JPH08261256A - 浮動キャリパ型ディスクブレーキ - Google Patents

浮動キャリパ型ディスクブレーキ

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JPH08261256A
JPH08261256A JP7088711A JP8871195A JPH08261256A JP H08261256 A JPH08261256 A JP H08261256A JP 7088711 A JP7088711 A JP 7088711A JP 8871195 A JP8871195 A JP 8871195A JP H08261256 A JPH08261256 A JP H08261256A
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JP
Japan
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friction pad
caliper
rotor
support
sub
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JP7088711A
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Inventor
Ryuji Kono
龍二 河野
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サポートの変形量を小さくして軽量化を図
る。 【構成】 アウタ摩擦パッド16とインナ摩擦パッド1
8との背面にアウタ凸部32とインナ凸部34とを形成
してある。これらの凸部32、34とキャリパ爪66の
側面67、ピストン62の内周面63との間には、非制
動時に間隙δ2 が形成されている。この間隙δ2 は、摩
擦パッド16、18に形成した突起31の端面と、サポ
ート12のガイド溝33の底面35との間隙δ1 より大
きくなっている。そして、高ブレーキ力が発生すると、
凸部32と34とが側面67と内周面63とに圧接さ
れ、ブレーキトルクをこれらを介してキャリパ42に伝
達する。キャリパ42に伝達されたブレーキトルクは、
ロータ回入側のメインガイドピン38を介してサポート
12の反アンカ側に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータの両側に配置し
た摩擦パッドをロータに圧接するキャリパが、サポート
によってロータの軸方向に移動可能に支持されている浮
動キャリパ型ディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】浮動キャリパ型ディスクブレーキは、特
開昭58−65335号公報に示されているように、車
体に固定したサポートがロータの外周縁部に配置してあ
り、このサポートにガイドピンを含む支持装置を介して
キャリパをロータの軸方向に移動可能に組み付けてい
る。また、サポートは、摩擦パッドを支持するための一
対のアーム部がロータの周方向に設けてあって、これら
のアーム部がブリッジ部によって連結一体化してある。
そして、各アーム部には、ロータを挟圧するインナ摩擦
パッドとアウタ摩擦パッドとに形成した突起(または
溝)と嵌合する溝(または突起)が設けてあって、これ
らの突起と溝との嵌合によって摩擦パッドを支持してロ
ータの軸方向に摺動案内するようにしてある。一方、キ
ャリパには、インナ摩擦パッドをロータに押し付ける液
圧装置がインナ側に設けてあり、アウタ側にアウタ摩擦
パッドをロータに押し付けるキャリパ爪が設けてある。
【0003】このような構成となっている浮動キャリパ
型ディスクブレーキの制動作用は、液圧装置に液圧を導
入してインナ摩擦パッドをロータに圧接すると、インナ
摩擦パッドをロータに圧接した反力によってキャリパが
ガイドピンに沿ってロータの軸方向に移動し、アウタ側
のキャリパ爪がアウタ摩擦パッドをロータに圧接するこ
とにより行われる。そして、サポートのロータ回出側ア
ーム部に形成したアンカ面が摩擦パッドの回転を阻止
し、摩擦パッドとロータとの間に生じた摩擦力によるブ
レーキトルクを受け、ブレーキ力を発生するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の浮動キャリパ型ディスクブレーキは、インナ側、ア
ウタ側の摩擦パッドとロータとの間に発生した摩擦力
(ブレーキ力)をサポートのアンカ側(ロータの回出
側)のアーム部のみで受けるようになっている。従っ
て、サポートは、大きなブレーキトルクが作用した場合
でも充分に耐える強度を確保する必要があるところか
ら、ロータの周方向に設けた各アーム部を相互に連結す
るブリッジ部をインナ側とアウタ側とに設けるなどして
おり、重いものとなている。
【0005】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、サポートの変形量を小さくし、
軽量化を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る浮動キャリパ型ディスクブレーキ
は、ロータを挟圧する摩擦パッドを支持するとともに、
摩擦パッドからブレーキトルクを受けるアンカ面を備え
たサポートと、このサポートによって前記ロータの軸方
向に移動可能に支持され、前記摩擦パッドにロータ挟圧
作用を行わせる液圧装置を備えたキャリパとを有する浮
動キャリパ型ディスクブレーキにおいて、前記摩擦パッ
ドに形成した係合部と、制動時にこの係合部と接触して
ブレーキトルクを前記キャリパに伝達するサブアンカ面
とを有するとともに、非制動時におけるサブアンカ面と
前記係合部との間の間隙を、サポートに形成したメイン
アンカ面と摩擦パッドとの間の間隙より大きくした構成
となっている。
【0007】キャリパアンカ面は、ロータのアウタ側と
インナ側とに設け、これらのアンカ面をロータの周方向
同一位置に形成することが望ましい。キャリパアンカ面
は、キャリパの側面としてもよいが、キャリパのアウタ
側に形成したロータ回出側キャリパ爪の側面と液圧装置
のシリンダ内面とをアンカ面とすることができる。ま
た、キャリパのアンカ面と接触する摩擦パッドの係合部
は、アウタ摩擦パッドとインナ摩擦パッドとの裏金背面
に形成した凸部であってよい。
【0008】
【作用】上記のごとく構成した本発明の浮動キャリパ型
ディスクブレーキにおいては、サブアンカ面と摩擦パッ
ドの係合部との間の間隙を、サポートのメインアンカ面
と摩擦パッドとの間の間隙より大きくしたことにより、
ブレーキペダルの踏み込み量が小さい低ブレーキトルク
時には、サポートのロータ回出側のメインアンカ面だけ
でブレーキトルクを受ける。しかし、ブレーキペダルの
踏み込み量が大きい高ブレーキトルク時には、メインア
ンカ面とサブアンカ面との両方にブレーキトルクが伝達
され、高ブレーキトルク時にブレーキトルクの分散が図
られる。すなわち、サブアンカ面が受けたブレーキトル
クは、キャリパに伝達され、さらにメインガイドピンを
介してサポートのロータ回入側である反アンカ側に伝達
されることになり、高ブレーキトルク時には、サポート
のアンカ側と反アンカ側の両方でブレーキトルクを受
け、ブレーキトルクの分散が図られ、サポートの変形量
を小さくすることができる。
【0009】また、サブアンカ面をロータのアウタ側と
インナ側とに形成し、これらのサブアンカ面の形成位置
をロータの周方向同一位置にすれば、これらのサブアン
カ面にブレーキトルクが作用したときに、ブレーキトル
クによるモーメントの発生が防げ、キャリパがロータに
対して傾くのを防止することができる。そして、キャリ
パ爪の側面と、液圧装置のシリンダ内面とをキャリパア
ンカ面とすれば、サブアンカ面を別途に形成する必要が
なく、キャリパの形状の簡素化を図ることができる。
【0010】
【実施例】本発明に係るブレーキトルク伝達方法および
浮動キャリパ型ディスクブレーキの好ましい実施例を、
添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例に係る浮動キャリ
パ型ディスクブレーキの一部を切り欠いた平面図であ
る。
【0012】図1において、ディスクブレーキ10は、
図示しない車体に固定したサポート12を有している。
このサポート12は、ロータ14の外周縁部に配置して
あって、アウタ摩擦パッド16とインナ摩擦パッド18
との両側部を支持してロータ14の軸方向に案内するア
ーム部20、22が設けてある。すなわち、アーム部2
0、22は、ロータ14の外周縁部を跨いで逆U字状に
形成してあって、アウタ摩擦パッド16とインナ摩擦パ
ッド18とに設けた突起31を挿入できるガイド溝33
がアウタ側とインナ側とに設けてあり(アーム部20お
よびインナ側は図示せず)、このガイド溝33に挿入さ
れた突起31を介して摩擦パッド16、18を支持する
とともに、ロータ14の軸方向に摺動案内するようにな
っている。そして、突起31の端面に対向したガイド溝
33の底面35は、制動時に突起31の端面が圧接して
ブレーキトルクをサポート12に伝達するメインアンカ
面となっている。また、ガイド溝33の底面(メインア
ンカ面)35と突起31の端面との間には、制動作用を
行わせるときに各摩擦パッド16、18をロータ14の
軸方向に案内できるように間隙δ1 が形成されている。
さらに、各アーム部20、22は、インナ側のロータ1
4中心側において図示しないブリッジ部によって相互に
連結され、一体化されている。
【0013】各摩擦パッド16、18は、それぞれ摩擦
材24、26とこれを支持する裏金28、30とから構
成してある。そして、裏金28、30は、ロータ14の
回入側と回出側の側面に前記した突起31が形成されて
おり、また中央部が背面側に張り出していて、後述する
ように、高ブレーキ力の発生時にブレーキ力の一部をキ
ャリパに伝達するための凸部32、34が背面に形成さ
れている。アウタ側のアウタ凸部32は、後述するキャ
リパ爪との接触部を大きくするために、例えば矩形状に
形成してある。また、インナ側のインナ凸部34は、後
述する液圧装置のシリンダとの接触を考慮して円形に形
成してある。
【0014】サポート12は、車両の前進時に矢印36
の方向に回転するロータ14の回入側となる反アンカ側
アーム部20のインナ側に、ロータ14の軸線に平行し
たメインガイドピン38が固定してあり、ロータ回出側
であるアンカ側アーム部22のインナ側に、サブガイド
ピン40がメインガイドピン38と平行に固定してあっ
て、これらのガイドピン38、40によってキャリパ4
2を支持するとともに、キャリパ42をロータ14の軸
方向に摺動案内するようになっている。
【0015】すなわち、キャリパ42は、ロータ回入側
の側部にボス部44が張り出して設けてあり、このボス
部44に形成した有底のガイド孔46にメインガイドピ
ン38が相対移動可能に挿入してある。また、キャリパ
42のロータ回出側には、ボス部48が張り出して設け
てある。このボス部48には、内周面にブッシュ52を
配置した貫通ガイド孔50が形成され、この貫通ガイド
孔50をサブガイドピン40が相対移動可能に貫通して
いる。そして、ブッシュ52のロータ側端面とサポート
12との間、およびブッシュ52の反対側端面とサブガ
イドピン40の先端部との間には、それぞれサブガイド
ピン40の摺動面に塵埃が付着するのを防止するブーツ
54、56が設けてある。一方、メインガイドピン38
を挿入したガイド孔46の周囲とサポート12との間に
は、ブーツ58が取り付けてあって、メインガイドピン
38の周面に塵埃が付着するのを防止している。
【0016】キャリパ42は、インナ側に液圧装置を構
成しているシリンダ部60が形成されている。そして、
シリンダ部60が形成するシリンダ室61には、インナ
摩擦パッド18側の先端が開口した有底円筒状のピスト
ン62が、ロータ14の軸方向に移動可能に挿入してあ
る。ピストン62は、内径がインナ摩擦パッド18の裏
金30に形成したインナ凸部34より大径となってい
て、非制動時においては、先端開口部に挿入されたイン
ナ凸部34の外周面とピストン62の内周面63との間
に間隙δ2 が形成されるようになっている。この間隙δ
2 は、前記した摩擦パッド16、18の突起31とガイ
ド溝33の底面35との間の間隙δ1 より大きくしてあ
る。そして、インナ凸部34の外周面と対向しているピ
ストン62の内周面63は、インナ側サブアンカ面とな
っていて、後述するように高ブレーキ力の発生時にイン
ナ凸部34が内周面63に圧接し、インナ摩擦パッド1
8からブレーキトルクの一部を受けてキャリパ42に伝
達するなっている。
【0017】キャリパ42は、アウタ側にアウタ摩擦パ
ッド16をロータ14に圧接する一対のキャリパ爪6
4、66を有している。これらのキャリパ爪64、66
は、アウタ凸部32の側方に位置し、図1の紙面と直交
した方向に延在して形成されている。また、各キャリパ
爪64、66は、ロータ14の外周側を跨いで形成した
ブリッジ部68(ロータ回出側は図示せず)によってイ
ンナ側と連結してある。そして、少なくともロータ回出
側のキャリパ爪66とアウタ凸部32との間には、非制
動状態において間隙δ2 が形成されようにしてある。こ
の間隙δ2 は、インナ側の凸部34とピストン62の内
周面63との間の間隙δ2 と同一の大きさにしてある。
キャリパ爪66のアウタ凸部32の側面67は、キャリ
パ42のアウタ側サブアンカ面となっていて、高ブレー
キ力の発生時に凸部32と接触し、アウタ摩擦パッド1
6からブレーキトルクの一部を受けるようになってい
る。そして、キャリパ爪66の側面(サブアンカ面)6
7とピストン62の内周面(サブアンカ面)63とは、
ロータ14の周方向において同一位置に形成され、凸部
32、34がこれらのアンカ面にブレーキトルクを伝達
したときに、ブレーキトルクによるモーメントが生じな
いようにしてある。
【0018】上記のように構成した実施例においては、
キャリパ42のインナ側に設けたシリンダ部60のシリ
ンダ室61に液圧が導かれると、ピストン62がロータ
14に向けて前進してインナ摩擦パッド18の背面を押
し、インナ摩擦パッド18をロータ14に圧接する。そ
して、キャリパ42は、インナ摩擦パッド18をロータ
14に圧接した反力をピストン62を介して受け、メイ
ンガイドピン38とサブガイドピン40とに沿ってイン
ナ側に移動し、アウタ側のキャリパ爪64、66がアウ
タ摩擦パッド16の背面を押し、アウタ摩擦パッド16
をロータ14に圧接する。
【0019】各摩擦パッド16、18は、摩擦材24、
26がロータ14を挟圧すると、摩擦材24、26とロ
ータ14との間に摩擦力が発生し、ロータ14の回転方
向に回転させられる回転トルクを受け、ロータ回出側の
突起31がガイド溝33の底面(メインアンカ面)35
に圧接させられ、ブレーキトルクをサポート12のアン
カ側アーム部22に伝達する。このため、アンカ側アー
ム部22は、摩擦パッド16、18から受けたブレーキ
トルクによってロータ14の回転方向に変形する。そし
て、アウタ摩擦パッド16とインナ摩擦パッド18と
は、サポート12のアンカ側アーム部22の変形に追従
してロータ14の回転方向に移動する。
【0020】ところで、ブレーキトルクが小さい場合、
図2に示したように、サポート12のアンカ側アーム部
22に作用するブレーキ力Fによりアーム部22が2点
鎖線のように変形するが、ブレーキ力が小さいためその
変形量が小さく、アウタ摩擦パッド16、インナ摩擦パ
ッド18の移動量も小さい。そして、アウタ摩擦パッド
16のアウタ凸部32とロータ回出側のキャリパ爪66
と、およびインナ摩擦パッド18のインナ凸部34とピ
ストン62の内周面63との間には、非制動時において
突起31の側面とメインアンカ面35との間の間隙δ1
より大きな間隙δ2 が形成されているため、低ブレーキ
トルク時の場合、これらの凸部32、34とキャリパ爪
66、ピストン62とは非接触状態が保持されるか、軽
く接触するだけであり、キャリパ爪66、ピストン62
にブレーキトルクが伝達されず、ブレーキトルクのすべ
てをサポート12のアンカ側アーム部22が受けること
になる。
【0021】一方、ブレーキトルクが大きい場合、図3
に示したように、サポート12のアンカ側アーム部22
の変形が大きくなり、アウタ摩擦パッド16とインナ摩
擦パッド18との移動量も大きくなる。このため、アウ
タ摩擦パッド16のアウタ凸部32はキャリパ爪66の
側面67に強く押し付けられ、力f1 をもってキャリパ
爪66をロータ14の回転方向に押し、ブレーキトルク
の一部をキャリパ42に伝達する。また、インナ摩擦パ
ッド18のインナ凸部34は、ピストン62の内周面6
3に押し付けられてピストン62をf2 の力によって押
し、ブレーキトルクの一部をピストン62を介してキャ
リパ42に伝達する。このため、キャリパ42は、ロー
タ14の回転方向に移動しようとし、ロータ入側のボス
部44がガイド孔46に挿入されているメインガイドピ
ン38をロータ14の回転方向にf1 +f2 の力をもっ
て引き、ブレーキトルクの一部を反アンカ側であるアー
ム部20に伝達する。このとき、サポート12のアウタ
側アーム部22には、アウタ摩擦パッド16からF1
ブレーキ力を受け、インナ摩擦パッド18からF2のブ
レーキ力を受ける。
【0022】すなわち、高ブレーキ力が発生した場合、
サポート12は、アンカ側アーム部22と反アンカ側ア
ーム部20とによってアウタ摩擦パッド16、インナ摩
擦パッド18からブレーキトルクを受けることになり、
ブレーキトルクがアーム部20とアーム部22とに分散
される。この結果、アーム部22、20は、図3の2点
鎖線のように変形するが、サポート12の変形量が従来
より小さくなり、ロータ回入側のアーム部20とロータ
回出側のアーム部22との開きを小さくすることができ
る。このため、サポート12は、従来ほど強度を必要と
せず、従来必要としていたアウタ側のブリッジ部を省略
することが可能となり、サポート12の軽量化を図るこ
とができる。また、従来は、後輪用ブレーキのサポート
としてインナ側とアウタ側とにブリッジ部を設けたもの
を使用していたが、実施例のようにサポート12が受け
るブレーキトルクを分散させることにより、サポートの
アウタ側のブリッジ部を省略した前輪用のブレーキを後
輪用ブレーキとして共用することが可能となり、部品点
数の削減を図ることができる。
【0023】さらに、実施例においては、キャリパ42
に形成したインナ側のピストン62の内周面(サブアン
カ面)63とアウタ側のキャリパ爪側面(サブアンカ
面)67とをロータ14の周方向の同一位置に形成した
ことにより、これらのサブアンカ面63、67でブレー
キトルクを受けたときに、ブレーキトルクによるモーメ
ントが発生せず、キャリパ42がロータ14に対して傾
くのを防止することができる。そして、キャリパ42の
サブアンカ面63、67と凸部32、34との間隙δ2
を、摩擦パッド14の突起31とガイド溝33の底面
(メインカンカ面)35との間隙δ1 より大きくしたこ
とにより、キャリパ42に極度に大きなブレーキトルク
が作用せず、メインガイドピン38の変形を防ぐことが
できる。
【0024】なお、前記実施例においては、摩擦パッド
をサポート12によって支持するために、摩擦パッド側
に突起31を形成し、サポート12のアーム部20、2
2側に突起31を挿入するガイド溝33を設けた場合に
ついて説明したが、サポート12側に突起を形成し、摩
擦パッド側に突起を受け入れる溝を形成してもよい。ま
た、前記実施例においては、ピストン62の内周面63
とキャリパ爪66の側面67とをサブアンカ面とした場
合について説明したが、例えばキャリパ42のロータ回
入側側面をサブアンカ面としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、サブアンカ面と摩擦パッドの係合部との間の間隙
を、サポートのメインアンカ面と摩擦パッドとの間の間
隙より大きくしたことにより、ブレーキペダルの踏み込
み量が大きい高ブレーキトルク時に、メインアンカ面と
サブアンカ面との両方にブレーキトルクが伝達され、サ
ブアンカ面が受けたブレーキトルクをキャリパ、メイン
ガイドピンを介してサポートのロータ回入側である反ア
ンカ側に伝達することにより、サポートのアンカ側と反
アンカ側との両方でブレーキトルクを受けてブレーキト
ルクの分散を図っているため、サポートの変形量が小さ
くなし、軽量化を図ることができる。
【0026】また、サブアンカ面をロータのアウタ側と
インナ側とに形成し、これらのサブアンカ面の形成位置
をロータの周方向同一位置にしたことにより、各サブア
ンカ面にブレーキトルクが作用したときに、ブレーキト
ルクによるモーメントの発生が防げ、キャリパがロータ
に対して傾くのを防止することができる。そして、本発
明は、キャリパアンカ面をキャリパ爪の側面と、液圧装
置のピストン内周面とをサブアンカ面としたことによ
り、サブアンカ面を別途に形成する必要がなく、キャリ
パの形状の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る浮動キャリパ型ディスク
ブレーキの一部を切り欠いた平面図である。
【図2】ブレーキ力が小さいときの実施例の作用を説明
する一部を切り欠いた平面図である。
【図3】高ブレーキ力が発生したときの実施例の作用を
説明する一部を切り欠いた平面図である。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ 12 サポート 14 ロータ 16 アウタ摩擦パッド 18 インナ摩擦パッド 20、22 アーム部 28、30 裏金 31 突起 32 アウタ凸部 33 ガイド溝 34 インナ凸部 35 メインアンカ面(底面) 38 メインガイドピン 40 サブガイドピン 42 キャリパ 60、62 液圧装置(シリンダ部、ピストン) 63、67 サブアンカ面(内周面、側面) 64、66 キャリパ爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを挟圧する摩擦パッドを支持する
    とともに、摩擦パッドからブレーキトルクを受けるアン
    カ面を備えたサポートと、このサポートによって前記ロ
    ータの軸方向に移動可能に支持され、前記摩擦パッドに
    ロータ挟圧作用を行わせる液圧装置を備えたキャリパと
    を有する浮動キャリパ型ディスクブレーキにおいて、前
    記摩擦パッドに形成した係合部と、制動時にこの係合部
    と接触してブレーキトルクを前記キャリパに伝達するサ
    ブアンカ面とを有するとともに、非制動時におけるサブ
    アンカ面と前記係合部との間の間隙を、サポートに形成
    したメインアンカ面と摩擦パッドとの間の間隙より大き
    くしたことを特徴とする浮動キャリパ型ディスクブレー
    キ。
  2. 【請求項2】 前記サブアンカ面は、前記ロータのアウ
    タ側とインナ側とに形成してあり、そてぞれのサブアン
    カ面がロータの周方向同一位置に形成してあることを特
    徴とする請求項1に記載の浮動キャリパ型ディスクブレ
    ーキ。
  3. 【請求項3】 前記アウタ側サブアンカ面は、キャリパ
    のアウタ側に設けたキャリパ爪の側面であり、前記イン
    ナ側サブアンカ面は、前記液圧装置のシリンダ内周面で
    あって、前記摩擦パッドの係合部は、アウタ摩擦パッド
    とインナ摩擦パッドとの裏金背面に形成した凸部である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の浮動キャリ
    パ型ディスクブレーキ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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