回転に伴う遠心力を受けて、熱交換しながら一次流体通
路12内と二次流体通路13内で圧力が高められて各出
口端から、回転している案内板16と案内翼19との間
に吸込まれ、さらに圧力を高められて第2の吹出し側の
気室23と第1の吹出し側の気室22にそれぞれ吹出さ
れ、各吹出口5からそれぞれ外部へ吹出されることにな
る。これ以外の機能は実施例1のものと同じであるので
その説明は省略する。
通路13に吸込まれたそれぞれの気流は、熱交換部9の
回転に伴う遠心力を受けて、熱交換しながら一次流体通
路12内と二次流体通路13内で圧力が高められて各出
口端から、回転している案内板16と案内翼19との間
に吸込まれ、さらに圧力を高められて第2の吹出し側の
気室23と第1の吹出し側の気室22にそれぞれ吹出さ
れ、各吹出口5からそれぞれ外部へ吹出されることにな
る。これ以外の機能は実施例1のものと同じであるので
その説明は省略する。
【0044】なお、図7に示すように固定翼28をなく
し、実施例1と実施例2で示した案内板16と案内翼1
9を熱交換部9の内外双方に設けることにより、より送
風性能の優れた送風装置を構成することができる。
し、実施例1と実施例2で示した案内板16と案内翼1
9を熱交換部9の内外双方に設けることにより、より送
風性能の優れた送風装置を構成することができる。
【0045】実施例3.この実施例3は図8と図9に示
すように、上述した実施例1又は実施例2の回転体3を
箱体1内に組込んだスクロール内で回転させるようにし
たもので、スクロールにかかる構成以外は実施例1又は
実施例2のものと同じである。従って、実施例1又は実
施例2のものと同一部分は同一の符号を用いそれらにつ
いての説明は省略する。
すように、上述した実施例1又は実施例2の回転体3を
箱体1内に組込んだスクロール内で回転させるようにし
たもので、スクロールにかかる構成以外は実施例1又は
実施例2のものと同じである。従って、実施例1又は実
施例2のものと同一部分は同一の符号を用いそれらにつ
いての説明は省略する。
【0046】この実施例3の送風装置は、スチロールな
どにより一体成形された二個のスクロール29が箱体内
に奥行き方向に並んで接合状態に嵌め合わされている。
各スクロール29には回転体3の熱交換部9の半分ずつ
が回転可能に収まる渦形室30が形成され、この渦形室
30には箱体1の吹出口5に連絡させる吐出部31が形
成されている。スクロール29同士の合せ面には、各ス
クロール29の端面に形成された凹部の接合によるリン
グ溝32が形成され、このリング溝32に回転体3のフ
ランジ14が回転可能に入り込まされている。こうした
スクロール29内で回転体3を回転させることにより、
渦形室30の流路断面積の拡大とともに各吹出口5に臨
む過程で動圧成分が静圧成分に変換されるので送風性能
を向上させることができる。また、スクロール29の合
せ面に形成したリング溝32にフランジ14を突入させ
ることにより、第1と第2の吹出し側の気室22,23
相互間の沿面距離を長くでき、両者間の離隔が実施例1
のように箱体1側にリング溝24を設けるより容易にな
る。
どにより一体成形された二個のスクロール29が箱体内
に奥行き方向に並んで接合状態に嵌め合わされている。
各スクロール29には回転体3の熱交換部9の半分ずつ
が回転可能に収まる渦形室30が形成され、この渦形室
30には箱体1の吹出口5に連絡させる吐出部31が形
成されている。スクロール29同士の合せ面には、各ス
クロール29の端面に形成された凹部の接合によるリン
グ溝32が形成され、このリング溝32に回転体3のフ
ランジ14が回転可能に入り込まされている。こうした
スクロール29内で回転体3を回転させることにより、
渦形室30の流路断面積の拡大とともに各吹出口5に臨
む過程で動圧成分が静圧成分に変換されるので送風性能
を向上させることができる。また、スクロール29の合
せ面に形成したリング溝32にフランジ14を突入させ
ることにより、第1と第2の吹出し側の気室22,23
相互間の沿面距離を長くでき、両者間の離隔が実施例1
のように箱体1側にリング溝24を設けるより容易にな
る。
【0047】この実施例は実施例1の吹出しガイド27
を性能上より有利なスクロール29に置き換えたもので
もあるが、スクロール29の渦形室30の周壁面の形状
を工夫することにより、実施例1で示した固定翼28の
機能をスクロール29に持たせることができる。即ち、
図8に示すようにスクロール29の渦形室30の周壁面
33を熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路1
3の各出口端の臨む面に平行状態で近接するテーパ状に
構成する。これにより、熱交換部9から吹出される気流
は、対面する渦形室30の周壁面33に当りその動圧が
静圧に変換され、それぞれ吐出部31に案内されて個別
の吹出口5から外部へ吹出される。複数の固定翼28を
箱体1内に設けるより、このようにスクロール29の周
壁面33の加工により対応する方が、製造しやすく構成
も簡素になる。
を性能上より有利なスクロール29に置き換えたもので
もあるが、スクロール29の渦形室30の周壁面の形状
を工夫することにより、実施例1で示した固定翼28の
機能をスクロール29に持たせることができる。即ち、
図8に示すようにスクロール29の渦形室30の周壁面
33を熱交換部9の一次流体通路12と二次流体通路1
3の各出口端の臨む面に平行状態で近接するテーパ状に
構成する。これにより、熱交換部9から吹出される気流
は、対面する渦形室30の周壁面33に当りその動圧が
静圧に変換され、それぞれ吐出部31に案内されて個別
の吹出口5から外部へ吹出される。複数の固定翼28を
箱体1内に設けるより、このようにスクロール29の周
壁面33の加工により対応する方が、製造しやすく構成
も簡素になる。
【0048】この他にもスクロール29には送風性能を
向上させるために次のような工夫が払われている。即
ち、図9に示すように渦形室30から吹出口5に気流を
導き出す吐出部31の渦形室30側端縁に形成する舌部
34が、回転体3の熱交換部9の一次流体通路12と二
次流体通路13の出口が臨む外周側の各周面に平行でか
つ回転体3の回転方向に対して傾斜を持つエッジとして
形成されている。この舌部34により、回転する熱交換
部9の外周側の各周面にまとわり付くように流れる空気
を、極めてスムーズに引き剥して吐出部31に導き込む
ことができ、騒音の低減とともに送風性能を向上させる
ことができる。これ以外の基本的機能は実施例1や2の
ものと変らないのでそれらの説明は省略する。
向上させるために次のような工夫が払われている。即
ち、図9に示すように渦形室30から吹出口5に気流を
導き出す吐出部31の渦形室30側端縁に形成する舌部
34が、回転体3の熱交換部9の一次流体通路12と二
次流体通路13の出口が臨む外周側の各周面に平行でか
つ回転体3の回転方向に対して傾斜を持つエッジとして
形成されている。この舌部34により、回転する熱交換
部9の外周側の各周面にまとわり付くように流れる空気
を、極めてスムーズに引き剥して吐出部31に導き込む
ことができ、騒音の低減とともに送風性能を向上させる
ことができる。これ以外の基本的機能は実施例1や2の
ものと変らないのでそれらの説明は省略する。
【0049】実施例4.この実施例4は図10に示すよ
うに、上述した実施例1の箱体1を円筒体に構成すると
ともに、各吹出口5を各吸込口4と同じ方向に形成し、
熱交換部9の外周側に配列させた固定翼28を各吹出口
に向って湾曲状に形成したものである。これにより、固
定翼28で気流の吹き出し方向を任意に変えることがで
きる。これ以外の構成及び作用効果は実施例1のものと
同じであるのでその説明は省略する。
うに、上述した実施例1の箱体1を円筒体に構成すると
ともに、各吹出口5を各吸込口4と同じ方向に形成し、
熱交換部9の外周側に配列させた固定翼28を各吹出口
に向って湾曲状に形成したものである。これにより、固
定翼28で気流の吹き出し方向を任意に変えることがで
きる。これ以外の構成及び作用効果は実施例1のものと
同じであるのでその説明は省略する。
【0050】なお、実施例1で示した案内板16と案内
翼19を回転体3に設け、この回転体3を実施例3で示
したスクロール29内で回転させる構成の送風装置は、
積層構造の熱交換器を回転体として熱交換と送風とを密
接に関連付けようとする技術思想に基づく送風装置とし
ては、その機能的完成度がすこぶる高いものと言える。
翼19を回転体3に設け、この回転体3を実施例3で示
したスクロール29内で回転させる構成の送風装置は、
積層構造の熱交換器を回転体として熱交換と送風とを密
接に関連付けようとする技術思想に基づく送風装置とし
ては、その機能的完成度がすこぶる高いものと言える。
【0051】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によればモータの運転により、二
系統の通風路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気流
が形成され、これと同時に熱交換部において二系統の空
気流同士間で効率の良い熱交換が行なわれる。そして、
二系統の通風路が全経路にわたり離隔され、吸込口側と
吹出口側との間の沿面距離も長いので二種類の空気流が
混合することがない。特に、案内板と案内翼と熱交換部
の回転による相乗効果で、送風機を組込んだものに匹敵
する送風性能が得られ、静止型に比べ全体が大幅にコン
パクトになり、空気出力も高く機能的完成度の高い送風
装置が得られる。
うに、請求項1の発明によればモータの運転により、二
系統の通風路にそれぞれ吸込口から吹出口へ向う空気流
が形成され、これと同時に熱交換部において二系統の空
気流同士間で効率の良い熱交換が行なわれる。そして、
二系統の通風路が全経路にわたり離隔され、吸込口側と
吹出口側との間の沿面距離も長いので二種類の空気流が
混合することがない。特に、案内板と案内翼と熱交換部
の回転による相乗効果で、送風機を組込んだものに匹敵
する送風性能が得られ、静止型に比べ全体が大幅にコン
パクトになり、空気出力も高く機能的完成度の高い送風
装置が得られる。
【0052】請求項2の発明によれは請求項1の発明に
かかる効果とともに、熱交換部の一次流体通路と二次流
体通路の各出口端から吹き出す空気の動圧成分を静圧成
分に変換することができ、固定翼により気流の吹き出し
方向も変えることができる。
かかる効果とともに、熱交換部の一次流体通路と二次流
体通路の各出口端から吹き出す空気の動圧成分を静圧成
分に変換することができ、固定翼により気流の吹き出し
方向も変えることができる。
【0053】請求項3の発明によれば、二系統の通風路
が全経路にわたり離隔され、吸込口側と吹出口側との間
の沿面距離も長いので二種類の空気流が混合することが
ない。特に、案内板と案内翼と熱交換部の回転による相
乗効果で、送風機を組込んだものに匹敵する送風性能が
得られ、全体もコンパクトになり、機能的完成度の高い
送風装置が得られる。
が全経路にわたり離隔され、吸込口側と吹出口側との間
の沿面距離も長いので二種類の空気流が混合することが
ない。特に、案内板と案内翼と熱交換部の回転による相
乗効果で、送風機を組込んだものに匹敵する送風性能が
得られ、全体もコンパクトになり、機能的完成度の高い
送風装置が得られる。
【0054】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
にかかる効果とともに、熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路への空気の吸込みが円滑になり、送風性能が向
上する。
にかかる効果とともに、熱交換部の一次流体通路と二次
流体通路への空気の吸込みが円滑になり、送風性能が向
上する。
【0055】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までの発明のいずれかにかかる効果とともに回転
体の熱交換部と案内部材及び案内翼が箱体内に並列に合
せ込んだスクロールの渦形室内で回転するため、送風性
能が一層向上する。
求項4までの発明のいずれかにかかる効果とともに回転
体の熱交換部と案内部材及び案内翼が箱体内に並列に合
せ込んだスクロールの渦形室内で回転するため、送風性
能が一層向上する。
【0056】請求項6の発明においては、請求項1の発
明にかかる効果とともに回転体の熱交換部と案内部材及
び案内翼が箱体内に並列に合せ込んだスクロールの渦形
室内で回転し、しかも回転体の熱交換部の一次流体通路
と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気が、対面状
態で渦形室の周壁面に当り、熱交換部の回転とともに各
出口端の臨む面に沿ってまとわり付くように流れようと
する気流を引き剥し、その動圧成分を静圧成分に変換す
ることができるので、簡素な構成で送風性能が向上す
る。
明にかかる効果とともに回転体の熱交換部と案内部材及
び案内翼が箱体内に並列に合せ込んだスクロールの渦形
室内で回転し、しかも回転体の熱交換部の一次流体通路
と二次流体通路の各出口端から吹き出す空気が、対面状
態で渦形室の周壁面に当り、熱交換部の回転とともに各
出口端の臨む面に沿ってまとわり付くように流れようと
する気流を引き剥し、その動圧成分を静圧成分に変換す
ることができるので、簡素な構成で送風性能が向上す
る。
【0057】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
にかかる効果とともにスクロールの舌部により、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出口端か
ら吹き出す空気が、熱交換部の回転とともに各出口端の
臨む面に沿ってまとわり付くのを極めて円滑に引き離
し、渦形室の空気を吐出部へスムーズに導き出すことが
でき、騒音が低減するうえ送風性能も一層向上する。
にかかる効果とともにスクロールの舌部により、回転体
の熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出口端か
ら吹き出す空気が、熱交換部の回転とともに各出口端の
臨む面に沿ってまとわり付くのを極めて円滑に引き離
し、渦形室の空気を吐出部へスムーズに導き出すことが
でき、騒音が低減するうえ送風性能も一層向上する。
【図1】この発明の実施例1の送風装置を一部を破断し
て示す斜視図である。
て示す斜視図である。
【図2】実施例1の送風装置の縦断側面図である。
【図3】実施例1の回転体を単独で示す分解斜視図であ
る。
る。
【図4】実施例1の回転体と案内板及び案内翼の関係を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図5】実施例1の送風装置の吹出口についての他の態
様を示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
【図6】実施例2の送風装置を示す縦断側面図である。
【図7】実施例2の他の送風装置を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図8】実施例3の送風装置を示す縦断側面図である。
【図9】実施例3の送風装置のスクロールの斜視図であ
る。
る。
【図10】実施例4の送風装置を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図11】従来の送風装置に使われている熱交換器の斜
視図である。
視図である。
【図12】従来の熱交換換気装置を示す断面図である。
1 箱体 2 モータ 3 回転体 4 吸込口 5 吹出口 9 熱交換部 12 一次流体通路 13 二次流体通路 16 案内板 19 案内翼 20 第1の吸込み側の気室 21 第2の吸込み側の気室 25 通風路 26 通風路 28 固定翼 29 スクロール 30 渦形室 31 吐出部 33 周壁面 34 舌部
Claims (7)
- 【請求項1】 中空の箱体内にモータにより回転する回
転体を組込んで、その箱体内にこの回転体により隔てら
れ、それぞれ上記箱体に開けられた吸込口に連通する吸
込み側の第1と第2の気室を形成し、上記回転体は上記
第1の気室に入口端が開口し、出口端が第2の気室の外
周側に開口する多数の一次流体通路と、上記第2の気室
に入口端が開口し、出口端が第1の気室の外周側に開口
する多数の二次流体通路とが全周にわたり相互に離隔状
態で熱交換可能に交差する環状で積層構造の熱交換部を
外周側に備え、この熱交換部の上記一次流体通路の出口
端側を上記箱体に形成した吹出口に連絡させ、上記二次
流体通路の出口端側を上記箱体に形成した別の吹出口に
連絡させて独立した二系統の通風路を上記箱体内に形成
するとともに、上記回転体にはその上記熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路のそれぞれの入口端側へ上記各
吸込口から流入する空気を案内する案内部材を上記熱交
換部から中心方向へそれぞれ延出させ、この各案内部材
の内側には上記熱交換部の一次流体通路と二次流体通路
のそれぞれの入口端に向って放射状に配列する複数の案
内翼を設けたことを特徴とする送風装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の送風装置であって、箱
体に対し、回転体の熱交換部の一次流体通路と二次流体
通路の各出口端の臨む面に沿って内側辺縁が対向する固
定翼を、上記一次流体通路と二次流体通路の各出口端の
外回りを囲むように放射状に配列させたことを特徴とす
る送風装置。 - 【請求項3】 中空の箱体内にモータにより回転する回
転体を組込んで、その箱体内にこの回転体により隔てら
れ、それぞれ上記箱体に開けられた吸込口に連通する吸
込み側の第1と第2の気室を形成し、上記回転体は上記
第1の気室に入口端が開口し、出口端が第2の気室の外
周側に開口する多数の一次流体通路と、上記第2の気室
に入口端が開口し、出口端が第1の気室の外周側に開口
する多数の二次流体通路とが全周にわたり相互に離隔状
態で熱交換可能に交差する環状で積層構造の熱交換部を
外周側に備え、この熱交換部の上記一次流体通路の出口
端側を上記箱体に形成した吹出口に連絡させ、上記二次
流体通路の出口端側を上記箱体に形成した別の吹出口に
連絡させて独立した二系統の通風路を上記箱体内に形成
するとともに、上記回転体にはその上記熱交換部の一次
流体通路と二次流体通路のそれぞれの出口端から流出す
る空気を半径方向に案内する案内部材を上記熱交換部か
ら外方へそれぞれ延出させ、この各案内部材の内側には
上記熱交換部の一次流体通路と二次流体通路のそれぞれ
の出口端に向って放射状に配列する複数の案内翼を設け
たことを特徴とする送風装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の送風装置であって、箱
体に対し、回転体の熱交換部の一次流体通路と二次流体
通路の各入口端の臨む面に沿って内側辺縁が対向する固
定翼を、上記一次流体通路と二次流体通路の各入口端の
外回りを囲むように放射状に配列させたことを特徴とす
る送風装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
記載の送風装置であって、回転体の熱交換部と案内部材
及び案内翼が箱体内に並列に合せ込まれたスクロールの
渦形室内で回転するように構成したことを特徴とする送
風装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の送風装置であって、回
転体の熱交換部と案内部材及び案内翼が箱体内に並列に
合せ込まれたスクロールの渦形室内で回転するように構
成するとともに、そのスクロールの上記渦形室の周壁面
を熱交換部の一次流体通路と二次流体通路の各出口端の
臨む面に平行状態で近接する構成としたことを特徴とす
る送風装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の送風装置であって、ス
クロールの渦形室から箱体の吹出口に連絡する吐出部の
渦形室側端縁に形成する舌部を、回転体の熱交換部の一
次流体通路と二次流体通路の出口が臨む外周面に平行で
かつ回転方向に対しても傾斜を持つエッジとして形成し
たことを特徴とする送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2809695A JPH08219519A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2809695A JPH08219519A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08219519A true JPH08219519A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12239270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2809695A Pending JPH08219519A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08219519A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108469197A (zh) * | 2018-03-16 | 2018-08-31 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于双向进出风管的热交换芯 |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP2809695A patent/JPH08219519A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108469197A (zh) * | 2018-03-16 | 2018-08-31 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于双向进出风管的热交换芯 |
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