JP3978984B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
空気調和装置に関する。例えば、天井裏に配置される装置本体と、これに取り付けられて天井面に配置される化粧パネルとを有する天井配置型の空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
上述の空気調和装置としては、例えば、熱交換型換気装置がある。これは、装置本体と屋外とを一対のダクトで連通させるとともに、装置本体と室内とを化粧パネルを介して連通させて、室内からの排気流と、室内への給気流とにより、屋外の空気により室内を換気できるようにしている。化粧パネルには、空気吹出口と空気吸込口とが一つずつ設けられている。また、装置本体の内部には、排気流および給気流の間で熱交換するための熱交換器と、給気流および排気流を生じさせる一対の送風機とが設けられている。
【0003】
装置本体内では、熱交換器と一対の送風機とは、熱交換器の多数の仕切板の積層方向となる一の方向に並び、一対の送風機は熱交換器の両側に配置されている。これに対応して、装置本体は、上述の一の方向に沿って長い略直方体の箱状に形成されており、その長手方向に大型化していた。
一方、小型の空気調和装置として、装置本体内に、一対の送風機が熱交換器に対して同側に配置されたものがある。この空気調和装置では、給気流の風路において、給気送風機は、熱交換器の送風方向上流に配置され、また、排気送風機は、熱交換器の送風方向上流に配置されていた。
【0004】
しかしながら、排気送風機は熱交換器よりも室内側に配置されるので、室内へ送風機からの音が漏れ易く、その結果、空気調和装置の運転音が大きくなる傾向にある。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、低騒音でしかも小型化できる空気調和装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に記載の発明は、装置本体の内部に、熱交換器で相交差する排気風路および給気風路と、これら排気風路および給気風路にそれぞれ設けられる排気送風機および給気送風機とを備える空気調和装置において、上記熱交換器は、多数の仕切板を含み、これらの仕切板が当該熱交換器の長手方向としての水平方向に積層されて略直方体をなし、熱交換器の一の側面からなる排気側吸込面は、真下に向けられており、この排気側吸込面に隣接した他の側面からなる給気側吸込面は、側方に向けられており、上記排気送風機および給気送風機は、両吸込型とされて、熱交換器に対して同側に配置されるとともに、共通の駆動手段により駆動され、一対の送風機の羽根車の回転中心軸線が、上記熱交換器の長手方向に平行とされ、上記排気送風機および給気送風機のそれぞれは、熱交換器の給気側吸込面に対向し、給気送風機と対向する給気側吸込面の部分は、排気送風機と対向する給気側吸込面の部分よりも、熱交換器の長手方向の中央部に近い位置に配置されており、排気送風機が熱交換器の送風方向下流になり、給気送風機が熱交換器の送風方向上流になるように、各送風機の対応する風路における送風方向が設定されていることを特徴とする空気調和装置を提供する。
【0006】
この発明によれば、一対の送風機は、熱交換器に対して同側に配置されることにより、外形をまとめてコンパクトに配置でき、しかも室内への風路に熱交換器を介することにより、送風機からの音を室内へ漏れ難くできる。その結果、小型且つ低騒音の空気調和装置を実現できる
【0007】
また、熱交換器は、略直方体をなし、熱交換器の一の側面からなる排気側吸込面は真下に向けられている。これにより、略直方体の熱交換器を、一の側面を斜めにする場合に比べてコンパクトに配置できるので、より一層小型の空気調和装置を実現できる。
また、例えば、空気調和装置を天井に配置する場合に、室内から熱交換器の排気側吸込面への風路を簡素化できる。その結果、小型化に好ましく、しかも、空気がスムーズに流れるので、低騒音化にも寄与する
【0008】
また、両送風機は、熱交換器の一の側面からなる給気側吸込面に対向して配置されている。これにより、給気送風機と熱交換器の給気側吸込面との間の風路を簡素化できるので、小型化するのに好ましい。また、給気送風機の近傍に排気送風機を隣接して並べることができるので、より一層小型化するのに好ましい。また、両送風機を熱交換器に対して空気を流し易い位置でコンパクトに配置することができる。
【0009】
また、熱交換器は、水平方向に積層される多数の仕切板を含む。これにより、積層方向に長くなる傾向にある熱交換器を、その高さを抑えつつコンパクトに配置できるので、より一層小型化するのに好ましく、例えば、天井配置型の空気調和装置に好ましい
【0010】
また、給気送風機および排気送風機は、共通の駆動手段により駆動される。これにより、送風機ごとに別個の駆動手段を設ける場合に比べて、駆動手段や送風機間に必要な隙間を少なくできるので、空気調和装置を小型化できる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の空気調和装置において、上記装置本体の下面に対向して天井面に配置される化粧パネルが、室内空気の吸込口と、この吸込口の周囲に配置される複数の吹出口とを含むことを特徴とする空気調和装置を提供する。
【0011】
この発明によれば、単一の吹出口を設ける場合と比較すると、複数の吹出口は総吹出面積を広く確保できるので、吹出風量を同じにしたときに各吹出口からの吹出流速を低減できる。その結果、速い吹出風に起因するドラフト感を低減でき、且つ吹出流速を低減して運転音の低減も図ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の空気調和装置において、上記化粧パネルは、吸込口の四方にそれぞれ配置される4つの吹出口を含み、4つの吹出口のうち、両送風機の下方に対応する吹出口はダミーであることを特徴とする空気調和装置を提供する。
【0012】
この発明によれば、吹出口は、吸込口のほぼ全周を取り囲むことができ、吹出面積を最大限に確保できる。また、4つの吹出口を吸込口の四方にバランス良く配置できるので、デザイン的にも優れる。
ダミーである吹出口は、空気を流さないので、音を室内に漏れ難くできる結果、その上方にある送風機の運転音の室内への漏れを抑制できて好ましい。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の空気調和装置において、上記装置本体の下面に、ダミーでない3つの吹出口に一括して空気を送る略コの字形形状の開口が形成されていることを特徴とする空気調和装置を提供する。
【0013】
この発明によれば、3つの吹出口間で吹出風をむらなく分散でき、請求項7の3つの吹出口を実効あるものにすることができる
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の空気調和装置を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態の空気調和装置の一部断面下面図であり、図2のA−A断面を示す。図2は、図1に示す空気調和装置の一部断面正面図であり、図1のB−B断面を示す。図3は、図1に示す空気調和装置の一部断面正面図であり、図1のC−C断面を示す。図4は、図1に示す空気調和装置の化粧パネル11の下面図である。図5は、図1に示す空気調和装置の装置本体の下面図である。図1と図2を参照する。
【0016】
本空気調和装置1は、一対のダクト2とともに、室内4から屋外への排気流と、屋外から室内4への給気流とを生成し、排気流および給気流との間で熱交換しながら、室内4を換気する熱交換型換気装置を構成している。
空気調和装置1は、天井裏3に配置される装置本体としてのケーシング10と、室内4に面して天井面5に配置されて天井開口6を介してケーシング10の下面29に取り外し可能に取り付けられる化粧パネル11とを有している。ケーシング10は、その側面に固定された保持具13を介して、天井裏の梁等に設けられた吊りボルト等(図示せず)に吊り下げ支持されている。
【0017】
ケーシング10は、平面形状略矩形、より詳しくは略8角形形状の箱状に形成されている。ケーシング10の内部には、その略中央部に配置された直交流型の熱交換器14と、この熱交換器14で相交差する排気風路51および給気風路52と、これら排気風路51および給気風路52にそれぞれ設けられる排気送風機15および給気送風機16とを備えている。給気風路52および排気風路51は、ケーシング10の内部で互いに仕切られている。
【0018】
ケーシング10は、ダクト継手12を介して、一対のダクト2と接続されている。また、ケーシング10の下面29に化粧パネル11が固定されている。化粧パネル11は、平面視で略正方形に形成され、室内4へ空気を吹き出す吹出口41と、室内4の空気を吸い込む吸込口40とを有している(図4参照)。化粧パネル11の吸込口40および吹出口41は、ケーシング10の内部およびダクト継手12を介して、一対のダクト2とそれぞれ連通している。
【0019】
両送風機15,16が運転されると、給気風路52に給気流が流れ、排気風路51に排気流が流れる。両気流は、互いに熱交換されつつ化粧パネル11、ケーシング10およびダクト2を通じて流れ、これにより、室内4が換気される。
本発明の空気調和装置1では、排気送風機15および給気送風機16は、熱交換器14に対して同側に配置されている。且つ、排気送風機15が熱交換器14の送風方向下流になり、給気送風機16が熱交換器14の送風方向上流になるように、各送風機15,16の対応する風路51,52における送風方向(図1の矢印F1,F2参照)が設定されている。これにより、小型且つ低騒音の空気調和装置1を実現できている。
【0020】
上記熱交換器14は、水平方向に積層される送風用の多数の仕切板37(一部のみ図示)と、隣接する仕切板37間に配置されてその間の間隔を規制する断面波形の多数の間隔規制部材38(一部のみ図示)とを含む。
なお、各図には、水平方向を示す矢印H1,H2を図示している。H1は仕切板37の積層方向に沿う方向であり、H2は、仕切板37の積層方向と直交する方向である。
【0021】
各風路51,52は、間隔規制部材38により間隔を規制された互いに隣接する一対の仕切板37間に区画され、その間隔規制部材38の波形の頂部の延びる方向に空気が流れる。間隔規制部材38の波形の頂部の延びる方向が、隣接する間隔規制部材38同士で互いに直交するように配置されており、給気風路52および排気風路51が仕切板37を介して隣接しつつ、その流れ方向を直交させて区画されている。
【0022】
上記熱交換器14は、略直方体をなしている。この略直方体は、仕切板37の積層方向に長く形成され、この長手方向の断面形状は、仕切板37の外形である略正方形とほぼ同形とされている。熱交換器14の長手方向に沿う複数、例えば、4つの側面39は、多数の仕切板37および間隔規制部材38の端縁により通気面に形成されている。各側面39は、給気側吸込面54、給気側吹出面55、排気側吸込面56および排気側吹出面57とそれぞれなっている。給気側吸込面54および給気側吹出面55は、互いに対向する側面39にあり、排気側吸込面56および排気側吹出面57は、互いに対向する側面39にある。上述の直方体の一の側面39からなる排気側吸込面56は真下に向けられている。
【0023】
両送風機15,16は、熱交換器14の一の側面39からなる給気側吸込面54に対向して配置されている。両送風機15,16の2つの羽根車31は互いに同心に配置され、両羽根車31の回転中心軸線33が熱交換器14の長手方向と平行に配置されている。
両送風機15,16は、熱交換器14の長手方向に沿う一の側面39に対して、この側面39と対向する方向についての一方の側である同側に配置されている。
【0024】
各送風機15,16は、空気を送るために回転自在に支持されて多数の羽根を有する羽根車31と、この羽根車31を収容して空気流を案内するファンケーシング32とをそれぞれ有している。
各送風機15,16は、回転中心軸線33に沿う方向(軸方向ともいう。)の左右両側から空気を吸い込む左右両吸込型に構成されている。左右両吸込型の送風機15,16では、ファンケーシング32の左右両側の吸込口への風路を分散させて配置できるので、十分な風量を確保しつつ狭隘なスペースに配置するのに好ましい。
【0025】
給気送風機16および排気送風機15は、共通の駆動手段としての単一のモータ35により駆動される。モータ35は、回転中心軸線33に沿ってモータ35の本体から両側へ向けて延びる回転軸36を有し、この回転軸36の両端に各送風機15,16の羽根車31が駆動連結されている。各羽根車31は、モータ35の回転軸36を介してモータ35の軸受により回転自在に支持されている。モータ35の回転軸36が所定の回転方向(例えば、図2および図3では反時計回りに)に回転すると、両送風機15,16が空気を送り出すことができる。
【0026】
両送風機15,16およびモータ35は、一体的な送風ユニットを構成している。給気送風機16と、排気送風機15と、モータ35とは、回転中心軸線33の延びる方向に並んで配置され、両送風機15,16の間にモータ35が挟まれて配置されている。モータ35が給気風路52および排気風路51を区画する部材の一部として機能している。モータ35の回転軸36は、水平方向に延びており、送風ユニットは、回転中心軸線33に沿って長い外形を有し、熱交換器14の長手方向となる仕切板37の積層方向に平行に配置されている。送風ユニットと熱交換器14との両者の長手方向を平行にして、両者を並べているので、長手方向および両者が並ぶ方向の両方向にともに直交する方向に、空気調和装置1の外形を小型化するのに好ましい。
【0027】
特に、送風ユニットと熱交換器14との両者を水平方向に沿って並べ、且つ両者の長手方向を水平としているので、空気調和装置1を上下方向に小型化するのに好ましく、天井配置型の空気調和装置1に好ましい。
給気送風機16を熱交換器14の給気側吸込面54の略中央部で対向させつつ、排気送風機15を熱交換器14の長手方向の端部近傍に配置している。これにより両送風機15,16を熱交換器14に対して空気を流し易い位置でコンパクトに配置することができる。
【0028】
ケーシング10は、平面形状の略8角形の各辺をなす8つの側面20と、各側面20の上端縁を接続する上面28と、各側面20の下端縁を接続する下面29とを有している。8つの側面20は、平面形状を略矩形とみたときの長方形の各辺をなす互いに対向する2対の正側面21〜24と、上述の長方形の角部に切り落とし状に形成される4つのコーナ側面25とを有する。
ケーシング10の平面形状の長方形の長手方向と、送風ユニットの長手方向となる軸方向と、熱交換器14の長手方向となる積層方向とは、互いに平行に配置されているので、一方向に長いもの同士をまとめてコンパクトに配置するのに好ましい。
【0029】
ケーシング10の平面形状の長方形の長手方向に沿って延びる正側面21は、送風ユニットに隣接して、送風ユニットの軸方向と平行に配置されている。正側面21には、一対のダクト継手12が送風ユニットの軸方向に沿って並んでいる。両送風機15,16と隣接する正側面21に一対のダクト2を接続しているので、両送風機15,16と一対のダクト2とをつなぐ風路を短くできる結果、空気調和装置1の小型化に好ましい。
【0030】
ケーシング10の内部には、給気風路52および排気風路51を構成する複数の室61〜65が、複数の仕切部材71〜77等により区画されている。給気用のダクト2とつながり給気送風機16が配置される第1室61と、給気送風機16の吐出口と熱交換器14の給気側吸込面54とに面する第2室62と、熱交換器14の給気側吹出面55に面する第3室63とが区画されている。また、熱交換器14の排気側吹出面57に面して熱交換器14の上方に区画されている第4室64と、第4室64と連通し排気送風機15が配置された第5室65とが区画されている。排気送風機15の吐出口は排気用のダクト2につながるダクト継手12につながっている。
【0031】
ケーシング10には、第1室61と第2室62とを仕切る仕切部材71と、第2室62と第3室63とを仕切る仕切部材72と、第3室63と第4室64とを仕切る仕切部材73と、第3室63と第5室65とを仕切る仕切部材74と、第2室62と第5室65とを仕切る仕切部材75と、第1室61と第5室65とを仕切る仕切部材76と、第2室62と第4室64とを仕切る仕切部材77とが設けられている。
【0032】
また、第4室64は、熱交換器14の排気側吹出面57に沿う方向に延びており、熱交換器14の長手方向の一方の端部近傍にある開口(図示せず)を通じて第5室65に連通している。排気流は、熱交換器14から第4室64および第5室65を経て排気送風機15へ向けて、折り返し状に流れている。すなわち、排気流は、吸込口40から熱交換器14内を経て第4室64へ真上に向かって流れ、第4室内で水平に流れ、第4室64から第5室65に入る際に、平面視で略直角に曲がりつつ下方に向けて流れる。
【0033】
また、第3室63は、平面視で、熱交換器14の給気側吹出面55および両端面に面する三方を取り囲む略コの字形状に形成されている。第3室63は、下面29に形成された開口27を通じて、化粧パネル11の吹出口41に連通している(図3および図5参照)。また、熱交換器14の排気側吸込面56は、下面29に形成された開口26を介して、化粧パネル11の吸込口40に臨んでいる(図2参照)。
【0034】
第3室63では、給気側吹出面55からの空気は、給気側吹出面55に対向する正側面22およびこの正側面22に隣接し且つ給気側吹出面55に対して斜めに配置される一対のコーナ側面25に沿って、熱交換器14の長手方向の両側にまで流れ込むことができる(図1の矢印F3参照)。
排気風路51は、下面29の開口26から、熱交換器14の仕切板37間の一方の風路、第4室64、第5室65、排気送風機15を経て、一方のダクト継手12に至る。給気風路52は、他方のダクト継手12から第1室61、給気送風機16、第2室62、熱交換器14の仕切板37間の他方の風路、第3室63を経て下面29の開口27に至り、化粧パネル11の吹出口41へとつながる。
【0035】
化粧パネル11は、ケーシング10の下面29に対向して取り付けられ、天井面5に配置される。化粧パネル11は、図4に示すように、平面視で略矩形、例えば、略正方形に形成されている。化粧パネル11の中央部に配置された略矩形の室内空気の吸込口40と、化粧パネル11の周縁に沿って吸込口40の周囲に配置される複数、例えば、4つの吹出口41とが設けられている。
これら4つの吹出口41は、吸込口40の四方にそれぞれ配置されている。4つの吹出口41のうち、両送風機15,16の下方に対応する1つの吹出口42はダミーであり、空気を流通させない開口である。また、吹出口42を除いた残りの3つの吹出口43は、ダミーでなく、空気を吹き出す開口である。
【0036】
なお、上述の吹出口41は、ダミーでない吹出口43と、ダミーである吹出口42とを含む総称として用いている。なお、ダミーである吹出口42には、空気を吸い込む開口は含まれない。
ダミーである吹出口42は、下方から見たときに、ダミーでない吹出口43と同形に形成されており、違和感のない外形とされている。ダミーである吹出口42の上部には吹出口42を塞ぐ閉鎖部材44が設けられている。この閉鎖部材44は、ダミーである吹出口42を通じて室内へ両送風機15,16の運転音が伝わることを防止でき、低騒音化を図るのに好ましい。
【0037】
ダミーでない複数、例えば、3つの吹出口43は、吸込口40の周囲となる化粧パネル11の下面に配置されている。
これらの吹出口43は、吸込口40を両側から挟む2つの吹出口43と、これら2つの吹出口43の間となる吸込口40の周縁に沿って配置された吹出口43とを含む。これら3つの吹出口43は、吸込口40の3方を取り囲んでいる。
また、ケーシング10の下面29には、図5に示すように、ダミーでない3つの吹出口43に一括して空気を送る略コの字形形状の開口27が形成されている。
【0038】
空気は、熱交換器14から出た後、第3室63で拡がり、下方の開口27を経てそのまま吹出口41をスムーズに通って室内4に吹き出される。吹出風は、複数の吹出口41からむらなく分散して吹き出される。吹出風の吹出方向は、吸込口40から遠ざかるように斜め下向きとされている。
特にコの字形状の開口27は、吸込口40の周囲のダミーでない3つの吹出口43の配置に合わせて、平面視で重なるように配置されているので、吹出風を分散させるのに好ましい。
【0039】
このように本発明の実施形態によれば、一対の送風機15,16は、熱交換器14に対して同側に配置されることにより、外形をまとめてコンパクトに配置でき、しかも両送風機15,16の送風方向が室内4への風路に熱交換器14を介するように設定されていることにより、送風機15,16からの音を室内へ漏れ難くできる。その結果、小型且つ低騒音の空気調和装置1を実現できる。
また、略直方体の熱交換器14を、その一の側面39を真下に向けて配置したので、一の側面39を斜めにする場合に比べてコンパクトに配置できるので、より一層小型の空気調和装置1を実現できる。
【0040】
特に、熱交換器14の排気側吸込面56が真下に向けられていることにより、天井配置型の空気調和装置1において、室内4に面する吸込口40から熱交換器14の排気側吸込面56への風路を簡素化できる。例えば、本実施形態では、化粧パネル11の吸込口40の直近の真上に開口26を介して排気側吸込面56が配置されている。その結果、小型化に好ましく、しかも、空気がスムーズに流れるので、低騒音化にも寄与する。
【0041】
また、両送風機15,16は、熱交換器14の給気側吸込面54に対向して配置されている。これにより、給気送風機16と熱交換器14の給気側吸込面54との間の風路を簡素化できるので、小型化するのに好ましい。しかも、給気送風機16の近傍に排気送風機15を隣接して並べることができるので、より一層小型化するのに好ましい。
また、熱交換器14の多数の仕切板37を水平方向に積層したことにより、積層方向に長くなる傾向にある熱交換器14を、その高さを抑えつつコンパクトに配置できるので、より一層小型化するのに好ましく、例えば、天井配置型の空気調和装置1に好ましい。
【0042】
また、給気送風機16および排気送風機15は、共通の駆動手段としてのモータ35により駆動されるので、送風機ごとに別個の駆動手段を設ける場合に比べて、駆動手段や送風機間に必要な隙間を少なくでき、その結果、空気調和装置1を小型化できる。
また、化粧パネル11の吸込口40の周囲に複数の吹出口41、特にダミーでない吹出口43を配置するようにした。これにより、単一の吹出口41を設ける場合と比較すると、複数の吹出口41は総開口面積を広く確保できるので、吹出風量を同じにしたときに各吹出口41からの吹出流速を低減できる。その結果、速い吹出風に起因するドラフト感を低減でき、且つ吹出流速を低減して運転音の低減も図ることができる。
【0043】
さらに、吸込口40の周囲に吹出口41を分散させているので、吹出風の集中を防止でき、吹出風が集中して人に吹きつけられることに起因するドラフト感を抑制することができる。
ここで、吹出口41が吸込口40の周囲に配置されていることによる上述の作用効果を得るには、吸込口40の両側にダミーでない吹出口43があればよい。例えば、ダミーである吹出口42は、設けられても良いし、設けられない構成も考えられる。
【0044】
また、4つの吹出口41は、吸込口40の四方にそれぞれ配置され、吸込口40のほぼ全周を取り囲むことができるので、吹出面積を最大限に確保できる。しかも、4つの吹出口41を吸込口40の四方にバランス良く配置でき、デザイン的にも優れる。さらに、4つの吹出口41にダミーである吹出口42を設けることにより、上述の作用効果を得つつ、実効の得難い吹出口41、例えば、熱交換器14の給気側吹出面55から最も遠くにある吹出口41への風路を省略でき、小型化するのに好ましい。
【0045】
また、ダミーである吹出口42を両送風機15,16の下方に対応して設けた。ダミーである吹出口41は空気を流さないので、音を室内に漏れ難くできる結果、その上方にある送風機の運転音の室内への漏れを抑制できて好ましい。
また、ダミーでない3つの吹出口41に一括して空気を送る略コの字形形状の開口27により、上述の3つの吹出口41を実効あるものにすることができる。すなわち、3つの吹出口41に対応した形状の開口27から空気が一括して送られるので、吹出風を3つの吹出口41間でばらつきなく分散させることができる。
【0046】
ここで、開口27が略コの字形形状であるとは、開口27が、互いに対向して配置される一対の部分と、これら一対の部分の一方の端部同士をつなぐように延びる接続部分とを有していればよく、これらの各部分が互いに仕切られていてもよい。また、各部分が湾曲した形状とされていてもよい。
なお、上述の実施形態では、空気調和装置1は、両送風機15,16を熱交換器14に対して同側に配置する第1の構成と、排気送風機15の送風方向が排気風路51において熱交換器14の下流になるように設定されている第2の構成と、複数の吹出口41を有する第3の構成とをともに有するものを説明したが、これには限定されない。例えば、上述の第1の構成および第2の構成だけを有するものでもよい。また、上述の第1の構成および第3の構成だけを有するものでもよい。
【0047】
上述の第1の構成および第3の構成を有する場合には、吸込口40の周囲の複数の吹出口41による上述の作用効果、および一対の送風機を熱交換器14に対して同側に配置したことによる上述の作用効果を同様に得ることができ、その結果、低騒音で且つ小型の空気調和装置を実現できる。
また、上述の第1の構成および第2の構成を有する場合にも、低騒音で且つ小型の空気調和装置を実現できる。
【0048】
また、熱交換器14の外形は、その長手方向を切る断面が略正方形となる直方体であったが、これには限定されず、略直方体であればよい。ここで、略直方体には、例えば、熱交換器14の長手方向を切る断面形状が、長方形や菱形等の矩形のものの他、この矩形の角部がカットされたり丸められたりして形成される6角形、8角形等の多角形や、略円形のものも含む。
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の空気調和装置の一部断面下面図であり、化粧パネルおよびケーシングの下面を取り外した状態を図示している。
【図2】図1に示す空気調和装置の一部断面正面図であり、図1のB−B断面を図示している。
【図3】図1に示す空気調和装置の一部断面正面図であり、図1のC−C断面を図示している。
【図4】図1に示す空気調和装置の化粧パネルの下面図である。
【図5】図1に示す空気調和装置のケーシングの下面図である。
【符号の説明】
1 空気調和装置
5 天井面
10 ケーシング(装置本体)
11 化粧パネル
14 熱交換器
15 排気送風機
16 給気送風機
27 略コの字形形状の開口
29 下面
31 羽根車
33 回転中心軸線
35 モータ(駆動手段)
37 仕切板
39 熱交換器の一の側面
40 吸込口
41 吹出口
42 ダミーである吹出口
43 ダミーでない吹出口
51 排気風路
52 給気風路
54 給気側吸込面
56 排気側吸込面
F1,F2 送風方向
H1 水平方向

Claims (4)

  1. 装置本体(10)の内部に、熱交換器(14)で相交差する排気風路(51)および給気風路(52)と、これら排気風路(51)および給気風路(52)にそれぞれ設けられる排気送風機(15)および給気送風機(16)とを備える空気調和装置(1) において、
    上記熱交換器 (14) は、多数の仕切板 (37) を含み、これらの仕切板 (37) が当該熱交換器 (14) の長手方向としての水平方向 (H1) に積層されて略直方体をなし、熱交換器 (14) の一の側面 (39) からなる排気側吸込面 (56) は、真下に向けられており、この排気側吸込面 (56) に隣接した他の側面 (39) からなる給気側吸込面 (54) は、側方に向けられており、
    上記排気送風機(15)および給気送風機(16)は、両吸込型とされて、熱交換器(14)に対して同側に配置されるとともに、共通の駆動手段 (35) により駆動され、一対の送風機 (15,16) の羽根車 (31) の回転中心軸線 (33) が、上記熱交換器 (14) の長手方向に平行とされ、
    上記排気送風機 (15) および給気送風機 (16) のそれぞれは、熱交換器 (14) の給気側吸込面 (54) に対向し、給気送風機 (16) と対向する給気側吸込面 (54) の部分は、排気送風機 (15) と対向する給気側吸込面 (54) の部分よりも、熱交換器 (14) の長手方向の中央部に近い位置に配置されており、
    排気送風機(15)が熱交換器(14)の送風方向下流になり、給気送風機(16)が熱交換器(14)の送風方向上流になるように、各送風機(15,16) の対応する風路(51,52) における送風方向が設定されていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項に記載の空気調和装置(1) において、
    上記装置本体(10)の下面(29)に対向して天井面(5) に配置される化粧パネル(11)が、室内空気の吸込口(40)と、この吸込口(40)の周囲に配置される複数の吹出口(43)とを含むことを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項に記載の空気調和装置(1) において、
    上記化粧パネル(11)は、吸込口(40)の四方にそれぞれ配置される4つの吹出口(41)を含み、4つの吹出口(41)のうち、両送風機(15,16) の下方に対応する吹出口(42)はダミーであることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項に記載の空気調和装置(1) において、
    上記装置本体(10)の下面(29)に、ダミーでない3つの吹出口(43)に一括して空気を送る略コの字形形状の開口(27)が形成されていることを特徴とする空気調和装置。
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