JP2002005091A - 多翼ファン - Google Patents

多翼ファン

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JP2002005091A
JP2002005091A JP2000188118A JP2000188118A JP2002005091A JP 2002005091 A JP2002005091 A JP 2002005091A JP 2000188118 A JP2000188118 A JP 2000188118A JP 2000188118 A JP2000188118 A JP 2000188118A JP 2002005091 A JP2002005091 A JP 2002005091A
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casing
blade fan
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JP2000188118A
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Tadashi Higashida
匡史 東田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D17/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • F04D17/08Centrifugal pumps
    • F04D17/16Centrifugal pumps for displacing without appreciable compression
    • F04D17/162Double suction pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/083Sealings especially adapted for elastic fluid pumps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一つで2つの空気流を混ざることなく送風でき
る多翼ファンを提供する。 【解決手段】本多翼ファン1では、渦巻型ケーシング1
0内に、左右両吸込型の羽根車11を配置し、この羽根
車11内を左右に区画する区画板23と協働して、ケー
シング10内を左右に仕切る仕切り構造12を設けた。
この仕切り構造12は、ケーシング10の内周36に設
けられた環状突起43が、羽根車11の区画板23の外
周縁部26に接近して配置されて構成される。左右両側
の吸込口13,14からの2つの空気流は、仕切り構造
12によりケーシング10内で混ざらずに一対の吹出口
15,16から送風される。 【効果】2つの空気流のための2つの多翼ファンを設け
る場合に比べて、構造を簡素化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】例えば、熱交換型換気装置等
で送風用に利用される遠心式の多翼ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一の多翼ファンは、1つの空気
流しか送風できなかった。このため、2つの空気流を扱
う場合、例えば、上述の熱交換型換気装置等で、温度、
湿度等の空気の質が互いに異なる2つの空気流を扱う場
合には、互いに独立した2台の送風機が必要とされてい
た。各送風機には、羽根車と、この羽根車を収容するケ
ーシングと、羽根車を駆動するモータとが設けられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送風機
が2台あると、組み付けに手間がかかる。また、部品点
数も多くなるので、その管理コストも高くなる傾向にあ
る。また、2台の送風機の一部を一体化することも考え
られる。しかしながら、例えば、ケーシングや羽根車を
一体化する場合を想定すると、2つの送風機で扱う2つ
の空気流が混ざり合ってしまう。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、2つの空気流を混ざり合うことなく送風で
きる多翼ファンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、互いに略平行な一対の環状板とこれ
ら環状板間を左右に区画する円形の区画板とを円形に並
ぶ多数の羽根により連結した左右両吸込型の羽根車と、
この羽根車を収容する渦巻形ケーシングとを備える多翼
ファンにおいて、上記羽根車の外周とケーシングの内周
との間に、区画板と協働してケーシング内を左右に仕切
る仕切り構造が設けられていることを特徴とする多翼フ
ァンを提供する。
【0006】この発明によれば、羽根車の左右から別々
に入った2つの空気流が、互いに混ざり合うことがなく
送風される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多翼ファンにおいて、上記仕切り構造は区画板の外周
縁部を含み、この外周縁部は羽根よりも径方向外方に突
出してケーシングの内周に近接していることを特徴とす
る多翼ファンを提供する。この発明によれば、区画板
は、ケーシング内の羽根車の内部からケーシング内周近
傍までを仕切るので、2つの空気流の混ざり合いを確実
に防止できる。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の多翼ファンにおいて、上記仕切り構造は、ケーシング
の内周に設けられて区画板の外周縁部を収容する周溝を
含むことを特徴とする多翼ファンを提供する。この発明
によれば、周溝と区画板の外周縁部とがラビリンスシー
ルを構成するので、2つの空気流の混ざり合いをより一
層確実に防止することができる。請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の多翼ファンにおいて、上記仕切り
構造は、ケーシングの内周に設けられて羽根車の外周に
近接する環状突起を含むことを特徴とする多翼ファンを
提供する。
【0008】この発明によれば、環状突起は、羽根車の
外周の近傍からケーシング内周までを仕切るので、羽根
車からの2つの空気流の混ざり合いを確実に防止でき
る。環状突起は、固定されているので、回転する羽根車
に比べて形状の自由度を高くでき、羽根車の外周に合わ
せて形成し易い。その結果、羽根車の外周とケーシング
内周との間の隙間を小さくすることができる。請求項5
に記載の発明は、請求項4に記載の多翼ファンにおい
て、上記仕切り構造は、羽根車の外周に設けられて環状
突起の内周縁部を収容する周溝を含むことを特徴とする
多翼ファンを提供する。
【0009】この発明によれば、羽根車の周溝と環状突
起の内周縁部とがラビリンスシールを構成するので、2
つの空気流の混ざり合いをより一層確実に防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の多翼ファ
ンを添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の
第1実施形態の多翼ファンとこれを駆動するモータとを
模式的に示す断面正面図である。図2は、図1の多翼フ
ァンの断面側面図である。多翼ファン1は、モータ2と
ともに遠心式の送風機を構成し、回転可能に支持される
羽根車11と、この羽根車11を収容する渦巻形ケーシ
ング10とを有している。羽根車11は、その回転中心
軸線17の延びる方向に並ぶモータ2により駆動され、
モータ2の回転軸3と駆動連結され、また、モータ2に
より回転自在に支持されている。
【0011】以下では、羽根車11の回転中心軸線17
の延びる方向(軸方向ともいう。矢印S参照)を左右方
向として方向を説明する。ケーシング10は、略円筒形
状の周壁31と、周壁31と接続されて軸方向の両端部
に配置される一対の側壁32とを有している。周壁31
は、断面略円弧状をなす略円周面からなる周面部33
と、周面部33の周方向の一端からこの一端での周面部
33の接線方向に延びる略平板状の第1平面部34と、
周面部33の周方向の他端から第1平面部34と対向し
て延びる略平板状の第2平面部35とを有している。周
壁31と一対の側壁32とで囲まれる内部は、空洞とさ
れその内部に羽根車11が配置される。
【0012】羽根車11は、略円筒形状をなしており、
この円筒の軸線を回転中心軸線17と一致させて配置さ
れる。羽根車11は、互いに略平行な一対の環状板21
とこれら環状板21間を左右に区画する円形の区画板2
3とを円形に並ぶ多数の羽根24により連結した左右両
吸込型の羽根車である。環状板21は軸方向の両端部に
配置され、その中央部に空気を通す開口が形成されてい
る。区画板23は、軸方向の略中間部に配置されてお
り、中心には、回転駆動するためのモータ2の回転軸3
が嵌合されるボス部28が設けられている。羽根24
は、回転中心軸線17を中心とした円形に多数が配置さ
れている。各羽根24は、同形状に、例えば、シロッコ
型に形成されている。
【0013】本発明の多翼ファン1は、区画板23を有
した左右両吸込型の上述の羽根車11の外周25とケー
シング10の内周36との間に、区画板23と協働して
ケーシング10内を左右に仕切る仕切り構造12とを有
している。仕切り構造12により、単一の本多翼ファン
1が、互いに仕切られたケーシング10内の左右両側部
分を通して、2つの空気流を混ざり合うことなく送風で
き、しかも構造を簡素化できる。
【0014】ケーシング10には、上述の一対の側壁3
2に形成された第1吸込口13および第2吸込口14
と、第1吸込口13および第2吸込口14にそれぞれ連
通する第1吹出口15および第2吹出口16と、第1吸
込口13と第1吹出口15とを連通する第1流路18
と、第2吸込口14と第2吹出口16とを連通する第2
流路19とが設けられている。第1流路18と第2流路
19とは、区画板23と仕切り構造12とにより、互い
に仕切られている。第1吸込口13および第2吸込口1
4はそれぞれ、羽根車11の環状板21に対向し、環状
板21の開口に空気を導くベルマウスを形成している。
また、第1吹出口15および第2吹出口16は、互いに
軸方向に隣接して配置され、一対の側壁32、一対の平
面部34,35および、仕切り構造12の仕切板41に
より区画されている。第1吹出口15および第2吹出口
16からの吹出方向は、互いに平行且つ同じ向きとされ
ている。
【0015】仕切り構造12は、ケーシング10の内周
36に設けられて羽根車11の外周25に近接する環状
突起43と、羽根車11の外周25に設けられて羽根2
4よりも径方向外方に突出してケーシング10の内周3
6に近接している区画板23の外周縁部26と、第1平
面部34および第2平面部35を接続しつつケーシング
10内部で環状突起43とつながる上述の仕切板41と
を含んでいる。仕切板41と環状突起43とは、ケーシ
ング10の内周36に設けられて内部を軸方向に仕切る
仕切壁を構成している。
【0016】仕切板41、環状突起43、および区画板
23は、通気を阻止できる材質、例えば、合成樹脂、金
属等の硬質材料で形成されている。仕切板41は、周壁
31および側壁32により枠状に区画されたケーシング
10の吹出口近傍部分を、第1吹出口15および第2吹
出口16に仕切る板材である。仕切板41の内周縁部4
2は、羽根車11の外周25に接近しており、この外周
25に沿うような円弧形状をなしている。
【0017】環状突起43は、ケーシング10の周壁3
1から径方向の内方に向けて突出し、突出する先端とな
る内周縁部44が円弧形状をなしている。仕切板41と
環状突起43とは、軸方向のほぼ同じ位置に設けられ、
羽根車11の外周25近傍で、互いになめらかにつなが
っている。これにより、環状突起43と仕切板41とは
協働してケーシング10内部を仕切ることができる。ケ
ーシング10の周壁31の内周36は、仕切板41の内
周縁部42と、環状突起43の内周縁部44と、略円周
面からなる周壁31の内面37とを含む。ケーシング1
0の内周36は、軸方向を切る断面で、断面略円形をな
している。仕切り構造12に対応する軸方向位置では、
仕切板41の内周縁部42と、環状突起43の内周縁部
44とがつながって、円形をなしている。なお、この円
形の一部が、周壁31の内面37により形成されていて
もよい。この円形は、羽根車11の回転中心軸線17を
中心とする所定直径の円形となっており、羽根車11の
外周25、例えば、区画板23の外周縁部26に接近し
ている。
【0018】区画板23は、回転中心軸線17と同心の
円板であり、羽根24よりも径方向の外方に所定長さ突
出して形成され、その外周縁部26は、ケーシング10
の内周36の仕切板41の内周縁部42および環状突起
43の内周縁部44に接近している。ケーシング10の
内周36と、羽根車11の外周25との間には、所定距
離の径方向隙間が隔てられている。ここで、この径方向
隙間は、羽根車11の回転時に、内周縁部42および内
周縁部44と外周縁部26とが接触を防止できるような
距離とされている(図3参照)。
【0019】また、区画板23は、環状突起43および
仕切板41と、軸方向に同じ位置に配置され、縁部同士
が互いに対向して配置されている。環状突起43の内周
縁部44および仕切板41の内周縁部42と、区画板2
3の外周縁部26との隙間は、軸方向に延びている。モ
ータ2が予め定める所定方向、例えば、図2で反時計回
り方向に駆動される。これに伴い、羽根車11が同方向
に回転する。空気は、第1吸込口13から第1流路18
を通り第1吹出口15から吹き出される(矢印F1参
照)。同時に、空気は、第2吸込口14から第2流路1
9を通り第2吹出口16から吹き出される(矢印F2参
照)。このとき、各流路18,19を流れる空気流は互
いに混ざり合わない。
【0020】また、区画板23の外周縁部26とケーシ
ング10の内周36の内周縁部42,44との間には、
径方向の隙間が空いているが、実用上の問題はない。と
いうのは、隙間は軸方向に延びているので、羽根車11
の回転時に径方向に吹き出される2つの空気流はとも
に、隙間に入り難く、その結果、2つの空気流が隙間を
通って混ざることは通常ないからである。また、上述の
径方向隙間の隙間量は、羽根車11の羽根24の直径の
10%以下の距離、例えば、ほぼ8%の距離とされてい
る。上述の10%以下の距離では、空気流の混ざり合い
は実用上問題ないレベルにできる。また、距離が短くな
るほどに、混ざり合いの度合いを少なくできて好ましい
が、その一方で、羽根車11の回転時に羽根車11とケ
ーシング10とが接触する虞が高まる。ほぼ8%の距離
では、接触の虞がなく、且つ混ざり合いの度合いも少な
くでき、さらに、ケーシング10内に羽根車11を組み
込み易くできる。
【0021】なお、上述の仕切り構造12の環状突起4
3を省略し、羽根24よりも径方向の外方に延びる区画
板23と仕切板41とにより、羽根車11の周囲を区画
するようにしてもよい。例えば、環状突起43を省略し
たときに、径方向隙間の隙間量が上述の範囲内の場合、
問題なく2つの空気流を送風できる。また、以下の本発
明の第2実施形態の仕切り構造12のように、羽根車1
1の外周25とケーシング10の内周36との間をシー
ルするようにしてもよい。
【0022】第2実施形態は、第1実施形態と以下の点
で異なり、それ以外の点については、同様に構成されて
いるものであり、同じ符号を付して説明を省略する。な
お、以下で説明する他の実施形態についても、同様とす
る。第2実施形態では、仕切り構造12は、図4に示す
ように、ケーシング10の内周36に設けられて区画板
23の外周縁部26を収容する周溝45を含む。この周
溝45を形成する溝形成部材46がケーシング10の内
周36に設けられている。
【0023】溝形成部材46は、環状突起43の内周縁
部44、および仕切板41の内周縁部42に含まれてい
る。なお、周壁31の内面37に設けられてもよい。溝
形成部材46は、区画板23の外周縁部26に隣接して
その左右両側に配置され、軸方向からみたときに、区画
板23の外周縁部26と重なり合う一対の部材を有して
いる。この一対の部材間に周溝45が区画されている。
周溝45は、径方向の内方に開放されており、区画板2
3の外周縁部26と軸方向および径方向に所定隙間を空
けるように形成されている。外周縁部26と周溝45の
周縁部との間の軸方向および径方向の隙間は、ジグザグ
形状をなし、相対回転する一対の部材間を非接触でシー
ルするラビリンスシールを構成している。
【0024】周溝45は、全周にわたり設けられてい
る。なお、周方向の一部に設けても、それに応じた効果
を得ることができる。また、図5に示す第3実施形態の
ように、区画板23の外周縁部26は、羽根24の外周
と径方向に同位置にまで延びるようにしてもよい。これ
に対応して、ケーシング10の内周36の内周縁部4
2,44も、羽根車11の外周25の外周縁部26に接
近するように、径方向の内方の位置にまで延びている。
【0025】また、図6に示す第4実施形態のように、
区画板23の外周縁部26は、羽根24の外周よりも径
方向の内方に位置してもよい。区画板23の外周縁部2
6に対応して、環状突起43および仕切板41が接近し
て対向するように設けられている。また、第4実施形態
の仕切り構造12は、羽根車11の外周25に設けられ
て環状突起43の内周縁部44および仕切板41の内周
縁部42を収容する周溝27を含む。この周溝27は、
羽根車11の区画板23の外周部により形成されてい
る。
【0026】周溝27は、羽根24の外周よりも径方向
の内方に凹んで設けられ、径方向の外側に向けて開放さ
れている。周溝27の左右両側の周縁部は、軸方向から
見たときに、環状突起43の内周縁部44および仕切板
41の内周縁部42と重なり合って配置されている。羽
根車11の外周25は、環状突起43の内周縁部44お
よび仕切板41の内周縁部42よりも大径とされてい
る。環状突起43の内周縁部44および仕切板41の内
周縁部42は、区画板23の外周縁部26に、対向しつ
つ接近して配置されている。環状突起43および仕切板
41と周溝27との間には、径方向および軸方向の隙間
が空けられている。内周縁部42,44と周溝27の周
縁部との間の軸方向および径方向の隙間は、ジグザグ形
状をなし、相対回転する一対の部材間を非接触でシール
するラビリンスシールを構成している。
【0027】このように本発明の各実施の形態によれ
ば、渦巻形ケーシング10内に、左右両吸込型の羽根車
11と、この羽根車11の区画板23と協働してケーシ
ング10内を左右に仕切る仕切り構造12とを設けた。
これにより、羽根車11の左右から別々に入った2つの
空気流が、互いに混ざり合うことがなく送風される。こ
のように、2つの空気流を仕切り構造12により互いに
混ざり合うことがないので、2つの空気流のためのケー
シングを一体化することができている。また、2つの空
気流のための羽根車を一体化できている。これらにより
単一の多翼ファン1を構成することができている。
【0028】また、2つの空気流を別々に送風するの
に、単一の本多翼ファン1で送風することができるの
で、羽根車11とケーシング10とを単一にできる。そ
の結果、本多翼ファン1は、2つの多翼ファンを設ける
場合に比べて、例えば、部品点数を少なくでき、構造を
簡素化できる。ケーシング10内で、羽根車11の回転
中心軸線17の延びる方向について、2つの空気流同士
を仕切り構造12の両側に近接させることができるの
で、2つの空気流間に複数の部材等が介在する2つの多
翼ファン1を設ける場合に比べて、多翼ファン1の設置
スペースを小型化することができる。
【0029】仕切板41や環状突起43、区画板23
は、通常、軸方向に薄くできるので、仕切り構造12を
小型化できる。また、単一の本多翼ファン1で済むの
で、例えば2つの多翼ファンを設ける場合に比べて、設
置の手間を削減でき、そのためのコストを安価にでき
る。また、2つの多翼ファンに比べて部品点数を、少な
くできるので、部品の管理コストを低減できる。
【0030】第1および第2の実施形態では、仕切り構
造12は区画板23の外周縁部26を含み、この外周縁
部26は羽根24よりも径方向外方に突出してケーシン
グ10の内周36に近接するようにした。これにより、
区画板23は、ケーシング10内の羽根車11の内部か
らケーシング10の内周36の近傍までを仕切るので、
2つの空気流の混ざり合いを確実に防止できる。第2実
施形態の仕切り構造12では、周溝45と区画板23の
外周縁部26とがラビリンスシールを構成するので、仕
切り構造12に生じる隙間を確実にシールでき、2つの
空気流の混ざり合いをより一層確実に防止することがで
きる。
【0031】また、各実施形態の仕切り構造12では、
ケーシング10の内周36に設けられて羽根車11の外
周25に近接する環状突起43が設けられている。これ
により、環状突起43は、羽根車11の外周25の近傍
からケーシング10内周までを仕切るので、羽根車11
からの2つの空気流の混ざり合いを確実に防止できる。
また、環状突起43は、固定されているので、回転する
羽根車11に比べて形状の自由度を高くでき、羽根車1
1の外周25に合わせて形成し易い。その結果、羽根車
11の外周25とケーシング10の内周36との間の隙
間を小さくすることができる。
【0032】また、第4実施形態の仕切り構造12で
は、羽根車11の周溝27と内周縁部42,44とがラ
ビリンスシールを構成するので、内周縁部42,44と
羽根車11との間を確実にシールできる結果、2つの空
気流の混ざり合いをより一層確実に防止することができ
る。また、第1吹出口15と第2吹出口16とが隣接し
て形成されているので、ケーシング10の形状を左右対
照な簡素な形状にできる。
【0033】また、第1および第3の実施形態では、羽
根車11の外周25と、ケーシング10の内周36と
が、軸方向からみて互いに重なり合わないように配置し
た。これにより、羽根車11をケーシング10に組み込
み易くできるので、組み立て易い多翼ファン1を得るこ
とができる。なお、羽根24の形状は、遠心式のファン
を構成できる形状であれば特に限定されない。例えば、
羽根24は、羽根24の出口側端部の延びる方向(図2
の矢印V1参照)と、羽根24の円周速度ベクトルの方
向の反対方向(図2の矢印V2参照)とのなす出口角度
(角度D参照)が、90度よりも大きいシロッコ型とし
てもよいし、上述の出口角度が90度のラジアル型とし
てもよいし、また、上述の出口角度が90度よりも小さ
いターボ型としてもよい。
【0034】また、上述の各実施形態では、第1吹出口
15と第2吹出口16との吹出方向は、同じであった
が、互いに異ならせてもよい。例えば、図7に示すよう
に、互いに逆向きにすることが考えられる。また、特に
図示していないが、互いに直交する方向に向けること
や、斜めに交差する方向に向けてもよい。その他、本発
明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の多翼ファンの概略構成
を模式的に示す正面断面図である。
【図2】図1に示す多翼ファンの側面断面図である。
【図3】図1の多翼ファンのA部の拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態の多翼ファンの要部(図
1のA部に相当する)の拡大図である。
【図5】本発明の第3実施形態の多翼ファンの要部(図
1のA部に相当する)の拡大図である。
【図6】本発明の第4実施形態の多翼ファンの要部(図
1のA部に相当する)の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施形態の多翼ファンの側面断面
図である。
【符号の説明】 1 多翼ファン 10 ケーシング 11 羽根車 12 仕切り構造 21 環状板 23 区画板 24 羽根 25 羽根車の外周 26 区画板の外周縁部 27 周溝 36 ケーシングの内周 43 環状突起 45 周溝 R 径方向 S 左右方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H022 AA02 BA01 BA04 CA33 DA20 3H033 AA02 AA14 BB02 BB06 BB10 BB20 CC01 CC03 DD04 DD09 DD12 DD17 EE13 3H034 AA02 AA14 BB02 BB06 BB10 BB20 CC01 CC03 DD08 DD28 EE12 EE13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに略平行な一対の環状板(21)とこれら
    環状板(21)間を左右に区画する円形の区画板(23)とを円
    形に並ぶ多数の羽根(24)により連結した左右両吸込型の
    羽根車(11)と、この羽根車(11)を収容する渦巻形ケーシ
    ング(10)とを備える多翼ファン(1) において、 上記羽根車(11)の外周(25)とケーシング(10)の内周(36)
    との間に、区画板(23)と協働してケーシング(10)内を左
    右に仕切る仕切り構造(12)が設けられていることを特徴
    とする多翼ファン。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の多翼ファン(1) におい
    て、 上記仕切り構造(12)は、区画板(23)の外周縁部(26)を含
    み、この外周縁部(26)は羽根(24)よりも径方向(R) 外方
    に突出してケーシング(10)の内周(36)に近接しているこ
    とを特徴とする多翼ファン。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の多翼ファン(1) におい
    て、 上記仕切り構造(12)は、ケーシング(10)の内周(36)に設
    けられて区画板(23)の外周縁部(26)を収容する周溝(45)
    を含むことを特徴とする多翼ファン。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の多翼ファン(1) におい
    て、 上記仕切り構造(12)は、ケーシング(10)の内周(36)に設
    けられて羽根車(11)の外周(25)に近接する環状突起(43)
    を含むことを特徴とする多翼ファン。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の多翼ファン(1) におい
    て、 上記仕切り構造(12)は、羽根車(11)の外周に設けられて
    環状突起(43)の内周縁部(44)を収容する周溝(27)を含む
    ことを特徴とする多翼ファン。
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