JPH08260815A - ウィンドレギュレータのウィンドガラス支持部構造 - Google Patents

ウィンドレギュレータのウィンドガラス支持部構造

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JPH08260815A
JPH08260815A JP7091632A JP9163295A JPH08260815A JP H08260815 A JPH08260815 A JP H08260815A JP 7091632 A JP7091632 A JP 7091632A JP 9163295 A JP9163295 A JP 9163295A JP H08260815 A JPH08260815 A JP H08260815A
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window
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秋博 加藤
Akiji Kimura
明次 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降台に対するウィンドガラスの組み付け作
業が容易にできるようにし、かつ、上記昇降台の成形が
容易にできるようにする。 【構成】 車体側に支持される昇降駆動機構14と、こ
の昇降駆動機構14により昇降可能にされる樹脂製の昇
降台15とを設ける。この昇降台15が、ウィンドガラ
ス10の下部の一側面31を当接させて同上ウィンドガ
ラス10の下部を固着具32により固着させる固着板2
9と、上記ウィンドガラス10の下部の下方近傍に位置
するように、上記固着板29の一側面30から突設され
る仮置台33とを備える。上記ウィンドガラス10の下
部の他側面34に対向するように上記仮置台33の突出
端部側から上方に向けてストッパ部35を突設する。同
上ウィンドガラス10の厚さ方向で、上記ストッパ部3
5に対向する上記固着板29の部分に貫通孔36を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車におけるウィ
ンドレギュレータのウィンドガラス支持部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記自動車におけるウィンドレギュレー
タは、一般に、車体のドアに設けられており、このウィ
ンドレギュレータには、従来、実開平4‐37790号
公報で示されたものがある。
【0003】これによれば、車体側であるドアのドア本
体に、昇降駆動機構が内蔵されると共に、これが上記ド
ア本体に支持されている。また、縦向きのウィンドガラ
スの下部を支持して上記昇降駆動機構により昇降可能と
される昇降台が設けられている。
【0004】そして、上記昇降駆動機構の駆動により昇
降台を昇降させると、これに伴い昇降する上記ウィンド
ガラスが、上記ドア本体の上方に向って出退し、これに
より、同上ドア本体の上方に設けられたウィンド開口が
開閉させられるようになっている。
【0005】上記昇降台は、樹脂製であって、上記ウィ
ンドガラスの下部の厚さ方向における一側面を当接させ
て同上ウィンドガラスの下部を固着具により固着させる
固着板と、上記ウィンドガラスの下部の下方近傍に位置
するように、上記固着板の一側面からその外側方に向っ
て突設される仮置台とを備えている。
【0006】上記昇降台に対しウィンドガラスを組み付
けるときには、まず、上記仮置台上に上記ウィンドガラ
スの下部を載置させて、このウィンドガラスの重量を上
記仮置台上に仮に支持させる。この状態から、上記ウィ
ンドガラスの下部の一側面を固着板に当接させると共
に、この固着板に対し上記固着具により固着させる。
【0007】すると、上記昇降台に対するウィンドガラ
スの組み付けが終了することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体の前後
方向からみて、上記昇降台の昇降軌跡は一般に円弧状を
描いており、特に、昇降台を低くした状態では、仮置台
の上面がその突出方向に向って下傾することがある。
【0009】このため、昇降台に対するウィンドガラス
の組み付け時に、上記した仮置台上にウィンドガラスの
下部を載置させた場合、仮に、車体が振動したとする
と、上記ウィンドガラスの下部が上記仮置台上を滑って
その突出端側から容易に滑り落ちるおそれがある。
【0010】よって、上記従来構成では、仮置台上にウ
ィンドガラスの下部を載置させてから、このウィンドガ
ラスの下部を上記固着台に固着させるまでの間におい
て、上記ウィンドガラスの下部が仮置台上から滑り落ち
ないよう、このウィンドガラスを保持させる作業をして
いたが、このために、上記組み付け作業が煩雑になって
いた。
【0011】ところで、上記ウィンドガラスの厚さ方向
で、このウィンドガラスの下部の他側面に対向するよう
に上記仮置台の突出端部側から上方に向けてストッパ部
を突設させ、上記仮置台上から滑り落ちようとするウィ
ンドガラスの下部を上記ストッパ部に当接させることに
より、上記滑り落ちを防止させることが考えられる。
【0012】しかし、上記したように単にストッパ部を
設けると、固着台からの仮置台の突出方向(側方)と、
この仮置台からのストッパ部の突出方向(上方)が互い
に異なるため、昇降台の樹脂成形時における型抜きの方
向が互いに異なる3つ以上の方向になって、いわゆるス
ライド型が必要になるなど、昇降台の成形が煩雑になる
おそれがある。
【0013】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、昇降台に対するウィンドガラスの組
み付け作業が容易にできるようにし、かつ、上記昇降台
の成形が容易にできるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明のウィンドレギュレータのウィンドガラス支
持部構造は、昇降台15が、ウィンドガラス10の下部
の厚さ方向における一側面31を当接させて同上ウィン
ドガラス10の下部を固着具32により固着させる固着
板29と、上記ウィンドガラス10の下部の下方近傍に
位置するように、上記固着板29の一側面30からその
外側方に向って突設される仮置台33とを備えた場合に
おいて、上記ウィンドガラス10の厚さ方向で、このウ
ィンドガラス10の下部の他側面34に対向するように
上記仮置台33の突出端部側から上方に向けてストッパ
部35を突設し、同上ウィンドガラス10の厚さ方向
で、上記ストッパ部35に対向する上記固着板29の部
分に貫通孔36を形成したものである。
【0015】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0016】特に、図1と図5において、昇降台15に
対しウィンドガラス10を組み付けるときには、まず、
上記固着板29に突設された仮置台33上にこの仮置台
33の上方から(図5中一点鎖線図示)、上記ウィンド
ガラス10の下部を載置させて、上記ウィンドガラス1
0の重量を上記仮置台33上に仮に支持させる。
【0017】この状態から、上記ウィンドガラス10の
下部を固着板29に当接させると共に、この固着板29
に対し上記固着具32により固着させる。この際、上記
ウィンドガラス10が上記仮置台33上から滑り落ちよ
うとすることは(図1中矢印B)、上記ウィンドガラス
10の下部がストッパ部35に当接することによって防
止される。
【0018】よって、上記仮置台33上にウィンドガラ
ス10の下部を載置させてから、このウィンドガラス1
0の下部を上記固着板29に固着させるまでの間におい
て、上記ウィンドガラス10の下部が仮置台33上から
不意に滑り落ちないようにするための作業は不要とな
る。
【0019】また、特に、図1と図6において、仮置台
33の突出端部側から上方に向けてストッパ部35を突
設し、ウィンドガラス10の厚さ方向で、上記ストッパ
部35に対向する固着板29の部分に貫通孔36を形成
してある。
【0020】このため、昇降台15の樹脂成形は、二つ
割りの型47により成形できる。即ち、例えば、図6で
示すように、上記型47を、この内部のキャビティ48
を境として、上記ウィンドガラス10の厚さ方向(図に
向っての左右方向)で接合、分離自在とされる右型49
と左型50とで構成する。
【0021】上記右型49を、その内面51が昇降台1
5の右側外面に対応するような形状にし、かつ、上記貫
通孔36を貫通して、ストッパ部35の固着板29側の
面52に達する軸形状型53を上記右型49の内面51
に突設させる。
【0022】一方、上記左型50の内面54を、上記し
たように貫通孔36に軸形状型53を嵌入させた状態で
の、同上昇降台15の左側外面に対応するような形状に
する。
【0023】そして、上記右型49と左型50とを接合
させた型47内のキャビティ48で上記昇降台15を射
出成形した後、上記右型49と左型50とを図6で示す
ように左右に分離させれば、上記昇降台15が成形され
ることとなる。
【0024】よって、固着板29からの仮置台33の突
出方向(外側方)と、この仮置台33からのストッパ部
35の突出方向(上方)が互いに異なっていても、上記
ストッパ部35に対応する貫通孔36を設けたことによ
り、昇降台15の樹脂成形における型抜きの方向は相反
する方向への二方向(図例では左右方向)で足り、この
ため、上記昇降台15の樹脂成形用の型47が簡単にな
って、その型抜きも容易にできる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0026】(実施例1)
【0027】図1から図6は、実施例1を示している。
【0028】図2において、符号1は自動車の車体の一
部を構成するサイドドアで、このドア1は車体の側壁に
形成されたドア開口を開閉自在とするものである。ま
た、図中矢印Frは上記自動車の前方を示している。
【0029】上記ドア1のドア本体2は、板金製であ
り、車幅方向で対面して最中状に結合されるインナパネ
ル3とアウタパネル4とを有し、これら両パネル3,4
間には空間5が形成されている。この空間5を上記ドア
本体2の上方に開放させるスリット6が上記ドア本体2
の上面部であって、両パネル3,4の上縁間に形成さ
れ、これら上縁に沿って上記スリット6は前後方向に延
びている。
【0030】上記ドア1は、上記ドア本体2の上方に形
成されるドアウィンド7を備えている。このドアウィン
ド7は、側面視で倒立ほぼU字形状をなして上記ドア本
体2の上面部の前、後端に架設されるサッシュ8を有
し、上記ドア本体2の上面部とサッシュ8とで囲まれた
空間がウィンド開口9とされている。
【0031】上記ウィンド開口9を開閉させる縦向き
(ほぼ垂直方向)で前後方向に延びるウィンドガラス1
0が設けられている。このウィンドガラス10の下部は
上記空間5に収容され、上記ウィンドガラス10の上部
側は上記スリット6を通してウィンド開口9に向って延
びている。
【0032】上記ウィンドガラス10の前後縁を上下方
向に摺動自在に嵌合させてこのウィンドガラス10を
上、下方向に案内する前後一対のガイドレール11,1
1が設けられ、これら各ガイドレール11はドア本体2
に支持されている。上記したように各ガイドレール11
に案内されて、図2中矢印Aで示すようにウィンドガラ
ス10が昇降自在とされ、このウィンドガラス10を上
昇させれば、このウィンドガラス10の上部側が上記ウ
ィンド開口9を閉じ、下降させれば、このウィンドガラ
ス10は上記ウィンド開口9を開くようになっている。
【0033】上記ウィンドガラス10を昇降駆動させる
ウィンドレギュレータ13が設けられている。このウィ
ンドレギュレータ13は車体側であるドア1のドア本体
2に支持される昇降駆動機構14と、上記ウィンドガラ
ス10の下部を支持して上記昇降駆動機構14により昇
降可能とされる昇降台15とを備えている。そして、上
記昇降駆動機構14を駆動させて、昇降台15を昇降さ
せれば、これに伴い上記ウィンドガラス10が昇降し
て、上記したようにウィンド開口9が開閉される。
【0034】上記昇降駆動機構14は、上記ドア本体2
内である空間5で、上下方向に延びるガイドレール18
を有し、このガイドレール18は上下一対のブラケット
19,19により、ドア本体2のインナパネル3に支持
されている。上記ガイドレール18に沿ってワイヤー製
のインナーケーブル20の一部21が延び、このインナ
ーケーブル20は駆動源であるハンドル22の手動操作
によってその長手方向に往復移動自在とされ、これによ
り、上記インナーケーブル20の一部21は上記ガイド
レール18に沿って上下方向に移動自在とされている。
【0035】上記ガイドレール18に、上記昇降台15
が上下方向にのみ摺動自在に支持され、つまり、上記ガ
イドレール18に案内されて昇降自在とされている。上
記昇降台15は、上記インナーケーブル20の一部21
の上下方向の中途部に連結されている。そして、上記ハ
ンドル22を正逆いずれかに回転操作すれば、上記イン
ナーケーブル20の一部21が上下方向のいずれかに移
動し、これに伴って上記昇降台15がガイドレール18
に案内されて昇降させられる。
【0036】図1から図5において、上記ウィンドガラ
ス10は、透明なウィンドガラス本体25と、このウィ
ンドガラス本体25の下縁に外嵌して固着される補強材
26と、上記ウィンドガラス本体25の前後方向のほぼ
中央部で、上記補強材26から下方に向って突設される
ブラケット27とで構成されている。
【0037】上記昇降台15は樹脂製で、この昇降台1
5は縦向きで前後方向に延びる平坦形状の固着板29を
有している。上記ウィンドガラス10の下部は上記ブラ
ケット27で構成され、上記固着板29の車外側の面で
ある一側面30に、上記ウィンドガラス10の厚さ方向
(車幅方向)における上記ブラケット27の車内側の面
である一側面31が当接させられている。そして、上記
固着板29に上記ブラケット27が固着具32によって
着脱自在に固着されている。
【0038】上記固着板29の上下方向の中途部におい
て、上記一側面30から車外側(その外側方)に向って
ほぼ水平に仮置台33が一体的に突設されている。この
仮置台33は上記ブラケット27の下方近傍に位置して
いる。
【0039】車幅方向で、上記ブラケット27の他側面
34に対向するように、上記仮置台33の突出端部側か
ら上方に向けてストッパ部35が一体的に突設されてい
る。また、車幅方向で、上記ストッパ部35に対向する
上記固着板29の部分に貫通孔36が形成されている。
側面視で、上記貫通孔36は上記ストッパ部35とほぼ
同形同大であるが、前後、上下方向でこのストッパ部3
5よりもやや大きい形状とされている。
【0040】上記ストッパ部35から貫通孔36に至る
上記仮置台33の上面と、上記貫通孔36の内周面のう
ちの下面とに、車幅方向で、ほぼ直線的に、かつ、互い
に連続するように延びる溝38が形成されている。この
溝38は、その横断面形状がその長手方向の各部で互い
にほぼ同形同大であり、ストッパ部35から貫通孔36
に向うに従い、少しずつ断面積が大きくなるよう形成さ
れている。また、上記溝38は上記横断面形状のまま
で、固着板29の他側面39からその外側方に開放され
ている。
【0041】上記固着板29の他側面39には支持アー
ム40が一体的に突設されている。この支持アーム40
の突出端部は前記ガイドレール18内に嵌入され、同上
支持アーム40の突出端部は図示しないスライダーを介
して上記ガイドレール18内を上下方向にのみ摺動自在
とされ、つまり、これによって、前記したように、ガイ
ドレール18に昇降台15が上下方向にのみ摺動自在に
支持されている。
【0042】前記固着具32は、上記仮置台33よりも
上方の固着板29の上部側を車幅方向で貫通するよう形
成される固着孔43と、この固着孔43に挿抜自在に挿
通されるボルト44と、上記ブラケット27に固着され
て上記ボルト44を着脱自在にねじ込ませるナット45
とで構成されている。上記固着孔43は上記貫通孔36
や溝38よりも上側に位置している。
【0043】上記ブラケット27に沿った前後方向で、
上記固着具32、仮置台33、およびストッパ部35が
それぞれ前後一対設けられている。この場合、平面視
で、同上ブラケット27に沿った前後方向で、上記両ス
トッパ部35,35は、両固着具32,32から離れて
位置させられ、つまり、上記両ストッパ部35,35
が、上記両固着具32,32を前後から挟むように位置
させられている。
【0044】特に、図1と図5において、前記したよう
に、固着板29の一側面30に仮置台33が突設され、
この仮置台33の突出端部側から上方に向けてストッパ
部35が突設されたため、昇降台15に対しウィンドガ
ラス10を組み付けるときには、まず、上記固着板29
に突設された仮置台33上にこの仮置台33の上方から
(図5中一点鎖線図示)、上記ウィンドガラス10の下
部であるブラケット27を載置させて、上記ウィンドガ
ラス10の重量を上記仮置台33上に仮に支持させる。
【0045】この状態から、上記ウィンドガラス10の
下部を固着板29の一側面30に当接させると共に、こ
の固着板29に対し上記固着具32により固着させる。
この際、上記ウィンドガラス10が上記仮置台33上か
ら滑り落ちようとすることは(図1中矢印B)、上記ウ
ィンドガラス10の下部が上記ストッパ部35に当接す
ることによって防止される。
【0046】よって、上記仮置台33上にウィンドガラ
ス10の下部を載置させてから、このウィンドガラス1
0の下部を上記固着板29に固着させるまでの間におい
て、上記ウィンドガラス10の下部が仮置台33上から
不意に滑り落ちないようにするための作業は不要とな
る。
【0047】また、特に、図1と図6において、上記仮
置台33の突出端部側から上方に向けてストッパ部35
が突設され、同上ウィンドガラス10の厚さ方向で、上
記ストッパ部35に対向する上記固着板29の部分に貫
通孔36が形成されている。
【0048】このため、上記昇降台15の樹脂成形は、
二つ割りの型47により成形されることとなっている。
即ち、図6で示すように上記型47が、この内部のキャ
ビティ48を境として、上記ウィンドガラス10の厚さ
方向(図に向っての左右方向)で接合、分離自在とされ
る右型49と左型50とで構成されている。
【0049】上記右型49は、そのキャビティ48側の
内面51が昇降台15の右側外面に対応するような形状
とされ、かつ、上記貫通孔36を貫通して、ストッパ部
35の固着板29側の面52に達する軸形状型53が上
記右型49の内面51に突設されている。
【0050】一方、上記左型50のキャビティ48側の
内面54は、上記したように貫通孔36に軸形状型53
を嵌入させた状態での、同上昇降台15の左側外面に対
応するような形状とされている。
【0051】そして、上記右型49と左型50とを接合
させた型47内のキャビティ48で上記昇降台15を射
出成形した後、上記右型49と左型50とを図6で示す
ように左右に分離させれば、上記昇降台15が成形され
ることとなる。
【0052】よって、固着板29からの仮置台33の突
出方向(外側方)と、この仮置台33からのストッパ部
35の突出方向(上方)が互いに異なっていても、上記
ストッパ部35に対応する貫通孔36を設けたことによ
り、昇降台15の樹脂成形における型抜きの方向は相反
する方向への二方向(図例では左右方向)で足り、この
ため、上記昇降台15の樹脂成形用の型47が簡単にな
って、その型抜きも容易にできる。
【0053】また、前記したように、貫通孔36はスト
ッパ部35よりもやや大きく形成されており、また、溝
38は、ストッパ部35から貫通孔36に向うに従い、
少しずつ断面積が大きくなるよう形成され、つまり、貫
通孔36と溝38には、上記軸形状型53のための抜き
勾配が設けられている。これにより、上記貫通孔36や
溝38に対する軸形状型53の型抜きが容易にできて、
上記昇降台15の成形が更に容易となる。
【0054】また、前記したように、溝38を設けたた
め、その分、上記した軸形状型53の断面形状を大きく
できて、型47の強度と剛性を向上させることができ
る。
【0055】よって、昇降台15の成形が精度よくでき
ると共に、型47の強度と剛性の確保のために、貫通孔
36をあまり大きくしないで済む分、この貫通孔36の
断面積を小さくできると共に、これと対応する形状のス
トッパ部35の前後、および上方への突出寸法も小さく
することができて、このストッパ部35の大きさの選択
の自由度が向上する。
【0056】また、側面視で、溝38を設けたことによ
り、上記したように貫通孔36を小さくでき、よって、
その分、固着具32の固着孔43から上記貫通孔36を
より下方に向けて引き離すことができる。このため、上
記昇降台15の固着板29の強度や剛性が、上記貫通孔
36や固着孔43を設けることによって低下させられる
ということが防止されて、上記昇降台15に所定の強度
等が確保される。
【0057】また、前記したように、前後方向で、両ス
トッパ部35,35が両固着具32,32から離れて位
置させられているため、上記両ストッパ部35,35の
間が長くなって、これら両ストッパ部35,35による
仮置台33からのウィンドガラス10の滑り落ちがより
確実に防止される。
【0058】また、前後方向で、両ストッパ部35,3
5が各固着具32の固着孔43から前後方向に引き離さ
れているため、これに伴って、各貫通孔36も各固着孔
43から離される。このため、これによっても、昇降台
15の固着板29の強度や剛性が上記貫通孔36や固着
孔43を設けることによって低下させられるということ
が防止されて、上記昇降台15に所定の強度等が確保さ
れる。
【0059】更に、上記したように、固着具32とスト
ッパ部35とが互いに前後で偏位させられたため、その
分、固着具32に対する操作がストッパ部35によって
邪魔されるということが防止されて、上記固着具32に
対する作業性が良好に保たれる。
【0060】(実施例2)
【0061】図7と図8は、実施例2を示している。
【0062】これによれば、仮置台33や貫通孔36の
内周面の下面には、実施例1で示した溝38が形成され
ていない。
【0063】このため、溝38を設けない分、昇降台1
5の形状が簡単になると共に、仮置台33の強度と剛性
が向上して、ウィンドガラス10の仮置きがより強固に
なされることとなる。
【0064】他の構成や作用は前記実施例1と同様であ
るため、共通の構成については共通の符号を付してその
説明を省略する。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、昇降台が、ウィンド
ガラスの下部の厚さ方向における一側面を当接させて同
上ウィンドガラスの下部を固着具により固着させる固着
板と、上記ウィンドガラスの下部の下方近傍に位置する
ように、上記固着板の一側面からその外側方に向って突
設される仮置台とを備えたウィンドレギュレータのウィ
ンドガラス支持部構造において、上記ウィンドガラスの
厚さ方向で、このウィンドガラスの下部の他側面に対向
するように上記仮置台の突出端部側から上方に向けてス
トッパ部を突設してある。
【0066】このため、上記昇降台に対しウィンドガラ
スを組み付けるときには、まず、上記固着板に突設され
た仮置台上に上記ウィンドガラスの下部を載置させて、
上記ウィンドガラスの重量を上記仮置台上に仮に支持さ
せる。
【0067】この状態から、上記ウィンドガラスの下部
を固着板に当接させると共に、この固着板に対し上記固
着具により固着させる。この際、上記ウィンドガラスが
上記仮置台上から滑り落ちようとすることは、上記ウィ
ンドガラスの下部が上記ストッパ部に当接することによ
って防止される。
【0068】よって、上記仮置台上にウィンドガラスの
下部を載置させてから、このウィンドガラスの下部を上
記固着板に固着させるまでの間において、上記ウィンド
ガラスの下部が仮置台上から不意に滑り落ちないように
するための作業は不要となり、その分、上記昇降台に対
するウィンドガラスの組み付け作業が容易となる。
【0069】また、上記仮置台の突出端部側から上方に
向けてストッパ部を突設し、同上ウィンドガラスの厚さ
方向で、上記ストッパ部に対向する上記固着板の部分に
貫通孔を形成してある。
【0070】このため、上記昇降台の樹脂成形は、二つ
割りの型により成形できる。即ち、例えば、上記型を、
この内部のキャビティを境として、上記ウィンドガラス
の厚さ方向で接合、分離自在とされる右型と左型とで構
成する。
【0071】上記右型を、その内面が昇降台の右側外面
に対応するような形状にし、かつ、上記貫通孔を貫通し
て、ストッパ部の固着板側の面に達する軸形状型を上記
右型の内面に突設させる。
【0072】一方、上記左型の内面を、上記したように
貫通孔に軸形状型を嵌入させた状態での、同上昇降台の
左側外面に対応するような形状にする。
【0073】そして、上記右型と左型とを接合させた型
内のキャビティで上記昇降台を射出成形した後、上記右
型と左型とを左右に分離させれば、上記昇降台が成形さ
れることとなる。
【0074】よって、固着板からの仮置台の突出方向
と、この仮置台からのストッパ部の突出方向が互いに異
なっていても、上記ストッパ部に対応する貫通孔を設け
たことにより、昇降台の樹脂成形における型抜きの方向
は相反する方向への二方向で足り、このため、上記昇降
台の樹脂成形用の型が簡単になって、その型抜きも容易
にできる。このため、上記昇降台の成形が容易にでき、
また、これによって、昇降台が安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、図3の1‐1線矢視断面図であ
る。
【図2】実施例1で、ドアを車体内側からみた斜視図で
ある。
【図3】実施例1で、昇降駆動機構の昇降台を車外側か
らみた側面図である。
【図4】実施例1で、図3の4‐4線矢視部分断面図で
ある。
【図5】実施例1で、昇降台を車外側からみた斜視図で
ある。
【図6】実施例1で、昇降台の成形時における作用説明
図である。
【図7】実施例2で、図3の一部に相当する図である。
【図8】実施例2で、図6に相当する図である。
【符号の説明】
1 ドア 7 ドアウィンド 9 ウィンド開口 10 ウィンドガラス 13 ウィンドレギュレータ 14 昇降駆動機構 15 昇降台 29 固着板 30 一側面 31 一側面 32 固着具 33 仮置台 34 他側面 35 ストッパ部 36 貫通孔 38 溝 39 他側面 43 固着孔 47 型 53 軸形状型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に支持される昇降駆動機構と、縦
    向きのウィンドガラスの下部を支持して上記昇降駆動機
    構により昇降可能とされる樹脂製の昇降台とを設け、こ
    の昇降台が、上記ウィンドガラスの下部の厚さ方向にお
    ける一側面を当接させて同上ウィンドガラスの下部を固
    着具により固着させる固着板と、上記ウィンドガラスの
    下部の下方近傍に位置するように、上記固着板の一側面
    からその外側方に向って突設される仮置台とを備えたウ
    ィンドレギュレータのウィンドガラス支持部構造におい
    て、 上記ウィンドガラスの厚さ方向で、このウィンドガラス
    の下部の他側面に対向するように上記仮置台の突出端部
    側から上方に向けてストッパ部を突設し、同上ウィンド
    ガラスの厚さ方向で、上記ストッパ部に対向する上記固
    着板の部分に貫通孔を形成したウィンドレギュレータの
    ウィンドガラス支持部構造。
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